JP2009106666A - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

パンツ型使い捨ておむつ Download PDF

Info

Publication number
JP2009106666A
JP2009106666A JP2007284272A JP2007284272A JP2009106666A JP 2009106666 A JP2009106666 A JP 2009106666A JP 2007284272 A JP2007284272 A JP 2007284272A JP 2007284272 A JP2007284272 A JP 2007284272A JP 2009106666 A JP2009106666 A JP 2009106666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interior body
waist
elastic
sheet
disposable diaper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007284272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5008531B2 (ja
Inventor
Sachiko Ono
幸子 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2007284272A priority Critical patent/JP5008531B2/ja
Publication of JP2009106666A publication Critical patent/JP2009106666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5008531B2 publication Critical patent/JP5008531B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】内装体のウエスト側端部における身体へのフィット性を簡素な手段で効果的に向上させる。
【解決手段】内装体200の前端部及び後端部における外装シート12F,12Bに対する接着部分201の形状が、股間側からウエスト側に向かって幅が狭まりつつ膨出する形状とされ、外装シート12F,12Bにおける内装体接着部分201のウエスト側の部分及び幅方向両側の部分には、各部位の幅方向全体にわたり細長状弾性伸縮部材15〜19が胴回り方向に沿って伸張された状態で上下方向に間隔を空けて固定され、内装体接着部分201のウエスト側におけるウエスト側弾性伸縮部材17,18,15,19による収縮量が、内装体接着部分201の幅方向両側における側部弾性伸縮部材15,16,19による収縮量よりも大きく、且つ側部弾性伸縮部材15,16,19は股間側からウエスト側に向かうにつれて収縮量が大きく構成されたパンツ型使い捨ておむつとする。
【選択図】図11

Description

本発明は、前後漏れ防止を図った使い捨ておむつに関するものである。
パンツ型の使い捨ておむつは、液透過性表面シートと裏面側シートとの間に吸収体が介在されてなり、両側部に脚回りギャザーを備え、背側から股間部を通り腹側までを覆うように形成された内装体と、この内装体の外面に張り付けられ、胴回り及び股間部を覆うように形成された外装シートとからなる構造を取るものが多い。このような構造においては、内装体の裏面は前端から後端までの実質的に全体がホットメルト接着剤により外装シートに張り付けられている。そして、外装シートにおける背側の両側部と腹側の両側部とがそれぞれ接合され、ウエスト開口部及び脚開口部が予め形成され、おむつの脚開口部に脚を通して胴回りまで引き上げることにより身体に装着することができる。
また、外装シートの胴回りには、身体に対するフィット性を向上させるために、糸ゴムが幅方向に沿って伸張した状態で、上下方向に間隔を空けて多数平行に取り付けられている。この糸ゴムの収縮力により外装シート自体が身体に押さえ付けられるとともに、外装シートの内側に取り付けられた内装体も身体に押さえ付けられる。
特開2006−263165号公報 特開2002−301104号公報 特開2004−298395号公報 特開2000−26015号公報 特開2002−273808号公報 特開2004−229857号公報
しかしながら、内装体と外装シートとからなる構造のパンツ型使い捨ておむつでは、内装体の前端から後端までが外装シートに接合されていたため、内装体の前端及び後端が身体側ではなく、外装シート側(外側)に反り、身体に対するフィット性が低くなり、その結果、軟便が装着者の背中とウエスト開口部との間から漏れる背漏れや、尿が装着者の腹とウエスト開口部との間から漏れる前漏れが発生し易くなっていた。
そこで、本発明の主たる課題は、内装体のウエスト側端部における身体へのフィット性を簡素な手段で効果的に向上させることにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
液透過性表面シートと裏面側シートとの間に吸収体が介在されてなり、背側から股間部を通り腹側までを覆うように形成された内装体と、この内装体の外面における少なくとも前後のウエスト側端部に張り付けられ、少なくとも胴回りを覆うように形成された外装シートとを備えたパンツ型使い捨ておむつにおいて、
前記内装体のウエスト側端部は、股間側からウエスト側に向かって幅が狭まりつつ膨出する形状の接着部分により外装シートに対して接着されるとともに、
前記外装シートにおける前記内装体接着部分においては、これを横断するように弾性伸縮部材が設けられていないか、又は弾性伸縮部材が設けられているものの伸縮しないように切断されており、
前記外装シートにおける前記内装体接着部分のウエスト側の部分に、ウエスト側弾性伸縮部材が胴回り方向に沿って伸張された状態で固定されるとともに、前記外装シートにおける前記内装体接着部分の幅方向両側の部分に、複数の側部弾性伸縮部材が胴回り方向に沿って伸張された状態で上下方向に間隔を空けて固定されており、
前記ウエスト側弾性伸縮部材による収縮量が前記側部弾性伸縮部材による収縮量よりも大きく、且つ前記側部弾性伸縮部材は股間側のものからウエスト側のものに向かうにつれて収縮量が大きくなるように構成されている、
ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明のように、外装シートに対する内装体の接着部分の形状が、股間側からウエスト側に向かって幅が狭まりつつ膨出する形状であるとともに、内装体接着部分のウエスト側に位置するウエスト側弾性伸縮部材による収縮量が前記側部弾性伸縮部材による収縮量よりも大きく、且つ内装体接着部分の幅方向両側に位置する側部弾性伸縮部材は股間側のものからウエスト側のものに向かうにつれて収縮量が大きくなるように構成されていると、ウエスト側弾性伸縮部材及び側部弾性伸縮部材により内装体接着部分のウエスト側及び幅方向両側が身体に対して押し付けられるとともに、外装シートがウエスト側ほど収縮量が大きくなるため、内装体の接着部分が内側から見て舟形に窪み、内装体のウエスト側端部が身体に対して良好にフィットするようになる。よって、大きな仕様変更を要さずに内装体のウエスト側端部のフィット性を効果的に向上させることができる。
<請求項2記載の発明>
前記接着部分におけるウエスト側の縁が弧状に形成されている、請求項1記載のパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように接着部分の縁が弧状に形成されていると、内装体の接着部分が船形になる際、内装体のウエスト側端部が弧状をなすため、身体表面に対するフィット性及び装着感がより一層のものとなる。また、外観において、内装体の膨らみのウエスト側の縁が丸みを帯びるようになるため、おむつの上に衣服を着用したときの見栄えに優れるようになる。
<請求項3記載の発明>
端部弾性伸縮部材が前記接着部分におけるウエスト側の縁に沿って伸張された状態で固定されている、請求項1又は2記載のパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
本項記載のように構成することによって、端部弾性伸縮部材の収縮力により、前述した舟形形状が弾性的に維持されるようになる。よって、身体に対するフィット性・追従性が向上し、背漏れや前漏れ防止効果がより一層のものとなる。
<請求項4記載の発明>
前記内装体は、ウエスト側端部の先端部に、吸収体を有さず且つ外装シートに対して接着されていないエンドフラップ部を有しており、このエンドフラップ部内に前記端部弾性伸縮部材が設けられている、請求項3記載のパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
本項記載のように構成することによって、内装体のエンドフラップが身体側に起立し、排泄物の遮断壁を形成するようになる。よって、背漏れや前漏れ防止効果がより一層のものとなる。
<請求項5記載の発明>
前記内装体のウエスト側の縁が、前記接着部分のウエスト側の縁に沿う形状に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
本項記載のように構成されていると、外装シートに対する内装体のウエスト側端部の非接着部分が接着部分から不恰好に食み出ないため、フィット性、装着感及び外観がより一層のものとなる。
<請求項6記載の発明>
前記内装体の幅方向両側部に、股間側からウエスト側端部まで前後方向に沿って伸張された状態で前後方向弾性伸縮部材が固定されており、この前後方向弾性伸縮部材が前記内装体接着部分のウエスト側の縁まで延在している、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
本項記載のように、内装体の幅方向両側部に弾性伸縮部材を設けるとともに、この弾性伸縮部材を内装体接着部分のウエスト側の縁まで延在させることによっても、内装体を前述の船形形状に弾性的に維持できるようになる。
<請求項7記載の発明>
前記内装体の幅方向両側部に、身体側に起立する帯状のバリヤーカフスが前後方向に沿って内装体の前端から後端までにわたり設けられており、
このバリヤーカフスの前端部、後端部及びこれらの間の中間部分のうち、前端部及び後端部は起立しないように畳まれた状態で前記表面シートに対して固定されるとともに、中間部分は非固定とされ、且つ少なくともこの中間部分に前記前後方向弾性伸縮部材としての細長状弾性伸縮部材が前後方向に沿って伸張した状態で固定されている、請求項6記載のパンツ型使い捨ておむつ。
(作用効果)
本項記載の発明は、汎用されているバリヤーカフスの細長状弾性伸縮部材を利用し、この弾性伸縮部材を内装体接着部分のウエスト側の縁まで延在させることにより、内装体を前述の船形形状に弾性的に維持するものである。
以上のとおり、内装体のウエスト側端部における身体へのフィット性を簡素な手段で効果的に向上させることができる、等の利点がもたらされる。
先ず、図1〜図9を参照しつつ、パンツ型の使い捨て紙おむつの基本構造の例について説明する。各図において、「前後方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつの装着状態、すなわちおむつの前身頃両側部と後身頃量側部を重ね合わせるようにおむつを股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト開口部WO側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
このパンツ型使い捨ておむつは、装着者の胴回りのうち腹側を覆う腹側外装シート12Fと背側を覆う背側外装シート12Bとを有しており、腹側外装シート12Fの幅方向両側縁の接合部12Aと背側外装シート12Bの幅方向両側縁の接合部12Aとが、ヒートシールや超音波溶着等により接合されて筒状の胴回り部100が形成されるように構成されている。図示形態のように、背側外装シート12Bが接合部12Aよりも下側に延出している場合には、この部分までを含む上下方向範囲に一体的にヒートシール等の加工を施し、背側延出部14に延出溶着部12Eを設けることができる。延出溶着部12Eを設けることにより、後述する背側延出部14の第2の細長状弾性伸縮部材16の引き込みを防止することができる。この場合、脇部の破りやすさを考慮して、接合部12Aは小さな溶着部の集合からなり、接合部12Aにおける溶着面積の比率が低い接合パターンとすることが一般的であるが、延出溶着部12Eでは破りやすさを考慮する必要が無いため、溶着パターンは接合部12Aよりも溶着面積の比率を高くすることにより第2の細長状弾性伸縮部材16が確実に溶着固定されるようにしてもよい。また、延出溶着部12Eは臀部カバー部14Cの縁部をカーブしたラインで溶着し、臀部カバー部14Cの第2の細長状弾性伸縮部材16の引き込みを防止することもできる。
また、胴回り部100における腹側外装シート12Fの幅方向中央部内面に内装体200の前端部がホットメルト接着剤等により連結されるとともに、背側外装シート12Bの幅方向中央部内面に内装体200の後端部がホットメルト接着剤等により連結されており、腹側外装シート12Fと背側外装シート12Bとが股間側で連続しておらず、離間されている。この離間距離Yは150〜250mm程度とすることができる。腹側外装シート12Fと背側外装シート12Bとが股間側で連続し、全体として砂時計形状をなす一体的な外装シートを用いることもできる。
図8及び図9からも判るように、胴回り部100の上部開口は、装着者の胴を通すウエスト開口部WOとなり、内装体200の幅方向両側において胴回り部100の下縁および内装体200の側縁によりそれぞれ囲まれる部分が脚を通す脚開口部LOとなる。各接合部12Aを剥がして展開した状態では、図1に示すように砂時計形状をなす。内装体200は、背側から股間部を通り腹側までを覆うように延在するものであり、排泄物を受け止めて液分を吸収し保持する部分であり、胴回り部100は内装体200を装着者に対して支持する部分である。
(外装シート)
腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bは、図4及び図5にも示すように不織布等のシート12,12を2枚貼り合せてなり、胴回りに対するフィット性を高めるために、両シート12,12間に糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材15〜19が所定の伸張率で設けられているものである。不織布を用いる場合、その坪量は10〜30g/m2程度とするのが好ましい。不織布は、その原料繊維が何であるかは特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。また、細長状弾性伸縮部材15〜19としては、合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。各外装シート12F,12Bの両シート12,12の貼り合せや、その間に挟まれる細長状弾性伸縮部材15〜19の固定にはホットメルト接着またはヒートシールや超音波接着を用いることができる。
より詳細には、背側外装シート12Bは、接合部12Aと同じ上下方向範囲を占める背側本体部13と、この背側本体部13の下側に延出する背側延出部14とを有している。背側延出部14は、内装体200と重なる幅方向中央部14Mと、その両側に延出した臀部カバー部14Cとを有している。
背側延出部14の形状は適宜定めることができるが、図示例では、背側延出部14の上端部は、背側本体部13と同幅で背側本体部13の下側に延出されており、その下側は股間側に近づくにつれて幅が狭められている。背側本体部13と同幅の部分は省略することもできる。このように構成されていると、臀部カバー部14Cの幅方向外側の縁14eが、股間側に近づくにつれて内装体200側に近づくような直線状または曲線状をなすようになり、臀部を覆い易い形状となる。
背側延出部14の寸法は適宜定めることができるが、図6に示すように、臀部カバー部14Cの幅方向長さ14x(臀部カバー部14Cの幅方向外側の縁14eと内装体200の側縁との幅方向の最大離間距離)が80〜160mmであり、臀部カバー部14Cの上下方向の長さ14y(延出長さ)が30〜80mmであると、より好ましい。また、背側延出部14の幅方向に最も広い部位と上下方向に最も広い部位により定まる四角形の面積をSとすると、背側延出部14の面積はSに対して20〜80%、特に40〜60%程度であると、臀部の外観および装着感に優れるため、好ましい。
背側本体部13は、上下方向において概念的にウエスト部Wと、これよりも下側の下側部分Uとに分けることができ、その範囲は製品のサイズによって異なるが、一般に、ウエスト部Wの上下方向長さは15〜80mm、下側部分Uの上下方向長さは35〜220mmとすることができる。
背側本体部13のウエスト部Wには、幅方向全体にわたり連続するように、複数の背側ウエスト部弾性伸縮部材17が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。また、背側ウエスト部弾性伸縮部材17のうち、背側本体部13の下側部分Uに隣接する領域に配設される1本または複数本については、内装体200と重なっていてもよいし、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側にそれぞれ設けてもよい。この背側ウエスト弾性伸縮部材17としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度の糸ゴムを、4〜12mmの間隔で3〜22本程度、それぞれ伸張率150〜400%、特に220〜320%程度で固定するのが好ましい。
また、背側本体部13の下側部分Uにおいては、内装体200と重なる幅方向中央部を除いて、その上側および幅方向両側の各部位に、各部位の幅方向全体にわたり連続するように、複数の第1の細長状弾性伸縮部材15が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。
第1の細長状弾性伸縮部材15としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度の糸ゴムを、1〜15mm、特に3〜8mmの間隔で5〜30本程度、それぞれ伸張率200〜350%、特に240〜300%程度で固定するのが好ましい。
また、背側延出部14においては、内装体200と重なる幅方向中央部を除いて、その幅方向両側の各部位に、各部位の幅方向全体にわたり(少なくとも臀部カバー部14C全体にわたり)連続するように、複数の第2の細長状弾性伸縮部材16が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。
第2の細長状弾性伸縮部材16としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度の糸ゴムを、5〜40mm、特に5〜20mmの間隔で2〜10本程度、それぞれ伸張率150〜300%、特に180〜260%で固定するのが好ましい。
一方、腹側外装シート12Fは背側外装シート12Bの背側本体部13と基本的に同様の腹側本体部(接合部12Aと同じ上下方向範囲を占める部分)のみからなるものであり、胴回り方向に沿って延在する矩形状をなし、背側外装シート12Bのような背側延出部14を有していないものである。
すなわち、腹側外装シート(腹側本体部)12Fのウエスト部Wおよび下側部分Uのうち、ウエスト部Wには、幅方向全体にわたり連続するように、複数の腹側ウエスト部弾性伸縮部材18が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。この腹側ウエスト部弾性伸縮部材18は、背側ウエスト部弾性伸縮部材17に対して、本数、太さ、伸張率、間隔、及び上下方向配置をできるだけ近づけるのが好ましいが、異ならしめることもでき、異ならしめる場合、本数の差は10本以下、好ましくは5本以下、太さの差は1880dtex以下、好ましくは470dtex以下、伸張率の差は100%以下、好ましくは40%以下、間隔の差は10mm以下、好ましくは5mm以下である。
また、腹側外装シート12F(腹側本体部)の下側部分Uにおいては、内装体200と重なる幅方向中央部を除いて、その上側および幅方向両側の各部位に、各部位の幅方向全体にわたり連続するように、複数の第3の細長状弾性伸縮部材19が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。第3の細長状弾性伸縮部材19の上下方向配設範囲は、下側部分の一部としても良いが、実質的に全体(全体に伸縮力が作用する範囲)とするのが好ましい。
第3の細長状弾性伸縮部材19としては、第1の細長状弾性伸縮部材15と、本数、太さ、伸張率、間隔、及び上下方向配置をできるだけ近づけるのが好ましいが、異ならしめることもでき、異ならしめる場合、本数の差は10本以下、好ましくは5本以下、太さの差は1880dtex以下、好ましくは470dtex以下、伸張率の差は100%以下、好ましくは40%以下、間隔の差は10mm以下、好ましくは5mm以下である。
図示形態の腹側外装シート12Fは、接合部12Aと同じ上下方向範囲を占める部分のみからなるものとしたが、背側と同様に、接合部12Aと同じ上下方向範囲を占める腹側本体部と、この腹側本体部の下側に延出する腹側延出部とからなる構成とすることもできる。これにより、腹側外装シート12Fの脚周り形状を鼠蹊部に沿ってフィットする形状とすることができる。この場合、腹側延出部の面積は、背側延出部の面積の10〜80%であるのが好ましく、20〜50%であるとより好ましい。腹側延出部が過度に大きいと、かえってフィット性を損なうため好ましくない。
(内装体)
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図1〜図9に示される基本形態では長方形である。内装体200は、図3に示されるように、身体側となる表面シート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えている。液不透過性シート11の裏面側には、内装体200の裏面全体を覆うように、あるいは腹側外装シート12Fと背側外装シート12Bとの間に露出する部分全体を覆うように、股間部外装シート12Mを固定することもできる。また、表面シート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と吸収要素50との間に、中間シート(セカンドシート)40を設けることができる。さらに、吸収部20の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に、身体側に起立するバリヤーカフス60,61を設けることができる。なお、図示しないが、内装体200の各構成部材は、ホットメルト接着剤などのベタ、ビードまたはスパイラル塗布などにより、適宜相互に固定することができる。
なお、内装体200の幅方向両側部、特に内装体200の幅方向両側縁と腹側外装シート12Fの下端縁との交点近傍及び背側外装シート12Bの下端縁との交点近傍では、内装体200の剛性(剛度)が15〜50cN/50mm、特に20〜35cN/50mmであると、後述するようなバリヤーカフス60,61の全体的な起立形状が更に安定するため好ましい。一方、それ以外の部分、例えば幅方向中間部については柔軟性を考慮して、剛性を5〜35cN/50mm、好ましくは10〜25cN/50mmと低くするのが好ましい。なお、剛性を高くする範囲は、幅方向には内装体200の幅方向両側縁から中央側に5〜30mmの範囲、前後方向には内装体200と腹側外装シート12F,背側外装シート12Bの交点から前後方向にそれぞれ50mm以内(吸収体56の括れ部56Nと重複する部分は含まない)とするのが好ましい。
剛性(剛度)は、JIS K 7171(プラスチック‐曲げ剛性の試験方法)に準拠し、次の方法で測定する。測定にはテンシロン試験機(圧子先端部の曲率半径R1=5.0±0.1mm、支持プレート先端部の曲率半径R2=5.0±0.2mm)を用い、内装体200の製品前後方向の曲げ剛性を測定する。試験片は、内装体200から測定に影響する弾性伸縮部材を取り除き、これをおむつ長手方向80mm、おむつ幅方向50mmの長方形に切り取ることにより作製する。曲げ剛性値の単位中の50mmは試験片の短辺の長さであり、試験時の圧子でたわませた試験片の幅である。それぞれ断面円弧状の先端部を有し、両先端部の先端(上端)間の間隔を50mmとして、互いに平行に且つ両先端部の高さ位置を揃えて配置された一対の支持プレート上に、上記の試験片を、その長手方向を各プレートに直交する方向に向けて、掛け渡すように載置し、その試験片に僅かに接するように圧子先端部を配置する。ロードセル5kg(レンジ196cN)、速度30mm/minの条件で圧子を降下させ、荷重‐たわみ曲線を得る。得られた曲げ応力の最大値を曲げ剛性値(cN/50mm)とする。なお、測定対象となる部位が上記サンプリング寸法より小さい場合は、小スケールの試験片で測定を行い、寸法比に基づいて比例計算にて換算する。
(表面シート)
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、表面シート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、表面シート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
バリヤーカフス60,61を設ける場合、表面シート30の両側部は、液不透過性シート11とバリヤーカフス60,61との間を通して、吸収要素50の裏側まで回りこませ、液の浸透を防止するために、液不透過性シート11及びバリヤーカフス60,61に対してホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。これにより、内装体200の両側部の剛性が向上するという効果も得られる。
(中間シート)
表面シート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、表面シート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、表面シート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、表面シート30と同様の素材や、スパンレース、スパンボンド、SMS、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは20〜80g/m2が好ましく、25〜60g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.2〜10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、吸収体56の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。中間シート40が幅方向側部から吸収体56の裏面側まで回り込み、ホットメルト接着剤等により接着固定されていると、内装体200の両側部の剛性が向上する。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
液不透過性シート11は、防漏性を高めるために、吸収要素50の両側を回りこませて吸収要素50の表面シート30側面の両側部まで延在させるのが好ましい。これにより、内装体200の両側部の剛性が向上するという効果も得られる。この延在部の幅は、左右それぞれ5〜20mm程度が適当である。
また、液不透過性シート11の内面または外面には、印刷や着色によるデザインを施しても良い。また、液不透過性シート11の内側に、液分の吸収により色が変化する排泄インジケータ80を設けることができる。
(バリヤーカフス)
バリヤーカフス60,61は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。
本実施の形態では、図4及び図5にも示すように、内装体200の左右各側において二重にバリヤーカフス60,61が設けられている。おむつを展開した状態では、図示のように、内側バリヤーカフス61は内装体200の側部から幅方向中央側に斜めに起立するものであり、外側バリヤーカフス60は、内側バリヤーカフス61の幅方向外側において内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
より詳細には、内側バリヤーカフス61は、内装体200の前後方向長さに等しい長さを有する帯状のバリヤーシート62を幅方向に折り返して二つに折り重ねるとともに、折り返し部分及びその近傍のシート間に、細長状弾性伸縮部材63を長手方向に沿って伸張状態で、幅方向に間隔をあけて複数本固定してなるものである。細長状弾性伸縮部材63は、バリヤーシート62に対し、前後端部では固定されておらず、中間部においてバリヤーカフスが前後に伸縮するように固定されている。バリヤーシート62としてはスパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができ、繊維目付けは10〜30g/m2程度とするのが好ましい。細長状弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。スパンデックス糸ゴムを用いる場合は、太さは420〜1120dtexが好ましく、620〜940dtexがより好ましい。固定時の伸長率は、150〜350%が好ましく、200〜300%がより好ましい。また、図示しないが、二つに折り重ねたバリヤーシートの間に防水フィルムを介在させることもできる。
細長状弾性伸縮部材63は、内側バリヤーカフス61の先端部に1〜2本配置するのが好ましく、先端部と基端部との間の中間部にも1〜2本配置すると更に好ましい。中間部に細長状弾性伸縮部材63があると、これを支点として中間部から先端部に亘る範囲で肌に対して面で当たりやすくなる。中間部の細長状弾性伸縮部材63の配置位置は内側バリヤーカフス61の高さ(突出部の幅方向長さ)の30〜70%範囲が好ましい。乳幼児用紙おむつでは、内側バリヤーカフス61の高さは15〜35mm程度が好ましいため、細長状弾性伸縮部材63の配置範囲は先端から基端側に5〜25mmの位置が好ましく、12〜18mmの位置がより好ましい。内側バリヤーカフス61の先端部及び/または中間部にそれぞれ細長状弾性伸縮部材63を平行に設ける場合は、その配置間隔61dは2〜10mmが好ましく、2〜6mmがより好ましい。
そして、内側バリヤーカフス61のうち幅方向において折り返し部分と反対側の端部は内装体200の側縁部の裏面に固定された取付部分(内側取付部分)65とされ、この取付部分65以外の部分は取付部分65から突出する突出部分66(折り返し部分側の部分であり、内側突出部分に相当する)とされ、この突出部分66のうち前後方向両端部が表面シート30表面にホットメルト接着剤やヒートシールによる前後固定部67により固定され、前後方向中間部が非固定の自由部分(内側自由部分)とされ、この自由部分に前後方向に沿う細長状弾性伸縮部材63が伸張状態で固定されている。
外側バリヤーカフス60も、内側バリヤーカフス61と基本的に同様の構造を有するものであるが、その取付部分(外側取付部分)68が、内装体200の裏面側における内側バリヤーカフス61の取付部分65よりも幅方向中央側において内側バリヤーカフス61の外面に固定される点、突出部分(外側突出部分)69のうち前後方向両端部が、取付部分68から内装体200の側部を通り内側バリヤーカフス61における内側突出部分66の前後方向両端部の表面まで延在し且つ内側突出部分66の前後方向両端部の表面に固定された付け根側部分と、この付け根側部分の先端から幅方向外側に折り返され且つ付け根側部分に固定された先端側部分とからなる点、細長状弾性伸縮部材63の配置及び本数等で異なるものである。
ただし、内側バリヤーカフス61についても、内側突出部分の先端部は幅方向外側に折り返される構造、具体的には内側バリヤーカフス61の高さ(突出部の幅方向長さ)の1/2以下、好ましくは1/3以下であれば、外側バリヤーカフス61と同様に先端側部分が幅方向外側に折り返され且つ付け根部側部分に固定される構造を採っても良い。
外側バリヤーカフス60の自由部分(外側自由部分)に設けられる細長状弾性伸縮部材63の本数は2〜6本が好ましく、3〜5本がより好ましい。配置間隔60dは3〜10mmが適当である。このように構成すると、細長状弾性伸縮部材63を配置した範囲で肌に対して面で当たりやすくなる。先端側だけでなく付け根側にも細長状弾性伸縮部材63を配置しても良い。外側バリヤーカフス60に配置する細長状弾性伸縮部材63の太さや伸長率は、内側バリヤーカフス61に準ずるが、太さは内側バリヤーカフス61のものと同じ、またはより太く、伸長率は内側バリヤーカフス61のものと同じ、またはより低いほうが好ましい。
また、突出部分66,69の前後固定部67の前後方向長さは、内側バリヤーカフス61の方が外側バリヤーカフス60と同じかまたは短く形成するのが好ましく、バリヤーカフス60,61における細長状弾性伸縮部材63の前後方向固定長さは、内側バリヤーカフス61の方が外側バリヤーカフス60と同じかまたは長く形成するのが好ましい。取付部分65と突出部分66との境界は、外側バリヤーカフス60と内側バリヤーカフス61とで同じ位置であっても良いが、外側バリヤーカフス60の境界が内側バリヤーカフス61の境界よりも幅方向中央側に離間しているのが好ましく、その離間距離は10mm以内が好ましい。
外側バリヤーカフス60及び内側バリヤーカフス61の取付部分68,65における突出部分66,69側の縁部には、ホットメルト接着剤やヒートシールによる線状の付け根固定部を形成するのが好ましい。また、他の固定部はホットメルト接着剤等を用いて適宜のパターンで固定することができる。この線状の付け根固定部は、内装体200の表面側の側部近傍(具体的には側縁から幅方向に0〜5mm、好ましくは0〜3mmの位置)または裏面側に位置するのが好ましい。この場合、バリヤーカフスを表面側に折り返して固定しているのは実質的に前後方向両端部のみとなるため、前後固定部67による幅方向中央側への規制が十分に作用しない股間部においては、外側バリヤーカフス60及び内側バリヤーカフス61いずれもが幅方向外側に向かって起立し、内側バリヤーカフス61の形成するポケットが広くなる。表面側で側縁から幅方向に5mmを越えて線状の付け根固定部が位置すると、股間部においてもバリヤーカフスが幅方向中央側に向かって起立し、内側バリヤーカフス61の形成するポケットが狭くなるため、好ましくない。裏面側に位置する場合は、内装体200の側縁から0〜20mmの位置が適当だが、20mmを越えて位置してもよい。
外側及び内側バリヤーカフス60,61の取付部分68,65の固定対象は、内装体200における表面シート30、液不透過性シート11、吸収要素50等適宜の部材とすることができ、またいずれか一方のバリヤーカフスを介して他方のバリヤーカフスを内装体200に対して固定することもできる。
かくして構成された外側及び内側バリヤーカフス60,61では、細長状弾性伸縮部材63の収縮力が前後方向両端部を近づけるように作用するが、突出部分66,69のうち前後方向両端部が起立しないように固定されるのに対して、それらの間は非固定の自由部分とされているため、自由部分のみが図3に示すように身体側に当接するように起立する。特に、取付部分68,65が内装体200の裏面側に位置していると、股間部及びその近傍において外側及び内側バリヤーカフス60,61が幅方向外側に開くように起立するため、外側及び内側バリヤーカフス60,61が脚周りに面で当接するようになり、フィット性が向上するようになる。一方、股間部の前後両側(腹部及び背部)においては、前後固定部67により外側及び内側バリヤーカフス60,61が幅方向外側へ開かないように規制されるため、内側バリヤーカフス61は高く起立し、外側バリヤーカフス60の下半分も同様に起立するため、腹部及び背部における内装体200両脇からのもれが確実に防止できる。また、内側バリヤーカフス61の突出部分66における前後固定部67は折り返さずに、外側バリヤーカフス60の突出部部分68における前後固定部67は外向きに折り返されているため、外側及び内側バリヤーカフス60,61における内側及び外側自由部分間の離間状態が維持され、外側及び内側バリヤーカフス60,61が広い間隔で確実に起立し、それぞれが脚周りにフィットするようになるため、漏れ防止性に優れたものとなる。
バリヤーカフス60,61の寸法は適宜定めることができるが、乳幼児用紙おむつの場合は、例えば図7に示すように、内側バリヤーカフス61の起立高さ(展開状態における突出部分66の幅方向長さ)W5は10〜50mm、特に15〜35mmであるのが好ましく、外側バリヤーカフス60の起立高さ(展開状態における突出部分69の幅方向長さ)W6は15〜60mm、特に20〜40mmであるのが好ましい。また、内側バリヤーカフス61をトップシート30表面に倒した状態における先端間の離間距離W4は60〜170mm、特に70〜120mmであるのが好ましい。また、外側バリヤーカフス60をトップシート30表面と平行になるように、平坦に折り畳んだ状態において最も内側に位置する折り目間の離間距離W3は60〜190mm、特に70〜140mmであるのが好ましい。
なお、図示形態と異なり、外側及び内側バリヤーカフス60,61のいずれか一方のみを設けることもできる。
(吸収要素)
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包被シート58とを有する。包被シート58は省略することもできる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56は長方形形状でも良いが、図6にも示すように、前端部56F、後端部56B及びこれらの間に位置し、前端部56F及び後端部56Bと比べて幅が狭い括れ部56Nとを有する砂時計形状を成していると、吸収体56自体とバリヤーカフス60,61の、脚回りへのフィット性が向上するため好ましい。具体的な寸法としては、吸収体前端部56Fの前後方向長さをL1とし、吸収体56と腹側外装シート12Fとの重なり部分における前後方向長さをL2とし、吸収体後端部56Bの前後方向長さをL3とし、吸収体56と背側外装シート12Bとの重なり部分における前後方向長さをL4とし、括れ部56Nの最小幅をW1とし、吸収体前端部56Fの幅及び吸収体後端部56Bの幅をW2としたとき、下記の式(1)〜(4)を満足するように構成されていると、好ましい。
70mm ≦ W1 < W2 ≦ 190mm …(1)
0.5 ≦ W1/W2 ≦ 0.85 …(2)
0mm ≦ L1−L2 ≦ 70mm …(3)
0mm ≦ L3−L4 ≦ 50mm …(4)
W1及びW2が狭過ぎると、バリヤーカフス60,61の起立が不安定になり、また吸収量が不十分となり、広過ぎるとフィット性の低下により装着感が悪化する。
また、上記数値範囲にあると、股間部においてはバリヤーカフス60,61の取付部分65近傍に吸収体56が存在しないため、バリヤーカフス60,61の動きの自由度が増し、バリヤーカフス60,61が幅方向外側に開き易く、肌に対して面で当たりやすくなり、脚の動きに対するフィット面の追従性も向上する。前後両側においては内装体200側部の吸収体56が十分な範囲に存在するため、これを基点(支点)としてバリヤーカフス60,61の起立が安定する。前後両側から股間部に至る部分は、バリヤーカフス60,61が内装体200の幅方向両側縁を基準として幅方向内側に起立した姿勢から幅方向外側に開いていく変位部であり、このバリヤーカフス60,61の姿勢変化が内装体200側部まで存在する吸収体56により支えられ、バリヤーカフス60,61の全体的な起立形状が安定する。上記数値範囲を外れ、括れ部が大きくなりすぎると、股間部においてはバリヤーカフス60,61の自由度が高くなりすぎ、かえって脚周りに隙間ができ易くなるおそれがあり、また股間部の前後両側においても基点(支点)が無いためにバリヤーカフス60,61の起立が不安定になるおそれがある。逆に括れ部が小さくなりすぎると、バリヤーカフス60,61の自由度が低下するので好ましくない。
さらに、括れ部56N全体の前後方向長さL7は好ましくは80mm以上、特に好ましくは120〜260mmとされる。括れ部56Nの前後方向長さL7が短過ぎるとバリヤーカフス60,61の自由度が低下するとともに、吸収体56の脚周りに対するフィット性が低下して脚の動きを妨げるようになり、長すぎるとバリヤーカフス60,61の起立が安定しなくなる。
(高吸収性ポリマー粒子)
高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマーとしては、抗菌物質と一体化したものを用いることができる。特に、ゼオライト中のイオン交換可能なイオンの一部または全部を銀イオンで置換してなるゼオライト粒子(以下、これを抗菌消臭性ゼオライトという)を高吸収性ポリマー中に含有させるか、あるいは抗菌消臭性ゼオライト粒子を高吸収性ポリマー粒子の表面に静電気により付着させてなる、抗菌消臭性高吸収性ポリマー粒子が好適である。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和する。
必要であれば、高吸収性ポリマー粒子は、吸収体56の平面方向で散布密度あるいは散布量を調整できる。たとえば、液の排泄部位を他の部位より散布量を多くすることができる。男女差を考慮する場合、男用は前側の散布密度(量)を高め、女用は中央部の散布密度(量)を高めることができる。また、吸収体56の平面方向において局所的(例えばスポット状)にポリマーが存在しない部分を設けることもできる。
(包被シート)
包被シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包被シート58は、図3に示すように、吸収体56全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包被するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包被シートの構成要素となる)。必要ならば、吸収体56を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(股間部外装シート)
内装体200の裏面側には、製品外面に露出する股間部外装シート12Mが設けられている。この股間部外装シート12Mの素材としては、腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bと同様のものを用いることができるが、より高強度の素材や消臭剤を含有するもの等、腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bとは異なる素材を用いることもできる。具体的には、PP、PP/PE、PP/PET等の繊維からなる、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、ポイントボンド不織布、エアスルー不織布、エアーポイント不織布、スパンレース不織布、SMS不織布等の各種不織布、あるいはこれに消臭剤等を添加したもの等を用いることができる。
股間部外装シート12Mには座位時に高い体圧がかかる。よって、摩擦堅牢度の高い(毛羽立たない)特性を有する素材が好ましい。
股間部外装シート12Mは、印刷や着色を行い、デザイン要素を備えたシートとしてもよい。さらに液不透過性シート11の外側(例えば液不透過性シート11と股間部外装シート12Mとの間)に、股間部外装シート12Mとは別部材の、印刷または着色を施したデザインシートを貼り付けても良い。デザイン要素を備えた股間部外装シート12Mとデザインシートとを併用する場合は、それぞれのデザインが重ならないように配置することが好ましい。
股間部外装シート12Mとして伸縮不織布を用い、内装体200の長手方向に伸長して貼り付けると、股間部のフィット性が向上するため好ましい。
股間部外装シート12Mが幅方向側部から身体側面まで回り込み、バリヤーシート62の外面にホットメルト接着剤等により接着固定されていると、内装体200の両側部の剛性が向上する。このような形態においては、股間部外装シート12Mに剛度(コシ度)の高いシートを用いることが好ましい。具体的には、クラーク法(JISL1096 C法)によって測定される剛軟度の、シートのMD方向とCD方向との和が100mm以上、好ましくは150mm以上のシートを用いるとよい。
図示例では、腹側及び背側外装シート12F,12Bと内装体200とが重なる部分において、股間部外装シート12Mは内装体200と腹側及び背側外装シート12F,12Bとの間に挟まれているが、腹側及び背側外装シート12F,12Bの外側に貼り付けることも可能である。股間部外装シート12Mは、ホットメルト接着剤等により内装体200の裏面、並びに腹側及び背側外装シート12F,12Bの内面若しくは外面に貼り付けられる。
<本発明の特徴部分について>
特徴的には、図10に示すように、内装体200の前端部及び後端部における腹側及び背側外装シート12F,12Bに対する接着部分201の形状が、股間側からウエスト側に向かって幅が狭まりつつ膨出する形状とされている。この接着部分201の形状は、図示の半円状や、山状等のように、ウエスト側の縁が弧状をなしているのが好ましいが、ウエスト側に頂点を有する三角形状等、適宜の形状にすることができる。特に、図12に示すように、内装体接着部分201を複数の矩形範囲の階段状に積み重ねることにより、上述の膨出形状を構成すると、製造における接着剤の塗布が容易になるため好ましい。
また、腹側及び背側外装シート12F,12Bにおける内装体接着部分201の幅方向両側の部分においては、内装体接着部分201の両側縁又はその近傍から、外装シート12F,12Bの幅方向両端部まで、第1〜第3の弾性伸縮部材15,16,19が胴回り方向に沿って伸張された状態で上下方向に間隔を空けて固定されている(以下、側部弾性伸縮部材ともいう)ものの、内装体接着部分201においては、内装体接着部分201の幅方向両側における弾性伸縮部材と連続して内装体接着部分201を横断するように設けられた第1〜第3の弾性伸縮部材15,16,19が切断され収縮力が作用しないようになっている。この切断方法としては、公知の方法(例えば特許文献4,5,6)を採用することができる。もちろん、該当範囲において切断を行わずに、弾性伸縮部材自体を設けない構造とすることもできる。
一方、腹側及び背側外装シート12F,12Bにおける内装体接着部分201のウエスト側の部位に位置する弾性伸縮部材、つまり図示形態におけるウエスト部弾性伸縮部材17,18及び第1の弾性伸縮部材15,及び第3の弾性伸縮部材19(以下、ウエスト側弾性伸縮部材ともいう)は切断されずに、各部位の胴回り方向全体にわたり幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。
さらに、内装体接着部分201のウエスト側におけるウエスト側弾性伸縮部材17,18,15,19による収縮量が、内装体接着部分201の幅方向両側における側部弾性伸縮部材15,16,19による収縮量よりも大きく、且つ側部弾性伸縮部材15,16,19は股間側からウエスト側に向かうにつれて収縮量が大きく構成されている。この収縮量の大小は、伸縮部分(弾性伸縮部材が伸張状態で固定された部分)の胴回り方向(幅方向)の長さや、弾性伸縮部材の太さ、弾性伸縮部材の固定時伸張率により調整することができる。例えば、図示形態において、ウエスト側弾性伸縮部材17,18,15,19と側部弾性伸縮部材15,16,19とを比べた場合、前者の伸縮部分の長さがより長いため、収縮量は大きい。そして、前者の太さ及び固定時伸張率を後者以上とすることにより、収縮量をより大きくすることができる。また、特に図2、図8及び図9に示されるように、個々の側部弾性伸縮部材15,16,19を比べた場合、内装体接着部分201の形状に応じて、ウエスト側に向かうにつれて伸縮部分の長さがより長くなるため、太さ及び固定時伸張率を同一にしても、ウエスト側に向かうにつれて収縮量をより大きくすることができる。
かくして構成された使い捨ておむつにおいては、ウエスト側弾性伸縮部材17,18,15及び側部弾性伸縮部材15,16,19により内装体接着部分201のウエスト側及び幅方向両側が身体に対して押し付けられるとともに、外装シート12F,12Bがウエスト側ほど収縮量が大きくなるため、内装体200の接着部分201が内側から見て舟形に窪み、内装体200のウエスト側端部が身体に対して良好にフィットするようになる。特に、内装体接着部分201のウエスト側の縁が弧状に形成されていると、内装体200の接着部分201が船形になる際、内装体200のウエスト側端部が弧状をなすため、身体表面に対するフィット性及び装着感がより一層のものとなる。また、外観において、内装体200の膨らみのウエスト側の縁が丸みを帯びるようになるため、おむつの上に衣服を着用したときの見栄えに優れるようになる。
内装体200を舟形に変形させる効果をより一層のものとするため、内装体接着部分201におけるウエスト側の縁に沿って糸ゴム等の端部弾性伸縮部材202が伸張状態で固定されているのもの好ましい。この場合、端部弾性伸縮部材202の収縮力により、前述した舟形形状が弾性的に維持されるようになり、身体に対するフィット性・追従性が向上し、背漏れや前漏れ防止効果がより一層のものとなる。
端部弾性伸縮部材202としては、他の弾性伸縮部材と同様に糸ゴム等の公知の弾性伸縮部材を用いることができ、糸ゴムを用いる場合、太さ470〜1240dtex、特に470〜940dtex程度の糸ゴムを、1本、又は4〜12mmの間隔で2〜5本程度、伸張率150〜300%、特に180〜230%程度で固定するのが好ましい。また、端部弾性部材202は内装体200の幅方向一端部から他端部まで連続的に設けられているのが好ましい。
図示形態では、股間部外装シート12Mをウエスト側の縁においてトップシート30上に折り返して、折り返し部分をホットメルト接着剤等によりトップシート30に接合するとともに、この折り返し部分のシート間に端部弾性伸縮部材202を挟んで固定しているが、これに限られず、例えば股間部外装シート12Mを延在させずに、内装体200のウエスト側端部の先端部において、トップシート30と液不透過性シート11とを張り合わせるとともに、両シート間に端部弾性伸縮部材202を挟んで固定することもできる。
このような端部弾性伸縮部材を設ける場合、図示例のように、内装体200におけるウエスト側端部の先端部に、吸収体56を有さず且つ外装シート12F,12Bに対して接着されていないエンドフラップ部203を確保し、このエンドフラップ部203内に端部弾性伸縮部材202を設けるのが好ましい。これにより、内装体200のエンドフラップ203が図11に二点鎖線で示されるように身体側に起立し、排泄物の遮断壁を形成するようになる。また、エンドフラップ203には、股間側からウエスト側に向かって幅が狭まりつつ膨出する形状の接着部分201に対応した形の、非接着部分(自由部分)が形成されているため、遮断壁は臀部や腹部の形状に沿うように、湾曲して起立する。よって、背漏れや前漏れ防止効果がより一層のものとなる。
また、内装体200の基本部分は、表面シート30、液透過性シート11のもとになるシート体を、おむつの前後方向がラインの流れ方向となるように連続的に供給し、これらを積層して接合する際に、吸収要素50や中間シート40等を間欠的に挿入し、この連続積層体を個別に切断することによって形成される。このため、内装体200の形状が長方形であると製造は容易であるが、外装シート12F,12Bに対する内装体200のウエスト側端部の略三角形状の非接着部分が接着部分201から不恰好に食み出る。そこで、図15に示すように、内装体200のウエスト側の縁を、接着部分201のウエスト側の縁に沿う膨出形状に形成するのは一つの好ましい形態である。この場合、内装体200を構成する各部材のうちウエスト側の縁まで延在するもの(トップシート30、液不透過性シート11、吸収要素50等)については同様の形状に形成するのが好ましい。また、端部弾性伸縮部材202も、内装体200端部の膨出形状に沿うように曲線状に配置するのが好ましい。これにより、内装体200のウエスト側縁が形成するラインと、接着部201のウエスト側縁が形成するラインは略並行となり、外装シート12F,12Bに対する内装体200のウエスト側端部の非接着部分が接着部分201から不恰好に食み出ないため、フィット性、装着感及び外観がより一層のものとなる。このような内装体200は、製造に際して前記の連続積層体を内装体200よりも幅広に形成し、この連続積層体から内装体200を個々に切断する際に打抜き加工を用い、周縁形状を図示の小判形等の所定形状に打抜くことにより製造することができる。ただし、この場合には廃材(トリム)が発生するため、図16に示すように、内装体200の前後いずれか一方を膨出形状とし、他方をこの膨出形状と嵌合する窪み形状とすると、内装体200の製造に際して、連続積層体を前後の境界線205に沿って個々に切断する際に、廃材が発生しない(トリムレス)ため好ましい。ただし、この場合、他方の窪み形状となる側の内装体200の端部は、外装シート12F,12Bに対して離間しないよう接合されていることが好ましい。なお、内装体200の後端部(背側端部)を膨出形状とし、前端部(腹側端部)が窪み形状となる場合は、前端部の窪み形状が着用者の下腹部の膨らみに沿うように下側からフィットするため、おむつの腹側がずれにくく、装着時の見た目も良いものとなる。
さらに、図示形態のようなバリヤーカフス60,61を有する場合、その弾性伸縮部材63を内装体接着部分200のウエスト側の縁まで延在させることによっても、エンドフラップ203を起立させ、内装体200を前述の船形形状に弾性的に維持できるようになる。この時、バリヤーカフス60,61の前後固定部67の前後方向寸法が、内装体200の両側部における外装シート12F,12Bとの非接着部分の前後方向寸法よりも短くされていると、非接着部分にバリヤーカフス60,61全体の収縮力が伝わりやすいため、エンドフラップ203の起立がより確実なものとなる。また、内装体の端部弾性伸縮部材202を備え、かつバリヤーカフス60,61の弾性伸縮部材63が、端部弾性伸縮部材202と交差するように配置されていると、内装体端部をコの字に囲むような遮断壁の起立形状が得られるため、好ましい。また、図示しないが、バリヤーカフス60,61以外の部分、例えば液不透過性シート11や股間部外装シート12M等の吸収体の裏面側を覆うシートに対して、その幅方向両側部に、股間側からウエスト側端部まで前後方向に沿って伸張された状態で前後方向弾性伸縮部材をそれぞれ固定する、あるいはそのような前後方向に沿う弾性伸縮部材を備えている場合にはそれを利用し、この前後方向弾性伸縮部材を内装体接着部分のウエスト側の縁まで延在させるのも好ましい形態である。この場合、前後方向弾性伸縮部材はウエスト側端部において内装体200の幅方向両側に位置している限り、股間側では湾曲や交差していても良い。
他方、従来の内装体と外装シートとからなる構造のパンツ型の使い捨ておむつの場合、外装シート12F,12Bと内装体200とが別体で形成されているため、この内装体200の端が露出していると、外装シート12F,12Bとの段差が肌触りを悪化させる。このため、外装シート12F,12Bをおむつ前後端で身体側に折り返し、おむつ前後端におけるシートの角を被覆したり、内装体200の前後端を被覆したりすることが行われており、図13及び図14に示すように、本発明においても内装体200のウエスト側端部における非接着部のめくれを防止するために、この形態を採用することができる。このような構造においても、内装体200の端部に外装シート12F,12Bとの非接着部が形成され、かつエンドフラップ203が起立するように弾性伸縮部材が配置されていると、内装体200の接着部分201が内側から見て舟形に窪み、内装体200のウエスト側端部が身体に対して良好にフィットするとともに、エンドフラップ203が外装シート12F,12Bの折り返し部分を下側から押し上げるように起立し、前述のものと同様な排泄物の遮断壁を形成することができる。なお、図示例では、外装シート12F,12Bの外面側層をのみを折り返している。ただし、この形態では、内装体200のウエスト側端部が外装シート12F,12Bの折り返し部分により拘束される。従って、端部弾性伸縮部材202を設ける場合は、太さ620〜1240dtex程度の糸ゴムを、複数本、折り返し部分が無い場合よりも強めの伸張率(具体的には伸張率220〜280%程度)で固定するのが好ましい。また、外装シート12F,12Bの折り返し部分を、股間側端部でのみ内装体200に固定されるようにすると、拘束を少なくすることができる。ただし、身体へのフィット性の向上を重視する場合には、図5に示すように、外装シート12F,12Bをおむつ前後端で身体側に折り返した部分の上に、内装体200を接着し、内装体200全体を身体側に露出させるのがより好ましい。
また、外装シート12F,12Bの折り返し部分が内装体200の前後端を被覆しない形態において、内装体200のウエスト側端部における非接着部のめくれを防止するために、内装体200と外装シート12F,12Bとを超音波シールやヒートシールにより溶着すると、強固に接合できるため好ましい。しかし、このような溶着による接合は薄いシート同士でないと困難であるため、内装体と外装シートの接合には、接着剤を用いることが一般的である。非接着部のめくれを防止しようとした場合、内装体接着部分201に用いる接着剤は、高い接着強度と、非接着部がめくれようとする動きに追従して変形できる適度な弾性を有するものが好ましい。具体的には、合成ゴム系のホットメルト接着剤、特にスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン(SEPS)、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン(SEBS)等のスチレンゴム系のベースポリマーを用いたホットメルト接着剤が好ましく、ベースポリマーの柔軟性に優れたSIS系のホットメルト接着剤が最も好ましい。
さらに、接着剤の塗布形態は、接着剤層がある程度の厚みを有するほうが変形に追従しやすいため好ましいが、スロットコーターを用いて厚塗りすると接着剤の使用量が多くなり高コストであると共にさほどの変形性は得られず、また接着剤の染み出しのおそれもあるため、例えばノードソン社のフォームメルトアプリケーターのように、ガスを混入してフォーム化したホットメルト接着剤を塗布する方法を用いると良い。このような、ホットメルト接着剤をフォーム化したものは、適度な変形追従性と弾性を有するため、本発明の内装体接着部分201には特に好ましい。この場合、接着剤の塗布厚みは0.5〜5mm程度が好ましく、1〜3mm程度がより好ましい。また、図12に示すように、内装体接着部分201を複数の矩形範囲の階段状に積み重ねることにより膨出形状を構成する場合は、厚み0.5〜5mmの範囲で階段状に合わせて接着剤の塗布厚みも変更し、股間部側から端部側に向けて段階的に接着剤が厚くなるように構成すると、好ましい。
また、非接着部がめくれた際の肌への付着を考慮し、接着剤を用いて接着する場合は、常温でのタックの少ない(あるいはタックの無い)接着剤を用いるのが好ましい。
本発明は、パンツ型使い捨ておむつに好適なものである。
パンツ型使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツ型使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 図1の5−5線断面図である。 パンツ型使い捨ておむつの要部のみを寸法とともに示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツ型使い捨ておむつの要部のみを寸法とともに示す、断面図である。 製品状態の正面図である。 製品状態の背面図である。 接着部分を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図10の6−6線断面図である。 他の接着部分の形状例を示す平面図である。 他のパンツ型使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図10の7−7線断面図である。 他のパンツ型使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 内装体の切断例を示す平面図である。
符号の説明
10…吸収性本体部、11…液不透過性シート、12…外装シート、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、52…繊維、54…高吸収性ポリマー粒子、56…吸収体、58…包被シート、60…側部バリヤーカフス、62…バリヤーシート、70…背側伸縮シート、200…内装体、201…接着部分、202…端部弾性伸縮部材、203…エンドフラップ部。

Claims (7)

  1. 液透過性表面シートと裏面側シートとの間に吸収体が介在されてなり、背側から股間部を通り腹側までを覆うように形成された内装体と、この内装体の外面における少なくとも前後のウエスト側端部に張り付けられ、少なくとも胴回りを覆うように形成された外装シートとを備えたパンツ型使い捨ておむつにおいて、
    前記内装体のウエスト側端部は、股間側からウエスト側に向かって幅が狭まりつつ膨出する形状の接着部分により外装シートに対して接着されるとともに、
    前記外装シートにおける前記内装体接着部分においては、これを横断するように弾性伸縮部材が設けられていないか、又は弾性伸縮部材が設けられているものの伸縮しないように切断されており、
    前記外装シートにおける前記内装体接着部分のウエスト側の部分に、ウエスト側弾性伸縮部材が胴回り方向に沿って伸張された状態で固定されるとともに、前記外装シートにおける前記内装体接着部分の幅方向両側の部分に、複数の側部弾性伸縮部材が胴回り方向に沿って伸張された状態で上下方向に間隔を空けて固定されており、
    前記ウエスト側弾性伸縮部材による収縮量が前記側部弾性伸縮部材による収縮量よりも大きく、且つ前記側部弾性伸縮部材は股間側のものからウエスト側のものに向かうにつれて収縮量が大きくなるように構成されている、
    ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  2. 前記接着部分におけるウエスト側の縁が弧状に形成されている、請求項1記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 端部弾性伸縮部材が前記接着部分におけるウエスト側の縁に沿って伸張された状態で固定されている、請求項1又は2記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 前記内装体は、ウエスト側端部の先端部に、吸収体を有さず且つ外装シートに対して接着されていないエンドフラップ部を有しており、このエンドフラップ部内に前記端部弾性伸縮部材が設けられている、請求項3記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記内装体のウエスト側の縁が、前記接着部分のウエスト側の縁に沿う形状に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 前記内装体の幅方向両側部に、股間側からウエスト側端部まで前後方向に沿って伸張された状態で前後方向弾性伸縮部材が固定されており、この前後方向弾性伸縮部材が前記内装体接着部分のウエスト側の縁まで延在している、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  7. 前記内装体の幅方向両側部に、身体側に起立する帯状のバリヤーカフスが前後方向に沿って内装体の前端から後端までにわたり設けられており、
    このバリヤーカフスの前端部、後端部及びこれらの間の中間部分のうち、前端部及び後端部は起立しないように畳まれた状態で前記表面シートに対して固定されるとともに、中間部分は非固定とされ、且つ少なくともこの中間部分に前記前後方向弾性伸縮部材としての細長状弾性伸縮部材が前後方向に沿って伸張した状態で固定されている、請求項6記載のパンツ型使い捨ておむつ。
JP2007284272A 2007-10-31 2007-10-31 パンツ型使い捨ておむつ Expired - Fee Related JP5008531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007284272A JP5008531B2 (ja) 2007-10-31 2007-10-31 パンツ型使い捨ておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007284272A JP5008531B2 (ja) 2007-10-31 2007-10-31 パンツ型使い捨ておむつ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009106666A true JP2009106666A (ja) 2009-05-21
JP5008531B2 JP5008531B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=40775862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007284272A Expired - Fee Related JP5008531B2 (ja) 2007-10-31 2007-10-31 パンツ型使い捨ておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5008531B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009240640A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Uni Charm Corp 使い捨て吸収性着用物品
WO2010113563A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 ユニ・チャーム株式会社 着用物品
JP2011025006A (ja) * 2009-07-01 2011-02-10 Kao Corp パンツ型吸収性物品
WO2011039988A1 (en) 2009-09-30 2011-04-07 Unicharm Corporation Wearing article
WO2011043373A1 (ja) * 2009-10-08 2011-04-14 花王株式会社 パンツ型吸収性物品
JP2011078476A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Kao Corp パンツ型吸収性物品
JP2011115229A (ja) * 2009-11-30 2011-06-16 Unicharm Corp 使い捨て着用物品
JP2012065818A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Daio Paper Corp パンツタイプ使い捨ておむつ
WO2012043844A1 (en) * 2010-09-30 2012-04-05 Unicharm Corporation Absorbent Article
JP2012075801A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Kao Corp パンツ型吸収性物品
JP2012210234A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Daio Paper Corp パンツタイプ使い捨ておむつ
JP2013255679A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Oji Holdings Corp 使い捨ておむつ
JP2013255849A (ja) * 2013-09-28 2013-12-26 Daio Paper Corp パンツタイプ使い捨ておむつ
US9011404B2 (en) 2009-07-01 2015-04-21 Kao Corporation Pull-on absorbent article and method of making the same
US9028461B2 (en) 2010-12-28 2015-05-12 Kao Corporation Pull-on wear article and method for producing the same
JP2015517360A (ja) * 2012-05-15 2015-06-22 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー 多層内に弾性体を有する吸収性物品
JP2016067433A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 大王製紙株式会社 パンツタイプ使い捨ておむつ
JP5999860B2 (ja) * 2014-01-14 2016-09-28 株式会社光洋 使い捨て下着
WO2022070502A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 大王製紙株式会社 ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002273808A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Daio Paper Corp 伸縮性シートの製造方法およびこれを用いた紙おむつ
JP2005087622A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2007167368A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Livedo Corporation 使い捨ておむつ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002273808A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Daio Paper Corp 伸縮性シートの製造方法およびこれを用いた紙おむつ
JP2005087622A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2007167368A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Livedo Corporation 使い捨ておむつ

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009240640A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Uni Charm Corp 使い捨て吸収性着用物品
WO2010113563A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 ユニ・チャーム株式会社 着用物品
US8956338B2 (en) 2009-03-31 2015-02-17 Uni-Charm Corporation Wearing article with waist belt member
JP2011025006A (ja) * 2009-07-01 2011-02-10 Kao Corp パンツ型吸収性物品
US9011404B2 (en) 2009-07-01 2015-04-21 Kao Corporation Pull-on absorbent article and method of making the same
EP2482777A4 (en) * 2009-09-30 2014-07-30 Unicharm Corp ARTICLE INTENDED TO BE WRAPPED IN A CLOTHING
WO2011039988A1 (en) 2009-09-30 2011-04-07 Unicharm Corporation Wearing article
EA023353B1 (ru) * 2009-09-30 2016-05-31 Юничарм Корпорейшн Предмет одежды
US9023006B2 (en) 2009-09-30 2015-05-05 Unicharm Corporation Wearing article with bonded gasket elastic
EP2482777A1 (en) * 2009-09-30 2012-08-08 Unicharm Corporation Wearing article
JP2011078476A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Kao Corp パンツ型吸収性物品
WO2011043373A1 (ja) * 2009-10-08 2011-04-14 花王株式会社 パンツ型吸収性物品
JP2011115229A (ja) * 2009-11-30 2011-06-16 Unicharm Corp 使い捨て着用物品
JP2012065818A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Daio Paper Corp パンツタイプ使い捨ておむつ
CN103140201A (zh) * 2010-09-30 2013-06-05 尤妮佳股份有限公司 吸收性物品
US9198808B2 (en) 2010-09-30 2015-12-01 Unicharm Corporation Absorbent article
WO2012043844A1 (en) * 2010-09-30 2012-04-05 Unicharm Corporation Absorbent Article
JP2012075801A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Kao Corp パンツ型吸収性物品
US9028461B2 (en) 2010-12-28 2015-05-12 Kao Corporation Pull-on wear article and method for producing the same
JP2012210234A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Daio Paper Corp パンツタイプ使い捨ておむつ
JP2015517360A (ja) * 2012-05-15 2015-06-22 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー 多層内に弾性体を有する吸収性物品
JP2013255679A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Oji Holdings Corp 使い捨ておむつ
JP2013255849A (ja) * 2013-09-28 2013-12-26 Daio Paper Corp パンツタイプ使い捨ておむつ
JP5999860B2 (ja) * 2014-01-14 2016-09-28 株式会社光洋 使い捨て下着
JP2016067433A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 大王製紙株式会社 パンツタイプ使い捨ておむつ
WO2022070502A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 大王製紙株式会社 ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法
JP7422044B2 (ja) 2020-09-30 2024-01-25 大王製紙株式会社 ボクサーパンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5008531B2 (ja) 2012-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5008531B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP4494458B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP5208781B2 (ja) パンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法
JP5156353B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP5118909B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5085239B2 (ja) 吸収性物品における伸縮部形成方法及び使い捨ておむつ
JP4659020B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP5106990B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ、及び使い捨て吸収性物品における伸縮部構造
WO2009084643A1 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
WO2016047320A1 (ja) 吸収性物品の伸縮構造の形成方法、及び吸収性物品の伸縮構造
JP5184265B2 (ja) 使い捨ておむつの製造方法、及び使い捨ておむつ
JP4964728B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5632521B2 (ja) パンツタイプ使い捨ておむつ
JP4808504B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP4589945B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP5085355B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP2008272426A5 (ja)
JP5632346B2 (ja) パンツタイプ使い捨ておむつ
JP5406953B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5250708B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2013070820A5 (ja)
JP5283462B2 (ja) 使い捨て吸収性物品
JP4881782B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP2010068989A5 (ja)
JP2009207565A (ja) 使い捨ておむつ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5008531

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees