JP2002087679A - 用紙処理装置および用紙処理システム並びに用紙処理方法 - Google Patents

用紙処理装置および用紙処理システム並びに用紙処理方法

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JP2002087679A JP2000284086A JP2000284086A JP2002087679A JP 2002087679 A JP2002087679 A JP 2002087679A JP 2000284086 A JP2000284086 A JP 2000284086A JP 2000284086 A JP2000284086 A JP 2000284086A JP 2002087679 A JP2002087679 A JP 2002087679A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中綴じされ2つ折りされた用紙束をより多く
積載可能とし、また、2つ折りしない通常の用紙の排紙
トレイと共用できる使い勝手に優れた中綴じ・中折り機
能を備えた用紙処理装置を提供する。 【解決手段】 中綴じ手段と、中折り手段と、排紙され
た用紙もしくは用紙束を積載する積載トレイとを備え、
用紙出力装置側から送られてきた用紙束の中央部を前記
中綴じ手段によって綴じ、綴じた用紙束を前記中折り手
段によって2つ折りした後、排紙して前記積載トレイに
積載する用紙処理装置において、前記中折り手段によっ
て2つ折りされた用紙束を2つ折りされた側を先端にし
て折りローラ451,452によって排紙する。その
際、開閉エンドフェンス311によって2つ折りされた
用紙束の排出方向を垂直下方側に向け、反転させて傾斜
した下側積載トレイ301上に積載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙に対して綴
じ、穿孔、折りなどの用紙処理を行う用紙処理装置およ
び用紙処理システム並びに用紙処理方法に係り、用紙処
理装置単体で、または複写機、プリンタ、ファクシミ
リ、印刷機などの用紙出力装置に組み込まれて一体とし
て、さらには、前記用紙出力装置に付設されて前記機能
の実現する用紙処理装置および用紙処理システムならび
用紙処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ
などの画像形成装置によって画像が記録された用紙に対
して綴じたり、ファイリングのための穿孔を行ったり、
綴じた用紙を折ったりするなどの処理を行う用紙処理装
置は従来から種々提案されている。この例として、例え
ば特開平10−279163号公報や特開平11−19
3162号公報に開示されているような複数枚の用紙の
中綴じと中折りを行う機能を備えたシート処理装置が公
知である。これらのシート処理装置では、用紙束の中央
部で綴じ(中綴じ)、さらに中央部で2つ折りにした
(中折り)用紙束を排出ローラと排出コロによって中折
りされた用紙束を積載トレイ上に排出するように構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の用紙
束の中央を綴じて2つ折り処理することができる簡易製
本機能付き用紙後処理装置においては、中央部で綴じ、
更に2つに折った用紙束を排出して積載する場合、用紙
束の綴じ折りされた側を用紙搬送方向に向けて、言い換
えると用紙後処理装置本体から離れる側に位置するよう
にトレイ上に積載させている。このような形で積載する
と、用紙の両端部側の折られていない側の方が膨らむこ
とになる。
【0004】一方、トレイは一般的には排紙方向下流側
が上がっているので、積載数が増えると、本来下がって
いる側の用紙束の嵩が高くなり、排紙方向下流側の用紙
束積載面の方が低くなる。このような前下がりの状態の
用紙束積載面上に用紙束が排紙されると、用紙束積載面
から落下して積載トレイ上にうまく積載することができ
なくなる。これを回避するためには、積載量を制限する
必要がある。このように積載量を制限すると、その積載
量に対応する用紙の処理枚数で画像形成を止めなくては
ならず、処理効率の低下を招く結果となる。また、2つ
折りする用紙束の厚さや枚数、あるいは腰の強さなどに
よって膨らむ量が異なってくるので、積載量を制限した
としてもトレイ上に積載されない場合も起こり得る。
【0005】また、前記従来例では、トレイは水平に配
置されているので、前記前下がりの傾向はさらに強くな
る。積載量は当然少なくなるので、これを抑制するため
に、排紙口の上側に支点を有し、自由端側で用紙束を押
さえるシート押さえアームが設けられている。しかし、
このようなシート押さえアームでは、押さえられる範囲
はアームの長さとアームの取り付け位置の関係で制限さ
れ、シート積載量を大きく増やすことはできない。
【0006】さらに、前記従来例では、中綴じされ、2
つ折りされた用紙束を積載する積載トレイは、専用に設
けられており、トレイの傾斜が専用(水平)に設定さ
れ、また、固定されている。このように専用のトレイを
設けた場合、用紙後処理装置全体の機構が複雑になり、
その分、コストが高くなることは否めない。また、専用
トレイを設けるスペースが必要となるため、装置全体が
大きくなり、省スペース化および小型化の要求には応え
ることはできない。
【0007】また、中綴じ、中折りされた用紙束を排紙
方向下流側が上側に傾斜した積載トレイに、折り側先端
で排紙すると、折り目によった膨らんだ部分がどこに生
じるかによって図35に示すような積載状態になり、こ
のような状態も積載状態が不安定で、積載トレイから落
下したりする事態も発生する。そのため、やはり積載量
も多くすることができない。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的は、中綴じされ2つ折りされた用紙
束をより多く積載可能な用紙処理装置を提供することに
ある。
【0009】また、他の目的は、2つ折りしない通常の
用紙の排紙トレイと共用できる用紙処理装置を提供する
ことにある。
【0010】また、他の目的は、大型化することなく2
つ折りした用紙束を積載可能な用紙処理装置を提供する
ことにある。
【0011】さらに、他の目的は、このような用紙処理
装置と画像形成装置とからなる画像形成システムを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、中綴じ手段と、中折り手段と、排紙され
た用紙もしくは用紙束を積載する積載トレイとを備え、
用紙出力装置側から送られてきた用紙束の中央部を前記
中綴じ手段によって綴じ、綴じた用紙束を前記中折り手
段によって2つ折りした後、排紙して前記積載トレイに
積載する用紙処理装置において、前記中折り手段によっ
て2つ折りされた用紙束を2つ折りされた側を先端にし
て排紙する排紙手段と、この排紙手段によって排紙さ
れ、前記積載トレイに積載される間に、前記中折りされ
た側が用紙搬送方向上流側に向くように反転させる反転
手段とを備えた構成とした。
【0013】この場合、前記反転手段を前記排紙手段か
ら排紙される用紙束の先端側を強制的に下方に向けて排
紙させるガイド板から構成する。ガイド板は、は予め設
定した付勢力で閉方向に付勢され、また、その最大開度
は予め設定した角度に設定する。ガイド板は2つ折りし
ない通常排紙の場合には閉鎖され、用紙束の後端側が当
接する後端フェンスと同一面あるいは同一面よりも後退
するようにして、積載トレイの移動の邪魔にならないよ
うにする。そのため、前記ガイド板の開閉状態を検出す
る検出手段をさらに備えておくことが望ましい。
【0014】また、前記反転手段を、2つ折りしない通
常排紙の場合に比べて前記積載トレイの角度が急角度に
なるよう積載トレイの角度を変更する角度変更手段から
構成することもできる。その際、前記角度変更手段は、
前記用紙束の2つ折り側の先端部が、前記積載トレイま
たは積載された用紙束の最上位の紙面に当接したときに
排出される用紙束の先端部が下方向に滑りを生じるに足
る角度以上の角度に前記積載トレイの角度を変更するよ
うにする。前記角度変更手段は、前記積載トレイの一部
の角度のみを変更するように構成することもできる。こ
のように、積載トレイの一部の角度のみ変更ようにした
場合には、前記上側積載トレイの予め設定した位置を支
点として前記積載トレイから立ち上がる補助トレイによ
って前記構成を実現することができる。なお、前記予め
設定した位置は後端フェンスから40mm±10mmの
範囲に設定することが望ましい。前記補助トレイを立ち
上げる手段としては、前記積載トレイの位置に応じて作
動するカム手段から構成することができる。
【0015】また、前記積載トレイを昇降させる昇降手
段と、この昇降させる手段の駆動を制御する積載トレイ
駆動制御手段を備え、前記積載トレイ駆動制御手段は、
2つ折りされた用紙束が排出されるモードが設定された
場合には、前記積載トレイを2つ折り排紙しない通常排
紙の位置から予め設定された下方位置に移動させ、前記
カム手段を作動させて前記補助トレイを立ち上げるよう
にする。このように前記補助トレイが立ち上がったと
き、当該補助トレイの位置をロックするロック手段を設
ける。なお、このロック手段は、前記積載トレイが前記
予め設定された位置から上方に移動したときにはロック
を解除するようにする必要がある。また、前記補助トレ
イは、2つ折り排紙を行わない通常排紙の場合には、前
記予め設定された下方位置に前記積載トレイが移動して
も用紙の自重により立ち上げ不能となるように構成す
る。
【0016】反転を行わせるためには、前記排紙手段を
一対の排紙ローラ対から構成し、前記排紙ローラ対の上
側排紙ローラの周速を下側ローラの周速よりも大きくす
るようにこともできる。この場合には、反転手段として
前記ローラ対を駆動する駆動制御手段を導入する。
【0017】また、中綴じ手段と、中折り手段と、排紙
された用紙もしくは用紙束を積載する積載トレイと、こ
の積載トレイを昇降させる昇降手段と、この昇降手段の
駆動を制御する積載トレイ駆動制御手段を備え、用紙出
力装置側から送られてきた用紙束の中央部を前記中綴じ
手段によって綴じ、綴じた用紙束を前記中折り手段によ
って2つ折りした後、排紙して前記積載トレイに積載す
る用紙処理装置において、前記中折り手段によって2つ
折りされた用紙束を2つ折りされた側を先端にして排紙
する排紙手段と、2つ折りされた用紙束を排出するモー
ドが設定されたとき、前記積載トレイを2つ折り排紙し
ない通常排紙の位置から2つ折りされた用紙束の搬送長
さより短い予め設定された下方位置に移動させる前記積
載トレイ駆動制御手段と、排紙手段により排紙される用
紙束の先端部を下方に偏向させて排出するガイド手段と
を備え、用紙束の2つ折りした先端部を前記ガイド手段
によって導いて積載トレイまたは積載された用紙束の最
上位の紙面に当接させ、この状態で、前記排紙手段によ
る排紙動作を継続させて用紙束を反転させて前記用紙上
側積載トレイに積載するように構成することもできる。
【0018】その際、前記反転をより確実にするため
に、用紙束を2つ折りした側の先端部が前記積載トレイ
または積載された用紙束の最上位の紙面に当接したとき
に、少なくとも前記先端部よりも後端部側を押して、非
綴じ側を排紙方向下流側に押し出す押し部材を設けても
よい。
【0019】さらに、本発明は、前記各発明における用
紙処理装置と、入力された画像データに基づいて画像を
形成する画像形成手段と、少なくとも用紙束の中央部で
綴じる中綴じモードおよび用紙束の中央部で2つ折りす
る中折りモードをユーザが選択するための入力手段とを
含む画像形成装置とからなる用紙処理システムにおい
て、前記用紙処理装置の各部の制御を司る第1の制御手
段と、前記第1の制御手段と相互に通信を行い、第1の
制御手段に制御情報を送信するとともに、前記画像形成
装置の各部の制御を司る第2の制御手段とを備え、前記
用紙処理装置は、前記画像形成装置側から中綴じモード
かつ中折りモードが設定された場合には、前記用紙処理
装置に設定されている反転手段により用紙束を反転させ
て用紙積載トレイに積載するようにした。
【0020】また、本発明は、用紙の中央部で綴じられ
た用紙束を前記中央部で2つ折りにして所定の積載トレ
イに積載する用紙処理方法において、用紙を中央部で2
つ折りにした後、積載トレイに積載する際に、所定方向
に落下方向を規制するとともに、落下した用紙束の折り
側の先端部が傾斜した積載トレイの下側に位置するよう
に前記積載トレイの傾斜角を設定し、用紙束を反転させ
て前記積載トレイに積載するようにした。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0022】1.全体構成 図1は複写機に接続された用紙後処理装置の概略構成を
示す図である。この図を参照し、各部の構成と動作につ
いて説明する。
【0023】用紙後処理装置2は複写機1の用紙排出口
に接続されている。これにより、複写機本体1から排出
されたコピー用紙は用紙後処理装置2の入り口ガイド板
201から用紙後処理装置本体内に搬入され、搬送ロー
ラ202,203によって用紙後処理装置2内に搬送さ
れる。分岐爪211,221の上流側には周知のロータ
リパンチ501が設けられ、複写機1側から穿孔動作の
指示があれば、ロータリーパンチ501を駆動して用紙
の所定位置(用紙後端部)に穿孔する。
【0024】前記複写機本体1の操作部12(後述の図
30参照)においてノンステイプルモードが選択された
場合は、用紙は分岐爪211,221を通過して(通常
前記分岐爪211,221はノンステイプル搬送経路2
20方向に位置している)排紙ローラ211によって下
側積載トレイ301及び上側積載トレイ321に排出さ
れ積載される。この時排紙ガイド板231は閉じた状態
にあり、排紙コロ232は排紙ローラ211に当接して
いる。
【0025】前記下側積載トレイ301及び上側積載ト
レイ321はそれぞれ独立した図示しない駆動部により
昇降移動可能に設けられており、それぞれ前記排紙ロー
ラ211の用紙排出位置に移動可能である。選択される
排出モードによって前記下側積載トレイ301および前
記上側積載トレイ321が移動して、積載トレイを切り
替えることが可能となっている。また、この用紙後処理
装置には、割り込みトレイ214が設けられており、前
記複写機1本体の操作部12において割り込みトレイ排
出モードが選択された場合、前記分岐爪211が回転
し、用紙は割り込みトレイ搬送経路210に搬送され、
排紙ローラ213によって前記割り込みトレイ214に
排出され、積載される。また、前記排紙ローラ211お
よび折りローラ451の用紙排出位置には、前記上側積
載トレイ321または前記下側積載トレイ301上の用
紙の紙面を検知するためのセンサS1,S2が設けられ
ており、紙面センサS1,S2の検出出力と下側積載ト
レイ301および上側積載トレイ321のそれぞれの位
置とによって積載量を知ることができるようになってい
る。なお、紙面センサS1は後述の紙面センサ332に
対応している。
【0026】前記複写機本体1の操作部12においてス
テイプルモードが選択された組合は、前記分岐爪221
が動作して用紙をステイプル搬送経路240に搬入さ
せ、搬送ローラ241によってステイプル搬送経路24
0をステイプルトレイ402側に搬送し、さらに用紙は
ステイプルトレイ排出ローラ242によってステイブル
トレイ402に排出され、ステイプルトレイ402上に
積載される。前記ステイプルトレイ402に排出された
用紙はたたきコロ250によって用紙1枚毎に前記ステ
イプルトレイ402の下方向に落とされ、用紙後端基準
フェンス410に押し当てられ、用紙後端を整合させ
る。更にジョガーフェンス422によって1枚毎に用紙
幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)の整合が行われ
る。なお、ステイプルトレイ402は用紙揃え、中綴じ
(ステイプル)、中折りなどの各機能を実行するときに
使用され、用紙処理トレイとして機能する。
【0027】モード選択時に前記操作部12から端綴じ
がさらに選択された場合は、前記排紙ガイド板231が
図11に示すようにカム234の回転によってリンク2
33を介して開いた状態にあり、用紙後端の綴じを選択
した場合は前記ジョガーフェンス422によって最終紙
が整合された後、端面綴じステイプラ401によって用
紙束後端の所定の位置に1個所、または2個所の綴じ処
理が施される。そして、綴じ処理が施された用紙束は放
出ベルト(図示しない)と一体になった放出爪423に
よって、少なくともその先端部が前記排紙ローラ211
位置に達するまで持ち上げられる。その後、前記排紙ガ
イド板231がカム234の回転によって閉じた状態に
なり、排紙ガイド板231の自重によって前記排紙ロー
ラ211に加圧され、用紙束は前記排紙ローラ211に
よって前記下側積載トレイ301または上側積載トレイ
321に排出され積載される。
【0028】1.1 用紙積載トレイ 図2は前記上側積載トレイ321の昇降移動機溝を示す
図、図3および図4はその動作を示す図である。これら
の図を参照し、上側積載トレイ321の構成と動作につ
いて説明する。なお、同図(a)は一部を断面した正面
図、同図(b)は要部を示す平面図である。
【0029】同図において、前記上側積載トレイ321
は受台322に固定されており、前記受台322が昇降
駆動を伝達するベルト(図示しない)に固定されてい
る。前記受台322にはDCソレノイド325、レバー
326、クラッチ324、ビニオンギヤ323が設けら
れており、エンド(後端)フェンス331はラック33
3と、前記ピニオンギヤ323を介して一体に昇降移動
することができるように横成されている。
【0030】通常、前記DCソレノイド325がOFF
の場合は、前記クラッチ324は図中の矢印A方向にの
み回転可能な設定になっているため、前記エンドフェン
ス331は前記ラック333とピニオンギヤ323によ
って下方向の自重による移動が妨げられ、前記上側積載
トレイ321との位置関係を維持したまま昇降移動する
ことができる。前記上側積載トレイ321が用紙排出位
置にない揚合、すなわち、前記排紙ローラ211の上方
に待機している場合、または、前記待機位置から排紙位
置に下降する場合、排出位置から待機位置に上昇する場
合には、前記DCソレノイド325はOFFの状態であ
り、前記上側積載トレイ321とエンドフェンス331
は一体となって移動する。前記DCソレノイド325が
ON状態になると、前記レバー326が矢印B方向に引
っ張られ、前記クラッチ324のロックが解除される。
これによって、ピニオンギヤ323は双方向に回転可能
となり、前記エンドフェンス331の下方向の妨げがな
くなり、上下方向に移動可能な状態になる。
【0031】前記上側積載トレイ321が待機位置(図
1−実線位置)から排紙位置(図1−1点鎖線位置)に
移動する際、前記DCソレノイド325はOFFの状態
であり、前記上側積載トレイ321とエンドフェンス3
31とは一体に下降し、前記エンドフェンス331が所
定の排紙位置に達すると、ストッパ(図示しない)によ
って停止する。前記上側積載トレイ321はさらに所定
の距離下降した後(この時、前記クラッチ324のロッ
ク方向により、前記エンドフェンス331がストッパに
よって停止していても、前記上側積載トレイ321のみ
下降することができる)、前記DCソレノイド325が
ONすると同時に前記クラッチ324が開放され前記上
側積載トレイ321のみが上昇し、図3に示すように前
記上側積載トレイ321が紙面検知センサ332に達す
ると停止し、前記DCソレノイド325もOFFする。
【0032】用紙が前記上側積載トレイ321に順次排
出される場合は、前記複写機本体1から用紙排紙信号を
受け取る(図30参照)と同時に前記上側積載トレイ3
21は前記紙面検知センサ332位置から所定の距離下
方に下降して停止し、排出された用紙の後端が前記紙面
検知センサ332に検知されると再び所定の距離下降す
る。また前記上側積載トレイ321は、排出される用紙
の所定の枚数毎に、前記DCソレノイド325のON・
OFFとともに、前記紙面検知センサ332位置まで上
昇、および所定の距離下降を繰り返す。この動作により
前記排紙ローラ211による用紙排出位置と、用紙の積
載面位置との距離が保たれる(図4参照)。
【0033】前記複写機本体1の操作部12において割
り込みトレイ排出モードが選択された場合は、前記分岐
爪211が回転し、用紙は割り込みトレイ搬送経路21
0に搬送され、排紙ローラ213によって割り込みトレ
イ214に排出され、積載される。
【0034】前記複写機本体1の操作部12においてス
テイブルモードが選択された場合は、前記分岐爪221
が動作して用紙をステイブル搬送経路240に搬入さ
せ、さらに用紙はステイブルトレイ排出ローラ242に
よってステイブルトレイ402に排出積載される。前記
ステイブルトレイ402に排出された用紙はたたきコロ
250によって用紙1枚毎に前記ステイブルトレイ40
2下方向に落とされ、用紙後端基準フェンス410に押
し当てられ、用紙後端を整合される。更にジヨガーフェ
ンス422によって1枚毎に用紙幅方向を整合される。
【0035】ステイブルモード選択時、前記排紙ガイド
板231がカム234の回転によってリンク233を介
して開いた状態にあり、用紙後端の綴じを選択した場合
は前記ジヨガーフェンス422によって最終紙が整合さ
れた後、端面綴じステイプラ401によって用紙束後端
の所定の位置に1個所、または2個所の綴じ処理が施さ
れ、綴じ処理の施された用紙束は放出ベルト(図示しな
い)と一体になった放出つめ423(図14参照)によ
って少なくともその先端部が前記排紙ローラ211位置
まで持ち上げられ、停止した後、前記排紙ガイド板23
1がカム234の回転によって閉じた状態になり、前記
開閉ガイド板231の自重によって前記排紙ローラ21
1に加圧され、前記排紙ローラ211によって前記下側
積載トレイ301および上側積載トレイ321に排出さ
れ積載される。
【0036】1.2 中綴じ処理機構部 図5は中綴じ処理を行う機構部の概略構成を示す図であ
る。
【0037】モード選択時に前記操作部12から中綴じ
がさらに選択された場合は、ジョガーフェンス422に
よって最終紙の整合が行われた後、用紙束は前述のよう
に放出爪423によって中央部が中綴じ位置に位置する
ように上方に持ち上げられ、用紙搬送方向に直交する方
向に所定の間隔(本実施形態においては120mm)を
隔てて設けられている2個の中綴じステイプラ403に
よってその中央部に2個所綴じ処理が施される。中綴じ
ステイプラ403に対向する位置には、回転可能に取り
付けられた固定部材408に取り付けられた2個のクリ
ンチヤ407が図6の動作説明図に示すように偏芯カム
409の回転により中綴じステイプラ403方向に移動
して所定の位置に停止し、中綴じステイプラ403がク
リンチヤ407方向に動作することによって用紙束を挟
み込み、用紙束の所定の位置に綴じ処理を行う。この動
作を図7にさらに詳細に示す。
【0038】すなわち、図6および図7に示すような動
作で中綴じされた用紙束は、前述のように放出爪423
によって上方に持ち上げられ、中綴じステイプラ403
によって綴じられた針の位置が所定の位置に達すると停
止する。次いで、図14で鎖線で示す開いた状態にある
排紙ガイド板231が実線で示すように閉じた状態にな
り、用紙束先端付近を挟み込む。さらに、排紙ローラ2
11の図示しない駆動モータがロックして排紙ローラ2
11が固定されて用紙束先端部を固定し、図15に示す
ように折りプレート466が用紙束の針位置を対向する
折りローラ451,452方向に押圧し、前記折りロー
ラ451,452によって用紙中央部に折り処理を施し
た後、用紙束を前記積載トレイ301に排出し積載させ
る。
【0039】このように用紙束先端部を排紙ガイド板2
31によって固定すると、折りプレート466が押すこ
とによって生じるたわみに起因する用紙束の移動は、固
定されていない用紙束の後端の一定方向からのみとな
り、折り位置が安定する。また、排紙ローラ211をロ
ックすることにより排紙ガイド板231による用紙束の
固定を確実にすることができる。
【0040】なお、中綴じ後、中折りを行わない場合の
用紙束の排出動作は前述の端部綴じの場合と同様であ
り、排紙ローラ211を経て排紙される。
【0041】1.3 折り処理機構部 図8は用紙折り処理を行う機構部の概略構成を示す図で
ある。
【0042】同図において、折りプレート466は、こ
の折りプレート466に一体となった軸部464がガイ
ド溝465に沿って移動可能に設けられており、折りプ
レート駆動モータ461の回転駆動力が中間ギヤ462
を介してカム452に伝達され、リンク463によって
折りプレート466の往復移動が行われる。また、図9
の折りプレート466と折りローラ451,452の位
置関係を示す斜視図から分かるように、折りプレート4
66の先端部には3個の凸部466a,466b,46
6cが設けられており、両側の2個の凸部466a,4
66cは中綴じステイプラ403の針位置と同位置(本
実施例では120mm間隔)になるように設けられてい
る。また中央の凸部466bは前記中綴じステイプラ4
03の2個所の針位置の中央部に位置するように設けら
れている。
【0043】図8に示すように折りローラ451,45
2は折りローラ駆動モータ453の駆動力をタイミング
ベルト454を介して駆動ギヤプーリ455に伝達し、
その駆動力をさらに中間ギヤ456と従動ギヤ457に
伝達して、両折りローラ451,452を共に回転駆動
するように構成されている。駆動ギヤプーリ455、中
間ギヤ456および従動ギヤ457はアーム458,4
59によって連結されており、各軸間を維持したまま移
動可能な構成になっている。これによって折りローラ4
51,452間に用紙束が挟まれてローラ間が離れた状
態においても確実に両折りローラ451,452に対し
て回転駆動力を伝達することができる。また、前記折り
ローラ451,452は図示しない引張りスプリングに
よって互いに近接する方向に弾性付勢され、ニップ部に
おいて所定の力で圧接している。
【0044】1.4 折り処理の動作 図10は折りプレート466によって用紙束を折り、排
出するときの動作を示す動作説明図である。
【0045】これらの図において、折りプレート466
の凸部466a,466b,466cが後述の図12に
示すように用紙束の針位置を押圧し、折りローラ45
1,452のニツプ位置からさらにオーバラップした位
置まで前進して、折りローラ451,452の圧接と回
転により用紙束の中央部に折り処理を施す。折りプレー
ト466の凸部466a,466b,466cと折りロ
ーラ451,452によって挟まれた用紙束の部分は、
折りローラ対451,452が直接圧接できないため、
折りプレート466の厚み分、折り状態が悪くなる。針
位置の折り状態については針の厚みによって折りが針の
ない所に比べ悪くなるので、折りプレート466の凸部
466a,466cを図11および図12に示すように
用紙束の針位置と一致させることにより、折り状態が悪
くなる位置が針位置と一致し、最低限の折りの状態を確
保することができる。
【0046】また、折りプレート466の凸部466
a,466b,466cが用紙束を押圧し、前記折りロ
ーラ451,452のニツプ位置からオーバラップした
位置で用紙束先端部を固定し、折りプレート466が用
紙束の針位置を対向する折りローラ451,452方向
に押圧し、前記折りローラ451,452によって用紙
中央部に折り処理を施した後、用紙束を積載トレイ30
1に排出し、積載させる。その際、前述したが図15に
示すように用紙束先端部を排紙ガイド板231によって
固定することにより、折り位置が安定する。また、排紙
ローラ211をロックすることにより排紙ガイド板23
1による用紙束の固定を確実にすることができる。
【0047】また、図13に示すように折りプレート4
66の凸部466a,466b,466cが用紙束を押
圧し、折りローラ451,452のニツプ位置よりオー
バラップした位置まで前進して、折りローラ451,4
52の圧接と回転により用紙束の中央部に折り処理を施
す動作において、前進した折りプレート466の凸部4
66a,466b,466cが折りローラ451,45
2と用紙束の加圧状態から後退する必要があるが、この
時、折りプレート466が折りローラ451、452に
挟まれている部分は凸部466a,466b,466c
のみであり、面積が小さいため折りローラ451,45
2の摩擦力が少なく、後退する時の駆動部の負荷が少な
くて済む。
【0048】また、前記折りプレート466の凸部が2
個所である場合、用紙束を前記折りローラ451,45
2に押圧する時に用紙束の中央部が完全に押圧されずた
わんでしまい、折り状態で中央部にしわが発生するた
め、3個所の凸部466a,466b,466cが設け
られている。また、折りプレート466は中綴じステイ
プラ403によって綴じられた針位置の直上を押し(図
11、図12)、前記排紙ガイド板231によって先端
部が固定されている用紙束の針を引っかけて摩擦による
抵抗を受けながら前記折りローラは451,452方向
に押し込む(図13)。これによって用紙束の針位置と
折り位置とが確実に一致した折り処理を施すことができ
る。
【0049】1.5 折り処理が施された用紙束の排出
およびスタック機構および動作 図13および図15示すように用紙束の中央部で折りプ
レート466によって折りローラ451,452間に押
し込まれ、中折りされた用紙束は、そのまま折りローラ
451,452によってエンドフェンス331に開口し
た排紙口から排出される。排出された用紙束は図18の
反転状態を示す説明図から分かるように折りローラ45
1,452から用紙束の折り側Fから先に排出される
が、下側積載トレイ301上もしくは下側積載トレイ3
01上に積載された用紙束上に積載される際には、前記
折り側Fがエンドフェンス331側に向いて、いわば反
転した状態で積載される。
【0050】このように用紙束を反転させるために、こ
の実施形態では、図16の開閉エンドフェンス部分(排
紙口)と下側積載トレイ301とを示す要部正面図から
分かるように前記エンドフェンス331の排紙口部分に
開閉エンドフェンス311が設けられている。すなわ
ち、前記折りローラ451、452によって折り処理が
施された用紙束は、開閉エンドフェンス311を押し開
き、前記下側積載トレイ301上に排出される。前記開
閉エンドフェンス311は弾性部材(図示しない)によ
って閉じ方向に付勢され、また、前記開閉エンドフェン
ス311には閉状態を検知するセンサ313が設けられ
ている。このセンサ313は中綴じ用紙束が排出途中に
おいて異常停止した場合の検知を行う。開閉エンドフェ
ンス311は最大開閉角度が設定され、前述のように閉
方向に弾性付勢されている。このように構成しないと、
図17に示すように折りローラ451,452から排出
された用紙束は反転することなく、用紙束の折り側Fが
排紙方向下流側に位置した状態で下側積載トレイ301
に積載され、前述の問題が生じる。また、開閉エンドフ
ェンス31は図18に示すように通常排紙の場合には、
前記弾性部材による弾性付勢によってエンドフェンス3
31と面一の状態になっており、下側積載トレイ301
あるいは上側積載トレイ321のエンドフェンス331
に沿った昇降動作の障害にならないように構成されてい
る。なお、ここでは開閉エンドフェンス31はエンドフ
ェンス331と面一に設定されているが、エンドフェン
ス331から後退していてもよい。
【0051】前記下側積載トレイ301は前記複写機本
体1によって中綴じ処理モードおよび中折りモードが選
択され、転写が開始されると同時に、前記排紙ローラ2
11付近のノンステイブル排出紙、および端面ステイブ
ル紙束積載位置からエンドフェンス331に沿って下降
し、前記エンドフェンス306の下方に設けられた、中
綴じ用紙束の綴じ側の膨らみを押さえる加圧板343よ
り所定の距離下方まで下降し停止する。
【0052】加圧板343は図20の内部構造を示す正
面図および図21の平面図に示すように、加圧板343
と、この加圧板343を進出後退動作させる加圧板駆動
モータ345と、加圧板駆動モータ345によって駆動
されるカム346と、前記加圧板駆動モータ345を固
定するモータ固定板342と、支点342aを中心とし
て前記モータ固定板342を常時図示反時計方向に弾性
付勢するスプリング348と、前記モータ固定板342
の位置を検出するセンサ346とから基本的に構成され
ている。
【0053】そして、前記下側積載トレイ301が停止
した直後、加圧板駆動モータ345がカム346を回転
させ、モータ固定板342に設けられたガイド軸344
に沿って前記加圧板343を前進させる。加圧板343
は、前記エンドフェンス331の基準面から所定量突出
した位置に停止する。停止直後、前記下側積載トレイ3
01が再び上昇を始め、前記加圧板343を持ち上げて
前記モータ固定板342の一部をセンサ347が検知す
るまで上昇する。前記モータ固定板342は筐体341
と回転可能に一体となって設けられており、前記筐体3
41は前記エンドフェンス331に固定されている。ま
た前記モータ固定板342は前記筐体341とスプリン
グ348によって連結されている。これによって前記加
圧板343は前記下側積載トレイ301の上面を加圧す
ることが可能になる。
【0054】図22はスタック動作と加圧板343の動
作を示す説明図である。同図において、前記折りローラ
451,452より排出された用紙束は、図19にも示
したように折り側Fが先行して排出され、前記開閉エン
ドフェンス311によって垂直下方向に落下させられ、
前記下側積載トレイ301上で反転して折り側Fが下方
向(前記エンドフェンス331方向)を向いて加圧板3
43の上にスタックされる(図24(a)なお、図24
では、後述の補助トレイ302を使用した状態を図示し
ている)。1部目がスタックされると前記下側積載トレ
イ301が下降し、同時に前記加圧板343が後退して
用紙束は前記下側積載トレイ301上に載る(図24
(b))。前記下側積載トレイ301が所定の距離下降
して停止すると、前記加圧板343が再び用紙束の上に
進出し、さらに前記上側積載トレイ301が上昇して用
紙束を前記加圧板343との間に挟み込み、膨らみを押
さえる(図24(c))。次いで、次の用紙束が排出さ
れ、反転した状態で加圧板343上に積載される(図2
4(d))。順次排出される用紙束について上記動作を
繰り返すことにより、多部数の用紙束を積載することが
可能になる。また前記下側積載トレイ301の1部毎の
下降距離は、排出される用紙束の綴じ枚数によって、枚
数が多くなると距離が増加する設定になっている。この
制御によって排出される用紙束の綴じ枚数が増加するこ
とによる折り部の膨らみを、確実に前記加圧板343で
押さえることが可能になる。この実施形態では、用紙束
は折りローラ451,452のニップから離脱した後、
開閉エンドフェンス311で落下方向を規制された状態
で自由落下するので、下側積載トレイ301もしくは下
側積載トレイ301上積載された用紙束の最上位の用紙
面と前記折りローラ451,452のニップ部分、もし
くは用紙束の離脱部分との距離Hは、2つ折りした用紙
束の搬送長さよりも大きくなるように設定されている。
これにより、自由落下が保証される。
【0055】また、前記下側積載トレイ301には図2
3に示すようにあらかじめ設定された個所を支点として
所定角立ち上げ可能な補助トレイ302が設けられてお
り、この補助トレイ302を立ち上げることによって前
記下側積載トレイ301の用紙積載面角度を変えること
ができる。補助トレイ302は図23に示すように水平
状態から測った前記下側積載トレイ301の積載面角度
θ1に対してθ2の角度に変更することができる。本実
施形態では、 θ1=30° θ2=55° に設定してある。この補助トレイ302によって積載面
角度をθ1からθ2に変更し、積載面の角度を急にする
のは、中綴じ処理を施された用紙束を排出するときのみ
で、前記下側積載トレイ301が中綴じ処理モードの位
置に移動したときのみ前記補助トレイ302を立ち上げ
ることができるようになっている。これによって中綴
じ、中折り処理された用紙束は、確実に反転して前記下
側積載トレイ301上に積載され、またノンステイブル
排出紙や端面ステイプル排出紙には積載に最適な角度で
積載トレイを設定することができる。
【0056】1.6 補助トレイの機構と動作 図25は下側積載トレイ301と補助トレイ302の位
置と作動状態を示す図、図26は補助トレイ302の立
ち上げ機構(回転機構)の詳細を示す図、図27は通常
排紙に使用した場合の補助トレイの立ち上げ機構の状態
を示す図である。
【0057】補助トレイ302は、図26に示すように
下側積載トレイ301に対して傾斜方向下側の端部を支
点301aとして所定範囲回転可能に取り付けられてい
る。また前記下側積載トレイ301には押え棒304、
アーム303が設けられており、前記アーム303はス
プリング305によって図中矢印C方向に引っ張られて
いる。前記下側積載トレイ301が中綴じ排出以外の排
出モード位置にあるときは、前記押え棒304はエンド
フェンス331によって押され、前記アーム303を回
転させることにより前記補助トレイ302を前記積載ト
レイ301の上面に一致させている(図25)。これに
対し、下側積載トレイ301が中綴じモード時に所定の
位置に下降する揚合は、前記押え棒304が前記エンド
フェンス331の凹形状部307に達して前記エンドフ
ェンス331による押えが開放され、前記スプリング3
05によって前記アーム303が起き上がり、前記補助
トレイ302が図示時計方向に立ち上がる。補助トレイ
302の裏面側には突起部308が設けられ、この突起
部308の下端に前記アーム303の先端が当接し、こ
のように補助トレイ302の角度、言い換えれば積載面
の角度が急角度になった状態で保持される。また、中綴
じ排出紙以外の用紙、すなわち通常排紙状態の用紙を積
載し、前記下側積載トレイ301が中綴じ排出紙積載位
置に達した場合は、積載されている用紙の自重により前
記補助トレイ302が押さえられ、前記アーム303に
よる押し上げは防げられ、積載面の角度は保持される。
すなわち、このようになるように前記スプリング305
の弾性力が設定されている。なお、前記支点301aの
位置はエンドフェンス331から L=40mm 程度離れた位置が好適であり、2つ折りの紙サイズを考
慮しても L=40mm±10mm の範囲に設定することが好ましい。
【0058】また、下側積載トレイ301がエンドフェ
ンス331の前記凹部形状307形成部より上側に上昇
すると、アーム303を図26において反時計方向に回
転させる。これによりアーム303の先端部は突起部3
08から外れ、ロック解除の状態となる。これによって
補助トレイ302は下側積載トレイ301上の元の状態
に復帰し、通常排紙が可能になる。
【0059】1.7 積載トレイの角度 前述のように用紙束の反転を確実に行わせるためには、
積載トレイの角度が問題となる。すなわち、折りローラ
451,452から排出され、開閉エンドフェンス31
1によって下向きに偏向させられた用紙束は、用紙束の
厚さによって腰の強さが変わってくる。綴じた用紙の枚
数が少ない場合、言い換えれば腰が弱い場合には、開閉
エンドフェンス311の閉方向への弾性付勢力によって
垂直に近い角度で落下させることができる。この場合に
は、下側積載トレイ301の角度が通常排紙と同じで
も、用紙束の折り側Fの先端が下側積載トレイ301あ
るいはその上に積載された用紙束に当接したとき、前記
折り側Fの先端部と下側積載トレイ301の載置面との
なす角が、エンドフェンス331側が鈍角となるので、
下側(エンドフェンス331側)に滑りを生じ、円滑に
反転動作が行われる。
【0060】しかし、用紙束が厚くなった場合、すなわ
ち、用紙束の腰が強くなった場合には、開閉エンドフェ
ンス311の弾性付勢力では確実に用紙束の折り側を垂
直に近い角度に偏向させて落下させられる保証はない。
このような場合には、用紙束の折り側Fの先端が下側積
載トレイ301あるいはその上に積載された用紙束に当
接したとき、前記折り側Fの先端部と下側積載トレイ3
01の載置面とのなす角が、エンドフェンス331側が
鋭角になる場合もあり、このようにエンドフェンス33
1側が鋭角になると、用紙束が反転することは不可能と
なり、意図した反転状態で用紙束を積載することはでき
なくなる。
【0061】そこで、前記折りローラ451,452か
らの用紙束の排出角度を勘案して前述のように補助トレ
イ302の角度を立てて確実にトレイ上に反転した状態
で積載できるようにした。基本的には、用紙束の折り側
Fの先端部が下側積載トレイ301あるいは補助トレイ
302、もしくは、これらのトレイ上の用紙束の最上位
の紙面に当接したときに、折り側Fの先端部がエンドフ
ェンス331側に滑れば、確実に反転した状態で積載す
ることが可能になる。そこで、本実施形態では、このよ
うに確実にエンドフェンス331側に滑って用紙束が反
転する角度以上の角度になるように補助トレイ302の
立ち上げ角度θ2を設定してある。この角度は、前述の
ように前記滑りとの関係で設定されるので、折りローラ
451,452の排出角度、開閉エンドフェンス311
の最大開度および開閉エンドフェンス311への閉方向
への弾性付勢力によって設定される。
【0062】1.8 その他の反転機構 前記実施形態では、用紙束の反転が主に開閉エンドフェ
ンス311によって用紙束の排紙方向を偏向させること
によって行われている。用紙束の反転についてはこの他
に 用紙束を排紙する折りローラ対451,452の周速
を変えて用紙束の排出方向が下側に向くようにする。
【0063】用紙束の先端部を積載トレイに当接させ
た状態で用紙束を押し出し、湾曲させて反転させる。
【0064】用紙束の先端部を積載トレイに当接させ
た状態で用紙束を押し出し、その状態もしくは湾曲させ
た状態でエンドフェンス側から押し出し部材により後端
部を押して反転させる。
【0065】などの方式がある。
【0066】まずの例であるが、この例では、図28
に示すように排紙ローラとしても機能する折りローラ4
51,452の周速を図において上側に位置する折りロ
ーラ452の周速をS1、下側に位置する折りローラ4
51の周速をS2とすると、 S1>S2 となるように設定する。このように構成することによっ
て開閉エンドフェンス311を設けなくとも、確実に折
り側Fを下方に向けて排紙することができる。なお、下
側積載トレイ301および補助トレイ302を含め、そ
の他各部は、前述の実施形態と同等に構成する。
【0067】の例を図29に示す。この実施形態は用
紙束を強制的に湾曲させて反転させる例である。この実
施形態では、下側積載トレイ301を上昇させ、折りロ
ーラ451,452のニップ位置と下側積載トレイ30
1の最下位の位置の高さhが2つ折りした用紙束の搬送
長さよりも小さくなるようにし、用紙束の折り側Fの先
端部を開閉エンドフェンス311によって強制的に下側
積載トレイ301の最下部、もしくは積載された用紙束
の最上位の用紙の最下部に導いて当接させ、この状態で
さらに折りローラ451,452を駆動する。このよう
にすることにより、用紙束は図29に示すように湾曲
し、折りローラ451,452から排出された時点で反
転して積載トレイ上に積載される。その際、反転をより
確実にするために、前記のように押し出し部材455
と、この押し出し部材455を進出後退させる駆動装置
456を設け、用紙束がニップから離脱するときに押し
出し部材455を進出させ、用紙束の非綴じ側を下側積
載トレイ301側に押すようにするとよい。この場合、
用紙束先端部、すなわち折り側Fの先端部の位置は規制
されているので、その位置よりも非綴じ側を押せば反転
するが、中央部よりも更に非綴じ側を押した方がより確
実な反転動作が行える。
【0068】2.制御構成 2.1 全体構成 図30は本実施形態に係る用紙後処理装置を備えた用紙
処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【0069】このシステムは、これまでの説明から分か
るように、用紙後処理装置2と、この用紙後処理装置2
が接続された複写機(用紙出力装置)1とからなる。各
装置1,2には、CPUおよびこれに付随するROMな
らびにRAMをそれぞれ備えた制御部10,20が設け
られ、両者間で処理情報を送受信することにより、用紙
後処理装置2の中綴じ部21と中折り部22の制御内容
を決定している。すなわち、用紙後処理装置2は、制御
部20によって中綴じ部21と中折り部22を制御する
構成を取っており、中折り部22の制御としては、さら
に折りローラ部23と折りプレート部24の制御があ
り、前述のように折りローラ部23では折りモータ45
3が、折りプレート部24では折りプレート駆動モータ
461の駆動が制御される。また、パンチ部31、端綴
じ部32および排紙ガイド部33各駆動部も前記制御部
20によって制御される。一方、複写機1側では、制御
部10によって表示部11、操作部12および用紙出力
制御部13が制御される。
【0070】このような制御構成において、複写機1の
操作部12に入力される情報には、図31に示すように
中綴じ処理の有無情報、中折り処理の有無情報があり、
これらの指示情報は操作部12の所望の表示部分をタッ
チすることにより後述のように選択され、用紙後処理側
に送信される。これらの入力情報に基づき複写機1の制
御部10から用紙サイズや処理モードなどの情報が用紙
後処理装置1の制御部10に送信され、用紙後処理装置
2の制御部20がこれらの情報に基づき、中綴じ部21
と中折り部22を制御する。
【0071】2.2 中折り後の用紙束の排出 図32は中折り装置で2つ折りした後の用紙束排出の制
御手順を示すフローチャートである。この処理は用紙後
処理装置2の制御部20の図示しないCPUが同じく図
示しないROMに格納されたプログラムにしたがって実
行するもので、前記制御部20には、この他にRAMが
設けられている。このRAMは、前記CPUが前記プロ
グラムを実行するときのワークエリアとして機能する。
【0072】この処理では、用紙束の排出処理が開始さ
れると(ステップ1−1)、排出異常検出用のタイマを
スタートさせ(ステップ1−2)、開閉エンドフェンス
311の開閉センサ313をチェックし、フェンスが開
いたかどうかを確認する(ステップ1−3)。ー定時間
経過しても(ステップ1−7)フェンス開が検知できな
かった場合は、排出に異常があったと判断し、排出異常
処理を行なう(ステップ1−9)。ステップ1−3でフ
ェンス開が検知されたら、再度異常検出用のタイマをス
タートさせ(ステップ1−4)、開閉エンドフェンス3
11の開閉センサ313をチェックし、フェンスが閉ま
ったかどうかを確認する(ステップ1−5)。一定時間
経過しても(ステップ1−8)フェンス閉が検知できな
かった場合は、排出に異常があったと判断し、排出異常
処理を行なう(ステップ1−9)。ステップ1−5でフ
ェンス閉が検知されたら用紙束の排出が正常に終了した
と判断し、次の処理へ移行する。
【0073】2.3 中綴じ処理開始時の下側積載トレ
イの制御 図33は中綴じ処理開始時の下側積載トレイ301の待
機位置までの移動制御の制御手順を示すフローチャート
である。
【0074】この処理では、処理が開始されると(ステ
ップ2−1)、まず、下側積載トレイ301は下降を開
始し(ステップ2−2)、加圧板343の位置まで下降
する(ステップ2−3)。この時、加圧板343位置は
図示しないセンサによって検出される。加圧板343位
置まで下降したら下降距離の検出を開始する(ステップ
2−4)。下側積載トレイ301の図示しない昇降駆動
モータにはエンコーダが付けられており、移動距離は簡
単に検出できるようになっている。そこで、前記エンコ
ーダによって所定量下降したことを検知したら(ステッ
プ2−5)、トレイの下降を停止する(ステップ2−6
・・・図24(b))。所定の下降量は加圧板343の
動作に支障のない位置まで下降すれば十分であり、本実
施形態では約20mmに設定されている。
【0075】下側積載トレイ301の下降が停止したら
直ちに加圧板343を前進させ(ステップ2−7)、所
定位置まで前進したら(ステップ2−8)、加圧板34
3を停止させる(ステップ2−9)。加圧板駆動モータ
345はステッピングモータを使用しており、所定パル
スにて制御することにより容易に所定位置まで前進させ
ることが可能となっている。加圧板343を停止させた
ら直ちに下側積載トレイ301の上昇を開始し(ステッ
プ2−10)、加圧板センサ347の状態をチェックし
(ステップ2−11)、加圧板センサ347が検知状態
にあれば、すなわち、加圧板センサ347がモータ固定
板342を検知したら、下側積載トレイ301の上昇を
停止させ(ステップ2−12・・・図24(c))、中
綴じ処理待機状態となる。
【0076】2.4 中綴じ排出時の下側積載トレイの
制御 図34は中綴じ排出時の下側積載トレイ301の制御手
順を示すフローチャートである。
【0077】排出処理が開始されると(ステップ3−
1)、加圧板343はホーム位置まで後退し(ステップ
3−2)、下側積載トレイ301は下降を開始して(ス
テップ3−3)、一定量下降するまで(ステップ3−
4)下降を続け、停止する(ステップ3−5・・・図2
4(b))。トレイ下駆動モータにはエンコーダがつけ
られており、移動距離は簡単に検出できるようになって
おり、綴じ枚数によって下降量を変化させ、確実に折り
部の膨らみを押えるように制御されている。本実施形態
では、下降量は綴じ枚数5枚までの場合は約20mm、
6から10枚までの場合は約30mm、11枚以上の場
合は50mmに設定されている。用紙束の排出を監視し
(ステップ3−6)、排出後一定時間が経過したら、加
圧板343を前進させる(ステップ3−7)。ここで、
一定時間とは、排出後、用紙束がトレイ上に安定して落
下する時間であり、本実施形態では、開閉センサ313
で排出が確認された後、約2秒経過後である。加圧板3
43が所定位置まで前進したら(ステップ3−8)、加
圧板343を停止させる(ステップ3−9)。加圧板駆
動モータ343は前述のようにステッピングモータから
なり、所定パルス印加することにより所定位置まで前進
させることができる。加圧板343を停止させたら、直
ちに下側積載トレイ301の上昇を開始し(ステップ3
−10)、加圧板センサ347の出力をチェックし(ス
テップ3−11)、加圧板センサ347がモータ固定板
342を検知すれば、下側積載トレイ301の上昇を停
止させ(ステップ3−12・・・図24(c))、次の
処理待機状態となる。
【0078】
【発明の効果】以上のように、前述のように構成された
本発明によれば、以下のような効果を奏する。
【0079】請求項1記載の発明によれば、前記中折り
手段によって2つ折りされた用紙束を2つ折りされた側
を先端にして排紙する排紙手段と、この排紙手段によっ
て排紙され、用紙積載トレイに積載される間に、前記中
折りされた側が用紙搬送方向上流側に向くように反転さ
せる反転手段とを備えているので、簡単な構成で安定し
た積載状態を実現することが可能となり、これによっ
て、積載量の拡大を図ることができる。
【0080】また、特別な積載トレイを設けなくとも用
紙束の積載が可能となり、これによって2つ折りしない
通常の用紙の排紙トレイと共用することができる。ま
た、通常の用紙の排紙トレイと共用するので、大型化す
ることもない。
【0081】請求項2記載の発明によれば、反転手段
が、排紙手段から排紙される用紙束の先端側を強制的に
下方に向けて排紙させるガイド板からなるので、簡単な
構成で用紙束を反転させて積載することができる。
【0082】請求項3記載の発明によれば、ガイド板は
予め設定した付勢力で閉方向に付勢されているので、用
紙束の腰の強さに応じて用紙束を偏向させることができ
る。
【0083】請求項4記載の発明によれば、ガイド板の
最大開度が予め設定した角度に設定されているので、用
紙束の腰が強い場合でも用紙束を偏向させることができ
る。
【0084】請求項5記載の発明によれば、ガイド板は
2つ折りしない通常排紙の場合には閉鎖され、用紙束の
後端側が当接する後端フェンスと同一面あるいは同一面
よりも後退するので、用紙積載トレイの昇降動作に支障
を来すことがない。
【0085】請求項6記載の発明によれば、ガイド板の
開閉状態を検出する検出手段をさらに備えているので、
反転動作時の異常を前記検出手段から用紙に検知するこ
とができる。
【0086】請求項7記載の発明によれば、排紙手段が
一対の排紙ローラ対からなり、反転手段が排紙ローラ対
の上側排紙ローラの周速を下側ローラの周速よりも大き
くして前記ローラ対を駆動する駆動制御手段からなるの
で、排紙ローラの回転制御だけで用紙束の反転を簡単か
つ確実に行える。
【0087】請求項8記載の発明によれば、反転手段が
2つ折りしない通常排紙の場合に比べて前記積載トレイ
の角度が急角度になるよう積載トレイの角度を変更する
角度変更手段を含んでなるので、通常排紙の場合と中綴
じ用紙束の場合に適宜対応できる。
【0088】請求項9記載の発明によれば、角度変更手
段は、用紙束の2つ折り側の先端部が、前記積載トレイ
または積載された用紙束の最上位の紙面に当接したとき
に、排出される用紙束の先端部が下方向に滑りを生じる
に足る角度以上の角度に積載トレイの角度を変更するの
で、確実に反転動作を行わせることができる。
【0089】請求項10記載の発明によれば、角度変更
手段は、積載トレイの一部の角度のみを変更するので、
大型化を招くことなく確実に反転動作を行わせることが
できる。
【0090】請求項11記載の発明によれば、積載トレ
イの一部の角度のみ変更する手段が、積載トレイの予め
設定した位置を支点として前記積載トレイから立ち上が
る補助トレイからなるので、大型化を招くことなく確実
に反転動作を行わせることができる。
【0091】請求項12記載の発明によれば、予め設定
した位置が後端フェンスから40mm±10mmの範囲
に設けられているので、通常使用する用紙サイズに対応
して反転動作を確実に行わせることができる。
【0092】請求項13記載の発明によれば、補助トレ
イを立ち上げる手段が積載トレイの位置に応じて作動す
るカム手段からなるので、積載トレイの位置に連動して
補助トレイの立ち上げ、復帰が簡単かつ確実に行える。
【0093】請求項14記載の発明によれば、積載トレ
イを昇降させる昇降手段と、この昇降させる手段の駆動
を制御する積載トレイ駆動制御手段を備え、積載トレイ
駆動制御手段は、2つ折りされた用紙束を排出するモー
ドが設定された場合には、積載トレイを2つ折り排紙し
ない通常排紙の位置から予め設定された下方位置に移動
させ、カム手段を作動させて補助トレイを立ち上げるの
で、2つ折りされた用紙束を積載する場合には、自動的
に補助トレイが立ち上がり、確実に反転動作を行わせる
ことができる。
【0094】請求項15記載の発明によれば、補助トレ
イが立ち上がったとき、当該補助トレイの位置をロック
するロック手段を備えているので、補助トレイが立ち上
がったときには、補助トレイ上の用紙束の積載量が増え
たとしても、確実に用紙束を反転させることができる。
【0095】請求項16記載の発明によれば、ロック手
段は、積載トレイが予め設定された位置から上方に移動
したときにはロック解除されるので、前記位置から上で
は通常排紙に即時対応することができる。
【0096】請求項17記載の発明によれば、補助トレ
イは、2つ折り排紙を行わない通常排紙の場合には、前
記予め設定された下方位置に前記積載トレイが移動して
も用紙の自重により立ち上げ不能となるので、そのまま
通常排紙を継続することができ、使用性を損なうことが
ない。
【0097】請求項18記載の発明によれば、2つ折り
された用紙束を排出するモードが設定されたとき、積載
トレイを2つ折り排紙しない通常排紙の位置から2つ折
りされた用紙束の搬送長さより短い予め設定された下方
位置に移動させる積載トレイ駆動制御手段と、排紙手段
により排紙される用紙束の先端部を下方に偏向させて排
出するガイド手段とを備え、用紙束の2つ折りした先端
部をガイド手段によって導いて積載トレイまたは積載さ
れた用紙束の最上位の紙面に当接させ、この状態で、前
記排紙手段による排紙動作を継続させて用紙束を反転さ
せて前記用紙上側積載トレイに積載するので、用紙束を
拘束した状態での反転排紙を行うことが可能となり、こ
れによって、請求項1記載の発明と同等の効果を奏する
ことができる。
【0098】請求項19記載の発明によれば、用紙束の
2つ折りした側の先端部が積載トレイまたは積載された
用紙束の最上位の紙面に当接したときに、少なくとも前
記先端部よりも後端部側を押して、非綴じ側を排紙方向
下流側に押し出す押し部材によって反転手段を構成した
ので、簡単かつ確実に用紙束を反転させることができ
る。
【0099】請求項20記載の発明によれば、用紙処理
装置の各部の制御を司る第1の制御手段と、前記第1の
制御手段と相互に通信を行い、第1の制御手段に制御情
報を送信するとともに、画像形成装置の各部の制御を司
る第2の制御手段とを備え、前記用紙処理装置は、前記
画像形成装置側から中綴じモードかつ中折りモードが設
定された場合には、前記用紙処理装置に設定されている
反転手段により用紙束を反転させて用紙積載トレイに積
載するので、前記用紙処理装置は、前記画像形成装置側
かのモード設定に応じて用紙束の反転載置動作を確実に
実行することができ、これによって、請求項1記載の発
明と同等の効果を奏することができる。
【0100】請求項21記載の発明によれば、用紙束を
中央部で2つ折りにした後、積載トレイに積載する際
に、所定方向に落下方向を規制するとともに、落下した
用紙束の折り側の先端部が傾斜した積載トレイの下側に
位置するように前記積載トレイの傾斜角を設定し、用紙
を反転させて前記積載トレイに積載するので、請求項1
記載の発明と同等の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施形態を説明するためのもので、
複写機に接続された本実施形態に係る用紙後処理装置の
概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る用紙後処理装置の上側積載ト
レイの昇降移動機溝を示す図である。
【図3】図2における上側積載トレイの昇降移動機溝の
動作を示す図である。
【図4】図2における上側積載トレイの昇降移動機溝の
動作を示す図である。
【図5】本実施形態に係る用紙後処理装置の中綴じ処理
を行う機構部の概略構成を示す図である。
【図6】図5の中綴じの機構部の動作説明図である。
【図7】図5の機構部の動作を更に詳細に示す図であ
る。
【図8】本実施形態に係る用紙後処理装置の用紙折り処
理を行う機構部の概略構成を示す図である。
【図9】図8の折りプレートと折りローラの位置関係を
示す斜視図である。
【図10】折りプレートによって用紙束を折り、排出す
るときの動作を示す動作説明図である。
【図11】折りプレートによって用紙束を折るときのス
テイプル針の関連した折り位置と折り動作を示す動作説
明図である。
【図12】折りプレートによって用紙束を折るときの折
り位置を示す斜視図である。
【図13】折りプレートを用紙束とともに折りローラの
ニップより奥に進出させて折るときの状態を示す図であ
る。
【図14】排紙ガイド板閉じて、用紙束先端付近を挟み
込んで折り動作を開始するときの状態を示す図である。
【図15】用紙束先端部を固定し、折りプレートが用紙
束の針位置を対向する折りローラ方向に押圧して用紙中
央部に折り処理を施すときの状態を示す図である。
【図16】開閉エンドフェンス部と下側積載トレイとを
示す要部正面図である。
【図17】用紙束の折り側先端部を排紙方向下流側に向
けて排紙し、積載した状態を示す要部正面図である。
【図18】通常排紙時の状態を示す要部正面図である。
【図19】用紙束が反転しながら落下する状態を示す図
である。
【図20】加圧板の構造を示す要部正面図である。
【図21】加圧板の構造を示す平面図である。
【図22】スタック動作と加圧板343の動作を示す説
明図である。
【図23】下側積載トレイと補助トレイの角度関係を示
す図である。
【図24】補助トレイを使用したときの用紙束の反転積
載状態と加圧板との作動状態を示す説明図である。
【図25】下側積載トレイと補助トレイの位置と作動状
態を示す図である。
【図26】補助トレイの立ち上げ機構(回転機構)の詳
細を示す図である。
【図27】通常排紙に使用した場合の補助トレイの立ち
上げ機構の状態を示す図である。
【図28】折りローラの周速を変えて用紙束を反転させ
る実施形態を示す図である。
【図29】用紙束の先端を下側積載トレイに当接させ、
用紙束を湾曲させて反転させる実施形態を示す図であ
る。
【図30】本実施形態に係る用紙後処理装置を備えた用
紙処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図31】中綴じ・中折りの処理をユーザが入力する操
作部の表示状態を示す図である。
【図32】中折り装置で2つ折りした後の用紙束排出の
制御手順を示すフローチャートである。
【図33】中綴じ処理開始時の下側積載トレイの待機位
置までの移動制御の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図34】中綴じ排出時の下側積載トレイの制御手順を
示すフローチャートである。
【図35】従来例に係る中折りした用紙束を積載したと
きの状態の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 用紙出力装置(複写機) 2 用紙後処理装置 10 制御部 11 表示部 12 操作部 13 用紙出力制御部 20 制御部 21 中綴じ部 22 中折り部 23 折りローラ部 24 折りプレート部 301 下側積載トレイ 311 開閉エンドフェンス 321 上側積載トレイ 331 エンド(後端)フェンス 332 紙面センサ(S2) 343 加圧板 451 折りローラ 452 折りローラ 455 押し出し部材 456 駆動装置 466 折りプレート

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中綴じ手段と、中折り手段と、排紙され
    た用紙もしくは用紙束を積載する積載トレイとを備え、
    用紙出力装置側から送られてきた用紙束の中央部を前記
    中綴じ手段によって綴じ、綴じた用紙束を前記中折り手
    段によって2つ折りした後、排紙して前記積載トレイに
    積載する用紙処理装置において、 前記中折り手段によって2つ折りされた用紙束を2つ折
    りされた側を先端にして排紙する排紙手段と、 この排紙手段によって排紙され、前記積載トレイに積載
    される間に、前記中折りされた側が用紙搬送方向上流側
    に向くように反転させる反転手段と、を備えていること
    を特徴とする用紙処理装置。
  2. 【請求項2】 前記反転手段が、前記排紙手段から排紙
    される用紙束の先端側を強制的に下方に向けて排紙させ
    るガイド板からなることを特徴とする請求項1記載の用
    紙処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド板は予め設定した付勢力で閉
    方向に付勢されていることを特徴とする請求項2記載の
    用紙処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド板の最大開度が予め設定した
    角度に設定されていることを特徴とする請求項2または
    3に記載の用紙処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド板は2つ折りしない通常排紙
    の場合には閉鎖され、用紙束の後端側が当接する後端フ
    ェンスと同一面あるいは同一面よりも後退することを特
    徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の用紙
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド板の開閉状態を検出する検出
    手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2ない
    し5のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  7. 【請求項7】 前記排紙手段が一対の排紙ローラ対から
    なり、前記反転手段が、前記排紙ローラ対の上側排紙ロ
    ーラの周速を下側ローラの周速よりも大きくして前記ロ
    ーラ対を駆動する駆動制御手段からなることを特徴とす
    る請求項1記載の用紙処理装置。
  8. 【請求項8】 前記反転手段が、2つ折りしない通常排
    紙の場合に比べて前記積載トレイの角度が急角度になる
    よう積載トレイの角度を変更する角度変更手段からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  9. 【請求項9】 前記角度変更手段は、前記用紙束の2つ
    折り側の先端部が、前記積載トレイまたは積載された用
    紙束の最上位の紙面に当接したときに、排出される用紙
    束の先端部が下方向に滑りを生じるに足る角度以上の角
    度に前記積載トレイの角度を変更することを特徴とする
    請求項8記載の用紙処理装置。
  10. 【請求項10】 前記角度変更手段は、前記積載トレイ
    の一部の角度のみを変更することを特徴とする請求項8
    または9に記載の用紙処理装置。
  11. 【請求項11】 前記積載トレイの一部の角度のみ変更
    する手段が、前記積載トレイの予め設定した位置を支点
    として前記積載トレイから立ち上がる補助トレイからな
    ることを特徴とする請求項10記載の用紙処理装置。
  12. 【請求項12】 前記予め設定した位置が後端フェンス
    から40mm±10mmの範囲に設けられていることを
    特徴とする請求項11記載の用紙処理装置。
  13. 【請求項13】 前記補助トレイを立ち上げる手段が、
    前記積載トレイの位置に応じて作動するカム手段からな
    ることを特徴とする請求項11記載の用紙処理装置。
  14. 【請求項14】 前記積載トレイを昇降させる昇降手段
    と、この昇降させる手段の駆動を制御する積載トレイ駆
    動制御手段を備え、 前記積載トレイ駆動制御手段は、2つ折りされた用紙束
    が排出されるモードが設定された場合には、前記積載ト
    レイを2つ折り排紙しない通常排紙の位置から予め設定
    された下方位置に移動させ、前記カム手段を作動させて
    前記補助トレイを立ち上げることを特徴とする請求項1
    2記載の用紙処理装置。
  15. 【請求項15】 前記補助トレイが立ち上がったとき、
    当該補助トレイの位置をロックするロック手段を備えて
    いることを特徴とする請求項14記載の用紙処理装置。
  16. 【請求項16】 前記ロック手段は、前記積載トレイが
    前記予め設定された位置から上方に移動したときにはロ
    ックを解除することを特徴とする請求項15記載の用紙
    処理装置。
  17. 【請求項17】 前記補助トレイは、2つ折り排紙を行
    わない通常排紙の場合には、前記予め設定された下方位
    置に前記積載トレイが移動しても用紙の自重により立ち
    上げ不能となることを特徴とする請求項13または14
    記載の用紙処理装置。
  18. 【請求項18】 中綴じ手段と、中折り手段と、排紙さ
    れた用紙もしくは用紙束を積載する積載トレイと、この
    積載トレイを昇降させる昇降手段と、この昇降手段の駆
    動を制御する積載トレイ駆動制御手段を備え、用紙出力
    装置側から送られてきた用紙束の中央部を前記中綴じ手
    段によって綴じ、綴じた用紙束を前記中折り手段によっ
    て2つ折りした後、排紙して前記積載トレイに積載する
    用紙処理装置において、 前記中折り手段によって2つ折りされた用紙束を2つ折
    りされた側を先端にして排紙する排紙手段と、 2つ折りされた用紙束を排出するモードが設定されたと
    き、前記積載トレイを2つ折りされた用紙束の搬送長さ
    より短い予め設定された下方位置に移動させる前記積載
    トレイ駆動制御手段と、 排紙手段により排紙される用紙束の先端部を下方に偏向
    させて排出するガイド手段と、を備え、用紙束の2つ折
    りした先端部を前記ガイド手段によって導いて積載トレ
    イまたは積載された用紙束の最上位の紙面に当接させ、
    この状態で、前記排紙手段による排紙動作を継続させて
    用紙束を反転させて前記用紙上側積載トレイに積載する
    ことを特徴とする用紙処理装置。
  19. 【請求項19】 前記反転手段が、用紙束の2つ折りし
    た側の先端部が前記積載トレイまたは積載された用紙束
    の最上位の紙面に当接したときに、少なくとも前記先端
    部よりも後端部側を押して、非綴じ側を排紙方向下流側
    に押し出す押し部材からなることを特徴とする請求項1
    8記載の用紙処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし19のいずれか1項に
    記載の用紙処理装置と、 入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形
    成手段と、少なくとも用紙束の中央部で綴じる中綴じモ
    ードおよび用紙束の中央部で2つ折りする中折りモード
    をユーザが選択するための入力手段とを含む画像形成装
    置と、からなり、前記画像形成装置から排紙された用紙
    束に対して処理の処理を実行する画像形成システムにお
    いて、 前記用紙処理装置の各部の制御を司る第1の制御手段
    と、 前記第1の制御手段と相互に通信を行い、第1の制御手
    段に制御情報を送信するとともに、前記画像形成装置の
    各部の制御を司る第2の制御手段と、を備え、前記用紙
    処理装置は、前記画像形成装置側から中綴じモードかつ
    中折りモードが設定された場合には、前記用紙処理装置
    に設定されている反転手段により用紙束を反転させて前
    記積載トレイに積載することを特徴とする画像形成シス
    テム。
  21. 【請求項21】 用紙の中央部で綴じられた用紙束を前
    記中央部で2つ折りにして所定の積載トレイに積載する
    用紙処理方法において、 用紙を中央部で2つ折りにした後、積載トレイに積載す
    る際に、所定方向に落下方向を規制するとともに、落下
    した用紙束の折り側の先端部が傾斜した積載トレイの下
    側に位置するように前記積載トレイの傾斜角を設定し、
    用紙束を反転させて前記積載トレイに積載することを特
    徴とする用紙処理方法。
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