JP4012639B2 - 長尺物案内装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス管等の長尺物を坑内で安定して鉛直方向、水平方向に案内する長尺物案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ガス管や水道管等の長尺物を地下に設置する場合、先ず、地面に垂直方向に延びる径の大きな立坑を掘削し、ガス管等の長尺物を設置しようとする深さの位置で、立坑の内壁から水平方向に延びるトンネルを掘削し、次いで、地上から立坑を通してトンネルの位置まで長尺物を吊り降し、その後、トンネル内で台車等を使用して長尺物を設置場所まで搬送している。
【0003】
従来、長尺物を設置場所まで搬入する場合、立坑の内壁に長尺物の端部が衝突しないようにするため、或いは、トンネル内を移動する台車に長尺物を搭載する際に立坑の内壁に形成されたトンネルの入り口に長尺物がつかえてしまわないようにするため、その長さを短くしていた。
【0004】
そして、長尺物を立坑内で吊り降ろす際、ワイヤーロープ等で長尺物を玉掛けし、クレーン等で吊り下げて行われていた。この場合、長尺物がふらついて立坑の内壁に衝突すのを防止するため、麻ロープ等の介添えロープを長尺物に結わえつけ、人力によって誘導することで行われていた。
【0005】
また、立坑の径より長い長尺物を斜めに傾けて立坑を吊り降ろした場合には、吊り降ろされた長尺物をトンネル内を移動する台車に搭載させるとき、長尺物を直接台車に載せず、立坑の底で長尺物の端部を一時仮受けをして、ウインチ等を使用して徐々にトンネル内に長尺物を引き入れてから台車に搭載していた。
【0006】
さらに、トンネル内で長尺物同士を接合する場合、長尺物にナイロンスリング等を巻き付け、レバーブロックを使用してトンネルの上面に長尺物を吊り下げて、溶接等の接合作業を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、長尺物の長さを短くすれば、搬入回数や接合作業の増加を招く等、時間的、人的な負担が増大する。また、吊り降ろしの際に介添えロープ等により人力で長尺物を誘導したのでは、作業者に多大な負担を掛けるだけでなく、ふらつきを完全に防止することは極めて困難である。さらに、接合作業の際、ナイロンスリング等を使用して長尺物を吊り下げていたのでは、伸びが発生して位置が徐々にずれたり、また、既製品のナイロンスリングでは長さが不適確であり、長尺物にナイロンスリングを巻き付け、その一方をトンネル上面に設けた吊り下げ用のリングに固定して安全性を確保する方法を取ることが、スペースの関係でできず危険を伴っていた。
【0008】
そこで、本発明では、長い長尺物を安定して坑内に搬入することができ、設置作業を容易にする長尺物案内装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、長尺物を立抗内に吊り降ろした後、横坑内に案内する長尺物案内装置であって、前記立坑内に沿って延びる立坑用ガイドレールと、前記立坑用ガイドレールに係合して前記立坑用ガイドレールに沿って移動する立坑用移動体と、前記立坑用ガイドレールと対向して前記立坑内に沿って設けられたガイド用ワイヤロープと、前記横坑内を走行する台車とを備え、前記立坑用移動体は、横坑側先端部を下方にして斜めに傾けて吊り下げられた前記長尺物を、前記立坑用ガイドレールおよび前記ガイド用ワイヤロープに沿って案内可能であり、前記台車は、前記長尺物の前記横坑側先端部を受ける受け部を備え、前記受け部は、前記台車に回動可能に取り付けられていることに特徴を有する。
【0010】
請求項2記載の発明は、長尺物を立抗内に吊り降ろした後、横坑内に案内する長尺物案内装置であって、前記立坑内に沿って延びる立坑用ガイドレールと、前記立坑用ガイドレールに係合して前記立坑用ガイドレールに沿って移動する立坑用移動体と、前記立坑用ガイドレールと対向して前記立坑内に沿って設けられたガイド用ワイヤロープと、前記横坑内に沿って延びる横坑用ガイドレールと、前記横坑用ガイドレールに沿って移動する横坑用移動体とを備え、前記立坑用移動体は、横坑側先端部を下方にして斜めに傾けて吊り下げられた前記長尺物を、前記立坑用ガイドレールおよび前記ガイド用ワイヤロープに沿って案内可能であり、前記横坑用移動体は、前記長尺物を吊り下げるようにして、前記横坑内を搬送案内することに特徴を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1から図3は、本発明の1実施形態にかかる長尺物を吊り降ろし際に使用する長尺物案内装置を示している。
【0014】
図1は、立坑T1内で長尺物であるガス管Pをクレーン(不図示)によって吊り降ろしている状況を示している。立坑T1はその周囲をケーソンCで覆われており、坑内で作業するものを保護している。また、立坑T1の底部では、ガス管Pを設置場所まで搬入できるよう、トンネルT2が水平方向に延びるようにして形成されている。ガス管Pにはその長手方向を約3当分する2ヶ所の位置に外周を把持する円環状の玉掛け治具G,Gが取り付けられ、これら治具2本の玉掛け用のワイヤロープW1,W2がそれぞれ取り付けられている。そして、玉掛け用のワイヤロープW1,W2の頂部にクレーン(不図示)の荷吊り用のワイヤーロープWの先端が取り付けられている。
【0015】
2本の玉掛け用のワイヤロープW1,W2のうち、ワイヤロープW2はワイヤロープW1より短く形成され、これによりガス管Pを吊った際、ガス管が斜めに傾くようにされていて、たとえガス管Pの長さが立坑T1の径より長い場合でも、立坑T1内に吊り降ろしできるようになっている。
【0016】
そして、ガス管Pの端部のうち上側に位置する一端側(図1の右側)には、ガス管Pのふらつきを防止して、安定して吊り降ろすことができるように案内する長尺物案内装置D1が設けられている。この装置D1は、立坑T1の内壁面に設けられ、上下方向に延びるガイドレール1と、このガイドレール1に係合してガイドレール1に沿って移動する移動体2とを備えている。ガス管Pの一端は、この装置D1の移動体2によって把持されている。
【0017】
また、ガス管Pの他端側(図1の左側)には、上下に伸びるワイヤロープW3が設けられている。このワイヤロープW3には玉掛け治具Gに取り付けられた細い介添えロープW4の先端が摺動可能に取り付けられている。
【0018】
図2、図3は、長尺物案内装置D1の詳細を示している。
【0019】
ガイドレール1は、H形鋼で形成された部材を立坑T1の内壁面にアンカーボルトで取り付けて設けられている。このガイドレール1は、H形に形成された部分のうち、2枚の平行に設けられた平板部の一方が立坑T1の半径方向の中心に向けられ、他方が立坑T1の内壁面に取り付けられている。
【0020】
一方、移動体2は、ガイドレール1に係合する係合部21と、ガス管Pの端部を固定するように把持するリング状の把持部25とを備えている。
【0021】
係合部21には、断面形状がコの字に形成された2つの溝形鋼24,24がその平板部分を対向させて平行になるように設けられ、これら2つの溝形鋼24,24の長手方向の一端は、連結部材27によって連結されている。連結部材27の長手方向の中央部には、上端が円弧状に形成された2枚の平板が平行になるようにして連結板241,241が設けられている。この連結板には、ピンを挿入させることができる挿入孔が形成されている。また、溝形鋼24,24の他端には、ガイドレール1の前記他方の平板部を転動するローラー22,22が回転軸221,221を介してそれぞれ取り付けられている。このローラー22,22には、コの字に形成されたローラーカバー222,222がローラー22,22の外周面をそれぞれ覆うように設けられている。さらに、溝形鋼24,24の長手方向のほぼ中央部には、円筒状のローラー23が、これら溝形鋼24,24によって両端を支持された回転軸231を介して回転自在に取り付けられている。
【0022】
把持部25は、半円状に形成された帯状の高強度の2つの部材からなり、これら2つの半円状の部材により円管が形成されるように端部同志を突き合わせて構成されている。これら二つの部材の端部には、半径方向外側に向けて折り曲げて形成された突き合わせ部251‥251が設けられている。そして2つの半円状の部材はこれら突き合わせ部251‥251を重ね合わせてボルトb‥bにより固着されている。
【0023】
また、これら半円状の部材の円周方向の中央部には、ピンを挿入することが可能な挿入孔が形成された連結板252が半径方向外側に向けて突出するように取り付けられている。なお、ガス管Pの端部を損傷させること無く把持できるようにゴム材等で形成された保護部材が内周面に沿って備えられている。さらに、突き合わせ部251,251には、抜け防止のワイヤーロープW5,W5を取り付けるワイヤーー取付部252,252が設けられている(図2参照)。なお、抜け防止のワイヤーロープW5,W5は、玉掛け用の治具(図1の符号Gの部材)にも取り付けられている。したがってワイヤーロープW5,W5にテンションを与えれば、ガス管Pの一端を把持する把持部25にガス管Pの他端に向けて力を加えることができ、ガス管Pが把持部25から抜け出るのを防止できる。
【0024】
そして、把持部25と係合部21とは、相互に回動可能に取り付けられている。これらは、把持部25の連結板252を係合部21の連結板241,241の間に挿入させて、挿入孔の位置を一致せしめ、連結ピン26を挿入孔に挿入して取り付けられている。このように回動可能に取り付ければ、ガス管Pを所望の角度に傾けることができ、かつ、図3に示すように立坑T1の底部において、ガス管Pの傾きの変化に応じて把持部25を回動させることができ、円滑な吊り降ろしをすることができる。
【0025】
この移動体2をガイドレール1に取り付けるには、予め、移動体2をガス管Pの端部に取り付けておき、ガス管Pを斜めに傾くようにして、クレーンで吊って移動体2をガイドレール1の上端の位置まで運ぶ。次いで、ガイドレール1の平板状の部材のうち立坑T1の半径方向の中心に向けられた方にローラー22,22と円筒状のローラー23との間を係合させて取り付ける。この際、係合部21が水平状態を維持して取付を容易にできるよう、係合部21が把持部25に対して回動してしまわないよう回動ストッパーSを設けている(図3参照)。
【0026】
次に、図4から図6を参照して横坑T2内で長尺物であるガス管Pを搬送案内する長尺物搬送案内装置D2について説明する。
【0027】
この装置D2は、図4に示すように、立坑内T1の底部から横坑T2の下面に沿って横坑T2の突き当たりの位置まで延びる2本のレール3,3と、このレール3,3の上面に沿って移動する台車4とを備えている。長尺物搬送案内装置D2は、立坑内T1で吊り降ろし用の長尺物案内装置D1により案内されたガス管Pの先端側を台車4によって受けて、ガス管Pの下降とともに台車4が徐々に横坑T2の内部に移動してガス管Pの側部と横坑T2の入り口とがぶつからないようにして横坑T2にガス管Pを横向きにして搬入できるようになっている。
【0028】
台車4は、レール3,3の上面を転動しする車輪41‥41と、この車輪41‥41を回転自在に取り付け、台車4の本体部をなす頑丈な部材で形成された本体フレーム42と、ガス管Pの先端部を受けるための受け部43とを備えている。
【0029】
本体フレーム42は、アングル材等の形鋼で長方形の枠を形成し、長手方向の両端部にシャフトによって中心が連結された車輪41,41を一対ずつ取り付けている。長手方向の中央には、幅方向に延びる補強材44が設けられている。また、この補強材44が取り付けられている幅方向の両端の形鋼には、上方に向けて延び、受け部43を支持するための平板状の支持部45がそれぞれ設けられている。
【0030】
一方、ガス管Pの先端を受けるための受け部43は、高強度の半円筒状の部材で形成され、その長手方向を本体フレーム42の長手方向に一致させ、凹状の面を上側に向けて本体フレーム42に取り付けられている。この凹状の面には、ガス管Pの先端の側部を保護するため、ゴムシート等の保護部材431が取り付けられている。また受け部の凸状の面には幅方向の両端に、フラットバー432が側端面に沿って取り付けられられている。このフッラトバー432は、一端側が受け部の端面から突出するように取り付けられていて、その先端には、取付孔が設けられている。
【0031】
この受け部43は、フラットバー432の取付孔が本体フレーム42の支持部45にピン46によって取り付けられ、本体フレーム42に対し回動自在となっている。フラットバー432の受け部43から突出している部分には、棒材47が本体フレーム42の長手方向に沿って突出するように取り付けられている。また、この棒材47には本体フレーム42と連結するようにコイルばね48が取り付けられ、受け部43をその凹状の面が前向きとなる方向に回動するように付勢している。さらに、本体フレーム42には棒材47の先端部が当接する回動ストッパー49が設けられ、受け部43の回動を制限して、受け部43が水平方向に対し一定に角度を維持して静止できるようにしている。
【0032】
このように受け部43を設けているいるので、吊り降ろし用の長尺物案内装置によって斜めに傾けられて案内されたガス管Pを受けやすい角度で受け部43を静止させておくことができ、ガス管Pを受けた後は、ガス管Pを静かに水平状態にさせることができる。
【0033】
なお、ガス管Pを受けた際、ガス管Pの先端面の衝撃を緩和するために、木材等の緩衝材を受け部の下端に取り付けておくとよい。
【0034】
また、図6に示すように、本体フレーム42の受け部43より後方にジャッキ装置5を設けてもよい。このジャッキ装置5はガス管Pを上下に移動させるための油圧のシリンダ51と、シリンダロッドの先端に取り付けられ、ガス管の側面を支持するための半円形状の受け部52とを備えている。このジャッキ装置は、ガス管Pを設置場所まで搬送した際に、その場所で接合する時にガス管Pを所定の高さまでジャッキアップして、その位置で作業を行うためのものである。
【0035】
次に、図7、図8を参照して、横坑内で、長尺物であるガス管Pを搬送案内する別の長尺物案内装置D3について説明する。
【0036】
この装置D3は、横坑T2の上面に沿って延びるようにI形鋼等で形成されたガイドレール6を設け、ガス管Pの長手方向をガイドレール6に沿わせて長手方向を約3当分する位置でガイドレール6に吊り下げるようにして搬送案内する。
【0037】
ガイドレール6には、ガス管Pを把持し、ガイドレール6に沿って移動する移動体7が吊り下げられている。移動体7は、I形に形成されたガイドレール6の下部に係合する係合部8と、半円状に形成された2つの帯状材を、円が形成されるように突き合わせてガス管Pを把持する把持部9とを備えている。係合部8と把持部9とはターンバックル10によって着脱自在に連結されている。
【0038】
係合部8は、2枚の平板材81,81を相対向させ、これらの下部を円柱状の部材82で連結して設けられている。また、平板材81,81の上部には、ガイドレール6を転動するローラー83が平板材81,81の間に回転軸84,84を介してそれぞれ回転自在に取り付けられている。係合部8は、ローラー83,83がI形に形成されたガイドレール6の下部の部材の上面を転動するようにガイドレール6に係合している。
【0039】
把持部9は、半円状に形成された帯状の頑丈な2つの部材からなり、これら2つの部材により円管が形成されるように突き合わせて構成されている。突き合わせの部分には、半径方向外側に向けて折り返し部91‥91が設けられ、これら返し部を重ね合わせてボルトb‥bにより固着されている。また、把持部9を構成する部材のうち上側の部材には、その外周面の円周方向の中央部に孔の空いた取付部92が突設され、その前後には、台形状の取付部を保護するためのカバー93,93が設けられている。
【0040】
係合部8と把持部9とを着脱自在に連結しているターンバックル10は円柱状に形成された部材であり、その両端面の中心部には雌ねじが設けられ、そこには、アイボルト101,101が螺合されている。尚、この雌ねじは一端側と他端側とで逆ねじになるように施されている。また、ターンバックル10の側面の上部には、半径方向外側に向けて延びる棒状のハンドル102が設けられている。
【0041】
このターンバックル10は、上側のアイボルト101がシャックル85を介して係合部8の円柱部材82に取り付けられ、下側のアイボルト101がピンを介して把持部9の取付部92に取り付けられている。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、2に係る発明では、従来より長い長尺物を坑内に容易に搬入させることができ、搬入回数の低減、作業の容易化、安全性の確保をはかることができる。また、立坑内で長尺物を吊り降ろす際に長尺物ふらつかせずに一定の体制を維持したまま吊り降ろすことができる。しかも、請求項1に係る発明では、立坑の径より長い長尺物を立坑の底部の位置に形成された横坑荷搬入する場合でも、吊り降ろされた長尺物を円滑に横坑内に引き込むことができる。さらに、請求項2に係る発明では、長尺物を安定して搬送案内することができ、かつ、長尺物を接合する際に、長尺物の位置を確実に維持して作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】立坑内で長尺物を吊り降ろす際に使用する本発明の1実施形態にかかる長尺物案内装置を示す図。
【図2】図1の長尺物案内装置の平面図。
【図3】図2の長尺物案内装置の側面図。
【図4】本発明の1実施形態にかかる長尺物搬送案内装置を使用して長尺物を横坑に搬入する状況を示す図。
【図5】図4の長尺物搬送案内装置に使用する台車の1実施形態を示す側面図。
【図6】図5とは別の実施形態にかかる台車示す側面図。
【図7】本発明の1実施形態にかかる長尺物搬送案内装置を使用して長尺物を横坑内で搬送する状況を示す図。
【図8】図7に示す長尺物搬送案内装置の正面図。
【符号の説明】
1,6 ガイドレール
2,7 移動体
21,8 係合部
25,9 把持部
3 レール
4 台車
43 受け部
Claims (2)
- 長尺物を立抗内に吊り降ろした後、横坑内に案内する長尺物案内装置であって、
前記立坑内に沿って延びる立坑用ガイドレールと、前記立坑用ガイドレールに係合して前記立坑用ガイドレールに沿って移動する立坑用移動体と、前記立坑用ガイドレールと対向して前記立坑内に沿って設けられたガイド用ワイヤロープと、前記横坑内を走行する台車とを備え、前記立坑用移動体は、横坑側先端部を下方にして斜めに傾けて吊り下げられた前記長尺物を、前記立坑用ガイドレールおよび前記ガイド用ワイヤロープに沿って案内可能であり、前記台車は、前記長尺物の前記横坑側先端部を受ける受け部を備え、前記受け部は、前記台車に回動可能に取り付けられていることを特徴とする長尺物案内装置。 - 長尺物を立抗内に吊り降ろした後、横坑内に案内する長尺物案内装置であって、
前記立坑内に沿って延びる立坑用ガイドレールと、前記立坑用ガイドレールに係合して前記立坑用ガイドレールに沿って移動する立坑用移動体と、前記立坑用ガイドレールと対向して前記立坑内に沿って設けられたガイド用ワイヤロープと、前記横坑内に沿って延びる横坑用ガイドレールと、前記横坑用ガイドレールに沿って移動する横坑用移動体とを備え、前記立坑用移動体は、横坑側先端部を下方にして斜めに傾けて吊り下げられた前記長尺物を、前記立坑用ガイドレールおよび前記ガイド用ワイヤロープに沿って案内可能であり、前記横坑用移動体は、前記長尺物を吊り下げるようにして、前記横坑内を搬送案内することを特徴とする長尺物案内装置。
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