JP4019151B2 - 展開型紙おむつ - Google Patents

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Description

本発明は、身体に装着して使用面で排泄物を吸収する展開型紙おむつに関する。詳しくは、装着状態で使用者の背中側が当接する使用面の背側部に幅方向に延びた装着目安となる識別部を備えた展開型紙おむつに関する。
介護者が従来の展開型紙おむつを使用者に装着するときには、使用者の臀部を使用面に載置するにあたり、その載置位置を介護者の経験による目見当で決めて使用者に装着していた。しかし、このような装着方法では展開型紙おむつが使用者に適切に装着されないことがあり、その場合には展開型紙おむつと使用者との間に隙間ができてしまい、その隙間から排泄物が漏れてしまうという問題があった。
そこで、図5に示すように使用面に識別部を設けた展開型紙おむつが開示されている(例えば特許文献1)。この展開型紙おむつは、詳しくは、液透過性のトップシート1と、液不透過性のバックシート2と、これら両シート間に配置される吸収体3とを有し、着用時に使用者の背側に位置する背側部6と腹側に位置する腹側部8と股下に位置する股下部7とが形成されてなる。また、背側部6の左右両側縁部には、おむつを止着するファスニングテープ4がそれぞれ2ヵ所づつ設けられている。トップシート1上の背側部6の幅方向A略中央部に、おむつの長手方向Bに沿って識別部5が設けられている。
特開平8−280725号公報
しかし、このような識別部5は、展開型紙おむつの幅方向Aに対して使用者を適切な位置に載置して装着することを容易にするが、長手方向Bに対して使用者を適切な位置に載置して装着することを容易にするものではなく、展開型紙おむつを使用者に適切に装着できず展開型紙おむつと使用者との間に隙間ができてしまい、その隙間から排泄物が漏れてしまうという問題があった。
そこで、この発明の目的は、使用者に適切に装着できる展開型紙おむつを提供することにある。
このため、請求項1に記載の発明は、身体に装着して使用面で排泄物を吸収する展開型紙おむつにおいて、装着状態で使用者の背中側が当接する前記使用面の背側部の幅方向両側に一対のサイドフラップを備え、さらに該一対のサイドフラップの前記幅方向外側に2n(nは自然数)箇所間隔をおいて止着部を備えたサイドパネルをそれぞれ設け、n番目の止着部と(n+1)番目の止着部との間に、幅方向に延びた装着目安となる識別部を備え、かつ、前記サイドパネルには前記識別部に沿ってミシン目が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、身体に装着して使用面で排泄物を吸収する展開型紙おむつにおいて、装着状態で使用者の背中側が当接する前記使用面の背側部に、長手方向における装着目安とすべく腰骨凸部に対応付けた位置に識別部を備え、該識別部は着色を施すことによって形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の展開型紙おむつは、前記背側部の前記幅方向両側に一対のサイドフラップを備え、さらに該一対のサイドフラップの前記幅方向外側に止着部を備えたサイドパネルをそれぞれ備えており、該サイドパネルに前記識別部が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の展開型紙おむつにおいて、前記識別部は、楕円形の着色を施すことによって形成されていることを特徴とする。また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の展開型紙おむつにおいて、前記識別部は、腰骨凸部に対応付けた位置に設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の展開型紙おむつにおいて、前記サイドパネルに前記止着部を2n(nは自然数)箇所間隔をおいて備え、n番目の止着部と(n+1)番目の止着部との間に前記識別部を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の展開型紙おむつにおいて、前記識別部が同一線上に形成されたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、身体に装着して使用面で排泄物を吸収する展開型紙おむつの製造方法において、
装着状態で使用者の背中側が当接する前記使用面の背側部に、該背側部の幅方向両外側に一対のサイドフラップを備え、
さらに該一対のサイドフラップの前記幅方向外側にサイドパネルを設け、該サイドパネルの前記幅方向と直交する長手方向に間隔をおいて2つの止着部を備え、
該2つの止着部の間でかつ前記サイドパネル上に、前記幅方向に延びた装着目安となる識別部が形成された展開型紙おむつの製造方法であって、
前記サイドパネルに前記識別部を印刷によって形成する識別部形成ステップと、
前記印刷によって形成された識別部に重ねてミシン目を付与するミシン目形成ステップとを有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、 装着状態で使用者の背中側が当接する使用面の背側部に、幅方向に延びた装着目安となる識別部を備えるので、展開型紙おむつを装着する際に、その展開型紙おむつの幅方向と直交する長手方向に使用者を位置決めするのが容易になり、使用者に適切に装着できる展開型紙おむつを提供することができる。これにより、展開型紙おむつと使用者との間に隙間ができなくなり、排泄物の漏れを防止することができる。また、背側部の幅方向両外側に一対のサイドフラップを備え、さらにその一対のサイドフラップの幅方向外側に止着部を備えたサイドパネルをそれぞれ設け、そのサイドパネルに識別部が設けられているので、使用者を展開型おむつの背側部に載置した後であっても、識別部が使用者によって隠されることがなく、展開型紙おむつと使用者との位置関係を適切に移動させて装着することが容易になる。さらに、サイドパネルに止着部を2n(nは自然数)箇所間隔をおいて備え、n番目の止着部と(n+1)番目の止着部との間に識別部を備えるので、例えばそれぞれのサイドパネルに2箇所ずつの止着部がある場合、識別部で使用者と展開型紙おむつとの相対的位置関係を確認しながら、その2箇所の止着部を互いに交差させて止着することによって使用者によりフィットさせて装着することが可能となる。したがって、ヤセ型の体型の使用者にも適切に装着することができ、一層、漏れない展開型紙おむつを提供することができる。そして、前記サイドパネルには前記識別部に沿ってミシン目が形成されているので、必要に応じてこのミシン目にそってサイドパネルに切り込みを入れることができ、それによって止着部を長く形成することができ、より一層上記の効果を発揮することができる。また、識別部に沿ってミシン目を形成することで、サイドパネルからミシン目を容易に識別することができる。請求項2、3および4の発明によれば、展開型紙おむつを装着する際に、その展開型紙おむつの幅方向と直交する長手方向に使用者を位置決めするのが容易になり、使用者に適切に装着できる展開型紙おむつを提供することができる。これにより、展開型紙おむつと使用者との間に隙間ができなくなり、排泄物の漏れを防止することができる。
また、背側部の幅方向両側に一対のサイドフラップを備え、その一対のサイドフラップに識別部を設けることにより、使用者を展開型おむつの背側部に載置した後であっても、識別部が使用者によって隠されることがなく、展開型紙おむつと使用者との位置関係を適切に移動させて装着することが容易になる。
また更に、請求項2の発明によれば、背側部の幅方向両外側に一対のサイドフラップを備え、さらにその一対のサイドフラップの幅方向外側に止着部を備えたサイドパネルをそれぞれ設け、そのサイドパネルに識別部が設けられているので、使用者を展開型おむつの背側部に載置した後であっても、識別部が使用者によって隠されることがなく、展開型紙おむつと使用者との位置関係を適切に移動させて装着することが容易になる。
請求項5の発明によれば、サイドパネルに止着部を2n(nは自然数)箇所間隔をおいて備え、n番目の止着部と(n+1)番目の止着部との間に識別部を備えるので、例えばそれぞれのサイドパネルに2箇所ずつの止着部がある場合、識別部で使用者と展開型紙おむつとの相対的位置関係を確認しながら、その2箇所の止着部を互いに交差させて止着することによって使用者によりフィットさせて装着することが可能となる。したがって、タセ型の体型の使用者にも適切に装着することができ、一層、漏れない展開型紙おむつを提供することができる。
請求項6の発明によれば、識別部が同一線上に形成されているので、識別部を容易に識別することができる。
請求項7の発明によれば、身体に装着して使用面で排泄物を吸収する展開型紙おむつの製造方法において、装着状態で使用者の背中側が当接する使用面の背側部に、その背側部の幅方向両外側に一対のサイドフラップを備え、さらにその一対のサイドフラップの幅方向外側にサイドパネルを設け、そのサイドパネルの幅方向と直交する長手方向に間隔をおいて2つの止着部を備え、その2つの止着部の間でかつサイドパネル上に、幅方向に延びた装着目安となる識別部が形成された展開型紙おむつの製造方法であって、サイドパネルに識別部を印刷によって形成する識別部形成ステップと、印刷によって形成された識別部に重ねてミシン目を付与するミシン目形成ステップとを有するので、識別部とミシン目とが確実に重なり、サイドパネルに形成されたミシン目を容易に識別することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1は、この発明の展開型紙おむつの展開図である。展開型紙おむつは、矩形の長辺のほぼ中央部分にそれぞれ切り欠き40を設けたバックシート12と、メッシュ状の孔を複数有する不織布やフィルムなどを矩形に形成した液透過性のトップシート11と、その間に介在する綿状パルプに高分子吸収体ポリマーを散在させた吸収体13を備える。この吸収体13は、表面を吸収用のティシュペーパー18で覆われている。さらに吸収体13は、トップシート11側に位置する上層吸収体14とバックシート12側に位置する下層吸収体15とからなる。
また、吸収体13の長手方向Bの両縁に略沿うように弾性部材を内包する立体ギャザー(不図示)を長手方向Bに備え、その立体ギャザーを構成するギャザーシート26を、矩形のトップシート11の長辺の両外側のバックシート12上に延出して備える。なお、このバックシート12とギャザーシート26との間には、矩形のトップシート11の長辺の両外側に長手方向Bに沿って弾性部材27を備える。この図では、弾性部材27は左右にそれぞれ3本づつ備えるがこれに限定されるものではない。この弾性部材27は、展開型紙おむつが使用者に適切に装着された時に使用者の脚回りにフィットして横モレを防ぐためのものである。なお、トップシート11は装着する際の使用面となる。
このようにして、着用時に使用者の背側に位置する背側部36と腹側に位置する腹側部38と股下に位置する股下部37とが形成されてなる。
なお、背側部36の幅方向A両側には、一対のサイドフラップ22A,22Bを備え、その一対のサイドフラップ22A,22Bの幅方向B外側には止着部24を備えたサイドパネル23A,23Bをそれぞれ設ける。
この止着部24は、パネル基材25の自由端部に一体に形成され、先端をツマミ部とし、その止着部24の固定端側にはオス材のメカニカルファスナーなどからなる係合部を設ける。この係合部は裏面をホットメルト接着剤などによってパネル基材25表面に接着して固定する。
なお、サイドパネル23A,23Bには識別部30が設けられている。詳しくは、サイドパネル23A,23Bの外側部にそれぞれ止着部24A,24Bを間隔をおいて形成し、その止着部24Aと止着部24Bとの間には、楕円形の着色を施した識別部30を幅方向Aに同一線上に設ける。この識別部30は装着時の装着目安となるものである。この識別部30は印刷などによって着色を施すが、着色する色はサイドパネル23A,23Bと異なり、かつ容易に区別できる色であることが好ましい。
また、腹側部38の幅方向A両側には、一対のサイドフラップ21A,21Bを備える。
このように構成された展開型紙おむつを使用するときは、使用者の臀部を背側部36の使用面であるトップシート11上に載せる。この際、図2に示すように、使用者の腰骨の凸部である腰骨凸部39が左右の識別部30を結ぶ線(二点鎖線で表示)上に位置するように使用者を載せる。
そして、股下部37を使用者の股間部にあてがい、腹側部38を使用者の腹部に載せるように展開型紙おむつを折り曲げて、背側部36にある止着部24のオス材のメカニカルファスナーを腹側部38のバックシート12に係合させて止着し、展開型紙おむつを使用者に装着する。したがって、使用面の背側部36は装着状態で使用者の背中側が当接するようになる。このとき、止着部24Aは使用者の腸骨41よりも上側にて止着し、止着部24Bは使用者の腸骨41から坐骨42の間の適切な位置に止着する。すなわち、識別部30と腰骨の位置を合わせることにより、展開型紙おむつを装着したときに生ずるズレ落ちを低減させることができる。また、上述のように装着すると、弾性部材37が使用者の脚回りに適切にフィットして展開型紙おむつと使用者との間に隙間を生じない。
このように、この発明の展開型紙おむつには識別部30を備えるので、使用者に適切に装着することが容易になる。また、サイドパネル23A,23Bに識別部30を備えるので、使用者の臀部を展開型紙おむつの背側部36に一度載置した後であっても、識別部30が使用者によって隠されないので、展開型紙おむつと使用者との相対的な位置関係を適切な位置に容易に変更することができる。
なお、止着部24は、サイドパネル23A,23Bにそれぞれ2箇所ずつあることに限定されるものではなく、例えば、1箇所ずつであってもよいし、偶数箇所ずつあってもよい。
また、止着部24はサイドパネル23A,23Bと一体に形成されることに限定されるものではなく、止着部24をサイドパネル23A,23Bと別体に形成して、接合することによってサイドパネル23A,23Bに設けるようにしてもよい。
さらに、識別部30は図3(a)に示すように直線状に連続して形成されていてもよい。この場合、識別部30は、1本線であっても2本線または3本線以上であってもよいし、波線などであってもよい。また、図3(b)に示すように、サイドパネル23A,23Bからサイドフラップ22A,22Bにかけて識別部30が設けられていてもよい。もちろん、サイドフラップ22A,22B上にのみ識別部30が設けられていてもよい。
この発明の展開型紙おむつは、サイドパネル23A,23Bに止着部24を2箇所ずつ間隔をおいて備え、それら2箇所の止着部24の間に識別部30を展開型紙おむつの幅方向Aに形成し、その識別部30に沿って重なるようにミシン目を形成してもよい。具体的には、図4(a)に示すように、サイドパネル23Bに止着部24A,24Bを間隔をおいて備える。そして、止着部24Aと止着部24Bとの間に、点状の識別部30を展開型紙おむつの幅方向Aに形成する。さらにその識別部30に沿って重なるようにミシン目31を形成し、その内側端部に、展開型紙おむつの内側に向かっての引裂きを防止するC字状の切込み32を形成する。なお、このミシン目31は、サイドパネル23A,23Bの外側すなわち止着部24側の引裂き強度に対し、内側すなわち切込み32側の引裂き強度を低くすると、意図的にミシン目31を引裂かない限り、不用意にミシン目31が裂けることがなく、より好適である。
このように構成された展開型紙おむつを使用するときは、上記使用方法と同様にして、識別部30で識別しながら、使用者の臀部を背側部36の使用面であるトップシート11上の適切な位置に載置する。次に、股下部37を使用者の股間部にあてがい、腹側部38を使用者の腹部に載せるようにして展開型紙おむつを折り曲げる。そして、使用者の体型など必要に応じて(特にヤセ型の体型の場合)、サイドパネル23A,23Bに形成されたミシン目31に沿ってサイドパネル23A,23Bに切り込みを入れる。これによって、止着部24A,24Bを長く形成することができ、止着部24A,24Bを互いに交差させてオス材のメカニカルファスナーを腹側部38のバックシート12上に止着する際に、使用者のウエストラインによりフィットさせて装着することができる。
なお、図4(b)に示すように、直線状に連続して形成された識別部30に沿って重なるようにミシン目31を形成し、その内側端部に、展開型紙おむつの内側に向かっての引裂きを防止するC字状の切込み32を形成してもよい。この場合にも、図4(a)にて説明したような使用方法にて装着することができ、同様の効果を奏することができる。
本発明において使用されるトップシート11は、液透過性の不織布、織布、多孔性プラスチックフィルム等であり、その構成繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の単繊維、またはポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン等の2成分以上からなる複合繊維等であり、特には、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が強度の面から好ましいが、特に制限をうけるものではない。
本発明において使用されるバックシート12およびパネル基材25は、たとえば、PE(ポリエチレン)等の液不透過性フィルム、液体不透過性フィルムと不織布または織布を貼り合わせた素材等である。液不透過性フィルムを使用した場合、ムレを防止するために、液体を透過させない程度の多数の微孔を設けたポリエチレン製フィルムや、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した透湿性のあるフィルム、あるいはこれらのフィルムの外側に不織布、織布を貼り合わせた複合シートを用いると、吸収パッド内の余分な水分が気体の状態で吸収パッド外に放出されるため、ムレやカブレが起こりにくくなり、透湿性や肌触り等を快適なものとすることができる。また、液透過性の不織布などを用いて構成してもよい。
本発明において使用される吸収体13は、綿状パルプ、高吸収性ポリマー(以下、「SAP」という。)、親水性シート等からなり、特に制限を受けるものではない。また、本発明において使用される吸収体は、従来の展開型紙おむつやその他の吸収性物品において通常使用される公知の吸収性材料から作られている。
すなわち、綿状パルプ、レーヨン等の吸収性繊維とSAPを混合した単層もしくは多層のマット、あるいは、吸収性繊維からなるマットの層間にSAPを均一に配置したもの等を親水性シートでくるんで形成したものを使用することができる。
綿状パルプとしては、化学パルプシートもしくは、機械パルプシートを粉砕機で解繊することにより得られるものが用いられる。パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹およびケナフも適用される。また、古紙パルプを使用しても良い。この綿状パルプの使用量は、目的とする吸収体により、例えば、単独で用いるか、複数積層して用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異なるが、一般的には、50〜600g/m2にされる。
SAPとしては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系が挙げられる。すなわち、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−メタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルローズの架橋物、ポリビニールアルコール−無水マレイン酸反応物の架橋物などが使用可能である。
吸収体13の圧縮方法としては、周面が平滑なロールなどにより、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等になるように連続する面状に圧縮してもよいし、周面が凹凸状であるロールなどにより、吸収体の密度が部分的に異なり、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列のエンボスとなるように圧縮してもよい。エンボスの場合、圧縮部、非圧縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。
本発明で使用されるギャザーシート26は、撥水加工した不織布または織布、ポリエチレン等の液体不透過性フィルム、ならびにその液体不透過性フィルムと不織布または織布を貼り合わせた素材等が使用できる。液体不透過性のフィルムを使用する場合、ムレを防止するために液体分子を透過させない程度の多数の微孔を設けたポリエチレン製フィルムや、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した透湿性のあるフィルムが好ましい。
不織布、織布を使用する場合、その構成繊維は、PP(ポリプロピレン)、PE、ポリエステル、PET、ナイロン等の一般的に知られている組成を用いるが、そのうち強度の高いPETまたはPPが好適である。構成は単層または2層、若しくは3層以上の多層のうち、強度が高い2層以上が好適である。種類は、エアスルー、ポイントボンド、レジンボンド、スパンボンド、SMS、SMMSなどが用いられるが、そのうちより強度の高いスパンボンドが好適である。目付量は、最適なコシが得られる50〜70g/m2がより好ましい。
立体ギャザーに使用される弾性部材および弾性部材27は、天然、合成ゴム、ウレタンなどの糸状、ひも状、ネット状、平型形状の通常の男性用吸収パッド、通常の吸収性物品に使用されている伸縮弾性体を使用することができる。伸縮弾性体は伸長状態で配置され、ホットメルト、澱粉系またはCMC(カルボキシメチルセルロース)などの水溶性の糊又は、流動性の高い接着剤、あるいは熱や超音波等による溶着により、撥水性素材に接着固定される。
なお、上述の止着部24にオス材のメカニカルファスナーに代えて粘着テープなどの粘着部を備えるとともに、バックシート12の腹側部38の適当な位置にフィルム状のシートを備え、粘着部をフィルム状のシートに貼着することによって、止着部24をバックシート12に止着するようにしてもよい。
また、識別部30に加えて、トップシート11の背側部36の幅方向A中央に長手方向Bに沿って別の識別部を形成すると、使用者により適切に展開型紙おむつを装着することが容易になる。
なお、上述の展開型紙おむつの製造工程には、サイドパネル23A,23Bに識別部30を印刷によって形成する識別部形成ステップと、その識別部形成ステップの後に、識別部30に重ねてミシン目31と切込み32を付与するミシン目形成ステップとを有し、このミシン目形成ステップでは、ミシン目31と切込み32が識別部30からずれて付与されないように、制御部にて制御する。
この発明の展開型紙おむつの平面図である。 図1の展開型紙おむつを使用者に装着する状態を説明するための図である。 (a),(b)は、図1の展開型紙おむつに備える識別部の別の例である。 (a),(b)は、図1の展開型紙おむつに備える識別部に重ねてミシン目と切込みを形成した図である。 従来の展開型紙おむつの平面図である。
符号の説明
11 トップシート
12 バックシート
13 吸収体
14 上層吸収体
15 下層吸収体
18 ティッシュペーパー
21A,21B,22A,22B サイドフラップ
23A,23B サイドパネル
24,24A,24B 止着部
25 パネル基材
26 ギャザーシート
27 弾性部材
30 識別部
31 ミシン目
32 切込み
36 背側部
37 股下部
38 腹側部
39 腰骨凸部
40 切り欠き
41 腸骨
42 坐骨

Claims (7)

  1. 身体に装着して使用面で排泄物を吸収する展開型紙おむつにおいて、
    装着状態で使用者の背中側が当接する前記使用面の背側部の幅方向両側に一対のサイドフラップを備え、さらに該一対のサイドフラップの前記幅方向外側に2n(nは自然数)箇所間隔をおいて止着部を備えたサイドパネルをそれぞれ設け、n番目の止着部と(n+1)番目の止着部との間に幅方向に延びた装着目安となる識別部を備え、かつ、前記サイドパネルには前記識別部に沿ってミシン目が形成されていることを特徴とする展開型紙おむつ。
  2. 身体に装着して使用面で排泄物を吸収する展開型紙おむつにおいて、
    装着状態で使用者の背中側が当接する前記使用面の背側部の前記幅方向両側に一対のサイドフラップを備え、さらに該一対のサイドフラップの前記幅方向外側に止着部を備えたサイドパネルをそれぞれ設け、該サイドパネルに、幅方向に延び、長手方向における装着目安となる識別部を備え、該識別部は着色を施すことによって形成されていることを特徴とする展開型紙おむつ。
  3. 前記識別部は、楕円形の着色を施すことによって形成されていることを特徴とする請求項2に記載の展開型紙おむつ。
  4. 前記識別部は、腰骨凸部に対応付けた位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の展開型紙おむつ。
  5. 前記サイドパネルに前記止着部を2n(nは自然数)箇所間隔をおいて備え、n番目の止着部と(n+1)番目の止着部との間に前記識別部を備えることを特徴とする請求項2に記載の展開型紙おむつ。
  6. 前記識別部が同一線上に形成されたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の展開型紙おむつ。
  7. 身体に装着して使用面で排泄物を吸収する展開型紙おむつの製造方法において、
    装着状態で使用者の背中側が当接する前記使用面の背側部に、該背側部の幅方向両外側に一対のサイドフラップを備え、
    さらに該一対のサイドフラップの前記幅方向外側にサイドパネルを設け、該サイドパネルの前記幅方向と直交する長手方向に間隔をおいて2つの止着部を備え、
    該2つの止着部の間でかつ前記サイドパネル上に、前記幅方向に延びた装着目安となる識別部が形成された展開型紙おむつの製造方法であって、
    前記サイドパネルに前記識別部を印刷によって形成する識別部形成ステップと、
    前記印刷によって形成された識別部に重ねてミシン目を付与するミシン目形成ステップとを有することを特徴とする展開型紙おむつの製造方法。
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