JP4014574B2 - 視覚障害者用囲碁ゲームセット - Google Patents

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Description

本発明は、健常者と同様に囲碁を楽しむことができる視覚障害者用囲碁ゲームセットに係り、特に、視覚障害の人が囲碁の白石又は黒石を触って位置を確認しても動かず、また、布石や詰め碁のような一人遊びも可能とした視覚障害者用囲碁ゲームセットに関する。
囲碁は、黒石と白石とを碁盤の目の上に交互に置いていき、最終的には、その占領領域の大小で勝負を付ける。視覚障害者が、囲碁を楽しもうとする場合、先ず問題となるのは、白石と黒石とを識別することである。特に、ゲームが進んでかなりの数の石が盤上に載せられた時、見方の石か敵の石かを識別しなければならない。かなりの腕を有する者でも、全ての石の位置を記憶しておくことは事実上不可能で、盤上を指で探ることによりその位置を確認する必要がある。この際、通常の碁石、碁盤を用いたのでは石に触れる度に石が動き、元に戻せなくなってしまう。
そこで、視覚障害者が、指で触っても、碁石が動かないように、特許文献1に記載の発明では、図4に示されているように、白石又は黒石101の片方に印を付けると共に、碁盤103に碁 石の大きさより少し大きめの穴105をあけたものを提案している。
かかる発明によれば、黒石又は白石の一方に判別用の突起102が設けられているので、碁盤上の白石と黒石を判別でき、かつ手で触っても、穴105の中に収納されているので動いて他の場所に移動することがない。この発明では、さらに、囲碁ゲームに付き物の「相手の石を取る」場合の工夫として、穴の底の中央に突起物104を設けている。すなわち、碁 石の端を押さえると、押さえた反対側が浮き上がるため石が取りやすくなる。
特開2002−177436 請求項1及び2、図1
しかし、上記従来技術では、複数の石に触りながら手をずらす動作をすると石1が穴5から滑り出て移動してしまう問題点があった。この動作は、点字文章を読み下す際に視覚障害者が習慣的に修得したもので、かかる動作ごとに石が移動してしまうような構造では囲碁ゲームに集中できない。そこで、複数の石に触りながら手をずらす動作をしたとしても、各石は元の位置にしっかりと居続けるような構造の視覚障害者用囲碁ゲームセットの誕生が望まれていた。
また、囲碁・将棋の楽しみ方のひとつに布石や詰め碁のような一人遊びがある。これは、教本に記載された打ち方を盤上で再現しながら、一手一手の意味合いを吟味することで実戦における力を養うものである。このような楽しみ方を可能とする視覚障害者用囲碁ゲームセットは従来存在していない。従って、かかる視覚障害者用囲碁ゲームセットの提供が要望されていた。
本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、碁盤上の白石と黒石を容易に判別でき、かつ手で触っても、また、その手が盤面と平行に移動したとしても決して動いて他の場所に移動することがない視覚障害者用囲碁ゲームセットを提供することを目的とする。
また、本発明は、布石や詰め碁のような一人遊びが可能な視覚障害者用囲碁ゲームセットを提供することを目的とする。
課題を解決するために、第一の本発明は、視覚障害者であっても黒石又は白石の識別が可能な多数の石と、そして、この石を動かないように縦横に整列して並べることができる囲碁盤とを含んで構成されてなる視覚障害者用囲碁ゲームセットであって、
前記石は、表面側と裏面側が異なる平面形状で且つ相互に重なり合う部位と重なり合わない部位の両方を有し、他方、前記囲碁盤は、前記石の表面側と裏面側を透視した平面形状の縦横に整列して設けられると共に、前記石の表面側又は裏面側を挿入したときに他方側が盤上から突出するような多数の挿入穴を有してなり、前記石のいずれかの側を上にして囲碁盤の挿入穴に挿入することにより囲碁ゲームを楽しむようにしてなる視覚障害者用囲碁ゲームセットを提供する。
石は、表面側と裏面側が異なる平面形状を有しているので、視覚障害者であっても容易に白石か黒石かの識別をすることができる(本明細書において、白又は黒石の意味は、色彩学上のそれを意味するものではなく形状により特定される一のグループを意味するものとする。)。表面側と裏面側の平面形状は異なっており、両者を比較すると相互に重なり合う部位と重なり合わない部位の両方を有している。
他方、囲碁盤に縦横に整列して設けられた多数の挿入穴は、石の表面側と裏面側を透視した平面形状となっている。従って、石を、表面側を上にして挿入穴に入れても、また、裏面側を上にして挿入穴に入れても、他方側は挿入穴に入っているが上方に位置する側は入り込まないようになっている。従って、各石は、盤上に当該石の上方に位置する側が突出した状態で配置されることとなる。同時に、下方に位置する側は補合する形状の挿入穴にしっかり挿入された状態で保持されるから、指で押しても横ズレすることがない。
上記課題を解決する請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の視覚障害者用囲碁ゲームセットにおいて、石の表面側に奇数を裏面側に偶数を現す指先での触感で識別可能な連続番号を設けてなり、囲碁盤の四周に、各挿入穴の縦横の位置を特定するための数字、文字、点字又はそれらの任意の組み合わせからなる位置表示が設けられてななることを特徴とする。
囲碁は、通常、黒石から打ち始め、これに対して相手が白石を打ち返す。これを、終局まで繰り返すから、石の表面側に奇数を裏面側に偶数を現す指先での触感で識別可能な連続番号を設けると、教本などに現される打ち順に対応させることができる。
上記課題を解決する請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の視覚障害者用囲碁ゲームセットにおいて、連続番号は、方向性を示す矢印と100、50、10、5、1等の数の単位を示す数要素との組み合わせにより標記されることを特徴とする。
石の表裏面に設けられる連続番号は、最大361(19x19の正式なサイズを用いた場合)にもなる。方向性を示す矢印と数の単位を示す数要素との組み合わせにより狭い石の表裏面においても、かかる連続番号を標記可能となる。100、50、10、5、1等の数単位は、算盤におけるそれを利用したもので、狭い領域において、かかる連続番号を標記可能である。
本発明によれば、碁盤上の白石と黒石を容易に判別でき、かつ手で触っても、また、その手が盤面と平行に移動したとしても決して動いて他の場所に移動することがない視覚障害者用囲碁ゲームセットを提供することができる効果を有する。
さらに、本発明によれば、石の表面から打った順番を識別できるから、布石や詰め碁のような一人遊びが可能な視覚障害者用囲碁ゲームセットを提供することができる効果を有する。
さらにまた、本発明によれば、方向性を決めることと種々の数単位を用いることで狭い領域しか利用できないにもかかわらず大きな数までの連続番号を標記可能な視覚障害者用囲碁ゲームセットを提供することができる効果を有する。
本発明に係る視覚障害者用囲碁ゲームセットに関して、実施の形態に基づいて、更に詳しく説明する。
まず、図1は、本発明に係る視覚障害者用囲碁ゲームセットの一実施形態を示した斜視図である。
図示されているように、本発明に係る視覚障害者用囲碁ゲームセット1は、視覚障害者であっても黒石又は白石の識別が可能な多数の石10と、そして、この石10を動かないように縦横に整列して並べることができる囲碁盤20とを含んでいる。図示されていないが、碁石の丸側表面には「黒」、十字側表面には「白」を示す点字を打つことができる。さらに、健常者にも、その識別ができるように、表面を黒色及び白色に着色することもできる。
石10は、一方の側を黒、他方の側を白として用いる。本物の碁石のように黒だけ白だけというのではなく、オセロゲームの駒のように一つの石が黒白のいずれにも使用できるようになっている。視覚障害者が、石が黒であるか白であるかを判別できるように、表面側と裏面側とで異なる平面形状となるように構成されている。図示された好ましい実施形態では、表面側がX形状で裏面側が円形となっているが、もちろん、かかる形状の組み合わせに限定しない。表側と裏側、従って、黒石であるか白石であるかを判別することとができるかぎりどのような形状の組合せでも良い。表面側と裏面側とは、相互に重なり合う部位と重なり合わない部位の両方を有することが必要である。これにより、後述するようい囲碁盤20の挿入穴に挿入した時に、一方の側が盤上に突出することができる。これにより、視覚障害者は、突出した側の形状を指先で触ることにより容易にその形状、従って、白又は黒石を判別することができる。
図2に示された好ましい実施形態では、石10の表面側に奇数を裏面側に偶数を現す指先での触感で識別可能な連続番号を設けている。各石10は、その一方の面にのみ連続番号を付するようにし、黒石には、「1,3,5,7・・・」の番号を、白石には、「2,4,6,8・・・」の番号を付する。連続番号は、方向性を示す矢印12と100、50、10、5、1等の数の単位を示す数要素14との組み合わせにより標記される。ここでは、100の数要素は四角柱14aで、10の数要素は三角柱14bで、そして、1の数要素は円柱14cで表している。横断線16より上にある場合は、その下側の数要素が5つあることを示している。従って、図示された例では、番号「263」を示している。この配列は、算盤における玉の配列を応用したものであるが、もちろんこれに限るものではない。
囲碁盤20は、石の表面側と裏面側を透視した平面形状の縦横に整列して設けられた多数の挿入穴22を有している。石10が、表面側がX形状で裏面側が円形となっているため、囲碁盤20は、円形の穴の4ケ所に角が形成されたような平面形状となっている。ゲームのプレーヤは、石10のいずれかの側を上にして囲碁盤20の挿入穴22に挿入することにより囲碁ゲームを楽しむ。なお、図示された好ましい実施形態では、囲碁盤20上に、縦19X横19の合計361個の挿入穴22が設けられている。健常者用の正式サイズのものであるが、もちろん、ゲームを易しくするためにこれを少なくすることも、より複雑にするためにこれを多くすることもできる。
囲碁盤20の四周に、各挿入穴の縦横の位置を特定するための数字、文字、点字又はそれらの任意の組み合わせからなる位置表示24が設けられている。これにより、プレーヤは、各石の位置座標を正確に知ることができる。
図3は、布石や詰め碁のような一人遊びをする際に使用する石を整理番号順に整列して並べておくための蓋の平面図である。
蓋30は、挿入穴22と同様の構造を有する多数の挿入穴32を有している。挿入穴32は、蓋30の表面に10X20の配列で形成されている。蓋30は、2枚が一組で、これにより、合計361個の石10を全て収納することができる。蓋30の手前側に沿って点字34でいくつの位の石10が収納されているかを示している。図示されていないが、蓋30の四周に、各挿入穴の縦横の位置を特定するための数字、文字、点字又はそれらの任意の組み合わせからなる位置表示を設けることもできる。これにより、プレーヤは、各石の位置座標を正確に知ることができる。そして、囲碁盤20のように大きなスペースを必要とすることなく、蓋30を用いて詰め碁の練習を行うことができる。
本発明に係る視覚障害者用囲碁ゲームセットの一実施形態を示した斜視図である。 図1に示された石の拡大斜視図である。 布石や詰め碁のような一人遊びをする際に使用する石を整理番号順に整列して並べておくための蓋の平面図である。 従来の視覚障害者用囲碁ゲームを示す要部断面図である。
符号の説明
1 視覚障害者用囲碁ゲームセット
10 石
12 矢印
14 数要素
16 横断線
20 囲碁盤
22 挿入穴
30 蓋
32 挿入穴
34 点字

Claims (3)

  1. 視覚障害者であっても黒石又は白石の識別が可能な多数の石と、そして、この石を動かないように縦横に整列して並べることができる囲碁盤とを含んで構成されてなる視覚障害者用囲碁ゲームセットであって、
    前記石は、表面側と裏面側が異なる平面形状で且つ相互に重なり合う部位と重なり合わない部位の両方を有し、他方、前記囲碁盤は、前記石の表面側と裏面側を透視した平面形状の縦横に整列して設けられると共に、前記石の表面側又は裏面側を挿入したときに他方側が盤上から突出するような多数の挿入穴を有してなり、前記石のいずれかの側を上にして囲碁盤の挿入穴に挿入することにより囲碁ゲームを楽しむようにしてなる視覚障害者用囲碁ゲームセット。
  2. 請求項1に記載の視覚障害者用囲碁ゲームセットにおいて、
    前記石の表面側に奇数を裏面側に偶数を現す指先での触感で識別可能な連続番号を設けてなり、前記囲碁盤の四周に、各挿入穴の縦横の位置を特定するための数字、文字、点字又はそれらの任意の組み合わせからなる位置表示が設けられてなることを特徴とする視覚障害者用囲碁ゲームセット。
  3. 請求項2に記載の視覚障害者用囲碁ゲームセットにおいて、
    前記連続番号は、方向性を示す矢印と100、50、10、5、1等の数の単位を示す数要素との組み合わせにより標記されることを特徴とする視覚障害者用囲碁ゲームセット。
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