JP4014622B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、室内ユニットの空気吸込口に設けられたエアフィルターを自動的に清掃する機能を備えた空気調和機に関するものである。
従来の空気調和機のフィルター装置は、熱交換器の前面に空気調和機の本体内部へ塵埃が侵入することを防ぐためのエアフィルターが設けられており、このエアフィルターは付着した塵埃を手で清掃できるように着脱自在に構成されている。こうした構成のフィルター装置は頻繁なメンテナンスが必要となるだけでなく、メンテナンスが行われるまでの間にはエアフィルターが徐々に目詰まりしていき、その結果、熱交換器を通過する風量が低下して空調能力が低下し、消費電力の増大につながることとなる。
このため、エアフィルターのメンテナンスの手間を低減する目的で、エアフィルターに付着した塵埃をブラシにて掻き落として清掃するフィルター装置や、エアフィルターに付着した塵埃をノズルで吸引して清掃するフィルター装置が提案されている(例えば、特許文献1あるいは2参照。)。
特開平6−74521号公報 特開2002−340395号公報
しかしながら、特許文献1に記載のフィルター装置においては、ブラシで掻き落として清掃することから、ブラシに塵埃が絡みついたり、掻き落として集めた塵埃を処理しなくてはならず、メンテナンスの手間が大幅に軽減されるものではなかった。また、エアーフィルターの清掃回数が重なるに連れて、ブラシに塵埃が絡み付いて清掃性能が低下するという問題もあった。
一方、特許文献2に記載のフィルター装置にあっては、ノズルの吸引力だけでは充分な清掃性能が得られないという問題があった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、塵埃の絡み付きを防止して高い清掃能力を維持することができるとともに、メンテナンスの手間も大幅に低減できるフィルター装置を備えた空気調和機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、熱交換器と該熱交換器で熱交換された空気を室内に吹き出すファンとを本体に収容した室内ユニットを有する空気調和機であって、
前記熱交換器の上流側の前記本体に取り付けられたフィルター網と、該フィルター網に対向する吸引口が形成されたベルトを有する摺動自在の吸引ノズルと、前記吸引ノズルと連結される吸引ダクトと、前記吸引ダクトに連結され前記吸引ダクトと前記吸引ノズルとを介して前記フィルター網に付着した塵埃を吸引する吸引装置とを備え、前記吸引ノズルは、断面における前記フィルター網に接する側の長さが前記ベルト側の長さより長い発泡材で構成された塵埃分離部材を、前記吸引口の横の前記ベルト上に前記フィルター網に接するように備えたことを特徴とする。
塵埃分離部材のフィルター網に接する側の面を凹凸に、少なくとも左右駆動側の側面を平滑にするのがよい。
また、発泡材の左右駆動側側面にシート材を設けてもよく、シート材に不織布や樹脂フィルムを用いて発泡材に接合すればよい。さらに、シート材を左右駆動側断面において発泡材より短く設定するのが好ましい。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
発泡材を塵埃分離部材として用いると、塵埃の絡み付き防止に加えて、フィルター網に絡みついた塵埃も発泡材の変形により掻き出されて清掃されるので、より高い清掃性能を得ることができ、清掃時のフィルター網との摩擦音も低減する。さらに、発泡材にシリコンを用いると、清掃時のフィルター網との摩擦による発泡材の破損を防止して、高い信頼性を得ることができる。
さらに、発泡材の左右方向断面形状のベルト側の長さをフィルター網側の長さよりも長くすると、発泡材への塵埃の絡み付きを防止して高い清掃性能を永続的に維持することができるとともに、フィルター網から塵埃を良好に掻き出すことができる。また、発泡材の屈曲性に対する耐久性を向上させることができるので、メンテナンスが不要になる。
発泡材のフィルター網に接する側の面を凹凸に、少なくとも左右駆動側の側面を平滑にすると、フィルター網からの塵埃の掻き出し性と、発泡材の繰り返し屈曲に対する耐久性を向上させることができる。
また、塵埃分離部材を発泡材とその左右駆動側側面に設けたシート材で構成すると、左右駆動方向の繰り返し屈曲に対する耐久性を向上させることができる。さらに、シート材に不織布や樹脂フィルムを用いて発泡材と接合すると、左右駆動方向の繰り返し屈曲に対する耐久性と、変形時の変形のし易さを向上させることができる。
また、シート材を左右駆動側断面において発泡材より短く設定すると、フィルター網からの塵埃の掻き出し性と、左右方向の繰り返し屈曲に対する耐久性と、変形時の変形のし易さを向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明にかかる空気調和機の室内ユニットの断面図であり、室内ユニット本体50の内部には、熱交換器52と、熱交換器52を通して室内空気を取り入れ、熱交換器52で熱交換された空気を室内に吹き出すためのファン54と、熱交換器52の上流側に配設されたフィルター装置56とが収容されており、本体50の前面から上面に渡り形成された複数の吸込口からファン54の動作により空気が吸い込まれ、空気中に漂う塵埃は、吸込口と熱交換器52との間に設けられたフィルター装置56により取り除かれる。
図2は、本発明にかかる空気調和機のフィルター装置56の全体構成図である。
図2に示されるように、熱交換器52を通過する空気の塵埃を除去するフィルター装置56は、フィルター枠2と、フィルタ枠2に保持されたフィルター網4と、フィルター網4の表面に沿って摺動自在の吸引ノズル6とを備えている。
吸引ノズル6はフィルター枠2の上下端に設置された一対のガイドレール8により、フィルター網4と一定の距離を保って円滑に左右に移動することができる。吸引ノズル6には吸引ダクト10の一端が連結され、吸引ダクト10の他端は吸引装置12に連結される。吸引ダクト10は吸引ノズル6の移動に差し支えないように折り曲げ可能なダクトで形成される。さらに、吸引装置12には排気ダクト14が連結され、室外へ引き回される。フィルター網4上に付着した塵埃は吸引ノズル6より吸引され、さらに、吸引ダクト10、吸引装置12、排気ダクト14を経由して室外へ排出される。
フィルター装置56を一般家庭用の小型空気調和機に内蔵する場合、吸引装置の小型化・小出力化を図る必要があるため、小風量で強い吸引力を発揮できるようにしなければならず、吸引ノズル6は吸引を一部分に絞って吸引力を強め、その位置を切り換えることでフィルター網4の全面を清掃する吸引位置切り換え装置を用いている。
実施の形態1.
図3A及び図3Bは、本発明の実施の形態1における吸引ノズル6の構造を示しており、吸引ノズル本体16にはフィルター網4の全長に相当する長いスリット状の開口部18を設け、さらに、この開口部18に沿って駆動可能なベルト20に吸引孔22を設けることで開口部18の一部分のみから吸引でき、かつ、ベルト20を駆動して吸引する場所を変更することができる。また、ベルト20は吸引ノズル本体16に沿わせるため、溶着、接着等により吸引ノズル本体16と一体的に形成されたベルトガイド24によってガイドされており、ベルト20のガイドを行なうとともに吸引孔22以外の部分で吸引漏れが発生するのを抑制している。こうした構成により、小さい風量でも小さな吸引孔22により絞られるので、吸引孔22を通過する空気の風速は増大し、小型の吸引装置でも強い吸引力を発揮することが可能となる。
さらに、ベルト20の表面には、フィルター網4に付着した塵埃をフィルター網4から分離させる塵埃分離部材の役割を果たすものとして薄いシートを用いたシートブラシ26が吸引孔22の横に固着されており、ベルト20の駆動により吸引孔22とともにシートブラシ26の位置も変更できる。この構成であれば、吸引位置とシートブラシ位置の変更に必要な駆動装置はベルト20の駆動装置だけで済むので構成が簡単であり、低コストで実現することができるとともに、吸引孔22とシートブラシ26の位置関係を常に維持することができる。
図4に示されるように、フィルター網4の全面清掃は、吸引ノズル6のベルト20を駆動して吸引孔22とブラシ26の位置を変え、吸引ノズル6をフィルター網4に沿って左右に駆動することで吸引孔22とブラシ26を図中の矢印に示すような往復動作を繰り返して行われる。吸引孔22とブラシ26はフィルター網全長の略1/4の長さに設定されており、図中矢印に示すような4往復のスイープ動作によりフィルター網4の全面を清掃する。
ところで、図3Bに示されるシートブラシ26の高さh1はフィルター網4との距離によって設計される。フィルター網4と吸引ノズル6との距離は、フィルター網4にたわみ(最大で1mm)などがあっても接触しないように吸引ノズル6の軸方向中心で1.5mmに設計されている。したがって、フィルター網4のたわみが吸引ノズル6と反対方向に発生した場合、吸引ノズル6とフィルター網4は最大で2.5mm離れることになる。この状態でも、シートブラシ26がフィルター網4に充分接触できるように、h1は5.0mmに設定している。シートブラシ26はベルト20に接着剤等を用いて固着されるが、清掃の際はフィルター網4をこすり続けるので強く接着する必要がある。そのため、本実施の形態においては、シートブラシ26はシートをL字形状とし、ベルト20と接着する部分面積を大きくすることで固着力を強くしている。この形状を用いると、L字に曲げた部分がベルト20側に倒れ込み易くなるため、ベルトガイド24で支えてL字状態を保持させている。L字形状としているのは接着の面積を稼ぐためなので、逆T字形状や、それに類する他の形状であっても良い。
家庭用の小型空気調和機においては、フィルター網4は天面および前面にあるため、図2に示されるように、吸引ノズル6はそれに沿って折れ曲がった形状となる。したがって、シートブラシ26もベルト20の駆動位置によっては折れ曲がった状態が存在するが、シートは非常に薄いので曲げ部は波状に変形して問題なく駆動できる。なお、図3Aにおいては、シートブラシの曲げ部を波状には図示していない。ベルト20とシートブラシ26は引張り強度や磨耗に対する耐久性と同時に、曲げに対する柔軟性が求められるので、材質はゴムや樹脂フィルムを用いるのが好ましい。特に樹脂フィルムはPET(ポリエチレン・テレフタレート)やPEN(ポリエチレン・ナフタレート)といった樹脂フィルムが強度、柔軟性、耐久性で非常に優れており、その機械的強度からベルト20を75〜100ミクロン位まで薄くできるので、吸引ノズル6自体も薄く構成でき収納性が向上する。その結果、室内ユニット本体の薄型化も可能になりデザイン性の面からも好ましい。また、コスト面でも材料費・加工費が極めて安価になる。
シートブラシ26は、材質の特性からゴムを用いる場合は、厚さ0.5〜1.0mm程度を、樹脂フィルムを用いる場合は50〜75ミクロン程度のものを用いている。
図5は、シートブラシ26の一部(図3AにおけるB部分)の拡大図で、接着加工前後の状態を示しており、図5から明らかなように、非常に簡単にシートブラシ26をベルト20に固着することができる。特に、ベルト20とシートブラシ26の双方に樹脂フィルムを用いた場合は、溶着(熱溶着や超音波溶着)できるので、接着剤による固着に比べ極めて強い固着を行なうことができる。
以上のように構成されたフィルター装置56の動作、作用を以下説明するが、ブラシに毛ブラシを用いた場合のブラシおよび塵埃の挙動をまず説明する。
図6A及び図6Bは毛ブラシを用いた吸引ノズルの構造図を示しており、ベルト20の表面には、吸引孔33の横に毛ブラシ28が固着されている。この毛ブラシ28はフィルター網4に付着した塵埃を引き剥がす作用を持つので、吸引力だけではフィルター網4から引き剥がすことができずに清掃できなかった塵埃も吸引清掃できるようになる。毛ブラシ28には起毛布を用いることが多い。毛ブラシ28はベルト20の駆動により吸引孔22とともに位置が変化し、常に吸引孔22の横に存在することで、毛ブラシ28で引き剥がされた塵埃は吸引孔22から吸引される。
しかしながら、毛ブラシ28を用いた吸引ノズル6においては、フィルター網4の清掃回数が重なるにつれ、毛ブラシ28に塵埃が絡み付いてフィルター装置の清掃性能が低下し、定期的に毛ブラシ28のメンテナンスが必要となる。
図7は毛ブラシ28を用いた吸引ノズル6における清掃時の吸引ノズル断面模式図である。実線矢印は吸引の風を示しており、白抜き矢印は吸引ノズル6の往動作時の進行方向を示している。毛ブラシ28は吸引ノズル6の往動作の清掃進行方向に対して吸引孔の後方に取りつけられている。白丸は乾いた塵埃などの吸引されやすい塵埃を、黒丸は油分や煙草のヤニなどによってフィルター網4に強く付着した吸引されにくい塵埃をそれぞれ示している。清掃時、吸引されやすい塵埃は毛ブラシ28に触れる前に吸引されてしまうが、吸引されにくい塵埃は毛ブラシ28によって掻き剥がされた後に吸引される。この際、図中にあるように、油分などを含んだ吸引されにくい塵埃が毛ブラシ28の表面に多量に絡み付き、さらに清掃回数が重なるにつれて毛ブラシ28の内部にも多くの塵埃が入り込んでしまうため、毛ブラシ28は極めて汚れた状態となる。その結果、フィルター装置の清掃性能が低下するだけでなく、毛ブラシ28に絡みついた塵埃が大きく成長して脱落した際、それを吸引することで吸引孔が詰まる可能性も増大する。また、塵埃に雑菌が繁殖することもあるので、衛生上好ましくない。
本実施の形態にかかる吸引ノズル6に用いたシートブラシ26は、上述した毛ブラシ28に固有の問題を解決するもので、塵埃の絡み付きの起きない吸引ノズル6を実現するものである。
図8は本実施の形態における清掃時の吸引ノズルの断面模式図で、フィルター網4を吸引清掃している途中の吸引ノズル6とフィルター網4の状態を断面にて見たものである。図8における矢印や丸印等は、図7と同様のものを示している。
図8は図3Aにおける吸引孔22の有る部分、すなわちA−A断面の状態を示したものである。吸引孔22がシートブラシ26に先行しているので、乾いた塵埃などは吸引力でフィルター網4上から引き剥がされ、吸引除去される。油分などにより吸引力だけでは除去できない塵埃は、吸引孔22の通過後にくるシートブラシ26が柔軟に変形しながらフィルター網4の表面に密着して、フィルター網4表面をなでるようにして塵埃をフィルター網4上から引き剥がしていく。引き剥がされた塵埃は間近にある吸引孔22に吸引されることで清掃される。フィルター網4表面をなでるように清掃することで、フィルター網4に毛を噛み込ませながら清掃していく毛ブラシより抵抗が非常に小さくて済み、吸引ノズル6を左右に駆動するモータも小出力・小型で済み、さらに、モータの温度上昇など信頼性の面でも有利である。また、小型のモータが使えるということは室内ユニット本体のデザイン面でも自由度が広がるメリットがある。シートブラシ26は柔軟なので、フィルター網4が変形したりたわんだりしても、それに応じてシートブラシ26が変形してシートブラシ26先端は隙間なくフィルター網4に密着するので、塵埃を引き剥がす能力は高く、清掃性能は非常によい。一方で、その柔軟性ゆえ、塵埃をフィルター網4の反対側(熱交換器側)に押し出してしまうこともない。シートブラシ26の先端部には、シートブラシ26によって強制的に引き剥がされた塵埃が溜まってくることもあるが、これもある程度溜まった時点で吸引されて除去される。シートブラシ26は毛ブラシと違って、塵埃が絡み付く箇所もなく、また、表面も平滑なので塵埃が付着しにくい。仮に表面に付着してもフィルター網4とこすれているうちにすぐ離脱する。したがって、シートブラシ26を用いることで、清掃性能を永続的に維持することができるとともに、ブラシの洗浄といったメンテナンスも不要である。
実施の形態2.
図9A及び図9Bは本発明の実施の形態2におけるフィルター装置56の吸引ノズルの構造を示しており、本実施の形態は、シートブラシ26Aに切れ目を複数設けた点において上述した実施の形態1と相違している。
図9A及び図9Bに示されるように、切れ目はシートブラシ26Aの先端から根元(ベルト20側の面)まで入れ、形状はV字状にカットしたように入れることで切れ目の部分に隙間ができるようにしている。
図10は、シートブラシ26Aの一部((図9AにおけるE部分)の拡大図で、接着加工前後の状態を示している。図10に示されるように、シートブラシ26Aに入れる切れ目の間隔は2mm間隔とし、各切れ目の先端部分の寸法は1mmになるようにV字にカットしている。フィルター網4は40メッシュ(1インチに40本のフィルター繊維)を用いているので、フィルター網4の繊維間の距離は0.64mmであり、シートブラシ26Aの先端を0.64mm以上にしておけばフィルター網4の網目に入り込んで引っかかってシートブラシ26Aが破損することを防止することができる。本実施の形態では、フィルター網4の網目の間隔もバラツキがあるので、マージンもみて1mmに設定している。このように、シートブラシ26Aの寸法(特に先端部分の寸法)は、フィルター網4のメッシュ間隔より大きく設計するのが好ましい。フィルター網4のメッシュが細かければシートブラシ26Aの切れ目の間隔も小さくできるが、シートブラシ26Aに例えば75〜100ミクロン厚さの樹脂フィルムを用いた場合、あまり細かくし過ぎるのは引張強度などの観点から好ましくない。
以上のように構成されたフィルター装置56の動作、作用を以下説明する。
シートブラシ26Aは塵埃をフィルター網4から引き剥がす役割を担っていることは実施の形態1でも説明した。この塵埃を引き剥がす動作は、フィルター網4上をシートブラシ26Aがなでることでも効果があるが、さらにシートブラシ26Aが弾性力にて元の形状に戻ろうとする際に塵埃をはじく効果を利用すると、強い引き剥がし能力が得られる。
図11A及び図11Bはその効果を模式図にて表現したものであり、図11Aは清掃途中にシートブラシ26Aがフィルター網4に引きずられ、吸引ノズル6の進行方向に対して後方向に大きく変形している状態である。この変形量は、大きな塵埃や、強くフィルター網4にこびりついている塵埃がシートブラシ26Aに接触した場合に大きくなる。また、シートブラシ26Aの先端に塵埃が溜まり始めても大きくなる。この変形量が一定の値を超えると、もともとはベルト20の表面に対して垂直であったシートブラシ26Aは弾性力によって元に(垂直に)戻ろうとする。
図11Bがその状態であるが、この際の勢いで塵埃は吸引孔側にはじき飛ばされて吸引除去される。この時の力は強いので大きい塵埃やこびりついた塵埃でもはじき飛ばすことができる。シートブラシ26Aに複数の切れ目を設けると、それによってできた細かいシート片がそれぞれこの動作を頻繁に行なうので、切れ目を入れていない場合に比して塵埃を引き剥がす能力が大きく向上する。また、この効果は、物性上、特にPETやPENといった樹脂フィルムを用いた場合に顕著である。
また、シートブラシ26Aに複数の切れ目を設けたことで、シートブラシ全体としての柔軟性が増す。その結果、フィルター網4にたわみや凹凸などがあっても、その形状に応じてシートブラシ26Aが接触し、隅々まで清掃することができる。
さらに、シートブラシ26Aに複数の切れ目を設けると、清掃性能の向上に加えて駆動上のメリットもある。
図12は本実施の形態における吸引ノズルの横断面簡略図で、図9Aにおける吸引ノズル本体16とベルト20と吸引孔22とシートブラシ26Aのみを描いたものである。フィルター網4の全面を清掃するためにベルト20を駆動して吸引孔22の位置を変化させることは先に説明したとおりである。本実施の形態においては、シートブラシ26Aに複数の細かい切れ目を設けることで、吸引ノズル6の曲げ部を通過する際は、切れ目によって細分化されたシートが重なって曲げ部を形成し、実施の形態1のように波状に変形しないで済む。したがって、シートブラシ26Aに無理な力が加わらないので劣化も起きず、耐久性・信頼性が向上する。特に、切れ目をV字状に入れることで、図12の様にシートブラシ26Aが重なった部分も少なくすることができるので、シートブラシ26Aの劣化もより少なくなり好ましい。
また、本実施の形態では、先に説明したように、切れ目をシートブラシ26Aの先端から根元(ベルト20側の面)までV字状にカットしたように入れ、隙間ができるようにしているが、これは吸引孔22に対してシートブラシ26Aの反対側にある塵埃を引き寄せることに役立つ。実施の形態1では、吸引孔22から吸引される風をシートブラシ26が妨害してしまい、吸引孔22に対してシートブラシ26の反対側にある塵埃には全く吸引力が作用しない。特に、フィルター網4が垂直な場合、かりにシートブラシ26を乗り越えてしまった塵埃があった場合は、吸引力が働かないので落下して室内ユニット本体を汚すことになる。しかしながら、シートブラシ26Aに複数の切れ目を入れ、それぞれに隙間を設けると、その隙間から吸引の風が通過するので、シートブラシ26Aを乗り越えてしまった塵埃も吸引清掃することができる。
図13は本実施の形態における吸引ノズル6の清掃時の模式図であるが、図中の白矢印は吸引の風であり、その大きさは風の強さを表している。図13からシートブラシ26Aの反対側に隙間を通して風が抜けていくことが分かる。また図13から、シートブラシ26Aの切れ目の幅をフィルター網4の網目の幅より大きくしていることで、フィルター網4の網目に引っかからないようにしている様子も見て取れる。
なお、シートブラシ26Aに複数の切れ目を入れて隙間を設け、図4に示したような吸引ノズル6の往復動作を繰り返す清掃動作をした場合、隙間の部分はシートブラシ26Aがフィルター網4に接触しないので、その部分だけ清掃性能が低下してしまうことがある。
そこで、図14A及び図14Bに示されるように、吸引孔22の横に隙間のある複数のシートブラシ26Aを隙間が重ならないように設けると、吸引ノズル6の往復動作によりシートブラシ26Aがフィルター網4の全面に接触する。この場合も吸引の風が隙間を通過するので、シートブラシ26Aの反対側の塵埃も吸引清掃できる。
なお、図14A及び図14Bにおいては、二つのシートブラシ26Aを吸引孔22の片側に配置したが、図15A及び図15Bに示されるように、二つのシートブラシ26Aを吸引孔22の両側にそれぞれ配置してもよい。特に、後者の場合、吸引孔22に吸引される風が二つのシートブラシ26Aにガイドされ、吸引される風の拡散を二つのシートブラシ26Aが防止する効果もあるので、フィルター網4表面での吸引風速が高まり、清掃性能が向上する。
実施の形態3.
図16A及び図16Bは本発明の実施の形態3にかかるフィルター装置56の吸引ノズルの構造を示しており、本実施の形態は、シリコンをスポンジのように発泡させた発泡シリコンブラシ30をベルト20に固着した点において上述した実施の形態1と相違している。
図16Bにおいて、発泡シリコンブラシ30は幅d2は5mm、高さh2は5mmに設計してある。幅は清掃性能と駆動時の抵抗を勘案して決めてあり、シリコンの材質によっても異なってくる。高さは、実施の形態1で説明したように、フィルター網4と吸引ノズル6の最大距離2.5mmでも充分接触できるように5.0mmに設計されているが、発泡材の場合はフィルター網4に押しつけられて若干圧縮された状態が定常状態となる。
以上のように構成されたフィルター装置56の動作、作用につき以下説明する。
図17は本実施の形態における清掃時の吸引ノズル断面模式図で、フィルター網4を吸引清掃している途中の吸引ノズル6とフィルター網4の状態を断面にて見たものである。図中の実線矢印は吸引の風を示しており、白抜き矢印は吸引ノズル6の往動作時の進行方向を示している。また、フィルター網4上の丸印は付着した塵埃(フィルター網4により除去された塵埃)を示している。白丸は乾いた塵埃など吸引されやすい塵埃を、黒丸は油分を若干含むなどして吸引されにくい塵埃、黒三角は油分を多量に含むなどして非常に吸引されにくい塵埃を意味している。発泡シリコンブラシ30は吸引ノズル6の往動作の清掃進行方向に対して吸引孔22の後方に取りつけられている。
図17は図16Aにおける吸引孔の有る部分、すなわちF−F断面の状態を示したものである。
清掃の往動作においては吸引孔22が発泡シリコンブラシ30に先行しているので、乾いた塵埃(白丸)などは吸引力でフィルター網4上から引き剥がされて吸引除去される。油分などにて吸引力だけでは除去できない吸引されにくい塵埃(黒丸)は、吸引孔22の通過後にくる発泡シリコンブラシ30が柔軟に変形しながらフィルター網4の表面に密着して、フィルター網4表面をなでるようにして塵埃をフィルター網4上から引き剥がしていく。引き剥がされた塵埃は間近にある吸引孔22に吸引されることで清掃される。しかしながら、油分を多量に含むなどして非常に吸引されにくい塵埃(黒三角)はそれでも除去されず、フィルター網4上にこびりついている場合がある。こうした塵埃はスポンジのような柔らかい発泡材をブラシとして用いることで、図17の拡大図に示すように発泡材が柔軟に変形しながらフィルター網4の網目の間に入りこんで、こびりついた塵埃を包み込むように捕まえてフィルター網4表面に掻き出すことができる。この効果は発泡材の表面にある細かい穴によるところが大きい。こうして、塵埃はフィルター網4表面でこすられることで毛玉状に集められ、その毛玉がブラシの反対側に出てくる。この出てきた毛玉は、発泡材によってこすられることでフィルター網4から剥がれやすくなっており、また、毛玉になったことで表面積が大きくなり吸引されやすい状態にもなっている。この挙動は毛ブラシを用いた時にもあるが、発泡材をブラシとして用いた場合の方が小さい毛玉になる傾向があり、毛ブラシのように毛玉が大きくなりすぎて吸引孔22を詰まらせることもない。これにより、図18A及び図18Bに示されるように、吸引ノズル6の往動作の清掃で殆どの塵埃を吸引除去して、残った非常に吸引されにくい塵埃の毛玉を復動作の清掃で吸引除去することができ、あらゆる塵埃に対しても高い清掃性能を発揮することができる。フィルター網4の垂直な部分であっても、往動作後の毛玉は小さいので落下することなくフィルター網4に保持されて復動作時に清掃される。
図19に示されるように、発泡シリコンブラシ30の両側にそれぞれ一つの吸引孔22A、22Bを設ければ、往動作ですべての塵埃を除去できて、より理想的である。
発泡材にはEPT(エチレンプロピレンゴム)のような材質を用いてもよいが、油分を含んだ塵埃でも表面に付着しないことや、磨耗に対する耐久性に優れている面からシリコンを用いるのが最も好ましい。発泡材の中でもシリコンは強度的に優れ、清掃時のフィルター網4との摩擦による破損を防止することができる。また、発泡材は塵埃を包み込むように捕まえるので、毛ブラシのように塵埃をフィルター網4の反対側(熱交換器側)に押出してしまうこともない。さらに、発泡材は柔らかいので清掃時にフィルター網4とこすれる音が殆どせず、清掃時の静音化を図ることができる。本実施の形態では発泡シリコンブラシ30には清掃性能を比較評価した実験から、最も清掃性の良かった発泡率を4倍にしたものを用いている。
実施の形態4.
図20A及び図20Bは本発明の実施の形態4にかかるフィルター装置56の吸引ノズルの構造を示しており、ベルト20の表面には、吸引孔22の横に断面が台形形状をしたスポンジやEPT(エチレンプロピレンゴム)のような発泡材より構成されるブラシ32が固着されており、ベルト20の駆動により吸引孔22とともにブラシ32の位置も変更できるようにしている。
ここで、ブラシ32のフィルター網4と接触する側の幅Wは、清掃性能と駆動時の抵抗を勘案して設定しており、また、ブラシ32の高さHは、フィルター網4のたわみ量も考慮し、ブラシ32とフィルター網4が十分に接触でき、若干圧縮された状態になるような高さに設定している。
ブラシ32はベルト20に接着剤などを用いて固着されるが、清掃の際はフィルター網4との間で若干変形をしながらフィルター網4を擦り続けるので、左右駆動の繰り返しによりブラシ32の剥がれが発生しないように強固に接着する必要がある。そのため、本実施の形態においては、ブラシ32の断面を台形形状とし、ベルト20との接着面積を大きくすることで固着力を強くしている。
ここで、ブラシ32の左右方向断面形状は、ベルト側の長さをフィルター網側の長さよりも長くした形状を満足できるものであればどのような形状でもよく、台形形状以外に、例えば、台形と長方形を組み合わせた断面形状など、それに類する他の形状であってもよい。
図21は本実施の形態における清掃時の吸引ノズル断面模式図で、フィルター網4を吸引清掃している途中の吸引ノズル6とフィルター網4の状態を断面にて見たものである。図中の矢印、丸印等は上述した実施の形態3(特に、図17)と同じなので、その説明は省略する。また、吸引ノズル6の動作、作用も実施の形態3と同じである。
また、本実施の形態の発泡材ブラシの材質にシリコンを用いることにより、油分を含んだ塵埃でもブラシ表面に付着せずフィルター網4から掻き出すことができ清掃性能を向上させることができるとともに、油分や周囲環境条件によるブラシの劣化を防止でき、かつ磨耗や亀裂に対する耐久性を向上させることができる。
また、本実施の形態の発泡材より構成されるブラシ32を、図22に示されるようにフィルター網4に接する側の面32aは凹凸に、左右駆動側の側面32bと32cは平滑にすることにより、特にフィルター網4からの塵埃の掻き出し性と、ブラシ32の繰り返し屈曲に対する耐久性を向上させることができる。
つまり、ブラシ32のフィルター網4に接する面32aの粗度を粗くすることにより、フィルター網4に密着して剥がし難い油分を多く含む塵埃に対する掻き出し性能を向上させることができる。また、ブラシ32の少なくとも左右方向の側面32bと32cの粗度を平滑にすることにより、吸引ノズル6の左右駆動繰り返しにおける屈曲耐久性を向上させることができる。
実施の形態5.
図23は本発明の実施の形態5にかかるフィルター装置56の吸引ノズルの構造を示すものである。吸引ノズル6自体の基本的な構造は実施の形態4と同じなので、その説明は省略する。
本実施の形態は、実施の形態4と異なり、図23に示されるようにブラシ34を発泡材36とその左右駆動側の側面に設けたシート材38で構成している。
吸引ノズル6が左右に駆動されると、図23に示されるようにブラシ34はフィルター網4に押し付けられ、フィルター網4を擦りながら右方向あるいは左方向に変形する。このとき、ブラシ34のベルト20との接着面近傍には大きな応力が発生し、左右駆動の繰り返し屈曲により発泡材36の根元近傍に亀裂が発生する可能性がある。
そこで、発泡材36の側面にシート材38を接合することにより、発泡材36を補強し屈曲耐久性を向上させ亀裂の発生を防止することができる。
また、シート材38に不織布を用いて発泡材36と接合すると、ブラシ34の変形のし易さが維持されるとともに、ブラシ34の左右駆動方向の繰り返し屈曲に対する耐久性を向上させることができる。
また、シート材38に樹脂フィルムを用いると、ブラシ34とフィルター網4との接触抵抗を低減し駆動トルクの増大を抑えることができるとともに、ブラシ34の変形のし易さが維持され、ブラシ34の左右駆動方向の繰り返し屈曲に対する耐久性を向上させることができる。
また、図24に示されるように、シート材38Aの長さを左右駆動側断面で発泡材36よりも短く設定すると、ブラシ34Aとフィルター網4との接触抵抗を大きく低減し駆動トルクの増大をさらに抑えることができる。
上述した実施の形態1〜5のシートブラシ、発泡シリコンブラシ等は、吸引清掃方式を採用していない他のフィルター装置(例えば、塵埃を掻き落とすだけのタイプの清掃装置)でも有用であり、実施の形態1〜5で説明したフィルター装置の形態に限定されるものでない。
上述したように、本発明にかかる空気調和機のフィルター装置は、吸引ノズルを用いた吸引とブラシを併用してフィルター網の清掃を確実に行うことができるので、様々な形状のエアフィルターや、様々な設置条件下で使用されるエアフィルターに利用できる。したがって、空気調和機のエアフィルターだけでなく冷却ファンを有する機器などのエアフィルター(例えば安定化電源のエアフィルター等)や、換気扇などのエアフィルターを自動清掃するフィルター装置などにも適用できる。
図1は本発明にかかる空気調和機の室内ユニットの断面図である。 図2は本発明にかかる空気調和機のフィルター装置の全体構成を示す斜視図である。 図3Aは本発明の実施の形態1における吸引ノズルの斜視図である。 図3Bは図3Aの線A−Aに沿った断面図である。 図4は図3Aの吸引ノズルの清掃動作を示す正面図である。 図5は図3におけるB部の拡大図である。 図6Aは毛ブラシを用いた吸引ノズルの構造を示す斜視図である。 図6Bは図6Aの線C−Cに沿った断面図である。 図7は毛ブラシを用いた吸引ノズルの清掃動作を示す断面模式図である。 図8は図3Aの吸引ノズルの清掃動作を示す断面模式図である。 図9Aは本発明の実施の形態2における吸引ノズルの斜視図である。 図9Bは図9Aの線D−Dに沿った断面図である。 図10は図9AにおけるE部の拡大図である。 図11Aは図9Aの吸引ノズルの清掃動作を示す断面模式図である。 図11Bは図9Aの吸引ノズルの清掃動作を示す別の断面模式図である。 図12は図9Aの吸引ノズルの横断面簡略図である。 図13は図9Aの吸引ノズルの清掃動作を示す模式図である。 図14Aは本発明の実施の形態2の変形例を示しており、複数のシートブラシを配置した場合の斜視図である。 図14Bは図14Aのシートブラシの側面図である。 図15Aは本発明の実施の形態2の別の変形例を示しており、複数のシートブラシを配置した場合の斜視図である。 図15Bは図15Aのシートブラシの側面図である。 図16Aは本発明の実施の形態3における吸引ノズルの斜視図である。 図16Bは図16Aの線F−Fに沿った断面図である。 図17は図16Aの吸引ノズルの清掃動作を示す断面模式図である。 図18Aは図16Aの吸引ノズルの清掃動作を示す断面模式図である。 図18Bは図16Aの吸引ノズルの清掃動作を示す別の断面模式図である。 図19は本発明の実施の形態3の変形例を示しており、特に吸引ノズルの清掃動作を示す断面模式図である。 図20Aは本発明の実施の形態4における吸引ノズルの斜視図である。 図20Bは図20Aの線G−Gに沿った断面図である。 図21は図20Aの吸引ノズルの清掃動作を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態4の変形例を示しており、特に吸引ノズルの清掃動作を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態5における吸引ノズルの清掃動作時の断面模式図である。 本発明の実施の形態5の変形例を示しており、特に吸引ノズルの清掃動作を示す断面模式図である。
符号の説明
2 フィルター枠
4 フィルター網
6 吸引ノズル
8 ガイドレール
10 吸引ダクト
12 吸引装置
14 排気ダクト
16 吸引ノズル本体
18 開口部
20 ベルト
22,22A,22B 吸引孔
24 ベルトガイド
26,26A シートブラシ
28 毛ブラシ
30 発泡シリコンブラシ
32 発泡材ブラシ
32a 発泡材ブラシのフィルター網側の面
32b,32c 発泡材ブラシの側面
34 ブラシ
36 発泡材
38,38A シート材
50 室内ユニット本体
52 熱交換器
54 ファン
56 フィルター装置

Claims (7)

  1. 熱交換器と該熱交換器で熱交換された空気を室内に吹き出すファンとを本体に収容した室内ユニットを有する空気調和機であって、
    前記熱交換器の上流側の前記本体に取り付けられたフィルター網と、該フィルター網に対向する吸引口が形成されたベルトを有する摺動自在の吸引ノズルと、前記吸引ノズルと連結される吸引ダクトと、前記吸引ダクトに連結され前記吸引ダクトと前記吸引ノズルとを介して前記フィルター網に付着した塵埃を吸引する吸引装置とを備え、前記吸引ノズルは、断面における前記フィルター網に接する側の長さが前記ベルト側の長さより長い発泡材で構成された塵埃分離部材を、前記吸引口の横の前記ベルト上に前記フィルター網に接するように備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記発泡材にシリコンを用いたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記塵埃分離部材の前記フィルター網に接する側の面を凹凸に、少なくとも左右駆動側の側面を平滑にしたことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の空気調和機。
  4. 前記発泡材の左右駆動側側面にシート材を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 前記シート材に不織布を用いて前記発泡材に接合したことを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  6. 前記シート材に樹脂フィルムを用いたことを特徴とする請求項4あるいは請求項5に記載の空気調和機。
  7. 前記シート材を左右駆動側断面において前記発泡材より短く設定したことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の空気調和機。
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