JP6385297B2 - カメラ用フォーカルプレーンシャッタ - Google Patents

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Description

本発明は、カメラ用フォーカルプレーンシャッタに関する。
カメラ用フォーカルプレーンシャッタは、カメラに搭載される固体撮像素子などの露光面とレンズとの間に設けられるシャッタである。カメラ用フォーカルプレーンシャッタ(以下、単に「シャッタ」とも言う。)は、一般的に、被写体からの光により固体撮像素子を露光させるための開口である画枠を有するシャッタ地板、画枠を開閉するためにシャッタ地板に取り付けられる1つ又は2つのシャッタ羽根、シャッタ羽根を駆動するための駆動機構部などから構成される。
1つのシャッタ羽根は、概ね、シャッタ地板に対して回転可能に取り付けられた複数のアームと、アームに連結軸を介して回転可能に取り付けられる1つ又は複数の羽根から構成されるものが多い。また、駆動機構部は、シャッタ地板に設けられた略円弧状の長孔部に挿設された駆動ピン、駆動ピンを長孔部に沿って移動させる駆動力を提供するモータ、付勢部材などの駆動部などから構成されることが多い。
駆動ピンは、シャッタ羽根が有する複数のアームの1つが取り付けられており、そのアームは、駆動ピンを中止に回転することができる。このような構成を備えることで、シャッタでは、駆動部から提供される駆動力によって駆動ピンが長孔部に沿って往復動することに伴って、シャッタ羽根により画枠を開閉し、固体撮像素子を露光させることができる。
露光動作時には、シャッタ羽根を高速で移動させるために、駆動ピンも、高速で移動する。そのため、駆動ピンは、長孔部の一端部に停止する際に、その一端部に衝突して停止することになる。この一端部に加えられる衝撃を緩和するためにシャッタに設けられる部材の1つとして、長孔の一端部に取り付けられる緩衝部材が知られている。
例えば特許文献1では、シャッタ地板に設けられる長孔の上端部が、半月状にえぐられており、長孔の上端部は、下端部よりも半径の大きな円弧状の周縁部と、その周縁部の両端に形成された肩部とを有する。また、特許文献1では、緩衝部材は、周縁部の端面に接触する緩衝部(特許文献1では「当接部」)と、シャッタ地板の表面と裏面に張り出した2つの同形の張出部(特許文献1では「フランジ部」)とを備え、張出部によって周縁部を挟んで長孔の上端部に取り付けられる。
また、特許文献1に記載の緩衝部材は、上述の通り2つの張出部を備えるが、張出部を1つのみ備える緩衝部材も知られている。
特開2001−133839号公報
一般的に、シャッタ羽根は、作動中に作動面に垂直な方向(撮像面に垂直な方向)に振動するため、駆動ピンは、シャッタ羽根の振動に伴って緩衝部材に擦れながら衝突することになる。駆動ピンが衝突した時の衝撃は、緩衝部材をシャッタ地板の厚さ方向へ移動させたり伸縮させたりしてする。そのため、駆動ピンが緩衝部材に衝突すると、張出部は、張出部が緩衝部に接続する部分を中心に、シャッタ地板の厚さ方向に揺れ動くことになる。
張出部が揺動すると、張出部が緩衝部に接続する角部に応力集中が生じるので、張出部の揺動が繰り返されると、張出部の基端部が緩衝部に接続する角部に亀裂が生じることがある。さらに、この亀裂が大きくなると、張出部が当接部から分離してしまうこともある。このように損傷した緩衝部材では、駆動ピンが停止する際の衝撃を十分に緩和できず、その結果、緩衝部材が損傷した状態でカメラの使用を続けると、シャッタ地板が損傷する可能性がある。
張出部が緩衝部材に2つ備えられる場合、駆動ピンが緩衝部材に衝突した時の衝撃は、2つの張出部に分散されるので、1つの張出部に加わる力は、張出部が1つのみ備えられる緩衝部材の張出部に加わる力よりも、小さくなると考えられる。そのため、張出部が1つのみ備えられる緩衝部材では、張出部が2つ備えられる緩衝部材よりも、張出部が緩衝部に接続する角部での応力集中が大きくなり、駆動ピンが衝突することによって、緩衝部材やシャッタ地板が損傷する可能性が高い。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、耐久性が高いカメラ用フォーカルプレーンシャッタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るカメラ用フォーカルプレーンシャッタは、
シャッタ羽根を駆動するための駆動ピンと、
前記駆動ピンが移動する長孔部を有するシャッタ地板と、
前記長孔部の一端部に取り付けられた緩衝部材とを備え、
前記緩衝部材は、
前記一端部に当接する面を形成する当接面部と、前記駆動ピンが移動した際に衝突する面を形成する衝突面部とを含み、前記シャッタ地板の厚さ方向に延びる柱状の緩衝部と、
前記緩衝部から張り出して前記シャッタ地板の一主面に当接する部分であって、前記厚さ方向から見て前記当接面部に接する平面を形成する接平面部を含む第1の張出部とを有し、
前記接平面部は、前記厚さ方向から見て、前記駆動ピンの直径以上の長さを有する
本発明によれば、緩衝部から張り出して前記シャッタ地板の一主面に当接する部分である第1の張出部が、厚さ方向から見て当接面部に接する平面を形成する接平面部を含む。これにより、当接面部の少なくとも一部には、第1の張出部が張り出していない部分が形成される。そのため、駆動ピンが緩衝部材に衝突して第1の張出部が揺動したとしても、第1の張出部が張り出していない部分では応力集中が生じず、その部分から亀裂が生じることはない。従って、駆動ピンが緩衝部材に衝突を繰り返すことによって生じることがある緩衝部材の損傷を抑制することができ、カメラ用フォーカルプレーンシャッタの耐久性を向上させることが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る、セット状態のカメラ用フォーカルプレーンシャッタを、レンズ側から見た平面図である。 一実施の形態に係る、露光動作が完了した直後の状態のカメラ用フォーカルプレーンシャッタを、レンズ側から見た平面図である。 一実施の形態に係る露光動作中におけるカメラ用フォーカルプレーンシャッタの、図2に示すIII−III線における断面図に相当するものである。 一実施の形態に係るシャッタ地板に設けられる第1の長孔部の近傍を示す斜視図である。 一実施の形態に係るシャッタ地板に設けられる第1の長孔部の下端部の形状を示す図である。 (a)は、一実施の形態に係る緩衝部材の斜視図であり、(b)は、一実施の形態に係る緩衝部材を、(a)とは異なる方向から見た斜視図である。 (a)は、第1の変形例に係る緩衝部材の斜視図であり、(b)は、第1の変形例に係る緩衝部材を、(a)とは異なる方向から見た斜視図である。 (a)は、第2の変形例に係る緩衝部材の斜視図であり、(b)は、第2の変形例に係る緩衝部材を、(a)とは異なる方向から見た斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。また、前・後・上・下・左・右などの方向を示す用語を用いるが、これらの用語は、説明のために用いるのであって、本願の発明を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態に係るカメラ用フォーカルプレーンシャッタ(シャッタ)は、ディジタルカメラに搭載されるシャッタであって、固体撮像素子が有する撮像面とレンズとの間に設けられるシャッタである。なお、シャッタは、銀塩カメラなどの各種カメラに搭載されてもよい。
シャッタ100は、図1〜4に示すように、被写体からの光により固体撮像素子を露光させるための略矩形の開口である画枠101が設けられた板状の部材であるシャッタ地板102と、画枠101を開閉するためにシャッタ地板102に取り付けられる第1のシャッタ羽根103及び第2のシャッタ羽根104と、第1のシャッタ羽根103及び第2のシャッタ羽根104のそれぞれを駆動するための第1の駆動機構部105及び第2の駆動機構部106と、露光動作の終了時に第1の駆動機構部105が停止する際の衝撃を緩和するためのブレーキ機構部107、第1の緩衝部材108及び第2の緩衝部材109とを備える。
なお、シャッタ100には、第1のシャッタ羽根103及び第2のシャッタ羽根104をセット状態にするとともに、その状態を維持するためのセット機構部などが適宜備えられる。また、シャッタ100を構成する各部材は、概ね、金属、合成樹脂などを材料として作られるとよい。
シャッタ地板102は、例えば合成樹脂で作られており、第1のシャッタ羽根103、第2のシャッタ羽根104、第1の駆動機構部105、第2の駆動機構部106、ブレーキ機構部107、第1の緩衝部材108、第2の緩衝部材109などが取り付けられる部材である。シャッタ地板102には、例えば図1に示すように、上述の画枠が設けられる他に、略円弧状の長孔を形成する第1の長孔部110及び第2の長孔部111が設けられている。
第1の長孔部110と第2の長孔部111とは、概ね同様の構成を備えるので、ここでは、第1の長孔部110を例にその構成を説明する。
第1の長孔部110は、シャッタ地板102の厚さ方向から見た場合、図5に示すように、第1のシャッタ羽根103を駆動するための第1の駆動ピン112が移動する移動経路部113と、第1の緩衝部材108と取り付けるための緩衝部材取付部114を有する。移動経路部113と緩衝部材取付部114とは、連続して設けられており、緩衝部材取付部114は、第1の長孔部110の一端部としての下端部に設けられ、シャッタ地板102の厚さ方向から見た場合、図5に示すように、第1の長孔部110の幅よりも長い直径を有する半月状の孔を形成している。
詳細には、図5に示すように、緩衝部材取付部114は、半円を形成する周縁部115と、周縁部115の両端と移動経路部113とを接続するショルダ部116とを有する。
シャッタ地板102の固体撮像素子側、すなわち、図1の紙面奥方には、所定の間隔を開けて、図示省略した中間板と補助板とが適宜設けられる。シャッタ地板と中間板との間には、第1のシャッタ羽根103が動作する第1の羽根室が設けられ、中間板と補助板との間には、第2のシャッタ羽根104が動作する第2の羽根室が設けられる。
シャッタ地板102の羽根室側とは反対側の主面(一主面)には、ブレーキ用軸117が立設されている。シャッタ地板102の羽根室側の主面(一主面とは反対側の主面)には、第1の駆動用軸118と、第1のアーム用軸119a,119bと、第2の駆動用軸120と、第2のアーム用軸121a,121bとが立設されている。第1の駆動用軸118と第1のアーム用軸119aとは、同心に、すなわち共通の軸を中心に設けられている。第2の駆動用軸120と第2のアーム用軸121aとも、同心に設けられている。
第1のシャッタ羽根103は、2つの第1のアーム122a,122bと、それらの長さ方向に順に枢支された4枚の第1の羽根123a,123b,123c,123dとで構成される。第1のアーム122a,122bは、第1の羽根123a,123b,123c,123dよりも補助シャッタ地板側に配置されており、それぞれの端部近傍が第1のアーム用軸119a,119bに回転可能に取り付けられている。
第1の羽根123a,123b,123c,123dの各々を第1のアーム122a,122bの各々に枢支するための枢支機構部は、概ね同様に構成されてよく、例えば次のように構成される。枢支機構部は、例えば第1のアーム122aに形成された孔と第1の羽根123aに形成された孔に順に挿入した後、かしめ加工によって先端が羽根に固定されたリベット部材を連結軸として構成される。これにより、第1のアーム122aと連結軸とは相互に回転可能に構成される。
ここで、シャッタの小型化を図るために、第1の羽根123a〜dの各々を第1のアーム122a〜bを連結するリベット部材は、シャッタ地板102の近くを移動することが望ましい(図3参照)。
第2のシャッタ羽根104は、2つの第2のアーム124a,124bと、それらの長さ方向に順に枢支された4枚の第2の羽根125a,125b,125c,125dとで構成される。第2のアーム124a,124bは、第2の羽根125a,125b,125c,125dよりも補助シャッタ地板側に配置されており、それぞれの端部近傍が第2のアーム用軸121a,121bに回転可能に取り付けられている。
第2の羽根125a,125b,125c,125dの各々を第2のアーム124a,124bの各々に枢支するための枢支機構部は、例えば上述の枢支機構部と同様に構成される。
第1の駆動機構部105は、シャッタ地板102の厚さ方向に軸を向けて第1の長孔部110に沿って移動するように第1の長孔部110に挿設された第1の駆動ピン112と、第1の駆動ピン112を駆動するための力を伝達するためのアームであって、一端に第1の駆動ピン112が回転可能に取り付けられた第1の駆動部材126と、第1の駆動部材126の他端に固定されており、例えば駆動バネなどの付勢力によって、図1では時計回りに回転するように付勢された第1の駆動用軸118とを備える。
このような第1の駆動機構部105によれば、露光動作時には、第1の駆動部材126によって第1の駆動用軸118に連結された第1の駆動ピン112が、第1の駆動用軸118のトルクによって第1の長孔部110に沿って、図1では下方へ向かって移動することになる。
第2の駆動機構部106は、第1の駆動機構部105と概ね同様に構成される。すなわち、第2の駆動機構部106は、シャッタ地板102の厚さ方向に軸を向けて第2の長孔部111に沿って移動するように第2の長孔部に挿設された第2の駆動ピン127と、第2の駆動ピン127を駆動するための力を伝達するためのアームであって、一端に第2の駆動ピン127が回転可能に取り付けられた第2の駆動部材128と、第2の駆動部材128の他端に固定されており、例えば駆動バネなどの付勢力によって、図1では時計回りに回転するように付勢された第2の駆動用軸120とを備える。
このような第2の駆動機構部106によれば、露光動作時には、第2の駆動部材128によって第2の駆動用軸120に連結された第2の駆動ピン127が、第2の駆動用軸120のトルクによって第2の長孔部111に沿って、図1では下方へ向かって移動することになる。
なお、本実施の形態では、第1の駆動ピン112及び第2の駆動ピン127が、駆動バネの付勢力によってトルクを生じさせる例により説明したが、第1の駆動ピン112及び第2の駆動ピン127の一方又は両方にトルクを生じさせるために、モータなどが採用されてもよい。この場合、モータで発生したトルクを適宜設けられるギアなどの伝達機構により伝達されてもよい。
ブレーキ機構部107は、露光動作の終了時に、第1の長孔部110の一端部としての下端部の近傍において、第1の駆動ピン112の側部と当接し、摩擦力によって第1の駆動ピン112の速度を低下させ、それによって、第1の駆動ピン112が停止する際の衝撃を緩和する。
詳細には、ブレーキ機構部107は、ブレーキ用軸117と、ブレーキ用軸117に取り付けられており、ブレーキ用軸117を中心に回転する第1のブレーキレバー129a及び第2のブレーキレバー129bとから構成される。
第1のブレーキレバー129aは、ブレーキ用軸117に設けられた付勢部材130(図3参照)により、図1で反時計回りに回転するように付勢されている。第2のブレーキレバー129bは、ブレーキ用軸117を構成する部材と擦れながら回転するように設けられる。
このようなブレーキ機構部107によれば、露光動作時に第1の駆動ピン112が下方へ移動する場合、図1を参照すると、第1のブレーキレバー129aは、第1の駆動ピン112の側部に右方から当接し、第2のブレーキレバー129bは、右上方へ延びるアーム部が第1の駆動ピン112の側部に右方から当接することによって、第1の駆動ピン112の速度を低下させる。第1の駆動ピン112が下方へ移動する場合、第1のブレーキレバー129aと第2のブレーキレバー129bとは、いずれも、時計回りに回転することになる。このとき、図1で左上方へ延びる第2のブレーキレバー129bのアーム部は、第1の駆動ピン112の移動経路に進入する。
露光動作の終了後にセット状態へ戻るために第1の駆動ピン112が上方へ移動すると、上述のように第1の駆動ピン112の移動経路に進入した、図1で概ね左上方へ延びる第2のブレーキレバー129bのアーム部が、第1の駆動ピン112の側部に左方から当接する。これにより、第2のブレーキレバー129bは、反時計回りに回転して、図1で概ね右上方へ延びるアーム部が、露光動作時に第1の駆動ピン112に当接するように、第1の駆動ピン112の移動経路に進入する。第2のブレーキレバー129bは、付勢力によって、第1の駆動ピン112の移動経路に進入する。
第1の緩衝部材108は、露光動作の終了時に第1の駆動ピン112が衝突するように、第1の長孔部110の下端部に設けられた緩衝部材取付部114に取り付けられる。第1の緩衝部材108は、ブチルゴム、エラストマーなどの弾性を有する材料から作られており、これにより、第1の駆動ピン112が衝突した時の衝撃を緩和する。
第1の緩衝部材108は、図6に示すように、シャッタ地板102の厚さ方向に延びる柱状の緩衝部131と、緩衝部131から張り出してシャッタ地板102の羽根室側とは反対側の主面に当接する第1の張出部132とを備える。
詳細には、緩衝部131は、第1の長孔部110の下端部に当接する面を形成する当接面部133と、第1の駆動ピン112が移動した際に衝突する面を形成する衝突面部134とを含む。当接面部133は、周縁部115及びショルダ部116と当接するように、シャッタ地板102の厚さ方向から見て、円弧状をなす。衝突面部134は、第1の駆動ピン112が衝突する力を広い面で受けられるように、第1の駆動ピン112と相補的な形状をなすことが好ましく、本実施の形態では、シャッタ地板102の厚さ方向から見て、円弧状をなす。
このような形状をなすことで、緩衝部131は、第1の長孔部110の下端部に設けられた緩衝部材取付部114に嵌合する。そして、緩衝部131は、シャッタ地板102の厚さ方向から見てC字状をなすため、ショルダ部116に当接する。これによって、シャッタ地板102の主面と平行な平面における緩衝部131の回転を抑止することができ、この平面における第1の緩衝部材108の移動を抑止することが可能になる。
第1の張出部132は、シャッタ地板102の厚さ方向から見て、当接面部133に接する平面を形成する接平面部135を含む。これにより、当接面部133の少なくとも一部には、第1の張出部132が張り出していない部分が形成される。
ここで、図3及び図4を見ると分かるように、第1の緩衝部材108のレンズ側の面の少なくとも一部は、シャッタ地板102の厚さ方向に僅かなすき間を空けて、ブレーキ機構部107の第1のブレーキレバー129a及び第2のブレーキレバー129bにより覆われている。これにより、第1の緩衝部材108が、緩衝部材取付部114から外れること、すなわち、シャッタ地板102から離間することが規制されている。このようなブレーキ機構部107は、駆動機構を構成する部材の一例である。このように、第1の緩衝部材108がシャッタ地板102から外れることを防止するための部材として、駆動機構を構成する部材を採用することによって、第1の緩衝部材108がシャッタ地板102から外れることを防止するために部品点数が増加することを抑えることができ、シャッタ100の小型化を図ることが可能になる。
第2の緩衝部材109は、露光動作の終了時に第2の駆動ピン127が衝突するように、第2の長孔部111の下端部に設けられた緩衝部材取付部に取り付けられる。第2の緩衝部材109は、第1の緩衝部材108と同様に、ブチルゴム、エラストマーなどの弾性を有する材料から作られており、これにより、第2の駆動ピン127が衝突した時の衝撃を緩和する。
第2の緩衝部材109は、第1の緩衝部材108と同様の緩衝部131と第1の張出部132とに加えて、緩衝部131から張り出してシャッタ地板102の羽根室側とは反対側の主面に当接する第2の張出部を備える。そして、本実施の形態に係る第2の緩衝部材109は、第1の緩衝部材108とは異なり、接平面部135を含まない。
これまで、本発明の一実施の形態に係るシャッタ100の構成について説明した。ここから、本実施の形態に係るシャッタ100の動作について説明する。
シャッタ100は、図示しない電磁石などによって第1の駆動部材126及び第2の駆動部材128をセット状態で保持される。セット状態では、図1に示すようにシャッタ地板102の厚さ方向から見て、第1の羽根123a〜dは、画枠の外部に位置づけられ、第2の羽根125a〜dは、画枠を塞ぐように位置づけられる。
例えばシャッタボタンが押下されることなどをトリガとして、シャッタ100は、露光動作を開始する。まず、第2の駆動部材128に対応付けられた電磁石への通電が切断される。これにより、付勢力によって第2の駆動用軸120が、図1での時計回りに回転し、第2の駆動ピン127が第2の長孔部111に沿って移動するとともに、第2の羽根125a〜dが、図1での上から下へ移動する。その結果、画枠の一部が開放されて、固体撮像素子が露光する。
次に、シャッタ速度に応じた時間間隔を開けて、第1の駆動部材126に対応付けられた電磁石への通電が切断される。これにより、付勢力によって第1の駆動用軸118が、図1での時計回りに回転し、第1の駆動ピン112が第1の長孔部110に沿って移動するとともに、第1の羽根123a〜dが、図1での上から下へ移動する。その結果、解放された画枠の一部が塞がれ、その塞がれた部分に対応する領域の固体撮像素子の露光が終了する。これにより、シャッタ速度に応じた時間だけ、固体撮像素子が露光することになる。
その後、第2の駆動ピン127が第2の長孔部111に設けられた第2の緩衝部材109の衝突面部に衝突すると、第2の駆動ピン127が停止するとともに、第2の羽根125a〜dが、画枠101の外部へ、すなわち図1では画枠101の下方へ移動する。そして、第1の駆動ピン112が第1の長孔部110に設けられた第1の緩衝部材108の衝突面部134に当接すると、第1の駆動ピン112が停止するとともに、画枠101は、第1の羽根123a〜dによって塞がれた状態となる。これまでの間に、第2の羽根125a〜dと第1の羽根123a〜dとが、シャッタ速度に応じたスリットを開けて移動することになるので、シャッタ速度に応じた時間だけ、固体撮像素子の全体が露光することになる。
第2の駆動ピン127が停止する際、第2の緩衝部材109に衝突するので、第2の緩衝部材109が備える緩衝部の弾性によって、第2の駆動ピン127の停止時の衝撃が緩和される。
また、第1の駆動ピン112は、ブレーキ機構部107によって速度が低減されることによって、第1の駆動ピン112の停止時の衝撃が緩和される。これに加えて、第1の駆動ピン112は、第1の緩衝部材108に衝突するので、主に第1の緩衝部材108が備える緩衝部131の弾性によっても、第1の駆動ピン112の停止時の衝撃が緩和される。
ここで、第1の緩衝部材108の第1の張出部132は、シャッタ地板102の厚さ方向から見て当接面部133に接する平面を形成する接平面部135を含む。これにより、当接面部133の少なくとも一部には、第1の張出部132が張り出していない部分が形成される。そのため、第1の駆動ピン112が、第1の緩衝部材108に衝突して第1の張出部132が揺動したとしても、第1の張出部132が張り出していない部分では応力集中が生じず、その部分から亀裂が生じることはない。
従って、第1の駆動ピン112が、第1の緩衝部材108に衝突を繰り返すことによって生じることがある第1の緩衝部材108の損傷を抑制することができ、シャッタ100の耐久性を向上させることが可能になる。
また、第1のシャッタ羽根103のうち、シャッタ地板102に最も近接するのは、例えば、第1の羽根123a〜dの各々を第1のアーム122a〜bを連結するリベット部材であり、そのため、シャッタの小型化を図るには、上述の通り、リベット部材がシャッタ地板102の近くを移動することが望ましい。
ここで、本実施の形態では、第1の緩衝部材108は、上述の第2の張出部を備えておらず、緩衝部131から張り出してシャッタ地板102の羽根室側の主面に当接する第1の張出部132のみを備える。
第1の緩衝部材108が、第1の張出部132に加えて第2の張出部を備えてもよく、また第2の張出部のみを備えてもよいが、本実施の形態のように第1の張出部132のみを備えることによって、第1の緩衝部材108が羽根室側へ突出することを防ぐことができる。これにより、第2の張出部を設けた場合よりも、リベット部材がシャッタ地板102の近くを移動することができる。従って、シャッタの小型化を図ることが可能になる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように変形されてもよい。
例えば、第2の緩衝部材109が備える第1の張出部132及び第2の張出部が、接平面部を含んでもよい。これによれば、第1の緩衝部材108が備える接平面部135と同様の効果を奏する。この場合の接平面部は、第1の張出部132と第2の張出部とで共通の平面であってもよく、異なる平面であってもよい。
例えば、実施の形態では、2つのシャッタ羽根を備えるシャッタ100を例に説明したが、実施の形態に係る緩衝部材は、1つのシャッタ羽根を備えるものに採用されてもよい。
例えば、実施の形態では、第1の駆動ピン112の衝撃を緩和するための第1の緩衝部材108に接平面部が設けられる例を説明したが、このような接平面を有する緩衝部材が、第2の駆動ピン127の衝撃を緩和するための第2の緩衝部材109に採用されてもよい。
例えば、接平面部135は、シャッタ地板102の厚さ方向から見て、第1の駆動ピン112の直径以上の長さを有すればよい。例えば、第1の緩衝部材208,308は、図7,8に示すような接平面部235,335を備えてもよい。これによっても、実施の形態と同様の効果を奏する。
また、接平面部135は、シャッタ地板102の厚さ方向から見て、第1の緩衝部材108に衝突する衝突位置に第1の駆動ピン112を位置づけた場合に、第1の駆動ピン112が第1の緩衝部材108に衝突する方向である衝突方向へ、衝突位置における第1の駆動ピン112を投影させた部分を含んで形成されることが好ましい。
第1の緩衝部材108にて緩衝部に特に大きな衝撃が加わるのは、衝突位置における第1の駆動ピン112を衝突方向へ投影させた部分と考えられるためである。これによっても、第1の駆動ピン112が、第1の緩衝部材108に衝突を繰り返すことによって生じることがある第1の緩衝部材108の損傷を抑制することができ、シャッタ100の耐久性を向上させることが可能になる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
100 シャッタ
101 画枠
102 シャッタ地板
103 第1のシャッタ羽根
104 第2のシャッタ羽根
105 第1の駆動機構部
106 第2の駆動機構部
107 ブレーキ機構部
108,208,308 第1の緩衝部材
109 第2の緩衝部材
110 第1の長孔部
111 第2の長孔部
112 第1の駆動ピン
113 移動経路部
114 緩衝部材取付部
115 周縁部
116 ショルダ部
117 ブレーキ用軸
118 第1の駆動用軸
119a,119b 第1のアーム用軸
120 第2の駆動用軸
121a,121b 第2のアーム用軸
122a,122b 第1のアーム
123a,123b,123c,123d 第1の羽根
124a,124b 第2のアーム
125a,125b,125c,125d 第2の羽根
126 第1の駆動部材
127 第2の駆動ピン
128 第2の駆動部材
129a 第1のブレーキレバー
129b 第2のブレーキレバー
130 付勢部材
131 緩衝部
132 第1の張出部
133 当接面部
134 衝突面部
135,235,335 接平面部

Claims (5)

  1. シャッタ羽根を駆動するための駆動ピンと、
    前記駆動ピンが移動する長孔部を有するシャッタ地板と、
    前記長孔部の一端部に取り付けられた緩衝部材とを備え、
    前記緩衝部材は、
    前記一端部に当接する面を形成する当接面部と、前記駆動ピンが移動した際に衝突する面を形成する衝突面部とを含み、前記シャッタ地板の厚さ方向に延びる柱状の緩衝部と、
    前記緩衝部から張り出して前記シャッタ地板の一主面に当接する部分であって、前記厚さ方向から見て前記当接面部に接する平面を形成する接平面部を含む第1の張出部とを有し、
    前記接平面部は、前記厚さ方向から見て、前記駆動ピンの直径以上の長さを有する、カメラ用フォーカルプレーンシャッタ。
  2. 前記接平面部は、前記厚さ方向から見て、前記駆動ピンが前記緩衝部材に衝突する方向である衝突方向へ、前記緩衝部材に衝突する位置における前記駆動ピンを投影させた部分を含んで形成される
    請求項に記載のカメラ用フォーカルプレーンシャッタ。
  3. 前記第1の張出部は、駆動機構を構成する部材によって、前記シャッタ地板から離間することが規制されている
    請求項1又は2に記載のカメラ用フォーカルプレーンシャッタ。
  4. 前記第1の張出部は、前記シャッタ羽根が設けられる羽根室とは反対側の主面に当接する
    請求項1からのいずれか1項に記載のカメラ用フォーカルプレーンシャッタ。
  5. 前記緩衝部材は、前記緩衝部から張り出して、前記シャッタ地板が有する主面のうち、前記一主面とは反対側の主面に当接する部分であって、前記厚さ方向から見て前記当接面部に接する平面を形成する接平面部を含む第2の張出部をさらに有する、
    請求項1からのいずれか1項に記載のカメラ用フォーカルプレーンシャッタ。
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