JP4015932B2 - 炊飯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明の炊飯器に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特許第3055532号公報
【0004】
この特許文献1の炊飯器は、保温処理を行うか否かを設定する設定手段が設けられ、該設定手段により保温を行わないと設定された場合には、炊飯終了後あるいは炊飯終了後から所定時間経過した後に炊飯鍋を加熱する加熱手段への通電を停止できるように構成している。これにより、炊飯器の消費電力の節約を図りつつ、保温処理を停止し忘れなどを防止し、保温処理に係るユーザの利便性を向上している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記炊飯器は、その保温処理を実行する時間を、炊飯処理や保温処理を実行していない待機状態で設定するため、実際に保温処理を実行する時間の残りがどの位であるかをユーザが確認できない。
【0006】
そこで、本発明は、保温処理を実行する残時間を簡単に確認でき、また、保温処理の実行時間を簡単に設定および変更できる炊飯器を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の炊飯器は、炊飯鍋を収容する炊飯器本体と、炊飯鍋を収容する炊飯器本体と、該炊飯器本体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋を密閉する蓋体と、前記炊飯鍋を加熱する加熱手段とを備え、前記加熱手段を制御して炊飯処理および保温処理を実行する炊飯器において、前記保温処理の実行時間を設定する設定手段、および、その設定する実行時間を表示する表示手段を設けるとともに、前記設定手段によって保温実行時間が設定されると、保温処理の実行時に前記保温実行時間が経過すると保温処理を停止する保温実行時間制御機能を設け、前記保温実行時間制御機能の実行中には、前記表示手段に保温処理を実行する残時間を減算表示する一方、前記設定手段による保温実行時間の設定を、保温処理の実行中に可能とした構成としている。
【0008】
前記炊飯器によれば、保温処理の実行時間を設定可能とし、その実行時間が経過すると保温処理を自動的に停止する構成としているため、炊飯器の消費電力の節約を図りつつ、保温処理を停止し忘れなどを防止し、保温処理に係るユーザの利便性を向上することができる。しかも、保温処理の実行中には、実際に保温処理を実行する時間の残りがどの位であるかを液晶パネルに減算表示するため、ユーザが残時間を簡単に確認でき、希望に応じて残時間に設定変更することも可能であり、より利便性の向上を図ることができる。
【0009】
この炊飯器では、前記設定手段による保温実行時間の設定を、炊飯処理および保温処理を実行していない待機状態で更に可能とすることが好ましい。
【0013】
また、前記設定手段によって設定した保温実行時間を記憶する記憶手段を設けるとともに、商用電源への非接続中に電力を供給して前記記憶手段による記憶状態を維持するバックアップ手段を設けることが好ましい。このようにすれば、炊飯を行う度に設定手段を複数回操作して保温処理の実行時間を設定する必要がないため、より利便性の向上を図ることができる。
【0014】
また、前記炊飯処理や保温処理を停止するとりけしスイッチを備え、前記設定手段による保温実行時間の設定が行われず、前記保温実行時間制御機能が実行されない場合、前記とりけしスイッチが操作されるまで保温処理を継続することが好ましい。このようにすれば、ユーザが設定手段による保温実行時間の設定し忘れなどによって保温処理を実行しないなどの不都合が生じることを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態である炊飯器1を示す。この炊飯器1は誘導加熱方式であり、炊飯鍋2と、該炊飯鍋2を収容する炊飯器本体3と、該炊飯器本体3に回動可能に取り付けられる蓋体4とからなる。そして、前記炊飯器本体3には、加熱手段である誘導加熱コイル5と、温度検知手段である炊飯鍋用温度センサ6と、制御手段であるマイコン35を実装した制御基板34とが配設されている。また、前記蓋体4の内部には、蓋ヒータ7と、炊飯鍋2の内部温度を検出する蓋体用温度センサ8とが配設された周知の構成のものである。
【0016】
前記炊飯器本体3の正面には、図2に示すように、中央に配設された液晶パネル10の回りに入力手段である複数のスイッチ23〜30を配設した操作パネル9が取り付けられている。
【0017】
前記液晶パネル10は、後述するマイコン35が内蔵したドライバによって表示するセグメント表示方式のもので、現在時刻などの時間を表示する数値表示部11、その数値表示部11が現在時刻であることを示す現在表示部12、午前表示部13および午後表示部14、その数値表示部11が炊き上げまでの残時間であることを示すあと表示部15、分表示部16および時間表示部17、その数値表示部11が保温を終了するまでの残時間であることを示す後切表示部18、予約炊飯の設定状態であることを示す予約表示部19、1表示部20および2表示部21、液晶パネル10の回りに設けた炊飯メニュー表示に対応する△印の印表示部22を備えている。
【0018】
前記スイッチ23〜30としては、炊飯スイッチ23、保温/保温切スイッチ24、おやすみ保温スイッチ25、予約スイッチ26、とりけしスイッチ27、メニュースイッチ28、△スイッチ29(アップスイッチ)および▽スイッチ30(ダウンスイッチ)が配設されている。
【0019】
前記炊飯スイッチ23は、予約炊飯を含む炊飯動作を実行させるものである。保温/保温切スイッチ24は、炊飯処理や保温処理などの処理を実行していない待機状態で、保温処理を直接実行させるものである。また、本実施形態では、前記待機状態で炊飯処理後の保温処理の実行時間を設定、および、保温処理の実行中に該保温処理の実行時間を設定する設定手段の機能を兼用している。おやすみ保温スイッチ25は、保温処理の実行中に保温温度が低いおやすみ保温制御を実行させるものである。予約スイッチ26は、予約炊飯の設定状態に移行させるものである。とりけしスイッチ27は、現状で実行している処理を停止させるものである。メニュースイッチ28は、予約炊飯メニューを含む炊飯メニューを変更させるものである。△スイッチ29は、現在時刻や炊飯処理後の保温実行時間を増加させるものである。▽スイッチ30は、現在時刻や炊飯処理後の保温実行時間を減少させるものである。
【0020】
また、前記保温/保温切スイッチ24には、保温処理の実行状態や、保温切タイマの設定状態を報知するためのLED31が設けられている。同様に、おやすみ保温スイッチ25には、おやすみ保温処理の実行状態を示すLED32が設けられるとともに、予約スイッチ26には、予約炊飯の設定状態を示すLED33が設けられている。
【0021】
前記制御基板34に実装されたマイコン35は、第1記憶媒体であるROM36に予め記憶された各炊飯メニューのプログラムに従って、予熱、炊飯(容量判別、中ぱっぱおよび沸騰維持)、炊き上げ、むらし、2度炊きの各工程を経て炊飯処理を実行した後、続いて保温処理に移行するものである。また、この制御基板34には、ユーザが設定した炊飯条件などを記憶する第2記憶媒体としてRAM37が設けられている。さらに、ユーザが電源コードと商用電源との接続を解除した際に、前記RAM37に記憶した情報を維持するとともに、現在時刻をカウントし続けるためのリチウム電池などを用いたバックアップ回路部38が設けられている。
【0022】
そして、本実施形態では、前記保温/保温切スイッチ24により液晶パネル10の数値表示部11で表示しながら保温処理を実行する実行時間を設定可能とし、その実行時間が経過すると保温処理を停止する保温実行時間制御機能が設けられている。この保温実行時間制御機能は、保温処理の実行中に前記保温/保温切スイッチ24を操作することによる第1保温実行時間設定処理と、待機状態で所定時間以上継続して保温/保温切スイッチ24を操作することによる第2保温実行時間設定処理とのいずれかにより、保温実行時間を設定することにより実行される。
【0023】
具体的には、第1保温実行時間設定処理は、保温処理の実行中において、その実行時間を1時間〜12時間の範囲で1時間単位で設定するものである。この第1保温実行時間設定処理では、最初に保温/保温切スイッチ24が操作されると、前記RAM37に記憶した前回の保温処理の実行時間を読み込み、その時間を前記数値表示部11に表示させるとともに、後切表示部18を点灯表示させる。なお、前回の保温処理の実行時間が記憶されていない場合には、数値表示部11は「1」時間になる。この状態で、次に保温/保温切スイッチ24が操作されると、数値表示部11の数値を1時間単位でインクリメント(増加)させるとともに、所定時間以上、継続して保温/保温切スイッチ24が操作されることにより、設定時間を増加方向で早送りする。
【0024】
また、第2保温実行時間設定処理は、待機状態において、炊飯処理の実行後に続いて行われる保温処理の実行時間を0時間(保温なし)〜12時間の範囲で1時間単位で設定するものである。この第2保温実行時間設定処理では、最初に保温/保温切スイッチ24が操作されると、前記RAM37に記憶した前回の保温処理の実行時間を読み込み、その時間を前記数値表示部11に表示させるとともに、LED31および後切表示部18を点灯表示させる。なお、前回の保温処理の実行時間が記憶されていない場合には、数値表示部11は「0」時間になる。この状態で、△スイッチ29が操作されると、数値表示部11の数値を1時間単位でインクリメント(増加)させるとともに、所定時間以上、継続して△スイッチ29が操作されることにより、設定時間を増加方向に早送りする。また、▽スイッチ30が操作されると、数値表示部11の数値を1時間単位でデクリメント(減少)させるとともに、所定時間以上、継続して▽スイッチ30が操作されることにより、設定時間を減少方向に早送りする。
【0025】
次に、前記炊飯器1のマイコン35の制御について説明する。
まず、ユーザが電源コードを商用電源に差し込むと、マイコン35は、前記各スイッチ23〜30の操作を待つ待機状態になる。そして、この待機状態でいずれかのスイッチ23〜30が操作されると、そのスイッチ23〜30に応じた入力処理が実行され、所定の処理を実行する。
【0026】
そのうち、保温/保温切スイッチ24が操作されると、図3に示すように、マイコン35は、まず、ステップS1で、保温処理の実行中であるか否かを検出する。そして、保温処理の実行中である場合にはステップS2に進み、保温処理の実行中でない場合にはステップS4に進む。
【0027】
ステップS2では、第1保温実行時間設定処理を実行した後、ステップS3で、設定された保温実行時間を記憶してリターンする。
【0028】
また、ステップS4では、待機状態であるか否かを検出する。そして、待機状態である場合にはステップS5に進み、待機状態でない場合にはその保温/保温切スイッチ24の操作を受け付けずにリターンする。
【0029】
ステップS5では、操作が継続中であるか否かを検出する。そして、操作が継続中である場合にはステップS6に進み、操作が継続中でない場合にはステップS8に進む。
【0030】
ステップS6では、保温/保温切スイッチ24が操作され続けて3秒経過したか否かを検出する。そして、3秒経過した場合、即ち、保温/保温切スイッチ24が3秒以上継続して操作された場合にはステップS7に進み、第2保温実行時間設定処理を実行した後、ステップS3で、その保温実行時間を記憶してリターンする。また、3秒経過していない場合にはステップS5に戻る。
【0031】
一方、保温/保温切スイッチ24の操作が3秒未満である場合には、ステップS8で、周知の保温処理を実行してリターンする。
【0032】
即ち、本実施形態では、保温処理の実行中に保温/保温切スイッチ24が操作されると、または、待機状態で所定時間以上継続して保温/保温切スイッチ24が操作されると、保温処理の実行時間を設定する処理を実行する。また、待機状態で所定時間未満、保温/保温切スイッチ24が操作されると、従来と同様に保温処理を実行する。
【0033】
次に、ステップS2の第1保温実行時間設定処理について具体的に説明する。この第1保温実行時間設定処理では、図4に示すように、マイコン35は、まず、ステップS2−1で、保温切タイマが動作中であるか否かを検出する。そして、保温切タイマが動作していない場合にはステップS2−2に進み、動作中である場合にはステップS2−5に進む。
【0034】
ステップS2−2では、保温実行時間の設定中であるか否かを検出する。そして、保温実行時間の設定中でない場合にはステップS2−3に進み、保温実行時間の設定中である場合にはステップS2−5に進む。
【0035】
ステップS2−3では、記憶されている保温記憶時間を読み込み、ステップS2−4で、温実行時間の設定画面を表示する。
【0036】
ここで、この第1保温実行時間設定処理での液晶パネル10の表示形態の遷移の一例を説明する。まず、ステップS2−2からステップS2−3に進む場合には、保温処理の実行中であるため、操作パネル9の液晶パネル10は、例えば図5(A)に示す状態である。この状態では、保温処理の実行中であることをユーザに知らせるためにLED31が点灯されている。また、液晶パネル10には、数値表示部に保温処理を継続して行っている時間が1時間単位(図示では「0」時間)で表示されるとともに、時間表示部17が点灯されている。
【0037】
そして、ステップS2−3からステップS2−4に進むと、図5(B)に示す保温実行時間の設定画面を表示する。この状態では、LED31が点灯状態を維持し、また、前回のユーザが設定した保温処理の実行時間(記憶時間)が数値表示部11に点滅表示(図示では「3」時間)されるとともに、あと表示部15、時間表示部および後切表示部18が点灯される。
【0038】
また、ステップS2−1,S2−2からステップS2−5に進んだ場合、保温/保温切スイッチ24の操作が継続されているか否かを検出する。そして、操作が継続中でない場合にはステップS2−6に進み、操作が継続中である場合にはステップS2−7に進む。
【0039】
ステップS2−6では、保温実行時間の設定を1時間インクリメントしてリターンする。
【0040】
一方、ステップS2−7では、保温/保温切スイッチ24が操作され続けて0.5秒経過したか否かを検出する。そして、0.5秒経過した場合、即ち、保温/保温切スイッチ24が0.5秒以上継続して操作された場合にはステップS2−8に進み、0.5秒経過していない場合にはステップS2−5に戻る。
【0041】
ステップS2−8では、保温実行時間の設定を1時間単位で増加する方向に早送りしながら、ステップS2−9で、操作が継続中であるか否かを検出する。そして、操作が停止されるまで実行時間の早送りを継続してリターンする。
【0042】
即ち、図5(B)に示す保温実行時間の設定中に、保温/保温切スイッチ24が0.5秒未満で操作されると、数値表示部11の点滅表示が「3」から「4」に変更される。また、この状態で、保温/保温切スイッチ24の操作が0.5秒未満で行われる度に数値表示部11は「12」まで増加され、この「12」の状態から操作が行われると、「1」に戻る。また、保温/保温切スイッチ24が0.5秒以上継続して操作されると、0.25秒毎に数値表示部11の数値がインクリメントされ、「12」になると、「1」に戻って再びインクリメントされる。
【0043】
なお、保温実行時間の設定画面は、いずれのスイッチ23〜30も操作されない状態が3秒以上継続することにより確定され、数値表示部11が点滅表示状態から点灯表示状態に遷移する。
【0044】
次に、ステップS7の第2保温実行時間設定処理について具体的に説明する。この第2保温実行時間設定処理では、図6に示すように、マイコン35は、まず、ステップS7−1で、保温実行時間の設定中であるか否かを検出する。そして、保温実行時間の設定中でない場合にはステップS7−2に進み、保温実行時間の設定中である場合にはステップS7−4に進む。
【0045】
ステップS7−2では、現状で記憶されている保温記憶時間を読み込み、ステップS7−3で、保温実行時間の設定画面を表示する。
【0046】
ここで、前記第2保温実行時間設定処理での液晶パネル10の表示形態の遷移の一例を説明する。まず、ステップS7−1からステップS7−2に進む場合には、炊飯処理も保温処理の実行されていない待機状態であるため、操作パネル9の液晶パネル10は、例えば図7(A)に示す状態である。この状態では、液晶パネル10には、記憶された炊飯メニューに対応する印表示部22が点灯され、また、現在時刻が現在表示部12、午前表示部13または午後表示部14、および数値表示部11ににより点灯表示されている。
【0047】
そして、ステップS7−2からステップS7−3に進むと、図7(B)に示す保温実行時間の設定画面を表示する。この状態では、LED31が点灯状態され、また、前回のユーザが設定した保温処理の実行時間が数値表示部11に表示(図示では「3」時間)されるとともに、時間表示部17および後切表示部18が点灯される。
【0048】
また、ステップS7−1からステップS7−4に進んだ場合、操作されたスイッチが△スイッチ29であるか否かを検出する。そして、△スイッチ29である場合にはステップS7−5に進み、△スイッチ29でない場合にはステップS7−10に進む。
【0049】
ステップS7−5では、△スイッチ29の操作が継続されているか否かを検出する。そして、操作が継続中でない場合にはステップS7−6に進み、操作が継続中である場合にはステップS7−7に進む。
【0050】
ステップS7−6では、保温実行時間の設定を1時間インクリメントしてリターンする。
【0051】
一方、ステップS7−7では、△スイッチ29が操作されて0.5秒経過したか否かを検出する。そして、0.5秒経過した場合、即ち、△スイッチ29が0.5秒以上継続して操作された場合にはステップS7−8に進み、0.5秒経過していない場合にはステップS7−5に戻る。
【0052】
ステップS7−8では、保温実行時間の設定を1時間単位で増加する方向に早送りしながら、ステップS7−9で、操作が継続中であるか否かを検出する。そして、操作が停止されるまで実行時間の早送りを継続してリターンする。
【0053】
即ち、図7(B)に示す保温実行時間の設定中に、△スイッチ29が0.5秒未満で操作されると、数値表示部11の点滅表示が「3」から「4」に変更される。また、この状態で、△スイッチ29の操作が0.5秒未満で行われる度に数値表示部11は「12」まで増加され、この「12」の状態から操作が行われると、「0」に戻る。また、△スイッチ29が0.5秒以上継続して操作されると、0.25秒毎に数値表示部11の数値が連続的にインクリメントされ、「12」になると、「0」に戻って再び連続的にインクリメントされる。
【0054】
また、ステップS7−4からステップS7−10に進んだ場合、操作されたスイッチが▽スイッチ30であるか否かを検出する。そして、▽スイッチ30である場合にはステップS7−11に進み、▽スイッチ30でない場合にはリターンする。
【0055】
ステップS7−11では、▽スイッチ30の操作が継続されているか否かを検出する。そして、操作が継続中でない場合にはステップS7−12に進み、操作が継続中である場合にはステップS7−13に進む。
【0056】
ステップS7−12では、保温実行時間の設定を1時間デクリメントしてリターンする。
【0057】
一方、ステップS7−13では、▽スイッチ30が操作されて0.5秒経過したか否かを検出する。そして、0.5秒経過した場合、即ち、▽スイッチ30が0.5秒以上継続して操作された場合にはステップS7−14に進み、0.5秒経過していない場合にはステップS7−11に戻る。
【0058】
ステップS7−14では、保温実行時間の設定を1時間単位で減少する方向に早送りしながら、ステップS7−15で、操作が継続中であるか否かを検出する。そして、操作が停止されるまで実行時間の早送りを継続してリターンする。
【0059】
即ち、図7(B)に示す保温実行時間の設定中に、▽スイッチ30が0.5秒未満で操作されると、数値表示部11の点滅表示が「3」から「2」に変更される。また、この状態で、▽スイッチ30の操作が0.5秒未満で行われる度に数値表示部11は「0」まで減少され、この「0」の状態から操作が行われると、「12」に戻る。また、▽スイッチ30が0.5秒以上継続して操作されると、0.25秒毎に数値表示部11の数値が連続的にデクリメントされ、「0」になると、「12」に戻って再び連続的にデクリメントされる。
【0060】
なお、前記保温実行時間の設定画面は、前記第1保温実行時間設定処理の場合と同様に、いずれのスイッチ23〜30も操作されない状態が3秒以上継続することにより確定され、図7(C)に示す表示状態に遷移する。この状態は、保温/保温切スイッチ24のLED31が点灯している点でのみ図7(A)に示す待機状態の表示形態と相違する。また、この保温処理の実行時間を限定した切タイマの設定状態は、とりけしスイッチ27を操作することにより解除される。即ち、図7(C)に示す保温切タイマの設定状態で、ユーザがとりけしスイッチ27を操作すると、図7(A)に示す待機状態に遷移する。
【0061】
図3に示すステップS8の保温処理では、従来と同様の温度制御処理と、保温実行時間制御処理とが並行して実行される。
【0062】
そして、保温実行時間制御処理では、図8に示すように、マイコン35は、まず、ステップS10で、保温実行時間の設定により保温実行時間制御機能を実行するようになっているか否かを検出する。そして、保温実行時間制御を実行するようになっている場合にはステップS11に進み、保温実行時間制御を実行するようになっていない場合にはリターンする。
【0063】
ステップS11では、記憶(確定)された保温実行時間を読み込み、保温処理の実行時間を設定した後、ステップS12で、保温処理を実行している時間のカウントを開始する。なお、この状態での操作パネル9の表示形態は図5(B)と略同一であり、数値表示部11が点滅の代わりに点灯している点でのみ相違する。また、カウントの開始時点は、ステップS2の第1保温実行時間設定処理を経た場合には、その設定時からであり、ステップS7の第2保温実行時間設定処理を経た場合には、炊飯処理が完了して保温処理が開始された時からである。
【0064】
ついで、ステップS13で、保温実行時間が1時間経過するまで待機する。そして、1時間経過すると、ステップS14で、液晶パネル10の数値表示部11の残時間を1時間デクリメントさせる。
【0065】
その後、ステップS15で、設定した保温実行時間が経過したか否かを検出する。そして、経過した場合にはステップS16に進み、保温処理の取消処理を実行してリターンする。また、経過していない場合にはステップS12に戻る。
【0066】
このように、本発明の炊飯器1では、保温処理の実行時間を設定可能とし、その実行時間が経過すると保温処理を自動的に停止するため、炊飯器1の消費電力の節約を図りつつ、保温処理を停止し忘れなどを防止し、保温処理に係るユーザの利便性を向上することができる。しかも、保温処理の実行中には、実際に保温処理を実行する時間の残りがどの位であるかを液晶パネル10に減算表示するため、ユーザが残時間を簡単に確認でき、また、希望に応じて残時間に設定変更することも可能であり、より利便性の向上を図ることができる。
【0067】
また、本実施形態において、第2保温実行時間設定処理では、△スイッチ29および▽スイッチ30の操作により前記実行時間を増減させて設定できるため、時間設定に係る操作性を向上できる。さらに、設定した保温処理の実行時間をRAM37に記憶し、また、商用電源への非接続中でもその記憶状態をバックアップ回路部38により維持できるため、炊飯を行う度に保温処理の実行時間を設定する必要はない。さらにまた、保温実行時間制御機能を実行するとともに、その時間を設定する設定処理する設定手段として、保温処理を直接的に実行させるための保温スイッチと兼用しているため、保温処理に係る機能を制御するためのスイッチが1つになり、操作性が向上するとともに、新たなスイッチを付加することによるコストアップを防止できる。
【0068】
また、保温実行時間の設定を行われなかった場合には、即ち、保温実行時間制御機能が実行されない場合には、前記とりけしスイッチ27が操作されるまで保温処理を継続するため、ユーザが保温実行時間の設定し忘れなどの誤使用により、保温処理を実行しないという不都合が生じることを防止できる。
【0069】
なお、本発明の炊飯器1は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0070】
例えば、前記実施形態では、保温処理の実行中と、炊飯処理を実行する前の待機状態との両方、保温処理の実行時間を設定できるようにしたが、いずれか一方のみとしてもよい。
【0071】
また、前記実施形態では、保温処理の実行時間を設定変更するためのスイッチを、第1保温実行時間設定処理では保温/保温切スイッチ24とし、第2保温実行時間設定処理では△スイッチ29および▽スイッチ30としたが、いずれの設定処理でも保温/保温切スイッチ24により設定変更してもよく、また、△スイッチ29および▽スイッチ30により設定変更してもよい。
【0072】
さらに、前記実施形態では、記憶手段であるRAM37に設定した保温実行時間を記憶させるとともに、商用電源への非接続中にはバックアップ回路部38によって記憶状態を維持するようにしたが、必ずしも保温実行時間を記憶させる必要はなく、設定手段である保温/保温切スイッチ24を操作すると、常に基点となる「1」または「0」時間から設定が開始されるようにしてもよい。
【0073】
さらにまた、保温処理の実行時間を設定する設定手段として保温スイッチを兼用させたが、専用の保温切スイッチを設けてもよい。
【0074】
また、前記実施形態では、第2保温実行時間設定処理を経て保温実行時間を確定した場合、図7(C)に示す状態で保温/保温切スイッチ24のLED31が点灯させたが、通常の保温処理の場合と区別するために点滅させてもよく、また、液晶パネル10に専用の表示部を設けてもよく、その表示形態は種々の変更が可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の炊飯器では、保温処理の実行時間を設定可能とし、その実行時間が経過すると保温処理を自動的に停止するため、炊飯器の消費電力の節約を図りつつ、保温処理を停止し忘れなどを防止し、保温処理に係るユーザの利便性を向上することができる。しかも、保温処理の実行中には、実際に保温処理を実行する時間の残りがどの位であるかを液晶パネルに減算表示するため、ユーザが残時間を簡単に確認でき、また、希望に応じて残時間に設定変更することも可能であり、より利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の炊飯器を示す概略図である。
【図2】 操作パネルを示す正面図である。
【図3】 保温/保温切スイッチが操作された場合の検出処理を示すフローチャートである。
【図4】 図3の第1保温実行時間設定処理を示すフローチャートである。
【図5】 (A),(B)は第1保温実行時間設定処理での操作パネルの表示形態の遷移を示す正面図である。
【図6】 図3の第2保温実行時間設定処理を示すフローチャートである。
【図7】 (A),(B),(C)は第2保温実行時間設定処理での操作パネルの表示形態の遷移を示す正面図である。
【図8】 保温実行時間制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…炊飯器、2…炊飯鍋、3…炊飯器本体、4…蓋体、5…誘導加熱コイル(加熱手段)、9…操作パネル、10…液晶パネル(表示手段)、23〜30…スイッチ、24…保温/保温切スイッチ(設定手段)、35…マイコン、36…ROM、37…RAM(記憶手段)、38…バックアップ回路部(バックアップ手段)。
Claims (4)
- 炊飯鍋を収容する炊飯器本体と、該炊飯器本体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋を密閉する蓋体と、前記炊飯鍋を加熱する加熱手段とを備え、前記加熱手段を制御して炊飯処理および保温処理を実行する炊飯器において、
前記保温処理の実行時間を設定する設定手段、および、その設定する実行時間を表示する表示手段を設けるとともに、
前記設定手段によって保温実行時間が設定されると、保温処理の実行時に前記保温実行時間が経過すると保温処理を停止する保温実行時間制御機能を設け、
前記保温実行時間制御機能の実行中には、前記表示手段に保温処理を実行する残時間を減算表示する一方、
前記設定手段による保温実行時間の設定を、保温処理の実行中に可能としたことを特徴とする炊飯器。 - 前記設定手段による保温実行時間の設定を、炊飯処理および保温処理を実行していない待機状態で更に可能としたことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
- 前記設定手段によって設定した保温実行時間を記憶する記憶手段を設けるとともに、商用電源への非接続中に電力を供給して前記記憶手段による記憶状態を維持するバックアップ手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の炊飯器。
- 前記炊飯処理や保温処理を停止するとりけしスイッチを備え、前記設定手段による保温実行時間の設定が行われず、前記保温実行時間制御機能が実行されない場合、前記とりけしスイッチが操作されるまで保温処理を継続することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の炊飯器。
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