JP4020100B2 - ディスク駆動装置及びモータドライバ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイレクトPWM(Pulse Width Modulation)方式にてモータを回転駆動させる技術に関するものであり、例えば、装着されたディスクを駆動するディスク駆動装置において、ディスクを回転させるモータをダイレクトPWM方式にて駆動させた際の騒音を低減させる技術に関する。
ポータブルMD(Mini Disc:登録商標)装置といったディスクの回転駆動系を有する装置では、回転駆動系が備えるスピンドルモータの回転時における騒音が問題となっている。特に、スピンドルモータに、パルス幅変調信号を直接供給して回転駆動させるダイレクトPWM(Pulse Width Modulation)方式では、相切り替え時に生ずる急激な電流変動に起因するノイズが大きな問題となっている。
そこで、このようなダイレクトPWM方式によるスピンドルモータの回転駆動制御において、相切り替え前後にスピンドルモータに流れる電流を小さくするソフトスイッチング駆動(制御)方式を採用することで、ノイズを低減するといった手法が本出願人により開示されている(特許文献1参照。)。
本出願人による特許文献1では、モータ駆動時に誘起される電圧に応じて位相切り替えのタイミングを示すエッジ信号を生成し、このエッジ信号に応じて、モータを駆動する駆動電圧の最大値を制御することで、従来まではアナログ回路によって実現していたソフトスイッチング制御をデジタル回路にて実現可能とした。
また、本出願人は、同じくダイレクトPWM方式にてスピンドルモータを回転駆動する際に、モータを駆動する複数のドライブ信号の位相差に応じて算出された第1のタイミング信号、又はいずれか一つのドライブ信号の周期に応じて算出された第2のタイミング信号を、スピンドルモータの回転速度に応じて選択的に駆動系に供給することで、スピンドルモータの回転を適切に制御する手法を開示した(特許文献2参照。)。
しかしながら、特許文献1で開示したようにダイレクトPWM方式にてスピンドルモータを回転駆動させる際に、ソフトスイッチング制御を行うと、例えば、消費電力を抑えるために、モータコントロール回路のマスタクロック周波数を低くした場合に、スピンドルモータを高速回転させると、ソフトスイッチング制御が不完全となり、モータの騒音低減を実現できないといった問題や、スピンドルモータの高速回転時に、PWM制御が不完全となり、スピンドルモータを駆動させるのに十分な電流を供給することができないといった問題などがある。
また、特許文献2では、スピンドルモータの回転速度に応じてモードを切り替る(第1のタイミング信号を用いたモード又は第2のタイミング信号を用いたモード)ことで、適切な回転駆動制御を実行できるものの、スピンドルモータの騒音を低減させるソフトスイッチング制御を伴わせて実行することができないといった問題がある。
特開2002−369575号公報 特開2003−9580号公報
そこで本発明は、上述したような問題を解決するために案出されたものであり、モータの高速回転などによるソフトスイッチング制御の効果低減、モータの高速回転によって生ずる電流供給不足による不完全なダイレクトPWM制御を回避すると共に、モータの回転速度に応じたモード切り替えによりダイレクトPWM制御を実行した場合でもソフトスイッチング制御を実現するモータドライバ回路、そしてこのモータドライバ回路を搭載したディスク駆動装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明は、装着されたディスクを回転駆動するモータと、上記モータの駆動時に誘起される複数の電圧値に応じて、相切り替えタイミングを示すエッジ信号を生成するエッジ信号生成手段と、上記エッジ信号生成手段によって生成された上記エッジ信号に応じて、上記モータを駆動する駆動電圧の最大値を制御する駆動電圧制御手段とを備え、上記駆動電圧制御手段は、上記エッジ信号によって示される上記相切り替えタイミング以前の第1の駆動電圧の最大値を制御する第1の駆動電圧制御手段と、上記相切り替えタイミング以後の第2の駆動電圧の最大値を制御する第2の駆動電圧制御手段とをそれぞれ独立して有するディスク駆動装置であって、上記第1の駆動電圧制御手段は、所定のクロック周波数に応じてダウンカウントし、ダウンカウントされたカウント数に基づいて、上記第1の駆動電圧の最大値を制御するダウンカウント手段を有し、上記第2の駆動電圧制御手段は、所定のクロック周波数に応じてアップカウントし、アップカウントされたカウント数に基づいて、上記第2の駆動電圧の最大値を制御するアップカウント手段を有し、上記ダウンカウント手段は、ダウンカウントする際の上記カウント数を、上記所定のクロック周波数の1クロックにつき複数カウントとすることで、上記第1の駆動電圧の最大値を制御し、上記アップカウント手段は、アップカウントする際の上記カウント数を、上記所定のクロック周波数の1クロックにつき複数カウントとすることで、上記第2の駆動電圧の最大値を制御することを特徴とする。
また、上述の目的を達成するために、本発明は、モータの駆動時に誘起される複数の電圧値に応じて、相切り替えタイミングを示すエッジ信号を生成するエッジ信号生成手段と、上記エッジ信号生成手段によって生成された上記エッジ信号に応じて、上記モータを駆動する駆動電圧の最大値を制御する駆動電圧制御手段とを備え、上記駆動電圧制御手段は、上記エッジ信号によって示される上記相切り替えタイミング以前の第1の駆動電圧の最大値を制御する第1の駆動電圧制御手段と、上記相切り替えタイミング以後の第2の駆動電圧の最大値を制御する第2の駆動電圧制御手段とをそれぞれ独立して有し、ソフトスイッチング制御のオン時には、相切り替え時にドライブ電圧の最大値を減少させるソフトスイッチング制御を行い、ソフトスイッチング制御のオフ時には、一定のドライブ電圧を出力する制御を行うモータドライバ回路であって、上記駆動電圧制御手段は、ディレイモードに応じたソフトスイッチング時間を演算し、ドライブ電圧の遷移時間を示す信号を生成する演算手段と、上記演算手段により生成される上記ドライブ電圧の遷移時間を示す信号に応じて、ドライブ電圧(パルス幅変調信号)におけるデューティ比の変化開始タイミングを示す信号及び変化終了タイミングを示す信号と、上記ドライブ電圧の論理レベルが変化中であることを示す信号と、上記ドライブ電圧の最大値を制御するための信号を生成するタイミング信号生成手段と、上記タイミング信号生成手段から供給される上記変化開始タイミングを示す信号から、ドライブ電圧の最大値の変化タイミングを示すカウント信号を生成するカウント信号生成手段を備え、上記第1の駆動電圧制御手段は、上記カウント信号生成手段により生成される所定のクロック周波数のカウント信号をダウンカウントし、ダウンカウントされたカウント数に基づいて、上記第1の駆動電圧の最大値を制御するダウンカウント手段を有し、上記ダウンカウント手段は、ダウンカウントする際の上記カウント数を、上記所定のクロック周波数のカウント信号の1クロックにつき複数カウントとすることで、上記第1の駆動電圧の最大値を制御し、上記第2の駆動電圧制御手段は、上記カウント信号生成手段により生成される所定のクロック周波数のカウント信号をアップカウントし、アップカウントされたカウント数に基づいて、上記第2の駆動電圧の最大値を制御するアップカウント手段を有し、上記アップカウント手段は、アップカウントする際の上記カウント数を、上記所定のクロック周波数のカウント信号の1クロックにつき複数カウントとすることで、上記第2の駆動電圧の最大値を制御し、
上記相切り替えタイミングに応じてパルス幅変調を制御し、相切り替え前後においては、パルス幅変調におけるデューティ比を0とすることによって、相切り替えタイミングにおける上記モータへの電流量を抑制するようにしたことを特徴とする。
本発明では、第1の駆動電圧制御手段は、カウント信号生成手段により生成される所定のクロック周波数のカウント信号をダウンカウントし、ダウンカウントされたカウント数に基づいて、第1の駆動電圧の最大値を制御するダウンカウント手段を有し、上記ダウンカウント手段は、ダウンカウントする際の上記カウント数を、上記所定のクロック周波数のカウント信号の1クロックにつき複数カウントとすることで、上記第1の駆動電圧の最大値を制御し、第2の駆動電圧制御手段は、カウント信号生成手段により生成される所定のクロック周波数のカウント信号をアップカウントし、アップカウントされたカウント数に基づいて、第2の駆動電圧の最大値を制御するアップカウント手段を有し、上記アップカウント手段は、アップカウントする際の上記カウント数を、上記所定のクロック周波数のカウント信号の1クロックにつき複数カウントとすることで、上記第2の駆動電圧の最大値を制御し、上記相切り替えタイミングに応じてパルス幅変調を制御し、相切り替え前後においては、パルス幅変調におけるデューティ比を0とすることによって、相切り替えタイミングにおけるモータへの電流量を抑制することができ、モータの高速回転時においても、ソフトスイッチング制御を確実に実行することができるため、モータの回転駆動による騒音を確実に低減することを可能とする。
また、本発明は、第1の駆動電圧制御手段が有するダウンカウント手段が、ダウンカウントする際のカウント数を、所定のクロック周波数の1クロックにつき複数カウントとし、第1の駆動電圧の最大値を制御し、第2の駆動電圧制御手段が有するアップカウント手段が、アップカウントする際のカウント数を、所定のクロック周波数の1クロックにつき複数カウントとし、第2の駆動電圧の最大値を制御する。したがって、モータの高速回転時においても回路のクロック周波数を低くすることができるため、回路の低消費電力化を可能とすると共に、高速で回転駆動されたモータのソフトスイッチング制御による騒音の低減を可能とする。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明をする。なお、本発明は、以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることはいうまでもない。以下の説明に用いる図において、同一符号を付した箇所は、同一部分又は相当部分を示すものとし、重複する箇所については、断りなしに説明を省略する。
{ディスク駆動装置}
まず、図1を用いて、本発明を実施するための最良の形態として示すディスク駆動装置の概略構成について説明をする。このディスク駆動装置は、例えば、MD(Mini Disc:登録商標)といった情報記録媒体であるディスク1を装着し、装着したディスク1に記録されている情報を再生する。
図1に示すように、ディスク駆動装置は、ディスク1を回転させるスピンドルモータ3と、ディスク1に記録された信号を読み取る読み取り部5と、モータドライバ10と、RFアンプ11と、システムLSI(Large Scale Integration)20と、ヘッドホンアンプ21とを備えている。
読み取り部5は、ピックアップ7と、レーザダイオード(LD)及びフォトディテクトIC(PD)からなる素子部9とを備えている。
スピンドルモータ3は、モータの回転位置を検出するホール素子を持たないブラシレスの三相モータである。スピンドルモータ3は、システムLSI20によって供給される信号に基づいてモータドライバ10によって、駆動されることになる。なお、このスピンドルモータ3については、後で詳細に説明をする。
システムLSI20は、ディスク駆動装置を統括的に制御する制御部である。具体的には、システムLSI20は、ディスク1から読み出された信号に対する信号処理を行う図示しない信号処理系と、図1に示すCLV(Constant Linear Velocity)サーボ回路13、モータコントローラ15、MCU(Micro Computer Unit)17とによりスピンドルモータ3や、読み取り部5に対する駆動制御を行う駆動処理系の制御を統括的に実行する。
システムLSI20が備えるCLVサーボ回路13は、MCU17から供給される信号SWDT,SCLK,XLATに応じてパルス幅変調(PWM)を実行することにより、信号SPFを生成してモータコントローラ15へ供給する。また、CLVサーボ回路13は、信号XWLを生成してモータコントローラ15へ供給する。
モータコントローラ15は、MCU17から供給される信号SWDT,SCLK,XLATにより制御され、CLVサーボ回路13から供給される信号SPFに基づいてスピンドルモータ3を駆動するためのドライブ電圧VSを生成して、モータドライバ10へ供給する。さらに、モータコントローラ15は、スピンドルモータ3を制御するための論理ドライブ信号DU,DV,DWを生成してモータドライバ10へ供給する。モータコントローラ15の構成については、後で詳細に説明をする。
モータドライバ10は、モータコントローラ15から供給される信号に基づいて、スピンドルモータ3、読み取り部5の動作を制御する電流を生成する。具体的には、モータドライバ10は、システムLSI20が備えるモータコントローラ15から供給された論理ドライブ信号DU,DV,DW及びドライブ電圧VSに応じて、スピンドルモータ3を駆動させるための電流を生成してスピンドルモータ3に供給すると共に、モータの回転位置を示す信号CU,CV,CWを生成しモータコントローラ15へ供給する。モータドライバ10において、スピンドルモータ3を駆動させる機能部の構成については後で詳細に説明をする。
このような構成のディスク駆動装置は、読み取り部5の素子部9が備えるフォトディテクトICによって検知された信号を、RFアンプ11で増幅し、システムLSI20にて所定の信号処理を施す。さらに、ディスク駆動装置は、システムLSI20による信号処理後の上記信号を、ヘッドホンアンプ21にて増幅し、オーディオ信号として出力する。
[モータドライバ10]
続いて、図2を用いて、モータドライバ10が備えるスピンドルモータ3を駆動させるドライブ部10aについて説明をする。図2に示すように、ドライブ部10aは、三相制御部23と、プリドライバ25と、コンパレータ27と、NチャネルMOSトランジスタNT1〜NT6とを備えている。
三相制御部23は、モータコントローラ15から供給された論理ドライブ信号DU,DV,DW及びドライブ電圧VSに基づいて、モータTPMを駆動する電流の向きを決定し、電流の向きを指示する信号をプリドライバ25へ供給する。なお、図2において、ドライブ部10a外に図示されているモータTPMは、図1で示したスピンドルモータ3に内蔵されているモータ電機子巻線(ステータ)である。
プリドライバ25は、三相制御部23から供給された信号をデコードし、NチャネルMOSトランジスタNT1〜NT6のゲートへ閾値電圧以上の電圧を選択的に供給する。
NチャネルMOSトランジスタNT1,NT2と、NチャネルMOSトランジスタNT3,NT4と、NチャネルMOSトランジスタNT5,NT6とは、それぞれ電源電圧ノードVccと接地ノードとの間に直列接続され、各々のNチャネルMOSトランジスタNT1〜NT6のゲートは、プリドライバ25に接続される。
NチャネルMOSトランジスタNT1〜NT6は、プリドライバ25から、それぞれのゲートに対して電圧が選択的に供給されたことに応じて、選択的にオン状態となる。これによりNチャネルMOSトランジスタNT1,NT2の間に設けられた中間ノードN1、NチャネルMOSトランジスタNT3,NT4の間に設けられた中間ノードN2、NチャネルMOSトランジスタNT5,NT6の間に設けられた中間ノードN3の電位が調整され、モータTPMへ所定の向きに電流が供給されることになる。このように、モータTPMへ所定の向きに電流が供給されることでスピンドルモータ3は回転駆動することになる。
コンパレータ27は、各相の電圧(中間ノードN1〜N3の電位)と、モータTPMの中点CPの電位とを比較して、モータの回転位置を示す信号CU,CV,CWを生成する。コンパレータ27によって生成された信号CU,CV,CWは、モータコントローラ15へ供給される。
このような構成のドライブ部10aは、図3に示すタイミングチャートに基づいて、スピンドルモータ3が備えるモータTPMを動作させる。
図3(a),(b),(c)は、それぞれ中間ノードN1,N2,N3の電位VN1,VN2,VN3を示し、図3(d),(e),(f)は、それぞれ中間ノードN1,N2,N3を介して中点CPに流れる電流の大きさIU,IV,IWを示す。図3(g)は、モータコントローラ15が備える後述する相切り替え部33によって生成されるマスクセット信号XMS示し、図3(h)は、モータコントローラ15内で生成されるドライブ電圧VSの大きさが変化している期間を示す信号BUSYを示している。この図3(g)に示したマスクセット信号XMSと、図3(h)に示した信号BUSYについては、後で説明をする。
図3(a),(b),(c)に示すように、PTとして示した相の切り替えがなされる箇所では、スパイク電圧が発生している。
図4は、図3の領域Aとして示した時刻T1〜T3近傍における、電流IU,IV,IWを拡大し、更にドライブ電圧VSを伴わせて示した図である。図4に示すように、モータコントローラ15は、モータTPMにおいて相切り替えを行うまでの間、ハイインピーダンス(Hi-Z)の相を保持する。これより例えば、時刻T1〜T2の間においては電流IWが0とされ、時刻T2〜T3の間においては電流IUが0とされる。
図4(a)に示すように、中間ノードN1から中点CPへ流入する電流IUは、ソフトスイッチングの開始タイミングである時刻T1から減少させ、相切り替え時である時刻T2において0あるいは0に近い値とされる。そして、時刻T2において相切り替えが行われると、図4(c)に示すように、中点CPから中間ノードN3へ向かう電流IWは、ソフトスイッチングの終了とされる時刻T3まで徐々に増加される。
図4(d)は、モータコントローラ15で生成されるドライブ電圧VSをパルス幅変調形式で示したものであるが、時刻T1から時刻T2まで徐々に低減され、時刻T2から時刻T3まで徐々に増加される。
[モータコントローラ15]
続いて、図5を用いて、モータコントローラ15について説明をする。図5に示すように、モータコントローラ15は、エッジ検出部31と、相切り替え部33と、ドライブ論理・ブレーキ論理回路35と、内挿エッジ回路37と、ディレイ部39と、コマンドデコードクロック発生部40と、マスク・リミッタ回路41と、ウィンドウ部43と、起動回路45と、PWM回路47と、VS制御部49とを備える。
エッジ検出部31は、図2に示したモータドライバ10が備えるドライブ部10aのコンパレータ27からから供給される信号CU,CV,CWの論理レベルが遷移するタイミング(エッジ)を検出して、エッジ検出信号XEGを生成する。例えば、エッジ検出部31に供給される信号CU,CV,CWは、図6(c),(d),(e)に示すような信号である。
ディレイ部39は、エッジ検出部31により生成されたエッジ検出信号XEGに応じて、相切り替えタイミングを計算する際に必要とされる遅延量を計算し、スピンドルモータ3の回転速度を表すエッジ間隔信号FEIを生成する。ディレイ部39については、後で詳細に説明をする。
内挿エッジ回路37は、エッジ検出部31によるエッジ検出が正確でない場合に発生するモータの脱調を回避し、スピンドルモータ3を正常に回転させるために、エッジ検出部31から供給されたエッジ検出信号XEG及びディレイ部39から供給されたエッジ間隔信号FEIに応じて、エッジを内挿すべく、相切り替え部33及びディレイ部39へエッジ検出信号を供給する。
相切り替え部33は、エッジ検出部31及び内挿エッジ回路37から供給される信号と、ディレイ部39で決定される遅延量とに応じて、モータTPMの相切り替えタイミングを示すマスクセット信号XMSを生成し、マスク・リミッタ回路41及びVS制御部49へ供給すると共に、スピンドルモータ3の回転を制御する制御信号をドライブ論理・ブレーキ論理回路35へ供給する。例えば、相切り替え部33は、図3(g)及び図6(f)に示すようなマスクセット信号XMSを生成する。
起動回路45は、スピンドルモータ3を起動させる際に供給される起動パラメータに応じて、スタート信号ST及び相切り替え信号を生成し、スタート信号STを相切り替え部33へ供給する。さらに、起動回路45は、相切り替え信号を相切り替え部33及びPWM回路47へ供給する。
PWM回路47は、起動回路45から供給された信号をパルス幅変調してパルス幅変調(PWM)信号を生成する。
ドライブ論理・ブレーキ論理回路35は、スピンドルモータ3の回転を加速又は減速する回路であって、相切り替え部33から供給された制御信号に応じて、論理ドライブ信号DU,DV,DWを生成する。
マスク・リミッタ回路41は、ディレイ部39から供給されたエッジ間隔信号FEI及び相切り替え部33から供給されたマスクセット信号XMSに応じてマスク時間を決定すると共に、スピンドルモータ3の回転速度を所定の範囲内に制限する。なお、マスク・リミッタ回路41は、マスク信号MSKを生成してウィンドウ部43へ供給する。
ウィンドウ部43は、供給されたエッジ検出信号及びマスク信号MSKに応じてウィンドウ信号を生成し、エッジ検出部31へ供給する。なお、このウィンドウ信号は、エッジ検出の許可又は不許可状態を示すパルス信号で、例えばハイレベルの間のみエッジ検出部31からエッジ検出信号が出力される。
コマンドデコードクロック発生部40は、ディレイ部39から供給されるエッジ間隔信号FEIとVS制御部49から供給される後述する信号BUSYとに応じてシリアル信号SRDTを生成し、MCU17へ供給する。このとき、MCU17はシリアル信号SRDTをソフトウェアの実行により監視しながら、コマンドSWDT,SCLK,XLATをコマンドデコードクロック発生部40へ供給する。そして、コマンドデコードクロック発生部40は、MCU17から供給されたコマンドSWDT,SCLK,XLATをデコードし、最大制御信号SPLTと選択信号SEL、コマンド信号SCD、及び制御切り替え信号SSWを生成する。
VS制御部49は、PWM回路47から供給されたパルス幅変調信号と、ディレイ部39から供給されたエッジ間隔信号FEI、CLVサーボ回路13から供給された信号SPF,XWL、相切り替え部33から供給されたマスクセット信号XMS、エッジ検出部31から供給されたエッジ検出信号XEG、コマンドデコードクロック発生部40から供給された最大制御信号SPLTと選択信号SEL及びコマンド信号SCDに応じて、図6(a)又は図6(b)に示すようなドライブ電圧VSを生成し、モータドライバ10へ供給する。
また、VS制御部49は、コマンドデコードクロック発生部40から供給された制御切り替え信号SSWに応じて、相切り替え時にドライブ電圧VSの最大値を減少させる、いわゆるソフトスイッチング制御をオン・オフする。具体的には、VS制御部45は、モータコントローラ15のMCU17からソフトスイッチング制御をONするコマンドが供給された場合には、図6(a)に示すようなドライブ電圧VSを出力し、オフするコマンドが供給された場合には、図6(b)に示すような、一定のドライブ電圧VSを出力する。
なお、図6(a)及び図6(b)に示されたドライブ電圧VSは、アナログ形式で示されたものである。
このように、VS制御部49は、ソフトスイッチング制御をデジタル回路により実現する際の要となる機能部である。VS機能部49については、後で詳細に説明をする。
<ディレイ部39>
続いて、モータコントローラ15が備えるディレイ部39について詳細に説明をする。ディレイ部39は、図7に示すようなディレイ回路39aを備えている。ディレイ回路39aは、セレクタ103と、第1遅延回路105と、第2遅延回路107と、スイッチング回路SWとを備えている。
第1遅延回路105は、エッジ検出部31から供給されたエッジ検出信号XEGに応じて、エッジ間隔信号FEIを生成してディレイ部39外へ出力すると共に、相切り替え信号SD1を生成してスイッチング回路SWへ供給する。
ディレイ部39から出力されたエッジ間隔信号FEIは、内挿エッジ回路37、コマンドデコードクロック発生回路40、マスク・リミッタ回路41、VS制御部49に供給される。相切り替え信号SD1は、第1ディレイモードによる制御を実現するための信号である。
第1ディレイモードとは、モータの回転により得られる複数の逆起エッジ信号の位相差よりモータの回転速度を演算し、相切り替えタイミングを決定することでモータの制御を行うモードである。
セレクタ103は、エッジ検出31から信号RISEU,RISEV,RISEWが供給されると共に、内挿エッジ回路37から内挿信号IRU,IRV,IRWが供給され、内装エッジ回路37から供給される選択信号ISに応じて、信号RISEU,RISEV,RISEW又は内挿信号IRU,IRV,IRWのいずれか一組を信号RU,RV,RWとして選択的に、第2遅延回路107に出力する。
第2遅延回路107は、コマンドデコードクロック発生部40より供給されたコマンド信号に応じてセレクタ103から供給された信号より、相切り替え信号SD2を生成してスイッチング回路SWへ供給すると共に、相切り替えのタイミングとなる逆起エッジ信号が検出されてからの遅延時間(ディレイ時間)を表す信号DTを生成してコマンドデコードクロック発生部40、VS制御部49へ供給する。
相切り替え信号SD2は、第2ディレイモードによる制御を実現するための信号である。また信号DTは、MCU17にも供給され、モータ回転数の監視用に用いられる。
第2ディレイモードとは、単一の逆起エッジ信号において、1周期、つまり1/4回転に相当する逆起エッジ間の時間間隔から回転速度を演算することにより、モータの制御を行うモードである。
スイッチング回路SWは、MCU17から発行されたコマンドに応じて、モータコントローラ15が備えるコマンドデコードクロック発生部40から供給されるコマンド選択信号CSEL1に応じて、第1遅延回路105により生成された相切り替え信号SD1又は第2遅延回路97により生成された相切り替え信号SD2を選択的に相切り替え部33へ信号DOとして供給する。相切り替え部33は、この信号DOに応じて、ドライブ論理・ブレーキ論理回路35を制御して、論理ドライブ信号DU,DV,DWを生成させる。
従って、本発明を適用したディスク駆動装置は、モータコントローラ15に、このような構成のディレイ部39を備えることで、MCU17がスピンドルモータ3の回転速度に応じたコマンドをモータコントローラ15へ発行することにより、スピンドルモータ3の回転速度に応じて最適に回転駆動制御することができる。
また、MCU17から発行されるコマンドによって、スピンドルモータ3を制御するモードを切り替えることができるため、ソフトウェアを利用することによって、例えば、上述した第1ディレイモード又は第2ディレイモードのように、容易にディレイモードを変更することができる。
したがって、量産時に発生するモータドライバ10のプロセスばらつきに起因したスピンドルモータの回転制御不良に、MCU17の制御に応じて、第1ディレイモード又は第2ディレイモードで切り替えることで対応することができる。
なお、ディレイ部39においては、第1ディレイモード又は第2ディレイモードの2つのディレイモードに切り替えるようにしているが、本発明は、切り替え可能なディレイモードの数に限定されるものではなく、複数のディレイモードを切り替えるようにすることもできる。
<VS制御部49>
続いて、モータコントローラ15が備えるVS制御部49について詳細に説明をする。VS制御部49は、図8に示す最大リミッタ値決定回路50と、図20に示す最大値制限回路70とを備えている。
最大リミッタ値決定回路50は、スピンドルモータ3の相切り替えタイミングに応じてパルス幅変調を制御する。すなわち、相切り替え前後においては、パルス幅変調におけるデューティ比を0とする(以下、「PWM台形制御」ともいう。)ことによって、相切り替えタイミングにおけるスピンドルモータ3への電流量を抑制し、相切り替えにより生じる電流の変動量を低減する。これにより、スピンドルモータ3のロータ及びステータ間に生じる吸引・反発力を抑え、ノイズを低減することができる。
具体的には、最大リミッタ値決定回路50は、最大値制限回路70を制御するための制御信号LMT(リミッタ値)を生成する。
一方、図20に示す最大値制限回路70は、最大リミッタ値決定回路50によって生成された制御信号LMTに基づいて、CLVサーボ回路13からPWM形式で供給される信号SPFの最大値を制限し、ドライブ電圧VSとしてモータドライバ10に出力をする。
((最大リミッタ値決定回路50))
まず、図8を用いて、最大値制限回路70を制御するための制御信号LMTを生成する最大リミッタ値決定回路50について説明をする。図8に示すように、最大リミッタ値決定回路50は、セレクタ51,52と、演算部53と、タイミング信号生成部57と、デコーダ59と、アップダウンカウンタ61とを備えている。
セレクタ51は、図5に示したコマンドデコードクロック発生部40によって生成された信号SPLTと、図20に示す後述する最大値制限回路70が備える第2検知回路65によって生成された信号SVSとが供給され、コマンドデコードクロック発生部40により生成された選択信号SELに応じて、信号SPLTか信号SVSのいずれか一方を、演算部53が備えるコンパレータ56のプラス端子及びアップダウンカウンタ61へ選択的に出力する。
セレクタ52は、VS制御部49で生成するドライブ電圧VSのデューティ比に基づいて、コマンドデコードクロック発生部40により生成された選択信号SELに応じて、0又は1/32の数値情報を選択的に演算部53が備えるコンパレータ56のマイナス端子へ供給する。
演算部53は、演算回路54と、除算器55と、コンパレータ56とを備えており、PWM台形制御に必要なパラメータの計算を行う。
演算部53が備える演算回路54は、遅延時間、つまりディレイモードに応じたソフトスイッチング時間を演算する。演算回路54は、ディレイ部39から供給されるエッジ間隔信号FEI及び信号DT、コマンドデコードクロック発生部40から供給されるコマンド信号SCDに基づいて、図6(a)において、ドライブ電圧VSの遷移時間Tvrvsを示す信号VSGと、エッジ間隔信号FEIの1/2と信号VSGとの差を示す信号VSGLとを生成し、除算器55及びタイミング信号生成部57へ供給する。なお、演算回路54の構成については、後で詳細に説明をする。
演算部53が備えるコンパレータ56は、セレクタ51から出力された現在のドライブ電圧のデューティ比CVSと、目標とするドライブ電圧VSのデューティ比とを比較して、比較結果に応じた信号を除算器55へ供給する。
演算部53が備える除算器55は、演算回路54から供給された信号VSGをコンパレータ56から供給された信号により除算し、その結果得られた商及び剰余をデコーダ59へ供給する。
タイミング信号生成部57は、供給された信号VSGと信号VSGLに応じて、ドライブ電圧(パルス幅変調信号)におけるデューティ比の変化開始タイミングを示す信号XS及び変化終了タイミングを示す信号XFを生成してデコーダ59へ供給する。タイミング信号生成部57は、これらの信号XS,XFを、エッジ検出タイミングからドライブ電圧VSの減少開始までの時間と、ドライブ電圧VSの増加時間をカウンタで計測することによって生成する。
また、タイミング信号生成部57は、ドライブ電圧VSの論理レベルが変化中であることを示す信号BUSYを生成してコマンドデコードクロック発生部40へ供給すると共に、ドライブ電圧VSの最大値を制御するための信号U/Dをアップダウンカウンタ61へ供給する。なお、タイミング信号生成部57の構成については、後で詳細に説明をする。
デコーダ59は、タイミング信号生成部57から供給された信号XSと、除算器55から供給された商を示す信号とをデコードしてドライブ電圧VSの最大値の変化タイミングを示すカウント信号を生成し、アップダウンカウンタ61へ供給する。
アップダウンカウンタ61は、供給された上記カウント信号とデューティ比CVS及び信号U/Dに応じて、最大値制限回路70を制御する制御信号LMTを生成し出力する。なお、この制御信号LMTにより、ドライブ電圧VSの最大リミッタ値が決定される。なお、アップダウンカウンタ61の構成については、後で詳細に説明をする。
(演算回路54)
図9を用いて演算回路54の構成について詳細に説明をする。上述したように、演算回路54は、ディレイモードに応じてソフトスイッチング制御をするために、モードに応じたソフトスイッチング時間を算出する。図9に示すように、演算回路54は、乗算回路90と、定数出力回路91,92と、セレクタ93〜96とを備えており、ディレイ部39からエッジ間隔信号FEI、信号DTが供給され、コマンドデコードクロック発生部40からコマンド信号SCDが供給される。
乗算回路90は、図5に示すモータコントローラ15が備えるディレイ部39から供給されたエッジ間隔信号FEIに、1/2を乗じた信号を端子TAから出力し、1/4を乗じた信号を端子TBから出力し、1/8を乗じた信号を端子TCから出力し、3/8を乗じた信号を端子TDから出力する。また、乗算回路90は、同じくディレイ部39から供給された、相切り替えのタイミングとなる逆起エッジ信号が検出されてからの遅延時間(ディレイ時間)を表す信号DTに、1を乗じた信号を端子TAから出力し、1/2を乗じた信号を端子TBから出力し、1/4を乗じた信号を端子TCから出力し、3/4を乗じた信号を端子TCから出力する。
定数出力回路91,92は、所定の電圧を有する信号をそれぞれセレクタ94,96へ供給する。
セレクタ93〜96は、セレクタ93の出力がセレクタ94に入力され、セレクタ95の出力がセレクタ96に入力されるように接続されている。このセレクタ93〜96は、図5に示すモータコントローラ15が備えるコマンドデコードクロック発生部40から供給されるコマンド信号SCDに応じて、入力された信号を選択的に出力することにより、最終的に、セレクタ94から信号VSGを、セレクタ96から信号VSGLをそれぞれ出力する。信号VSG、信号VSGLは、図8に示す除算器55、タイミング信号生成部57にそれぞれ供給される。
セレクタ93〜96は、信号VSG及び信号VSGLの大きさを変えることによって、図6に示された遷移時間Tvrvsを調整する。なお、遷移時間Tvrvsは、例えばディスク1の回転速度に応じて調整される一方、セレクタ94,96がそれぞれ定数出力回路91,92から供給された信号を選択的に出力する場合には、上記遷移時間Tvrvsは一定時間とされる。
このように構成される演算回路54は、従来においては、ディレイ部39で生成された遅延時間(ディレイ時間)を表す信号DTが供給されておらず、ディレイ部39を上述したような構成とすることで、スピンドルモータ3の回転速度に応じてディレイモードを切り替えるようにした場合に、ソフトスイッチング制御を伴わせて実行することができないといった問題があった。
従来のように、信号DTを演算回路54に供給せず、上述したような演算を実行しない構成とした場合に、モータドライバ10からモータコントローラ15に供給される信号CU,CV,CWを図10(c),(d),(e)とし、MCU17から第2ディレイモードでスピンドルモータ3を回転制御するようなコマンドが発行されると、相切り替え部33によって生成されるマスクセット信号XMSが、図10(g)に示すようになる。しかし、従来においては、第2ディレイモードに対応してソフトスイッチング時間が算出されず、ドライブ電圧VSの遷移時間Tvrvsが第1ディレイモードに対応してしまっているので、ソフトスイッチング制御をオンとしている図10(a)に示すドライブ電圧VSのリミッタ値が“0”になるタイミングは、相切り替えのタイミングを示した図10(g)のマスクセット信号XMSと一致せず、適切なソフトスイッチング制御を実行することができなかった。
本発明を適用したディスク駆動装置では、演算回路54にディレイモードに応じた遅延信号である信号DTが供給され、この信号DTを用いてソフトスイッチング時間として、ドライブ電圧VSの遷移時間Tvrvsが算出されるため、モードが、例えば、第1ディレイモードから第2ディレイモードに変更されて、モータドライバ10からモータコントローラ15に図11(c),(d),(e)に示すような信号CU,CV,CWが供給された場合でも、図11に示すように、図11(a)のドライブ電圧VSのリミッタ値“0”が、図11(f)に示すマスクセット信号MSXと一致し、ソフトスイッチング制御を確実に実行することができる。
したがって、上述したような量産時に発生するモータドライバ10のプロセスばらつきに起因したスピンドルモータの回転制御不良に対応すべく、MCU17の制御に応じて、第1ディレイモード又は第2ディレイモードに切り替えた場合でも、ソフトスイッチング制御を実行できるため、スピンドルモータ3の騒音を低減させることができる。
(タイミング信号生成部57)
続いて、図12を用いて、図8で示したタイミング信号生成部57の構成として、タイミング信号生成部57が備える信号生成回路80について詳細に説明をする。図12に示すように、信号生成回路80は、セレクタ73とRS回路75、AND回路76、ダウンカウンタ77、判定回路79とを備えている。
RS回路75は、ドライブ電圧VSの増減を示す信号DIRを生成し、セレクタ73に供給する。
セレクタ73は、RS回路75から供給された信号DIRに応じて、図8に示す最大リミッタ値決定回路50が備える演算回路54から供給された信号VSG又は信号VSGLを選択的にダウンカウンタ77へ供給する。
ダウンカウンタ77は、エッジ検出タイミングからドライブ電圧が減少し始めるまでの時間及びドライブ電圧の増加時間をカウントする。
デコーダからなる判定回路79は、ダウンカウンタ77のカウント値が予め設定された値に到達したか否かを判定する。判定回路79は、ドライブ電圧におけるデューティ比の変化開始タイミングを示す信号XS及び変化終了タイミングを示す信号XFを生成すると共に、ドライブ電圧の大きさが変化している期間において、図3(h)及び図6(g)に示した信号BUSYを出力する。判定回路79によって生成された信号XF,XFは、上述したように図8に示す最大リミッタ値決定回路50が備えるデコーダ59に供給され、BUSY信号は、図5に示したモータコントローラ15が備えるコマンドデコードクロック発生部40に供給される。
(アップダウンカウンタ61)
続いて、図13を用いて、図8で示したアップダウンカウンタ61について詳細に説明をする。アップダウンカウンタ61は、ドライブ電圧VSの最大リミッタ値を決定するための制御信号LMTを生成する回路であり、アップカウンタ111と、カウントダウン数制御回路112と、ダウンカウンタ113と、リミッタ値監視回路114と、選択回路115とを備えている。
ところで、従来のアップダウンカウンタは、アップダウンカウンタを一つのみを備えた構成であったため、デコーダ59から供給される制御信号であるカウント信号、デューティ比CVS、信号U/Dに応じて生成した制御信号LMTは、図14に示すケース1,2,3のような変化の軌跡を示すことになる。
ケース1:これは、例えば、消費電力を抑えるためにモータコントローラ15のマスタクロック周波数を低くした際に、スピンドルモータ3を高速回転させると現れることが多いケースであり、図15に示すように遷移時間Tvrlm(=遷移時間Tvrvs)の期間に、ΔLim分の処理が間に合わず、リミッタ値“0”に到達する前に、相切り替えが行われてしまっている。したがって、ケース1のような状態の際には、ソフトスイッチング制御を適切に行うことができない。
ケース2:これは、相切り替えタイミングと、リミッタ値が“0”に到達するタイミングとが一致するケースであり、適切なソフトスイッチング制御となっている。
ケース3:これは、スピンドルモータ3の速度が変化した場合に現れることが多いケースであり、図16に示すように遷移時間Tvrlmの期間内に、ΔLim分の処理が終了してしまい、相切り替えタイミングと、リミッタ値の“0”のタイミングとが一致しない。したがって、ケース3のような状態の際には、ソフトスイッチング制御を適切に行うことができない。
以上の説明からも分かるように、従来の構成のアップダウンカウンタでは、ケース1,ケース3のような制御信号LMTを生成してしまう可能性があり、ソフトスイッチング制御を適切に実行できないといった問題を有している。
また、従来のアップダウンカウンタのように、アップダウンカウンタを一つのみを備えている場合、スピンドルモータ3を高速回転させると、図17(a)の点線で囲んだ領域Xに示すようにアップ時のリミッタ値と、ダウン時のリミッタ値とがオーバーラップしてしまい、台形波ではなく三角形波となって、スピンドルモータ3を駆動するのに十分な電流を供給することができないといった問題がある。これは、アップダウンカウンタが一つであることから、ダウン側の開始タイミングがきた際には、アップ側が途中であっても、ダウン側を開始しなくてはならないために生ずる問題である。図17(b),(c),(d)(e),(f),(g)は、それぞれ図17(a)に対応するソフトスイッチング動作オフ時のドライブ電圧VS、信号CU,CV,CW、マスクセット信号XMS、信号BUSYである。
そこで、本発明を適用したディスク駆動装置が備えるアップダウンカウンタ61では、アップ時のリミッタ値と、ダウン時のリミッタ値とを独立に制御するために、アップカウンタ111と、ダウンカウンタ113と2つのカウンタを備え、ケース1、ケース3を回避するために、カウントダウン数制御回路112と、リミッタ値監視回路114とを備えた構成となっている。
アップダウンカウンタ61をこのような構成にする場合、アップダウンカウンタ61の前段に設けられた図8に示すデコーダ59は、変化前のリミッタ値と、スピンドルモータ3の回転速度とから、ケース1のように、遷移時間Tvrlmの期間に処理が間に合わないことを検出し、MCU17に通知をすることになる。一般に、アップダウンカウンタの変化量、つまりリミッタ値の変化量は、どんなに速くても1クロックに対してリミッタ値の変化量が1となっているが、デコーダ59によって、ケース1の状態が検出された場合には、MCU17は、ダウンカウンタ113、アップカウンタ111にコマンドを発行し、1クロックに対するリミッタ値の変化量を、例えば、2、4…などと変化させるように制御する。これにより、カウントダウンする際のリミッタ値は、急峻な傾きを持ってカウントダウンされるため、ケース1の状態を回避して、相切り替えタイミングと、リミッタ値が“0”となるタイミングとを一致させることができる。
アップカウンタ111は、上述したようにアップ時におけるデコーダ59から供給されるカウント信号、Load,Carry inといった制御信号に応じて、リミッタ値“0”をロードして、相切り替えタイミングと同時にカウントアップをしていく。その際に、リミッタ値の変化量は、上述したようにMCU17からの制御にしたがい、デコーダ59でケース1の状態が検出された際には、カウントアップさせる変化量を2以上とする。アップ側のリミッタ値は、選択回路115に供給される。
ダウンカウンタ113は、上述したようにダウン時におけるデコーダ59から供給されるカウント信号といった制御信号に応じて、リミッタ値をカウントダウンしていく。その際に、リミッタ値の変化量は、上述したようにMCU17からの制御にしたがい、デコーダ59でケース1の状態が検出された際には、カウントダウンさせる変化量を2以上とする。ダウン側のリミッタ値は、リミッタ値監視回路114及び選択回路115に供給される。
リミッタ値監視回路114は、ダウンカウンタ113から供給されるダウン側のリミッタ値と、所定のしきい値とを比較し、しきい値以上であるかどうかを判定し、判定結果をカウントダウン数制御回路112に通知する。これは、ケース3のような状態となった場合や、一旦、ケース1のような状態となり、ケース1を回避するためダウンカウンタ113におけるカウントダウン数を、1クロックにつき2以上とする際に、リミッタ値の傾きが急峻になりすぎて、ケース3のように遷移時間Tvrlm時間内にリミッタ値が“0”となってしまうことを自動的に回避するための機構である。
カウントダウン数制御回路112は、リミッタ値監視回路114からのしきい値判定結果に応じて、後段のダウンカウンタ113におけるカウントダウンを制限する。具体的には、リミッタ値監視回路114からのしきい値判定結果が、しきい値を超えたことを示している場合には、ダウンカウンタ113を制御して、カウントダウン動作を停止させる。また、しきい値と同じであることを示している場合には、ダウンカウンタ113を制御して、−1だけカウントダウンさせるようにする。
選択回路115は、タイミング信号生成部57から供給されるドライブ電圧VSの最大値を制御するための信号U/Dに応じて、アップカウンタ111からのリミッタ値又はダウンカウンタ113からのリミッタ値を選択的に出力させる。
このように構成されるアップダウンカウンタ61によって、ダウン時には、デコーダ59によって図18に示すようなケース1の状態が検出されると、MCU17によってダウンカウンタ113の1クロックに対するリミッタ値の変化量は、傾きを急峻にするように増加される。この時、図18に示すような、ケース3のような状態とならないよう、或いはケース3のような状態となった場合には、リミッタ値監視回路114のしきい値判定によって、カウントダウン数制限回路112が制御され、リミッタ値の変化の軌跡がある一定の傾きCa1に自動的になるように、ダウンカウンタ113によるカウントダウン動作を停止或いは制限する。
一方、アップダウンカウンタ61は、ダウンカウンタ113から独立したアップカウンタ111を備えており、ケース1、ケース3の状態であっても、アップ時には、相切り替えタイミングにおいて、リミッタ値が“0”とされ、カウントアップが開始されることで、リミッタ値の変化の軌跡は、一定の傾きのCa2とすることができる。
また、アップダウンカウンタ61は、アップカウンタ111と、ダウンカウンタ113とをそれぞれ独立して備えているため、スピンドルモータ3の高速回転時に生ずる問題点として、図17の領域Xに示したリミッタ値のアップ側と、ダウン側とのオーバーラップにより、ドライブ電圧VSが三角形波となり、スピンドルモータ3への十分な電流供給が妨げられてしまうことを回避することができる。
具体的には、図19(a)の領域X2に示すように、オーバーラップが生ずる場合には、アップカウンタ111のアップカウントを停止することなく動作させ、それと同時に、ダウンカウンタ113は、ダウンカウント開始タイミングにてダウンカウントを開始する。このとき、選択回路115は、アップカウンタ111から供給されるアップ側のリミッタ値と、ダウンカウンタ113から供給されるダウン側のリミッタ値とがオーバーラップする領域では、アップ側のリミッタ値を選択的に出力することで、スピンドルモータ3に十分な電流を供給することができるようなドライブ電圧VSを制限する制御信号LMTを出力する。図19(b),(c),(d)(e),(f),(g)は、それぞれ図19(a)に対応するソフトスイッチング動作オフ時のドライブ電圧VS、信号CU,CV,CW、マスクセット信号XMS、信号BUSYである。
((最大値制限回路70))
続いて、図20を用いて、VS制御部49が備える最大値制限回路70について説明をする。図20に示すように、最大値制限回路70は、上述した最大リミッタ値決定回路50で生成された制御信号LMTに基づいて、CLVサーボ回路13からPWM形式で供給される信号SPFの最大値を制限する。
最大値制限回路70は、定数出力回路62と、第1検知回路63と、セレクタ64と、第2検知回路65と、リミッタ回路67と、AND回路69と、フリップフロップ71とを備えている。
第1検知回路63は、供給されるパルス幅変調形式の信号SPFがローレベルからハイレベルに遷移する(立ち上がり)エッジを検出して、ローレベルの信号XPFSをリミッタ回路67へ供給する。
また、第2検知回路65は、供給される上記信号SPFのデューティ比を検出すると共に、CLVサーボ回路13から供給される信号XWLをカウンタのロード信号として、信号SPFがハイレベルとなっている期間を該カウンタで計測する。そして、第2検知回路65は、該計測結果を信号SVSとして出力する。
セレクタ64は、供給される制御切り替え信号SSWに応じて、ソフトスイッチング制御をオンする場合には最大リミッタ値決定回路50により生成された制御信号LMTを、オフする場合には定数出力回路62により生成された一定の大きさを有する定数信号をそれぞれ制御信号SLMTとしてリミッタ回路67へ供給する。
リミッタ回路67は、PWM信号におけるデューティ比に対してリミッタをかける回路であり、VSリミッタカウンタを内蔵してドライブ電圧の最大値を制限する。そして、このVSリミッタカウンタは、供給された制御信号SLMTをロード値として入力し、該カウント値が設定値に到達するまではハイレベルの信号SGTを出力すると共に、到達した時点において、信号SGTをローレベルへ遷移させる。
AND回路69は、供給される信号SGTがローレベルとされる期間において不活性化されるため、第1検知回路63に供給される信号SPFが設定されたドライブ電圧の最大値以下である場合に限って、該信号SPFをフリップフロップ71へ供給する。
以上のような動作により、最大値制限回路70は、フリップフロップ71より上記最大値以下の大きさを有するドライブ電圧VSを出力する。
(リミッタ回路)
図21は、図20に示されたリミッタ回路67の構成を示すブロック図である。図21に示されるように、リミッタ回路67はセレクタ64及び第1検知回路63に接続されたダウンカウンタ81と、ダウンカウンタ81に接続された判定回路83とを含む。ここで、判定回路83はダウンカウンタ81によるカウント値が予め設定された値に到達したか否かを判定し、到達した時点においてローレベルの信号SGTを出力する。
このようにして、本発明の実施の形態として示すディスク駆動装置は、特にスピンドルモータ3の高速回転時における騒音を低減させ、相切り替え時に発生するスパイクノイズを低減させることができる。
また、このディスク駆動装置によれば、量産時に発生するモータドライバ10のプロセスばらつきがあった場合でもソフトスイッチング制御が実行できるため、モータの騒音を低減することができる。
また、このディスク駆動装置によれば、図1に示されたCLVサーボ回路13によって生成されたPWM形式の信号SPFの大きさを制御するため、最大リミッタ値決定回路50及び最大値制限回路70を含むモータコントローラ15を備え、デジタル回路によりいわゆるソフトスイッチングを実現するため、回路の集積度を容易に高めることができる。さらに、この高集積化に伴い、ディスク駆動装置の製造コストを低減することもできる。
また、上記のようなデジタル回路により構成されたディスク駆動装置によれば、MCU17等において実行されるソフトウェアによりスピンドルモータ3の制御を容易に調整することができるため、ディスク駆動装置の汎用性を高めることができる。
また、モータコントローラ15に含まれたVS制御部49は、MCU17から供給されたコマンドに応じてソフトウェアスイッチング制御をオン/オフすることができるため、スピンドルモータ3の制御における自由度を容易に高めることができる。
さらにまた、アップダウンカウンタ61が備えるアップカウンタ111、ダウンカウンタ113の1クロックに対応したアップカウント値、ダウンカウント値、つまり1クロックに対応したリミッタ値の変化量をそれぞれ任意に増加させることができるため、消費電力を抑えるためにモータコントローラ15のマスタクロック周波数を低くした際に、スピンドルモータ3を高速回転させると現れるケース1のような状態でもソフトスイッチング制御が可能となり、低消費電力としながらスピンドルモータ3の騒音も低減させることができる。
なお、本発明の実施の形態では、ディスク駆動装置を用いて説明したが、本発明は、ディスク駆動装置に限定されるものではなく、ダイレクトPWM方式にてモータを回転駆動させるあらゆる装置に適用でき、ソフトスイッチング制御を行うことでモータの騒音を低減させることができる。
本発明を実施するための最良の形態として示すディスク駆動装置の概略構成について説明するための図である。 同ディスク駆動装置が備えるモータドライバの構成について説明するための図である。 同モータドライバの動作について説明するためのタイミングチャートである。 図3に示すタイミングチャートの領域Aを拡大して示した図である。 同ディスク駆動装置が備えるモータコントローラの構成について説明するための図である。 同モータコントローラの動作について説明するためのタイミングチャートである。 同モータコントローラが備えるディレイ部の構成について説明するための図である。 同モータコントローラが備えるVS制御部の最大リミッタ値決定回路の構成について説明するための図である。 最大リミッタ値決定回路が備える演算回路の構成について説明するための図である。 従来のディスク駆動装置において、ディレイモードを変更した際にソフトスイッチング制御した際の問題点を示したタイミングチャートである。 本発明を実施するための最良の形態として示すディスク駆動装置において、ディレイモードを変更し、ソフトスイッチング制御をした様子を示したタイミングチャートである。 最大リミッタ値決定回路が備えるタイミング信号生成部の信号生成回路の構成について説明するための図である。 最大リミッタ値決定回路が備えるアップダウンカウンタの構成について説明するための図である。 従来のディスク駆動装置において、ソフトスイッチング制御を実行した際に発生する問題点を示した図である。 同従来のディスク駆動装置において、ソフトスイッチング制御を実行した際の問題点の一つであるケース1について説明するための図である。 同従来のディスク駆動装置において、ソフトスイッチング制御を実行した際の問題点の一つであるケース3について説明するための図である。 同従来のディスク駆動装置において、モータの高速回転時にソフトスイッチング制御を実行した際の問題点について説明するためのタイミングチャートである。 本発明の最良の実施の形態として示すディスク駆動装置によるソフトスイッチング制御を実行した際の様子について説明するための図である。 同ディスク駆動装置において、モータの高速回転時にソフトスイッチング制御を実行した場合の結果を示したタイミングチャートである。 同モータコントローラが備えるVS制御部の最大値制限回路の構成について説明するための図である。 同最大値制限回路が備えるリミッタ回路の構成について説明するための図である。
符号の説明
10 モータドライバ、15 モータコントローラ、39 ディレイ部、49 VS制御部、50 最大リミッタ値決定回路、54 演算回路、57 タイミング信号生成部、61 アップダウンカウンタ、70 最大値制限回路、111 アップカウンタ、112 カウントダウン数制御回路、113 ダウンカウンタ、114 リミッタ値監視回路、115 選択回路

Claims (4)

  1. 装着されたディスクを回転駆動するモータと、上記モータの駆動時に誘起される複数の電圧値に応じて、相切り替えタイミングを示すエッジ信号を生成するエッジ信号生成手段と、上記エッジ信号生成手段によって生成された上記エッジ信号に応じて、上記モータを駆動する駆動電圧の最大値を制御する駆動電圧制御手段とを備え、上記駆動電圧制御手段は、上記エッジ信号によって示される上記相切り替えタイミング以前の第1の駆動電圧の最大値を制御する第1の駆動電圧制御手段と、上記相切り替えタイミング以後の第2の駆動電圧の最大値を制御する第2の駆動電圧制御手段とをそれぞれ独立して有するディスク駆動装置であって、
    上記第1の駆動電圧制御手段は、所定のクロック周波数に応じてダウンカウントし、ダウンカウントされたカウント数に基づいて、上記第1の駆動電圧の最大値を制御するダウンカウント手段を有し、
    上記第2の駆動電圧制御手段は、所定のクロック周波数に応じてアップカウントし、アップカウントされたカウント数に基づいて、上記第2の駆動電圧の最大値を制御するアップカウント手段を有し、
    上記ダウンカウント手段は、ダウンカウントする際の上記カウント数を、上記所定のクロック周波数の1クロックにつき複数カウントとすることで、上記第1の駆動電圧の最大値を制御し、
    上記アップカウント手段は、アップカウントする際の上記カウント数を、上記所定のクロック周波数の1クロックにつき複数カウントとすることで、上記第2の駆動電圧の最大値を制御すること
    を特徴とするディスク駆動装置。
  2. 上記第1の駆動電圧制御手段で制御された上記第1の駆動電圧の最大値を監視する監視手段と、
    上記監視手段による監視結果と、所定のしきい値とを比較する比較手段と、
    上記比較手段による比較結果に応じて、上記第1の駆動電圧制御手段の動作を制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする請求項1記載のディスク駆動装置。
  3. モータの駆動時に誘起される複数の電圧値に応じて、相切り替えタイミングを示すエッジ信号を生成するエッジ信号生成手段と、上記エッジ信号生成手段によって生成された上記エッジ信号に応じて、上記モータを駆動する駆動電圧の最大値を制御する駆動電圧制御手段とを備え、上記駆動電圧制御手段は、上記エッジ信号によって示される上記相切り替えタイミング以前の第1の駆動電圧の最大値を制御する第1の駆動電圧制御手段と、上記相切り替えタイミング以後の第2の駆動電圧の最大値を制御する第2の駆動電圧制御手段とをそれぞれ独立して有し、ソフトスイッチング制御のオン時には、相切り替え時にドライブ電圧の最大値を減少させるソフトスイッチング制御を行い、ソフトスイッチング制御のオフ時には、一定のドライブ電圧を出力する制御を行うモータドライバ回路であって、
    上記駆動電圧制御手段は、
    ディレイモードに応じたソフトスイッチング時間を演算し、ドライブ電圧の遷移時間を示す信号を生成する演算手段と、
    上記演算手段により生成される上記ドライブ電圧の遷移時間を示す信号に応じて、ドライブ電圧(パルス幅変調信号)におけるデューティ比の変化開始タイミングを示す信号及び変化終了タイミングを示す信号と、上記ドライブ電圧の論理レベルが変化中であることを示す信号と、上記ドライブ電圧の最大値を制御するための信号を生成するタイミング信号生成手段と、
    上記タイミング信号生成手段から供給される上記変化開始タイミングを示す信号から、ドライブ電圧の最大値の変化タイミングを示すカウント信号を生成するカウント信号生成手段を備え、
    上記第1の駆動電圧制御手段は、上記カウント信号生成手段により生成される所定のクロック周波数のカウント信号をダウンカウントし、ダウンカウントされたカウント数に基づいて、上記第1の駆動電圧の最大値を制御するダウンカウント手段を有し、上記ダウンカウント手段は、ダウンカウントする際の上記カウント数を、上記所定のクロック周波数のカウント信号の1クロックにつき複数カウントとすることで、上記第1の駆動電圧の最大値を制御し、
    上記第2の駆動電圧制御手段は、上記カウント信号生成手段により生成される所定のクロック周波数のカウント信号をアップカウントし、アップカウントされたカウント数に基づいて、上記第2の駆動電圧の最大値を制御するアップカウント手段を有し、上記アップカウント手段は、アップカウントする際の上記カウント数を、上記所定のクロック周波数のカウント信号の1クロックにつき複数カウントとすることで、上記第2の駆動電圧の最大値を制御し、
    上記相切り替えタイミングに応じてパルス幅変調を制御し、相切り替え前後においては、パルス幅変調におけるデューティ比を0とすることによって、相切り替えタイミングにおける上記モータへの電流量を抑制するようにしたことを特徴とするモータドライバ回路。
  4. 上記第1の駆動電圧制御手段で制御された上記第1の駆動電圧の最大値を監視する監視手段と、
    上記監視手段による監視結果と、所定のしきい値とを比較する比較手段と、
    上記比較手段による比較結果に応じて、上記第1の駆動電圧制御手段の動作を制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする請求項3記載のモータドライバ回路。
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