JP3957913B2 - ブロー成形ボトル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブロー成形ボトル、とくにブロー金型にラベルを装着し、インモールド成形したブロー成形ボトルに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
ボトル表面にラベルを貼着する方法として、ラベルをインモールド成形によりボトル表面に貼着することは、従来より実施されている。
【0003】
しかしながら、インモールド成形によりボトル表面にラベルを貼着した場合に、図6に示すように、成形時にラベルLaの端縁30に接するボトル壁31の部分32が、ラベルの角部によって薄肉となることがあり、そのために、落下衝撃によってラベル端縁に接する部分32からクラックが発生するという問題が生じることがあった。
【0004】
近年、プラスチック成形材料の節減とともに再利用が奨励され、廃棄ボトルの押潰し回収ということからもボトルの薄肉化が求められるようになっているが、ボトル壁が薄肉となると、ボトル壁のラベル端縁に接する部分32がさらに薄肉となるので、そこからクラックが発生することが多くなるという問題が生じるようになった。
【0005】
本発明は、インモールドラベルの端縁における落下衝撃によるクラックの発生を防止すること、とくに薄肉ボトルにおけるクラックの発生を防ぐことを課題とし、ラベル端縁に相当するボトル壁面にリブを設けたブロー成形ボトルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、ブロー成形ボトルとして、胴部壁面にラベルをインモールド成形により貼着したブロー成形ボトルにおいて、胴部壁面の上下、左右にラベル端縁に沿って横リブと縦リブを配設し、ラベル端縁をリブ溝内に位置するようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1,2において、Aはブロー成形ボトルで、口部1、肩部2、胴部3、底部4とからなっており、素材樹脂としてPE,PPなどポリオレフィン樹脂が用いられている。
口部1の上部外周面5には、ネジ6が螺設され、その下方に把持リング7が設けられている。
把持リング7の外周面には、一部または全周にわたってローレット8が刻設されており、把持リング7の下部外周面9は、上部外周面5より拡径され、肩部2に続いている。
【0008】
肩部2と胴部3の間には、段部10が形成され、肩部2及び胴部3の断面形状は、前後壁面11を楕円面とし、左右の側壁面12を平面とした扁平断面となっている。
前後壁面11には、ラベルLの上下端の端縁に沿って上下に横リブ13a,bが配設され、ラベルLの左右端の端縁に沿って縦リブ14a,bが配設されており、側壁面12には、等間隔に複数個の凹部15が配設されている。
胴部3の下端部には、上部との間に段差を有する膨出周壁16が配設されており、底部4に続いている。
【0009】
底部4は、底周壁17と底壁18とからなっており、底周壁17は、ほぼ垂直な前後壁19と、傾斜した左右側壁20とから形成されている。
底周壁17と胴部3の膨出周壁16との接続部には、全周にわたって横リブ21が設けられており、前後壁19には、一定間隔を置いて複数個の縦リブ22が設けられている。
底周壁17の下端部には、全周にわたる横リブ23が配設され、該横リブ23の下側には、中央部を上に窪んだ湾曲面24とした底壁18が連続している。
【0010】
次に、ボトルの成形方法について説明すると、本発明のボトルは、従来より周知のラベルインモールド成形法が利用される。
まず、ブロー金型のボトル胴部形成面に、ラベルLの端縁25が金型表面に形成された横リブ13、縦リブ14の形成用凸部の中央に位置するようにラベルLが装着され、続いてパリソンが押し出されて金型間に挟持され、パリソン内にブローエァを吹込むことによって、胴部壁面にラベルを貼着したボトルが成形される。
【0011】
次に、本発明ブロー成形ボトルの作用効果について述べる。
図3に示すように、ラベルLの四つの端縁25は、それぞれ横リブ13a,b、または縦リブ14a,b内に位置して装着されている。
従来例と同様にラベル端縁25に接する胴壁のリブ部分は、他に比較してやや薄肉となるが、ボトルの落下衝撃に対して、横リブ13、縦リブ14のラベル貼着部の他方の湾曲部26が湾曲変形して衝撃が緩和され、ラベル端縁25の部分からクラックが発生することはない。
【0012】
次に、ボトルの肉厚との関係について述べると、PE,PPの場合、胴部壁面の肉厚を薄肉にして0.6mm前後となると、ボトルの落下衝撃によりラベル端縁の部分からクラックが発生することがあるが、本発明はクラックの発生を防止することができる。
【0013】
さらに薄肉ボトルの場合に、胴部壁面の厚さが前後壁中央で約0.3mm以下となると、廃棄時には手で簡単に押し潰すことができるボトルとなる。
胴壁の横リブ13、縦リブ14は、胴壁の補強部材となりボトルの保形性の維持に寄与するとともに、ボトルの落下衝撃に対して、ラベル端縁の部分からのクラックの発生を完全に防止する。
薄肉ボトルの場合の実施例として、保形性があり、且つ簡単に押し潰せる薄肉ボトルとして、胴部壁面の厚さが0.3mm以下0.1mm以上、樹脂量としてはボトルの単位容量あたりの樹脂重量は0.05〜0.011g/mlの範囲とすることもできる。
【0014】
図3に示す実施例では、ラベルLの端縁25をリブ13,14の中心に位置させてラベルを装着するようにしているが、図4に示すようラベルLの端縁25をリブ13,14の中心からずらせて装着してもよい。
その場合も、リブ13,14のラベル貼着部の他方の湾曲部26が湾曲変形して衝撃が緩和されるので、同等の作用効果が得られる。
【0015】
前記実施形態では、横リブ13、縦リブ14を凹リブとしているが、図5に示すようにリブ13,14を凸リブ27としてもよい。
その際金型表面には凸リブ形成用の凹部が形成され、該凹部内にラベルLの端縁25が位置するようにラベルLが装着される。
その作用効果は凹リブ13,14と変わらない。
【0016】
上記実施形態は、単層のブローボトルに係るものであるが、本発明は、積層ブローボトルにも適用できる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
胴壁の上下、左右にリブを設け、表面にインモールド形成により、貼着したラベルの端縁をリブ内に位置するようにしたから、ボトルを落としたときに、落下衝撃によりラベル端縁の部分からクラックを生じることを防ぐことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ブロー成形ボトルの正面図である。
【図2】ボトルの側面図である。
【図3】リブの説明図で、(a)は図1のA−A線における横リブの断面図、(b)は図1のB−B線における縦リブの断面図である。
【図4】リブの別実施例の説明図である。
【図5】凸リブを用いた実施形態の説明図である。
【図6】従来のラベル貼着部の説明図である。
【符号の説明】
A ブロー成形ボトル
L,La ラベル
1 口部
2 肩部
3 胴部
4 底部
11 前後壁面
12 両側壁面
13a,b 横リブ
14a,b 縦リブ
15 凹部
16 膨出周壁
25 端縁
26 湾曲部
27 凸リブ
Claims (1)
- 胴部壁面にラベルをインモールド成形により貼着したブロー成形ボトルであって、胴部壁面にラベル端縁に沿って横リブと縦リブを配設し、ラベル端縁をリブ溝内に位置するようにしたことを特徴とするブロー成形ボトル。
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JP5911499A JP3957913B2 (ja) | 1999-01-30 | 1999-01-30 | ブロー成形ボトル |
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JP5911499A JP3957913B2 (ja) | 1999-01-30 | 1999-01-30 | ブロー成形ボトル |
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ID=13103976
Family Applications (1)
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JP5911499A Expired - Fee Related JP3957913B2 (ja) | 1999-01-30 | 1999-01-30 | ブロー成形ボトル |
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1999
- 1999-01-30 JP JP5911499A patent/JP3957913B2/ja not_active Expired - Fee Related
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