JP4011947B2 - 樹脂長尺体の成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂長尺体の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、中空状の樹脂ローラー(樹脂長尺体)を射出成形により成形する場合、金型空間部内(金型内面)にシャフトを配設して環状断面を有するキャビティを構成し、そのキャビティに溶融樹脂を注入して行われている。従来、中空状の樹脂長尺体を成形する金型は、図9(a)に示すように、シャフト40の装着が容易となるよう、金型空間部を縦断する方向の割り面を有する割り金型41を使用しており、シャフト40の金型空間部への設置は、この割り金型40を型開きした状態で、人が手作業によりシャフト40を金型の固定孔部42,42へ挿着し、図9(b)に示すように割り金型41を閉じて、環状断面のキャビティを形成している。
また図10に示すように、長手方向に割り面を有さない金型43を用いる場合、端部金型46の固定孔部42aにシャフト40を差し込み、金型43と端部金型46とを軸方向に接近させて、金型43の開口部44側から細長い金型空間部45内へ長尺のシャフト40を挿入しながら型閉めし、金型43内の固定孔部42bにシャフト40の端部を挿入している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示す割り金型41を使用して射出成形を行うと、長手方向に割り面があるため、成形品(樹脂ローラー)の表面にパーティングライン(痕跡)が残り、成形品の表面精度を上げるために研磨工程が必要であり、作業工数が多く発生するという問題点がある。
また、図10に示すように、長手方向に割り面を有さない金型43を用いる場合、金型43と端部金型46とを接近させる型閉め用駆動手段等の動作により、金型43及び端部金型46が振動するためシャフト40も振動し、シャフト40と固定孔部42bとの芯合わせは困難であった。従って、細長い金型空間部45の奥部にある固定孔部42bに、シャフト40の端部をはめ込む際、かじりが生ずるおそれがあった。また、固定孔部42bの孔径が摩耗により徐々に大きくなり、製品精度に影響を与える原因となるおそれがあった。そのため、固定孔部42bの孔径を予め大きくすることで、これらの装着は多少容易になるが、この場合、成形される製品の精度が悪くなるという問題点がある。
さらに図10に示す金型43を使用した場合、シャフト40の装着及び成形品の取り出しの際の型開きのストロークは、(シャフト長+余長)の寸法が必要となるため非常に大きくなり、設備全体が大がかりとなり、高価なものとなっていた。
【0004】
そこで本発明は、細長い金型空間部内でもシャフトを容易に装着でき、かつ、精度の高い樹脂長尺体を成形できる樹脂長尺体の成形方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る樹脂長尺体の成形方法は、シャフトを備えた細長状キャビティ内に溶融樹脂を注入して樹脂長尺体を成形する成形方法であって、金型本体部と第一蓋部と第二蓋部とを用いて、樹脂長尺体の製品外形状を形成する金型とし、該第一蓋部を、該第一蓋部の本体部の凹孔部に上記シャフトよりも柔らかい材料から成る嵌め込み部材を取り外し自在に嵌着して、形成し、上記金型を閉状態とした後、該金型の長手方向一端部側の上記第一蓋部における上記嵌め込み部材の挿通孔部から上記シャフトを挿入し、該シャフトの一端部を該金型の長手方向他端部側の上記第二蓋部の固定孔部へ差し込んでキャビティを形成し、次に、上記シャフトを、該シャフトの他端部側において上記金型に位置固定して、該キャビティ内に溶融樹脂を注入し、該溶融樹脂の注入後、金型の上記第二蓋部側において型開きし、該第二蓋部と上記金型本体部とを軸心直交方向へ相互に離間させ、上記金型本体部の開口部から、樹脂長尺体を該金型本体部より抜き出すものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施の形態に基づき、本発明を詳説する。
【0007】
図1と図2と図3とは、本発明の樹脂長尺体の成形方法において使用される成形装置の実施の一形態を示しており、成形前の準備工程にある金型2の側部断面図である。この成形装置が有する金型2は、右から第一蓋部11と金型本体部9と第二蓋部12とを有するものである。そして、図2に示すように、これら第一蓋部11と金型本体部9と第二蓋部12とが、閉じて内面(内部)に細長状の空間部3を形成している。
【0008】
本発明の樹脂長尺体の成形方法は、シャフト1を中心部に備えた細長状キャビティ10内に溶融樹脂Rを注入してパイプ状(ローラー)の樹脂長尺体を成形する成形方法である。即ち上記空間部3の長手方向にシャフト1を配設してキャビティ10を形成している。そこで本発明は、シャフト1の金型2の空間部3への装着は、樹脂長尺体の製品外形状を形成する金型2を閉状態とした後に行われるもので、シャフト1を金型2の空間部3へ装着後、溶融樹脂の注入(射出成形)が行われる。なお、ここで言う閉状態とは、第一蓋部11と金型本体部9と第二蓋部12とが相互の合わせ面同志当接した状態であって、金型2の一端部4(第一蓋部11)側において一部孔(挿通孔部5)空き状の状態である。
【0009】
つまり、本発明の成形方法は、金型2を閉じて細長状空間部3を形成した後、その細長状空間部3の長手方向一端部4に予め形成した(後述する)挿通孔部5からシャフト1を挿入して、細長状キャビティ10を形成する。そして次に、そのキャビティ10内に溶融樹脂Rを注入することにより行われる。
【0010】
従って、この金型2により成形される樹脂成形品は、シャフト1の外周面側に樹脂が被覆されるものであり、金型2から成形品を取り出した後、シャフト1を樹脂成形品から抜き出せば、細長状の樹脂ローラーとすることができる。または、シャフト1を成形品から抜き出すことなく金属製のシャフト1を芯部材とした樹脂ローラーとしてもよい。また、金型2(空間部3)の断面形状は円形に限らず他の形状であってもよい。
【0011】
具体的にこの成形方法について説明すると、図1から図2に示すように、金型2において、第一蓋部11と閉状態にある金型本体部9と、第二蓋部12とを開状態から閉状態とする。なおこの閉動作の時、シャフト1は金型2(空間部3)内へ装着せず、図1に示すように、シャフト1は、金型2の第一蓋部11より外方位置において、金型2の長手方向延長上(後述する挿通孔部5の軸心上)に待機している。
【0012】
金型2が閉状態となった後、図2に示すように、図外のシャフト駆動手段等により、待機状態のシャフト1をその軸心方向金型2側に移動(金型2に接近)させて、シャフト1の一端部(先端部)1aを、金型2の長手方向一端部4側の第一蓋部11に形成した貫通状の挿通孔部5(入口側)へ進入させる。そして、図2から図3に示すように、シャフト1を挿通孔部5から金型2の長手方向他端部6側へ、その軸心方向にさらに移動(挿通孔部5を挿通)させ、シャフト1の一端部(先端部)1aを金型2の他端部6側の第二蓋部12に形成した固定孔部7へ差し込んで環状断面のキャビティ10を形成する。
即ち、図3に示すように、金型本体部9と第一蓋部11と第二蓋部12と、シャフト1と、によりキャビティ10が閉塞状態となり、金型2のキャビティ10内に溶融樹脂Rを注入する。
【0013】
金型2について説明すると、この金型2は長手方向の一端部4側(第一蓋部11)に、空間部3(金型2内部)と外部とが貫通状の孔28を有している。さらにこの孔28は、金型2の長手方向(軸心方向)に貫通状であり、金型2の軸心と孔28の軸心とは一致するよう構成している。
さらに説明すると、この金型2の第一蓋部11(一端部4)の孔28は、シャフト1の外径と略同一乃至僅かに大きい孔径を有する挿通孔部5を有している。従って、シャフト1を挿通孔部5へ挿通する際に、挿通孔部5はシャフト1のガイドとして作用し、たとえ挿通前(図1の状態で)シャフト1が上下にふらついていても(振動していても)、金型2の空間部3内を進行中のシャフト1は、その軸心を一定としたまま(ふらつかせずに)移動させることができる。また、図示省略するが、挿通孔部5の入口部を外方(外部)側へ向かって拡径するテーパー形状とし、シャフト1の一端部1aの進入(挿入)を容易にさせてもよい。
【0014】
さらに、第一蓋部11において、上記挿通孔部5を嵌め込み部材(ブッシュ)13に形成し、この嵌め込み部材13を、第一蓋部本体部11aに形成した凹孔部に取り外し自在(取り替え自在)に嵌着(又は止めネジ等の固定部材により固定)させている。これによれば、多数回この金型2を使用して成形を行った際、シャフト1が挿通孔部5に差し込まれると、挿通孔部5がシャフト1と接触して摩耗するおそれがあるが、金型本体部9と第一蓋部11とを開状態とし、嵌め込み部材13のみを交換すればよく、第一蓋部11全体を交換する必要がないため経済的である。また嵌め込み部材13はシャフト1より柔らかい(硬度が低い)材料とし、シャフト1の摩耗を防いでいる。
【0015】
金型2の第二蓋部12は、金型本体部9との合わせ面中心部に、有底の固定孔部7を形成したものであり、シャフト1の一端部1aの外径と略同じ乃至僅かに大きい孔径を有している。
金型2の金型本体部9は、円形空間部を有する筒状の型部材であり、長手方向に割面を有しておらず一体ものの金型部材である。そして、第一蓋部11の挿通孔部5の軸心、及び第二蓋部12の固定孔部7の軸心が、金型本体部9の軸心と一致するよう配設(型閉め)される(同一線上に配置される)。従って、一定断面形状のシャフト1は、金型2に装着状態で、その軸心が金型2(金型本体部9)の軸心に一致することとなる。
そして、図外の金型開閉手段により、第二蓋部12と、第一蓋部11と閉状態にある金型本体部9とを、その軸心方向に接近・離間させ、金型2を開閉自在とすることができる。
【0016】
次に、溶融樹脂Rのキャビティ10への注入工程について説明すると、金型2に挿着されたシャフト1は、シャフト1の他端部1b側において、固定手段14により金型2に位置固定して溶融樹脂Rの注入が行われる。
この固定手段14は、シャフト1の一端部1aが固定孔部7に挿入されかつ他端部1b側が挿通孔部5に保持された状態で、シャフト1が動かないよう固定するもので、図4に示すように、シャフト1の他端部1bを外嵌する保持孔16を有し第一蓋部11の孔28の外方側に形成された雌ネジ部にネジ止めされるプラグ部材15により、シャフト1を固定している。
【0017】
図4において、第一蓋部11についてさらに説明すると、第一蓋部11(第一蓋部本体部11a)の内方側(キャビティ10側)に嵌め込み部材13を嵌挿させ、外方側(孔28)に雌ネジ部を形成し、プラグ部材15をこの雌ネジ部に螺合させることにより、プラグ部材15の有底状の保持孔16にシャフト1の他端部1bが挿入され、シャフト1が固定される。
【0018】
また、固定手段14の他の実施の形態を図5に示す。この固定手段14は、シャフト1を金型2の所定位置に装着後、第一蓋部11の側面の所定位置に形成した差し込みスロット17に板状ストッパー部材18を差し込んで、シャフト1の端面にストッパー部材18が当接し、シャフト1を固定するよう構成されている。
【0019】
さらに、別の実施の形態を図6に示すが、シャフト1の固定をコレットチャック19により行うものである。さらに説明すると、第一蓋部11を、ガイド部20と固定部21とに分割されたものとし、ガイド部20に嵌め込み部材13を装着し、固定部21に固定手段14を装着している。即ち、ガイド部20と離間状態にした固定部21(コレットチャック19)を、シャフト1の金型2への所定位置装着後、ガイド部20へ接近させ、コレットチャック19のテーパー面による作用により、シャフト1を挟持して固定し、その状態でガイド部20と固定部21とを固定することで行われる。なお、第一蓋部11のガイド部20と固定部21とは離間している(隙間を有している)が、シャフト1の挿入前の状態は、金型2は上述の閉状態である。
【0020】
なお、以上の実施の形態では、金型本体部9と、第一蓋部11とが割り金型の形式としているが、これらが一体ものとしてもよい。また、図6のように、第一蓋部11の一部(固定部21)が割り構造としてもよい。
従って、この固定手段14により、シャフト1は金型2に固定され、溶融樹脂Rの注入圧等により、シャフト1が抜け出たり、位置ズレ(芯ズレ)が防止でき、正確に、かつ、精度よく、成形品の成形が可能である。
また、図1〜図6は、金型2の長手方向が水平方向となるよう示したが、図示省略するが、金型2の長手方向を鉛直方向としてもよい。
【0021】
さらに、溶融樹脂Rの注入工程において説明すると、溶融樹脂Rの注入は金型2のキャビティ10の端部側から行われ、この溶融樹脂Rのキャビティ10への注入の際に、図7に示すように、溶融樹脂Rがキャビティ10の注入口近傍に予め装着したリング状のピストン(抵抗付加体)22を軸心方向(矢印A)に押しながら、充填させてもよい。即ちピストン22は、キャビティ10内を摺動可能に装着されたもので、キャビティ10に供給される溶融樹脂Rに対して、注入口方向へ(矢印B方向の)所定の流動抵抗を与えるものである。これにより、キャビティ10に供給された溶融樹脂Rは、そのキャビティ10での流動速度分布が横断面内において均一とすることができる。従って、この流動速度制御機能により、成形品の形状を長手方向全域に渡って均一にでき、寸法精度が高い長尺の成形品の形成が可能となる。なお、溶融樹脂Rの注入口は、図示省略したが、金型2の端部側(一端部4又は他端部6側)に形成されている。
【0022】
次に、溶融樹脂R注入後の製品取り出し工程について説明する。キャビティ10(金型2)へ溶融樹脂Rの注入後、金型2の第二蓋部12側において型開きをする。即ち、図8に示すように、第二蓋部12を金型開閉用の第一駆動手段23により、金型本体部9と軸心方向へ移動させる(矢印G)。この軸方向移動は、閉状態の合わせ面同志を離間させる程度のものでよく、第一駆動手段23のストロークは小さくてよい。この際、金型本体部9と第一蓋部11とは、閉状態でよく、金型本体部9と第一蓋部11とにより金型ブロック体25としている。
【0023】
次に、図示省略の第二駆動手段により、第二蓋部12と金型本体部9(金型ブロック体25)とを軸心直交方向へ相互に離間させる(矢印H)。この第二駆動手段による金型ブロック体25の移動は、一方向への直線移動でもよく、また、回転テーブルにより回転移動としてもよい。即ち、成形作業位置Eにおいて溶融樹脂Rの注入を行い、取り出し作業位置Fに金型ブロック体25を移動させ、成形品を取り出すよう構成している。さらに、図8のように、2台の金型ブロック体25,25を回転テーブルに配設し、成形作業位置E及び取り出し作業位置Fとに双方を交互に移動させれば、生産性を上げることができる。
【0024】
従って、取り出し作業位置Fにある金型本体部9の開口部側は、第二蓋部12等の型や装置が無い空間部であり、金型本体部9の開口部から、樹脂長尺体Mをシャフト1と共に、シャフト1を挿通孔部5から押し出して、該金型本体部9より抜き出す(矢印I)ことができる。なおこの際、図示省略するが、上述(図4)の固定手段14によるシャフト1の固定を解除してから、樹脂長尺体Mの取り出しを行えばよい。また、図8の実施の形態においては、第二蓋部12の鍔部26に形成した取り出し孔27から、樹脂長尺体Mを取り出すことができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は上述の構成により次のような効果を奏する。
【0026】
ャフト1を金型2へ装着する際、挿通孔部5がガイドとして作用するため、シャフト1の芯振れ(振動)を抑えることができ、シャフト1を正確かつスムーズに金型2内に装着できる。従って、シャフト1と金型2との間でかじりが生じず、金型2及びシャフト1を傷つけることがない。
従って、成形に際し、準備工程が迅速に行え、工数低減が図れ生産コストを下げることができる。
【0027】
また、シャフト1を金型2へ装着する際、挿通孔部5がガイドとして作用するため、シャフト1の芯振れ(振動)を抑えることができ、シャフト1の一端部1aを正確かつスムーズに反対側の固定孔部7へ挿着できる。従って、シャフト1が固定孔部7とかじることがなく、金型2及びシャフト1を傷つけることがない。
従って、成形に際し、準備工程が迅速に行え、工数低減が図れ生産コストを下げることができる。
また、溶融樹脂Rをキャビティ10へ注入時のシャフト1の抜止めが行え、さらにシャフト1の位置決めが簡単に行える。従って、精度の高い樹脂長尺体Mの成形が可能となる。
【0028】
また、第二蓋部12と金型本体部9とを軸心直交方向にずらして後、樹脂長尺体Mを取り出すため、第二蓋部12と金型本体部9との型開きのための軸方向移動(ストローク)は、閉状態の合わせ面同志を離間させる程度のものでよく、金型2の開閉のストロークを小さくすることができる。即ち、設備を小さくでき、かつ省力化が可能である。
また、多数回金型2を使用して成形を行った際、挿通孔部5がシャフト1と接触して摩耗するおそれがあるが、金型本体部9と第一蓋部 11 とを開状態とし、嵌め込み部材 13 のみを交換すればよく、第一蓋部 11 全体を交換する必要がないため経済的である。また嵌め込み部材 13 はシャフト1より柔らかい材料なので、シャフト1の摩耗を防ぎ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の成形方法の準備工程にある金型の側部断面図である。
【図2】 本発明の成形方法の準備工程にある金型の側部断面図である。
【図3】 本発明の成形方法の準備工程にある金型の側部断面図である。
【図4】 シャフト装着状態の金型の側部断面図である。
【図5】 シャフト装着状態の金型の側部断面図である。
【図6】 シャフト装着状態の金型の側部断面図である。
【図7】 溶融樹脂注入状態を説明する金型の要部断面図である。
【図8】 取り出し工程を説明する成形装置の側部断面図である。
【図9】 従来の成形方法を説明する金型の側部断面図である。
【図10】 従来の成形方法を説明する金型の側部断面図である。
【符号の説明】
1 シャフト
1a 一端部
1b 他端部
2 金型
4 一端部
5 挿通孔部
6 他端部
7 固定孔部
9 金型本体部
10 キャビティ
11 第一蓋部
11 a 本体部
12 第二蓋部
13 嵌め込み部材
M 樹脂長尺体
R 溶融樹脂

Claims (1)

  1. シャフト1を備えた細長状キャビティ10内に溶融樹脂Rを注入して樹脂長尺体を成形する成形方法であって、金型本体部9と第一蓋部11と第二蓋部12とを用いて、樹脂長尺体Mの製品外形状を形成する金型2とし、該第一蓋部 11 を、該第一蓋部 11 の本体部 11 aの凹孔部に上記シャフト1よりも柔らかい材料から成る嵌め込み部材 13 を取り外し自在に嵌着して形成し、上記金型2を閉状態とした後、該金型2の長手方向一端部4側の上記第一蓋部11における上記嵌め込み部材 13の挿通孔部5から上記シャフト1を挿入し、該シャフト1の一端部1aを該金型2の長手方向他端部6側の上記第二蓋部12の固定孔部7へ差し込んでキャビティ10を形成し、次に、上記シャフト1を、該シャフト1の他端部1b側において上記金型2に位置固定して、該キャビティ10内に溶融樹脂Rを注入し、該溶融樹脂Rの注入後、該金型2の上記第二蓋部 12 側において型開きし、該第二蓋部 12 と上記金型本体部9とを軸心直交方向へ相互に離間させ、上記金型本体部9の開口部から、樹脂長尺体Mを該金型本体部9より抜き出すことを特徴とする樹脂長尺体の成形方法。
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