JP4011092B2 - 車両用吊上げ具 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両をクレーン等で吊り上げる際に用いられる車両用吊上げ具に関するものである。
事故等により破損して動けなくなった自動車を運搬車に積み込む場合や道路から転落したり脱輪した自動車を引上げる場合に、クレーンを用いて自動車を吊り上げる作業が行われている。こうした吊り上げ作業では、吊上げ用のワイヤ等を直接自動車に取り付けて作業を行うと自動車が損傷したり破損するおそれがあるため、様々な対応策が講じられている。
例えば、特許文献1では、先端に連結フックを設けた車体連結ロープを付設した2本の骨体の中間部を軸着し、骨体に取り付けた複数本の吊上ワイヤをクレーンで引き上げるようにしたアタッチメントが記載されている。また、特許文献2では、自動車の車輪の外側の面に対し所定の距離を隔てて側方に配置される本体部と、本体部から突出して形成された、車輪の外側の面に当接する当接用腕部と、当接用腕部よりも下方の位置で本体部から突出して形成された、車輪を下方から支持する支持用腕部と、懸吊用ロープの案内手段とを備えた車両用懸吊器具が記載されている。
特開平9−183585号公報 特開2001−180454号公報
上述した先行文献では、吊上げに用いる器具が車体に触れて傷付けるのを防止するようにしているが、特許文献1のように、車輪に連結フックを係止して車体を引き上げる場合、車輪が損傷してしまうことになり、また、クレーンで車体を横方向に振る場合等において連結フックが車輪から外れるおそれがある。特許文献2のように、タイヤに吊上げ用の器具を取り付ける場合には、事故車のタイヤが埋まっている場合や溝に嵌り込んでいる場合に取り付けることが極めて困難であり、またタイヤのサイズが異なる場合にそれに対応したサイズの器具を準備する必要があり、コストアップの要因となる。
そこで、本発明は、少ない部品構成で車両を損傷させることなく安全確実に吊上げ作業を行うことができる車両用吊上げ具を提供することを目的とするものである。
本発明に係る車両用吊上げ具は、車軸に連結されたハブに突設されたハブボルトに固定されるハブナットに代えて一端部が前記ハブボルトに固定される長ナット部材と、一方の面側に前記長ナット部材の他端部が固定される支持板部及び当該支持板部の他方の面側から突設された係合部を有するプレート部材と、前記係合部に係止する係止部を有する合成繊維製で帯状の吊上げ用ベルトと、両端からそれぞれ前記吊上げ用ベルトを内部に引き込み可能に形成されるとともに長手方向に複数の長さ調整孔が設けられた棒状の保持枠体と、前記長さ調整孔に挿着して保持されるとともに前記保持枠体の両端からそれぞれ引き込まれた前記吊上げ用ベルトを係止する調整ピンとを備えていることを特徴とする。
本発明に係る別の車両用吊上げ具は、車軸に連結されたハブに穿設されたハブナット部に固定されるハブボルトに代えて前記ハブナット部に固定されるボルト部を一端部に有する長ナット部材と、一方の面側に前記長ナット部材の他端部が固定される支持板部及び当該支持板部の他方の面側から突設された係合部を有するプレート部材と、前記係合部に係止する係止部を有する合成繊維製で帯状の吊上げ用ベルトと、両端からそれぞれ前記吊上げ用ベルトを内部に引き込み可能に形成されるとともに長手方向に複数の長さ調整孔が設けられた棒状の保持枠体と、前記長さ調整孔に挿着して保持されるとともに前記保持枠体の両端からそれぞれ引き込まれた前記吊上げ用ベルトを係止する調整ピンとを備えていることを特徴とする。
本発明は、車軸に連結されたハブに車輪を固定する固定部材に代えて当該ハブに固定されるハブ金具を用いて車両を吊り上げるので、十分な取付強度が得られてハブ金具が車体から外れることはない。そして、ハブ金具が車軸と一体化するためクレーン等で吊り上げて横方向に移動するといった作業においても安定した吊上げ状態を維持することができる。
また、ハブ金具をハブに固定するため、タイヤが埋まっていても車輪のハブ部分が露出していれば取り付けることが可能で、例え埋まっている場合でもハブ部分は簡単に掘り出すことができることから、悪条件下においても迅速な吊上げ作業を行うことが可能となる。そして、ハブに車輪を固定するための構造は、数パターンに標準化されており、これらのパターンにハブ金具を対応させておけば、吊上げ作業を行う際に携帯する部材を少なくすることができる。例えば、ハブに車輪を固定するためにハブボルトを用いる構造では、ハブボルト4本、5本及び6本のパターンがあるが、1つのハブ金具で複数のパターンに対応させることが可能であり、作業の簡略化とコスト低減を図ることができる。
また、吊上げ用ベルトをハブ金具に係止して吊上げ作業を行うようにすれば、吊上げ用ベルトに柔軟性を持たせて車両に吊上げ用ベルトが接触しないように作業を行うことが容易となり、万一吊上げ用ベルトが接触しても損傷を最小限に抑えることができる。
ハブに車輪を固定する固定部材が、ハブに突設されたハブボルトに固定されるハブナットである場合には、前記ハブナットに代えて一端部が前記ハブボルトに固定される長ナット部材を用いることで、ハブ金具を車輪から外方に向かって突出させることができ、吊上げ用ベルトの係合位置を車体から離れた位置に設定することが可能となる。また、長ナット部材のねじピッチや外径をハブナットと同一形状にしておけば、ハブナットを締付固定するための工具を使用できるとともに十分な取付強度を得ることができる。
同様に、ハブに車輪を固定する固定部材が、ハブに穿設されたハブナット部に固定されるハブボルトである場合には、ハブボルトに代えてハブナット部に固定されるボルト部を一端部に有する長ナット部材を用いることで、吊上げ用ベルトの係合位置を車体から離れた位置に設定することができ、長ナット部材の一端部に取り付けたボルト部のねじピッチをハブボルトと同一に設定し長ナット部材の外径をハブボルトと同一形状にしておけば、ハブボルトを締付固定するための工具を使用できるとともに十分な取付強度を得ることができる。そして、長ナット部材のボルト部を着脱可能に取り付けられるようにしておけば、固定部材がハブナット及びハブボルトのどちらの場合でも同じ長ナット部材を使用することができるようになる。
また、ハブ金具が、一方の面側に長ナット部材の他端部が固定される支持板部及び当該支持板部の他方の面側から突設されて吊上げ用ベルトの係止部と係合する係合部を有するプレート部材を備えていることで、複数本の長ナット部材に支持固定された高強度の支持板部を構成することができ、また、支持板部の他方の面側から係合部を突設することで、吊上げ用ベルトの係合位置を車体よりさらに離れた位置に設定することができる。
また、吊上げ用ベルトを両側に係止して吊上げ用ベルトの間に所定の間隔を保持させる間隔保持部材を備えていることで、複数本の吊上げ用ベルトにより車体を挟むようにしてクレーンで吊り上げる場合に吊上げ用ベルトが車体に接触しないように吊上げ用ベルトの間隔を保持することができるようになる。そして、吊上げ用ベルトの間隔が保持されるようになれば、間隔保持部材を車体に近づけて設置することも可能になり、その分吊上げ用ベルトのクレーンとの係合位置を低く設定できることから、吊上げ作業を行う場所の上方に電線等の障害物がある場合にもクレーンによる吊上げ作業をスムーズに行うことができる。
そして、間隔保持部材が、両端からそれぞれ吊上げ用ベルトを内部に引き込み可能に形成されるとともに長手方向に複数の長さ調整孔が設けられた棒状の保持枠体と、長さ調整孔に挿着して保持されるとともに保持枠体の両端からそれぞれ引き込まれた吊上げ用ベルトを係止する調整ピンとを備えていることで、簡単な構造で吊上げ用ベルトを両側に確実に係止して間隔保持部材の位置を固定することができるとともに吊上げ用ベルトの長さを引き込んだ分だけ短くすることが可能となる。また、引き込まれた吊り上げ用ベルトを緩めることで容易に吊上げ用ベルトの引き込み位置を変更するができ、間隔保持部材とハブ金具との間の間隔並びに間隔保持部材とクレーンの係合位置との間の間隔を状況に合せ簡単に調整することが可能となる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る実施形態である車両用吊上げ具を取り付けた状態を示す斜視図である。タイヤTのホイールWは、図示せぬ車体の車軸に連結したハブに取り付けられている。そして、車両用吊上げ具は、ホイールWが取り付けられたハブに固定されたハブ金具1及びハブ金具1に係止された吊上げ用ベルト2からなる。
ハブ金具1は、ハブに突設された複数のハブボルトにそれぞれ一端部を螺合して連結される複数の長ナット部材10と、一方の面側に長ナット部材10の他端部が固定ネジ12により締付固定された支持板部11a及び支持板部11aの他方の面側に突設された係合部11bからなるプレート部材11を備えており、係合部11bには、支持孔11cに係合金具14が支持ピン15により回動自在に取り付けられている。そして、吊上げ用ベルト2の端部に形成された係合穴部20に係合金具14が挿入されて係止されている。
図2は、ハブ金具1を分解した状態を示す斜視図である。ハブHに突設して固定されたハブボルトHBにホイールWの固定孔WHが嵌合しており、ハブボルトHBには長ナット部材10の一端部が螺合して固定される。通常は、ハブナットHNがハブボルトHBに締付固定されるが、この例ではハブナットHNに代えて長ナット部材10が締付固定されている。そして、長ナット部材10の他端部には支持板部11aに穿設された固定孔11dが対向配置されて固定ネジ12がワッシャ13とともに締付固定される。
図3は、ハブ金具1の変形例を示す分解斜視図である。この例では、ハブHに穿設されたハブナット部HN’にハブボルトHB’が締付固定されることでホイールWがハブHに固定されるようになっている。ハブボルトHB’の代わりに長ナット部材10を固定するために、長ナット部材10の一端部にボルト部16を取り付けている。ボルト部16は、両側がねじ切りされており、一端部16aがハブナット部HN’に螺合可能なように同じピッチで形成され、他端部16bが長ナット部材10の一端部に螺合可能なように同じピッチで形成されている。そして中央部分はねじ切りされておらず、両側にハブナット部HN’及び長ナット部材10が締付固定できるようになっている。こうしたボルト部16を用いることで、図2で用いた長ナット部材10を図3の場合でも使用できるようになる。
図4は、長ナット部材10の一例を示す正面図(図4(a))、側面図(図4(b))及び斜視図(図4(a))である。長ナット部材10は、金属製材料からなり、外周は六角形状で所定の長さを有する角柱に形成されている。外周の六角形状はハブボルトやハブナットと同じ寸法に設定されており、そのためハブボルトやハブナットを締付固定するために使用する工具を長ナット部材10の締付固定に兼用することができる。また、長ナット部材10の軸方向の長さは、ホイールWの外表面から突出する程度の長さに設定しておくとよい。なお、外周の六角形状は、締付固定することができるのであればそれ以外の形状にしてもよい。
長ナット部材10の中心部には、軸方向に沿って貫通するネジ穴10aが穿設されており、上述したように、一端部にハブボルトHB又はボルト部16が螺合して固定され、他端部には固定ネジ12が螺合して固定される。
図5は、プレート部材11の一例を示す正面図(図5(a))、側面図(図5(b))及び斜視図(図5(c))である。プレート部材11は、金属製で円板状の支持板部11aの片面側の中央部に矩形状の金属板からなる係合部11bの側端が溶接により固着されている。支持板部11aの周辺部には、ハブボルトHBの配置に合致するように複数の固定孔11dが穿設されている。この例では、5本のハブボルトHBが配置されたタイプに合致するように5つの固定孔11dが穿設されている。ハブボルトの配置数は、4本や6本のタイプもあるため、それらのタイプに合せて固定孔11dをさらに穿設しておくこともできる。固定孔11d同士が近接して配置されると強度が低下することから、タイプに合せて複数種類のプレート部材11を予め用意しておいてもよい。
係合部11bは、支持板部11aに対して垂直に立設しており、その先端部に支持孔11cが穿設されている。支持孔11cには、係合金具14に取付固定される支持ピン15が嵌着されている。係合部11bの支持板部11aからの長さは、係合金具14に係止される吊上げ用ベルト2が車体に接触しないように長く設定することが望ましい。吊上げ用ベルト2の係合穴部20を係合金具14に係止する場合には、係合金具14から一旦支持ピン15を取り外して、係合金具14を係合穴部20に挿し込んだ後係合金具14を支持孔11cに支持ピン15で取付固定すればよい。
図6は、吊上げ用ベルト2の一例を示す図である。吊上げ用ベルト2は、合成繊維製で帯状に形成されており、柔軟性を有する。両端部には、プレート部材11の係合金具14又はクレーン等の重機のフックに係止される係合穴部20が形成されている。吊上げ用ベルト2の長さは、後述するように、間隔保持部材に取り付けて長さ調整をする場合には3〜5m程度の長めに設定し、間隔保持部材を使用せずに単独で吊上げる場合には1〜2m程度の短めに設定すればよく、複数種類の長さの吊上げ用ベルトを用意しておき、状況に応じて適宜選択して使用すればよい。
図7は、間隔保持部材30の一例を示す平面図(図7(a))、側面図(図7(b))、A−A断面図(図7(c))及び斜視図(図7(d))である。間隔保持部材30は、金属製の角筒状に形成されており、長手方向の長さは車体の幅よりも長くなるように設定されている。間隔保持部材30は、長手方向に3つの側面部30a及び30cを有し、1つの側面は空隙となっている。その空隙の両端部には棒状の補強部材30bが側面部30aの間に架設されている。対向する2つの側面部30aには、長手方向に複数の長さ調整孔31が所定の間隔で穿設されている。
図8は、間隔保持部材30の両端部に吊上げ用ベルト2を係止した状態を示す斜視図である。吊上げ用ベルト2は、3つの側面部30a及び30cの端部並びに補強部材30bに囲まれた開口部32から折畳まれるように引き込まれて長さ調整孔31に挿し込まれた調整ピン33により係止される。挿着された調整ピン33の先端部には抜け止め用のクリップ34が止着される。
吊上げ用ベルト2が引っ張られた状態では、開口部32及び調整ピン33に圧力が加わって、間隔保持部材30がずれることなく位置が固定される。また、吊上げ用ベルト2の引き込まれた部分を緩めた状態で引き込み位置をずらせば間隔保持部材30の位置調整を容易に行うことができる。そして、調整ピン33が挿着される長さ調整孔31の位置を変更することで吊上げ用ベルト2の引き込み長さを変更することができる。
図9は、上述した車両用吊上げ具を車両Mに装着した状態を示す正面図であり、図10は、その装着状態を示す全体斜視図である。車両用吊上げ具を装着する場合には、まず車両Mの両前輪にハブ金具1を固定する。ハブ金具1を固定する場合、車輪のホイールを固定するハブナットをハブボルトから1つずつ外して長ナット部材10を締付固定するようにすれば、ホイールを固定した状態でハブナットに代えて長ナット部材10を固定することができる。すべてのハブナットを長ナット部材10に交換した後長ナット部材10にプレート部材11の支持板部11aを取付固定する。
次に、予め一対の吊上げ用ベルト2を間隔保持部材30の両端部に引き込んで係止しておき、吊上げ用ベルト2の一方の係合穴部20をクレーンのフックKに係止する。そして、クレーンを作動させて間隔保持部材30を車体の上方に移動させ、間隔保持部材30の高さを調整する。間隔保持部材30の高さは、吊上げ用ベルト2の引き込み位置をずらしたり、調整ピン33の挿し込み位置を変更することで簡単に調整できる。
次に、ハブ金具1の係合部11bに吊上げ用ベルト2の他方の係合穴部20を係止する。以上のように装着した後クレーンで吊り上げれば、間隔保持部材30が吊上げ用ベルト2の間の間隔を車体の幅より大きくした状態に維持するようになり、吊上げ用ベルト2が車体に接触して損傷を与えることがない。そして、車輪を固定するハブにハブ金具1が取付固定されているので、安定した状態で両前輪を上昇させて吊上げることができる。
車両用吊上げ具を装着する場合、間隔保持部材30はできるだけ低い位置に設定することが望ましいが、本発明では間隔保持部材30に引き込まれた吊上げ用ベルト2の位置をずらせて簡単に間隔保持部材30を上下に移動させることができ、車両の左右のバランスが悪い場合には、一方の吊上げ用ベルト2の引き込み位置をずらして左右のバランス調整を簡単に行うことができ、常に安定した状態で吊上げ作業を行うことが可能となる。
図11は、車両の4輪にハブ金具を取付固定して吊上げる場合の全体斜視図である。この装着例では、両前輪に取付固定したハブ金具1に係止した一対の吊上げ用ベルト2に1本の間隔保持部材30を取り付け、両後輪に取付固定したハブ金具1についても同様に一対の吊上げ用ベルト2を係止して1本の間隔保持部材30を取り付け、4本の吊上げ用ベルト2をクレーンのフックKに係止させて吊上げるようにする。4本の吊上げ用ベルトのバランスが悪い場合には、間隔保持部材の吊上げ用ベルトの引き込み位置をずらすことによって簡単に調整することができ、4輪で吊上げ作業を行う場合にも安定した状態で作業を行うことができる。
図12は、車両の左右一方の側の2つの車輪を吊上げる場合の全体斜視図である。この装着例では、一方の側の2つの車輪にハブ金具1を取付固定し、各ハブ金具1に吊上げ用ベルト2を係止する。そして、2本の吊上げ用ベルト2をクレーンのフックに係止して吊り上げるようにする。この場合、間隔保持部材30を用いる必要はないが、吊上げ用ベルト2が車体に接触しないように斜め上方にクレーンで吊り上げるようにする。
図13は、車両の1つの車輪を吊り上げる場合の全体斜視図である。この装着例では、1つの車輪にハブ金具1を取付固定してハブ金具1に吊上げ用ベルト2の一端部を係止し、吊上げ用ベルト2の他端部をクレーンのフックに係止して吊り上げるようにする。この場合にも、吊上げ用ベルト2が車体に接触しないように斜め上方にクレーンで吊り上げるようにする。
以上説明した装着例では、ハブにハブ金具を取付固定して車両を吊り上げるので、十分な取付強度が得られてハブ金具が車体から外れることはない。そして、ハブ金具が車軸と一体化するためクレーンで吊り上げて横方向に移動するといった作業においても安定した吊上げ状態を維持することができる。
本発明に係る実施形態である車両用吊上げ具を取り付けた状態を示す斜視図である。 ハブ金具を分解した状態を示す斜視図である。 ハブ金具の変形例を示す分解斜視図である。 長ナット部材の一例を示す正面図、側面図及び斜視図である。 プレート部材の一例を示す正面図、側面図及び斜視図である。 吊上げ用ベルトの一例を示す図である。 間隔保持部材の一例を示す平面図、側面図、A−A断面図及び斜視図である。 間隔保持部材の両端部に吊上げ用ベルトを係止した状態を示す斜視図である。 車両用吊上げ具を車両に装着した状態を示す正面図である。 車両用吊上げ具の装着状態を示す全体斜視図である。 車両の4輪を吊上げる場合の全体斜視図である。 車両の左右一方の側の2つの車輪を吊上げる場合の全体斜視図である。 車両の1つの車輪を吊り上げる場合の全体斜視図である。
符号の説明
1 ハブ金具
2 吊上げ用ベルト
10 長ナット部材
11 プレート部材
12 固定ネジ
13 ワッシャ
14 係合金具
15 支持ピン
16 ボルト部
20 係合穴部
30 間隔保持部材
31 長さ調整孔
32 開口部
33 調整ピン
34 クリップ

Claims (2)

  1. 車軸に連結されたハブに突設されたハブボルトに固定されるハブナットに代えて一端部が前記ハブボルトに固定される長ナット部材と、一方の面側に前記長ナット部材の他端部が固定される支持板部及び当該支持板部の他方の面側から突設された係合部を有するプレート部材と、前記係合部に係止する係止部を有する合成繊維製で帯状の吊上げ用ベルトと、両端からそれぞれ前記吊上げ用ベルトを内部に引き込み可能に形成されるとともに長手方向に複数の長さ調整孔が設けられた棒状の保持枠体と、前記長さ調整孔に挿着して保持されるとともに前記保持枠体の両端からそれぞれ引き込まれた前記吊上げ用ベルトを係止する調整ピンとを備えていることを特徴とする車両用吊上げ具。
  2. 車軸に連結されたハブに穿設されたハブナット部に固定されるハブボルトに代えて前記ハブナット部に固定されるボルト部を一端部に有する長ナット部材と、一方の面側に前記長ナット部材の他端部が固定される支持板部及び当該支持板部の他方の面側から突設された係合部を有するプレート部材と、前記係合部に係止する係止部を有する合成繊維製で帯状の吊上げ用ベルトと、両端からそれぞれ前記吊上げ用ベルトを内部に引き込み可能に形成されるとともに長手方向に複数の長さ調整孔が設けられた棒状の保持枠体と、前記長さ調整孔に挿着して保持されるとともに前記保持枠体の両端からそれぞれ引き込まれた前記吊上げ用ベルトを係止する調整ピンとを備えていることを特徴とする車両用吊上げ具。
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