JP4016272B2 - 液化ガス気化システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液化ガス気化装置の気化用熱源として温水暖房用等の熱源機から循環供給される温水等を用いるように、液化ガス気化装置と熱源機とを組み合わせた液化ガス気化システムに関し、特に熱源機及び液化ガス気化装置のいずれか一方の異常発生を他方に送信して異常対策のための制御を行わせるための技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来、液化ガス気化装置と温水暖房用熱源機とを組み合わせ、液化ガス気化装置に対し液化ガス(LPG)の気化用熱源として上記熱源機から温水を供給するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。このものでは、ポンプが組み込まれた家庭暖房用熱源機を用い、液化ガスが通される熱交換器を貯留温水中に浸漬させた温水焚気化器に対し上記熱源機からの温水循環回路の一部を通過させ、この温水循環回路を通して循環供給される上記熱源機からの温水と液−液熱交換させることにより上記温水焚気化器内の貯留温水を加熱して沸き上げるようにしている。そして、沸き上げられた貯留温水により加温されて上記熱交換器内の液化ガスが気化される。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−286293号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の液化ガス気化システムにおいては、熱源機と液化ガス気化装置とを単に組み合わせたに過ぎないため、熱源機及び液化ガス気化装置はそれぞれ異常発生時には安全対策のための制御が実行されるように通常は構成されてはいるが、熱源機側又は液化ガス気化装置側の一方に異常が発生したとしても、その異常発生側でのみ安全対策のための制御が実行されるに過ぎず、異常が発生していない他方の側では安全対策のための制御は実行されない。このため、上記一方の側の異常発生が使用者も分からないままに他方にも影響してしまったり、一方の側の安全対策を他方の側からもより確実にしようとしてもなし得ないという不都合がある。
【0005】
すなわち、上記液化ガス気化装置を構成する例えば気化器が熱源機から供給される温水の密閉貯留槽内にガス経路を浸漬したような密閉構造に構成されている場合には、内部のガス経路に腐食や亀裂等の発生により孔明きが発生しガスが漏洩すると、温水中に混入した漏洩ガスが温水と共に熱源機側に戻り熱源機側の開放部位から外部に流出してしまうおそれもある。このような場合には、液化ガス気化装置側での異常検知に基づく安全対策制御の実行よりも前に、熱源機側まで漏洩ガスが混入した温水が戻ってしまうおそれがある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱源機側及び液化ガス気化装置側の双方で異常発生情報を共有させることにより、より迅速な異常発生の検知を促進すると共に、より迅速に安全対策のための制御を実行させ得る液化ガス気化システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、供給される液化ガスを加温することにより気化させる気化器を備えた液化ガス気化装置と、供給される流体を加熱する熱源機とを循環経路により互いに接続し、上記熱源機により加熱した流体を上記液化ガス気化装置の気化器に対し液化ガス加温用の熱源として上記循環経路を通して循環供給するように構成された液化ガス気化システムを対象として次の特定事項を備えることとした。すなわち、上記液化ガス気化装置にこの液化ガス気化装置側の制御を行う制御手段を備える一方、上記熱源機にこの熱源機側の制御を行う制御手段を備え、両制御手段を互いに双方向通信可能に接続する。そして、上記両制御手段を、いずれか一方で異常発生を検知したとき、他方に対しその異常発生情報を送信する構成とした(請求項1)。
【0008】
の場合、熱源機及び液化ガス気化装置のいずれか一方で異常が発生した場合、その異常発生を検知した一方の制御手段から他方の制御手段に対し異常発生情報が送信されるため、両制御手段での異常発生情報の共有化が図られる。そして、異常が発生してはいない上記他方の側でも上記異常発生情報の送信を受けてその制御手段により安全対策のための制御が実行されるため、液化ガス気化システムの全体としてより安全性が高められる。
【0009】
加えて、本発明では、上記熱源機を、循環される流体を貯留する膨張タンクと、この膨張タンクからの漏洩ガスを検知するガス検知手段とを備えたものとする一方、上記液化ガス気化装置を、上記気化器に対する液化ガスの供給を開閉切換可能に遮断する遮断手段を備えたものとする。そして、上記熱源機側制御手段として、上記ガス検知手段からガス検知の出力を受けたとき、そのガス検知情報を液化ガス気化装置側制御手段に対し送信する構成とし、上記液化ガス気化装置側制御手段として、上記ガス検知情報の送信を受けて上記遮断手段を遮断状態に切換制御する構成とした(請求項)。
【0010】
この本発明の場合、液化ガス気化装置側の気化器においてガス漏れが万一発生すると、その漏洩ガスが流体内に混入して循環経路を通して熱源機側の上記膨張タンクに入り込むことになり、上記ガス検知手段により漏洩ガスが検知されることになる。そして、この漏洩ガスのガス検知情報が熱源機側制御手段から液化ガス気化装置側制御手段に送信され、この送信を受けた液化ガス気化装置側制御手段によって遮断手段が遮断状態に切換制御されて気化器への液化ガスの供給が停止されることになる。このため、液化ガス気化装置側での独自のガス漏れ検知よりも先に熱源機側で得られたガス漏れ検知情報の送信を受けて、液化ガス気化装置側での遮断切換制御を実行させることが可能になる。これにより、より迅速な異常発生の検知によって、安全対策のための制御をより迅速に実行させ得ることになり、液化ガス気化システムの全体としての安全性をより高め得ることになる。
【0011】
た、上記請求項1の液化ガス気化システムを前提として、上記熱源機に、この熱源機の作動操作を熱源機外で行うための報知部付き外部操作手段を備えることとする。そして、上記熱源機側制御手段として、上記ガス検知手段からガス検知の出力を受けたとき、熱源機の作動を強制停止する一方、上記外部操作手段の報知部により異常発生の旨を報知させる報知処理を実行する構成とすることができる(請求項)。
【0012】
この請求項に係る発明の場合では、上記ガス検知手段により漏洩ガスが検知されると、この漏洩ガスのガス検知情報が熱源機側制御手段に出力され、この出力を受けた熱源機制御手段によって熱源機の作動が強制停止され、外部操作手段の報知部により使用者に対し異常発生の旨が報知されることになる。このため、漏洩ガスの検知により熱源機において即座にその作動を停止させることが可能になる上に、通常付設されている熱源機側の外部操作手段(例えばリモコン)を用いて他の特別な報知手段を追加することなく使用者に対し異常発生の旨を報知することが可能になる。
【0013】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1又は請求項2の液化ガス気化システムによれば、熱源機及び液化ガス気化装置のいずれか一方で異常が発生した場合、その異常発生を検知した一方の制御手段から他方の制御手段に対し異常発生情報が送信されるため、両制御手段での異常発生情報の共有化を図ることができるようになる。そして、異常が発生していない上記他方の側でも上記異常発生情報の送信を受けてその制御手段により安全対策のための制御が実行されるため、液化ガス気化システムの全体としてより安全性を高めることができるようになる。
【0014】
加えて、液化ガス気化装置側での独自のガス漏れ検知よりも先に熱源機側で得られたガス漏れ検知情報の送信を受けて、液化ガス気化装置側で遮断切換制御を迅速に実行させることができることになる。これにより、より迅速な異常発生の検知と、この検知情報の送信に基づきより迅速に安全対策のための制御を実行させることができ、液化ガス気化システムの全体としての安全性をより高めることができるようになる。
【0015】
また、請求項によれば、漏洩ガスの検知出力に基づいて熱源機において即座にその作動を停止させることができる上に、他の特別な報知手段を追加することなく、通常付設されている熱源機側の外部操作手段を用いて使用者に対し異常発生の旨を報知することができることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る液化ガス気化システムを示し、2は熱源機、3は気化器(ベーパライザ)31を備えた液化ガス気化装置、4は熱源機2と液化ガス蒸発装置3とを接続する循環経路、5は液化ガスが貯留されたバルク貯槽である。この液化ガス気化システムでは液化ガスとしてLPガス(液化石油ガス)を対象として、熱源機2で加熱した流体を上記循環経路4を通して液化ガス気化装置3の気化器31に熱源として供給し、この気化器31において液化ガスを加温して気化させた後、その気化ガスを図示省略のガス供給系に供給するようになっている。
【0018】
上記熱源機2は、家庭用の温水暖房用熱源機を用い、循環ポンプ21として可変流量型であるDCポンプを搭載したものである。この熱源機2は、その詳細な構造例を示す図2も併せて参照しつつ説明すると、上記循環ポンプ21の作動により膨張タンク22内の流体を流体供給路421を通して熱交換器23に供給し、熱交換器23において燃焼器24からの燃焼熱を受けて上記流体を熱交換加熱した後に上記循環経路4の往き路41に供給するようになっている。そして、往き路41を通して上記の加熱後の流体を気化器31に液化ガス加温用の熱源として供給し、気化器31で放熱した後の流体が戻り路42を通して上記膨張タンク22に戻され、以後、この流体の循環が繰り返されるようになっている。上記膨張タンク22には内部の流体が設定ハイレベルを超えたときに熱源機2外にオーバーフローさせるためのオーバーフロー管25が接続され、このオーバーフロー管25の膨張タンク22からの出口近傍にガス検知手段としてのガス検知器26が設置されている。このガス検知器26はガス検知したときに、そのガス検知信号を後述の熱源機側コントローラ27に出力するようになっており、異常発生検知手段を構成するものである。
【0019】
この熱源機2及び循環経路4内の流体としては、水でもよいが本実施形態ではメンテナンスの便を考慮して不凍液を用いている。また、上記熱源機2には熱源機側制御手段としての熱源機側コントローラ27を備えており、この熱源機側コントローラ27は熱源機2外に設置された外部操作手段としてのリモコン28と接続され、後述の異常発生時制御、循環ポンプ21の作動制御や燃焼器24の燃焼制御等が実行されるようになっている。なお、図2中の符号43はバイパス路であり、このバイパス路43は例えば凍結予防のために熱源機2内で流体の循環を行う場合等に用いられるようになっている。
【0020】
上記液化ガス気化装置3は上記の気化器31を備えたものであり、この気化器31は図3にその一例の詳細を示すように密閉缶体311と、この密閉缶体内に収容されたコイルチューブ312とから構成されている。そして、上記気化器31のコイルチューブ312の液化ガス入口313に上記バルク貯槽5からの液化ガス導入路32の下流端が接続され、上記コイルチューブ312の気化ガス出口314に気化ガス導出路33の上流端が接続されている。このようなコイルチューブ312と、これの上下流側の気化器31近傍の液化ガス導入路32及び気化ガス導出路33とによって、ガス経路が構成されている。
【0021】
また、上記気化器31近傍位置の液化ガス導入路32には入側遮断弁34が介装され、同じく気化器31近傍位置の気化ガス導出路33には出側遮断弁35が介装されている。この入側遮断弁34、あるいは、入側遮断弁34及び出側遮断弁35が遮断手段を構成し、これら入側遮断弁34及び出側遮断弁35の開閉切換制御が液化ガス気化装置3に内蔵された液化ガス気化装置側制御手段としての液化ガス気化装置側コントローラ36により行われるようになっている。
【0022】
なお、上記気化ガス導出路33からの気化ガスは、ガスメータ61を介して図示省略のガス供給系に供給される一方、分岐戻し路331を通して上記バルク貯槽5の頂部側に戻されるようになっている。また、上記バルク貯槽5は、バルクローリにより搬送される液化ガスが直接に充填されて貯留するようにされたものである。
【0023】
一方、上記密閉缶体311の流体入口315には上記循環経路4の往き路41の下流端が接続され、流体出口316には上記循環経路4の戻り路42が接続されている。つまり、上記往き路41を通して供給される加熱後の流体によって上記密閉缶体311内が充満され、その流体の熱によりコイルチューブ312内の液化ガスを加温して気化させる一方、その加温により放熱して低温となった流体が戻り路42を通して熱源機2に戻され、熱源機2で再加熱された流体が上記往き路41を通して密閉缶体311に再び供給されるという循環加温が繰り返されるようになっている。
【0024】
そして、上記熱源機側コントローラ27と、液化ガス気化装置側コントローラ36とは、信号通信ライン7により互いに双方向通信可能に接続されており、特に一方での異常発生時にその異常発生情報を上記信号通信ライン7により他方に送信可能とされている。なお、このような双方向通信可能な通信手段としては上記の信号通信ライン7の如く有線式であっても、あるいは無線式であっても、いずれで構成してもよい。
【0025】
以上の液化ガス気化システムの場合、上記熱源機側コントローラ27により循環ポンプ21が作動されて燃焼器24の燃焼作動が開始されると、加熱された流体が往き路41を通して気化器31の密閉缶体311内に加温用熱源として供給され、液化ガス導入路32からコイルチューブ312に通される液化ガスが上記密閉缶体311内の流体によって加温されて気化し、気化ガスが気化ガス導出路33から導出されることになる。このような上記気化器31の場合、例えばコイルチューブ312に孔明きが万一発生して密閉缶体311内の流体に対しガスが漏洩するという異常が発生したとしても、気化器31の全体が密閉構造となっているため、液化ガス気化装置3側での発見には所定の時間経過を要することになる。これを本実施形態では、次の制御を行うことにより異常発生を迅速検知して迅速な安全動作(安全対策の制御)を実行するようにしている。
【0026】
すなわち、上記の異常発生時の制御について図4も併せて参照しつつ説明すると、熱源機2側のガス検知器26がガス検知してそのガス検知信号の出力を熱源機側コントローラ27が受けると、この熱源機側コントローラ27は異常発生(ガス漏れ発生)と判定して循環ポンプ21及び燃焼器24の両作動を停止させる一方、異常発生の旨をリモコン28の報知部としての表示部281(図1参照)に表示する、又はリモコン28により音声報知する等により使用者に対する報知処理を実行する。加えて、熱源機側コントローラ27はこれらの処理と同時に、ガス検知情報を信号通信ライン7を通して液化ガス気化装置側コントローラ36に対し送信する。このガス検知情報の送信を受けた液化ガス気化装置側コントローラ36は入側遮断弁34及び出側遮断弁35を共に開状態から閉状態に切換制御し、気化器31への液化ガス供給の遮断及び気化器31から気化ガス導出の遮断を行う。
【0027】
つまり、密閉構造の気化器31で発生したガス漏れによりその漏洩ガスが流体に混入した状態で戻り路42を通して熱源機2の膨張タンク22に戻されると、混入している漏洩ガスは膨張タンク22の開放部位であるオーバーフロー管25に流出することになり、この際に上記ガス検知器26によりガス検知されることになる。このため、上記気化器31内で発生したガス漏れという異常発生を熱源機側コントローラ27で迅速に検知することができるようになる。そして、このガス検知情報の送信を受けた液化ガス気化装置側コントローラ36によって迅速に液化ガス供給や気化ガス導出を遮断して安全動作を行うことができるようになる。
【0028】
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る液化ガス気化システムを示す。この第2実施形態は異常発生時の制御として第1実施形態とは異なる構成を備えたものである。なお、第1実施形態と同じ構成要素は第1実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0029】
この第2実施形態の液化ガス気化装置3は、気化器31の気化ガス出口近傍の気化ガス導出路33に圧力検知手段としてのガス圧力センサ37と、温度検知手段としてのガス温度センサ38とを介装したものである。これらガス圧力センサ37及び/又はガス温度センサ38が異常発生検知手段を構成するものである。上記ガス圧力センサ37はガス経路であるコイルチューブ312の下流端直近の気化ガスの圧力(内圧)を検出し、上記ガス温度センサ38はその気化ガスの温度を検出し、共に液化ガス気化装置側コントローラ36に出力するようになっている。
【0030】
そして、上記液化ガス気化装置側コントローラ36(図6も併せて参照)は、上記ガス圧力検出センサ37により検出される気化ガス圧力が予め設定された正常圧力範囲外であるとき、又は、上記ガス温度センサ38により検出される気化ガス温度が正常温度範囲外であるとき異常発生(ガス漏れ発生)と判定し、入側遮断弁34及び出側遮断弁35を共に開状態から閉状態に切換制御し、気化器31への液化ガス供給の遮断及び気化器31から気化ガス導出の遮断を行う。加えて、液化ガス気化装置側コントローラ36は、これらの処理と同時に、その異常発生の情報を信号通信ライン7を通して熱源機側コントローラ27に対し送信する。この異常発生の情報の送信を受けた熱源機側コントローラ27は、循環ポンプ21及び燃焼器24の両作動を停止させる一方、異常発生の旨を第1実施形態で説明したと同様にリモコン28の報知部としての表示部281(図1参照)に表示する、又はリモコン28により音声報知する等により使用者に対する報知処理を実行する。
【0031】
つまり、密閉構造の気化器31でガス漏れが発生すると、ガス経路内の内圧が低下したり、ガス漏れに伴い気化ガスが放出されるため液化ガス混じりの気化ガスとなって気化ガス温度が低下したりして、上記の検出される気化ガス圧力や気化ガス温度がそれぞれ正常範囲から外れて変化することになる。この変化に基づいて液化ガス気化装置側コントローラ36ではガス漏れ発生を迅速に検知することができ、液化ガス供給や気化ガス導出を遮断して迅速に安全動作を行うことができるようになる。加えて、液化ガス気化装置3側で検知したガス漏れ発生情報の送信を受けた熱源機側コントローラ27によって、熱源機2の作動を迅速に停止させる安全動作を行うことができる上に、液化ガス気化装置3側に特別な報知手段を設けることなく、熱源機2側のリモコン28によって使用者に対しガス漏れ発生の旨を報知することができるようになる。
【0032】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1実施形態で説明した異常発生時の制御と、第2実施形態で説明した異常発生時の制御との双方を、熱源機側コントローラ27と液化ガス気化装置側コントローラ36とが実行するように構成してもよい。
【0033】
上記の第1及び第2実施形態で説明したガス漏れ以外の異常発生が検知された場合に本発明を適用して、その異常発生情報を熱源機側コントローラ27と、液化ガス気化装置側コントローラ36とで共有して双方で安全動作(安全対策のための制御)を行わすようにしてもよい。
【0034】
第1実施形態におけるガス検知器25をオーバーフロー管25ではなくて膨張タンク22の上部に設置するようにしてもよい。
【0035】
第2実施形態におけるガス圧力検出センサ37及び/又はガス温度検出センサ38を例えばコイルチューブ312に介装させたり、液化ガス導入路32側に介装させたりしてもよい。また、圧力検知手段として上記正常圧力範囲よりも低下することによりON信号を出力する圧力スイッチにより構成したり、あるいは、温度検知手段として上記正常温度範囲よりも低下することによりON信号を出力する温度スイッチにより構成したりしてもよい。
【0036】
上記第1及び第2実施形態では、バルク貯槽5からの液化ガスの供給を受ける場合を示したが、これに限らず、気化器31に液化ガスボンベを接続し、気化器31に対する液化ガスの供給を液化ガスボンベから行うようにしてもよい。
【0037】
また、上記第1及び第2実施形態では、気化器31の構成としてコイルチューブ312に通される液化ガスに対し密閉缶体311内の流体から熱交換加温されるものを示したが、これに限らず、気化器に循環経路を通して熱源機2から供給される流体を熱源としてガス経路内の液化ガスを熱交換加温するものであれば、構成の如何に拘わらず本発明を適用してその効果を得ることができる。
【0038】
上記第1及び第2実施形態では不凍液を流体として用いた場合を示したが、これに限らず、水を用い熱源機2で加熱した温水を気化器31に供給してその温水により液化ガスを加温するようにしてもよい。
【0039】
上記第1及び第2実施形態では液化ガスとしてLPガスを対象として気化させるものを示したが、これに限らず、LPガス以外の液化ガスを対象にして本発明を適用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す模式図である。
【図2】熱源機の詳細構成を示す模式図である。
【図3】気化器の断面説明図である。
【図4】異常発生時の制御に係る部分のブロック図である。
【図5】第2実施形態を示す図1対応図である。
【図6】第2実施形態の異常発生時の制御に係る部分の図4対応図である。
【符号の説明】
2 熱源機
3 液化ガス気化装置
4 循環経路
7 信号通信ライン
22 膨張タンク
26 ガス検知器(ガス検知手段)
27 熱源機側コントローラ(熱源機側制御手段)
28 リモコン(外部操作手段)
31 気化器
32 液化ガス導入路(ガス経路)
33 気化ガス導出路(ガス経路)
34 入側遮断弁(遮断手段)
35 出側遮断弁(遮断手段)
36 液化ガス気化装置側コントローラ(液化ガス気化装置側制御手段)
37 ガス圧力検出センサ(圧力検知手段)
38 ガス温度検出センサ(温度検知手段)
281 表示部(報知部)
312 コイルチューブ(ガス経路)

Claims (2)

  1. 供給される液化ガスを加温することにより気化させる気化器を備えた液化ガス気化装置と、供給される流体を加熱する熱源機とを循環経路により互いに接続し、上記熱源機により加熱した流体を上記液化ガス気化装置の気化器に対し液化ガス加温用の熱源として上記循環経路を通して循環供給するように構成された液化ガス気化システムであって、
    上記液化ガス気化装置はこの液化ガス気化装置側の制御を行う制御手段を備える一方、上記熱源機はこの熱源機側の制御を行う制御手段を備え、両制御手段は互いに双方向通信可能に接続され、いずれか一方が異常発生を検知したとき、他方に対しその異常発生情報を送信するように構成されており、
    上記熱源機は循環される流体を貯留する膨張タンクと、この膨張タンクからの漏洩ガスを検知するガス検知手段とを備える一方、上記液化ガス気化装置は上記気化器に対する液化ガスの供給を開閉切換可能に遮断する遮断手段を備え、
    上記熱源機側制御手段は、上記ガス検知手段からガス検知の出力を受けたとき、そのガス検知情報を液化ガス気化装置側制御手段に対し送信するように構成され、
    上記液化ガス気化装置側制御手段は、上記ガス検知情報の送信を受けて上記遮断手段を遮断状態に切換制御するように構成されている、
    ことを特徴とする液化ガス気化システム。
  2. 請求項1に記載の液化ガス気化システムであって、
    上記熱源機はこの熱源機の作動操作を熱源機外で行うための報知部付き外部操作手段を備え、
    上記熱源機側制御手段は、上記ガス検知手段からガス検知の出力を受けたとき、熱源機の作動を強制停止する一方、上記外部操作手段の報知部により異常発生の旨を報知させる報知処理を実行するように構成されている、液化ガス気化システム。
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