JP4019296B2 - 伝送システム並びに伝送線の短絡検出方法及び短絡回復方法のプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

伝送システム並びに伝送線の短絡検出方法及び短絡回復方法のプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ通信を行うための伝送線で何らかの原因により短絡が生じた場合の短絡検出方法及び回復方法に関するものである。特に集合住宅等のインターホン、火災等の総合警備等に用いられるデータの伝送における伝送線の短絡に利用するものである。
【0002】
【従来の技術】
伝送線によるデータ伝送を行う通信システムでは、一時的に伝送線が短絡することがある。この短絡は、地絡等によるものである。伝送線が短絡すると、通常、伝送線に所定の電圧(以下、伝送電圧という)を印加しようとしても、印加することができなくなり、データ伝送ができなくなる。
【0003】
したがって、伝送データの信頼性の確保のため、伝送線の短絡を検出し、データ伝送の一時停止、伝送電圧印加の停止等の処理を行う必要がある。そこで、従来、このような伝送線の短絡検出は、短絡検出専用の素子、回路を用いて対処していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のように素子、回路等を用いて短絡を検出する方法では、短絡を検出し、対処するまでの時間のオーダは秒単位となる。そのため、それだけの時間、伝送線を短絡状態にしておくことは、過大に電流を流すこととなり、伝送電圧を印加する電源供給回路に悪影響を与える。また、短絡検出用の素子、回路を別に設けるための設置スペースを確保しなければならない。しかも、このような回路で短絡検出を精度よく行おうとすると、伝送電圧を高くしなければならず、そのために用いる素子に高いコストを要する。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、短絡検出時間を短縮して素早い伝送線の回復をはかることができ、しかも、設置スペース、コストを節約できるような伝送線の短絡検出方法及び回復方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る伝送システムは、伝送線にデータを伝送する際、伝送電圧を一定時間必ず保持する部分を含めたデータを構成して伝送するデータ伝送手段と、伝送線上のデータを受信し、あらかじめ定められたしきい値に基づいて伝送線に印加された伝送電圧の検出を試み、伝送電圧が検出できなかったものと判断すれば伝送線は短絡しているものとし、また伝送電圧が検出できたものと判断すれば伝送線は短絡していないものとする短絡判別手段とを有している。
【0007】
また、本発明に係る伝送システムは、伝送線に伝送電圧を印加する電源供給手段に対して伝送電圧印加の制御を行い、また、状態報告のデータを伝送し、状態報告のデータに対する応答データに基づいて処理を行う制御手段において、あらかじめ定められた第1の周期で伝送線の電圧を検出し、あらかじめ定められた第1のしきい値に基づいて伝送線の電圧が異常かどうかを判断して、あらかじめ定められた第1の回数連続して伝送線の電圧が異常であると判断すると、処理を中止し、伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ、電源供給手段に伝送電圧を印加させる伝送電圧印加手段と、電源供給手段が伝送電圧を印加してから一定時間経過すると、あらかじめ定められた第2の周期で伝送線の電圧を検出し、あらかじめ定められた第2のしきい値に基づいて伝送線の電圧が異常かどうかを判断して、あらかじめ定められた第2の回数連続して伝送線の電圧が異常であると判断すると短絡しているとし、伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ短絡していないとして状態報告のデータの伝送を含む通常処理を開始する通常処理開始手段とを有している。
【0008】
また、本発明に係る伝送システムは、状態報告のデータ伝送要求又は通信制御を内容とする伝送データ又は応答データを伝送する端末手段に電源投入した際に、端末手段において、あらかじめ定められた周期で伝送線の電圧を検出し、あらかじめ定められたしきい値に基づいて伝送線の電圧が異常かどうかを判断する伝送線電圧異常判断手段と、一定回数連続して伝送線の電圧が異常であると判断すると、伝送線は短絡しているものと判断し、短絡しているものと判断する前に伝送データの伝送を要求されていると、あらかじめ定められた回数だけ伝送データの伝送を試み、伝送データが状態報告のデータ伝送要求であれば、報告内容のデータだけを保持して伝送を停止する報告内容データ保持・伝送停止手段と、短絡しているものと判断した後に伝送データの伝送を要求されると、伝送データが状態報告のデータ伝送要求であれば、報告内容のデータだけを保持する報告内容データ保持手段とを有している。
【0009】
また、本発明に係る伝送システムは、伝送線に伝送電圧を印加する電源供給手段に対して伝送電圧印加の制御を行い、また、状態報告のデータを伝送し、状態報告のデータに対する応答データに基づいて処理を行う制御手段において、伝送線に状態報告のデータを伝送する際、伝送電圧を一定時間必ず保持する部分を含めて状態報告のデータを構成して伝送する伝送報告データ構成伝送手段と、伝送線上の状態報告のデータを受信し、あらかじめ定められたしきい値に基づいて伝送線に印加された伝送電圧の検出を試みる伝送電圧検出試行手段と、伝送電圧が検出できなかったものと判断すれば、再度状態報告のデータを伝送し、伝送電圧の検出を試みる伝送電圧再検出試行手段と、状態報告のデータの伝送を一定回数繰り返しても伝送電圧を検出できなかったものと判断すれば伝送線は短絡しているものとし、また伝送電圧が検出できたものと判断すれば伝送線は短絡していないものとする短絡判別手段とを有することを特徴とする伝送システム。
【0010】
また、本発明に係る伝送システムは、端末手段において、伝送線上の伝送データ又は状態報告のデータを受信して誤り検出を行い、パリティチェックエラー又はフレーミングエラーが発生したかどうかを判断する誤り検出手段と、パリティチェックエラー又はフレーミングエラーが発生したものと判断すると、状態報告のデータの受信待ちを一定時間行う一定時間受信待ち手段と、状態報告のデータを受信しなかったものと判断すると、第2のしきい値に基づいて伝送線の電圧が異常かどうかを第2の周期で判断する伝送線電圧異常第2周期判断手段と、第2の回数連続して伝送線の電圧が異常であると判断すると短絡しているものとし、短絡しているものと判断する前に伝送データの伝送を要求されていると、あらかじめ定められた回数だけ伝送データの伝送を試みて、伝送データが状態報告のデータ伝送要求であれば、報告内容のデータだけを保持して伝送を停止する報告内容データ保持・伝送停止手段と、短絡しているものと判断した後に伝送データの伝送を要求されると、伝送データが前記状態報告のデータ伝送要求であれば、報告内容のデータだけを保持する報告内容データ保持手段とを有している。
【0011】
また、本発明に係る伝送システムは、伝送線に伝送電圧を印加する電源供給手段に対して伝送電圧印加の制御を行い、また、状態報告のデータを伝送し、状態報告のデータに対する応答データに基づいて処理を行う制御手段と、状態報告のデータ伝送要求又は通信制御を内容とする伝送データ又は応答データを伝送する端末手段とを備えた伝送システムにおいて、制御手段は、短絡を検出したものと判断すると、電源供給手段に伝送電圧の印加を一定時間停止させる伝送電圧印加一定時間停止手段と、伝送電圧の印加を一定時間停止させると、あらかじめ定められた第1の周期で伝送線の電圧を検出し、あらかじめ定められた第1のしきい値に基づいて伝送線の電圧が異常かどうかを判断して、あらかじめ定められた第1の回数のうち、伝送線の電圧が異常であると1回でも判断すると電源供給手段に伝送電圧を印加させず、伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ電源供給手段に伝送電圧を印加させる伝送電圧印加手段と、電源供給手段が伝送電圧を印加してからある時間経過すると、あらかじめ定められた第2の周期で伝送線の電圧を検出し、あらかじめ定められた第2のしきい値に基づいて伝送線の電圧が異常かどうかを判断して、あらかじめ定められた第2の回数のうち、伝送線の電圧が異常であると1回でも判断すると状態報告のデータを伝送せず、伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ状態報告のデータを伝送する状態報告データ伝送手段と、端末手段から応答データを受信すると、応答データを処理し、処理が終了すると端末手段に伝送データの伝送を許可する伝送許可データを伝送する伝送許可データ伝送手段とを有している。
【0012】
また、本発明に係る伝送システムは、端末手段において、伝送線の短絡を検出したものとすると、状態報告のデータを制御手段に要求する内容の伝送データだけを保持して伝送を停止し、状態報告のデータの受信待ちを行う状態報告データ受信待ち手段と、状態報告のデータを受信すると、報告内容のデータを応答のデータとして制御手段に伝送し、制御手段から伝送される伝送許可データの受信待ちを行う伝送許可データ受信待ち手段と、伝送許可データを受信したものと判断すると、伝送データの伝送処理を含む通常処理を開始する通常処理開始手段とを有している。
【0013】
また、本発明に係る記録媒体は、伝送線にデータを伝送する際、伝送電圧を一定時間必ず保持する部分を含めたデータを構成させて伝送させ、伝送線上のデータを受信させて、あらかじめ定められたしきい値に基づいて伝送線に印加された伝送電圧の検出を試みさせ、伝送電圧が検出できなかったものと判断すれば伝送線は短絡しているものと判断させ、また伝送電圧が検出できたものと判断すれば伝送線は短絡していないものと判断させることをコンピュータに行わせる伝送線の短絡検出方法のプログラムを記録した媒体である。
【0014】
また、本発明に係る記録媒体は、短絡を検出したものと判断すると、電源供給手段に伝送電圧の印加を一定時間停止させ、伝送電圧の印加を一定時間停止させると、あらかじめ定められた第1の周期で伝送線の電圧を検出させ、あらかじめ定められた第1のしきい値に基づいて伝送線の電圧が異常かどうかを判断させて、あらかじめ定められた第1の回数連続して伝送線の電圧が異常であると判断すると、処理を中止させ、伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ、電源供給手段に伝送電圧を印加させ、電源供給手段が伝送電圧を印加してからある時間経過すると、あらかじめ定められた第2の周期で伝送線の電圧を検出させ、あらかじめ定められた第2のしきい値に基づいて伝送線の電圧が異常かどうかを判断して、あらかじめ定められた第2の回数連続して伝送線の電圧が異常であると判断すると短絡しているとさせて、伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ短絡していないとして状態報告のデータを伝送させ、端末手段から応答データを受信すると、応答データを処理させ、処理が終了すると端末手段に伝送データの伝送を許可する伝送許可データを伝送させることを制御手段に行わせる伝送線の短絡回復方法のプログラムを記録した媒体である。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は本発明の第1の実施の形態に係る短絡検出方法及び回復方法を実現するためのシステムのブロック図である。本実施の形態は、集合住宅等で用いられている住宅情報システムを想定したものである。この住宅情報システムは、火災、防犯等の総合警備の他に、インターホン機能を備え、集合住宅玄関や管理室と通話できるものである。図において、100は各種制御を行う制御手段となる通話制御装置、2001〜200nは各住戸に備えられた住戸機、300は集合玄関に備えられた玄関機及び400は管理室に備えられた管理室機である。住戸機2001〜200n、玄関機300及び管理室機400は、通話制御装置に対しては端末手段となる。
【0016】
通話制御装置100は、通話制御装置制御回路部101、通話制御装置送信回路部102、通話制御装置受信回路部103、定電流回路部104及び音声通信制御部105で構成される。通話制御装置制御回路部101は、カウンタ、タイマ等を有し、各種制御データ信号の処理を行う。また、音声通信制御部105の制御を行い、住戸機2001〜200n、玄関機300及び管理室機400間の通話等を可能にする。通話制御装置送信回路部102は、伝送するために通話制御装置制御回路部101が処理した制御データ信号を、制御データ信号伝送線LC1、LC2又はLC3に伝送する。通話制御装置受信回路部103は、制御データ信号伝送線LC1、LC2又はLC3上に伝送された制御データ信号を受信し、通話制御装置制御回路部101に送信する。定電流回路部104は、2値信号である制御データ信号を伝送するために、制御データ信号伝送線LCに伝送電圧を印加するための回路である。音声通信制御部105は、通話信号を送受信し、通話信号伝送線LT1、LT2又はLT3を、例えば電気的に接続し、住戸機2001〜200n、玄関機300及び管理室機400間の通話、緊急放送等を制御(以下、通話制御という)する。
【0017】
住戸機2001〜200nは、住戸用制御回路部2011〜201n、住戸用送信回路部2021〜202n、住戸用受信回路部2031〜203n及び住戸用通信回路部2041〜204nで構成されている。住戸用制御回路部2011〜201nは、操作者により入力される入力信号に基づいて制御データ信号伝送線LC1に伝送するための制御データ信号の作成、制御データ信号伝送線LC1を介して伝送される制御データ信号の処理(例えば、それぞれ通話用スイッチ2001SW1〜200nSW1の動作制御を行い、接続したならば、玄関機300又は管理室機400との間で、通話信号の送受信の制御を行う)等、住戸機200内の各部の処理を行う。住戸用送信回路部2021〜202nは、それぞれ住戸用制御回路部2011〜201nが伝送するために処理した制御データ信号を制御データ信号伝送線LC1に伝送する。住戸用受信回路部2031〜203nは、それぞれ制御データ信号伝送線LC1上に伝送された制御データ信号を受信し、住戸用制御回路部2011〜201nに出力する。住戸用通信回路部2041〜204nは、スピーカ、ハンドセット、増幅回路等で構成されている。住戸用通信回路部2041〜204nは、例えば、通話信号伝送線LT1を介して送信される通話信号を音として変換し、また操作者が発する音声を通話信号に変換し、通話信号伝送線LT1に伝送する等、音声通信の制御を行う。
【0018】
玄関機300は、玄関機用制御回路部301、玄関機用送信回路部302、玄関機用受信回路部303及び玄関機用通信回路部304で構成されている。玄関機300の機能は、住戸機2001〜200nとほぼ同じである。ただ、通話を行うために、操作者の指示に基づいて、住戸機2001〜200n又は管理室機400に対して呼び出しを行うことができる。ここで、法律上、住戸機と別の住戸機との間では通話ができないことになっている。したがって、ある住戸機と1対1で会話ができるのは、玄関機300又は管理室機400との間だけである(したがって、住戸機2001〜200nは管理室機400だけにしか呼び出しを行うことができない)。また、玄関機300は、データの異常等を検出する機能等はあるが、火災等の警備に関する機能は有していない。
【0019】
管理室機400は、管理室用制御回路部401、管理室用送信回路部402、管理室用受信回路部403で構成されている。管理室用制御回路部401、管理室用送信回路部402及び管理室用受信回路部403の機能は、それぞれ住戸用制御回路部2011〜201n及び住戸用通信回路部2021〜202nとほぼ同じである。ただ、管理室用制御回路部401は、全住戸機への一斉放送等を通話制御装置100に指示できるような制御データ信号を送信できる機能等を備えている。
【0020】
LC1、LC2及びLC3は制御データ信号伝送線である。住戸機2001〜200n、玄関機300及び管理室機400と通話制御装置100とは、それぞれ制御データ信号伝送線LC1、制御データ信号伝送線LC2、制御データ信号伝送線LC3と接続されている。この接続により、住戸用受信回路部2031〜203nは、自分と対となる住戸用送信回路部2021〜202nから伝送された制御データ信号も含め、制御データ信号伝送線LC1上の全ての制御データ信号を受信し、それぞれ、住戸用制御回路部2011〜201nに送信する。そして、住戸用制御回路部2011〜201nは、送信された制御データが自ら処理すべきものであると判断した場合に、誤り検出を行い、制御データ信号の処理を行う。またLT1、LT2及びLT3は通話信号を伝送するための通話信号伝送線である。
【0021】
通話制御装置制御回路部101、住戸用制御回路部2011〜201n、玄関機用制御回路部301及び管理室用制御回路部401は、実際にはマイクロコンピュータで構成されており、短絡検出処理、短絡回復処理等は、あらかじめ定められた動作プログラムに基づいて行うものである。また、それぞれの送信回路部及び受信回路部と各制御データ信号伝送線との接続関係上、各受信回路部は、対になる送信回路部から制御データ信号伝送線に伝送される制御データ信号も受信する。したがって、データ伝送側の制御回路部だけでなく、データ受信側の制御回路部も、自ら伝送した制御データ信号を監視し、誤り検出をする。
【0022】
また、通話制御装置制御回路部101は、例えば、ある住戸に障害が発生したものと判断した場合等に、制御データ信号伝送線LC1〜LC3上に、ポーリング方式による制御データ信号(以下、ポーリングデータという)を伝送する。
【0023】
図2はポーリングデータの構成を表す図である。ポーリングデータは、通話制御装置制御回路部101だけが作成することができる、送信先のアドレスを特定しない制御データ信号、即ち全ての送信先に共通に送出されるデータ信号である。ポーリングデータは、AS1、AS2、CM、DA1、DA2、SM1及びSM2のフィールドで構成されている。各フィールドは、それぞれ1バイト(8ビット)分のデータを有している。これにスタートビット、パリティビット及びストップビットが付加したものが1つのフィールドとして構成される。AS1及びAS2は、送信元アドレスを表すデータが含まれるフィールドである。AS1とAS2の2フィールド分のデータで送信元アドレスを表す。CMは要求事項を表すデータが含まれるフィールドである。DA1及びDA2は要求事項の詳細な内容を表すデータが含まれるフィールドである。SM1及びSM2はサム値を表すデータが含まれるフィールドである。ここで、サム値とは伝送データの誤りをチェックサムと呼ばれる方法で検出するために用いる値である。また、ポーリングデータには、一定時間分のタイムスロットを設けている。このタイムスロットは、住戸機2001〜200nが、ポーリングデータの内容を判断して、自らにあらかじめ割り当てられた部分(時間帯)に応答の制御データ信号を伝送できるように設けているものである。さらに、このタイムスロットには、ある一定時間、ハイレベルの電圧を維持するための部分を設けるようにしておく。本実施の形態では、応答の制御データ信号の伝送を割り当てるタイムスロットの前の部分(以下、前半タイムスロットという)と、タイムスロットの後の部分(以下、後半タイムスロットという)の2つの部分に設けておく。このポーリングデータを伝送するために必要な時間は、例えば1200bps(Bits Per Second )で約200ms程度である。
【0024】
ここで、ある住戸に障害が発生した場合のポーリングデータ伝送について説明する。火災等の障害が発生すると、例えば、居住者の指示又は障害を感知したセンサの判断等に基づいて、ある住戸機が、ポーリングデータ伝送を要求するための制御データ信号を伝送する。その制御データ信号を受信した通話制御装置100は、ポーリングデータを伝送路LC1上に伝送する。全ての住戸機がそのポーリングデータを受信し、データの内容を判断する。データの内容を判断した各住戸インターホン(住戸機)は、自分がデータを提供すべき事項(障害内容、階、部屋番号等)にあらかじめ割り当てられたタイムスロットに合わせて応答の制御データ信号を伝送する(ほとんどの場合、応答するのはポーリングデータ伝送を要求した住戸インターホンだけである)。応答の制御データ信号を受信した通話制御装置100は、障害内容等を特定し、その後の処理を行う。ポーリングデータ伝送を要求するための制御データ信号を特別なものとし、ポーリングデータ伝送を他の制御データ信号より優先させることで、データの衝突を防ぎ、確実に状態を収拾することができる。このポーリングデータ伝送は、住戸機2001〜200nだけでなく、管理室機400に対しても行われる。また、火災等の警備に関する機能を有していない玄関機300に対しても、異常検出等が行われる。
【0025】
ポーリングデータは、送信先アドレスを特定して伝送する制御データ信号ではない。ポーリングデータでは、ポーリングデータを示すための特別の送信元アドレスのデータを用いて伝送する。したがって、受信回路部を介して制御データ信号を受信した制御回路部は、その制御データ信号がポーリングデータかどうかを即座に判断することができる。
【0026】
図3は電源投入時における通話制御装置制御回路部101の短絡検出処理のフローチャートである。図3に基づいて電源投入時の通話制御装置制御回路部101の短絡検出処理について説明する。通話制御装置100の電源が投入されると、通話制御装置制御回路部101は、初期設定を行う(本処理に必要な設定は、カウンタm及びカウンタn並びにタイマのリセットである)(S1)。そして、定電流回路部104が制御データ信号伝送線LC1(以下、伝送線という)に伝送電圧を印加する前に、伝送線の電圧チェックを行う(S2)。通常、伝送電圧印加前であるので、伝送線の電圧はローレベル(通常、約0Vである。本実施の形態では、あらかじめ設けられたしきい値よりも高い値の電圧をハイレベルの電圧(通常、伝送電圧である。)、あらかじめ設けられたしきい値よりも低い値の電圧をローレベルの電圧ということにする。)になっているはずである。そこで、例えば25ms周期で連続5回、ローレベルであると判断したら(S3、S4、S5、S6)、伝送線の電圧は正常であると判断する。ここで1度でもハイレベルであると判断した場合には、伝送線の電圧は異常であるとして、以降の正常な場合に行う処理を中止し、後述する回復処理を行う(S15)。
【0027】
一方、伝送線の電圧が正常であると判断すると、通話制御装置制御回路部101は、伝送線に対して伝送電圧を印加させるように定電流回路部104を制御する(S7)。そして、例えば、伝送電圧を印加してから1秒後(S8)、伝送線の電圧のレベルがハイレベルかローレベルかを判断する(S9)。これを例えば25ms周期で繰り返し、連続5回ハイレベルであると判断したら(S10、S11、S12)、その1秒後(S13)、制御データ信号伝送(通常処理)を開始する(S14)。ここで1度でもローレベルであると判断した場合には、伝送電圧は異常であるとして、データ伝送を行わずに後述する回復処理を行う(S15)。
【0028】
図4は電源投入時における住戸用制御回路部2011の短絡検出処理のフローチャートである。図4に基づいて電源投入時の住戸用制御回路部2011の短絡検出処理について説明する。ここで、短絡の検出及び回復に関しては、住戸機2001〜200n、玄関機300及び管理室機400は、通話制御装置100との関係において同じ動作を行う。また、通話制御装置100も、住戸機2001〜200n、玄関機300及び管理室機400に対しては同じ動作を行う。したがって、本実施の形態では、住戸機2001〜200n、玄関機300及び管理室機400の短絡検出及び回復に関しては、住戸機2001(住戸用制御回路部2011)を代表として説明する。住戸機2001の電源が投入されると、住戸用制御回路部2011は、初期設定を行った後(本処理に必要な設定は、カウンタl及びタイマのリセットである)(S21)、伝送線の電圧のレベルがローレベルであるかどうかを判断する(S22)。これは、定電流回路部104により伝送線に伝送電圧が印加されているかどうかに関わらず行うものである。ローレベルであるかどうかの判断を、例えば200ms周期で連続10回判断したら(S23、S24、S25)、伝送線は短絡したものとして短絡処理を行う(S26)。
【0029】
ここで、短絡処理とは、短絡したものと判断する前に、例えば操作者からの通話指示入力、非常通知指示入力、センサの異常状態感知等による指示が入力され、制御データ信号を伝送する状態にあった場合は、制御データ信号をあらかじめ定められた回数(例えば5回)だけ伝送を試み、伝送できなかったものと判断すると、その伝送がインターホン機能による通話に関する制御データ信号の伝送であればそれを破棄し、機器状態を示す制御データ信号の伝送及び異常状態を示す制御データ信号の伝送であれば、伝送電圧が正常に戻ったものと判断するまでその制御データ信号を保持しておく処理である。また、短絡処理開始後に指示が入力された場合は、インターホン機能による通話に関する制御データ信号の伝送であればそれを破棄し、機器状態を示す制御データ信号の伝送及び異常状態を示す制御データ信号の伝送であれば、伝送電圧が正常に戻ったものと判断するまでその制御データ信号を保持しておく。
【0030】
S22において、1度でもローレベルでない(つまり、ハイレベルである)と判断した場合には、伝送線の電圧は正常であるとして、電源投入時の短絡検出処理を終了する。
【0031】
図5は通常時における通話制御装置制御回路部101の短絡検出処理のフローチャートである。次に図5に基づいて通常時の通話制御装置制御回路部101の短絡検出処理について説明する。カウンタk=0としておく(S31)。通話制御装置制御回路部101は、通常時、例えば、パリティエラー又はフレーミングエラー、ポーリング要求等があると、ポーリングデータを作成し、通話制御装置送信回路部102を介して制御データ信号伝送線LC1上に伝送する(S32)。ここで、パリティエラーとはパリティビットにより検出するパリティチェックを満たさないときに発せられるエラーのことである。また、フレーミングエラーとは、“0”と“1”とからなる2値信号の場合、通常、スタートビットは“0”、ストップビットは“1”であるが、このストップビットを“0”であると判断した時に発せられるエラーのことである。
【0032】
通話制御装置制御回路部101をはじめ、各制御回路部は、自らの制御データ信号も含めた制御データ信号伝送線LC上の制御データ信号を受信回路部を介して受信している。ここで、ポーリングデータからは、上述したようにそのデータの内容に関わらず、ハイレベルの電圧部分を必ず検出することができるはずである。そこで、通話制御装置制御回路部101は、通話制御装置受信回路部103を介して自ら伝送したポーリングデータを受信し(S33)、あらかじめ定められたしきい値に基づいて、前半タイムスロット及び後半タイムスロットの検出を試みる。これは例えば、前半タイムスロットとして6.26ms、後半タイムスロットとして9.38ms設けておき、2.5ms周期でセンシング(監視)することにより行う。この場合、通常では前半タイムスロットで2回、後半タイムスロットで3回のハイレベルの電圧を検出できる。このうち、通話制御装置制御回路部101は、少なくとも前半タイムスロットで1回(S34)、後半タイムスロットで1回のハイレベルの電圧を検出したものと判断すると(S35)、伝送線の電圧は正常な状態であると判断し、通常の処理を続ける(S36)。一方、前半タイムスロットで1回、後半タイムスロットで1回のハイレベルの電圧を検出できなければ、伝送線は短絡状態であるとして、カウンタkを1アップし(S37)、通話制御装置送信回路部102を介してポーリングデータを発し、ハイレベルの電圧部分の検出を再度試みる。ハイレベルの電圧部分の検出を3回繰り返し試みても(S38)、その全てにおいて、短絡状態であると判断した場合には、後述する回復処理を行う(S39)。
【0033】
図6は通常時における住戸用制御回路部2011の短絡検出処理のフローチャートである。図6に基づいて通常時の住戸用制御回路部2011の短絡検出方法について説明する。通常時、住戸用制御回路部2011は、カウンタをi=0とし、タイマをリセットしておく(S51)。住戸用制御回路部2011は、パリティエラー又はフレーミングエラーを検出すると(S52)、制御データ信号の伝送を中止し、通話制御装置100からのポーリングデータの受信待ちを行う(S53)。エラー発生後、400ms以内にポーリングデータを受信すると(S54)、通常処理を続ける(S55)。400ms経過してもポーリングデータが受信できなければ、200ms10回の監視(センシング)を行う(S56、S57、S58、S59)。このうちの伝送線の電圧がハイレベルであると判断すれば、伝送線の電圧は正常であるとして通常処理を続ける(S55)。連続10回ローレベルであると判断すれば、伝送線は短絡状態であるとして、前述した短絡処理を行う(S60)。
【0034】
図7は通話制御装置制御回路部101の短絡回復処理のフローチャートである。図7に基づいて通話制御装置制御回路部101の短絡回復処理について説明する。通話制御装置制御回路部101は、短絡したものと判断すると、定電流回路部104に伝送線への伝送電圧の印加を停止させ(まだ伝送電圧を印加していないときはそのまま)(S71)、カウンタm及びカウンタn並びにタイマのリセットを行う(S72)。電圧の印加を停止させてから1分間を経過すると(S73)、伝送線の電圧チェックを行う(S74)。伝送電圧印加前であるので、通常、伝送線の電圧はローレベル(約0V)になっているはずである。そこで、例えば25ms周期で連続5回、ローレベルであると判断したら(S75、S76、S77、S78)、伝送線の電圧は正常であると判断する。ここで1度でもハイレベルであると判断した場合には、伝送線の電圧は異常であるとして、再度回復処理を行う(S72)。
【0035】
一方、伝送線の電圧が正常であると判断すると、通話制御装置制御回路部101は、定電流回路部104に、伝送線に対して伝送電圧を印加させるように制御する(S79)。そして、例えば、伝送電圧を印加してから1秒後(S80)、伝送線の電圧のレベルがハイレベルかローレベルかを判断する(S81)。これを例えば25ms周期で繰り返し、連続5回ハイレベルであると判断したら(S82、S83、S84)、その1秒後(S85)、制御データ信号伝送を開始し、通話制御装置送信回路部102を介してポーリングデータを伝送する(S86)。ここで1度でもローレベルであると判断した場合には、伝送電圧は異常であるとして、制御データ信号伝送を行わずに、再度回復処理を行う(S71)。住戸機2001〜200nからポーリングデータに対しての応答を確認すると(S87)、住戸機2001〜200nが制御データ信号を自由なタイミングで伝送できるように、通話制御装置送信回路部102を介して住戸機2001〜200nに伝送許可を示す制御データ信号を伝送し(S88)、回復処理を終了する。
【0036】
図8は住戸用制御回路部2011の短絡回復処理のフローチャートである。図8に基づいて通常時の住戸用制御回路部2011の短絡回復処理について説明する。住戸用制御回路部2011は、短絡と判断すると短絡処理として、制御データ信号の伝送を停止する(S91)。そして、住戸用制御回路部2011は通話制御装置100からのポーリングデータ受信待ちを行う(S92)。住戸用受信回路部2031を介して通話制御装置100からのポーリングデータを受信すると、そのポーリングデータに対する応答の制御データ信号を作成し、住戸用送信回路部2021を介して伝送する(S93)。この応答の制御データ信号は、あらかじめ割り当てられたタイムスロットに合わせて伝送するものである。住戸用制御回路部2011は、応答の制御データ信号を伝送すると、伝送許可を示す制御データ信号の受信待ちを行う(S94)。住戸用受信回路部2031を介して通話制御装置100からの伝送許可を示す制御データ信号を受信すると、通常処理を開始し(S95)、回復処理を終了する。
【0037】
以上のように第1の実施の形態においては、電源投入時において、伝送線に伝送電圧を印加する前に電圧をチェックし、定電流回路部104に伝送電圧を印加させた後に再度伝送線の電圧をチェックする短絡検出処理を通話制御装置制御回路部101が行うようにしたので、短絡検出に要する時間を短縮することができ、電源供給回路である定電流回路部104への負担を防止することができる。また、通話制御装置制御回路部101が行うので、短絡検出用に新たに素子、回路を設ける必要がなく、検出精度を高めるために、高圧用の素子を設ける必要がないので、小型化及び低コスト化をはかることができる。
【0038】
また、第1の実施の形態においては、電源投入時において、伝送線の電圧を一定間隔でチェックし、ある一定回数連続で伝送電圧が印加されていないと判断すると、制御データ信号の伝送を停止して通話関係の制御データ信号は破棄し、異常関係等の制御データは通話制御装置100が伝送電圧を回復させたものと判断するまで保持する短絡検出処理を、住戸用制御回路部2011〜201n、玄関機用制御回路部301及び管理室用制御回路部401が行うようにしたので、短絡検出用に新たに素子、回路を設ける必要がなく、検出精度を高めるために、高圧用の素子を設ける必要がないので、小型化及び低コスト化をはかることができる。また、伝送電圧が印加されていないと判断すると、制御データ信号の伝送を停止するので、例えば、伝送線に伝送電圧が印加されていなくても、無駄に伝送を繰り返すことはない。
【0039】
また、第1の実施の形態においては、通常処理時において、ハイレベルの電圧が必ず一定時間維持されるような前半タイムスロット及び後半タイムスロットを設けたポーリングデータを伝送する際に、前半タイムスロット及び後半タイムスロットでハイレベルの電圧がそれぞれ検出できなければ、ポーリングデータを再送し、それが3回続いたときには短絡とする短絡検出処理を通話制御装置制御回路部101が行うようにしたので、例えばポーリングデータが、1200bpsの伝送量で伝送時間に約200ms要することを考えると、短絡検出に要する時間は約600msとなる。したがって短絡検出に要する時間は1/10秒のオーダとなり、検出時間を短縮することができ、電源供給回路である定電流回路部104への負担を防止することができる。また、通話制御装置制御回路部101が短絡検出を行うので、短絡検出用に新たに素子、回路を設ける必要がなく、また検出の精度を高めるために高耐圧用の素子を設ける必要がないので、小型化及び低コスト化をはかることができる。また、異常検出等に用いるポーリングデータにハイレベルの電圧が必ず一定時間維持されるようなタイムスロットを設けて短絡検出を行うようにしたので、短絡検出を行うためだけの制御データ信号を伝送しなくていいので、トラフィックを少なくすることもできる。
【0040】
また、第1の実施の形態においては、通常処理時において、パリティエラー又はフレーミングエラーを検出した際、通話制御装置100からのポーリングデータ受信待ちを行い、一定時間経過してもポーリングデータを受信しなければ、伝送線の電圧を一定間隔でチェックし、ある一定回数連続で伝送電圧が印加されていないと判断すると、制御データ信号の伝送を停止して通話関係の制御データ信号は破棄し、異常関係等の制御データは通話制御装置100が伝送電圧を回復させたものと判断するまで保持する短絡検出処理を住戸用制御回路部2011〜201n、玄関機用制御回路部301及び管理室用制御回路部401が行うようにしたので、短絡検出用に新たに素子、回路を設ける必要がなく、検出精度を高めるために、高圧用の素子を設ける必要がないので、小型化及び低コスト化をはかることができる。また、伝送電圧が印加されていないと判断すると、制御データ信号の伝送を停止するので、例えば、伝送線に伝送電圧が印加されていなくても、無駄に伝送を繰り返すことはない。
【0041】
また、第1の実施の形態においては、通話制御装置制御回路部101は、短絡を検出すると、一定時間電流回路部104に伝送電圧の印加を停止させ、その後、伝送線に伝送電圧を印加する前に電圧をチェックし、定電流回路部104に伝送電圧を印加させた後に再度伝送線の電圧をチェックし、制御データ信号伝送可能であればポーリングデータを伝送してその応答を確認した後、伝送許可の制御データ信号を伝送する短絡回復処理を行うようにしたので、確実な回復処理を行うことができる。
【0042】
また、第1の実施の形態においては、住戸用制御回路部2011〜201n、玄関機用制御回路部301及び管理室用制御回路部401は、短絡を検出すると、制御データ信号の伝送を停止した後、通話制御装置100からのポーリングデータ受信待ちを行い、ポーリングデータを受信すると、その応答のための制御データ信号を伝送して伝送許可の制御データ信号を行い、伝送許可の制御データ信号を受信すると通常処理を開始する短絡回復処理を行うようにしたので、例えば、伝送線に伝送電圧が印加されていなくても、無駄に伝送を繰り返すことはない。
【0043】
実施形態2.
第1の実施の形態では、本発明の伝送線の短絡検出及び短絡回復の方法を住宅情報システムに適用する場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、他の種類の伝送システムについても適用可能である。
【0044】
実施形態3.
第1の実施の形態では検出回数、検出周期等に数値を与えて例示したが、本発明は第1の実施の形態の数値に限定されるものではなく、検出回数、検出周期を自由に設定することができる。
【0045】
実施形態4.
第1の実施の形態では、インターホンの機能としては通話のみについて説明したが、本発明ではそれに限定されるものではなく、映像を伴ったデータ伝送を行うようにしてもよい。
【0046】
実施形態5.
第1の実施の形態では、伝送電圧をハイレベル(正の電圧)としたが、本発明ではそれに限定されるものではなく、伝送電圧の極性が逆であってもよい(つまり、伝送電圧がローレベルとなる)。その際には、ハイレベルかローレベルかの判断は逆になる。また、ハイレベルを維持するスロットをポーリングデータ以外のデータの中に含めることも可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、伝送線にデータを伝送する際、データ伝送手段が、伝送電圧を一定時間必ず保持する部分を含めたデータを構成して伝送し、短絡判断手段が、あらかじめ定められたしきい値に基づいて伝送電圧の検出を試み、伝送電圧が検出できなかったものと判断すれば伝送線は短絡しているものとし、また伝送電圧が検出できたものと判断すれば伝送線は短絡していないものとするようにしたので、特殊なデータではなく、通常のデータの中に設けた伝送電圧を一定時間保持する部分を検出するようにすることにより、制御を行うコンピュータで検出することができる。したがって、短絡処理速度が速く、電源供給回路へは負担をかけることはない。短絡検出用に新たに素子、回路を設ける必要がなく、また検出の精度を高めるために高耐圧用の素子を設ける必要がないので、小型化及び低コスト化をはかることができる。特にデータ伝送の精度、伝送線の障害等が重要とされるような防災のデータを伝送するシステム等には短絡検出時間の短縮は有効である。
【0048】
また、本発明によれば、伝送線への伝送電圧印加時に制御手段では、伝送電圧印加手段が、伝送線に伝送電圧を印加する前に、第1の周期、第1のしきい値及び第1の回数に基づいて電圧をチェックして、異常があれば中止し、異常がなければ伝送電圧を印加し、通常開始処理手段が、一定時間経過後に再度第2の周期、第2のしきい値及び第2の回数に基づいて伝送線の電圧をチェックするようにしたので、制御手段を制御するコンピュータに、上記の手段の役割を負わせることにより、短絡検出することができる。したがって、短絡検出に要する時間を短縮することができ、電源供給手段への負担を防止することができる。短絡検出用に新たに素子、回路を設ける必要がなく、検出精度を高めるために、高圧用の素子を設ける必要がないので、小型化及び低コスト化をはかることができる。
【0049】
また、本発明によれば、端末手段では、伝送線電圧異常判断手段が、あらかじめ定められた周期、あらかじめ定められたしきい値で伝送線の電圧が異常かどうかを判断し、報告内容データ保持・伝送停止手段が、一定回数異常であると判断すると伝送線は短絡しているものとし、その時、報告内容データ保持手段が、報告内容のデータだけを保持して伝送停止を行うようにしたので、端末手段を制御するコンピュータに、上記の手段の役割を負わせることにより処理できる。したがって、短絡検出用に新たに素子、回路を設ける必要がなく、検出精度を高めるために、高圧用の素子を設ける必要がないので、小型化及び低コスト化をはかることができる。また、伝送電圧が印加されていないと判断すると、制御データ信号の伝送を停止するので、例えば、伝送線に伝送電圧が印加されていなくても、無駄に伝送を繰り返すことはない。
【0050】
また、本発明によれば、制御手段では、伝送報告データ構成手段が、伝送線に状態報告のデータを伝送する際、伝送電圧を一定時間必ず保持する部分を含めて状態報告のデータを構成して伝送し、伝送電圧検出試行手段が、そのデータを受信し、あらかじめ定められたしきい値に基づいて伝送線に印加された伝送電圧の検出を試み、伝送電圧再検出試行手段が、伝送電圧が検出できなかったものと判断すれば、再度状態報告のデータを伝送し、短絡検出手段が、状態報告のデータの伝送を一定回数繰り返しても伝送電圧を検出できなかったものと判断すれば伝送線は短絡しているものとし、また伝送電圧が検出できたものと判断すれば伝送線は短絡していないものとするようにしたので、通常時に伝送する状態報告のデータの中に設けた伝送電圧を一定時間保持する部分を検出するようにすることにより、制御手段を制御するコンピュータに上記の手段の役割を負わせるだけで、短絡を検出することができる。したがって、短絡処理速度が速く、電源供給回路へは負担をかけることはない。短絡検出用に新たに素子、回路を設ける必要がなく、また検出の精度を高めるために高耐圧用の素子を設ける必要がないので、小型化及び低コスト化をはかることができる。
【0051】
また、本発明によれば、端末手段では、通常処理時において、誤り検出手段がパリティエラー又はフレーミングエラーを検出した際、一定時間受信待ち手段が、状態報告のデータの受信待ちを一定時間行い、伝送線電圧異常第2周期判断手段が、状態報告のデータを受信しなかったものと判断すると、第2のしきい値、第2の周期で伝送線の電圧が異常かどうかを判断し、報告内容データ保持・伝送停止手段が、第2の回数、異常であると判断すると短絡とし、報告内容のデータだけを保持して伝送停止を行うようにしたので、端末手段を制御するコンピュータに上記の手段の役割を負わせるだけで処理できる。したがって、短絡検出用に新たに素子、回路を設ける必要がなく、検出精度を高めるために、高圧用の素子を設ける必要がないので、小型化及び低コスト化をはかることができる。また、伝送電圧が印加されていないと判断すると、制御データ信号の伝送を停止するので、例えば、伝送線に伝送電圧が印加されていなくても、無駄に伝送を繰り返すことはない。
【0052】
また、本発明によれば、制御手段では、短絡を検出すると、伝送電圧印加一定時間停止手段が、電源供給手段に、伝送線への一定時間伝送電圧印加を停止させ、伝送電圧印加手段が、一定時間後、伝送線に伝送電圧を印加する前に、第1の周期、第1のしきい値及び第1の回数に基づいて電圧をチェックして、異常があれば中止し、異常がなければ伝送電圧を印加し、状態報告データ伝送手段が、ある時間経過後に再度第2の周期、第2のしきい値及び第2の回数に基づいて伝送線の電圧をチェックし、状態報告のデータを伝送して、伝送許可データ伝送手段が、その応答を確認した後、伝送許可の制御データ信号を伝送する短絡回復を行うようにしたので、確実な回復処理を行うことができる。特にデータ伝送の精度、伝送線の障害等が重要とされるような防災のデータを伝送するシステム等には短絡検出及び回復処理の短縮は有効である。
【0053】
また、本発明によれば、端末手段では、状態報告データ受信待ち手段が、状態報告のデータの受信待ちを行い、伝送許可データ受信待ち手段が、状態報告のデータを受信すると、報告内容のデータを応答のデータとして制御手段に伝送し、通常処理開始手段が、伝送許可データを受信したものと判断すると通常処理を開始する回復処理を行うようにしのたで、例えば、伝送線に伝送電圧が印加されていなくても、無駄に伝送を繰り返すことはない。
【0054】
また、本発明によれば、コンピュータに、伝送電圧を一定時間必ず保持する部分を含めたデータを構成して伝送させ、あらかじめ定められたしきい値に基づいて伝送電圧の検出を試みさせ、伝送電圧が検出できなかったものと判断すれば伝送線は短絡しているものとさせるようにしたので、短絡処理速度が速く、電源供給回路へは負担をかけることはない。短絡検出用に新たに素子、回路を設ける必要がなく、また検出の精度を高めるために高耐圧用の素子を設ける必要がないので、小型化及び低コスト化をはかることができる。
【0055】
また、本発明によれば、短絡を検出すると、コンピュータに伝送線に一定時間伝送電圧印加を停止させ、伝送電圧を印加する前に、第1の周期、第1のしきい値及び第1の回数に基づいて電圧をチェックさせて、異常がなければ伝送電圧を印加させ、ある時間経過後に再度第2の周期、第2のしきい値及び第2の回数に基づいて伝送線の電圧をチェックさせ、状態報告のデータを伝送して、その応答を確認させた後、伝送許可の制御データ信号を伝送する短絡回復を行わせるようにしたので、はやく確実な回復処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る短絡検出方法及び回復方法を実現するためのシステムのブロック図である。
【図2】ポーリングデータの構成を表す図である。
【図3】電源投入時における通話制御装置制御回路部101の短絡検出処理のフローチャートである。
【図4】電源投入時における住戸用制御回路部2011の短絡検出処理のフローチャートである。
【図5】通常時における通話制御装置制御回路部101の短絡検出処理のフローチャートである。
【図6】通常時における住戸用制御回路部2011の短絡検出処理のフローチャートである。
【図7】通話制御装置制御回路部101の短絡回復処理のフローチャートである。
【図8】住戸用制御回路部2011の短絡回復処理のフローチャートである。
【符号の説明】
100 通話制御装置
101 通話制御装置制御回路部
102 通話制御装置送信回路部
103 通話制御装置受信回路部
104 定電流回路部
2001〜200n 住戸機
2011〜201n 住戸用制御回路部
2021〜202n 住戸用送信回路部
2031〜203n 住戸用受信回路部
300 玄関機
301 玄関機用制御回路部
302 玄関機用送信回路部
303 玄関機用受信回路部
400 管理室機
401 管理室用制御回路部
402 管理室送信回路部
403 管理室受信回路部
LC1、LC2、LC3 制御データ信号伝送線
LT1、LT2、LT3 通話信号伝送線

Claims (9)

  1. 伝送線に伝送電圧を印加させてデータを伝送する伝送システムにおいて、
    前記伝送線に前記データを伝送する際、前記伝送電圧を一定時間必ず保持する部分を含めた前記データを構成して伝送するデータ伝送手段と、
    伝送線上の前記データを受信し、あらかじめ定められたしきい値に基づいて前記伝送線に印加された前記伝送電圧の検出を試み、前記伝送電圧が検出できなかったものと判断すれば前記伝送線は短絡しているものとし、また前記伝送電圧が検出できたものと判断すれば前記伝送線は短絡していないものとする短絡判別手段と
    を有することを特徴とする伝送システム。
  2. 伝送線に伝送電圧を印加する電源供給手段に対して前記伝送電圧印加の制御を行い、また、状態報告のデータを伝送し、前記状態報告のデータに対する応答データに基づいて処理を行う制御手段と、前記状態報告のデータ伝送要求又は通信制御を内容とする伝送データ又は前記応答データを伝送する端末手段とを備えた伝送システムにおいて、前記電源供給手段に前記伝送電圧を印加させる際に、前記制御手段は、
    あらかじめ定められた第1の周期で前記伝送線の電圧を検出し、あらかじめ定められた第1のしきい値に基づいて前記伝送線の電圧が異常かどうかを判断して、あらかじめ定められた第1の回数連続して前記伝送線の電圧が異常であると判断すると、処理を中止し、前記伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ、前記電源供給手段に前記伝送電圧を印加させる伝送電圧印加手段と、
    前記電源供給手段が前記伝送電圧を印加してから一定時間経過すると、あらかじめ定められた第2の周期で前記伝送線の電圧を検出し、あらかじめ定められた第2のしきい値に基づいて前記伝送線の電圧が異常かどうかを判断して、あらかじめ定められた第2の回数連続して前記伝送線の電圧が異常であると判断すると短絡しているとし、前記伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ短絡していないとして前記状態報告のデータの伝送を含む通常処理を開始する通常処理開始手段と
    を有することを特徴とする伝送システム。
  3. 伝送線に伝送電圧を印加する電源供給手段に対して前記伝送電圧印加の制御を行い、また、状態報告のデータを伝送し、前記状態報告のデータに対する応答データに基づいて処理を行う制御手段と、前記状態報告のデータ伝送要求又は通信制御を内容とする伝送データ又は前記応答データを伝送する端末手段とを備えた伝送システムにおいて、前記端末手段に電源投入した際に、前記端末手段は、
    あらかじめ定められた周期で前記伝送線の電圧を検出し、あらかじめ定められたしきい値に基づいて前記伝送線の電圧が異常かどうかを判断する伝送線電圧異常判断手段と、
    一定回数連続して前記伝送線の電圧が異常であると判断すると、前記伝送線は短絡しているものと判断し、前記短絡しているものと判断する前に前記伝送データの伝送を要求されていると、あらかじめ定められた回数だけ前記伝送データの伝送を試み、前記伝送データが前記状態報告のデータ伝送要求であれば、前記報告内容のデータだけを保持して伝送を停止する報告内容データ保持・伝送停止手段と、
    前記短絡しているものと判断した後に前記伝送データの伝送を要求されると、前記伝送データが前記状態報告のデータ伝送要求であれば、前記報告内容のデータだけを保持する報告内容データ保持手段と
    を有することを特徴とする伝送システム。
  4. 伝送線に伝送電圧を印加する電源供給手段に対して前記伝送電圧印加の制御を行い、また、状態報告のデータを伝送し、前記状態報告のデータに対する応答データに基づいて処理を行う制御手段と、前記状態報告のデータ伝送要求又は通信制御を内容とする伝送データ又は前記応答データを伝送する端末手段とを備えた伝送システムにおいて、前記制御手段は、
    前記伝送線に前記状態報告のデータを伝送する際、前記伝送電圧を一定時間必ず保持する部分を含めて前記状態報告のデータを構成して伝送する伝送報告データ構成伝送手段と、
    前記伝送線上の前記状態報告のデータを受信し、あらかじめ定められたしきい値に基づいて前記伝送線に印加された前記伝送電圧の検出を試みる伝送電圧検出試行手段と、
    前記伝送電圧が検出できなかったものと判断すれば、再度前記状態報告のデータを伝送し、前記伝送電圧の検出を試みる伝送電圧再検出試行手段と、
    前記状態報告のデータの伝送を一定回数繰り返しても前記伝送電圧を検出できなかったものと判断すれば前記伝送線は短絡しているものとし、また前記伝送電圧が検出できたものと判断すれば前記伝送線は短絡していないものとする短絡判別手段と
    を有することを特徴とする伝送システム。
  5. 前記端末手段は、
    前記伝送線上の前記伝送データ又は前記状態報告のデータを受信して誤り検出を行い、パリティチェックエラー又はフレーミングエラーが発生したかどうかを判断する誤り検出手段と、
    前記パリティチェックエラー又は前記フレーミングエラーが発生したものと判断すると、前記状態報告のデータの受信待ちを一定時間行う一定時間受信待ち手段と、
    前記状態報告のデータを受信しなかったものと判断すると、第2のしきい値に基づいて前記伝送線の電圧が異常かどうかを第2の周期で判断する伝送線電圧異常第2周期判断手段と、
    第2の回数連続して前記伝送線の電圧が異常であると判断すると短絡しているものとし、前記短絡しているものと判断する前に前記伝送データの伝送を要求されていると、あらかじめ定められた回数だけ前記伝送データの伝送を試みて、前記伝送データが前記状態報告のデータ伝送要求であれば、前記報告内容のデータだけを保持して伝送を停止する報告内容データ保持・伝送停止手段と、
    前記短絡しているものと判断した後に前記伝送データの伝送を要求されると、前記伝送データが前記状態報告のデータ伝送要求であれば、前記報告内容のデータだけを保持する報告内容データ保持手段と
    を有することを特徴とする請求項4記載の伝送システム。
  6. 伝送線に伝送電圧を印加する電源供給手段に対して前記伝送電圧印加の制御を行い、また、状態報告のデータを伝送し、前記状態報告のデータに対する応答データに基づいて処理を行う制御手段と、前記状態報告のデータ伝送要求又は通信制御を内容とする伝送データ又は前記応答データを伝送する端末手段とを備えた伝送システムにおいて、前記制御手段は、
    短絡を検出したものと判断すると、前記電源供給手段に前記伝送電圧の印加を一定時間停止させる伝送電圧印加一定時間停止手段と、
    前記伝送電圧の印加を一定時間停止させると、あらかじめ定められた第1の周期で前記伝送線の電圧を検出し、あらかじめ定められた第1のしきい値に基づいて前記伝送線の電圧が異常かどうかを判断して、あらかじめ定められた第1の回数のうち、前記伝送線の電圧が異常であると1回でも判断すると前記電源供給手段に前記伝送電圧を印加させず、前記伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ前記電源供給手段に前記伝送電圧を印加させる伝送電圧印加手段と、
    前記電源供給手段が前記伝送電圧を印加してからある時間経過すると、あらかじめ定められた第2の周期で前記伝送線の電圧を検出し、あらかじめ定められた第2のしきい値に基づいて前記伝送線の電圧が異常かどうかを判断して、あらかじめ定められた第2の回数のうち、前記伝送線の電圧が異常であると1回でも判断すると前記状態報告のデータを伝送せず、前記伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ前記状態報告のデータを伝送する状態報告データ伝送手段と、
    前記端末手段から応答データを受信すると、前記応答データを処理し、前記処理が終了すると前記端末手段に前記伝送データの伝送を許可する伝送許可データを伝送する伝送許可データ伝送手段と
    を有することを特徴とする伝送システム。
  7. 前記端末手段は、
    前記伝送線の短絡を検出したものとすると、前記状態報告のデータを前記制御手段に要求する内容の前記伝送データだけを保持して伝送を停止し、前記状態報告のデータの受信待ちを行う状態報告データ受信待ち手段と、
    前記状態報告のデータを受信すると、前記報告内容のデータを前記応答のデータとして前記制御手段に伝送し、前記制御手段から伝送される伝送許可データの受信待ちを行う伝送許可データ受信待ち手段と、
    前記伝送許可データを受信したものと判断すると、伝送データの伝送処理を含む通常処理を開始する通常処理開始手段と
    を有することを特徴とする請求項6記載の伝送システム。
  8. 伝送線に伝送電圧を印加させてデータを伝送する伝送システムにおいて、
    前記伝送線に前記データを伝送する際、前記伝送電圧を一定時間必ず保持する部分を含めた前記データを構成させて伝送させ、
    伝送線上の前記データを受信させて、あらかじめ定められたしきい値に基づいて前記伝送線に印加された前記伝送電圧の検出を試みさせ、
    前記伝送電圧が検出できなかったものと判断すれば前記伝送線は短絡しているものと判断させ、また前記伝送電圧が検出できたものと判断すれば前記伝送線は短絡していないものと判断させる
    ことをコンピュータに行わせる伝送線の短絡検出方法のプログラムを記録した記録媒体。
  9. 伝送線に伝送電圧を印加する電源供給手段に対して前記伝送電圧印加の制御を行い、また、状態報告のデータを伝送し、状態報告のデータに対する応答データに基づいて処理を行う制御手段と、前記状態報告のデータ伝送要求又は通信制御を内容とする伝送データ又は前記応答データを伝送する端末手段とを備えた伝送システムにおいて、
    短絡を検出したものと判断すると、前記電源供給手段に前記伝送電圧の印加を一定時間停止させ、
    前記伝送電圧の印加を一定時間停止させると、あらかじめ定められた第1の周期で前記伝送線の電圧を検出させ、あらかじめ定められた第1のしきい値に基づいて前記伝送線の電圧が異常かどうかを判断させて、あらかじめ定められた第1の回数連続して前記伝送線の電圧が異常であると判断すると、処理を中止させ、前記伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ、前記電源供給手段に前記伝送電圧を印加させ、
    前記電源供給手段が前記伝送電圧を印加してからある時間経過すると、あらかじめ定められた第2の周期で前記伝送線の電圧を検出させ、あらかじめ定められた第2のしきい値に基づいて前記伝送線の電圧が異常かどうかを判断して、あらかじめ定められた第2の回数連続して前記伝送線の電圧が異常であると判断すると短絡しているとさせて、前記伝送線の電圧が異常であると1回でも判断しなければ短絡していないとして前記状態報告のデータを伝送させ、
    前記端末手段から応答データを受信すると、前記応答データを処理させ、前記処理が終了すると前記端末手段に前記伝送データの伝送を許可する伝送許可データを伝送させる
    ことを前記制御手段に行わせる伝送線の短絡回復方法のプログラムを記録した記録媒体。
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