JP6505852B2 - 船舶用のlng気化システム、それを備えた船舶、及び船舶用のlng気化方法 - Google Patents

船舶用のlng気化システム、それを備えた船舶、及び船舶用のlng気化方法 Download PDF

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Description

本発明は、エンジン冷却水を利用した船舶用のLNG気化システム、それを備えた船舶、及び船舶用のLNG気化方法に関する。
近年、石油燃料に代替するエネルギー源として、環境負荷が少なく、供給安定性に優れたLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)が注目を浴びており、船舶の分野においても、LNGを燃料とするLNG燃料船の普及が進められている。
LNGを燃料として使用する際には、事前に気化させる必要がある。例えば、内陸地にあるようなLNG基地においてLNGを気化させる場合は、エンジンと発電機を作動させた際に生じる熱で温められた空気とLNGとを空温式気化器によって熱交換させる装置が提案されている(例えば、特許文献1)。なお、特許文献1では、エンジンの排気ガスで温められた冷却水を温水使用設備等で利用することが記載されているが、温められた冷却水はLNGの気化に用いられるものではない。また、LNG基地に隣接する工場の装置冷却水とLNGとを熱交換させて、LNGを気化させる装置(例えば、特許文献2)なども提案されている。
船舶用のLNG気化装置としては、ボイラにより発生した蒸気を用いてLNGを気化させるものが知られている。しかし、ボイラを備えるためのスペースが十分にない小型の船舶、例えば、小型のタグボートなどでは、このような気化装置を用いることはできない。ボイラを必要としない船舶用のLNG気化装置としては、不凍液を介して海水とLNGとを間接的に熱交換する二次冷却方式によるものが知られている。二次冷却方式を用いるのは、LNG気化器が海水と接触することによってLNG気化器が腐食することを防ぐためである。しかし、不凍液を用いた二次冷却方式の気化装置は、熱交換器が2つ必要になるほか、不凍液を循環させる設備も必要になるなど、装置を構成する機器の数が増え、装置が大型化するという問題があった。また、LNGと熱交換する不凍液の温度は海水の温度以下であるため、LNGの気化効率が悪く、それを補うためにLNG気化器などを大型化する必要があることも、装置の大型化を招いていた。
特開2015−8569号公報 特開2015−8568号公報
本発明は、上記のような課題を鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の課題は、ボイラを備えるためのスペースが十分にない小型の船舶においても使用でき、LNG気化器を腐食させる原因となる海水とLNG気化器との接触を必要とせず、また、不凍液を用いた二次冷却方式のLNG気化装置よりも、必要な機器の数が少なく、省スペース性に優れる、船舶用のLNG気化システムを提供することを目的とする。
本発明は、LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器が冷却水流路上に配設され、エンジン冷却水との熱交換によってLNGを気化させることを特徴とする、船舶用のLNG気化システムに関する。
本発明は、さらに、冷却水流路が、エンジン冷却水が循環するエンジン冷却水循環流路と、エンジン冷却水循環流路から分岐し、該分岐よりも下流に合流し、且つ、LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器が配設されたLNG気化用冷却水流路とを備え、LNG気化用冷却水流路が、LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の下流から分岐し、LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の上流に合流する温度調節用冷却水流路と、エンジン冷却水循環流路および/または温度調節用冷却水流路からLNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の上流へと流入するエンジン冷却水の流入量を制御可能な制御手段とを備えることが好ましい。
本発明は、さらに、冷却水流路におけるLNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の下流に、脱気器を備えることが好ましい。
本発明は、さらに、脱気器にガス検知器が設けられており、ガス検知器が気化したLNGを検知した場合に、エンジン冷却水との熱交換によるLNGの気化を一時的に停止する手段とを備えることが好ましい。
本発明は、前記船舶用のLNG気化システムを備えた船舶に関する。
本発明は、冷却水流路上に配設されたLNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器において、エンジン冷却水と熱交換させることによってLNGを気化させるステップを有する、船舶用のLNG気化方法に関する。
本発明は、さらに、冷却水流路が、エンジン冷却水が循環するエンジン冷却水循環流路と、エンジン冷却水循環流路から分岐し、該分岐よりも下流に合流し、且つ、LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器が配設されたLNG気化用冷却水流路とを備え、
LNG気化用冷却水流路が、LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の下流から分岐し、LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の上流に合流する温度調節用冷却水流路を備えており、エンジン冷却水循環流路および/または温度調節用冷却水流路からLNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の上流へと流入するエンジン冷却水の流入量を制御するステップを有することが好ましい。
本発明の船舶用のLNG気化システムは、元来、船舶に備えられているエンジン冷却水との熱交換によってLNGを気化させるものである。そのため、LNG気化器を腐食させる原因となる海水とLNG気化器との接触を必要とせず、また従来の不凍液を用いた二次冷却方式のLNG気化装置において必要とされる海水と不凍液を熱交換させる熱交換器や、不凍液を循環させる設備などを省くことができる。また、従来の二次冷却方式のLNG気化装置と比較して、LNGと熱交換する流体の温度差を大きくすることができるため、LNG気化器などを小型化することが可能となる。従って、省スペース性に優れたコンパクトなLNG気化システムを提供することができる。
本発明の実施の形態にかかるLNG気化システムの一例を示す図である。
以下、図面を用いて本発明の好ましい実施の形態を説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施の形態が適宜変更できることはいうまでもない。
図1は、本実施の形態に係るLNG気化システムの概略構成図である。図1に示すように、本実施の形態に係るLNG気化システムは、エンジン1、LNG気化器2、LNG加圧蒸発器3、脱気器4、LNGタンク5、ポンプ6、エンジン冷却水クーラー7、エンジン冷却水循環流路8、LNG気化用冷却水流路9、温度調節用冷却水流路10、三方弁11a、11b、及びバルブ12a〜12fを備えている。なお、図1において、矢印は流体の流れを示している。
エンジン冷却水循環流路8は、エンジン1と、バルブ12aと、三方弁11bとを介して、図1に示す矢印方向に沿って、冷却水が循環する流路である。エンジン冷却水循環流路8は、エンジン冷却水クーラー7をバイパスするバイパス路を備えており、三方弁11bにより、エンジン冷却水クーラー7を介して冷却水を循環させるか、エンジン冷却水クーラー7を介さずに冷却水を循環させるかを制御することができる。エンジン冷却水クーラー7は、海水との熱交換によってエンジン冷却水を冷却する。バルブ12aによって、エンジン冷却水循環流路8を循環するエンジン冷却水の量を制御することができる。三方弁11bについては、後で詳述する。
LNG気化用冷却水流路9は、エンジン冷却水循環流路8におけるエンジン1の下流、かつ、エンジン冷却水クーラー7の上流から分岐し、該分岐よりも下流、かつ、エンジン冷却水クーラー7の上流に合流するように設けられている。LNG気化用冷却水流路9は、三方弁11aと、ポンプ6、LNG気化器2又はLNG加圧蒸発器3、脱気器4、バルブ12cとを介して、図1に示す矢印方向に沿って、冷却水が流れる流路である。LNG気化用冷却水流路9上にはバルブ12bが設けられており、エンジン冷却水循環流路8からLNG気化用冷却水流路9へ流入するエンジン冷却水の流入量は、バルブ12bによって制御することができる。
LNG気化用冷却水流路9上には、LNG気化器2と、LNG加圧蒸発器3が設けられている。LNG加圧蒸発器3によりLNGタンク5内のLNGを気化させ、これをLNGタンク5の気相部へ供給することで、LNGタンク5内の圧力を上昇させることができる。LNGタンク5内の圧力が高まった場合、その圧力によって、LNGタンク5内のLNGが、LNG気化器2へと供給される。LNG気化器2によって気化されたLNGは、エンジン1に供給され、エンジン1を駆動する燃料となる。
LNG気化用冷却水流路9上には、LNG気化器2と、LNG加圧蒸発器3が、並列して配設されている。LNG気化用冷却水流路9におけるLNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3の上流にはポンプ6が設けられており、ポンプ6によって、エンジン冷却水が、LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3に供給される。LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3に供給されるエンジン冷却水の供給量は、LNG気化器2に至る配管の径、及びLNG加圧蒸発器3に至る配管の径によって調節することができる。また、図示はしないが、LNG気化用冷却水流路9におけるLNG気化器2に至る経路とLNG加圧蒸発器3に至る経路との分岐点に、LNG気化器2およびLNG加圧蒸発器3へ流入するエンジン冷却水の流入量を制御することが可能な制御手段、例えば、三方弁を設けてもよい。
本実施の形態においては、LNG気化器2とLNG加圧蒸発器3はLNG気化用冷却水流路9上に並列に配設されているが、これに限定はされず、例えば、LNG気化器2とLNG加圧蒸発器3を、LNG気化用冷却水流路9上に直列に配設してもよいし、LNG気化器2とLNG加圧蒸発器3を一体とした構成としてもよい。
LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3は、流入するエンジン冷却水の温度が、例えば、50℃程度(例えば45〜55℃)のときに、LNGの気化効率が最適になるように設計されている。ただし、エンジン1を駆動させたばかりの初期段階においては、エンジン冷却水の温度が低く、LNGを燃料としてエンジン1を運転させることができない(LNGを燃料としてエンジン1を運転させるためには、エンジン1へ流入するエンジン冷却水が50℃以上であることが好ましい)。そのため、エンジン1の清水回路(エンジン冷却水クーラー7→エンジン冷却水循環流路8→エンジン1→バルブ12a→エンジン冷却水循環流路8→三方弁11bからなる流路)の温度を、重油等の他の燃料の排熱で上昇させて、早期にLNGへの運転へ移行させることが好ましい。エンジン冷却水の温度が35℃以上であれば、要求されるLNGを気化することが可能であり、エンジン1へ流入する際の気化したLNGガスの温度が0℃以上とすることができる。
LNG気化用冷却水流路9におけるLNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3の下流には、脱気器4が設けられている。例えば、LNG気化器2又はLNG加圧蒸発器3が破損し、LNG気化用冷却水流路9に気化したLNGが漏れた場合は、脱気器4によって、流路中に侵入したLNGを除去することができる。図示はしないが、脱気器4は、ガス検知器を備えていることが好ましい。また、LNG気化システムには、ガス検知器が気化したLNGを検知した場合に、LNG気化システムを停止することが可能な制御装置が設けられていることが好ましい。より具体的には、ガス検知器が気化したLNGを検知した場合に、バルブ12d及びバルブ12fが閉じられ、LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3へのLNGの供給が停止されることで、LNG気化システムを一時的に停止することができる。このようなガス検知器が気化したLNGを検知した場合に、自動的に、LNG気化システムを停止させることで、事故等のトラブルを防ぐことができる。
温度調節用冷却水流路10は、LNG気化用冷却水流路9における脱気器4の下流から分岐し、ポンプ6の上流に合流するように設けられている。温度調節用冷却水流路10がLNG気化用冷却水流路9に合流する箇所には、三方弁11aが設けられている。三方弁11aにより、エンジン冷却水循環流路8及び温度調節用冷却水流路10から、LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3の上流へと流入するエンジン冷却水の流入量を制御し、LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3へと流入するエンジン冷却水の温度を調整することができる。
また、LNG気化用冷却水流路9における該分岐の下流にはバルブ12cが設けられている。例えば、LNG気化器2またはLNG加圧蒸発器3の配管に穴があいた場合や、LNG気化器2またはLNG加圧蒸発器3の整備を行う場合などは、バルブ12b及び12cを閉じ、エンジン冷却水がエンジン冷却水循環流路8のみを循環するようにすることができる。
本実施の形態のLNG気化システムにおいて、LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3に流入するエンジン冷却水の温度を調整することは、LNGの気化効率を向上させる観点から、非常に重要である。本実施の形態のLNG気化システムでは、エンジン冷却水流路8から流入した冷却水のみをLNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3へと流入させるのではなく、エンジン冷却水流路8から流入した冷却水を、LNGと熱交換をして冷えたエンジン冷却水(つまり、温度調節用冷却水流路10から三方弁11aを介して、LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3側へ流入した冷却水)により温度調整し、LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3の気化に利用している。三方弁11aでは、エンジン冷却水循環流路8からのエンジン冷却水の流入量と、温度調節用冷却水流路10からのエンジン冷却水の流入量とを制御することで、LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3に流入するエンジン冷却水の温度を調整することが可能である。なお、三方弁11aにおけるエンジン冷却水の流入量の制御は、手動による制御であってもよく、コンピュータプログラムによる自動制御であってもよい。
LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3に流入するエンジン冷却水の温度は、LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3におけるLNGの気化効率が最適となるような温度とすることが好ましい。例えば、本実施の形態のLNG気化システムにおいては、35℃程度(例えば、30〜50℃)とすることが好ましい。LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3に流入するエンジン冷却水の温度が30℃未満の場合は、LNGの気化能力が低下する傾向にある。LNG気化器2及びLNG加圧蒸発器3に流入するエンジン冷却水の温度が50℃を超える場合は、必要以上にLNGが気化される傾向にある。
エンジン1に流入するエンジン冷却水の温度は、三方弁11bによって調整することができる。エンジン冷却水循環流路8における、LNG気化用冷却水流路9とエンジン冷却水循環流路8とが合流する合流点の下流には、エンジン冷却水クーラー7をバイパスするバイパス路が備えられており、三方弁11bは、該バイパス路の入口に設けられている。エンジン冷却水クーラー7へ流入するエンジン冷却水の流入量、及びバイパス路へ流入するエンジン冷却水の流入量を、三方弁11bにより制御することで、エンジン1に流入するエンジン冷却水の温度を調整することが可能である。なお、三方弁11bにおけるエンジン冷却水の流入量の制御は、手動による制御であってもよく、コンピュータプログラムによる自動制御であってもよい。
LNGを燃料としてエンジン1を運転するためには、エンジン1に流入するエンジン冷却水の温度を、例えば、50℃以上とすることが好ましい。エンジン1に流入するエンジン冷却水の温度が50℃未満の場合(エンジン1を駆動させたばかりの初期段階など)は、エンジン1のシリンダ内に流入した混合ガス(気化したLNGと空気)への着火ができず、失火するおそれがある。初期段階が終了し、エンジン1での混合ガスの燃焼量が十分となり、エンジン1からエンジン冷却水への放熱量が多くなる場合は、エンジン1と熱交換した直後のエンジン冷却水の温度が80℃程度(例えば、75〜85℃)となるように、三方弁11bによって、エンジン冷却水クーラー7へと流入するエンジン冷却水の流入量と、エンジン冷却水クーラー7をバイパスするエンジン冷却水の流量を制御することができる。
LNGタンク5からLNG加圧蒸発器3に供給されるLNGの供給量は、バルブ12dによって制御されている。LNG加圧蒸発器3によって気化されたLNGは、LNGタンク5の気相部に供給される。LNGタンク5の気相部に供給される気化したLNGの供給量は、バルブ12eによって制御されている。LNGタンク5の気相部に供給される気化したLNGの供給量を制御することで、LNGタンク5の圧力を調整することが可能となる。
LNGタンク5からLNG気化器2に供給されるLNGの供給量は、バルブ12f及びLNGタンク5内の圧力によって制御されている。例えば、バルブ12fを開け、かつ、LNG加圧蒸発器3からLNGタンク5の気相部へと供給される気化したLNGの供給量を増加させ、LNGタンク5内の圧力を上昇させることで、LNG気化器2に供給されるLNGの供給量を増加させることができる。なお、図示はしないが、LNG気化器2の下流、かつ、エンジン1の上流には、気化したLNGを一時的に貯蔵するバッファタンクが設けられていることが好ましい。LNG気化器2によって気化されたLNGは、エンジン1に供給され、エンジン1を駆動する燃料となる。
エンジン1は、気化したLNGだけでなく、重油を燃料とすることも可能なように設計されていることが好ましい。エンジン1が重油のみを燃料として駆動する際は、バルブ12b及び12cを閉じ、エンジン冷却水がエンジン冷却水循環流路8のみを循環するようにすることができる。
1 エンジン
2 LNG気化器
3 LNG加圧蒸発器
4 脱気器
5 LNGタンク
6 ポンプ
7 エンジン冷却水クーラー
8 エンジン冷却水循環流路
9 LNG気化用冷却水流路
10 温度調節用冷却水流路
11a、11b 三方弁
12a〜12f バルブ

Claims (3)

  1. LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器が冷却水流路上に配設され、エンジン冷却水との熱交換によってLNGを気化させることを特徴とする、船舶用のLNG気化システムであって、
    冷却水流路におけるLNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の下流に、脱気器を備え、
    脱気器にはガス検知器が設けられており、
    ガス検知器が気化したLNGを検知した場合に、エンジン冷却水との熱交換によるLNGの気化を一時的に停止する手段を備え
    冷却水流路が、
    エンジン冷却水が循環するエンジン冷却水循環流路と、
    エンジン冷却水循環流路から分岐し、該分岐よりも下流に合流し、且つ、LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器が配設されたLNG気化用冷却水流路とを備え、
    LNG気化用冷却水流路が、
    LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の下流から分岐し、LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の上流に合流する温度調節用冷却水流路と、
    エンジン冷却水循環流路および/または温度調節用冷却水流路からLNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の上流へと流入するエンジン冷却水の流入量を制御可能な制御手段と
    を備える、船舶用のLNG気化システム。
  2. 請求項に記載の船舶用のLNG気化システムを備えた船舶。
  3. 冷却水流路上に配設されたLNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器において、エンジン冷却水と熱交換させることによってLNGを気化させるステップを有する、船舶用のLNG気化方法であって、
    冷却水流路におけるLNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の下流に、脱気器を備え、
    脱気器にはガス検知器が設けられており、
    冷却水流路が、
    エンジン冷却水が循環するエンジン冷却水循環流路と、
    エンジン冷却水循環流路から分岐し、該分岐よりも下流に合流し、且つ、LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器が配設されたLNG気化用冷却水流路とを備え、
    LNG気化用冷却水流路が、
    LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の下流から分岐し、LNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の上流に合流する温度調節用冷却水流路を備えており、
    ガス検知器が気化したLNGを検知した場合に、エンジン冷却水との熱交換によるLNGの気化を一時的に停止するステップと、
    エンジン冷却水循環流路および/または温度調節用冷却水流路からLNG気化器および/またはLNG加圧蒸発器の上流へと流入するエンジン冷却水の流入量を制御するステップ
    を有する、船舶用のLNG気化方法。
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