JP4019344B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙詰り(用紙ジャム)のバックアップ処理を行う機能を有する印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザープリンタなどの頁単位で画像データ処理を行って印刷出力する印刷装置では、用紙ジャムが発生した場合に用紙ジャムの解除後に、その用紙ジャムが発生した該当頁の画像データを再作成して印刷出力するジャムバックアップ処理を行う機能を有している。
【0003】
また、特開平4−338578号公報の「プリンタ装置におけるジャムバックアップ方法」には、外部記憶装置を利用したジャムバックアップ方法が記載されている。特開平6−253088号公報の「印刷装置」には、メモリの記憶容量を抑えるために圧縮符号化の方法を利用し、複数頁のジャムバックアップ処理や、特開平7−290772号公報の「プリンタコントローラ」では、記憶手段を効率的に利用してジャムバックアップ情報を保持することが記載されており、必要なバックアップ情報を保持する効率的な手段が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、印刷装置を使用するユーザにとってジャムバックアップ処理の機能は大変便利な機能であることは言うまでもないが、用紙ジャムが発生した状況によっては、ジャムバックアップ処理が開始されない方が良い場合も存在する。
【0005】
例えば、機械的な不具合によって頻繁に用紙ジャムが発生しているような状況で、その原因が特定できずに印刷中の用紙ジャム発生時に行われるジャムバックアップ処理を中止したいような場合や、ユーザが指示した用紙サイズと異なる用紙サイズが印刷装置側で選択されてしまい用紙ジャムが発生し、用紙ジャムの解除後にジャムバックアップ処理が開始されるが、印刷装置側で選択される用紙サイズは同じ用紙サイズであることから再び用紙ジャムが発生してしまう場合などである。
【0006】
つまり、ユーザには単なる用紙ジャムでありジャムバックアップ処理によって正常に印刷できると思われる場合であっても、実際には用紙ジャムの原因がユーザが考えているものとは別の所にあり完全に解消されなかった状況においてジャムバックアップ処理の機能が開始されてしまうと、再び用紙ジャムを引き起こすことになる。
【0007】
さらに最近は、ネットワーク環境で印刷装置を使用する場合が多いため、前記のような状況などでジャムバックアップ処理を中止させようとしたときにその手段が分からずに、印刷装置の電源をOFFにすることでジャムバックアップ処理を中止させてしまうと、他のユーザの印刷データまでも削除してしまうことになるという問題があった。
【0008】
また、印刷装置において、ステープルやパンチ等の後処理を行うための付加装置や、印刷出力された用紙を仕分けするため付加装置などを装着できる装置も多く、そのために印刷装置は複数の排紙先を有することになる。そして、ユーザが間違えた排紙先を指定して印刷したために、排紙先において用紙ジャムが発生したり、ユーザが正しく排紙先を指定して印刷を行っても、何らかの機械的な不具合によって頻繁に排紙先で用紙ジャムが発生したりする。このようなとき、通常は詰まった用紙を取り除けば、ジャムバックアップ処理によって印刷処理が継続される。
【0009】
しかし、詰まった用紙を取り除いても、用紙ジャムの原因が排紙先が正しくないために発生していたり、排紙先は正しいが実際には用紙ジャムの原因がユーザが考えているものとは別の所にあり完全に解消されていない場合には、ジャムバックアップ処理の機能が開始されてしまうと、排紙先はそのままなので再び用紙ジャムを引き起こしてしまうという問題があった。
【0010】
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、用紙ジャムのバックアップ処理を、その原因となる用紙サイズや排紙先を変更して印刷出力すること、また、画像データの送信者や印刷装置の管理者によりバックアップ処理を中止することが可能な印刷装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明の請求項1に係る印刷装置は、ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、入力手段を有する操作パネルに設けられた紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、バックアップ手段が制御する再作成処理で給紙される用紙サイズを変更するサイズ変更手段と、再作成処理に用いる用紙サイズの変更に伴い印刷出力を変更後の用紙サイズに合わせて変倍処理する変倍手段と、印刷ジョブの残り頁の有無を検出する頁検出手段と、予め登録されている制御手順を選択する制御選択手段と、表示手段により用紙サイズを変更するか否かの選択を促す表示を行って、入力手段からの選択入力により紙詰り発生頁の用紙サイズを他の用紙サイズに変更し、変更後の用紙サイズに収まるように変倍処理して再作成処理をする第1の制御手段と、第1の制御手段の処理をすると共に頁検出手段により印刷ジョブに残り頁があることを検出したとき、残り頁の用紙サイズも他の用紙サイズに変更して印刷出力する第2の制御手段とを備え、制御選択手段において、操作パネルの入力手段またはホストコンピュータを介したユーザからの指示により第1または第2の制御手段における制御手順の非選択を含めたいずれかを選択する構成により、用紙ジャム(紙詰り)の解除後に、用紙ジャム発生頁の用紙サイズを変更し、かつ変更後の用紙サイズに収まるように変倍処理して、用紙ジャム発生頁の再作成処理を行うと共に残りの印刷ジョブの印刷出力を行って印刷出力を得るバックアップ処理をユーザが任意に選択することができる。
【0014】
また、請求項2に係る発明は、ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、入力手段を有する操作パネルに設けられた紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、印刷ジョブの画像データに付加されたジョブ情報を記憶し判定する認識手段と、紙詰りの解除後にバックアップ手段が制御する再作成処理を行うか否かを選択する処理選択手段と、再作成処理を中止して紙詰り発生頁の次頁からの印刷ジョブを処理する継続手段あるいは再作成処理を中止して印刷ジョブも中断する破棄手段による予め設定されたいずれかの処理を行う再作成中断手段と、処理選択手段により再作成処理を行わないことが選択された場合、表示手段によりジョブ情報の入力を促す表示を行って、入力手段から入力されたジョブ情報と画像データに付加されたジョブ情報とが認識手段の判定により一致したとき、再作成中断手段に予め設定されたいずれかの処理を行わせる制御手段とを備えた構成によって、用紙ジャム(紙詰り)のバックアップ処理を中止する場合に、印刷装置に送信された画像データに付加されたジョブ情報から印刷出力を指示したユーザを判定することで、指示したユーザ本人によってバックアップ処理を中止することができる。
【0015】
また、請求項3に係る発明は、ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、入力手段を有す操作パネルに設けられた紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、予め装置に管理者用識別番号および/またはパスワードを登録する情報登録手段と、情報登録手段により登録した登録情報を記憶し判定する認識手段と、紙詰りの解除後にバックアップ手段が制御する再作成処理を行うか否かを選択する処理選択手段と、再作成処理を中止して紙詰り発生頁の次頁からの印刷ジョブを処理する継続手段あるいは再作成処理を中止して印刷ジョブも中断する破棄手段による予め設定されたいずれかの処理を行う再作成中断手段と、処理選択手段により再作成処理を行わないことが選択された場合、表示手段により登録情報の入力を促す表示を行って、入力手段から入力された登録情報と情報登録手段により登録された登録情報とが認識手段の判定により一致したとき、再作成中断手段に予め設定されたいずれかの処理を行わせる制御手段とを備えた構成によって、用紙ジャム(紙詰り)のバックアップ処理を中止する場合に、印刷装置に予め設定されているジョブ情報により、印刷装置のバックアップ処理を中止することができる。
【0016】
また、請求項4に係る発明は、ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、入力手段を有する操作パネルに設けられた紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、予め装置に管理者用識別番号および/またはパスワードを登録する情報登録手段と、印刷ジョブの画像データに付加されたジョブ情報および情報登録手段により登録した登録情報を記憶し判定する認識手段と、紙詰りの解除後にバックアップ手段が制御する再作成処理を行うか否かを選択する処理選択手段と、再作成処理を中止して紙詰り発生頁の次頁からの印刷ジョブを処理する継続手段あるいは再作成処理を中止して印刷ジョブも中断する破棄手段による予め設定されたいずれかの処理を行う再作成中断手段と、予め登録されている制御手順を選択する制御選択手段と、処理選択手段により再作成処理を行わないことが選択された場合、表示手段によりジョブ情報の入力を促す表示を行って、入力手段から入力されたジョブ情報と画像データに付加されたジョブ情報とが認識手段の判定により一致したとき、再作成中断手段に予め設定されたいずれかの処理を行わせる第1の制御手段と、第1の制御手段における画像データに付加されたジョブ情報に代えて、情報登録手段により登録した登録情報が入力手段から入力された登録情報と認識手段の判定により一致したとき、再作成中断手段に予め設定されたいずれかの処理を行わせる第2の制御手段とを備え、制御選択手段において、操作パネルの入力手段またはホストコンピュータを介したユーザからの指示により第1または第2の制御手段における制御手順の非選択を含めたいずれかを選択する構成によって、用紙ジャム(紙詰り)のバックアップ処理を中止する情報をユーザが任意に選択することができる。
【0017】
また、請求項5に係る発明は、前記請求項2または4に記載の発明において、前記画像データに付加されたジョブ情報は、画像データのユーザ識別番号あるいはパスワードのいずれか1つ又は組み合わせて用いることを特徴とする。
【0019】
また、請求項6に係る発明は、ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、入力手段を有する操作パネルに設けられた紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、印刷出力された用紙を排紙先に搬送し、かつ排紙先を複数有する排紙手段と、排紙先で同一頁の連続する紙詰りが発生したときの連続発生回数を記録する第1の回数記録手段と、同一頁の連続する紙詰りが発生したときの連続発生限度回数を予め装置に登録する連続限度保持手段と、第1の回数記録手段により記録された回数と連続限度保持手段により登録された回数を比較する回数比較手段と、回数比較手段の比較結果において連続発生回数が連続発生限度回数と同じかあるいは超えたとき、表示手段により紙詰りが発生した排紙先を変更し他の排紙先の選択を促す表示を行って、入力手段からの選択入力により、紙詰りの解除後の再作成処理した印刷出力を変更した排紙先へ搬送する制御手段とを備えた構成によって、同一頁にユーザが指定した回数以上連続して排紙先で用紙ジャム(紙詰り)を発生した場合に、用紙ジャム解除後に排紙先をユーザが指定した排紙先に変更して用紙を排紙することができる。
【0020】
また、請求項7に係る発明は、ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、入力手段を有する操作パネルに設けられた紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、印刷出力された用紙を排紙先に搬送し、かつ排紙先を複数有する排紙手段と、排紙先で同一印刷ジョブ内の紙詰りが発生したときの発生回数を記録する第2の回数記録手段と、同一印刷ジョブ内の紙詰りが発生したときの発生限度回数を予め装置に登録する限度保持手段と、第2の回数記録手段により記録された回数と限度保持手段により登録された回数を比較する回数比較手段と、回数比較手段の比較結果において発生回数が発生限度回数と同じかあるいは超えたとき、表示手段により紙詰りが発生した排紙先を変更し他の排紙先の選択を促す表示を行って、入力手段からの選択入力により、紙詰りの解除後の再作成処理した印刷出力を変更した排紙先へ搬送する制御手段とを備えた構成によって、同一印刷ジョブ内でユーザにより指定された回数以上排紙先で用紙ジャム(紙詰り)を発生した場合に、用紙ジャム解除後に排紙先をユーザ指定の排紙先に変更して用紙を排紙することができる。
【0021】
また、請求項8に係る発明は、ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、入力手段を有する操作パネルに設けられた紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、印刷出力された用紙を排紙先に搬送し、かつ排紙先を複数有する排紙手段と、排紙先で同一頁の連続する紙詰りが発生したときの連続発生回数を記録する第1の回数記録手段と、同一頁の連続する紙詰りが発生したときの連続発生限度回数を予め装置に登録する連続限度保持手段と、排紙先で同一印刷ジョブ内の紙詰りが発生したときの発生回数を記録する第2の回数記録手段と、同一印刷ジョブ内の紙詰りが発生したときの発生限度回数を予め装置に登録する限度保持手段と、第1の回数記録手段あるいは第2の回数記録手段により記録された回数と連続限度保持手段あるいは限度保持手段により登録された回数を比較する回数比較手段と、予め登録されている制御手順を選択する制御選択手段と、表示手段により紙詰りが発生した排紙先を変更し他の排紙先の選択を促す表示を行って、入力手段からの選択入力により、紙詰りの解除後の再作成処理した印刷出力を変更した排紙先へ搬送する第1の制御手段と、第1の制御手段の処理を回数比較手段の比較結果において連続発生回数が連続発生限度回数と同じかあるいは超えたときに実行する第2の制御手段と、第1の制御手段の処理を回数比較手段の比較結果において発生回数が発生限度回数と同じかあるいは超えたときに実行する第3の制御手段とを備え、制御選択手段において、操作パネルの入力手段またはホストコンピュータを介したユーザからの指示により第1,第2または第3の制御手段における制御手順の非選択を含めたいずれかを選択する構成によって、用紙ジャム(紙詰り)の排紙先の変更とその変更を行わせる処理をユーザが任意に選択することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の実施の形態1における印刷装置の概略構成を示すブロック図である。図1において、1はCPU(中央処理装置)、2はROM、3はRAM、4はNV−RAM、5はホストI/F(ホストインタフェース)、6は操作パネル、7はプリンタエンジンである。
【0024】
図1の印刷装置のCPU1は、印刷装置に接続されている入出力部、状態検出部や付加装置の制御、及び装置の制御手順である各プログラムや、プログラム,データ等を格納するメモリの管理などを行い、また、ROM2は、印刷描画制御や操作パネル制御など印刷装置全体を制御するシステムプログラムやプリンタ言語を処理するプログラム、フォントデータや印刷制御に使用する固定データが格納されている読み出し専用メモリである。
【0025】
さらに、ホストI/F5を介して入力される受信データを格納する受信用バッファ、実際に用紙に印刷出力される画像データを作成するためのビットマップメモリ、用紙ジャムのバックアップ処理時に画像データを再作成するために必要なバックアップ情報の保持領域などに使用する読み書き可能なメモリであるRAM3や、印刷装置に使用される設定データを格納して、電源OFF時でも保持可能な読み書き可能なメモリであるNV−RAM4を備えている。
【0026】
また、図示されていないホストコンピュータ(上位装置)との間で相互通信を行うインターフェースであるホストI/F5と、印刷装置の様々な設定項目や印刷装置の状態などの表示や、設定を行うためのスイッチ等の入力手段を有する操作表示部の操作パネル6と、給紙される用紙サイズの変更や、搭載している給紙可能な全ての用紙サイズを検出する機能、給紙される用紙サイズに応じて画像データの変倍処理を含み画像データの用紙上への描画処理に係る各種制御、及び複数の排紙先へ分類,整列させた印刷出力の用紙を搬送,排紙する処理制御を行う機構を有するプリンタエンジン7等から成り、これらを接続するバス8から構成されている。
【0027】
本実施の形態1では、用紙ジャム発生頁のバックアップ処理時に印刷出力する画像データを再形成処理するために必要なバックアップ情報の保持領域としてRAM3を使用しているが、印刷装置にハードディスクなどの大容量の読み書き可能な記憶機器を装着している場合には、それらの大容量の読み書き可能な記憶機器も使用可能である。
【0028】
従来、印刷装置の印刷中に用紙ジャムが発生した場合には、プリンタエンジン7は用紙ジャムの状態情報(例えば、紙詰り検出手段による検出信号)を印刷装置全体を制御するシステムプログラムに通知すると共に、用紙の給紙/排紙の動作を停止する。このとき、操作パネル6には、ユーザに用紙ジャムが発生したことを通知するための表示が行われ、用紙ジャムを解除することを促す表示が行われる。ユーザにより用紙が取り除かれ用紙ジャムが解除されると、プリンタエンジン7はジャム解除の状態情報あるいは印刷可能なレディ状態の状態情報をシステムプログラムに通知し、システムプログラムはRAM3(記憶手段)に保持されている用紙ジャムの発生頁のバックアップ情報から画像データを再作成(バックアップ手段による処理)して印刷処理を行う。
【0029】
図2は本実施の形態1における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャートである。本実施の形態1におけるバックアップ処理の動作を図1を参照しながら図2に基づき説明する。
【0030】
用紙ジャムが発生して、ユーザにより用紙が取り除かれ用紙ジャムが解除された後(S1)、操作パネル6の表示部に用紙ジャムの発生頁の用紙サイズを他の用紙サイズへ変更するか否かの選択を促すための表示を行う(S2)。
【0031】
ユーザが用紙ジャムの発生頁の用紙サイズを他の用紙サイズへ変更するか否か確認し(S3)、変更の指示を行った(Yes)場合には、操作パネル6の表示部に用紙サイズを選択する画面表示を行う(S5)。ここで表示される用紙サイズは、現在印刷装置の給紙トレイに搭載されている用紙サイズで選択可能な用紙サイズを全て表示する。
【0032】
そして、操作パネル6のスイッチから用紙サイズが選択されると(S6)、用紙ジャムの発生頁におけるバックアップ情報の用紙サイズ情報を選択された用紙サイズ情報に変更し(S7)、さらに用紙ジャムの発生頁のバックアップ情報を選択された用紙サイズに変倍処理して(S8)、画像データを選択された用紙サイズに再作成のバックアップ処理を行い印刷出力する(S9)。
【0033】
処理S3において、ユーザが用紙ジャムの発生頁の用紙サイズを変更する指示をしない場合には(No)、通常の用紙ジャムのバックアップ処理を行う(S4)。
【0034】
このことから、本実施の形態1によれば、用紙ジャムの発生した印刷出力を用紙サイズを変更して再作成することで、画像データを破棄することなく得ることができる。
【0035】
図3は本発明の実施の形態2における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャートである。本実施の形態2におけるバックアップ処理の動作を図1を参照しながら図3に基づき説明する。
【0036】
用紙ジャムが発生し、ユーザにより用紙が取り除かれ用紙ジャムが解除された後(S11)、操作パネル6の表示部に用紙ジャムの発生頁を含む印刷ジョブの残りの頁の印刷出力を行う用紙サイズを他の用紙サイズへ変更するか否かの選択を促すための表示を行う(S12)。
【0037】
ユーザが用紙ジャムの発生頁を含む印刷ジョブの残りの印刷出力を行う用紙サイズを他の用紙サイズへ変更するか否か確認し(S13)、変更の指示を行った(Yes)場合には、操作パネル6の表示部に用紙サイズを選択する画面表示を行う(S15)。ここで表示される用紙サイズは、現在印刷装置の給紙トレイに搭載されている用紙サイズで選択可能な用紙サイズを全て表示する。
【0038】
そして、操作パネル6のスイッチから用紙サイズが選択されると(S16)、用紙ジャムの発生頁におけるバックアップ情報の用紙サイズ情報を選択された用紙サイズの情報へ変更し(S17)、さらに用紙ジャムの発生頁のバックアップ情報を選択された用紙サイズに変倍処理して(S18)、画像データを選択された用紙サイズに再作成してバックアップ処理を行い印刷出力する(S19)。
【0039】
用紙ジャムの発生頁を再作成するバックアップ処理を行った後、次の頁以降の印刷ジョブの残り頁の有無を頁検出手段により検出して(S20)、残り頁がないとき(No)処理を終了する。印刷ジョブに残り頁が有るとき(Yes)、印刷ジョブの残り頁の印刷出力に関する用紙サイズ情報もユーザが選択した用紙サイズに変更し(S21)、かつ選択した用紙サイズに合うように変倍処理して(S22)、処理S19へ戻り残りの印刷ジョブの印刷処理を残り頁が終了するまで行う。
【0040】
処理S13において、ユーザが用紙ジャムの発生頁を含む印刷ジョブの残りの印刷出力を行う用紙サイズを他の用紙サイズへ変更しない指示を行った(No)場合には、通常の用紙ジャムのバックアップ処理を行う(S14)。
【0041】
このことから、本実施の形態2によれば、用紙ジャム発生頁の再作成処理を用紙サイズを変更して得ると共に、印刷ジョブの残りの頁も用紙サイズを変更した印刷出力を得ることができる。
【0042】
また、図4は本発明の実施の形態3における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャートである。本実施の形態3におけるバックアップ処理の動作を図1を参照しながら図4に基づき説明する。
【0043】
本実施の形態3においては、前記実施の形態1,2におけるバックアップ処理を、例えば、第1,第2の制御手段としてシステムプログラムのようなプログラム処理手順として予めROM2に登録する。さらに、前記の制御プログラムを選択するためのフラグスイッチとして、NV−RAM4に操作パネル6のスイッチやホストI/F5を介してホストコンピュータより予め設定する。このフラグスイッチを保持するのは、電源OFF時でも保持可能な読み書き可能なメモリや記憶装置(記憶部)であればよい。
【0044】
以上のような状態で、印刷装置に用紙ジャムが発生し、用紙ジャムの解除後に(S25)、予め設定されているフラグスイッチの確認を行う(S26)。この処理S26にて、通常の処理のときは、用紙ジャムのバックアップ処理の機能を実行する(S27)。また、前記実施の形態1で説明した第1の制御処理の機能を実行する(S28)。また、前記実施の形態2で説明した第2の制御処理の機能を実行する(S29)。
【0045】
これにより、本実施の形態3によれば、印刷装置全体を制御するシステムプログラムは、用紙ジャムの解除後に行う処理として、フラグスイッチにより任意に設定された機能の内容を参照してその処理を行うことができる。
【0046】
図5は本発明の実施の形態4における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャートである。本実施の形態4におけるバックアップ処理の動作を図1を参照しながら図5に基づき説明する。
【0047】
用紙ジャムの発生後に、ユーザにより用紙が取り除かれ用紙ジャムが解除された後(S31)、操作パネル6の表示部に通常の用紙ジャムのバックアップ処理と、このバックアップ処理の再作成処理を中断する再作成中断手段による処理を行うかを選択するための表示を行う(S32)。この再作成中断処理として、例えば、プログラム処理手順としてROM2に予め格納される、用紙ジャム発生頁のバックアップ処理を中止し次頁からの印刷ジョブの印刷処理、または用紙ジャム発生頁を含む印刷ジョブの印刷処理を中断し、全てを破棄して印刷せず次の印刷ジョブの印刷処理を行う。
【0048】
用紙ジャムのバックアップ処理を行うこと(S33)が選択された場合には(Yes)、バックアップ処理を行う(S34)。
【0049】
処理S33において、用紙ジャム発生頁のバックアップ処理を行わず、再作成中断手段による処理が選択された場合には(No)、印刷ジョブの画像データにユーザ識別番号とそのパスワードが付加されているか否か確認し(S35)、印刷ジョブの画像データにユーザ識別番号とパスワードが付加されていない場合には(No)、用紙ジャムのバックアップ処理を中止できない旨を操作パネル6の表示部に表示し、処理S34の用紙ジャムのバックアップ処理を行う(S34)。
【0050】
処理S35において、印刷ジョブの画像データにユーザ識別番号とパスワードが付加されている場合には(Yes)、操作パネル6の表示部にユーザ識別番号とパスワードを入力を促すための表示を行う(S36)。操作パネル6のスイッチより、ユーザ識別番号とパスワードの入力、あるいは再作成中断手段による処理を中止する入力がされることを待つ(S37)。
【0051】
処理S37において、ユーザ識別番号とパスワードの入力された場合には(Yes)、入力されたユーザ識別番号とパスワードが印刷ジョブの画像データに付加されているユーザ識別番号とパスワードと一致するかどうか認識手段により判定し(S38)、一致した場合には(Yes)、再作成中断手段による処理として、用紙ジャム発生頁のバックアップ処理を行わず印刷ジョブの次頁の印刷処理、または用紙ジャム発生頁を含む印刷ジョブの画像データ全てを破棄して印刷ジョブを中断し、次の印刷ジョブの印刷処理を行う(S39)。
【0052】
また、処理S38にて、操作パネル6のスイッチから入力されたユーザ識別番号とパスワードが、印刷ジョブの画像データに付加されているユーザ識別番号とパスワードに一致しない場合には(No)、一致しない旨を表示して、再度、ユーザ識別番号とパスワードを入力を促すための表示をする処理S36へ移る。
【0053】
処理S37における、ユーザ識別番号とパスワードの入力を促す表示において、再作成中断手段による処理を中止する入力がされた場合には(No)、用紙ジャムのバックアップ処理を行う処理S34へ移る。
【0054】
以上のことから、本実施の形態4によれば印刷ジョブの画像データに付加されているジョブ情報(ユーザ識別番号とパスワード)を確認することにより、印刷ジョブの画像データを送信したユーザの判断により用紙ジャムのバックアップ処理を中断することにより、その印刷出力の状態を把握することができる。
【0055】
図6は本発明の実施の形態5における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャートである。本実施の形態5におけるバックアップ処理の動作を図1を参照しながら図6に基づき説明する。
【0056】
用紙ジャムの発生後に、ユーザにより用紙が取り除かれ用紙ジャムが解除された後(S41)、操作パネル6の表示部に通常の用紙ジャムのバックアップ処理と、このバックアップ処理の再作成処理を中断する再作成中断手段による処理を行うかを選択するための表示を行う(S42)。この再作成中断処理として、例えば、プログラム処理手順としてROM2に予め格納される、用紙ジャム発生頁のバックアップ処理を中止し次頁からの印刷ジョブの印刷処理、または用紙ジャム発生頁を含む印刷ジョブの印刷処理を中断し、全てを破棄して印刷せず次の印刷ジョブの印刷処理を行う手順である。
【0057】
用紙ジャムのバックアップ処理を行うこと(S43)が選択された場合には(Yes)、バックアップ処理を行う(S44)。
【0058】
処理S43において、用紙ジャム発生頁のバックアップ処理を行わず、再作成中断手段による処理が選択された場合には(No)、管理者用識別番号とパスワードが情報登録手段として操作パネル6のスイッチからの入力により格納され、NV−RAM4に登録されているか否か確認し(S45)、NV−RAM4に管理者用識別番号とパスワードが登録されていない場合には(No)、用紙ジャムのバックアップ処理を中止できない旨を操作パネル6の表示部に表示し、処理S44の用紙ジャムのバックアップ処理を行う。
【0059】
このNV−RAM4に登録され管理者用識別番号とパスワードは、印刷装置に予め情報登録手段により登録し、これにより、バックアップ処理を用紙ジャムの発生時に行うか中断するかを選択することができる。
【0060】
処理S45において、NV−RAM4に管理者用識別番号とパスワードが登録されている場合には(Yes)、操作パネル6の表示部に管理者用識別番号とパスワードを入力を促すための表示を行う(S46)。操作パネル6のスイッチより、管理者用識別番号とパスワードの入力、あるいは再作成中断手段による処理を中止する入力がされるのを待つ(S47)。
処理S47において、管理者用識別番号とパスワードの入力された場合には(Yes)、入力された管理者用識別番号とパスワードがNV−RAM4に予め登録されている管理者用識別番号とパスワードが一致するかどうか認識手段により判定し(S48)、一致した場合には(Yes)、再作成中断手段による処理として、用紙ジャム発生頁のバックアップ処理を行わず印刷ジョブの次頁の印刷処理、または用紙ジャム発生頁を含む印刷ジョブの画像データ全てを破棄して印刷ジョブを中断し、次の印刷ジョブの印刷処理を行う(S49)。
【0061】
また、処理S48にて、操作パネル6のスイッチから入力された管理者用識別番号とパスワードが、NV−RAM4に登録されている管理者用識別番号とパスワードに一致しない場合には(No)、一致しない旨を表示して、再度、管理者用識別番号とパスワードを入力を促すための表示をする処理S46へ移る。
【0062】
処理S47における、管理者用識別番号とパスワードの入力を促す表示において、再作成中断手段による処理を中止する入力がされた場合には(No)、用紙ジャムのバックアップ処理を行う処理S44へ移る。
【0063】
以上のことから、本実施の形態5によればNV−RAM4に予め登録されている情報(管理者用識別番号とパスワード)を確認することにより、印刷ジョブの画像データを印刷装置の管理者の判断により用紙ジャムのバックアップ処理を中断することにより、その印刷出力の状態を一元的に管理、把握することができる。
【0064】
また、本実施の形態5におけるバックアップ処理を中止するための管理者用識別番号とパスワードの登録は、NV−RAM4以外に電源OFF時でも保持可能な読み書き可能なメモリや記憶装置(記憶部)であればよく、バックアップ処理を中止するための管理者用識別番号とパスワードの設定は、印刷装置の操作パネル6のスイッチからの入力指示、あるいは上位装置であるホストコンピュータからの指示によって設定される。
【0065】
また、図7は本発明の実施の形態6おける用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャートである。本実施の形態6におけるバックアップ処理の動作を図1を参照しながら図7に基づき説明する。
【0066】
本実施の形態6においては、前記実施の形態4,5におけるバックアップ処理を、例えば、第1,第2の制御手段としてシステムプログラムのようなプログラム処理手順として予めROM2に登録する。さらに、前記の制御プログラムを選択するためのフラグスイッチとして、NV−RAM4に操作パネル6のスイッチやホストI/F5を介してホストコンピュータより予め設定する。このフラグスイッチを保持するのは、電源OFF時でも保持可能な読み書き可能なメモリや記憶装置(記憶部)であればよい。
【0067】
以上のような状態で、印刷装置に用紙ジャムが発生し、用紙ジャムの解除後に(S51)、予め設定されているフラグスイッチの確認を行う(S52)。このフラグスイッチにより、前記実施の形態4における処理を行う第1の制御手段の処理を実行する(S53)。あるいは、前記実施の形態5における処理を行う第2の制御手段の処理を実行する(S54)。
【0068】
これにより、本実施の形態6によれば、印刷装置全体を制御するシステムプログラムは、用紙ジャムの解除後に行う処理をとして、ユーザにより任意に設定可能なフラグスイッチによって選択された機能を実行処理することができる。また、設定されていない選択がされたときには、前記の処理を行わずに従来のジャムバックアップ処理を行うようにしても良い。
【0069】
図8は本発明の実施の形態7おける用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャートである。本実施の形態7におけるバックアップ処理の動作を図1を参照しながら図8に基づき説明する。
【0070】
本実施の形態7は、印刷装置において印刷出力が搬送される排紙先で用紙ジャムが発生した場合、排紙先の用紙ジャム解除後に、用紙ジャムのバックアップ処理を開始する前に排紙先の変更を行う制御をする。そのため、操作パネル6に用紙ジャムが発生した排紙先以外の排紙先を表示して、ユーザが排紙先を選択できるようにする。
【0071】
用紙ジャムが発生し、その用紙を取り除き用紙ジャムが解除された確認する(S55)。このとき操作パネル6の表示部に用紙ジャム発生頁の排紙先を他の排紙先へ変更を促す表示を行う(S56)。ユーザが排紙先の変更を指示したか否かの確認を行う(S57)。
【0072】
処理S57にて、ユーザが操作パネル6にて排紙先を選択した場合(Yes)、用紙ジャムのバックアップ処理により画像データを再作成するために必要なバックアップ情報の排紙先情報を、ユーザが選択した排紙先へ変更し、かつ用紙ジャムのバックアップ処理以降に行われる印刷ジョブの残り頁の終了までの排紙先もユーザが選択した排紙先へ変更する(S58)。
【0073】
排紙先を変更したバックアップ情報を使用して用紙ジャムのバックアップ処理を行い(S59)、ユーザにより選択された排紙先へ印刷出力を排紙し、バックアップ処理以降の印刷ジョブの残り頁も同じ変更した排紙先に排紙される。
【0074】
また、処理S57において、ユーザが操作パネル6にて排紙先を選択しない場合には(No)、そのまま排紙先を変更することなく用紙ジャムのバックアップ処理が行われる(S59)。
【0075】
これにより、本実施の形態7によれば、排紙先に用紙ジャムの原因があるような場合印刷出力する画像データの処理を無駄にすることなく印刷処理を継続することができる。
【0076】
図9は本実施の形態8における印刷装置の概略構成を示すブロック図である。ここで、前記実施の形態1における図1で説明した構成要件は同一の符号を付してこれを示すと共に、その重複する説明は省略する。
【0077】
図9において、3aはRAM3に領域を確保した排紙先連続用紙ジャムの回数値を格納する連続回数記録部、4aはNV−RAM4に領域を確保した排紙先連続用紙ジャムの限度回数値を格納する連続限度回数保持部である。
【0078】
連続限度回数保持部4aは、NV−RAM4以外に電源OFF時でも保持可能で読み書き可能なメモリや記憶装置であれば、そこに領域を確保して使用しても構わない。また、排紙先連続用紙ジャム限度回数値の設定は、印刷装置の操作パネル6のスイッチからの入力指示、あるいは上位装置であるホストコンピュータからの指示によって設定される。
【0079】
また、図10は本実施の形態8の用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャートである。本実施の形態8におけるバックアップ処理の動作を図9を参照しながら図10に基づき説明する。
【0080】
排紙先で用紙ジャムが発生した場合、連続回数記録部3aの排紙先連続用紙ジャム発生回数値をインクリメント(1を加算)する(S61)。排紙先の用紙ジャムが解除された後(S62)、排紙先連続用紙ジャム発生回数値と連続限度回数保持部4aの排紙先連続用紙ジャム限度回数値を比較して(S63)、排紙先連続用紙ジャム発生回数値が排紙先連続用紙ジャム限度回数値より小さい場合には(No)、用紙ジャムのバックアップ処理を行う(S64)。バックアップ処理により印刷した用紙が用紙ジャムを発生させず正常に終了した確認し(S65)、用紙ジャムが発生しなかった場合(No)、排紙先連続用紙ジャム発生回数値をクリア(値に0をセット)して、次頁の印刷処理を行う(S66)。
【0081】
処理S65において、バックアップ処理により印刷した用紙が再び排紙先で用紙ジャムを発生させた場合には(Yes)、処理S61へ戻り排紙先連続用紙ジャム発生回数値をインクリメント(1を加算)する。
【0082】
このように、排紙先で同一頁が連続して用紙ジャムを発生している場合、排紙先連続用紙ジャム発生回数値がインクリメント(1を加算)されていく。排紙先の用紙ジャムの解除後に行われる処理S63において、排紙先連続用紙ジャム発生回数値と排紙先連続用紙ジャム限度回数値の比較において、排紙先連続用紙ジャム発生回数値が排紙先連続用紙ジャム限度回数値と同じか大きい場合には(Yes)、前記実施の形態7で説明したように、排紙先の用紙ジャム解除後、バックアップ処理を開始する前に、操作パネル6に用紙ジャムが発生した排紙先以外の排紙先の選択を促す表示をして、ユーザが排紙先を選択できるようにする(S67)。
【0083】
以下、前記実施の形態7と同様に、ユーザが操作パネル6にて排紙先を選択し(S68)、変更された場合(Yes)、バックアップ処理時に画像データを再作成するために必要なバックアップ情報の中の排紙先情報を、ユーザが選択した排紙先へ変更し、かつバックアップ処理以降の印刷ジョブの残り頁の終了まで排紙先もユーザが選択した排紙先へ変更する(S69)。
【0084】
この処理により、排紙先を変更したバックアップ情報を使用して用紙ジャムのバックアップ処理を行って、ユーザが選択した排紙先へ用紙を排出する。さらにバックアップ処理以降における、印刷ジョブの残り頁の終了までユーザが選択した排紙先に排紙される。
【0085】
処理S68でユーザが操作パネル6にて排紙先を選択しない場合には(No)、そのまま処理S64の用紙ジャムのバックアップ処理が行われる。
【0086】
また、処理S68にてユーザが操作パネル6にて排紙先を選択した場合も、処理S64の用紙ジャムのバックアップ処理後、処理S65で確認される排紙先での用紙ジャムが発生せずに、正常に印刷された場合には、処理S66の実行により排紙先連続用紙ジャム発生回数値をクリア(値に0をセット)して終了する。
【0087】
以上のことから、本実施の形態8によれば、排紙先において同一頁が指定した回数以上連続して用紙ジャムを発生させたときに、排紙先の変更を行って、用紙ジャムのバックアップ処理以降、印刷ジョブの残り頁の終了までユーザが選択した排紙先へ排出することができる。
【0088】
図11は本発明の実施の形態9における印刷装置の概略構成を示すブロック図である。図11には、前記実施の形態8における図9で説明した構成と略同一であり、3bはRAM3に領域を確保した排紙先用紙ジャムの回数値を格納する回数記録部、4bはNV−RAM4に領域を確保した排紙先用紙ジャムの限度回数値を格納する限度回数保持部を新たに設けている。
【0089】
前記実施の形態8と同様に、限度回数保持部4bは、NV−RAM4以外に電源OFF時でも保持可能で読み書き可能なメモリや記憶装置であれば、そこに領域を確保して使用しても良い。また、排紙先用紙ジャム限度回数値の設定は、印刷装置の操作パネル6のスイッチからの入力指示、あるいは上位装置であるホストコンピュータからの指示によって設定される。
【0090】
また、図12は本実施の形態9の用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャートである。本実施の形態9におけるバックアップ処理の動作を図11を参照しながら図12に基づき説明する。
【0091】
前記実施の形態8において、同一頁において連続して排紙先で用紙ジャムの発生した場合に排紙先連続用紙ジャム発生回数をカウントしたが、本実施の形態9では同一印刷ジョブ内で発生した排紙先の用紙ジャムの発生回数をカウントする。
【0092】
印刷ジョブを開始し(S71)、排紙先において用紙ジャムを監視し(S72)、用紙ジャムが発生した場合には(Yes)、排紙先用紙ジャムの回数記録部3bの排紙先用紙ジャム発生回数値をインクリメント(1を加算)する(S73)。排紙先の用紙ジャムが解除されたか否か確認後(S74)、排紙先用紙ジャム発生回数値と排紙先用紙ジャムの限度回数保持部4bの排紙先用紙ジャム限度回数値を比較して(S75)、排紙先用紙ジャム発生回数値が排紙先用紙ジャム限度回数値より小さい場合には(No)、用紙ジャムのバックアップ処理を行う(S76)。
【0093】
バックアップ処理により印刷した用紙が排紙先で用紙ジャムを発生させず正常に終了したか否か確認し(S77)、正常に終了した場合(No)、印刷ジョブの終了か否かを確認する(S78)。処理S77にて、バックアップ処理により印刷した用紙が排紙先で再び用紙ジャムを発生させた場合には(Yes)、処理S73へ移り、排紙先用紙ジャム発生回数値をインクリメント(1を加算)する。
【0094】
また、処理S78において印刷ジョブが終了でなければ(No)、処理S71へ戻り次頁の印刷処理を行い、終了すると(Yes)、排紙先用紙ジャム発生回数値をクリア(値に0をセット)して処理を終了する(S79)。
【0095】
処理S75における排紙先の用紙ジャムが解除後の排紙先用紙ジャム発生回数値と排紙先用紙ジャム限度回数値の比較において、排紙先用紙ジャム発生回数値が排紙先用紙ジャム限度回数値と同じか大きい場合には(Yes)、前記実施の形態7と同様に、排紙先の用紙ジャム解除後、用紙ジャムのバックアップ処理を開始する前に、操作パネル6の表示部に用紙ジャムが発生した排紙先以外の排紙先の選択を促す表示をし、ユーザが排紙先を選択できるようにする(S80)。
【0096】
以下、前記実施の形態7と同様に、ユーザが操作パネル6にて排紙先を選択し(S81)、新たな排紙先を変更した場合(Yes)、バックアップ処理時に画像データを再作成するために必要なバックアップ情報の中の排紙先情報を、ユーザが選択した排紙先へ変更し、かつバックアップ処理以降の印刷ジョブの残り頁の終了までの排紙先もユーザが選択した排紙先へ変更する(S82)。
【0097】
そして、排紙先を変更したバックアップ情報を使用して用紙ジャムのバックアップ処理を行い、ユーザが選択した排紙先へ用紙を排紙する。さらにバックアップ処理以降における印刷ジョブの残り頁の終了までもユーザが選択した排紙先へ排紙される。
【0098】
また、ユーザが操作パネル6にて排紙先を選択しない場合には(No)、そのまま処理S76の用紙ジャムのバックアップ処理が行われる。
【0099】
処理S82の次の処理として、ユーザが操作パネル6により排紙先を選択した場合も、処理S76のバックアップ処理後、処理S79により排紙先で用紙ジャムの発生を確認し、正常に印刷された場合には、処理S79の排紙先用紙ジャム発生回数値をクリア(値に0をセット)して終了する。
【0100】
このように、本実施の形態9によれば、排紙先にて1つのジョブ内で指定した回数以上の用紙ジャムが発生したときに、排紙先を変更できるようにし、用紙ジャムのバックアップ処理以降、印刷ジョブの終了まで残りの頁もユーザが選択した排紙先へ排出するようにできる。
【0101】
また、図13は本発明の実施の形態10における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャートである。本実施の形態10では、前記実施の形態7,8,9におけるバックアップ処理を、例えば、第1,第2,第3の制御手段としてシステムプログラムのようなプログラム処理手順として予めROM2に登録する。さらに、前記の制御プログラムを選択するためのフラグスイッチとして、NV−RAM4に操作パネル6のスイッチやホストI/F5を介してホストコンピュータより予め設定する。このフラグスイッチを保持するのは、電源OFF時でも保持可能な読み書き可能なメモリや記憶装置(記憶部)であればよい。
【0102】
以上のような状態で、印刷装置の排紙先に用紙ジャムが発生し、用紙ジャムの解除後に(S85)、予め設定されているフラグスイッチの確認を行う(S86)。この処理S86にて、前記実施の形態7で説明した第1の制御処理の機能を実行する(S87)。また、前記実施の形態8で説明した第2の制御処理の機能を実行する(S88)。また、前記実施の形態9で説明した第3の制御処理の機能を実行する(S89)。
【0103】
これにより、本実施の形態10によれば、印刷装置全体を制御するシステムプログラムは、用紙ジャムの解除後に行う処理として、フラグスイッチにより任意に設定された機能の内容を参照してその処理を行うことができる。なお、フラグスイッチにより選択されない、つまり無効な設定であればその機能は実行されない。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、使用する用紙サイズが異なることから用紙ジャムが発生する場合、また用紙サイズを変更して印刷することで用紙ジャムの再発生を回避できるような場合に、用紙ジャム解除後のバックアップ処理開始前に用紙ジャム発生頁の用紙サイズを変更、または用紙ジャム発生頁を含む印刷ジョブの残り頁の終了までの用紙サイズを変更して、画像データや印刷ジョブを破棄せずに印刷処理ができ、さらに用紙ジャムが生じたときのバックアップ処理をユーザが任意に選択することができる。
【0107】
また、印刷ジョブの画像データに付加されているジョブ情報(ユーザ識別番号とパスワード)によって画像データを送信したユーザを識別してバックアップ処理を中止するので、画像データを送信したユーザ以外のユーザによってバックアップ処理が中止されることがなく、それに伴い画像データを破棄されることを防ぐことができる。
【0108】
また、登録されている情報(管理者用識別番号とパスワード)によってバックアップ処理を中止するので、印刷装置の管理者以外のユーザによってバックアップ処理が中止されることがなく、それに伴って印刷データを破棄されることがなく一元的に管理することができる。
【0109】
さらに、制御選択手段により、用紙ジャムのバックアップ処理を中止する情報をユーザが任意に選択することができる。
【0110】
また、排紙先の用紙ジャムにおいて用紙ジャム解除後にユーザが用紙ジャムを発生しない排紙先に変更し排紙することで、画像データを破棄する必要がなく印刷処理を継続できることから、画像データ破棄による上位装置からの無駄な再送信をなくすことができる。
【0111】
また、排紙先の用紙ジャムにおいて、同一頁が連続して排紙先の用紙ジャムが発生する場合、また同一印刷ジョブ内で排紙先の用紙ジャムが頻繁に発生する場合に、発生回数に応じてた用紙ジャム解除後に排紙先を変更して排紙することで、バックアップ処理中止による印刷データを破棄することなく印刷処理を継続でき、特定の排紙先における不具合を回避できる。
【0112】
さらに、制御選択手段により、用紙ジャムの排紙先の変更とその変更を行わせる処理をユーザが任意に選択することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における印刷装置の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態2における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態3における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態4における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態5における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態6における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態7における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャート
【図9】本発明の実施の形態8における印刷装置の概略構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態8の用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャート
【図11】本発明の実施の形態9における印刷装置の概略構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態9の用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャート
【図13】本発明の実施の形態10における用紙ジャムのバックアップ処理の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 CPU(中央処理装置)
2 ROM
3 RAM
3a 連続回数記録部
3b 回数記録部
4 NV−RAM
4a 連続限度回数保持部
4b 限度回数保持部
5 ホストI/F(ホストインタフェース)
6 操作パネル
7 プリンタエンジン
8 バス
Claims (8)
- ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、
入力手段を有する操作パネルに設けられた前記紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、前記バックアップ手段が制御する再作成処理で給紙される用紙サイズを変更するサイズ変更手段と、前記再作成処理に用いる用紙サイズの変更に伴い印刷出力を変更後の用紙サイズに合わせて変倍処理する変倍手段と、前記印刷ジョブの残り頁の有無を検出する頁検出手段と、予め登録されている制御手順を選択する制御選択手段と、
前記表示手段により用紙サイズを変更するか否かの選択を促す表示を行って、前記入力手段からの選択入力により紙詰り発生頁の用紙サイズを他の用紙サイズに変更し、前記変更後の用紙サイズに収まるように変倍処理して再作成処理をする第1の制御手段と、
前記第1の制御手段の処理をすると共に前記頁検出手段により前記印刷ジョブに残り頁があることを検出したとき、前記残り頁の用紙サイズも他の用紙サイズに変更して印刷出力する第2の制御手段とを備え、
前記制御選択手段において、前記操作パネルの入力手段または前記ホストコンピュータを介したユーザからの指示により前記第1または第2の制御手段における制御手順の非選択を含めたいずれかを選択することを特徴とする印刷装置。 - ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、
入力手段を有する操作パネルに設けられた前記紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、前記印刷ジョブの画像データに付加されたジョブ情報を記憶し判定する認識手段と、紙詰りの解除後に前記バックアップ手段が制御する再作成処理を行うか否かを選択する処理選択手段と、前記再作成処理を中止して紙詰り発生頁の次頁からの印刷ジョブを処理する継続手段あるいは前記再作成処理を中止して前記印刷ジョブも中断する破棄手段による予め設定されたいずれかの処理を行う再作成中断手段と、
前記処理選択手段により前記再作成処理を行わないことが選択された場合、前記表示手段により前記ジョブ情報の入力を促す表示を行って、前記入力手段から入力されたジョブ情報と前記画像データに付加されたジョブ情報とが前記認識手段の判定により一致したとき、前記再作成中断手段に予め設定されたいずれかの処理を行わせる制御手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。 - ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、
入力手段を有す操作パネルに設けられた前記紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、予め装置に管理者用識別番号および/またはパスワードを登録する情報登録手段と、前記情報登録手段により登録した登録情報を記憶し判定する認識手段と、紙詰りの解除後に前記バックアップ手段が制御する再作成処理を行うか否かを選択する処理選択手段と、前記再作成処理を中止して紙詰り発生頁の次頁からの印刷ジョブを処理する継続手段あるいは前記再作成処理を中止して前記印刷ジョブも中断する破棄手段による予め設定されたいずれかの処理を行う再作成中断手段と、
前記処理選択手段により前記再作成処理を行わないことが選択された場合、前記表示手段により前記登録情報の入力を促す表示を行って、前記入力手段から入力された登録情報と前記情報登録手段により登録された登録情報とが前記認識手段の判定により一致したとき、前記再作成中断手段に予め設定されたいずれかの処理を行わせる制御手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。 - ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、
入力手段を有する操作パネルに設けられた前記紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、予め装置に管理者用識別番号および/またはパスワードを登録する情報登録手段と、前記印刷ジョブの画像データに付加されたジョブ情報および前記情報登録手段により登録した登録情報を記憶し判定する認識手段と、紙詰りの解除後に前記バックアップ手段が制御する再作成処理を行うか否かを選択する処理選択手段と、前記再作成処理を中止して紙詰り発生頁の次頁からの印刷ジョブを処理する継続手段あるいは前記再作成処理を中止して前記印刷ジョブも中断する破棄手段による予め設定されたいずれかの処理を行う再作成中断手段と、予め登録されている制御手順を選択する制御選択手段と、
前記処理選択手段により前記再作成処理を行わないことが選択された場合、前記表示手段により前記ジョブ情報の入力を促す表示を行って、前記入力手段から入力されたジョブ情報と前記画像データに付加されたジョブ情報とが前記認識手段の判定により一致したとき、前記再作成中断手段に予め設定されたいずれかの処理を行わせる第1の制御手段と、
前記第1の制御手段における前記画像データに付加されたジョブ情報に代えて、前記情報登録手段により登録した登録情報が前記入力手段から入力された登録情報と前記認識手段の判定により一致したとき、前記再作成中断手段に予め設定されたいずれかの処理を行わせる第2の制御手段とを備え、
前記制御選択手段において、前記操作パネルの入力手段または前記ホストコンピュータを介したユーザからの指示により前記第1または第2の制御手段における制御手順の非選択を含めたいずれかを選択することを特徴とする印刷装置。 - 前記画像データに付加されたジョブ情報は、画像データのユーザ識別番号あるいはパスワードのいずれか1つ又は組み合わせて用いることを特徴とする請求項2または4記載の印刷装置。
- ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、
入力手段を有する操作パネルに設けられた前記紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、印刷出力された用紙を排紙先に搬送し、かつ前記排紙先を複数有する排紙手段と、排紙先で同一頁の連続する紙詰りが発生したときの連続発生回数を記録する第1の回数記録手段と、前記同一頁の連続する紙詰りが発生したときの連続発生限度回数を予め装置に登録する連続限度保持手段と、前記第1の回数記録手段により記録された回数と前記連続限度保持手段により登録された回数を比較する回数比較手段と、
前記回数比較手段の比較結果において前記連続発生回数が前記連続発生限度回数と同じかあるいは超えたとき、前記表示手段により紙詰りが発生した排紙先を変更し他の排紙先の選択を促す表示を行って、前記入力手段からの選択入力により、紙詰りの解除後の前記再作成処理した印刷出力を前記変更した排紙先へ搬送する制御手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。 - ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、
入力手段を有する操作パネルに設けられた前記紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、印刷出力された用紙を排紙先に搬送し、かつ前記排紙先を複数有する排紙手段と、排紙先で同一印刷ジョブ内の紙詰りが発生したときの発生回数を記録する第2の回数記録手段と、前記同一印刷ジョブ内の紙詰りが発生したときの発生限度回数を予め装置に登録する限度保持手段と、前記第2の回数記録手段により記録された回数と前記限度保持手段により登録された回数を比較する回数比較手段と、
前記回数比較手段の比較結果において前記発生回数が前記発生限度回数と同じかあるいは超えたとき、前記表示手段により紙詰りが発生した排紙先を変更し他の排紙先の選択を促す表示を行って、前記入力手段からの選択入力により、紙詰りの解除後の前記再作成処理した印刷出力を前記変更した排紙先へ搬送する制御手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。 - ホストコンピュータから送信された画像データを出力する印刷ジョブの処理中に、紙詰り検出手段がした紙詰り検出に応じて、記憶手段に保持されている複数頁分の画像データを用いて印刷出力する再作成処理の制御を行うバックアップ手段を有する印刷装置であって、
入力手段を有する操作パネルに設けられた前記紙詰り検出手段の検出結果を表示する表示手段と、印刷出力された用紙を排紙先に搬送し、かつ前記排紙先を複数有する排紙手段と、排紙先で同一頁の連続する紙詰りが発生したときの連続発生回数を記録する第1の回数記録手段と、前記同一頁の連続する紙詰りが発生したときの連続発生限度回数を予め装置に登録する連続限度保持手段と、排紙先で同一印刷ジョブ内の紙詰りが発生したときの発生回数を記録する第2の回数記録手段と、前記同一印刷ジョブ内の紙詰りが発生したときの発生限度回数を予め装置に登録する限度保持手段と、前記第1の回数記録手段あるいは前記第2の回数記録手段により記録された回数と前記連続限度保持手段あるいは前記限度保持手段により登録された回数を比較する回数比較手段と、予め登録されている制御手順を選択する制御選択手段と、
前記表示手段により紙詰りが発生した排紙先を変更し他の排紙先の選択を促す表示を行って、前記入力手段からの選択入力により、紙詰りの解除後の前記再作成処理した印刷出力を前記変更した排紙先へ搬送する第1の制御手段と、
前記第1の制御手段の処理を前記回数比較手段の比較結果において前記連続発生回数が前記連続発生限度回数と同じかあるいは超えたときに実行する第2の制御手段と、
前記第1の制御手段の処理を前記回数比較手段の比較結果において前記発生回数が前記発生限度回数と同じかあるいは超えたときに実行する第3の制御手段とを備え、
前記制御選択手段において、前記操作パネルの入力手段または前記ホストコンピュータを介したユーザからの指示により前記第1,第2または第3の制御手段における制御手順の非選択を含めたいずれかを選択することを特徴とする印刷装置。
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