JP6471219B1 - 液化天然ガス蒸発器及び液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法 - Google Patents

液化天然ガス蒸発器及び液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6471219B1
JP6471219B1 JP2017250289A JP2017250289A JP6471219B1 JP 6471219 B1 JP6471219 B1 JP 6471219B1 JP 2017250289 A JP2017250289 A JP 2017250289A JP 2017250289 A JP2017250289 A JP 2017250289A JP 6471219 B1 JP6471219 B1 JP 6471219B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
container
natural gas
liquefied natural
heat transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017250289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019116915A (ja
Inventor
英明 舘田
英明 舘田
岩崎 修
修 岩崎
智信 佐野
智信 佐野
Original Assignee
東京ガスケミカル株式会社
株式会社クライオワン
大陽日酸東関東株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東京ガスケミカル株式会社, 株式会社クライオワン, 大陽日酸東関東株式会社 filed Critical 東京ガスケミカル株式会社
Priority to JP2017250289A priority Critical patent/JP6471219B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6471219B1 publication Critical patent/JP6471219B1/ja
Publication of JP2019116915A publication Critical patent/JP2019116915A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】水槽内温水経路が塞がれる恐れのある異常状態を計測し、水槽内温水経路が塞がれる前に迅速に遮断弁を閉塞する。
【解決手段】導出管に異常信号によって遮断動作する遮断弁が設けられ、容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置が設けられ、温水温度検出装置が検出した異常温度信号を取り込み、遮断弁を遮断動作させる遮断動作信号を生成する制御装置が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、液化天然ガス蒸発器及び液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法に関する。
液化天然ガス(LNG)蒸発器が用いられ、液化天然ガス気化処理がなされる。一般的に液化天然ガス蒸発器は、円筒状の容器と、容器内に配設された螺旋状の伝熱管とからなり、伝熱管が予め定められた螺旋回数コイル状に巻回され、伝熱管の下部に、容器の外部から供給された液状の液化天然ガスが供給され、容器の下部に、温水が供給され、液化天然ガスが温水と熱交換されて気化され、容器の上部から熱交換後の温水が導出され、伝熱管の上部から容器の外部に気化された液化天然ガスが導出されるようにして構成される。特許文献1及び特許文献2には、このような構成になる液化天然ガス蒸発器が記載されている。
特許文献3には、温度センサ及び液化ガス供給異常検出・制御部が記載されている。
特開2012−229860号公報 特許第5855298号公報 特許第3129472号公報
これらの特許文献に記載された液化天然ガス蒸発器は、複数個結合され、結合型液化天然ガス蒸発器とされ、使用される。
液化天然ガス蒸発器では、液化天然ガス(LNG)流量が能力を超えた場合、また温水が低下したり、温水の供給が止まった場合に気化したLNGの出口温度が低下したりし、二次側機器に影響を与えてしまう。それを防ぐために、出口側ガス温度を計測して、温度低下信号により遮断弁を閉じ、LNG供給を停止している。この方式であると、出口温度が低下する前に容器内水槽に氷が成長し、温水の経路が塞がれる恐れがあった。従来の方式によれば、LNG供給を停止した時点では水槽内温水経路が塞がれた状態になってしまう。水槽内温水経路を塞ぐ氷を解かすためには容器外面から加温することになるが、通常、容器外面は保温材によって保温されており、容器外面からの加温は容易ではない。このために、復旧には多大な時間を要せざるを得なかった。
特許文献1又は2には、かかる技術課題は記載されず、したがって解決手段が記載されていない。特許文献3には、温度センサ及び液化ガス供給異常検出・制御部が記載されているが、ヒータ加熱方式になる装置に関するもので、温水が使用されておらず、氷結することによる温水の経路が塞がれることに対する技術課題は記載されておらず、解決手段も記載されていない。
本発明は、かかる点に鑑み水槽内温水経路が塞がれる恐れのある異常状態を計測し、水槽内温水経路が塞がれる前に迅速に遮断弁を閉塞することを目的とする。
本件発明者等は、液化天然ガス蒸発器の緊急遮断方法について各種の実験を行ってきた。実験の結果、異常時には、気化されたLNGの出口ガス温度よりも容器内部の水槽の特定領域における温度低下が先行して発生することを確認した。本発明はこの知見を活かして、LNGの供給を緊急に停止させる信号を生成させる温度センサである温水温度検出装置を容器の水槽部の特定域に設置し、温水温度を計測することにした。最も温度が下がるのが早いのは、LNGが沸騰する位置である水槽中部であり、温水温度検出装置を中央部に設けるのが最も効果的である。ただ、中央部には伝熱管である気化管が設置に困難が伴うので、次に効果的な温水温度検出装置の設置場所としてLNG入口側の容器底部の水槽底部が選択される。ここでは、LNGの中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域である特定域と呼ぶことにする。したがって、本発明は、この特定域に温水の温度を検出する温水温度検出装置を設置し、その温度信号に基づいてLNGの供給を緊急に停止させることを特徴とする。
本発明は、具体的には、一つの円筒状の容器と、該容器内に配設された螺旋状の伝熱管とからなり、該伝熱管が予め定められた螺旋回数コイル状に巻回され、該伝熱管の下部に、容器の外部から供給された液状の液化天然ガスが供給され、容器の下部に、温水が供給され、該液化天然ガスが温水と熱交換されて気化され、容器の上部から熱交換後の温水が導出され、伝熱管の上部から容器の外部に気化された液化天然ガスが導出管から導出される液化天然ガス蒸発器において、
前記導出管に異常信号によって遮断動作する遮断弁が設けられ、
容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置が設けられ、
温水温度検出装置が検出した異常温度信号を取り込み、遮断弁を遮断動作させる遮断動作信号を生成する制御装置が設けられたこと
を特徴とする液化天然ガス蒸発器を提供する。
本発明は、一つの円筒状の容器と、該容器内に配設された螺旋状の伝熱管とからなり、該伝熱管が予め定められた螺旋回数コイル状に巻回され、該伝熱管の下部に、容器の外部から供給された液状の液化天然ガスが供給され、容器の下部に、温水が供給され、該液化天然ガスが温水と熱交換されて気化され、容器の上部から熱交換後の温水が導出され、伝熱管の上部から容器の外部に気化された液化天然ガスが導出管から導出され、
外形内径共同一で、1螺旋あたりのピッチ高さ及び巻き内径外径が同一の形状をした伝熱管が複数条、中心線に対して並列に、垂直方向に上下にコイル状に巻回されて配列され、液状の液化天然ガスが、容器外で、1本の供給管から複数本の分岐管に分岐されて、各伝熱管に供給されるように形成され、
容器への温水の温水供給流量が、伝熱管個別に液化天然ガスが供給された時の温水入口と温水出口間の温度低下と同一になるように容器内径及び伝熱管個別に供給流量が設定された時に比べて倍化されて供給され、
一つの円筒状の容器内で、個別に同一量の液状の液化天然ガスが供給された時に比べて倍化された液状の液化天然ガス気化がなされて、気化された液化天然ガスが生成され、
該気化された液化天然ガスが、容器外で、複数本の伝熱管から1本の集合管に集合されて、回収される液化天然ガス蒸発器において、
前記導出管に異常信号によって遮断動作する遮断弁が設けられ、
容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置が設けられ、
温水温度検出装置が検出した異常温度信号を取り込み、遮断弁を遮断動作させる遮断動作信号を生成する制御装置が設けられたこと
を特徴とする液化天然ガス蒸発器を提供する。
本発明は、一つの円筒状の容器と、該容器内に配設された螺旋状の伝熱管とからなり、該伝熱管が予め定められた螺旋回数コイル状に巻回され、該伝熱管の下部に、容器の外部から供給された液状の液化天然ガスが供給され、容器の下部に、温水が供給され、該液化天然ガスが温水と熱交換されて気化され、容器の上部から熱交換後の温水が導出され、伝熱管の上部から容器の外部に気化された液化天然ガスが導出管から導出される液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法において、
前記導出管に異常信号によって遮断動作する遮断弁が設けられ、
容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置が設けられ、
温水温度検出装置が検出した異常温度信号を取り込む制御装置が設けられ、
制御装置が、温度検出計が検出した異常温度信号を取り込むと遮断弁を緊急遮断動作させること
を特徴とする液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法を提供する。
本発明は、一つの円筒状の容器と、該容器内に配設された螺旋状の伝熱管とからなり、該伝熱管が予め定められた螺旋回数コイル状に巻回され、該伝熱管の下部に、容器の外部から供給された液状の液化天然ガスが供給され、容器の下部に、温水が供給され、該液化天然ガスが温水と熱交換されて気化され、容器の上部から熱交換後の温水が導出され、伝熱管の上部から容器の外部に気化された液化天然ガスが導出管から導出され、
外形内径共同一で、1螺旋あたりのピッチ高さ及び巻き内径外径が同一の形状をした伝熱管が複数条、中心線に対して並列に、垂直方向に上下にコイル状に巻回されて配列され、液状の液化天然ガスが、容器外で、1本の供給管から複数本の分岐管に分岐されて、各伝熱管に供給されるように形成され、
容器への温水の温水供給流量が、伝熱管個別に液化天然ガスが供給された時の温水入口と温水出口間の温度低下と同一になるように容器内径及び伝熱管個別に供給流量が設定された時に比べて倍化されて供給され、
一つの円筒状の容器内で、個別に同一量の液状の液化天然ガスが供給された時に比べて倍化された液状の液化天然ガス気化がなされて、気化された液化天然ガスが生成され、
該気化された液化天然ガスが、容器外で、複数本の伝熱管から1本の導出管に集合されて、回収される液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法において、
前記導出管に異常信号によって遮断動作する遮断弁が設けられ、
容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置が設けられ、
温水温度検出装置が検出した異常温度信号を取り込む制御装置が設けられ、
制御装置が、温水温度検出装置が検出した異常温度信号を取り込むと遮断弁を緊急遮断動作させること
を特徴とする液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法を提供する。
本発明によれば、容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置が設けられ、制御装置が、温水温度検出装置が検出した異常温度信号を取り込むと遮断弁を緊急遮断動作させることができる。これによって、水槽内温水経路が塞がれる恐れのある異常状態が計測され、水槽内温水経路が塞がれる前に迅速に遮断弁が閉塞される。
アラーム信号が生成された異常時には、気化されたLNGの出口ガス温度よりも容器内部の水槽の特定領域における温度低下が先行して発生することに基づいて遮断弁21が閉塞され、LNG供給が停止され、もって容器内水槽における氷結が防止される。氷結が防止されることで、事故原因の究明によって液化天然ガス蒸発器を早急に復旧することができる。
本発明の第1実施例の液化天然ガス蒸発器の外観を示す側面図 図1の上方からの平面図 図1に示す液化天然ガス蒸発器の内部構成を示す図 本発明の実施例の伝熱管構成を示す図 図4の一部詳細を示す図 本発明の第2実施例の液化天然ガス蒸発器の外観を示す側面図
以下、本発明の第1の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例の液化天然ガス蒸発器の外観を示す側面図であり、図2は、図1の上方からの平面図であり、図3は、図1に示す液化天然ガス蒸発器の内部構成を示す図である。以下、液化天然ガスをLNGと呼称する場合がある。
これらの図において、本発明の実施例の液化天然ガス蒸発器100は、一つの容器1と、容器1内に配設された螺旋状の複数条の伝熱管2とからなり、伝熱管2が予め定められた螺旋回数コイル状に複数回、例えば15回巻回され、伝熱管2の下部に、容器1の外部から供給された液状の液化天然ガスが供給されるLNG入口3、容器1の下部に、温水が供給される温水入口5、液化天然ガスが温水と熱交換されて気化されたLNGのLNG出口4、容器1の上部から熱交換後の温水が導出される温水出口6が設けられ、伝熱管2の上部から容器1の外部に気化された液化天然ガスが、LNG出口4に連結された導出管20(図3参照)から導出されるように構成される。
伝熱管2は、中心線に対して並列状で、垂直方向にコイル状に巻回されて配列される。伝熱管2は、上下部で容器1に溶接かその他の方法で固定される。
LNG入口3は、入口分岐管7に連結される。LNG入口3から導入されたLNGは、入口分岐管7で分岐され、各伝熱管2に導かれ、上方に向かって螺旋状に流れる。
LNG出口4は、出口集合管8に連結される。伝熱管内を流れて気化されたLNGは、出口集合管8を流れて、合流し、LNG出口4に導かれ、導出する。
容器1の下方部に、LNG入口3の反対側に、LNG入口3の高さレベルに温水温度検出装置9が設けられ、温水温度検出装置9の上方の容器1の中央部に覗き窓10が設けられる。
図4は、伝熱管2の詳細を示す図である。図5は、図4に示される伝熱管2の一部詳細図である。
これらの図において、外形内径共同一で、1螺旋あたりのピッチ高さ及び巻き内径外径が同一の形状をした伝熱管2A、2Bが、垂直方向にコイル状に巻回されて配列される。
伝熱管2A、2Bの一巻ピッチ高さは、一巻の場合に比べて2倍になる。設置スペースは、一巻の場合と同じに設定され、横方向に増大することがない。このように、外形内径共同一で、1螺旋あたりのピッチ高さ及び巻き内径外径が同一の形状をした伝熱管が複数条、垂直方向にコイル状に巻回されて配列される。
液状の液化天然ガスが、容器外で、1本の供給管から2本の入口分岐管7に分岐されて、伝熱管2A、2Bに供給されるように形成される。このように、液状の液化天然ガスが、容器外で、1本の供給管(図示せず)から複数本の分岐管7に分岐されて、各伝熱管2に供給されるように形成される。
このように、外形内径共同一で、1螺旋あたりのピッチ高さ及び巻き内径外径が同一の形状をした伝熱管が複数条、垂直方向にコイル状に巻回されて配列され、液状の液化天然ガスが、1本の供給管から各伝熱管に供給されるように形成される。
容器外で、1本の供給管から分岐された複数本の分岐管7B1、7B2に分岐され、各分岐管が各伝熱管に接続され、複数本の分岐管7B1、7B2への分岐箇所が、水平方向で同一高さ位置にある。
伝熱管2A、2Bに同一量の液状の液化天然ガスが供給されたとき、容器への温水の温水供給流量が、伝熱管個別に液化天然ガスが供給された時の温水入口と温水出口間の温度低下と同一になるように容器内径及び伝熱管個別に供給流量が設定された時に比べて2倍化されて供給される。このように、各伝熱管2に同一量の液状の液化天然ガスが供給され、容器への温水の温水供給流量が、伝熱管個別に液化天然ガスが供給された時の温水入口と温水出口間の温度低下と同一になるように容器内径及び伝熱管個別に供給流量が設定された時に比べて倍化されて供給される。
すなわち、一つの円筒状の容器で、各伝熱管に同一量の液状の液化天然ガスが供給され、容器内径同一で、一つの伝熱管及び複数条の伝熱管に液化天然ガスが供給された場合に温水入口と温水出口間の温度低下同一の条件下で、容器内水槽への温水の温水供給流量が、一つの伝熱管に液化天然ガスが供給された場合の温水供給流量の場合に比べて倍化されて供給され、また液状の液化天然ガスが複数条の伝熱管に倍化されて供給されて、気化された液化天然ガスが生成される。
一つの円筒状の容器内で、個別に同一量の液状の液化天然ガスが供給された時に比べて2倍の液状の液化天然ガス処理量を処理して、2倍にして気化された液化天然ガスを生成する。このように、一つの円筒状の容器内で、個別に同一量の液状の液化天然ガスが供給された時に比べて倍化された液状の液化天然ガス気化がなされて、気化された液化天然ガスが生成される。本実施例では、好ましくは、従来採用されて来た容器の直径・伝熱管コイルの巻き径を変えずに、例えば伝熱管2A、2Bを並列配置する形態で、2条〜4条に増やすことで伝熱管の本数を増やし、容器一基当たりに流せる液化天然ガス量を一基当たりの流量100kg/hを総量で200kg/h〜400kg/hの2〜4倍に倍加した流量とした。これに伴って、温水の流量を2〜4倍に倍加させた。
従来採用されて来た容器の直径・伝熱管コイルの巻き径を変えずに、例えば伝熱管2A、2Bを並列配置する形態で、伝熱管の本数を2条〜4条に増やす。このため、容器1の垂直方向の高さは、2〜4倍に倍加される。単位ピッチごとの温度降下角度は同一であり、長さ単位比較では、上方に向かっての温水の温度降下角度は、1/2〜1/4となる。一般的に導入時の温水温度は、60℃で導出時の温水温度は、50℃であり、これらの温度は、容器内径が同一の条件の下、本実施例の場合も一つの伝熱管が配された従来の容器の場合と同じに温度条件が設定される。
気化された液化天然ガスが、容器外で、伝熱管2A、2Bから1本の集合管(図示せず)に集合されて、回収される。このように、気化された液化天然ガスが、容器外で、複数の伝熱管から1本の集合管に集合されて、回収される。
入口分岐管7は、図1、図3及び図4に示されるように、伝熱管2の本数に対応して分岐され、それぞれ伝熱管2に接続される。入口分岐管7は、水平方向配置の一本の水平配置接続管7Aを備える。水平配置接続管7Aから分岐された2本の分岐管7B1、7B2に分かれる。水平配置接続管7Aを備えることで、分岐高さが揃えられ、LNGは、同じ条件で分岐された2本の分岐管7B1、7B2からそれぞれの伝熱管2A、2Bに導かれる。分岐管7B1、7B2をまとめて7Bと称する。
出口集合管8には、水平配置接続管7Aのような水平方向配置の配管部を設けることを要さず、伝熱管2A、2Bを直接的に、容器外で、垂直方向の出口集合管8に接続することができる。また、出口集合管8を容器1内に設置するようにしてもよい。
このような液化天然ガス蒸発器100において、導出管20に遮断弁21が設けられる。また、遮断弁21の遮断制御を行う制御装置22が設けられる。
温水温度検出装置9で、温水温度が計測され、温度信号が制御装置21に伝達される。
温水温度検出装置9は、氷結領域に設置される。容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置9が設けられる。
上述したように、実験の結果、異常時には、気化されたLNGの出口ガス温度よりも容器内部の水槽の特定領域における温度低下が先行して発生することを確認した。温水温度検出装置9が、容器の水槽部の特定域に設置し、温水温度が計測される。最も温度が下がるのが早いのは、LNGが沸騰する位置である水槽中部であり、温水温度検出装置9を中央部に設けるのが最も効果的である。次に効果的な温水温度検出装置9の設置場所としてLNG入口側の容器底部である水槽底部が選択される。したがって、LNGの中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域である特定域に温水温度検出装置9が設置される。この特定域に温水の温度を検出する温水温度検出装置9を設置し、その温度信号に基づいてLNGの供給を緊急に停止させる。
制御装置22は、その記録手段(図示せず)に温水の異常温度を予め記録しており、計測された温水温度がこの予め記録された温水温度と比較される。計測された温水温度がこの予め記録された温水温度以上であった場合に、制御装置22には、アラーム信号を生成し、遮断弁21を閉塞させる。特に、結合型液化天然ガス蒸発器における液化天然ガス蒸発器の復旧に効果的である。
図6は、本発明の第2の実施例の液化天然ガス蒸発器100の外観を示す側面図である。
液化天然ガス蒸発器100において、
導出管20に異常信号によって遮断動作する遮断弁21が設けられ、
容器1の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置9が設けられ、
温水温度検出装置9が検出した異常温度信号を取り込み、遮断弁21を遮断動作させる遮断動作信号を生成する制御装置22が設けられたことにおいて、第1の実施例と構成に違いがない。
実施例2では、一つの容器1の内部の水槽に1条の伝熱管2が設けられた。したがって、この例では、入口分岐管7、出口集合管8は設けられない。
この例にあっても、温水温度検出装置9で、温水温度が計測され、温度信号が制御装置21に伝達される。温水温度検出装置9は、氷結領域に設置される。容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置9が設けられる。特定域に温水の温度を検出する温水温度検出装置9が設置され、その温度信号に基づいてLNGの供給が緊急に停止される。
1…円筒状の容器、2、2A、2B…伝熱管、3…LNG入口、4…LNG出口、5…温水入口、6…温水出口、7…入口分岐管、7A…水平配置接続管、7B1、7B2…分岐管、8…出口集合管、9…温水温度検出装置、20…導出管(集合管)、21…遮断弁、22…制御装置、100…液化天然ガス蒸発器。

Claims (4)

  1. 一つの円筒状の容器と、該容器内に配設された螺旋状の伝熱管とからなり、該伝熱管が予め定められた螺旋回数コイル状に巻回され、該伝熱管の下部に、容器の外部から供給された液状の液化天然ガスが供給され、容器の下部に、温水が供給され、該液化天然ガスが温水と熱交換されて気化され、容器の上部から熱交換後の温水が導出され、伝熱管の上部から容器の外部に気化された液化天然ガスが導出管から導出される液化天然ガス蒸発器において、
    前記導出管に異常信号によって遮断動作する遮断弁が設けられ、
    容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置が設けられ、
    温水温度検出装置が検出した異常温度信号を取り込み、遮断弁を遮断動作させる遮断動作信号を生成する制御装置が設けられたこと
    を特徴とする液化天然ガス蒸発器。
  2. 一つの円筒状の容器と、該容器内に配設された螺旋状の伝熱管とからなり、該伝熱管が予め定められた螺旋回数コイル状に巻回され、該伝熱管の下部に、容器の外部から供給された液状の液化天然ガスが供給され、容器の下部に、温水が供給され、該液化天然ガスが温水と熱交換されて気化され、容器の上部から熱交換後の温水が導出され、伝熱管の上部から容器の外部に気化された液化天然ガスが導出管から導出され、
    外形内径共同一で、1螺旋あたりのピッチ高さ及び巻き内径外径が同一の形状をした伝熱管が複数条、垂直方向にコイル状に巻回されて配列され、液状の液化天然ガスが、1本の供給管から各伝熱管に供給されるように形成され、
    容器外で、1本の供給管から複数本の分岐管に分岐され、各分岐管が各伝熱管に接続され、複数本の分岐管への分岐箇所が、水平方向で同一高さ位置にあり、
    該気化された液化天然ガスが、容器外で、複数本の伝熱管から1本の集合管に集合されて、回収される液化天然ガス蒸発器において、
    前記導出管に異常信号によって遮断動作する遮断弁が設けられ、
    容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置が設けられ、
    温水温度検出装置が検出した異常温度信号を取り込み、遮断弁を遮断動作させる遮断動作信号を生成する制御装置が設けられたこと
    を特徴とする液化天然ガス蒸発器。
  3. 一つの円筒状の容器と、該容器内に配設された螺旋状の伝熱管とからなり、該伝熱管が予め定められた螺旋回数コイル状に巻回され、該伝熱管の下部に、容器の外部から供給された液状の液化天然ガスが供給され、容器の下部に、温水が供給され、該液化天然ガスが温水と熱交換されて気化され、容器の上部から熱交換後の温水が導出され、伝熱管の上部から容器の外部に気化された液化天然ガスが導出管から導出される液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法において、
    前記導出管に異常信号によって遮断動作する遮断弁が設けられ、
    容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置が設けられ、
    温水温度検出装置が検出した異常温度信号を取り込む制御装置が設けられ、
    制御装置が、温度検出計が検出した異常温度信号を取り込むと遮断弁を緊急遮断動作させること
    を特徴とする液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法。
  4. 一つの円筒状の容器と、該容器内に配設された螺旋状の伝熱管とからなり、該伝熱管が予め定められた螺旋回数コイル状に巻回され、該伝熱管の下部に、容器の外部から供給された液状の液化天然ガスが供給され、容器の下部に、温水が供給され、該液化天然ガスが温水と熱交換されて気化され、容器の上部から熱交換後の温水が導出され、伝熱管の上部から容器の外部に気化された液化天然ガスが導出管から導出され、
    外形内径共同一で、1螺旋あたりのピッチ高さ及び巻き内径外径が同一の形状をした伝熱管が複数条、中心線に対して並列に、垂直方向に上下にコイル状に巻回されて配列され、液状の液化天然ガスが、容器外で、1本の供給管から複数本の分岐管に分岐されて、各伝熱管に供給されるように形成され、
    容器への温水の温水供給流量が、伝熱管個別に液化天然ガスが供給された時の温水入口と温水出口間の温度低下と同一になるように容器内径及び伝熱管個別に供給流量が設定された時に比べて倍化されて供給され、
    一つの円筒状の容器内で、個別に同一量の液状の液化天然ガスが供給された時に比べて倍化された液状の液化天然ガス気化がなされて、気化された液化天然ガスが生成され、
    該気化された液化天然ガスが、容器外で、複数本の伝熱管から1本の導出管に集合されて、回収される液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法において、
    前記導出管に異常信号によって遮断動作する遮断弁が設けられ、
    容器の中央から下部にかけて、異常時に発生する氷結領域に面して温水の温度を計測する温水温度検出装置9が設けられ、
    温水温度検出装置9が検出した異常温度信号を取り込む制御装置が設けられ、
    制御装置が、温水温度検出装置9が検出した異常温度信号を取り込むと遮断弁を緊急遮断動作させること
    を特徴とする液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法。
JP2017250289A 2017-12-27 2017-12-27 液化天然ガス蒸発器及び液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法 Active JP6471219B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017250289A JP6471219B1 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 液化天然ガス蒸発器及び液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017250289A JP6471219B1 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 液化天然ガス蒸発器及び液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6471219B1 true JP6471219B1 (ja) 2019-02-13
JP2019116915A JP2019116915A (ja) 2019-07-18

Family

ID=65358161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017250289A Active JP6471219B1 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 液化天然ガス蒸発器及び液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6471219B1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3129472B2 (ja) * 1991-06-10 2001-01-29 タバイエスペック株式会社 滅菌用液化ガス供給異常検出装置
JP2004301377A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Noritz Corp 液化ガス気化システム
JP2007107582A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Honda Motor Co Ltd 液化ガス燃料供給装置および残量検知方法
JP2009299858A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Mikuni Kikai Kk 液化ガスの気化装置
JP2012229860A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Tokyo Gas Chemicals Co Ltd 結合型液化天然ガス気化器
JP5855298B1 (ja) * 2015-02-25 2016-02-09 東京ガスケミカル株式会社 Lng蒸発器およびlng蒸発器によるlng蒸発方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3129472B2 (ja) * 1991-06-10 2001-01-29 タバイエスペック株式会社 滅菌用液化ガス供給異常検出装置
JP2004301377A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Noritz Corp 液化ガス気化システム
JP2007107582A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Honda Motor Co Ltd 液化ガス燃料供給装置および残量検知方法
JP2009299858A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Mikuni Kikai Kk 液化ガスの気化装置
JP2012229860A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Tokyo Gas Chemicals Co Ltd 結合型液化天然ガス気化器
JP5855298B1 (ja) * 2015-02-25 2016-02-09 東京ガスケミカル株式会社 Lng蒸発器およびlng蒸発器によるlng蒸発方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019116915A (ja) 2019-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5933040B2 (ja) 飲料冷却装置およびこの冷却装置を用いた飲料供給システム
US20020124575A1 (en) Gas delivery at high flow rates
US20080250795A1 (en) Air Vaporizer and Its Use in Base-Load LNG Regasification Plant
JP6471219B1 (ja) 液化天然ガス蒸発器及び液化天然ガス蒸発器の緊急閉鎖方法
US2645101A (en) Defrosting arrangement in refrigeration system
CN104941529B (zh) 用于氧化反应器或氨氧化反应器的冷却盘管设计
KR101905258B1 (ko) 액화천연가스의 해수식 기화장치
KR20080033268A (ko) 보일러 시스템 및 보일러 시스템의 제어 방법
JP6101676B2 (ja) ガスを精製するための装置
CN104941531B (zh) 用于氧化反应器或氨氧化反应器的冷却盘管设计
US2665565A (en) Separator
KR101281587B1 (ko) 제빙동작 제어방법 및 상기 제빙동작 제어방법에 의하여 제어되는 얼음 정수기 및 얼음 냉온수기
US10436525B2 (en) Cyclonic cooling system
CN219798011U (zh) 一种外部加热盘管装置
US4732590A (en) Flash economizer
JP2012132574A (ja) 低温液体の気化装置
KR20120005322A (ko) 온수가열시스템 및 이를 구비한 정수기
CN204555729U (zh) 水性丙烯酸树脂用冷凝器
KR101564264B1 (ko) 온수가열시스템, 온수가열시스템의 물의 유무 탐지방법 및 이를 구비한 정수기
CA3212925C (en) Improved liquid gas sample vaporizer conditioning system and method
JP7457522B2 (ja) 気化システム
JP2012031980A (ja) Lng気化装置、lng気化装置の運転方法
RU2287124C1 (ru) Способ охлаждения сырого газа
BR112018073056B1 (pt) aparelho para processar combustível reutilizável
JP2004226020A (ja) ヘリウムガス精製器のヒータ制御器および制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180723

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180723

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6471219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250