JP4019300B2 - 把手付き合成樹脂製壜体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2軸延伸ブロー成形された大型な合成樹脂製壜本体と、射出成形された把手とを、強固に組付けた把手付き合成樹脂製壜体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
別々に成形された、大型な合成樹脂製2軸延伸ブロー成形壜本体と、射出成形された把手とを組付けて構成される把手付き合成樹脂製壜体として、実開昭63−147429号公報に示されたものを含めて多種の構造のものがあるが、一般的には、完成品としての壜体の取扱い上、壜本体の胴部の上半部分後部に凹部を陥没設し、この凹部に把手を、インサート成形手段等を利用して強固に組付け固定した構成となっている。
【0003】
このように、この種の把手付き合成樹脂製壜体は、壜本体に、把手を組付け固定するための凹部を陥没設しているのであるが、この凹部に組付き固定された把手の直下に位置する、凹部の下側壁面を形成する傾斜壁は、壜本体の大径な下半部分に接続する必要があることから、拡径方向に下降傾斜して、外方に僅かに湾曲膨出した壁構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来技術にあっては、開封前の壜体の陳列状態で、または把手を持って取り扱った際に、凹部の傾斜壁が陥没変形し、時としてこの変形が永久変形となって、商品としての壜体の外観体裁を著しく劣化させる、と云う問題があった。
【0005】
この凹部の傾斜壁の陥没変形は、開封前の壜本体内に発生している減圧が原因していると考えられるので、傾斜壁部分の壁厚を、壜本体内に発生した減圧に耐えることができる程度に大きくすることにより、傾斜壁部分の陥没変形の発生を防止することができるのであるが、傾斜壁部分の壁厚を大きくすることは、壜本体全体の肉厚を大きくする必要があり、壜体の製造原価が高くなる、と云う問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、壜本体内の減圧による凹部の傾斜壁の陥没変形の発生を防止することを技術的課題とし、もって商品としての壜体の外観体裁の劣化を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の手段は、
胴部の上半部分後部に凹部を陥没設した2軸延伸ブロー成形された大型な壜本体を有すること、
壜本体の凹部内に、上下両端縁を当接させた状態で強固に組付く把手を有すること、
壜本体の凹部の下側壁面を形成する、拡径方向に下降傾斜した傾斜壁に、左右一対の陥没壁板部を、間に縦梁壁部を残存形成すると共に周囲を段部で囲むように陥没設すること、
にある。
【0008】
密封状態の壜本体内に減圧が発生すると、この減圧により、既に陥没状態となっている一対の陥没壁板部は、傾斜壁の他の部分に先立って、更に深く陥没する方向に変形する。
【0009】
この両陥没壁板部の陥没変形により、縦梁壁部に接続する陥没壁板部の周壁部分の姿勢の起立程度が強められると共に、縦梁壁部の平断面形状が突出湾曲形状となるので、この縦梁壁部は、壜本体内に発生した減圧に対して強力な梁機能、すなわち補強リブ機能を発揮することになり、これにより壜本体内の減圧によって、凹部の傾斜壁が陥没変形するのを、確実に防止することになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
壜本体1は、有底円筒形状をした胴部2の中央よりやや上位に周溝5を略全周にわたって陥没設して、胴部2を上半部分を下半部分との区画し、上端に肩部を介して口筒を立設した胴部2の上半部分の後部に、把手9の取付け部分である凹部3を陥没形成しており、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の2軸延伸ブロー成形品をなっている。
【0011】
この凹部3の中央部には、縦方向に沿って縦突部4が比較的大きい幅で膨出状に突出設されており、また凹部3の下端部は、拡径方向に下降傾斜した傾斜壁6となっていて、胴部2の大径となった下半部分につながっている。
【0012】
傾斜壁6には、凹部3に取付けられた把手9の直下部分に縦梁壁部7を残存させた構成で、左右一対の陥没壁板部8が浅い深さで陥没設されており、この陥没壁板部8は、少なくとも縦梁壁部7に対向した部分が、傾斜壁6のほぼ全高さ範囲にわたった高さ幅を有し、それゆえ縦梁壁部7は、傾斜壁6のほぼ全高さ範囲にわたって形成されることになる。
【0013】
この壜本体1に組付けられる把手9は、手で握る部分を提供する縦長板片状の把手板10と、この把手板10の上下両端の左右端縁から前方に向かって延出設されたリング状の一対の組付き梁片11とから構成された射出成形品で、組付き梁片11は、壜本体1の凹部3表面に沿って湾曲しており、凹部3に設けた縦突部4を両側から抱いて挟み付けることにより、壜本体1に対する組付きを達成するものとなっている。
【0014】
この把手9の組付き梁片11には、把手9の壜本体1に対する強固で安定した組付きを達成維持するための係止用の突起、および係止用の突条が設けられており、この把手9をインサート材として壜本体1を2軸延伸ブロー成形することにより、壜体1の成形と同時に、壜本体1と把手9との強固で安定した係止組付きを達成している。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
壜本体の、把手組付け部分である凹部の下側周壁部分を形成する傾斜壁に、縦梁壁部と、この縦梁壁部を挟んで一対の陥没壁板部とを形成したので、壜本体内に発生した減圧により両陥没壁板部が陥没変形すると、この両陥没壁板部の陥没変形により縦梁壁部が強力な梁機能を発揮することになり、これにより壜本体内に発生した減圧により、傾斜壁部分が不正に陥没変形することがなく、不正陥没変形による壜体の外観体裁の劣化を生じる恐れがない。
【0016】
壜本体の凹部における、壜本体内に発生した減圧による陥没変形を、両陥没壁板部における一定した陥没変形に限定することができるので、壜本体内の減圧により、壜本体に対する把手の組付きに変化を生じることがなく、もって壜本体に対する把手の適正で安定した組付きを維持することができる。
【0017】
傾斜壁に一対の陥没壁板部を追加付形しただけの構成であるので、既存の金型装置にわずかな加工を施すだけで実施することができ、かつ特別な成形処理を必要としないので、簡単にかつ安価に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す、全体側面図。
【図2】図1に示した実施例の、要部背面図。
【符号の説明】
1 ; 壜本体
2 ; 胴部
3 ; 凹部
4 ; 縦突部
5 ; 周溝
6 ; 傾斜壁
7 ; 縦梁壁部
8 ; 陥没壁板部
9 ; 把手
10; 把手板
11; 組付き梁片
Claims (1)
- 胴部(2) の上半部分後部に凹部(3) を陥没設した2軸延伸ブロー成形された大型な壜本体(1) と、前記凹部(3) 内に、上下両端縁を当接させた状態で強固に組付く把手(9) とから構成され、前記凹部(3) の下側壁面を形成する、拡径方向に下降傾斜した傾斜壁(6) に、左右一対の陥没壁板部(8) を、間に縦梁壁部(7) を残存形成すると共に周囲を段部で囲むように陥没設して成る把手付き合成樹脂製壜体。
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