JPH09142261A - ワイパブレード - Google Patents

ワイパブレード

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Publication number
JPH09142261A
JPH09142261A JP7300025A JP30002595A JPH09142261A JP H09142261 A JPH09142261 A JP H09142261A JP 7300025 A JP7300025 A JP 7300025A JP 30002595 A JP30002595 A JP 30002595A JP H09142261 A JPH09142261 A JP H09142261A
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JP
Japan
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lever
wiper blade
wiper
guide
blade
Prior art date
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Application number
JP7300025A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakano
博之 中野
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09142261A publication Critical patent/JPH09142261A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパ作動時の振動を効果的に低減でき、し
かも、取扱いが容易なワイパブレードを得る。 【解決手段】 ワイパブレード10では、セカンダリレ
バー26の連結部62に対応してプライマリレバー22
の側壁部30、32にガイド部44、46が形成されて
おり、また、セカンダリレバー26の連結部62上には
ダンパスライダ64がガイド部44、46との間に所定
のクリアランスを形成した状態で載置され固定されてい
る。ワイパ作動時にセカンダリレバー26が連結部62
を中心に払拭方向(図1の矢印X方向及びその逆方向)
へ振動すると、ダンパスライダ64がガイド部44、4
6と接触してセカンダリレバー26の振動が前記クリア
ランスの範囲に制限され、セカンダリレバー26の振動
を効果的に低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のウインド
シールドガラスのウインドシールド面等の被払拭面を払
拭するためのワイパ装置に用いられるワイパブレードに
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のウインドシールドガラスのウイ
ンドシールド面等の被払拭面を払拭する車両用ワイパで
は、ウインドシールド面に接触してこれを払拭するブレ
ードラバーと、このブレードラバーを保持すると共に互
いにトーナメント式に連結された複数のレバーと、によ
って構成されたトーナメント式ワイパブレード(以下、
「標準ブレード」と称する)が一般的に用いられてい
る。
【0003】この種の標準ブレードは、複数のレバーの
うち、最上段に設けられたプライマリレバーの中央部分
でクリップを介してワイパアームに支持されており、さ
らにこのワイパアームは、複数のリンク部材を介してワ
イパモータに接続されている。ワイパモータが作動する
とワイパアームが往復回動され、これに伴って標準ブレ
ードがウインドシールド面上を往復回動する。これによ
ってブレードラバーがウインドシールド面上の雨滴等を
払拭する構成である。
【0004】ところで、近年、デザイン上の観点等から
ウインドシールドガラスが大きく傾斜し、ウインドシー
ルド面の面積の大きな車種(例えば、ロングノーズタイ
プのミニバン等)が登場している。
【0005】このようなウインドシールド面の面積の大
きな車種の場合では、ウインドシールド面の面積に対す
るワイパの払拭面積の比率を満足させるために、ブレー
ド長が500mm前後の従来の標準ブレードに代わり、
ブレード長が700mm前後のワイパブレード(以下、
「ロングブレード」と称する)が採用されている。
【0006】しかしながら、この種のロングブレードを
使用した場合では、ワイパ作動時にブレード後端側で払
拭方向と同方向の振動が発生するという問題点がある。
【0007】この問題を解決するための手段として、従
来では、ブレードラバーにモリブデン処理を施したり、
或いは、連結部におけるレバー間の隙間(ガタ)を縮小
する(換言すれば、隙間の公差をより厳格にする)等の
対策が行われていた。しかしながら、前者の場合では、
その効果が一時的で経時変化によってモリブデンによる
効果が低下して再度振動が発生してしまう。また後者の
場合では、レバー間の隙間を極端に縮小するとレバーが
円滑に回動しなくなる可能性がある等の問題があった。
【0008】ここで、上述した問題点を解決するための
ワイパ装置が、実開昭63−79256号公報に開示さ
れている。
【0009】すなわち、このワイパ装置は、ワイパブレ
ードの後端側に位置するセカンダリレバーの後端部が連
結部材によってワイパアームと連結されており、連結部
材によってワイパブレードを保持している。このワイパ
装置では、ワイパブレードが連結部材によってワイパア
ームと連結され、連結部材によってワイパブレードが保
持されるため、ワイパブレード(セカンダリレバー)の
払拭方向の振動を防止できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常のワイ
パ装置では、洗車時や積雪時等でブレードラバーの変形
や凍結を防止するために、ワイパブレードをウインドシ
ールド面から離間する方向へ移動できる所謂ロックバッ
ク機構を備えているが、上記構成のワイパ装置(ワイパ
ブレード)では、ワイパブレードをウインドシールド面
から離間させる場合にもワイパブレードが連結部材から
外れる可能性があり、その都度ワイパブレードを連結部
材に嵌め治さなくてはならず、常に慎重にワイパブレー
ドを取扱う必要があった。
【0011】また、連結部材を設けることによって車両
走行時の空気抵抗が増加するため、ワイパブレードの浮
き上がり現象を誘発する可能性がある。
【0012】以上説明した如く、上記構成のワイパブレ
ードでは、欠点や不具合が多く改良の余地が多分にあっ
た。
【0013】本発明は上記事実を考慮して、ワイパ作動
時の振動を効果的に低減でき、しかも、取扱いが容易な
ワイパブレードを得ることが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のワイパブ
レードでは、所定の払拭方向へ向けて被払拭面上を往復
回動して前記被払拭面を払拭するブレードラバーと、高
さ方向に互いに回動可能に連結されて前記ブレードラバ
ーを保持する複数のレバーと、前記複数のレバーのう
ち、前記高さ方向の直上に位置するレバーの連結部に連
結された下位のレバーの長手方向端部と前記端部と対向
する上位のレバーとの間に設けられ、前記連結部を中心
とする前記下位のレバーの前記払拭方向の振動を強制的
に制限する振動制限手段と、を備えている。
【0015】上記構成のワイパブレードでは、ブレード
ラバーが複数のレバーによって保持されており、このブ
レードラバーが被払拭面上を往復回動すると被払拭面が
ブレードラバーによって払拭され、被払拭面上の雨滴等
が払拭される。
【0016】ところで、ワイパブレードが被払拭面上を
往復回動する際には、諸々の条件によって、直上に位置
するレバーとの連結部を中心に下位のレバーがブレード
ラバーの払拭方向へ向けて振動する場合がある。
【0017】ここで、当該下位のレバーの長手方向端部
と、この端部と対向する上位のレバーとの間には振動制
限手段が設けられており、この振動制限手段によって振
幅が最大とされる下位のレバーの長手方向の端部の振動
が強制的に制限されるため、振動を極めて効果的に低減
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1の実施の形
態に係るワイパブレード10の主要部の断面図が示され
ており、また、図2にはワイパブレード10の主要部の
外観が斜視図によって示されている。さらに、図3には
ワイパブレード10の正面図が示されており、また、図
4にはワイパブレード10の平面図が示されている。な
お、これらの図において矢印Xはワイパブレード10の
幅方向前方(払拭方向前方)を示し、矢印Yはワイパブ
レード10の長手方向の先端方向を示し、矢印Zはワイ
パブレード10の高さ方向の上方を示す。
【0019】これらの図に示されるように、ワイパブレ
ード10はブレードラバー12を備えている。このブレ
ードラバー12は所定硬度の弾性材料によって形成され
ており、下端側にはリップ部14が形成されている。こ
のリップ部14は被払拭面としてのウインドシールドガ
ラスのウインドシールド面(図示省略)に接触し、ブレ
ードラバー12がウインドシールド面上を移動するとリ
ップ部14がウインドシールド面上の雨滴等を払拭す
る。
【0020】また、リップ部14の上側にはネック部1
6が形成されており、更にネック部16の上側には被保
持部18が形成されている。被保持部18にはブレード
ラバー12を長手方向に支持するバッキング20が挟持
状態で嵌合されている。
【0021】さらに、このようなブレードラバー12の
上方には複数のレバーが設けられている。これらの複数
のレバーは、高さ方向(図1乃至図3の矢印Z方向)の
最上位からプライマリレバー22、セカンダリレバー2
4、26、及びヨークレバー28の順に配置されてい
る。すなわち、本第1の実施の形態に係るワイパブレー
ド10は所謂トーナメント式のワイパブレードを構成し
ている。
【0022】複数のレバーのうち、最上位に位置するプ
ライマリレバー22は互いに対向した一対の側壁部3
0、32と、上壁部34から成り、高さ方向下方へ向け
て開口した断面コ字状に形成されている。また、側壁部
30、32は下方へ向けて互いに離間する如く(すなわ
ち、外方)へ傾斜している。
【0023】また、プライマリレバー22の上壁部34
の長手方向中央部には開口部36が形成されている。開
口部36では、側壁部30、32が上壁部34よりも上
方へ延出されており、側壁部30と側壁部32の間には
リベット38によってクリップ40が回動自在に支持さ
れている。また、クリップ40にはワイパアーム(図示
省略)の先端部が係止されている。
【0024】さらに、開口部36の長手方向側方には複
数の通風孔42が形成されている。これらの通風孔42
は各々が矩形状に形成されており、ワイパ作動時にプラ
イマリレバー22の内側に流入した気流(空気)が、こ
れらの通風孔42から流出可能とされている。
【0025】一方、側壁部30、32の長手方向中央部
よりも後端側にはガイド部44、46が形成されてお
り、振動制限手段の一部を構成している。
【0026】これらのガイド部44、46では、側壁部
30、32が他の部分よりも下方へ向けて延出されてい
る。また、ガイド部44、46は互いに平行とされてお
り、上壁部34に対して略直角とされている。
【0027】また、プライマリレバー22の長手方向両
端部には、下方へ向けて開口した断面コ字状の連結部4
8が形成されており、セカンダリレバー24、26がリ
ベット50によって回動自在に連結されている。
【0028】また、これらの連結部48では、プライマ
リレバー22とセカンダリレバー24、26の間にダン
パ52が設けられている。ダンパ52は樹脂材によって
形成されており、プライマリレバー22とセカンダリレ
バー24、26との直接的な接触を防止すると共に、セ
カンダリレバー24、26がダンパ52を介して間接的
にプライマリレバー22と接触した場合には、ダンパ5
2が接触時の衝撃を吸収する。
【0029】一方、セカンダリレバー24の長手方向両
端部には、それぞれ下方へ向けて開口した断面コ字状の
連結部60が形成されている。
【0030】また、セカンダリレバー26の長手方向先
端部には下方へ向けて開口した断面コ字状の連結部62
が形成されている。連結部62の前方及び後方(図3の
矢印X方向及び逆方向)には、前述したガイド部44、
46が連結部62を包み込むような状態で隣接してい
る。また、連結部62にはダンパスライダ64が設けら
れており、振動制限手段の一部を構成している。ダンパ
スライダ64は樹脂材によって下方へ向けて開口した断
面コ字状に形成されており、セカンダリレバー26の連
結部62上に載置され固定されている。また、ダンパス
ライダ64の幅(図3の矢印X方向の長さ)は連結部6
2(セカンダリレバー26)の幅よりも長く、ダンパス
ライダ64の幅方向両端部は連結部62(セカンダリレ
バー26)の幅方向両端部よりもガイド部44、46に
近接している。さらに、ダンパスライダ64の幅方向両
端部とガイド部44、46との間には所定のクリアラン
スが設けられている。
【0031】また、セカンダリレバー26の長手方向後
端部には下方へ向けて開口した断面コ字状の連結部66
が形成されている。
【0032】さらに、これらの連結部60、62、66
にはそれぞれヨークレバー28がリベット68によって
回動自在に連結されている。ここで、連結部62におい
て、ダンパスライダ64とガイド部44、46との間に
設けられたクリアランスは、ヨークレバー28が連結部
62を中心に自在に回動可能な最小限の大きさとされて
いる。
【0033】また、各連結部60、62、66では、セ
カンダリレバー24、26とヨークレバー28の間にダ
ンパ70が設けられている。ダンパ70は樹脂材によっ
て形成されており、セカンダリレバー24、26とヨー
クレバー28との直接的な接触を防止すると共に、ヨー
クレバー28がダンパ70を介して間接的にセカンダリ
レバー24、26と接触した場合には、その衝撃を吸収
する。
【0034】一方、ヨークレバー28の長手方向両端部
には断面コ字状の保持部72がそれぞれ形成されてお
り、各保持部72がブレードラバー12の被保持部18
をバッキング20と共に挟持することによってブレード
ラバー12を保持している。
【0035】次に本実施の形態の作用について説明す
る。上記構成のワイパブレード10では、ワイパモータ
が駆動するとワイパアームを介してワイパブレード10
がピボット軸回りに往復回動され、ブレードラバー12
のリップ部14によってウインドシールド面上の雨滴等
が払拭される。
【0036】ところで、このワイパ作動状態では、ワイ
パブレード10の後端側で連結部62を中心にセカンダ
リレバー26が前後方向(図3の矢印X方向、及びその
逆方向)に振動する可能性がある。
【0037】ここで、連結部62(セカンダリレバー2
6)にはダンパスライダ64が設けられており、セカン
ダリレバー26がダンパスライダ64とガイド部44、
46との間のクリアランス以上の振幅で振動すると、ダ
ンパスライダ64の幅方向両端部がガイド部44、46
の内面に接触する。これによって、連結部62での振幅
が前記クリアランスの範囲内に制限される。
【0038】さらに、前述した如く、振動は連結部48
を中心に発生するため、連結部62での振動を制限する
ことによって、セカンダリレバー26の長手方向中央部
(すなわち、連結部48の近傍)や連結部62とは逆側
の連結部66側での振動が制限される。これによって、
セカンダリレバー26の振動が極めて効果的に低減され
る。
【0039】また、ダンパスライダ64は樹脂材によっ
て形成されているため、セカンダリレバー26が振動し
てダンパスライダ64がガイド部44、46と接触した
場合では、接触時のエネルギーがダンパスライダ64に
よって吸収され、ガイド部44、46の破損(すなわ
ち、プライマリレバー22の破損)等が防止される。
【0040】以上、説明した如く、上記構成のワイパブ
レード10では、プライマリレバー22の側壁部30、
32にガイド部44、46を設けると共に、セカンダリ
レバー26にダンパスライダ64を設けているため、ワ
イパ作動時にセカンダリレバー26が振動した場合であ
っても、セカンダリレバー26の振動を制限でき、振動
を効果的に低減できる。
【0041】また、プライマリレバー22の側壁部3
0、32にガイド部44、46を設けると共にセカンダ
リレバー24にダンパスライダ64を設けるだけでよい
ため、安価なコストで実現が可能であり、しかも、従来
のワイパブレードに対しても僅かな設計変更のみで容易
に適用できる。
【0042】また、ガイド部44、46はプライマリレ
バー22の側壁部30、32と一体であり、また、ダン
パスライダ64はセカンダリレバー26と一体であるた
め、ロックバック時等においても従来のワイパ装置の如
きワイパブレードの連結部材からの外れが生じる可能性
がなく取扱いが容易である。
【0043】さらに、ガイド部44、46の形状自体が
小型のため空気抵抗が小さく、ワイパ浮き上がり現象の
誘発を防止できる。
【0044】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の
部位については、同一の符号を付与してその説明を省略
する。
【0045】図5には、本発明の第2の実施の形態に係
るワイパブレード80の主要部の断面図が示されてい
る。また、図6には、ワイパブレード80の主要部の外
観が斜視図によって示されている。
【0046】これらの図に示されるように、前記第1の
実施の形態に係るワイパブレード10では、プライマリ
レバー22の側壁部30、32からガイド部44、46
が延出されていたのに対して、本第2の実施の形態に係
るワイパブレード80では、プライマリレバー82と振
動制限手段の一部を構成するガイド部材84とが別体で
構成されている点で前記第1の実施の形態に係るワイパ
ブレード10と異なる。
【0047】すなわち、ワイパブレード80は、樹脂材
によって成形されたガイド部材84を備えている。ガイ
ド部材84は互いに対向した一対の側壁部90、92と
上壁部94から成り、高さ方向下方へ向けて開口した断
面コ字状に形成されている。また、ガイド部材84はプ
ライマリレバー82の形状に対応して形成されており、
プライマリレバー82に嵌め込み可能である。
【0048】このガイド部材84の側壁部90、92の
上端側はプライマリレバー82の側壁部96、98に対
応しており、ガイド部材84をプライマリレバー82に
嵌め込んだ状態では、側壁部90、92の上端側がプラ
イマリレバー82の側壁部96、98に当接する。ま
た、側壁部90、92の下端側は、上端側よりも厚肉と
されており、この部分では上端側よりも側壁部90と側
壁部92との間の距離が短い。このため、ガイド部材8
4をプライマリレバー82に嵌め込んだ状態では、側壁
部90、92の下端側がプライマリレバー82の側壁部
96、98に嵌合してガイド部材84の不用意な脱落を
防止できる。
【0049】一方、ガイド部材84の上壁部94の裏側
には、下方へ向けて突出した突起100が形成されてい
る。突起100はプライマリレバー82の上壁部86に
形成された小孔88に対応しており、小孔88に嵌合可
能とされ、突起100を小孔88に嵌合させることでプ
ライマリレバー82の所定の位置、すなわち、連結部6
2に対応した位置にガイド部材84を取付けることがで
きる。さらに、ガイド部材84の上壁部94の幅方向中
間部には一対の切欠104、106が形成されている。
【0050】また、ワイパブレード80は金属製のガイ
ドシェル108を備えている。このガイドシェル108
はガイド部材84の外形に沿った形状に成形されてお
り、ガイド部材84の外側を被覆してガイド部材84を
保護する。また、ガイド部材84の上壁部94に対応す
るガイドシェル108の上壁部110には、切欠10
4、106に対応して一対の爪部112、114が形成
されており、ガイドシェル108がガイド部材84を被
覆した状態では、爪部112、114が切欠104、1
06に嵌合する。
【0051】さらに、ガイド部材84の側壁部90、9
2に対応するガイドシェル108の側壁部116、11
8の下端部は共に内側に折り込まれており、ガイドシェ
ル108がガイド部材84を被覆した状態では、この部
分がガイド部材84の側壁部90、92の下端部に係合
する。
【0052】すなわち、爪部112、114が切欠10
4、106に嵌合して、側壁部116、118の下端部
が側壁部90、92の下端部に係合することによって、
ガイドシェル108をガイド部材84に固定でき、ガイ
ドシェル108の不用意な脱落を防止できる。
【0053】上記構成のワイパブレード80では、前記
第1の実施の形態に係るワイパブレード10と同様に、
ワイパ作動時にセカンダリレバー26が連結部48を中
心に前後方向に振動すると、ダンパスライダ64の幅方
向両端部がガイド部材84の側壁部90、92の内面に
接触する。これによって、セカンダリレバー26の振動
が強制的に制限されるため、振動を効果的に低減でき
る。
【0054】また、ガイド部材84がプライマリレバー
82と別体で構成されている以外は基本的に前記第1の
実施の形態に係るワイパブレード10と同様の構成であ
るため、前記第1の実施の形態で述べた効果と同様の効
果を有する。
【0055】さらに、ガイド部材84とプライマリレバ
ー82とが別体で構成されているため、従来のワイパブ
レードにダンパスライダ64を設けるだけで従来のワイ
パブレードに容易に適用できる。
【0056】なお、本第2の実施の形態では、突起10
0と小孔88によってガイド部材84の位置決め及びガ
イド部材84の固定をする構成であったが、ガイド部材
84の位置決め及び固定の方法はこれに限るものではな
く、リベットや接着剤等の他の固定手段によってガイド
部材84を固定してもよい。この場合であっても上述し
た効果を損なうことはない。
【0057】また、本第2の実施の形態では、ガイド部
材84をガイドシェル108によって被覆して保護した
構成であったが、ガイド部材84に用いる材料の強度に
よってはガイドシェル108を用いなくてもよい。この
場合であっても上述した効果を損なうことはない。
【0058】さらに、本第2の実施の形態では、ガイド
部材84とダンパスライダ64とによって振動を制限す
る構成であったが、これに限らず、例えば、ダンパスラ
イダ64を設けずに、ガイド部材84の側壁部90、9
2の下端側の肉厚を更に厚くして、セカンダリレバー2
6が振動した場合には、ガイド部材84の側壁部90、
92とセカンダリレバー26とが接触する構成としても
よい。
【0059】図7には、本発明の第3の実施の形態に係
るワイパブレード130の主要部の断面図が示されてい
る。また、図8には、ワイパブレード130の主要部の
外観が斜視図によって示されている。
【0060】これらの図に示されるように、ワイパブレ
ード130では、プライマリレバー132を備えてい
る。このプライマリレバー132は互いに対向した一対
の側壁部134、136と、上壁部138から成り、高
さ方向下方へ向けて開口した断面コ字状に形成されてい
る。また、側壁部134、136は下方へ向けて互いに
離間する如く(すなわち、外方へ向けて)傾斜してい
る。さらに、一方の側壁部134は他方の側壁部136
よりも下方へ向けて延出されている。
【0061】また、これらの側壁部134、136の長
手方向中間部には、ガイド部140、142が形成され
ており、振動制限手段の一部を構成している。これらの
ガイド部140、142はセカンダリレバー26とヨー
クレバー28との連結部62に対応して形成されてい
る。また、ガイド部140とガイド部142は、側壁部
134と側壁部136の各々の高さ(図7及び図8の矢
印Z方向の長さ)に対応しており、側壁部134に形成
されたガイド部140は側壁部136に形成されたガイ
ド部142よりも下方へ延出されている。さらに、ガイ
ド部140の上端側及びガイド部142は互いに平行と
されており、上壁部138に対して略直角とされてい
る。また、ガイド部140の下端側は、下方へ向けてガ
イド部142から離間する方向(すなわち、外方)へ屈
曲しており、その屈曲角度は側壁部134の傾斜角度と
等しい。
【0062】一方、プライマリレバー132の上壁部1
38には、前記第1の実施の形態に係るワイパブレード
10と同様に複数の通風孔42が形成されている。さら
に、プライマリレバー132の上壁部138には前記ガ
イド部140、142に対応して貫通孔144が形成さ
れている。この貫通孔144は連結部62の上方に位置
するように形成されており、また、貫通孔144の大き
さは通風孔42の大きさよりも大とされている。
【0063】また、ワイパブレード130では、連結部
62(セカンダリレバー26)上にダンパスライダ14
6が載置され固定されており、振動制限手段の一部を構
成している。このダンパスライダ146は、前記第1の
実施の形態に係るワイパブレード10のダンパスライダ
64よりも形状が大きく、セカンダリレバー26上に載
置された状態では、ダンパスライダ146は上端側でガ
イド部140、142と対向する構成である。
【0064】また、ダンパスライダ146の形状は、貫
通孔144の形状と対応しており、ダンパスライダ14
6が貫通孔144を貫通可能とされている。すなわち、
上記構成のワイパブレード130では、前記第1及び第
2の実施の形態に係るワイパブレード10及び80と同
様の作用、効果を有するのみならず、ダンパスライダ1
46を連結部62(セカンダリレバー26)上に固定す
る際には、プライマリレバー132の上方から貫通孔1
44にダンパスライダ146を貫通させることによって
ダンパスライダ146が連結部62(セカンダリレバー
26)上に載置され、この状態で固定される。このた
め、ダンパスライダ146の取付け作業、特にダンパス
ライダ146の位置決めが容易となり、安価なコストに
て製造が可能となる。
【0065】なお、本実施の形態では、ガイド部140
の下端側を外方へ向けて屈曲した構成であったが、ガイ
ド部140の形状はこれに限るものではなく、例えば、
ガイド部140の下端側を屈曲させない形状であっても
よい。この場合であっても、上述した効果を損なうこと
はない。
【0066】また、上記第1乃至第3の実施の形態で
は、ダンパスライダ64、146をダンパ70と別体で
形成した構成であったが、例えば、全体としてU字状に
形成されダンパスライダ64、146とダンパ70とが
一体となった形状の振動制限手段をセカンダリレバー2
6の連結部62に差し込んで固定する構成としてもよ
い。この場合では、上述した効果を有するのみならず、
ダンパスライダ64、146の位置決めがより一層容易
となり、しかも、部品点数を削減できるため、より安価
なコストで製造できる。
【0067】さらに、上記第1乃至第3の実施の形態で
は、プライマリレバー22、82、132にガイド部4
4、46、140、142、或いはガイド部材84を設
け、セカンダリレバー26にダンパスライダ64、14
6を設けた構成であったが、これに限るものではない。
すなわち、セカンダリレバー26とヨークレバー28と
の連結部66を中心にヨークレバー28が振動する可能
性もあるため、ガイド部44、46、140、142、
或いはガイド部材84をセカンダリレバー26に設け、
連結部66(ヨークレバー28)にダンパスライダ6
4、146を設けて、ヨークレバー28の振動を低減さ
せる構成としてもよい。さらには、ブレードラバー12
のリップ部14にワックスが付着した場合等では、ワイ
パブレード10、80、130の先端部分で上述した振
動と類似した振動が発生する可能性があるため、ワイパ
ブレード10、80、130の先端側に適宜ガイド部4
4、46、140、142、或いはガイド部材84、及
びダンパスライダ64、146を設けて、この種の振動
に対処する構成としてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るワイパ
ブレードでは、振動制限手段が下位のレバーの振動を強
制的に制限するため、振動を極めて効果的に低減でき
る。また、下位のレバー及び下位のレバーの長手方向端
部と対向する上位のレバーの間に振動制限手段を設ける
だけでよいため、安価なコストで実現が可能である。さ
らに、振動制限手段は上位のレバーと下位のレバーとの
間に設けられているため、取扱いが容易でワイパ作動時
やロックバック時においても通常のワイパブレードと同
様の扱いができる。また、振動制限手段がレバー間に設
けられているため、振動制限手段自体の形状が小型でワ
イパ作動時の空気抵抗による影響が少なく、ワイパ浮き
上がり現象の誘発を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るワイパブレー
ドの主要部の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るワイパブレー
ドの主要部の外観斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るワイパブレー
ドの正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るワイパブレー
ドの平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るワイパブレー
ドの主要部の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るワイパブレー
ドの主要部の外観斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るワイパブレー
ドの主要部の断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るワイパブレー
ドの主要部の外観斜視図である。
【符号の説明】
10 ワイパブレード 12 ブレードラバー 22 プライマリレバー(レバー) 24 セカンダリレバー(レバー) 26 セカンダリレバー(レバー) 28 ヨークレバー(レバー) 44 ガイド部(振動制限手段) 46 ガイド部(振動制限手段) 64 ダンパスライダ(振動制限手段) 80 ワイパブレード 82 プライマリレバー(レバー) 84 ガイド部材(振動制限手段) 130 ワイパブレード 132 プライマリレバー(レバー) 140 ガイド部(振動制限手段) 142 ガイド部(振動制限手段) 146 ダンパスライダ(振動制限手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の払拭方向へ向けて被払拭面上を往
    復回動して前記被払拭面を払拭するブレードラバーと、 高さ方向に互いに回動可能に連結されて前記ブレードラ
    バーを保持する複数のレバーと、 前記複数のレバーのうち、前記高さ方向の直上に位置す
    るレバーの連結部に連結された下位のレバーの長手方向
    端部と前記端部と対向する上位のレバーとの間に設けら
    れ、前記連結部を中心とする前記下位のレバーの前記払
    拭方向の振動を強制的に制限する振動制限手段と、 を備えるワイパブレード。
JP7300025A 1995-11-17 1995-11-17 ワイパブレード Pending JPH09142261A (ja)

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