JP5796970B2 - ペット用パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法及びペット用パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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<請求項1記載の発明>
尻尾の付根から背中側を覆うための背側部分、尻尾の付根より下側における肛門及びその下側近傍を覆うための臀部被覆部分、及びこの臀部被覆部分より前側の腹部を覆うための腹側部分をなす、一体的な又は複数の外装シートを形成する、外装シート加工工程と、
この外装シート加工工程の後に、少なくとも前記腹側部分をなす外装シートの内面に、排泄物を吸収保持する吸収体を内蔵した内装体を貼り付ける、内装体取付工程と、
腹側部分の両側部と背側部分の両側部とがそれぞれ接合し、ペットの胴を通すためのウエスト開口部及び後脚を通すための左右一対の脚開口部を形成する、側部接合工程と、
を含む、ペット用パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法であって、
前記外装シート加工工程は、前記腹側部分及び背側部分の少なくとも一方をなす外装シートに、複数本の細長状のウエスト下部弾性伸縮部材を、おむつの一方の側部から前記吸収体と重なる部位を横断しておむつの他方の側部に至るように供給し、かつその延在方向に伸長した状態で固定する、ウエスト下部弾性伸縮部材の固定工程と、
このウエスト下部弾性伸縮部材の固定工程の後に、前記外装シートを一対のロール間に通して、弾性伸縮部材切断用及び尻尾通し切れ目形成用の両方を含む所定のパターンで加圧することにより、前記ウエスト下部弾性伸縮部材における後に前記吸収体と重なるようになる部分の少なくとも幅方向の一部を前記加圧により多数の小片に分断すると同時に、前記外装シートにおける前記尻尾の付根が位置する部分に、尻尾通し孔を形成するための尻尾通し切れ目を前記加圧により形成する、切断工程とを含むものであり、
前記内装体取付工程は、前記内装体を前記尻尾通し切れ目を覆わないように取り付ける工程である、
ことを特徴とする、ペット用パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
人用の使い捨ておむつにおいては、このようなウエスト下部弾性伸縮部材を設けること、及びその吸収体と重なる部分の大部分を多数の小片に分断し、ウエスト下部弾性伸縮部材の収縮力により吸収体が変形するのを防止することは知られている(特許文献2参照)。本発明は、この技術をペット用に応用するとともに、単に応用するだけでなく、同時に尻尾通し切れ目を形成するようにし、さらに内装体を尻尾通し切れ目を覆わないように取り付けるようにしたところに、特徴を有するものである。これにより、尻尾通し孔の穿孔工程及びそのための加工装置を追加する必要がなくなり、設備コストは嵩まず、工程増がないため操業効率は低下せず、設備メンテナンスの負荷も増加しなくなる等、まさしくいいことずくめである。
前記外装シートにおける前記尻尾通し切れ目の形成位置におけるシート厚みと、前記外装シートにおける前記ウエスト下部弾性伸縮部材の分断位置のシートの厚みとの差が30〜2000μmである、請求項1記載のペット用パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
外装シートにおける尻尾通し切れ目の形成位置におけるシート厚みと、外装シートにおけるウエスト下部弾性伸縮部材の分断位置のシートの厚みとに大きな差があると、両者同時加圧による分断及び切れ目形成を良好に行うことは極めて困難である。よって、両者の厚みは上記の範囲内であるのが好ましい。
前記ウエスト下部弾性伸縮部材の分断のパターンと同じパターンで、前記尻尾通し切れ目が多数形成されている、請求項1記載のペット用パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
ウエスト下部弾性伸縮部材の分断パターンと、尻尾通し切れ目のパターンとが相違すると、両者同時加圧による分断及び切れ目形成を良好に行うことは困難である。よって、両者は同じパターンであるのが好ましい。ここで、「同じパターン」とは分断力を加える部分の形状、寸法、間隔及び配列の全てが同じであることを意味する。
尻尾の付根から背中側を覆うための背側部分と、尻尾の付根より下側における肛門及びその下側近傍を覆うための臀部被覆部分と、この臀部被覆部分より前側の腹部を覆うための腹側部分とを備え、腹側部分の両側部と背側部分の両側部とがそれぞれ接合されて、ペットの胴を通すためのウエスト開口部及び後脚を通すための左右一対の脚開口部が形成され、
少なくとも前記腹側部分における幅方向中間部に、排泄物を吸収保持する吸収体が設けられている、
ペット用パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記腹側部分及び背側部分の少なくとも一方に、一方の側部から前記吸収体と重なる部位を横断して他方の側部に至るように延在し、かつその延在方向に伸長された状態で固定された細長状のウエスト下部弾性伸縮部材が、縦方向に間隔を空けて複数本設けられるとともに、このウエスト下部弾性伸縮部材のうち前記吸収体と重なる部分の少なくとも幅方向の一部が多数の小片に分断されており、
前記背側部分における前記尻尾の付根が位置する部位に、前記吸収体が設けられずに、尻尾通し孔を形成するための尻尾通し切れ目が形成されており、
この尻尾通し切れ目を有する部分の幅方向範囲が、前記ウエスト下部弾性伸縮部材の分断部分の幅方向範囲内に位置しており、
前記尻尾通し切れ目は、前記尻尾通し切れ目間の部位の切り離しにより尻尾を通すのに必要な長さ、幅、又は面積だけ連続して尻尾通し孔が形成されるように、前後方向及び幅方向に間隔を空けて複数配列して設けられている、
ことを特徴とするペット用パンツタイプ使い捨ておむつ。
請求項1記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
前記背側部分、臀部被覆部分、及び腹側部分をなす、一体的な又は複数の外装シートと、この外装シートの内面に貼り付けられた、前記吸収体を内蔵した内装体とを有し、
前記外装シートにおける前記尻尾通し切れ目の形成位置におけるシート厚みと、前記外装シートにおける前記ウエスト下部弾性伸縮部材の分断位置のシートの厚みとの差が30〜2000μmである、請求項4記載のペット用パンツタイプ使い捨ておむつ。
請求項2記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
前記ウエスト下部弾性伸縮部材の分断のパターンと同じパターンで、前記尻尾通し切れ目が多数形成されている、請求項4記載のペット用パンツタイプ使い捨ておむつ。
請求項3記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3及び図4に示されるように、身体側となる表面シート30と、不透液性バックシート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う部分である。内装体200の両側部には、脇に排泄物が漏れるのを防止するために、身体側に起立する立体ギャザー60を示している。
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
不透液性バックシート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。不透液性バックシート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、不透液性バックシート11として用いることができる。
立体ギャザー60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態の立体ギャザー60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、幅方向中央側に向かって斜めに起立するものである。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
外装シート12は、尻尾の付根から背中側を覆うための背側部分B、尻尾の付根より下側における肛門及びその下側近傍を覆うための臀部被覆部分M、及びこの臀部被覆部分Mより前側の腹部を覆うための腹側部分Fをなすものであり、腹側部分Fの両側部と背側部分Bの両側部とがそれぞれ接合されて、ペットの胴を通すためのウエスト開口部WO及び後脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成されているものである。符号12Aは接合部分を示している(以下、この部分をサイドシール部ともいう)。この外装シート12の内面のうち、腹側部分Fから臀部被覆部分Mにかけての本体部(腹側部分Fだけでも良い)の幅方向中間部に、内装体200が縦方向に沿って張り付けられている。
特徴的には、外装シート12の背側部分Bにおける尻尾の付根が位置する部位には、吸収体が設けられずに、尻尾通し孔100を形成するための尻尾通し切れ目99が形成されており、この尻尾通し切れ目99を有する部分の幅方向範囲が、ウエスト下部弾性伸縮部材19の分断部分19cの幅方向範囲内に位置されている。
使用に際しては、図7に示すように、ペットの両後脚Pをおむつのウエスト開口部WO、脚開口部LOの順に通しつつ、おむつを前足側に引き上げるとともに、その前後において尻尾通し切れ目99によりおむつに尻尾通し孔100を形成し、尻尾通し孔100にペットの尻尾を通して装着を行うことができる。
外装シート12の背側部分Bの外面における幅方向中央部には、使用済みのおむつを丸めて固定するための後処理テープ70(固定手段)が設けることができる。後処理テープ70は、おむつを表面シート30が内側に且つ腹側部分Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するためのものである。一般的な後処理テープ70は、図5に示すように、基端部71が外装シート12の外面に接着剤等により固定されるとともに、この基端部71よりも先端側の部分は三つ折り(断面Z字状)や二つ折りで折り畳まれて、折り重なり部分間が仮止め接着剤72により剥離可能に固定(仮固定)されている。また、先端部に白色等の不透明色に着色された摘み部73を有するとともに、この摘み部73を除く部分が透明または半透明であり、この後処理テープ70における透明または半透明の部分を通して、後処理テープ70の外面側から後述するデザインが視認可能になっている。具体的な構造は適宜構成することができるが、図示形態では、全体を透明又は半透明の複数の基材を長手方向に連結して形成するとともに、摘み部73に着色テープ74を張り合わせた構造を採用している。
上述の例では、腹側部分Fから背側部分Bまでを一体的な外装シート12により連続的に形成しているが、複数のシート基材を使用して部位毎に別体の外装シート12を設けることもできる。この一例としては、腹側部分Fをなす外装シートと、背側部分Bをなす外装シートとを別体として設け、これらに跨るように内装体を設けて両外装シートを連結した形態を挙げることができ、この場合、内装体における不透液性バックシートの裏面には、内装体の裏面全体を覆うように、あるいは腹側外装シートと背側外装シートとの間に露出する部分全体を覆うように、更に別の外装シートを張り付けることもできる。
図8は、上述のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法例を示している。この製造方法例は、人用のパンツタイプ使い捨ておむつにおいて広く採用されている製造形態、すなわちおむつの幅方向がライン流れ方向となる横流れ形態を採用したものである。図8に示される例では、設備上流側で、胴回り部分をなす外装シートと、吸収体を有する内装体とがそれぞれ別のラインで製造され、これら外装シート及び内装体の一体化工程以降が一つのラインで構成されている。
Claims (6)
- 尻尾の付根から背中側を覆うための背側部分、尻尾の付根より下側における肛門及びその下側近傍を覆うための臀部被覆部分、及びこの臀部被覆部分より前側の腹部を覆うための腹側部分をなす、一体的な又は複数の外装シートを形成する、外装シート加工工程と、
この外装シート加工工程の後に、少なくとも前記腹側部分をなす外装シートの内面に、排泄物を吸収保持する吸収体を内蔵した内装体を貼り付ける、内装体取付工程と、
腹側部分の両側部と背側部分の両側部とがそれぞれ接合し、ペットの胴を通すためのウエスト開口部及び後脚を通すための左右一対の脚開口部を形成する、側部接合工程と、
を含む、ペット用パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法であって、
前記外装シート加工工程は、前記腹側部分及び背側部分の少なくとも一方をなす外装シートに、複数本の細長状のウエスト下部弾性伸縮部材を、おむつの一方の側部から前記吸収体と重なる部位を横断しておむつの他方の側部に至るように供給し、かつその延在方向に伸長した状態で固定する、ウエスト下部弾性伸縮部材の固定工程と、
このウエスト下部弾性伸縮部材の固定工程の後に、前記外装シートを一対のロール間に通して、弾性伸縮部材切断用及び尻尾通し切れ目形成用の両方を含む所定のパターンで加圧することにより、前記ウエスト下部弾性伸縮部材における後に前記吸収体と重なるようになる部分の少なくとも幅方向の一部を前記加圧により多数の小片に分断すると同時に、前記外装シートにおける前記尻尾の付根が位置する部分に、尻尾通し孔を形成するための尻尾通し切れ目を前記加圧により形成する、切断工程とを含むものであり、
前記内装体取付工程は、前記内装体を前記尻尾通し切れ目を覆わないように取り付ける工程である、
ことを特徴とする、ペット用パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。 - 前記外装シートにおける前記尻尾通し切れ目の形成位置におけるシート厚みと、前記外装シートにおける前記ウエスト下部弾性伸縮部材の分断位置のシートの厚みとの差が30〜2000μmである、請求項1記載のペット用パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
- 前記ウエスト下部弾性伸縮部材の分断のパターンと同じパターンで、前記尻尾通し切れ目が多数形成されている、請求項1記載のペット用パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
- 尻尾の付根から背中側を覆うための背側部分と、尻尾の付根より下側における肛門及びその下側近傍を覆うための臀部被覆部分と、この臀部被覆部分より前側の腹部を覆うための腹側部分とを備え、腹側部分の両側部と背側部分の両側部とがそれぞれ接合されて、ペットの胴を通すためのウエスト開口部及び後脚を通すための左右一対の脚開口部が形成され、
少なくとも前記腹側部分における幅方向中間部に、排泄物を吸収保持する吸収体が設けられている、
ペット用パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記腹側部分及び背側部分の少なくとも一方に、一方の側部から前記吸収体と重なる部位を横断して他方の側部に至るように延在し、かつその延在方向に伸長された状態で固定された細長状のウエスト下部弾性伸縮部材が、縦方向に間隔を空けて複数本設けられるとともに、このウエスト下部弾性伸縮部材のうち前記吸収体と重なる部分の少なくとも幅方向の一部が多数の小片に分断されており、
前記背側部分における前記尻尾の付根が位置する部位に、前記吸収体が設けられずに、尻尾通し孔を形成するための尻尾通し切れ目が形成されており、
この尻尾通し切れ目を有する部分の幅方向範囲が、前記ウエスト下部弾性伸縮部材の分断部分の幅方向範囲内に位置しており、
前記尻尾通し切れ目は、前記尻尾通し切れ目間の部位の切り離しにより尻尾を通すのに必要な長さ、幅、又は面積だけ連続して尻尾通し孔が形成されるように、前後方向及び幅方向に間隔を空けて複数配列して設けられている、
ことを特徴とするペット用パンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記背側部分、臀部被覆部分、及び腹側部分をなす、一体的な又は複数の外装シートと、この外装シートの内面に貼り付けられた、前記吸収体を内蔵した内装体とを有し、
前記外装シートにおける前記尻尾通し切れ目の形成位置におけるシート厚みと、前記外装シートにおける前記ウエスト下部弾性伸縮部材の分断位置のシートの厚みとの差が30〜2000μmである、請求項4記載のペット用パンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記ウエスト下部弾性伸縮部材の分断のパターンと同じパターンで、前記尻尾通し切れ目が多数形成されている、請求項4記載のペット用パンツタイプ使い捨ておむつ。
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