JP4017885B2 - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャッタ羽根が、シャッタ地板に枢着された複数のアームと、それらのアームの夫々に枢支された1枚以上の羽根で構成されているタイプのカメラ用フォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ用フォーカルプレンシャッタの中には、二つのシャッタ羽根(先羽根,後羽根などと称されている)が、シャッタ地板を含む三つの板部材の間に構成された二つの羽根室に配置されていて、撮影に際しては、それらによって形成されるスリットが、方形をした撮像面を連続的に露光していくようにしたものが知られている。そして、この形式のフォーカルプレンシャッタは、銀塩カメラにもデジタルスチルカメラにも採用されている。また、一つのシャッタ羽根が、シャッタ地板を含む二つの板部材の間に構成された羽根室に配置されていて、撮影に際しては、その終了時においてだけ、撮像面の全面を一時的に覆うようにしたものも知られているが、この形式のフォーカルプレンシャッタは、デジタルスチルカメラにだけ採用されている。
【0003】
そして、いずれの形式のフォーカルプレンシャッタの場合も、一つのシャッタ羽根は、上記の板部材のうちで一番被写体側に配置されているシャッタ地板の撮像面側に枢着された複数のアームと、それらのアームの夫々に枢支された1枚以上の羽根とで構成されており、アームが所定の角度範囲で往復回転させられると、羽根が、撮像面の全面を覆う位置と、撮像面の全面から退避した位置との間を作動するようになっている。また、そのように構成されたシャッタ羽根は、シャッタ地板に取り付けられていて所定の角度だけ往復回転する駆動部材に連動して作動させられるが、その駆動部材はシャッタ地板の被写体側の面に取り付けられているため、シャッタ地板には円弧状をした長孔が形成されていて、駆動部材に設けられた駆動ピンがその長孔を貫通して、羽根室内で上記のアームの一つに連結されている。
【0004】
このような構成のフォーカルプレンシャッタは、撮影時に、シャッタ羽根を高速で作動させるため、停止時に、駆動部材やシャッタ羽根を単にストッパに当接させるだけにしておくと、その衝撃が余りにも大きいために、シャッタ羽根がバウンドしたり破壊したりすることがある。そこで、そのような事態を防ぐために、これまでにも数多くの工夫が重ねられてきたが、その一つとして、上記した円弧状の長孔の一端に、ゴム等の弾性材料(例えば、ブチルゴム)からなる緩衝部材を取り付けておき、そこに上記の駆動ピンを当接させて停止させ、停止時の衝撃を緩和するようにした構成が知られている。また、そのほかには、駆動ピンの作動軌跡内に、コイルばね又は板ばねに付勢されたブレーキ部材を臨ませておき、駆動部材がストッパに当接して停止する直前に、駆動ピンがそのブレーキ部材に当接して押すことにより、ばねの付勢力を利用して制動するようにした構成も知られている。そして、それらの構成は併用することも可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようにして緩衝部材をシャッタ地板に取り付けた場合には、緩衝部材は、駆動ピンの当接時に、強力な力によって瞬時に変形させられ、駆動ピンの作動方向に向けて圧縮させられる。しかしながら、そのとき、駆動ピンに当接された表面は急激に引き伸ばされ且つ駆動ピンによって強烈に擦られることになるため、緩衝部材の表面からは、当接の都度、微細な磨耗粉が発生する。そして、長い間には、その磨耗粉の発生量はだんだん多くなり、時には比較的大きな磨耗粉も発生させるようになる。他方、上記のようにしてブレーキ部材を設けた場合には、駆動部材の駆動ピンが当接したときから駆動部材が停止するまでの間、駆動ピンとブレーキ部材は擦れ合うので、両者間の摩擦面から磨耗紛が発生する。
【0006】
ところで、シャッタなどのカメラの構成機構から発生した磨耗紛やカメラの外部から進入した埃などが、フィルムや撮像素子の表面に所定量以上付着すると、好適な撮影結果が得られなくなり、被写体像を拡大して再現したときには、その不具合さが画像の一部に顕在化されてしまうことになる。特に、デジタルスチルカメラの場合には、撮像素子がカメラ内に固定されているため、磨耗紛などが数十ミクロン台の極めて微細なものであったとしても、それらが蓄積されていくので、いずれは問題となる。そのため、撮像素子の表面をクリーニングする必要がでてくるが、その反面、磨耗紛などが撮像素子の表面に付着しにくくなるようにする努力も行われており、これまでにも、そのようにするための幾つかの提案がなされている。
【0007】
このような観点から、撮影の終了段階においてのみ上記のようにして発生した磨耗紛の場合をみてみると、それらの磨耗紛が、シャッタ地板の被写体側にすべて飛散するのであれば問題は比較的小さいが、それらの磨耗紛は、シャッタ地板に形成された長孔の縁で発生したり、長孔に直面したところで発生したものであるから、それらの多くは羽根室内に飛散されてしまうことになり、それだけ、フィルムや撮像素子の表面に到達し易いことになる。特に、緩衝部材から発生する磨耗紛は比較的大きいものもあることから、撮影ごとにフィルム面の入れ替わる銀塩カメラの場合でも、そのような磨耗紛がフィルムに付着した場合には、大きな影響を受けることになる。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、羽根室外でシャッタ地板に取り付けられている駆動部材と、羽根室内に配置されているシャッタ羽根とを連結するために、シャッタ地板に形成されている長孔から、撮影時において駆動部材の作動を制動し停止させるに際して発生した磨耗紛が、羽根室内に進入しにくいようにしたカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、被写体光路用の開口部を有していると共に該開口部の傍らに円弧状をした少なくとも一つの長孔を有しているシャッタ地板と、被写体光路用の開口部を有しており羽根室を構成するために前記シャッタ地板に取り付けられている少なくとも一つの板部材と、前記シャッタ地板に枢着されている複数のアームと該アームの夫々に枢支された少なくとも1枚の羽根とで構成されている少なくとも一つのシャッタ羽根と、駆動ピンと当接部とを有していて羽根室外において前記シャッタ地板に回転可能に取り付けられており該駆動ピンを前記長孔に貫通させて前記アームの一つに連結させている少なくとも一つの駆動部材と、羽根室外で前記シャッタ地板に取り付けられており前記長孔と同一半径上であって前記長孔の一端から所定の間隔を空けた位置において撮影作動の終了段階に前記駆動ピンが前記長孔の途中に位置する状態で前記当接部に当接され前記駆動部材に少なくとも制動作用を与える制動手段と、を備えているようにする。
【0010】
その場合、前記制動手段が、ゴム等の弾性材料からなり前記駆動部材を制動後停止させる緩衝部材であって、前記シャッタ地板には、少なくとも該緩衝部材の周辺領域に、粘着シートがその粘着面をさらして貼付されているようにすると、好適な構成となる。また、前記制動手段が、前記シャッタ地板に取り付けられていて撮影作動の終了段階に前記当接部に当接さればねの付勢力によって前記駆動部材を制動するブレーキ部材であって、前記シャッタ地板には、少なくとも該ブレーキ部材と前記当接部との当接位置周辺領域に、粘着シートがその粘着面をさらして貼付されているようにしてもよい。更に、前記シャッタ地板には、前記長孔の一端から所定の長さにわたり、撮影作動の終了段階における前記当接部の作動軌跡に沿って、前記羽根室まで貫通していない溝が形成されており、少なくとも該溝の底部には粘着面を該溝内にさらすようにして粘着シートが貼付されているようにすると、一層好適な構成となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1〜図4に示した第1実施例と、図5に示した第2実施例とによって説明する。そして、図1は、フォーカルプレンシャッタをカメラに組み込んだ状態において、被写体側から視たときの左側の約半分を示した平面図であって、露光作動終了直後の状態を示したものであり、図2はその要部断面図である。また、図3及び図4は、図1と同じようにして視た平面図であって、図3は、セット状態を示したものであり、図4は、露光作動終了直前の状態を示したものである。更に、図5は、図2と同じようにして示した第2実施例の要部断面図である。尚、各実施例の構成説明に際しては、被写体側を表面側と称し、撮像面側を背面側と称することにする。
【0012】
先ず、第1実施例の構成を、主に図1及び図2を用いて説明する。図1において、シャッタ地板1の略中央部には、長方形を横長にした被写体光路用の開口部1aが形成されている。しかし、上記したように、図1はシャッタを被写体側から視て左側の約半分だけを示したものであるから、その開口部1aについても、左側の一部だけが示されている。また、図2に示すように、シャッタ地板1の背面側には、所定の間隔を空けて、適宜な手段によって、中間板2と補助地板3が順に取り付けられており、シャッタ地板1と中間板2との間に先羽根の羽根室を形成し、中間板2と補助地板3との間に後羽根の羽根室を形成している。そして、中間板2と補助地板3にも、開口部1aと類似の形状をした図示していない被写体光路用の開口部が形成されているが、本実施例においては、開口部1aの形状が被写体光路の通過領域を規制している。但し、この開口部1aが撮影画枠を決定するものであるとは限らない。
【0013】
図1において、開口部1aの左側には、円弧状の二つの長孔1b,1cが形成されており、それらの下方には、長孔1b,1cと同一半径でそれらの長孔と連続的に溝1d,1eが形成されている。そのうち、長孔1b,1cは貫通孔であるが、溝1d,1eは、被写体側から見て窪みとして形成されており、その底面には粘着シート4,5が貼付されている。また、本実施例の場合、この粘着シート4,5は両面粘着テープであるが、後述の説明からも分かるように、本来は被写体側にさらされている面が粘着性を有していることを要求されるものであるため、片面の粘着テープを用い、溝1d,1eの底面には接着剤によって貼付するようにしても差し支えない。そして、この溝1d,1eの縁には、図1から分かるように、被写体側から見てC字状をしたブチルゴム製の緩衝部材6,7が取り付けられているが、本実施例の場合には、この緩衝部材6,7は溝1d,1eの中で上記の粘着シート4,5に貼付されている。図2は、このような構成を理解し易くするために、長孔1b,溝1d,粘着シート4,緩衝部材6の関係を断面で示してあるが、長孔1c,溝1e,粘着シート5,緩衝部材7の関係についても全く同じ構成となっている。
【0014】
シャッタ地板1の表面側には、軸1f,1g,1h,1i,1jが立設され、背面側には、軸1k,1m,1n,1pが立設されているが、それらのうち、軸1fと軸1k、及び軸1gと軸1mとは同心となるように配置されている。また、このほか、シャッタ地板1の表面側には、軸状をしたストッパ1q,1r,1s,1tが設けられている。尚、シャッタ地板1の表面側に立設されている軸1f,1g,1hの先端には、図示していない支持板とプリント配線板が重ねて取り付けられており、それらのうち、シャッタ地板1側に配置された支持板には先羽根用電磁石と後羽根用電磁石が取り付けられているが、それらの取付け構成は、特開2001−21942号公報などによって周知であるため、図示を省略してある。
【0015】
シャッタ地板1の軸1fには、合成樹脂製の先羽根用駆動部材8が回転可能に取り付けられている。この先羽根用駆動部材8は、被押動部8aと、駆動ピン8bと、当接部8cと、取付部8dとを有していて、図示していない周知の先羽根用駆動ばねによって時計方向へ回転するように付勢されている。そして、駆動ピン8bは、背面側に設けられていて、長孔1bを貫通してシャッタ地板1の背面側に突き出ており、その先端部を、長孔1bとほぼ同一形状に形成された補助地板3の長孔3a(図2参照)に挿入している。また、当接部8cも背面側に設けられていて、上記の緩衝部材6に当接し得るようになっている。更に、取付部8dは、被写体側に大きく隆起して形成されており、周知であるため図示を省略しているが、その内部には、上記の特開2001−21942号公報に記載されているような鉄片部材が、ばねを介在させて取り付けられ、先羽根用電磁石に通電されたとき、吸着され得るようになっている。
【0016】
シャッタ地板1の軸1gには、合成樹脂製の後羽根用駆動部材9が回転可能に取り付けられていて、図示していない後羽根用駆動ばねによって時計方向へ回転するように付勢されている。そして、この後羽根用駆動部材9は、ローラ9aと、駆動ピン9bと、当接部9cと、取付部9dとを有している。それらのうち、駆動ピン9bは、背面側に設けられており、長孔1cを貫通してシャッタ地板1の背面側に突き出ている。また、当接部9cも背面側に設けられていて、緩衝部材7に当接し得るようになっている。更に、取付部9dには、上記した先羽根用駆動部材8の取付部8dの場合と同様に、図示していない鉄片部材がばねを介在させて取り付けられており、図示していない後羽根用電磁石に通電されたとき、吸着され得るようになっている。
【0017】
シャッタ地板1の軸1hには、セット部材10が回転可能に取り付けられている。このセット部材10は、押動部10a,10bと、被押動部10cとを有していて、図示していない復帰ばねの付勢力によって、反時計方向へ回転するように付勢されているが、図1は、その回転を図示していない停止手段によって阻止されている状態を示したものである。以下、セット部材10については、この位置を初期位置と称する。また、シャッタ地板1の軸1iには、ブレーキ部材11が回転可能に取り付けられており、コイルばね12(図2参照)によって、図1において時計方向へ回転するように付勢されている。更に、シャッタ地板1の軸1jには、ブレーキ部材13が回転可能に取り付けられており、図示していないコイルばねによって、時計方向へ回転するように付勢されている。
【0018】
次に、シャッタ地板1の背面側に配置されている先羽根と後羽根の構成を説明する。先ず、先羽根は、シャッタ地板1の軸1k,1nに対して回転可能に取り付けられている二つのアーム14,15と、それらの先端部に向けて順に枢支された4枚の羽根とで構成されている。しかし、その構成は周知であるため、図面を見やすくするために、図1においては、それらの羽根のうち最先端に枢支されたスリット形成羽根16だけを示してあり、図2においては、アーム15とすべての羽根を省略してある。そして、周知のように、アーム14に形成された孔には、先羽根用駆動部材8の駆動ピン8bが嵌合している。他方、後羽根は、軸1m,1pに対して回転可能に取り付けられた二つのアーム17,18と、それらの先端部に向けて順に枢支された4枚の羽根とで構成されているが、それらの羽根のうち、最先端に枢支されているスリット形成羽根19のみを示してある。そして、アーム17に形成された孔には、後羽根用駆動部材9の駆動ピン9bが嵌合している。
【0019】
次に、本実施例の作動を説明する。図1は、露光作動終了直後の停止状態を示している。このとき、先羽根用駆動部材8は、図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力によって時計方向へ回転し、当接部8cが緩衝部材6とブレーキ部材11に接触して、この停止状態が維持されている。そして、このとき、ブレーキ部材11は、コイルばね12の付勢力に抗して反時計方向へ回転された状態となっている。また、このとき、先羽根の4枚の羽根は重畳されて、開口部1aの下方位置に格納されている。他方、後羽根用駆動部材9は、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力によって時計方向へ回転し、当接部9cが緩衝部材7とブレーキ部材13に接触して、この停止状態が維持されている。そして、このとき、ブレーキ部材13は、図示していないコイルばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転された状態となっている。また、このとき、後羽根の4枚の羽根は展開されて開口部1aを覆っている。
【0020】
本実施例のセット作動は、図示していないカメラ本体側の部材がセット部材10の被押動部10cを押し、図示していない復帰ばねの付勢力に抗して時計方向へ回転させることによって行なわれる。そして、セット部材10が時計方向へ回転を開始すると、先ず、押動部10aが先羽根用駆動部材8の被押動部8aを押し、先羽根用駆動部材8を、図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させる。そのため、ブレーキ部材11は、コイルばね12の付勢力によって当接部8cに追従し、ストッパ1rに停止させられるまで時計方向へ回転していく。他方、このとき、先羽根の4枚の羽根は、アーム14が駆動ピン8bによって反時計方向へ回転させられるため、相互の重なりを小さくしつつ上方へ移動していく。
【0021】
このようにして、先羽根のスリット形成羽根16と後羽根のスリット形成羽根19との重なり量が所定量になると、その段階からは、セット部材10の押動部10bが後羽根用駆動部材9のローラ9aを押し、後羽根用駆動部材9を、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させ始める。そのため、ブレーキ部材13は、図示していないコイルばねの付勢力によって当接部9cに追従し、その先端の折曲部がストッパ1tに当接するまで時計方向へ回転していく。他方、このとき、後羽根の4枚の羽根は、アーム17が駆動ピン9bによって反時計方向へ回転させられるため、相互の重なりを大きくしつつ上方へ移動していく。
【0022】
先羽根用駆動部材8と後羽根用駆動部材9とは、このようにして、各々の駆動ばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させられていくが、セット部材10の回転は、後羽根の4枚の羽根が重畳されて開口部1aの上方位置へ格納されると共に、先羽根の4枚の羽根が展開されて開口部1aを完全に覆い、しかも、各々の駆動部材8,9の取付部8d,9dに取り付けられた図示していない鉄片部材が、図示していない先羽根用電磁石と後羽根用電磁石の鉄芯に夫々確実に接触した段階で、停止させられる。図3は、そのようにして行われたセット作動の完了状態を示したものである。
【0023】
次の撮影に際して、カメラのレリーズボタンが押されると、先ず、先羽根用電磁石と後羽根用電磁石に通電され、先羽根用駆動部材8と後羽根用駆動部材9に夫々取り付けられた図示していない夫々の鉄片部材が吸着保持される。次に、図示していないカメラ本体側の部材が、セット部材10の被押動部10cに対する押圧力を解くので、セット部材10は、図示していない復帰ばねの付勢力によって反時計方向へ回転されていく。そして、セット部材10の押動部10a,10bが、先羽根用駆動部材8の被押動部8aと後羽根用駆動部材9のローラ9aから離れると、その過程で、周知のように、各駆動部材8,9は若干動くことになるが、各鉄片部材が夫々の電磁石に吸着保持されているので実質的には動かされず、先羽根と後羽根は露光作動開始位置で待機状態となる。セット部材10は、その後も回転を続け、図1に示された初期位置へ復帰して停止する。
【0024】
その後、最初に先羽根用電磁石に対する通電が断たれ、所定時間後には後羽根用電磁石に対する通電が断たれる。そこで、先ず、先羽根用電磁石に対する通電が断たれると、先羽根用駆動部材8の鉄片部材に対する吸引力が失われて、先羽根用駆動部材8が、図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力によって時計方向へ急速に回転させられる。そのため、駆動ピン8bがアーム14を時計方向へ回転させるので、先羽根の4枚の羽根は相互の重なり量を大きくしつつ下方へ移動し、スリット形成羽根16の上端縁によって開口部1aを開放していく。次に、後羽根用電磁石に対する通電が断たれて吸引力が失われると、後羽根用駆動部材9は、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力によって時計方向へ急速に回転させられる。それによって、駆動ピン9bがアーム17を時計方向へ回転させるので、後羽根の4枚の羽根は、相互の重なり量を小さくしつつ下方へ移動し、スリット形成羽根19の下端縁によって開口部1aを覆っていく。
【0025】
このようにして、先羽根と後羽根が、それらのスリット形成羽根16,19の間に形成したスリットにより、撮像面を連続的に露光していくことになるが、その露光作動の最終段階になると、先羽根用駆動部材8の当接部8cがブレーキ部材11に当接する。その当接した瞬間の状態が図4に示されている。そして、その後、先羽根用駆動部材8は、当接部8cがブレーキ部材11を、コイルばね12の付勢力に抗して反時計方向へ回転させていくことによって制動され、最後には、当接部8cが緩衝部材6に当接し圧縮させることによって、さらに制動されてから停止する。その結果、先羽根の4枚の羽根は、開口部1aの下方位置に格納状態となって静止する。
【0026】
上記のようにして、先羽根用駆動部材8の当接部8cがブレーキ部材11に当接した直後に、今度は、後羽根用駆動部材9の当接部9cがブレーキ部材13に当接する。そのため、後羽根用駆動部材9は、その後、当接部9cがブレーキ部材13を、図示していないコイルばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させていくことによって制動され、最後に、当接部9cが緩衝部材7に当接することによっても制動されて停止する。その結果、後羽根の4枚の羽根は、開口部1aを完全に覆った状態となって静止するが、その状態が図1に示された状態である。尚、各駆動部材8,9は、このように制動されてから停止するとはいっても、その直前の速度は相当に速い。そのため、ブレーキ部材11,13は、駆動部材8,9が停止した後も、慣性で反時計方向へ回転させられてしまう。ストッパ1q,1sは、その回転を規制するために設けられたものである。
【0027】
ところで、夫々の駆動部材8,9の当接部8c,9cがブレーキ部材11,13に当接した瞬間には、極めて微細な磨耗紛を発生させる。また、その後も、当接部8c,9cがブレーキ部材11,13を強い力で擦っていくので、やはり、磨耗紛を発生させる。更に、当接部8c,9cが緩衝部材6,7に当接してからは、緩衝部材6,7の表面を引き伸ばしながら擦るので、このときにも磨耗紛を発生させる。そして、緩衝部材6,7から発生する磨耗紛は、通常、当接部8c,9cとブレーキ部材11,13との間で発生する磨耗紛よりも大きいし、シャッタ羽根に採用されているような機械部品同士の摩擦によって発生した磨耗紛よりも大きい。本実施例は、このようにして駆動部材8,9の作動に直接起因して発生する磨耗紛に対し、極めて好適な構成をしているが、そのことを説明する前に、従来の構成の場合はどうであったかを説明をしておく。
【0028】
周知のように、従来は、長孔1b,1cの下方端の縁に、本実施例の緩衝部材6,7とは若干形状の異なる緩衝部材を、その弾性を利用して嵌め込むようにして取り付けていた。また、各駆動部材8,9には、本実施例のように当接部8c,9cを設けておらず、停止時には、それらの緩衝部材に駆動ピン8b,9bを当接させるようにしていた。そのため、それらの緩衝部材から発生した磨耗紛は、かなりのものが長孔1b,1cから羽根室内に入っていた。また、本実施例のようなブレーキ部材11,13を設ける場合には、駆動部材8,9が停止する前に、駆動ピン8b,9bが当接するようにしなければならないため、それらの間に発生した磨耗紛は、かなりのものが長孔1b,1cから羽根室内に入っていた。そして、羽根室内入った磨耗紛は、シャッタ羽根に付着したりしてから、撮像面にも付着する。従って、銀塩カメラの場合であったとしても、比較的大きな磨耗紛がフィルム面に付着した場合には問題となる。
【0029】
それに対して、本実施例の場合は、各駆動部材8,9に当接部8c,9cが設けられていて、ブレーキ部材11,13や緩衝部材6,7に当接するのは、駆動ピン8b,9bではなく、当接部8c,9cである。しかも、それらの当接は、長孔1b,1cの中や長孔1b,1cに面した領域で行われるのではなく、溝1d,1eに面した領域で行われるので、磨耗紛が長孔1b,1cから羽根室内に進入する可能性が少なくなり、大部分は被写体側に飛散することになる。また、シャッタ地板1の表面側に向かうものは、粘着シート4,5の表面に付着されてしまうので、その後はカメラ内で舞い上がることがなくなるようになる。そのため、上記のようにして発生した磨耗紛が撮像面に達する可能性はかなり小さくなる。
【0030】
尚、本実施例は、緩衝部材6,7とブレーキ部材11,13との両方を備えているが、シャッタによっては、緩衝部材を備えているだけでブレーキ部材を備えないものがある。また、ブレーキ部材を備えているため、緩衝部材を備えずに、専用のストッパを設けるようにすることもある。しかし、上記の説明からも分かるように、本発明は、それらの構成のものに適用しても有効である。また、ブレーキ部材の中には、本実施例のブレーキ部材11,13のように、コイルばねによって回転方向へ付勢されるようにするのではなく、板ばねによって軸方向へ付勢されるように構成したものが知られているが、本発明は、そのような構成のものにも適用することが可能である。更に、本発明は、ゴム製の緩衝部材6,7に代えてばねを配置し、駆動部材8,9の当接部8c,9cを、それらに直接当接させるようにしたものにも適用することができる。また、本実施例は、先羽根と後羽根という二つのシャッタ羽根を備えているが、本発明は、シャッタ羽根を一つしか備えていないデジタルスチルカメラ専用のシャッタにも適用することができる。また、本実施例においては、撮影時に、駆動部材8,9が、図示していない駆動ばねによって作動させられる場合で説明したが、本発明は、モータによって作動させられるようにしたものにも適用される。
【0031】
次に、本発明の第2実施例を説明する。本実施例と第1実施例とは、緩衝部材の取付け構成が違うだけである。そのため、本実施例の説明においては、図5を用い、先羽根用駆動部材8の当接部8cが当接する緩衝部材の取付け構成だけを説明して、その他の構成説明と作動の説明を省略する。先ず、本実施例における緩衝部材20は、図2と比較して分かるように、第1実施例の緩衝部材6とは断面形状は異なるが、被写体側から見た形状は全く同じC字状をしている。また、シャッタ地板1には、溝1dの縁に沿って円弧状の壁1xが形成されており、緩衝部材20は接着剤21によって貼付されている。従って、この緩衝部材20は、溝1dの底面には貼付されておらず、粘着シート4は、磨耗紛を付着させるためにのみ溝1dの底面に貼付されている。
【0032】
このように、本発明においては、いろいろな構成例が考えられる。例えば、緩衝部材の取付け構成についても、上記の二つの例に限定されず、緩衝部材を溝1dの外に取り付けるようにしてもよいし、その取り付け方も、接着によらず、従来のような嵌め込み方式を採用したり、それらを併用することも考えられる。また、緩衝部材をシャッタ地板1の表面上だけに取り付ける場合は、溝1dを必ずしも形成する必要がなくなる。しかしながら、緩衝部材の被当接面積を大きくしようとしたり、全体構成の薄型化(図2,図5における上下方向のスペースが小さくてすむようにすること)を図るためには、溝1dを形成した方が有利である。
【0033】
更に、上記の各実施例においては、粘着シート4を溝1dの底面に貼付しているが、本発明は、長孔から羽室内に磨耗紛を進入させないようにすることを主目的としているから、粘着シートを貼付することは必須ではない。しかしながら、上記の第1実施例の説明からも分かるように、粘着シートを貼付した方が磨耗紛の再飛散を防止できるので効果的であることは言うまでもない。そして、粘着シートを貼付する場合には、溝1dの底部にのみ貼付するのではなく、内壁面に貼付してもよいし、溝1dの外に貼付しても差し支えない。従って、上記のように、溝1dを形成しないようにした場合であっても、磨耗紛の発生領域の近傍において、シャッタ地板1の被写体側の表面に貼付すれば効果的である。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、本発明においては、羽根室外でシャッタ地板に取り付けられている駆動部材と、羽根室内に配置されているシャッタ羽根とを連結するために、シャッタ地板に円弧状の長孔が形成されているカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいて、ゴム等の弾性材料からなる緩衝部材や、ばねに付勢されたブレーキ部材などの制動手段を、シャッタ地板の被写体側の面であって、上記の長孔から離れた位置に取り付け、駆動部材には、撮影終了段階においてそれらに当接する当接部を設けるようにしたから、その制動時に発生した磨耗紛が、羽根室内に進入しにくいという特徴を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラに組み込んだ状態において、被写体側から視たときの左側の約半分を示した第1実施例の平面図であって、露光作動終了直後の状態を示したものである。
【図2】図1の要部断面図である。
【図3】図1と同様にして示した第1実施例の平面図であって、セット状態を示したものである。
【図4】図1と同様にして示した第1実施例の平面図であって、露光作動終了直前の状態を示したものである。
【図5】図2と同じようにして示した第2実施例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板
1a 開口部
1b,1c,3a 長孔
1d,1e 溝
1f,1g,1h,1i,1j,1k,1m,1n,1p 軸
1q、1r、1s、1t ストッパ
1x 壁
2 中間版
3 補助地板
4,5 粘着シート
6,7,20 緩衝部材
8 先羽根用駆動部材
8a,10c 被押動部
8b,9b 駆動ピン
8c,9c 当接部
8d,9d 取付部
9 後羽根用駆動部材
9a ローラ
10a セット部材
10a,10b 押動部
11,13 ブレーキ部材
12 コイルばね
14,15,17,18 アーム
16,19 スリット形成羽根
21 接着剤
Claims (4)
- 被写体光路用の開口部を有していると共に該開口部の傍らに円弧状をした少なくとも一つの長孔を有しているシャッタ地板と、被写体光路用の開口部を有しており羽根室を構成するために前記シャッタ地板に取り付けられている少なくとも一つの板部材と、前記シャッタ地板に枢着されている複数のアームと該アームの夫々に枢支された少なくとも1枚の羽根とで構成されている少なくとも一つのシャッタ羽根と、駆動ピンと当接部とを有していて羽根室外において前記シャッタ地板に回転可能に取り付けられており該駆動ピンを前記長孔に貫通させて前記アームの一つに連結させている少なくとも一つの駆動部材と、羽根室外で前記シャッタ地板に取り付けられており前記長孔と同一半径上であって前記長孔の一端から所定の間隔を空けた位置において撮影作動の終了段階に前記駆動ピンが前記長孔の途中に位置する状態で前記当接部に当接され前記駆動部材に少なくとも制動作用を与える制動手段と、を備えていることを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
- 前記制動手段が、ゴム等の弾性材料からなり前記駆動部材を制動後停止させる緩衝部材であって、前記シャッタ地板には、少なくとも該緩衝部材の周辺領域に、粘着シートがその粘着面をさらして貼付されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
- 前記制動手段が、前記シャッタ地板に取り付けられていて撮影作動の終了段階に前記当接部に当接さればねの付勢力によって前記駆動部材を制動するブレーキ部材であって、前記シャッタ地板には、少なくとも該ブレーキ部材と前記当接部との当接位置周辺領域に、粘着シートがその粘着面をさらして貼付されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
- 前記シャッタ地板には、前記長孔の一端から所定の長さにわたり、撮影作動の終了段階における前記当接部の作動軌跡に沿って、前記羽根室まで貫通していない溝が形成されており、少なくとも該溝の底部には粘着面を該溝内にさらすようにして粘着シートが貼付されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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