JP2576780Y2 - シャッタ作動部材の緩衝機構 - Google Patents

シャッタ作動部材の緩衝機構

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JP2576780Y2
JP2576780Y2 JP1992041632U JP4163292U JP2576780Y2 JP 2576780 Y2 JP2576780 Y2 JP 2576780Y2 JP 1992041632 U JP1992041632 U JP 1992041632U JP 4163292 U JP4163292 U JP 4163292U JP 2576780 Y2 JP2576780 Y2 JP 2576780Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カメラ用シャッタ等に
利用するシャッタ作動部材の緩衝機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カメラ用シャッタの緩衝装置としては従
技術として、特願昭54ー161214号公報に係る
ものがある。これは、シャッタ幕を開閉駆動する駆動力
伝達部材の走行終了時の制動を、馬蹄形または円環形の
弾性材料、または弾性磁気材料よりなる制動部材により
構成し、前記制動部材と前記駆動力伝達部材との衝突に
より、制動部材の一部を変形せしめて走行終了時の衝撃
緩和、並びに定位置捕獲保持を行なわしめるという構成
が採用されている。制動部材の断面形状は、図に示す
ようにコの字で、取付は接着をしてシャッタ基板から
外れないようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来技術における制動
部材の形状は、シャッタ基板へ取り付ける為にコの字の
断面を持ち、シャッタ基板の表裏を挟み込む様な形状を
用いているだけなので、シャッタ作動中にシャッタ基板
から外れたり、衝撃の大きさによって駆動力伝達部材
の衝撃を吸収しきれず、駆動レバーの跳ね返りが起きた
りするという問題を有していた。
【0004】そこで本考案は、前記弾性部材を接着しな
い場合でもシャッタ作動中にシャッタ基板から外れなく
し、駆動力伝達部材の跳ね返りが起きないようにする事
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案は、シャッタ基板に設けられた溝部に沿って一
端が往復移動することによってシャッタを開閉動作させ
作動部材と、上記溝部の端部に装着されて上記作動部
材の一部と係合可能な弾性部材とからなり、上記弾性部
材は上記シャッタ基板の両面を挟み込む挟持部が内壁部
を介して断面コ字形に一体に形成してあり上記挟持部
間にはこれらの挟持部同士を結合しかつ上記端部に形成
された少なくとも1つの凹部に係合可能に形成された結
合部が放射状に設けてある。
【0006】
【実施例】以下、本考案の詳細を添付図面に示した好適
な実施例にそって説明する。図1は本考案の緩衝機構を
備えたフォーカルプレーンシャッタの一実施例を示す平
面図である。図において1はシャッタ基板で開口部1a
を有している。3,13は開放、閉鎖レバー支持部で、
これを中心として回転する開放レバー4、閉鎖レバー1
4が枢着されている。開放レバー4及び閉鎖レバー14
シャッタを開閉動作させる作動部材を構成するもので
あり、各先端部には作動部材の一部をなす先幕駆動ピン
及び後幕駆動ピン15が固定されている。これらの駆
動ピンがシャッタ駆動アーム6と連結して複数枚のシャ
ッタ幕7を開閉動作させる。8,9は本考案の緩衝機構
用の弾性部材で、シャッタ基板1に設けられた溝部2,
12の端部(シャッタ幕の走行終了位置)に装着されて
いる。溝部2,12は先幕,後幕駆動ピン5,15が貫
通する曲溝である。
【0007】図2は、弾性部材の構成例として後幕駆動
ピン15と係合する弾性部材9を拡大して示してある。
この弾性部材9は、シャッタ基板1に設けられた溝部1
2の端部12aに形成された取付部に装着されている。
【0008】この弾性部材9の形状は、扇状に形成され
た2枚の挟持部9a,9bを内周部に設けてある内壁部
9dを介して断面コ字形とする一体に形成してある。こ
れらの挟持部9a,9b間には、上下の挟持部を結合す
る3つの結合部9cが放射状に設けてある。
【0009】一方、溝部12の端部12aに形成されて
いる取付部は、溝部の溝幅よりも大きい円弧の半円状に
形成してある。この端部12aの溝部の延長線上及びこ
の溝部と取付部との境界に溝部と直交する方向に凹部1
2cが形成してある。凹部12cは、それぞれ弾性部材
の結合部9cと係合可能である。
【0010】なお、弾性部材9を溝部の端部12aの取
付部に装着するには、弾性部材を圧縮状態に変形させて
各結合部9cをそれぞれの凹部12cに係合させるとと
もに、挟持部9a,9bでシャッタ基板を挟み込む。こ
れにより弾性部材9は、溝部の端部12aに圧縮された
状態で、しかも結合部9cが端部12aに形成された凹
部12cに係合された状態で装着される。このため、挟
持部9a,9bの浮き上がりを抑える事ができるのでシ
ャッタ基板1からの外れ防止効果が得られ、組立ての際
に接着をする必要がなくなる。
【0011】次に、図1の状態の動作を説明する。図1
はシャッタがスタート位置にある状態を示し先幕,後幕
駆動ピン5,15がそれぞれ、A,Bの位置にある。シ
ャッタレリーズが行われると、シャッタ駆動系の回転で
作動部材の一部をなす先幕及び後幕駆動ピン5,15が
それぞれA,BからAA,BBに移動する。先幕及び後
幕駆動ピン5,15はシャッタ幕走行終了端部(溝部の
端部)に付設されている弾性部材8,9に衝突し、これ
によって弾性部材8,9は駆動ピンからの力を受け
形しその時生じる衝撃を吸収する。この場合、弾性部
材の駆動ピンとの接触面の肉厚を厚くする程変形エネル
ギーが大きくなるため、駆動ピンによる衝撃力の吸収量
が大きくなる。したがって、この接触面の肉厚を厚くす
ることにより駆動ピンの跳ね返り防止効果を大きくする
ことが出来る。また弾性部材8,9が駆動ピン5,15
に押しつぶされ変形する時、従来の形状では挟持部8
a、8b及び9a,9bがシャッタ基板1から浮き上が
ってシャッタ基板1との係合量が減るため、接着しなけ
ればシャッタ基板1から外れてしまう。
【0012】図3は、溝部12の端部に弾性部材9が装
着され、そこへ作動部材である後幕駆動レバー14の先
端に設けられた後幕駆動ピン15が係合している状態を
示している。図示してあるように、閉鎖レバー14は図
示しない駆動バネにより図示した矢印の方向へ左旋性を
与えられている。シャッタレリーズが行われると、閉鎖
レバー14がスタート位置Bから走行終了位置BBへ動
き、弾性部材9に衝突する。この時閉鎖レバー14の走
行方向に結合部9cが設けられて肉厚が厚くなっている
ため、内壁部9dと一緒に変形して緩衝作用を大きくす
ることにより跳ね返りを防止することが出来る。
【0013】図4は、他の実施例を示すもので、シャッ
タ基板に設けられた別の溝部2の端部2aに弾性部材8
が装着してある状態を示している。弾性部材8は、4分
の3円に近い扇形に形成してあり、挟持部8a,8bの
一部が溝部にせり出してなる形状部8dが付加されてい
る。形状部8dは、弾性部材8に駆動ピン5が左旋し接
触、衝突する時駆動ピン5を走行方向に捕獲するもの
で、作動部材であるシャッタ解放レバー4の先幕駆動ピ
ン5の通過に対して抵抗力を及ぼして駆動ピンのはね返
りを防止、弾性部材の外れ防止効果を大きくる。
【0014】弾性部材の結合部の数は、この実施例では
3つとなっているが、この数に限定する趣旨ではない。
また、駆動ピンに金属材料を用いる場合には、弾性部材
に弾性磁気材料を用いるとより効果が得られる。駆動ピ
ンに凸部または凹部を設けそこに弾性部材をはめて用い
てもよい。なお、本考案はフォーカルプレーンシャッタ
に限定されるものではない。
【0015】
【考案の効果】本考案の構成によれば、弾性部材に結合
部8c,9cを設けることによりシャッタ基板1と弾性
部材8,9の挟持部8a,8b,9a,9bの動きが規
制されるので、弾性部材をシャッタ基板への取付時に接
着しなくても外れを防ぐことが出来るので製造工程を減
少させられる。また弾性部材の結合部8c,9cを駆動
ピンの運動方向に設けることにより、弾性部材による衝
撃吸収量が大きくなり駆動ピンの跳ね返り防止効果をよ
り大きくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるシャッタ緩衝機構を備えたフォー
カルプレーンシャッタの一実施例を示す平面図である。
【図2】弾性部材9とその取付部の斜視図である。
【図3】作動部材と弾性部材とを説明するための要部平
面図である。
【図4】シャッタ緩衝機構の他の実施例の平面図であ
る。
【図5】従来技術における制動部材の中央切断斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 シャッタ基板 2,12 溝部 4,14 作動部材 8,9 弾性部材8a,8b,9a,9b 挟持部 8c,9c 結合部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ基板に設けられた溝部に沿って
    一端が往復移動することによってシャッタを開閉動作さ
    せる作動部材と、上記溝部の端部に装着されて上記作動
    部材の一部と係合可能な弾性部材とからなり、上記 弾性部材は上記シャッタ基板の両面を挟み込む挟持
    部が内壁部を介して断面コ字形に一体に形成してあり、
    上記挟持部間には当該挟持部同士を結合しかつ上記端部
    に形成された少なくとも1つの凹部に係合可能に形成さ
    れた結合部が放射状に設けてあることを特徴とするシャ
    ッタ作動部材の緩衝機構。
JP1992041632U 1992-06-17 1992-06-17 シャッタ作動部材の緩衝機構 Expired - Fee Related JP2576780Y2 (ja)

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