JP4015275B2 - 注文データ管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、注文データ管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
オフィス等でコードレス電話システムを用いて子機間或いは子機と情報端末との間で音声通信やデータ通信を自由に行うシステムが実用化されている。特に、電波産業会(ARIB)推奨の「第二世代コードレス電話システム標準規格」に従ったPHS(パーソナルハンディホンシステム)通信機能を有するシステムが実用化されている。
このようなシステムを開示するものとして、例えば、特開平7―240963号公報、特開平8−237736号公報、特開平6−209282号公報などがある。
【0003】
特開平7―240963号公報のものは、図18及び図19に示すように、有線ネットワーク1に親機クラスタ2,3及び情報端末4を接続し、親機クラスタ2には親機5,6が、また親機クラスタ3には親機7が接続されている。親機5の無線ゾーン8内には子機9があり、この子機9にはパソコン10が接続されている。また、親機6の無線ゾーン11内には子機12があり、この子機12にはパソコン13が接続されている。また、親機7の無線ゾーン14内には子機15があり、この子機15にはパソコン16が接続されている。情報端末4はファイルサーバ機能を有しており、ファイル17が接続されている。
【0004】
親機クラスタ2は、親機インターフェース部18、パーソナルハンディホン通信制御部19、通信パス管理部20、移動管理部21、相互接続部22及び有線ネットワーク通信制御部23を備えている。なお、親機クラスタ3も構成は親機クラスタ2と同様である。
このものは、親機クラスタ2,3にデータバッファリング機能を持たせることにより、子機9,12,15や情報端末4間で自由に音声通信やデータ通信が行えるようになっている。親機クラスタの移動管理部は、子機がどの親機にいるかを管理しており、自由な音声通信やデータ通信を可能にしている。
【0005】
また、特開平8−237736号公報のものは、図20に示すように、交換機25と接続した少なくとも一つの基地局26と移動端末機27,28が無線接続されており、移動端末機27が同一基地局26のエリア内にいる他の移動端末機28と通信する場合には、交換機25を介さずに基地局26で折り返して移動端末機間で通信することで交換機25の処理負担を軽減するシステムになっている。
【0006】
また、特開平6−209282号公報のものは、子機間直接通話手順の場合に限定し、図22に示すように、子機間直接通話用の電波を受信及び発呼を監視する受信部31と、子機29の位置情報を記憶している位置情報記憶部32と、着信子機を無線にて呼び出して接続処理を行う無線通話処理部33と、着信子機を通信網を介して呼び出して接続処理を行う有線通話処理部34と、受信部31の監視に基づき子機29から所定条件を満たす発呼があった場合にその発呼に対応する着信子機の位置情報を位置情報記憶部32に対して検索してその検索結果に応じて無線通話処理部33又は有線通話処理部34を選択的に起動させる接続制御部35とを有した親機30を用い、図21に矢印で示すように、子機292 が今までとは異なる親機302 の無線エリアに移動した場合でも子機292 に対しての接続を可能にしたシステムになっている。
【0007】
すなわち、子機291 の発呼を受信出来る範囲に子機292 が位置している場合には、親機301 の位置情報記憶部32には子機291 と子機292 の位置情報が記憶されており、子機291 は子機間直接通話の手順に従って、子機292 に対して呼び出しを送出する。その呼び出しに対して子機292 は子機291 に応答を返し、子機291 と子機292 は子機間直接通話手順で接続される。
【0008】
一方、子機292 が親機302 管轄内に移動(子機293 とする)したとすると、子機293 は親機302 に対して位置登録要求し、親機302 の位置情報記憶部32には子機293 の登録番号や電話番号等が登録され、親機302 は子機293 が本体属している親機301 に対してその位置情報記憶部32に記憶されている位置情報、すなわち子機292 が親機301 のエリア内にいるという情報を、親機302 のエリア内にいるという情報に変更する。
【0009】
そして、子機291 が子機293 に対して発呼する場合、先ず、親機301 は子機293 の代わりに子機291 に応答を返し、子機間直接通話で子機291 と接続する。次いで、通信網36及び親機302 を介して子機293 に対して回線交換の発呼要求を送出する。子機293 がその発呼要求に応答して呼が設定されると親機301 は子機291 との子機間直接通話呼と子機293 との間の回線交換呼とを接続し、これにより、子機291 と子機293 が通話できることになる。こうして、子機間直接通話の手順において、親機のサポートエリア内であれば子機がどこにいようとも、子機間直接通話の手順で着信子機を呼び出して接続することができることになる。
【0010】
また、図23に示すような飲食店などで顧客のオーダ情報を店員が無線携帯端末によりエントリする注文データ管理システムが普及している。このシステムは、売り上げ情報を管理・保管するPOS端末40、店員が顧客からのオーダをエントリし無線通信する無線携帯端末41、この無線携帯端末41との無線通信を行う無線基地局42、この無線基地局42を制御するとともにPOS端末40などと通信を行うシステム制御装置43、オーダ内容を表示する表示装置44、オーダ内容を印刷する印刷装置45及びオーダの完成などを入力する入力装置46などから構成されている。
【0011】
POS端末40は、顧客の支払いなどを行う為、レストラン部の一角に配備され、表示装置44、印刷装置45及び入力装置46は、オーダ品を作成するキッチン部に配備される。無線携帯端末41は店員が所持し、顧客からのオーダをエントリする。また、無線基地局42は、レストラン部において無線通信が可能な位置に配備される。システム制御装置43は、POS端末40に内蔵しても或いは別体で設けてもよく、別体の場合にはPOS端末40の近くや事務所又はキッチンに配備される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した各公報のステムにおいては、基地局(或いは親機)間の接続は、ISDN/I’回線などの電話回線で行われており、有線ネットワークを有すパーソナルコンピュータ等の情報端末と接続するのは容易ではなかった。例えば、特開平7−240963号公報や特開平8−237736号公報のものでは、親機クラスタ或いは交換機を介して、有線ネットワークと接続する必要があり、システム規模が大きくなる上に、コストが高くなる。
【0013】
また、電話回線に加えて、有線ネットワークを並行して敷設する必要があり、さらに、コスト高、設置作業増大、設置困難といった問題があった。また、特開平6−209282号公報においても、新たに親機クラスタに相当する装置を介して有線ネットワークと接続する必要があり同様の問題があった。
さらに、図23に示す注文データ管理システムにおいても、有線ネットワークに並行してシステム制御装置43と無線基地局42を有線ネットワークとは異なる有線手段で接続していたため、やはり同様の問題があった。
【0016】
本発明は、有線設置作業を減少できるとともに基地局の設置自由度を向上でき、また、コストの低減化及び設置の容易化を図ることができる注文データ管理システムを提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、オーダ情報を入力し、無線送信する1又は複数台の無線携帯端末と、オーダ情報などの情報を管理するシステム制御装置と、オーダ情報を含むデータを印刷する印刷装置と、売上情報を記憶部に登録し管理する1又は複数台のPOS端末と、1又は複数台の無線携帯端末と無線リンクを確立して無線通信するとともにシステム制御装置、印刷装置及び1又は複数台のPOS端末の各機器における1又は複数と有線ネットワークで接続した1又は複数台の基地局とからなり、有線ネットワークにより有線接続された各基地局及び各機器を有線ネットワークアドレスで管理し、各基地局は、他の基地局及び各機器と有線ネットワークを介して通信を行う有線送受信手段及びこの有線送受信手段を制御する有線通信制御手段を設けた有線部と、無線携帯端末と無線リンクを確立して無線通信を行う無線部と、有線ネットワークに接続された各基地局及び各機器の登録番号やネットワークアドレスを含む情報を記憶するシステム記憶部、各基地局と無線通信を行う無線携帯端末の情報を記憶する子機登録記憶部及び無線部で受信したデータを有線ネットワークの形態に変換し、有線部で受信したデータを無線通信の形態に変換するデータ変換部を設け、基地局全体を制御する制御部とを備え、基地局は、無線携帯端末が無線通信を行う基地局のネットワークアドレスに無線携帯端末の内線番号を付加した情報を無線携帯端末のネットワークアドレスとして設定するとともに、この無線携帯端末のネットワークアドレスに対してデータ変換部によって有線ネットワークの形態に変換されたデータを有線ネットワークで送信し、無線携帯端末の内線番号に、データ変換部によって無線通信の形態に変換されたデータを無線通信で送信する注文データ管理システムにある。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1はコードレス電話システムの概略を示す図で、n台の基地局511 ,512 ,…51n とパソコンなどの2台の機器521 ,522 が、イーサネット等のローカルエリアネットワーク(LAN)に代表される有線ネットワーク53で接続しており、各基地局511 〜51n は子機登録記憶部501を持ち、この子機登録記憶部501に登録された子機のみが無線接続可能な構成になっている。前記基地局511 の子機登録記憶部501には、m台の子機5411,5412,…541mが予め登録されており、この各子機5411〜541mが基地局511 と無線接続可能になっている。また、前記基地局512 の子機登録記憶部501には、m台の子機5421,5422,…542mが予め登録されており、この各子機5421〜542mが基地局512 と無線接続可能になっている。また、前記基地局51n の子機登録記憶部501には、m台の子機54n1,54n2,…54nmが予め登録されており、この各子機54n1〜54nmが基地局51n と無線接続可能になっている。その他の基地局についても同様にそれぞれ複数の子局が予め登録されている。また、基地局511 に、本来基地局515 と無線通信すべき子機5452が基地局515 と無線通信不能な状態にあり、一時的に基地局511 の子機登録記憶部501に登録されている。
【0026】
図1に示すように、各機器521 ,522 、各基地局511 〜51n と各子機5411〜541m、5421〜542m、…、54n1〜54nmには、それぞれ異なるアドレスが割り当てられており、特に、子機のアドレスは子機が登録されている基地局のアドレスに子機特有の番号が付加されたアドレスとなっている。例えば、子機5411のアドレスは基地局511 のアドレス「C1」に「.」に引き続いて子機5411の内線番号である「11」が付加された「C1.11」となっており、機器521 から子機5411にデータを伝送する場合には、宛先アドレスを「C1.11」として伝送すると、基地局511 は宛先アドレスの先頭に「C1」がついている為、自分の下に無線接続している子機宛であることを容易に判別することができる。
【0027】
基地局511 のアドレスは「C1」としたが、基地局511 は内線番号として「10」が割り当てられており、ここでは「.10」が省略されたアドレスとなっている。従って、アドレスを「C1.10」としてもよい。これは、基地局511 以外の他の基地局及び各機器521 ,522 についても同様である。
前記子機5412には情報端末55が接続されている。この情報端末55のアドレスは、子機5412のアドレス「C1.12」に「.」に引き続いて「1 」が付加された「C1.12.1 」になっている。
【0028】
図2は基地局511 〜51n の構成を示すブロック図で、前記有線ネットワーク53に接続された機器521 ,522 とデータ通信を行う有線部61と、電波産業会(ARIB)推奨の「第二世代コードレス電話システム標準規格」の手順に従って子機と無線通信を行う無線部62と、システム情報や子機の登録情報等を記憶すると共に前記有線部61と前記無線部62間のデータの流れ及び基地局全体を制御する制御部63から構成されている。
【0029】
前記無線部62は、子機に無線送信するデータを一時保管しておく無線送信バッファ621と、子機から無線受信したデータを一時保管しておく無線受信バッファ622と、前記制御部63内の子機登録記憶部501に登録された子機と無線通信を行う無線送受信部623と、ARIB推奨の「第二世代コードレス電話システム標準規格」の接続手順に従って子機との呼接続処理を行なって接続する機能を有する無線通信制御部624とで構成している。前記無線送受信部623は、制御部63の子機登録記憶部501に記憶された子機との間だけ無線通信を行うようになっている。
【0030】
前記有線部61も同様に、有線ネットワーク53で接続された他の基地局或いは各機器521 ,522 に有線ネットワーク53で送信するデータを一時保管しておく有線送信バッファ611と、他の基地局或いは各機器521 ,522 から受信した自分宛て或いは自身に登録された子機、さらには子機に接続した端末宛てのデータを一時保管しておく有線受信バッファ612と、有線ネットワーク53に接続された他の基地局、各機器521 ,522 と有線ネットワーク53で通信を行う有線送受信部613と、TCPプロトコルなどに代表される有線ネットワーク53の通信プロトコルに従って有線送受信部613の通信の制御を行う有線通信制御部614とで構成している。前記有線送受信部613は、自分宛て或いは自身に登録された子機、さらには子機に接続した端末宛てのデータのみ受信するようになっている。
【0031】
前記制御部63は、システムに属す全基地局511 〜51n 及び有線ネットワーク53に接続された各機器521 ,522 の登録番号或いはネットワークアドレスを含む情報を記憶するシステム記憶部631と、自身に登録された子機を記憶しておく前記子機登録記憶部501と、有線ネットワーク53から受信した有線部61の有線受信バッファ612内のデータを無線部62から対応する子機に無線送信できるデータ形態に変換したり、或いは、無線受信した無線部62の無線受信バッファ622内のデータを有線部61から有線送信できるデータ形態に変換するデータ変換部632を有し、具体的には、CPU、ROM及びRAM等から構成され、無線部62、有線部61及び基地局全体の制御を行う。
【0032】
前記制御部63内の子機登録記憶部501には、無線通信が可能で有れば無線通信先として自身を選択するホーム子機を記憶しておくホーム子機登録記憶部633と、ホーム子機ではないが、その子機がその子機のホーム基地局と無線通信不可能である為に、その子機が一時的に本基地局に登録を要求し本基地局に登録を行ったビジタ子機を記憶しておくビジタ子機登録記憶部634の2つの記憶部を備えている。
【0033】
ここでは、子機が無線通信可能であれば優先的に無線通信を行うべき基地局をホーム基地局とし、このホーム基地局から見たその子機をホーム子機とする。一方、子機5452のように、ホーム基地局と無線通信不能で一時的に登録した基地局511 をビジタ基地局とし、このホーム基地局511 から見たその子機5452をビジタ子機とする。
【0034】
図3は基地局511 の子機登録記憶部501の情報登録例を示す図で、この子機登録記憶部501には、ホーム子機として子機5411〜541mが登録されており、ホーム子機登録記憶部633には各子機の内線番号「11」〜「1m1 」、アドレス「C1.11」〜「C1.1m1 」、ARIB推奨の「第二世代コードレス電話システム標準規格」で規定されている子機の呼出符号(PS−ID)及び現在の状態を示すフラグが記憶されている。なお、記憶要素としては、これら記憶要素に限らず、他の要素をも記憶しても良い。
【0035】
現在の状態を示すフラグとしては、「1」〜「4」があり、「1」は基地局511 と無線通信可能である状態を示し、「2」は無線通信可能な状態にある上に子機に情報端末が接続されている状態を示し、「3」は子機が電源を切っているか又はエリア外にいる、或いは他の理由により、基地局511 と無線通信不能である上に、他の基地局のビジタ子機ともなっていない状態を示し、「4」は子機が別の基地局のビジタ子機となっている状態を示している。
【0036】
また、ビジタ子機として、子機5452が登録されており、ビジタ子機登録記憶部634には、子機5452の内線番号「52」、アドレス「C5.52」、ARIB推奨の「第二世代コードレス電話システム標準規格」で規定されている子機の呼出符号(PS−ID)、及び現在の状態を示すフラグが記憶されている。なお、記憶要素としては、これら記憶要素に限らず、他の要素をも記憶しても良い。現在の状態を示すフラグ「6」は、子機5452が基地局511 のビジタ子機として基地局511 と無線通信可能である状態を示している。従って、基地局511 は、現在の状態を示すフラグを見れば、子機が無線通信可能か否かを判別する事が可能になっている。なお、他の基地局512 〜51n の子機登録記憶部501についてもホーム子機及びビジタ子機の登録形態は同様である。
【0037】
図4は基地局511 のシステム記憶部631の情報記憶例を示す図で、このシステム記憶部631には、有線ネットワーク53に接続されている各基地局511 〜51n や機器521 ,522 などの全ての機器が記憶されており、これら各機器のアドレス、機器の種別、現在の状態を示すフラグ、機器が基地局である場合には内線番号とARIB推奨の「第二世代コードレス電話システム標準規格」で規定されている基地局の呼出符号(CS−ID)が記憶されている。なお、記憶要素としては、これら記憶要素に限らず、他の要素をも記憶しても良い。
【0038】
機器の種別としては、「1」が基地局、「2」が基地局以外の機器を示している。現在の状態を示すフラグとしては、「1」が機器に電源が入っており有線ネットワーク53を介して通信可能である状態を示し、なお、フラグとして「9」がセットされることもあり、このときには何らかの理由で通信不能である状態を示している。
【0039】
なお、図示しないが、基地局の制御部63には、子機登録記憶部501、システム記憶部631以外にも、有線ネットワーク53に接続した機器或いは子機と通信を行うに必要かつ十分な情報、例えば、認証用いる秘匿鍵及び演算手段なども備えられている。
【0040】
図5は前記各子機の構成を示すブロック図で、各子機は、入出力部64、無線部65及び制御部66を備え、前記入出力部64には、子機使用者に子機の状態を表示して知らせる表示部641、キー等による入力部642、音声の入力部643、音声の出力部644及び情報端末と接続する為の端末入出力部645が設けられている。また、前記無線部65は、基地局と無線通信が可能かどうか判別する無線通信状態判別部651を有し、電波産業会(ARIB)推奨の「第二世代コードレス電話システム標準規格」の手順に従って子機と無線通信を行う。また、前記制御部66は、ホーム基地局やビジタ基地局の登録情報等を記憶すると共に前記入出力部64と前記無線部65との間のデータの流れ及び子機全体を制御する。
【0041】
前記無線部65は、基地局に無線送信するデータを一時保管しておく無線送信バッファ652と、基地局から無線受信したデータを一時保管しておく無線受信バッファ653と、前記制御部66内のホーム基地局記憶部661或いはビジタ基地局記憶部662に登録された基地局と無線通信を行う無線送受信部654、基地局の送信する電波を監視して基地局と通信が可能かどうか判別する前記無線通信状態判別部651及びARIB推奨の「第二世代コードレス電話システム標準規格」の接続手順に従って基地局との呼接続処理を行い接続する機能を有する無線通信制御部655とで構成している。前記無線送受信部654は、前記制御部66のホーム基地局記憶部661及びビジタ基地局記憶部662に記憶された基地局との間だけ無線通信を行うようになっている。
【0042】
前記入出力部64の表示部641は、液晶等のディスプレイとその駆動回路から構成され、子機の状態或いは子機使用者のキー入力に対応した表示を行う。また、前記入力部642は、通信先の内線番号や機能選択等を入力するキー等からなる。また、前記音声入力部643は、マイク、増幅回路、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路、「第二世代コードレス電話システム標準規格」に準拠した音声符号化回路等からなり、音声通話の時に子機使用者の音声を入力する。また、前記音声出力部644は、スピーカ、その駆動回路、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路、音声符号化回路に対応した音声復号化回路等からなり、音声通話の時に子機使用者に通話相手の音声を出力する。前記端末入出力部645は、シリアルインターフェースなどに代表されるパーソナルコンピュータなどの情報端末と接続するためのものである。これらに加えて、着信音等を出すブザーやバイブレータなどを設けてもよい。
【0043】
前記制御部66は、自身が登録されたホーム基地局の情報を登録しておく前記ホーム基地局記憶部661と、ホーム基地局との無線通信が出来ない場合に登録したビジタ基地局の情報を登録しておく前記ビジタ基地局記憶部662と、前記入出力部64で入力された形態のデータを無線部65から対応する基地局に無線送信できるデータ形態に変換したり、或いは、無線受信した無線部65の無線受信バッファ653内のデータを入出力部64に対応した形態のデータに変換するデータ変換部663を有し、具体的には、CPU、ROM及びRAM等から構成され、入出力部64、無線部65及び子機全体の制御を行う。
【0044】
図6は前記子機5452を例にとったホーム基地局記憶部661とビジタ基地局記憶部662の情報記憶例を示す。
ホーム基地局として基地局515 が登録されており、ホーム基地局記憶部661には基地局515 の内線番号「50」、アドレス「C5.50」、ARIB推奨の「第二世代コードレス電話システム標準規格」で規定されている基地局の呼出符号(CS−ID)及び現在の状態を示すフラグ「2」が記憶されている。同様に、ビジタ基地局として基地局511 が登録されており、ビジタ基地局記憶部662には基地局511 の内線番号「10」、アドレス「C1.10」、基地局の呼出符号(CS−ID)及び現在の状態を示すフラグ「1」が記憶されている。なお、記憶要素としては、これら記憶要素に限らず、他の要素をも記憶しても良い。
【0045】
現在の状態を示すフラグとして、「1」は基地局と無線通信可能である状態を示し、「2」は基地局と無線通信不能である状態を示している。現在の通信状態を示すフラグは、前記子機5452の無線部65の無線通信状態判別部651により基地局の送信する電波を監視して基地局と通信が可能かどうか判別することで、所定のタイミングで更新される。従って、子機5452は、現在の状態を示すフラグを見れば、子機が無線通信可能か否かを判別することが可能となる。
【0046】
次に、図7及び図8の接続シーケンスにより各機器の動きを説明する。
図7は、前記子機5411から子機5421へ、サービス種別として音声を選択して発呼した場合の主な接続シーケンスの概略を示した図である。予め、基地局511 のホーム子機登録記憶部633には子機511 が登録されており、現在の状態を示すフラグも「1」が設定され、子機5411と基地局511 は無線通信可能な状態にある。同様に、基地局512 のホーム子機登録記憶部633には子機5421が登録されており、現在の状態を示すフラグも「1」が設定され、子機5421と基地局512 は無線通信可能な状態にある。
【0047】
一方、子機5411のホーム基地局記憶部661には基地局511 が登録され、現在の状態を示すフラグも「1」が設定されており、ビジタ基地局記憶部662にはどの基地局も登録されていない状態にある。同様に、子機5421のホーム基地局記憶部661にも基地局512 が登録され、現在の状態を示すフラグも「1」が設定されており、ビジタ基地局記憶部662にはどの基地局も登録されていない状態にある。
【0048】
さらに、基地局511 と基地局512 は、TCPプロトコルによる有線ネットワーク53で接続されており、基地局511 及び基地局512 のシステム記憶部631には、基地局511 と基地局512 の有線ネットーワクアドレス、機器の種別、現在の状態を示すフラグ、内線番号及びARIB推奨の「第二世代コードレス電話システム標準規格」で規定されている基地局の呼出符号(CS−ID)が記憶されている。そして、現在の状態を示すフラグは、それぞれ機器に電源が入っており有線ネットワーク53を介して通信可能である状態を示す「1」が記憶されている状態にある。
【0049】
このような状態において、子機5411は「第二世代コードレス電話システム標準規格」に準拠した方法で基地局511 に対して発呼を行う。すなわち、子機511 は、先ず、制御信号にてリンクチャネル確立要求を基地局511 に無線送信し、基地局511 からリンクチャネル割当が無線送信されると、すでに割当てられた通信キャリアの通信スロットにて基地局511 と同期をとる。
【0050】
同期確立後、子機5411は、通信先である子機5421の内線番号「21」とサービス種別として音声を指定した呼設定を基地局511 に無線送信し、これが基地局511 に受け付けられると基地局511 から呼設定受付の応答が無線送信される。
【0051】
次いで、子機5411は、認証の為の秘匿鍵を基地局511 に無線送信し、図示しない機能設定等を行った後、基地局511 から乱数を含む認証要求を無線受信し、乱数を認証鍵で認証演算した結果を基地局511 に無線送信する。基地局511 では、子機5411ら無線送信された認証演算結果と自身の持つ演算結果を照合して子機5411が正当かどうか判定し、正当である場合に呼接続を継続する。なお、上記手順における認証或いは機能設定などは省略しても良い。
【0052】
次に、基地局511 は、呼設定内容に従い、内線「21」に対応した有線ネットワークアドレス「C2.21」を設定するとともに無線受信した呼設定内容を有線ネットワーク53の形態に変換することにより、有線ネットワーク53で送信可能なパケットを生成し、アドレス「C2.21」に対して有線ネットワーク53で送信する。
【0053】
基地局512 は、基地局511 が送信した送信先アドレス「C2.21」のパケットを受信し、送信先アドレスから基地局512 に無線接続可能な子機5421宛ての通信であることを識別する。基地局512 は、ホーム子機登録記憶部633の現在の状態を示すフラグが「1」であることを見て子機5421と無線通信可能であると判別し、子機5421に対して「第二世代コードレス電話システム標準規格」に準拠した方法で着信動作を行う。
【0054】
すなわち、基地局512 は、子機5421に対して制御信号にて着信を無線送信する。子機5421は基地局512 から着信を受信すると、子機5411と基地局511 の呼接続手順と同様に、制御信号にてリンクチャネル確立要求を基地局512 に無線送信し、基地局512 からリンクチャネル割当が無線送信されると、すでに割当てられた通信キャリアの通信スロットにて基地局512 と同期をとる。
【0055】
同期確立後、子機5421は基地局512 に対して着呼応答を無線送信し、次いで、同様に呼設定を基地局512 に無線送信し、これが基地局512 に受け付けられると基地局512 から呼設定受付の応答が無線送信される。そして、同じく秘匿鍵設定、機能設定、及び認証等を行なう。認証を行う場合には、認証結果がOKの場合に限り呼接続が継続される。なお、秘匿鍵設定、機能設定、及び認証等は省略してもよい。
【0056】
次いで、子機5421は、自己の使用者に対して着信を通知するリンガを起動するとともに基地局512 に対して呼出を無線送信する。基地局512 は呼出を無線受信すると、無線受信した呼出の内容を有線ネットワーク53の形態にデータ変換するとともに送信先アドレスに有線ネットワークアドレス「C1.11」を設定してパケット送信する。
【0057】
基地局511 は、基地局512 が送信した送信先アドレスが「C1.11」パケットを受信し、アドレスから、基地局511 に無線接続した子機5411宛ての通信であることを識別し、受信した呼出内容を無線通信の形態のデータに変換して子機5411に対して無線送信するとともに子機5411に対して子機5421を呼び出していることを表すリングバックトーンを無線送信する。
【0058】
子機5421が自己の使用者による手動、或いは、子機5421での自動の方法によりオフフックされると、子機5421は、基地局512 に対して応答を無線送信し、有線ネットワーク53により、基地局512 から基地局511 に応答がパケット送信され、基地局511 から子機5411に応答が無線送信されて、情報チャネルが確立され、接続される。
【0059】
なお、子機5411と基地局511 の間及び基地局512 と子機5421の間の無線通信は、「第二世代コードレス電話システム標準規格」に準拠しており、伝送速度32Kbps全二重であり、一方、有線ネットワーク53は、例えば、10BASE−T或いは10BASE−2等のイーサネットに代表される伝送速度10MbpsのLAN、或いは100MbpsのLANであり、半二重通信となるが、伝送速度が無線区間に比べて速い為、リアルタイムで基地局間通信を行うことができる。
【0060】
図8は、子機5411から発呼して機器521 とデータ通信する場合の主な接続シーケンスを示した図である。子機5411は「第二世代コードレス電話システム標準規格」に準拠した方法で基地局511 に対して発呼を行う。すなわち、子機5411は、先ず、制御信号にてリンクチャネル確立要求を基地局511 に無線送信し、基地局511 からリンクチャネル割当が無線送信されると、すでに割当てられた通信キャリアの通信スロットにて基地局511 と同期をとる。
【0061】
同期確立後、子機5411は、基地局511 の内線番号「10」とサービス種別として32Kbps非制限デジタル情報等を指定した呼設定を基地局511 に無線送信し、これが基地局511 に受け付けられると基地局511 から呼設定受付の応答が無線送信される。
【0062】
次いで、子機5411は、認証の為の秘匿鍵を基地局511 に無線送信し、機能設定等を行った後、基地局511 から乱数を含む認証要求を無線受信し、乱数を認証鍵で認証演算した結果を基地局511 に無線送信する。基地局511 では、子機5411から無線送信された認証演算結果と自身の持つ演算結果を照合して子機5411が正当かどうか判定し、正当である場合に上記呼接続を継続する。なお、上記手順における認証或いは機能設定などは省略しても良い。
【0063】
次いで、基地局511 は子機5411に応答を無線送信し、情報チャネルが確立され、子機5411と基地局511 は接続される。
次に、子機5411と基地局511 は、例えば、32Kbps非制限デジタル情報における伝送制御手順の業界標準手順であるPHSインターネットアクセスフォーラム推奨の「PIAFS仕様書」に記載されたPIAFS(PHSインターネットアクセスフォーラムスタンダード)に従い、インバンドネゴシエーション手順と呼ばれるネゴシエーション手順を行い、PIAFS接続手順を完了させる。
【0064】
PIAFS接続手順が完了すると、「PIAFS仕様書」に記載のARQ伝送制御手順に従って、子機5411と基地局511 の間でデータが無線通信される。子機5411は、データの先頭或いはPIAFSフレーム毎の先頭に通信先のアドレス「E1」と通信元のアドレス「C1.11」を設定してから基地局511 へデータを無線送信する。
【0065】
基地局511 は受信した通信先アドレス「E1」と通信元アドレス「C1.11」を設定するとともに、それに続くデータを有線ネットワーク53の形態に変換することにより、有線ネットワーク53で送信可能なパケットを生成し、アドレス「E1」、すなわち、機器521 に対して、有線ネットワーク53で送信する。並行して、機器521 は、子機5411に対して送信するデータがあれば、パケットの先頭に通信先アドレス「C1.11」と通信元アドレス「E1」を設定してパケットを送信する。基地局511 では、受信したパケットのデータを無線通信の形態に変換して子機5411に無線送信する。
【0066】
子機5411と基地局511 の間の無線通信は「第二世代コードレス電話システム標準規格」及び「PHSインターネットアクセスフォーラムスタンダード仕様書」に準拠しており、伝送速度29.2Kbps全二重で無線通信が行われるのに対し、有線ネットワーク53は、例えば、10BASE−T或いは10BASE−2等のイーサネットに代表される伝送速度10MbpsのLANや100MbpsのLANであり、半二重通信となるが、伝送速度が無線区間に比べて速いため、リアルタイムで基地局511 と機器521 間のデータ通信を行うことができる。
【0067】
図7では子機5411の発呼時の呼設定で通信先の子機5421の内線番号「21」を指定する例を示したが、図8に示すように、呼設定時の通信先に基地局511 を指定し、情報チャネルでのデータ伝送時の先頭に通信先の子機5421のアドレス「C2.21」を付けて通信しても同様な接続を行うことができる。
【0068】
このように、基地局511 〜51n 間及び基地局511 〜51n とパソコンなどの機器521 、522 との間は有線ネットワーク53だけで接続され、子機5411〜54nm或いは子機5412に接続した情報端末55は、基地局或いは有線ネットワーク53を介して機器521 、522 や他の子機或いは子機に接続した他の情報端末と通信を行うことができる。
また、従来使用していた交換機や親機クラスタ装置などが不要となり、さらに、従来では有線ネットワークに並行して必要であった電話回線の敷設が不要となるため、コストの低減、設置作業の減少及び設置の容易化を図ることができる。
【0069】
次に、基地局の登録方法について説明する。
図9は、子機においてホーム基地局との無線通信が可能かどうかを判定し、無線通信不能と判定したときのビジタ子機登録を行なうまでの一連の処理を示す流れ図で、通常、子機は、「第二世代コードレス電話システム標準規格」で規定されているように基地局が間欠送信している制御信号に対してタイミングを合わせて受信している。
【0070】
子機は、ホーム基地局の制御信号の受信タイミングになると、S1 にて子機無線部65内の無線通信状態判別部651にホーム基地局の制御信号の受信レベルLhを保持する。そして、S2 にて予め設定された閾値レベルLthと比較し、受信レベルLhが大きければホーム基地局との無線通信が可能であると判定し、S3 にて受信レベルLhが閾値レベルLth以下となった回数をカウントする回数カウンタのカウント値aをクリアし、次の制御信号受信タイミングまで待つ。なお、aは予めS0 にて初期値として0が設定されている。
【0071】
受信レベルLhが閾値レベルLth以下の場合には、S4 にて回数カウンタのカウント値aをインクリメントし、S5 にて受信レベルLhが閾値レベルLth以下となった回数aが所定値Aを越えているかどうか判定する。そして、越えていない場合には次の制御信号受信タイミングまで待つ。また、回数カウンタのカウント値aが所定値Aを越えた場合には、ホーム基地局との無線通信が不可能であると判断し、ホーム基地局以外の基地局へビジタ子機として登録する処理を行なう。
【0072】
この処理は、先ず、S6 にて子機は、ホーム基地局以外のどこかの基地局からの制御信号を正しく無線受信するまで制御信号の受信動作を続ける。そして、制御信号を受信すると、S7 にて受信した制御信号の内容からその基地局のCS−IDなどのシステム情報を判読し、その基地局が無線送信する制御信号に合わせて受信タイミングを再設定する。
【0073】
受信タイミングが合ったら、S8 にて制御信号によりその基地局へリンクチャネル確立要求を無線送信し、S9 にて基地局から通信キャリアの通信スロットを割り当ててもらい、S10にてその通信キャリアの通信スロットへ移行して基地局と同期をとる。
次いで、子機は、S11にて子機の内線番号、アドレス及びPS−ID等を含む登録要求を無線送信して、基地局に対してビジタ子機としての登録を要求する。
【0074】
次に、子機は、S12にて認証に用いる秘匿鍵を基地局に無線送信すると、機能設定等を行った後、S13にて基地局から認証に用いる乱数を含む認証要求を無線受信する。続いて、子機は、S14にて無線受信した乱数を認証鍵で認証演算した結果を基地局に無線送信する。これにより、基地局は、子機から無線送信された認証演算結果と自身の持つ演算結果を照合して子機が正当かどうか判定し、正当である場合には、ビジタ子機登録記憶部634に所定の情報を記憶して子機をビジタ子機として登録するとともに子機に対して登録受付を無線送信する。なお、上記手順の認証或いは機能設定などは省略しても良い。
【0075】
子機は、S15にて基地局からの登録受付を無線受信すると、S16にて制御部66内のビジタ基地局記憶部662に所定の基地局情報を記憶し、基地局をビジタ基地局として登録する。以上の登録手順が終了すると、子機は、S17にて無線チャネルを解放・切断し、S18にてビジタ基地局の制御信号受信状態に戻り、ビジタ基地局の制御信号の受信レベルを監視する動作に入る。
【0076】
一方、基地局は、有線ネットワーク53を介して子機のホーム基地局に対して子機がビジタ基地局となったことを通知する。これにより、ホーム基地局は制御部63内のホーム子機登録記憶部633におけるホーム子機の現在の状態を示すフラグを「4」に変更するとともにアドレスの基地局部分を変更する。例えば、子機5452が基地局511 にビジタ子機登録する場合には、子機5452のホーム基地局は制御部63内のホーム子機登録記憶部633の子機5452のアドレスを「C5.52」から「C1.52」に変更する。なお、ホーム子機となっている子機は、予めホーム基地局に登録設定されるか、又は、電源オン時に図9の流れ図の処理により登録される。
【0077】
図10、子機5452が基地局511 にビジタ子機として登録された状態で、子機5421から子機5452に対して通信を行う場合の概略シーケンスを示す図である。
この動作は、図7の場合と基本的には同じであるが、基地局512 は、子機5452がホーム基地局515 と無線通信不能で基地局511 にビジタ子機登録したことを知らないため、認証後、子機5421から無線受信した呼設定内容に従って内線「52」に対応した有線ネットワークアドレス「C5.52」を設定するとともに無線受信した呼設定内容を有線ネットワーク53の形態に変換することにより、有線ネットワーク53で送信可能なパケットを生成し、アドレス「C5.52」に対して有線ネットワーク53で送信する。
【0078】
基地局515 は、パケットのアドレスの先頭がC5であるため、有線ネットワーク53からパケットを受信する。そして、基地局515 は、有線ネットワーク53から受信したアドレスとホーム子機登録記憶部633の内容とから子機5452が基地局511 のビジタ基地局になったことを認識し、これを基地局512 に知らせるために、子機5452のアドレスが「C5.52」から「C1.52」に変更になったことを有線ネットワーク53で基地局512 に通知する。
【0079】
基地局512 は、基地局515 から受信した子機5452のアドレス変更通知から子機5452が基地局511 のビジタ基地局になったことを認識し、有線ネットワークアドレスを「C1.52」に再設定して無線受信した呼設定内容に対応した有線ネットワーク53で送信可能なパケットを再生成し、アドレス「C1.52」に対して有線ネットワーク53で送信する。以降は図7の場合と同じ動作を行う。
【0080】
図10においては基地局515 が有線ネットワーク53から受信したアドレスとホーム子機登録記憶部633の内容とから子機5452が基地局511 のビジタ基地局になったことを認識し、これを基地局512 に知らせるために子機5452のアドレスが「C5.52」から「C1.52」に変更になったことを有線ネットワーク53で基地局512 に通知する方法で対処したが、基地局515 が有線ネットワーク53から受信したパケットに対して送信先アドレスを「C1.52」に変更したパケットを生成し、この基地局515 から基地局511 にパケットを送信する方法で対処することもできる。
【0081】
このように、全基地局での全サポートエリア内で子機或いは子機に接続した情報端末は効率よく通信を行うことができる。すなわち、子機或いは子機に接続した情報端末が移動してホーム基地局との無線通信状態が変動しても、子機において継続してホーム基地局を選択して無線通信を行うか、他の基地局を選択するかの判断が簡略化され、子機の無線接続に関する処理が低減される。さらに、子機との無線通信状態が最良の基地局がホーム基地局以外の基地局以外であった場合でも、ホーム基地局との無線通信が可能であれば、子機はホーム基地局を選択して無線通信を行うので、他の基地局への不要な無線接続動作或いは有線ネットワーク53を介したビジタ基地局とホーム基地局の不要な有線通信を低減し通信の衝突や通信待ちの発生を抑圧することができる。
【0082】
(第2の実施の形態)
この実施の形態は、ビジタ子機登録の他の処理例について述べる。この処理例の場合は、子機にビジタ子機登録許可入力スイッチを設けている。
ビジタ子機登録許可が選択された場合には図9に示す流れ図に従って子機はビジタ子機登録を行う。
ビジタ子機登録不許可が選択された場合には図11に基づく処理を行なう。
【0083】
先ず、S20にて回数カウンタのカウント値a及び連続回数カウンタのカウント値bを初期値0に設定する。続いて、子機は、ホーム基地局の制御信号の受信タイミングになると、S21にて子機無線部65内の無線通信状態判別部651にホーム基地局の制御信号の受信レベルLhを保持する。そして、S22にて予め設定された閾値レベルLthと比較し、受信レベルLhが大きければホーム基地局との無線通信が可能であると判定し、S23にて受信レベルLhが閾値レベルLth以下となった回数をカウントする回数カウンタのカウント値aをクリアし、次の制御信号受信タイミングまで待つ。
【0084】
受信レベルLhが閾値レベルLth以下の場合には、S24にて回数カウンタのカウント値aをインクリメントし、S25にて受信レベルLhが閾値レベルLth以下となった回数aが所定値Aを越えているかどうか判定する。そして、越えていない場合には次の制御信号受信タイミングまで待つ。また、回数カウンタのカウント値aが所定値Aを越えた場合には、ホーム基地局との無線通信が不可能であると判断し、S26にて子機の表示部641にホーム基地局との無線通信が不能であることを表示する。
【0085】
ここで子機使用者がビジタ子機登録許可入力スイッチでビジタ子機登録を選択すると、ビジタ基地局を捜してビジタ子機登録のフローへ移行する。また、子機使用者がビジタ子機登録許可入力スイッチでビジタ子機登録を選択しない場合は引き続きホーム基地局が無線送信する制御信号の受信レベルLhを監視し、ホーム基地局の制御信号の受信タイミングになると、S27にて子機無線部65内の無線通信状態判別部651にホーム基地局の制御信号の受信レベルLhを保持する。そして、S28にて予め設定された閾値レベルLthと比較し、受信レベルLhが閾値レベルLth以下であれば、S29にて受信レベルLhが閾値レベルLthを越えた連続回数カウンタのカウント値bをクリアし、次の制御信号受信タイミングまで待つ。
【0086】
また、受信レベルLhが閾値レベルLthよりも大きければ、S30にて連続回数カウンタのカウント値bをインクリメントし、S31にて受信レベルLhが閾値レベルLthを越えた連続回数bが所定値Bを越えているかどうか判定する。連続回数bが所定値Bを越えると、再び、S32にてホーム基地局との無線通信が可能と判定し、子機の表示部641にこれを表示する。又は、ホーム基地局との無線通信が不能であることを示す表示を消去する。
【0087】
このように、子機使用者が明らかにエリア外にいるときや子機使用者がビジタ基地局との接続が不要と判断しているときに、ビジタ子機登録の処理を行なうことが無くなり、子機の消費電力を無駄に浪費することを防止できる。
また、子機のアドレスを基地局のアドレスに付加した形態にしたので、各基地局はビジタ子機となった子機を除いて子機の内線番号を知ればその子機のアドレス及びその子機のホーム基地局のアドレスを自動的に知ることができる。従って、ホーム子機登録記憶部633の中で、現在の状態を示すフラグが「4」になっているものを除いて、アドレスを記憶する必要が無くなるため、記憶領域を少なくすることができる。すなわち、子機登録記憶部501としては、例えば、図12に示すように、アドレスの登録を省略したホーム子機登録記憶部6331及び内線番号の登録を省略したビジタ子機登録記憶部6341を形成すればよい。
【0088】
このように、基地局の子機登録記憶部501に記録するデータ量を少なくできるので、回路規模の低減化及び低価格化を図ることができる。また、子機がホーム基地局以外の基地局にビジタ子機としての登録要求を行う場合、ビジタ基地局は子機の有線ネットワークアドレスを見ると直ちに子機のホーム基地局を把握できるため、ビジタ子機の登録を迅速かつ簡単に行うことができる。
【0089】
(第3の実施の形態)
この実施の形態はコードレス電話システムを利用した注文データ管理システムについて述べる。
図13はシステム全体の構成を示すブロック図で、飲食店の店舗A内には、精算部であるチェックアウトカウンタに配置した、売上情報を記憶部に登録し管理するPOS(ポイント・オブ・セールス)端末71、システム全体を制御するシステム制御装置72、厨房に配置した、オーダ情報を表示する表示装置とオーダ情報の完成や削除などの入力を行う入力装置を一体化した表示/入力装置73、同じく厨房に配置した、オーダ情報を印刷する印刷装置74、オーダ情報を入力し、無線送信する無線携帯端末751 ,752 、この各無線携帯端末751 ,752 と無線リンクを確立して無線通信する無線基地局761 ,762 をそれぞれ配置している。
【0090】
前記POS端末71、システム制御装置72、表示/入力装置73、印刷装置74及び各無線基地局761 ,762 は有線ネットワーク(LAN)77により接続されており、それぞれ異なる有線ネットワークアドレスが設定されている。前記各無線基地局761 ,762 及び各無線携帯端末751 ,752 は第1の実施の形態における基地局及び子機に相当する動作を行なうものである。
【0091】
前記POS端末71は、アナログ回線、ISDN回線あるいは専用線などの通信回線78により、ISDN網、PSTN網或いはPHS網などの公衆網/専用線79と接続し、この公衆網/専用線79に接続している店舗外のパーソナルコンピュータ80やPHS事業者の基地局81を介して無線携帯端末82と通信できるようになっている。
【0092】
前記システム制御装置72は、通常のパーソナルコンピュータと同様な機器で、メニュー情報、オーダ情報及び売上情報などを保管するとともに装置間の通信の制御を行うようになっている。前記印刷装置74は、オーダ品作成のための印刷や顧客への請求書の印刷などを行うようになっている。前記表示/入力装置43は、タッチパネル方式の表示、入力機能を持った装置で、現在のオーダ状況を表示するとともにオーダ品の完成や削除の入力を行うようになっている。
【0093】
前記POS端末71は、売上情報を管理、保管するとともにこの売上情報に基づいて顧客の支払い業務に対処するようになっている。前記無線携帯端末751 ,752 は、例えば、液晶ディスプレイ、ペンあるいはタッチパネル方式の入力部、電池を備えた電源部等を備え、店員が携帯し、顧客のオーダ情報を入力してそれを前記無線基地局761 ,762 に無線送信するオーダエントリ機能と、前記無線基地局761 ,762 を介して前記システム制御装置72にコマンドを送信して現在の全オーダ情報、メニュー情報、売上データなどを照会する照会機能と、別の無線携帯端末、システム制御装置72、POS端末71との間で音声、画像、メッセージの送受信を行う連絡機能を備えている。
【0094】
前記無線携帯端末751 ,752 は、前記無線基地局761 ,762 と無線通信を行うための無線通信プロトコルとともに前記無線携帯端末82が行うPHS事業者基地局81と接続するための無線通信プロトコルと同様の無線通信プロトコルの両方を持ち、同一端末で店内と店外の両方で使用できるようになっている。
【0095】
PHS事業者と契約している前記無線携帯端末82は、事業者の基地局81と無線接続し、POS端末71を介して前記無線携帯端末751 ,752 と同様の照会機能、連絡機能を実行できるようになっている。前記パーソナルコンピュータ80はモデム等の通信手段を備え、公衆網/専用線79と接続し、同じくPOS端末71を介して前記無線携帯端末75と同様の照会機能、連絡機能を実行できるようになっている。
【0096】
前記無線基地局761 ,762 は第1の実施の形態における基地局と同様、ホーム子機登録記憶部及びビジタ子機登録記憶部を形成した子機登録記憶部、システム記憶部等を備え、前記各無線携帯端末751 ,752 は第1の実施の形態における子機と同様、ホーム基地局記憶部及びビジタ基地局記憶部等を備えている。そして、例えば、無線携帯端末751 が無線基地局761 のホーム子機として無線基地局761 のホーム子機登録記憶部に登録され、無線携帯端末752 が無線基地局762 のホーム子機として無線基地局762 のホーム子機登録記憶部に登録されている。また、無線基地局761 がホーム基地局として無線携帯端末751 のホーム基地局記憶部に登録され、無線基地局762 がホーム基地局として無線携帯端末752 のホーム基地局記憶部に登録されている。また、前記無線基地局761 ,762 のシステム記憶部には、基地局761 ,762 、POS端末71、システム制御装置72、印刷装置74、表示/入力装置73のアドレスなどが記憶されている。
【0097】
なお、ここでは印刷装置74は1台であるが、店員用と顧客用の2台備えてもよい。また、表示/入力装置73は表示装置と入力装置との別体の装置であってもよい。また、システム制御装置72はPOS端末71に内蔵してもよい。さらに、印刷装置74及び表示/入力装置73を有線ネットワーク78を介してシステム制御装置72に接続せずに、直接システム制御装置72に接続してもよい。
【0098】
図14は前記システム制御装置72の構成を示すブロック図で、このシステム制御装置72は、基本的にパーソナルコンピュータ或いはワークステーションと同一のハード構成を備え、CPU(中央処理装置)、ROM(リード・オンリー・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)等からなる制御部91、ハードディスク、フロッピディスク、メモリカード等からなり、データを保存する記憶部92、CRTディスプレイ等の表示部93、キーボードやマウスなどの入力部94及び前記有線ネットワーク(LAN)78に接続したLAN接続部95により構成している。前記記憶部92には、基本的動作を行うプログラムの他、無線通信可能な無線携帯端末、メニュー情報、現在までのオーダ情報、テーブル情報、売上情報、従業員情報等の店舗運営に必要な情報の全て或いは一部が保管されている。そして、これらの情報は随時更新、追加されるようになっている。
【0099】
図15は前記表示/入力装置73の表示例を示す図で、1行目にはテーブル番号が表示され、2行目には人数が表示され、3行目以降にはオーダ内容が表示される。そして、人数が0の場合はテーブルが空いていることを示し、1以上の場合は顧客がいることを示している。3行目以降のオーダ内容は、無線携帯端末751 ,752 によりオーダが送信されるとそのオーダの文字表示が行われ、厨房にて注文品が完了するとオーダ文字が枠qで囲まれ、配膳されると白抜き文字表示rに変化するようになっている。そして、POS端末71にて顧客の精算が完了すると人数が0になり、オーダ内容が消去されるようになっている。
【0100】
次に、前記システム制御装置72にメニュー情報が保管され、前記無線携帯端末751 ,752 にメニュー情報が設定されていない場合におけるオーダエントリの一連の動作について述べる。
図16に示すように、S41にて顧客の入店があると、S42にて例えば無線携帯端末751 を所持している店員が顧客をテーブルに案内する。そして、S43にて店員は無線携帯端末751 にテーブル番号と人数を入力する。この入力した情報は無線送信により無線基地局761 を介してシステム制御装置72に送られる。システム制御装置72は、S44にてオーダ情報を更新し、S45にて表示/入力装置73の表示内容を更新する。S46にて店員は顧客にメニューを渡し、これにより顧客はメニューを考える。
【0101】
しばらくして、店員はS47にて顧客のオーダを取りに行き、無線携帯端末751 でオーダを選択すると、S48にてシステム制御装置72から無線携帯端末751 にメニュー情報が送信される。店員はS49にて送信されたメニューに従って顧客からのオーダを入力する。このオーダ情報は無線送信により無線基地局761 を介してシステム制御装置72に送られる。システム制御装置72は、S50にてオーダ情報を更新し、S51にて表示/入力装置73の表示内容を更新する。さらに、S52にて印刷装置74によりオーダ情報を印刷する。
【0102】
S53にて厨房内の店員は表示/入力装置73の表示或いは印刷装置74の印刷内容を見てオーダ品の作成を開始する。そして、オーダ品が完成すると、S54にて表示/入力装置73にオーダ品の完成を入力する。このオーダ品の完成情報はシステム制御装置72に送られ、システム制御装置72はS55にてオーダ情報を更新し、S56にて表示/入力装置73の表示内容を更新し、かつ、S57にて該当する無線携帯端末751 にオーダ品の完了を通知する。
【0103】
店員はオーダ品の完了を確認すると、S58にて厨房にオーダ品を取りに行き該当する顧客に配膳するとともに印刷装置74により印刷した請求書を手渡す。配膳が完了すると店員は、S59にて無線携帯端末751 に配膳の完了を入力する。この情報はシステム制御装置72に無線送信される。システム制御装置72は、S60にてオーダ情報を更新し、S61にて表示/入力装置73の表示内容を更新する。
【0104】
そして、S62にて顧客は食事を終了すると、請求書を持ってPOS端末71の所へ行き、店員に請求書を手渡す。店員は、S63にて請求書番号をPOS端末71に入力する。これにより、POS端末71はオーダ品と金額を表示し、顧客からの支払いを受けて精算処理を行う。そして、精算が終了すると、S64にてPOS端末71からシステム制御装置72に精算したオーダ品情報が送信され、システム制御装置72は、S65にてオーダ情報を更新し、S66にて表示/入力装置73の表示内容を更新する。
【0105】
以上がオーダエントリシステムの一連の動作であるが、システム制御装置72による最終のオーダ情報の更新及び表示の更新についてはPOS端末71による精算処理の終了の他、店員がテーブルを片付け、この片付けが終了した後に店員が無線携帯端末75から片付けの終了情報を入力することで行ってもよい。また、ここでは顧客が来店して店員がオーダを取るときに無線携帯端末でのオーダ選択によりシステム制御装置72から無線携帯端末にメニュー情報を送信する構成としたが必ずしもこれに限定するものではなく、予めシステム制御装置72から無線携帯端末にメニュー情報を送信し、無線携帯端末はこのメニュー情報を内部メモリに保管して使用し、変更するメニューが生じたときのみ変更情報をシステム制御装置72から受信して内部メモリの内容を部分的に変更するようにしてもよい。
【0106】
図17は無線携帯端末751 ,752 の液晶ディスプレイの画面例を示す図で、通常のメイン画面では図17の(a) に示すようにオーダ機能、照会機能、連絡機能の3機能を表示している。このメイン画面において「オーダ」を選択すると、オーダ画面に切替わり、「テーブル案内」、「オーダ入力」、「配膳」、「片付け」の4メニューを表示する。
【0107】
ここで例えば、「テーブル案内」を選択すると、テーブル番号と人数を入力する画面に切替わり、この状態でテーブル番号と人数を入力するとテーブル番号と人数の情報が自動的に無線送信される。また、「オーダ入力」を選択すると、図17の(b) に示すように、「あ、か、さ、…わ」の文字を表示し、この状態でメニューの該当する文字を選択するとメニューが表示される。そして、メニューを選択するとライスかパンかなどの表示が現れ、次第に詳細なオーダを選択する画面に切替わるようになっている。
【0108】
また、「配膳」を選択するとテーブル番号の入力状態となり、この状態でテーブル番号を入力すると、テーブルのオーダ情報がシステム制御装置72から送信されるので、これを受信して表示する。この状態で店員が配膳したオーダ品を選択すると、そのオーダ品について配膳が完了したことがシステム制御装置72に無線送信される。さらに、「片付け」を選択するとテーブル番号の入力状態となり、この状態でテーブル番号を入力することになる。
【0109】
また、メイン画面において「照会」を選択すると、図17の(c) に示す照会画面に切替わり、「現残全オーダ」、「現空テーブル」、「現顧客入店順」、「請求書番号照会」、「現テーブル番号照会」、「ラストテーブル番号照会」の6メニューを表示する。ここで「現残全オーダ」を選択すると、表示/入力装置73に表示されている情報の全てがシステム制御装置72から無線基地局761 ,762 を介して送信されるので、これを受信して表示する。また、「現空テーブル」を選択すると、現在空いているテーブルの情報がシステム制御装置72から無線基地局761 ,762 を介して送信されるので、これを受信して表示する。
【0110】
また、「現顧客入店順」を選択すると、入店順に入店時間とテーブル番号及び人数がシステム制御装置72から無線基地局761 ,762 を介して送信されるので、これを受信して表示する。従って、入店時間や配膳状況等から次にどのテーブルが空きそうか予想できる。また、「請求書番号照会」を選択すると、請求書に対応したオーダ情報がシステム制御装置72から無線基地局761 ,762 を介して送信されるので、これを受信して表示する。この表示は、例えば、精算を終了した後に顧客から問い合わせがあった場合などに使用する。
【0111】
また、「現テーブル番号照会」を選択するとテーブル番号の入力状態となり、この状態でテーブル番号を入力すると、現テーブル番号のオーダ情報がシステム制御装置72から送信されるので、これを受信して表示する。また、「ラストテーブル番号照会」を選択するとテーブル番号の入力状態となり、この状態でテーブル番号を入力すると、そのテーブル番号の顧客の前の顧客のオーダ情報や入店時間、出店時間がシステム制御装置72から送信されるので、これを受信して表示する。
【0112】
また、メイン画面において「連絡」を選択すると連絡画面に切替わり、図17の(d) に示すように、「店長」、「店員A」、「店員B」、「番号入力」の相手先と、「音声」、「画像」、「メッセージ」の連絡方法を入力する画面に切替わる。そして、相手先と連絡方法を選択することでそれに従った画面に切替わる。
【0113】
また、無線携帯端末751 ,752 で顧客がテーブルについたことをシステム制御装置72に連絡するとともに、顧客がテーブルについてからオーダを取りに行くまでの時間とオーダを取ってから配膳するまでの時間又は配膳してから精算が終了するまでの時間に第1或いは第2の設定時間を設け、各設定時間を越えた場合には、システム制御装置72は無線携帯端末751 ,752 と表示/入力装置73に設定時間超過を自動的に連絡する。これにより、店員が作業を忘れても知らせることができるので、店員はすぐに気が付くことができ、顧客に対して不快感を与えることなくきめの細かいサービスができる。また、店員がオーダを取りに行く時間を知ることもできる。
【0114】
このような構成においては、無線基地局761 ,762 間及び無線基地局とシステム制御装置72、POS端末装置71及び印刷装置74は、有線ネットワーク77だけで接続されるため、有線設置の作業が減少するとともに有線ネットワーク77がある場所であれば自由に無線基地局を設置でき、無線基地局の設置自由度が向上する。従って、無線基地局の電波到達エリア内であれば無線携帯端末が無線基地局や有線ネットワーク77を介しての他の機器との通信ができる注文データ管理システムのコストの低減化及び設置の容易化を実現することができる。
【0119】
【発明の効果】
本発明によれば、無線基地局間及び無線基地局とシステム制御装置、POS端末装置及び印刷装置は有線ネットワークだけで接続されるので、有線設置作業を減少させることができる。また、有線ネットワークがある場所であれば自由に無線基地局を設置できるので、無線基地局の設置自由度を向上できる。従って、基地局の電波到達エリア内であれば無線携帯端末が無線基地局や有線ネットワークを介しての機器との通信が可能な注文データ管理システムのコストの低減化及び設置の容易化を実現できる。さらに、店員の業務効率を向上できるとともに顧客にきめ細やかなサービスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すコードレス電話システムの概略図。
【図2】同実施の形態における基地局の構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態における基地局の子機登録記憶部の情報記憶例を示す図。
【図4】同実施の形態における基地局のシステム記憶部の情報記憶例を示す図。
【図5】同実施の形態における子機の構成を示すブロック図。
【図6】同実施の形態における子機のホーム基地局記憶部及びビジタ基地局記憶部の情報記憶例を示す図。
【図7】同実施の形態における子機から子機へ音声を選択して発呼した場合の主な接続シーケンス例を示す図。
【図8】同実施の形態における子機から発呼して機器とデータ通信する場合の主な接続シーケンス例を示す図。
【図9】同実施の形態において子機がホーム基地局との無線通信不能と判定しビジタ子機登録を行なう一連の処理を示す流れ図。
【図10】同実施の形態において子機が基地局にビジタ子機として登録した状態で他の子機に対して通信を行う場合のシーケンス例を示す図。
【図11】本発明の第2の実施の形態を示し、ビジタ子機登録不許可が選択された場合の子機の処理を示す流れ図。
【図12】同実施の形態における基地局の子機登録記憶部の他の情報登録例を示す図。
【図13】本発明の第3の実施の形態を示すもので、注文データ管理システムの全体構成を示すブロック図。
【図14】同実施の形態におけるシステム制御装置の構成を示すブロック図。
【図15】同実施の形態における表示/入力装置の表示例を示す図。
【図16】同実施の形態におけるオーダエントリの一連の動作を説明するための流れ図。
【図17】同実施の形態における無線携帯端末の液晶ディスプレイの画面例を示す図。
【図18】従来例を示すシステム構成図。
【図19】同従来例の親機クラスタの構成を示すブロック図。
【図20】別の従来例を示すブロック図。
【図21】さらに別の従来例を示すシステム構成図。
【図22】同従来例の親機の構成を示すブロック図。
【図23】注文データ管理システムの従来例を示すブロック図。
【符号の説明】
511 〜51n …基地局
521 ,522 …機器
53…有線ネットワーク
5411〜54nm…子機
55…情報端末
61…有線部
613…有線送受信部
614…有線通信制御部
62…無線部
63…制御部
501…子機登録記憶部
631…システム記憶部
632…データ変換部
Claims (1)
- オーダ情報を入力し、無線送信する1又は複数台の無線携帯端末と、オーダ情報などの情報を管理するシステム制御装置と、オーダ情報を含むデータを印刷する印刷装置と、売上情報を記憶部に登録し管理する1又は複数台のPOS端末と、前記1又は複数台の無線携帯端末と無線リンクを確立して無線通信するとともに前記システム制御装置、印刷装置及び1又は複数台のPOS端末の各機器における1又は複数と有線ネットワークで接続した1又は複数台の基地局とからなり、
前記有線ネットワークにより有線接続された各基地局及び各機器を有線ネットワークアドレスで管理し、
前記各基地局は、他の基地局及び各機器と前記有線ネットワークを介して通信を行う有線送受信手段及びこの有線送受信手段を制御する有線通信制御手段を設けた有線部と、前記無線携帯端末と無線リンクを確立して無線通信を行う無線部と、前記有線ネットワークに接続された各基地局及び各機器の登録番号やネットワークアドレスを含む情報を記憶するシステム記憶部、前記各基地局と無線通信を行う無線携帯端末の情報を記憶する子機登録記憶部及び前記無線部で受信したデータを有線ネットワークの形態に変換し、前記有線部で受信したデータを無線通信の形態に変換するデータ変換部を設け、基地局全体を制御する制御部とを備え、
前記基地局は、無線携帯端末が無線通信を行う基地局のネットワークアドレスに無線携帯端末の内線番号を付加した情報を無線携帯端末のネットワークアドレスとして設定するとともに、この無線携帯端末のネットワークアドレスに対して前記データ変換部によって有線ネットワークの形態に変換されたデータを有線ネットワークで送信し、無線携帯端末の内線番号に、前記データ変換部によって無線通信の形態に変換されたデータを無線通信で送信することを特徴とする注文データ管理システム。
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