JP4008652B2 - バックル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チャイルドシート等に使用されるバックル装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車による交通事故等の際に、乗車している年少者を傷害から防護し、または傷害を軽減すべく、自動車のシート上に取り付けるチャイルドシートが使用されている。
【0003】
この種のチャイルドシートに採用されているシートベルト装置としては、例えば、チャイルドシートの座部の前側中央に股ウエビングの一端部が固定され、この股ウエビングの他端部にバックル本体が取り付けられている。また、チャイルドシートの座部に座った年少者の肩や腰にまたがってそれぞれ装着される一対のウエビングには、タング部材がそれぞれ取り付けられている。そして、これらタング部材をバックル本体に挿入することにより、互いに係脱自在に係止するように構成されている。
【0004】
この種の係脱自在なバックル装置として、実開平4−36809号公報に開示のものがあり、タング挿入口が形成されたバックル本体内に断面コ字状のロック部材がタング挿入路を横切って移動自在に設けられ、ロック部材の対向する平板部の一方にはタング挿入路に沿って挿入されるタング部材のタング部に係脱自在に係止するフック部が形成され、ロック部材をタング部とフック部の係止方向に弾発付勢するバネ部材を備えた構造とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来公報に開示のバックル装置によれば、バックル解除操作時にロック部材を解除方向に押し込み操作してフック部とタング部との係止状態を解除した場合、タング部を外部に押し出すイジェクタ手段が備えられていないため、解除操作と同時にタング部材もしくはバックル本体を互いに離反する方向に引っ張る必要があり、解除操作が面倒であった。
【0006】
この場合、タング部を外部に押し出すイジェクタ手段をバックル本体内に備える構造とすればよいのであるが、ロック部材全体がタング挿入路を横切って移動自在とされた構造であり、タング部を押し出すイジェクタやそれをガイドするガイド部材を設けるスペースが確保し難く、またイジェクタをタング部の押出方向に弾発付勢するバネ部材をバックル本体に対して固定できないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、簡単な構造のイジェクタ機構付きのバックル装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための技術的手段は、タング部材のタング部が挿入されるタング挿入口およびタング挿入口に続くタング挿入路を有するバックル本体と、前記バックル本体内に収納されてその基端部で揺動可能に支持されると共に、その他端部近傍に設けられて前記タング部の係止部に係脱自在に係止するフック部が前記タング挿入路に臨出する方向に弾発付勢されたフック部材と、前記フック部材に当接されると共に、フック部材の揺動方向に対して相対的に揺動自在で、かつ前記タング部の挿入方向に沿って往復移動自在に保持され、前記タング挿入路に対する前記タング部挿入時にタング部と当接してタング挿入路から退避移動されるイジェクタと、一端部が前記イジェクタに支持されると共に他端部が前記バックル本体内壁部に支持され、前記イジェクタをタング挿入路に進出する方向に弾発付勢する押出バネ部材と、前記バックル本体より外部に臨出され、前記フック部と前記係止部との係止状態を解除する方向に前記フック部材を揺動させる解除操作部と、を備え、前記フック部材は、前記フック部が設けられたフック本体部と、該フック本体部に前記タング挿入路を挟んで対向配置された前記解除操作部と、フック本体部と解除操作部とを前記基端部で連結すると共に前記イジェクタを保持する連結保持部とを備えてなる点にある。
【0009】
また、前記タング部の非挿入状態において、前記イジェクタと前記フック部材とが、フック部材の揺動軸心と略平行な直線の線接触状態で当接されて前記相対的に揺動自在とされている構造としてもよい。
【0010】
さらに、前記イジェクタが前記フック部材の揺動中心部近傍に位置して配置された構造としてもよい。
【0011】
また、前記バックル本体に表示開口部が形成され、前記イジェクタに、前記フック部と前記係止部との係止状態で前記表示開口部に露出する表示部が備えられた構造としてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のバックル装置にかかる実施形態を図面に基づいて説明すると、図1はクッション材等を省略した乳児用チャイルドシート1の斜視図を示しており、乳児用チャイルドシート1の座部2の前側中央に股ウエビング3の一端部が固定され、この股ウエビング3の他端部にバックル本体4が取り付けられている。また、乳児用チャイルドシート1の座部2に座った年少者の左右の肩にまたがってそれぞれ装着される肩ウエビング5、6の端部には、タング部材7、8がそれぞれ取り付けられている。そして、これらタング部材7、8をバックル本体4内に挿入することにより、互いに係脱自在に係止するように構成されている。
【0014】
また、両肩ウエビング5、6は乳児用チャイルドシート1の背もたれ部9で、背面側に引き出され互いに連結状とされている。そして、その連結状とされた部分に長さ調整用ウエビング10の一端部が連結され、長さ調整用ウエビング10の他端部が座部2の下側を通じて乳児用チャイルドシート1前部の引出部からアジャスタ11を介して引き出されている。
【0015】
このアジャスタ11は、長さ調整用ウエビング10を解除自在に挟持して長さ調整用ウエビング10を固定するもので、長さ調整用ウエビング10の引出量を調整した後、長さ調整用ウエビング10をアジャスタ11で固定すれば、背もたれ部9の前側に引き出される両肩ウエビング5、6の長さを所望に調整できるように構成されている。
【0016】
なお、図1は一例としての乳児用チャイルドシート1の斜視図を示しているが、一般的チャイルドシートであってもよいことは言うまでもない。
【0017】
本バックル装置は、図2ないし図26にも示される如く、左右のタング部材7、8と、タング部材7、8が挿入されるバックル本体4と、バックル本体4に収納されてタング部材7、8に係止されるフック部材14およびタング部材7、8を押し出すイジェクタ15とを備える。
【0018】
各タング部材7、8は樹脂等によりそれぞれ成形されてなり、図2ないし図5および図8に示される如く、一方に肩ウエビング5、6がそれぞれ挿通状として取付固定されるウエビング挿通孔7a、8aを有するウエビング取付部7b、8bを備え、他方にバックル本体4内に挿入されるタング部7c、8cが備えられている。
【0019】
各タング部7c、8cは互いに重合可能な略平板状に形成されており、重合状態での位置ズレを規制すべく、下側のタング部8cの上面には、幅方向に適宜長さを有する位置決め用長溝8dが形成されると共に、タング部8cの挿入側端縁に幅方向に離隔して一対の位置決め用突起8eが突設されている。一方、対向する上側のタング部7cの下面には、前記位置決め用長溝8dに嵌脱自在に嵌合される位置決め用突条7dが突設されると共に、前記両位置決め用突起8eが嵌合係止される位置決め用段部7eが形成されている。
【0020】
なお、各タング部7c、8cを重合させる際、ウエビング取付部7b、8bが互いに干渉しないように、各タング部7c、8cの一側方にそれぞれ偏倚してウエビング取付部7b、8bが備えられている。
【0021】
また、下側のタング部8cの下面には、フック部材14に備えられたフック部14aが係脱自在に係止する係止部としての幅方向に適宜長さを有する係止溝8fが形成されると共に、ウエビング取付部8b側の幅方向中央部に、バックル本体4におけるタング挿入口4aの幅方向中央部下部に形成された位置合わせ凹部4bに嵌合される位置合わせ突部8gが突設されている。
【0022】
前記バックル本体4は上下二分割状の樹脂等により成形された上カバー体17と下カバー体18とからなり、図9ないし図11に示される如く、下カバー体18のタング挿入口4a側に位置した幅方向両側部にはフック状の係合突部18aがそれぞれ突設されると共に、他端部側の中央部には幅方向に細長状とされたウエビング挿通孔18bが形成され、このウエビング挿通孔18bの内周面におけるタング挿入口4a側に係止段部18cが凹設されている。
【0023】
また、図12ないし図14に示される如く、上カバー体17のタング挿入口4a周縁部の両側下部に、前記係合突部18aが係脱自在に係合される係合孔17aがそれぞれ形成されると共に、他端部側の中央部には前記ウエビング挿通孔18bに対応して幅方向に細長状とされたウエビング挿通孔17bが形成され、このウエビング挿通孔17bの周縁部下面におけるタング挿入口4a側に前記係止段部18cに係脱自在に係止されるフック状の係止片部17cが下向きに突設されている。
【0024】
そして、下カバー体18の両係合突部18aを上カバー体17の両係合孔17aに係合させた状態で、係止段部18cに係止片部17cを係止させることにより、上カバー体17と下カバー体18とが互いに連結されるように構成されている。この連結によって、図4ないし図7に示される如く、両ウエビング挿通孔17b、18bが互いに連通状となるように構成されると共に、タング挿入口4aの内部側に各タング部7c、8cが重合されて挿入されるタング挿入路4cが構成される。
【0025】
前記フック部材14は、樹脂等により成形されてなり、図4ないし図7、図16ないし図19に示される如く、前記タング挿入路4cを挟んで対向配置された下側のフック本体部14bおよび上側の解除操作部14cと、フック本体部14bと解除操作部14cとをタング挿入口4aの反対側に位置する基端部で互いに連結する連結保持部14dと、フック本体部14bと解除操作部14cとをタング挿入口4a側の両側部でそれぞれ外側方に膨出状として互いに連結する膨出連結部14eとを備える。
【0026】
そして、フック本体部14bのタング挿入口4a側端部上面に前記フック部14aが幅方向に適宜長さを有して突設されている。
【0027】
また、連結保持部14dの両側面には、外側方に突出する支持翼部14fがそれぞれ突設され、各支持翼部14fのタング挿入口4a側端面はタング挿入口4a方向に膨出する円弧状に形成されている。そして、フック部材14がバックル本体4内に収納された状態において、図7に示される如く、各支持翼部14fは、下カバー体18の両側部にそれぞれ備えられた翼支持面18dと、上カバー体17の両側部にそれぞれ備えられた翼支持面17dとの間で支持され、また、各支持翼部14fの前記円弧状部分は各翼支持面17dより下方に延設された支持壁面17eに摺動自在に当接して支持されるように構成されている。
【0028】
そして、上下の翼支持面17dと翼支持面18dとの相互間で支持翼部14fが支持されて、支持翼部14fの前記円弧状部分と支持壁面17eとの相対摺動を介してフック部材14のタング挿入口4a側が揺動可能とされ、ここに、フック部材14の基端部がバックル本体4に揺動可能に支持される。
【0029】
また、フック部14a下側に対応する下カバー体18の上面側には、バネ受凹部18eが形成されており、このバネ受凹部18eとフック本体部14b下面との間に戻しバネ部材としての円すいコイルバネ20が装着されている。そして、円すいコイルバネ20の弾発力により、支持翼部14fを揺動中心としてフック部材14を上昇復帰するように弾発付勢しており、ここに、フック部14aがタング挿入路4cに臨出する方向に、フック部材14が常時付勢されている。
【0030】
このフック部材14の基端部を中心として揺動される上昇位置は、フック部材14両側の膨出連結部14eが上カバー体17に形成された操作開口部17f周縁部の下面に当接することにより所定位置で停止される。また、操作開口部17fは、解除操作部14cに対応した大きさ・形状に形成されており、前記膨出連結部14eが操作開口部17f周縁部の下面に当接した状態で、解除操作部14cは操作開口部17fに内側より遊嵌状に嵌合すべく配置され、外部に臨出した構造とされる。
【0031】
そして、操作開口部17fから臨出した解除操作部14cを円すいコイルバネ20の弾発力に抗して押し込み操作することにより、図7に示される如く、フック部材14が基端部である支持翼部14f側を中心として揺動され、フック部14aがタング挿入路4cより下方に退避するように構成されている。
【0032】
また、フック部材14のタング挿入口4aに対向する連結保持部14dには、図19にも示される如く、イジェクタ15を案内保持するインジェクタ保持孔14gが形成されており、インジェクタ保持孔14gにイジェクタ15が嵌合状に保持されて、タング部7c、8cの挿入方向に沿って往復移動自在に案内されるように構成されている。
【0033】
そして、このイジェクタ15と上カバー体17に装着されたバネ受体22との相互間にわたって、押出バネ部材としての円筒コイルバネ23が圧縮状に装着されており、イジェクタ15をタング挿入路4cに進出する方向、即ちタング部7c、8cの押出方向に弾発付勢する構造とされている。
【0034】
このバネ受体22が装着される位置に対応した操作開口部17fとウエビング挿通孔17bとの間に位置した上カバー体17には、幅方向に長い楕円状の表示開口部17gが形成されており、バックル本体4の外部より表示開口部17gを通じてバネ受体22の上面一部が視認可能に構成されている。
【0035】
即ち、バネ受体22は、赤色に着色された樹脂により成形されてなり、図20ないし図22にも示される如く、表示開口部17gの両側部に形成された嵌合凹部17hに押し込み嵌入される張出部22aを両側にそれぞれ備えると共に、幅方向中央部の下面側に円筒コイルバネ23の一端部が嵌合状に保持される半割れ筒状のバネ保持部22bが備えられている。そして、各張出部22aが上カバー体17の両嵌合凹部17hに押し込み嵌合されることにより、バネ受体22が上カバー体17の内面側に装着され、この装着状態において、バネ受体22の上面が表示開口部17gを通じて外部から視認可能とされる。なお、バネ保持部22bの下側に対向する下カバー体18の上面には、バネ保持部22bに保持される円筒コイルバネ23の下方への離脱を防止すべく、バネ保持部22bの近傍まで突出されたバネ押さえ部18gが備えられている。
【0036】
また、このバネ受体22の装着状態において、バネ受体22の上面と上カバー体17の下面とはタング部7c、8cの挿入方向に対して所定の間隙を有して配置された構造とされ、バネ受体22のタング挿入口4aと反対側の端面は係止片部17c上部の上カバー体17内壁面に当接状とされている。
【0037】
前記イジェクタ15は、緑色に着色された樹脂により成形されてなり、図23ないし図26にも示される如く、フック部材14のインジェクタ保持孔14gに往復移動自在に案内されて保持される角柱状のタング押出部15aと、タング押出部15aにおけるタング挿入口4aと反対側の端部より両側方に張出形成された進出規制壁部15bと、タング押出部15aにおけるタング挿入口4aと反対側の上端部よりバネ受体22方向に延設されると共に、バネ受体22の上面と上カバー体17の下面の間隙に摺動自在に挿入される表示部としてのロック表示部15cと、タング押出部15aにおけるタング挿入口4aと反対側の幅方向中央部下面より下向きに延設されると共に、下カバー体18の上面に備えられたイジェクタ保持溝部18f内に遊嵌状に支持される半円柱状のガイド部15dとを備え、タング押出部15aには、バネ受体22側よりタング挿入口4a方向の円形状のバネ保持孔15eが形成され、円筒コイルバネ23の他端部が挿入状に保持されている。
【0038】
そして、図6に示される如く、タング部7c、8cの非挿入状態で、円筒コイルバネ23の弾発力によりイジェクタ15がタング挿入口4a方向に押し出された進出状態においては、両側の進出規制壁部15bのタング挿入口4a側の当接面15fが、連結保持部14dのタング挿入口4aと反対側の傾斜面14hに、フック部材14の揺動軸心と略平行な直線の線接触状態で当接されている。この際、ガイド部15dはイジェクタ保持溝部18f内に遊嵌され、両側の進出規制壁部15bの両側面およびロック表示部15cの両側面は、フック部材14の連結保持部14dの互いに対向する内側面に摺動自在に保持され、両側の進出規制壁部15b下面はイジェクタ保持溝部18fの両側上面にそれぞれ摺動自在に載置状態で支持され、ロック表示部15cはバネ受体22の上面と上カバー体17の下面との間隙に保持されており、ここに、イジェクタ15はタング部7c、8cの挿入方向に沿って往復移動自在に保持された状態とされている。
【0039】
また、イジェクタ15のロック表示部15cは、バネ受体22の上面と上カバー体17の下面との間隙に摺動自在に挿入された状態で、かつ表示開口部17gの位置よりタング挿入口4a方向に退避した位置に配置されている。
【0040】
そして、図7に示される如く、フック部材14が揺動操作された際、解除操作部14c下面とタング押出部15a上面とが干渉しないように適宜空間を有してイジェクタ15はフック部材14のインジェクタ保持孔14gに保持され、ここに、フック部材14とイジェクタ15とは相対的に揺動自在とされ、この相対的な揺動に際して、進出規制壁部15bの当接面15fと連結保持部14dの傾斜面14hとの線接触状態が維持されるように構成されている。
【0041】
また、タング部8cの係止溝8fとフック部材14のフック部14aとが係止されたタング部7c、8cの挿入状態においては、イジェクタ15がタング挿入路4cから退避移動されて、図4に示される如く、ロック表示部15cが表示開口部17gに位置され、表示開口部17gからロック表示部15cが露出して外部から視認可能に構成されている。
【0042】
この際、バネ受体22の上面は、図22に示される如く、適宜半径R1を有した上向膨出状のイジェクタ15の移動方向に延びる凸条面とされ、バネ受体22と対向する上カバー体17の下面は、図15に示される如く、適宜半径R2を有した下向膨出状のイジェクタ15の移動方向に延びる凸条面とされている。
【0043】
これに対し、バネ受体22の上面と上カバー体17の下面との間隙に挿入されるイジェクタ15のロック表示部15cにおけるその下面および上面は、図25に示される如く、バネ受体22や上カバー体17の凸条面に対応した適宜半径R3、R4を有した移動方向に延びる凹溝面とされており、各面が互いに相対摺動自在に構成されている。
【0044】
本実施形態は以上のように構成されており、図5に示される如く、各タング部7c、8cの非挿入状態においては、バックル本体4の表示開口部17gにバネ受体22上面の赤色が露出している。そして、左右の両タング部材7、8のタング部7c、8cを互いに重合状として、バックル本体4のタング挿入口4aを通じてタング挿入路4cに挿入していけば、タング部7c、8cの挿入端とタング挿入路4cに臨出しているフック部14aとが当接する。
【0045】
その後さらに挿入していけば、タング部7c、8cによりフック部14aが円すいコイルバネ20の弾発力に抗して押し下げられ、図7に示される如く、タング挿入路4cから退避すべく、フック部材14が基端部である支持翼部14fを中心として下向きに揺動される。
【0046】
この際、フック部材14における連結保持部14dの傾斜面14hと、イジェクタ15における進出規制壁部15bの当接面15fとが、線接触状態で当接されているため、相対的に揺動自在であり、またイジェクタ15は円筒コイルバネ23によってもタング挿入路4c進出方向に常時付勢されているため、フック部材14の揺動に際してイジェクタ15が一体的に揺動せず、タング挿入口4aに対向する略一定の姿勢で維持される。
【0047】
その後、タング部7c、8cの挿入端は、タング挿入路4cに進出状態のイジェクタ15に当接し、さらに挿入していけば、フック部材14のインジェクタ保持孔14gおよび連結保持部14dの案内下、円筒コイルバネ23の付勢力に抗してタング挿入路4cから退避移動され、その後、タング部8cの係止溝8fとフック部14aとが合致した位置で、円すいコイルバネ20に蓄勢された弾発力によりフック部材14が基端部を中心に上向きに揺動され、図4に示される如く、フック部14aと係止溝8fとが係止したロック状態が得られる。
【0048】
この際、タング部7c、8cによって押し込まれて退避移動したイジェクタ15のロック表示部15cが表示開口部17g位置に移動し、その上面の緑色が表示開口部17gより露出される。
【0049】
次に、このロック状態を解除する場合には、操作開口部17fに臨出している解除操作部14cのタング挿入口4a側を円すいコイルバネ20の弾発力に抗して押し込み操作すれば、フック部材14が基端部を中心として下向きに揺動し、この揺動によってフック部14aがタング挿入路4cから退避し、フック部14aと係止溝8fとの係止状態が解除される。
【0050】
この係止状態の解除により、円筒コイルバネ23に蓄勢された弾発力により弾発付勢されているイジェクタ15がタング挿入路4cに進出する方向に押し出され、このイジェクタ15の進出によりタング部7c、8cがタング挿入口4aより押し出され、初期状態に復帰する。
【0051】
以上のように、イジェクタ15がフック部材14の連結保持部14dに形成されたインジェクタ保持孔14gおよび両側の連結保持部14d内側面によって、タング部7c、8cの挿入方向に沿って往復移動自在に案内されると共に、相対的に揺動自在に構成されているため、イジェクタ15を案内するガイド部材を別途設ける必要がなく、イジェクタ15を弾発付勢する円筒コイルバネ23の他端側もバックル本体4の内壁部側で容易に固定保持でき、小型で安価な簡単な構造のイジェクタ機構付きのバックル装置が提供できる。
【0052】
また、フック部材14の揺動に際してイジェクタ15が一体的に揺動せず、イジェクタ15がタング挿入口4aに対向する略一定の姿勢で維持される利点もある。
【0053】
さらに、フック部材14の揺動中心部である支持翼部14f位置の近傍に位置してイジェクタ15が配置されているため、フック部材14の揺動回転量が最小限となる位置にイジェクタ15が位置し、イジェクタ15の姿勢がより一層安定する。
【0054】
また、フック部材14における連結保持部14dの傾斜面14hと、イジェクタ15における進出規制壁部15bの当接面15fとが、線接触状態で当接されているため、フック部材14とイジェクタ15とが相対的に揺動自在であり、フック部材14の姿勢に左右されずに、イジェクタ15の姿勢が安定し、従って、円筒コイルバネ23によるイジェクタ15の付勢方向がタング挿入路4cの進出方向となり、フック部材14の解除操作力に何ら影響を与えず、イジェクタ15によるタング部7c、8cの押出力が常に良好に発揮できる。
【0055】
さらに、タング部7c、8cの非ロック状態においては、表示開口部17gに赤色のバネ受体22が露出し、タング部材7、8の挿入による係止溝8fとフック部14aとのロック状態においては、表示開口部17gに緑色のロック表示部15cが露出する構造であり、ロック状態を視覚により容易に確認できる利点がある。
【0056】
また、解除操作部14cをフック部材14に一体に備えた構造であり、部品点数の削減が図れ、イジェクタ15と円筒コイルバネ23の追加によって容易にイジェクタ機構が提供でき、この点からも小型で安価な簡単な構造のイジェクタ機構付きのバックル装置が提供できる。
【0057】
さらに、本実施形態のような乳児用バックル装置であれば、ほとんどの部品を樹脂製とすることができ、より軽量化が図れる利点もある。
【0058】
なお、上記実施形態において、バネ受体22を介してバックル本体4の内壁部で円筒コイルバネ23の一端部を支持した構造を示しているが、バネ受体22を備えずに、直接、バックル本体4の内壁部で円筒コイルバネ23の一端部を支持する構造としてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明のバックル装置によれば、タング部材のタング部が挿入されるタング挿入口およびタング挿入口に続くタング挿入路を有するバックル本体と、バックル本体内に収納されてその基端部で揺動可能に支持されると共に、その他端部近傍に設けられて前記タング部の係止部に係脱自在に係止するフック部がタング挿入路に臨出する方向に弾発付勢されたフック部材と、フック部材に当接されると共に、フック部材の揺動方向に対して相対的に揺動自在で、かつタング部の挿入方向に沿って往復移動自在に保持され、タング挿入路に対するタング部挿入時にタング部と当接してタング挿入路から退避移動されるイジェクタと、一端部がイジェクタに支持されると共に他端部がバックル本体内壁部に支持され、イジェクタをタング挿入路に進出する方向に弾発付勢する押出バネ部材と、バックル本体より外部に臨出され、フック部と係止部との係止状態を解除する方向にフック部材を揺動させる解除操作部とを備え、フック部材は、フック部が設けられたフック本体部と、該フック本体部にタング挿入路を挟んで対向配置された解除操作部と、フック本体部と解除操作部とを基端部で連結すると共にイジェクタを保持する連結保持部とを備えてなるものであり、イジェクタを案内するガイド部材を別途設ける必要がなく、イジェクタを弾発付勢する押出バネ部材の他端側もバックル本体の内壁部で容易に支持でき、簡単な構造のイジェクタ機構付きのバックル装置が提供できるという利点がある。
そして、フック部材は、フック部が設けられたフック本体部と、フック本体部にタング挿入路を挟んで対向配置された解除操作部と、フック本体部と解除操作部とを基端部で連結すると共にイジェクタを保持する連結保持部とを備えてなる構造であるため、部品の兼用化により、部品点数の削減が図れ、小型で安価な簡単な構造のイジェクタ機構付きのバックル装置が提供できるという利点がある。
【0060】
また、タング部の非挿入状態において、イジェクタとフック部材とが、フック部材の揺動軸心と略平行な直線の線接触状態で当接されて相対的に揺動自在とされている構造とすれば、フック部材はイジェクタに対して自由に揺動自在であり、フック部材の姿勢に左右されずに、イジェクタの姿勢が安定し、従って、フック部材の解除操作力に何ら影響を与えず、イジェクタによるタング部の押出力が常に良好に発揮できるという利点がある。
【0061】
さらに、イジェクタがフック部材の揺動中心部近傍に位置して配置された構造とすれば、フック部材の揺動回転量が最小限となる位置にイジェクタが位置するため、イジェクタの姿勢がより一層安定するという利点がある。
【0062】
また、バックル本体に表示開口部が形成され、イジェクタに、フック部と係止部との係止状態で表示開口部に露出する表示部が備えられた構造とすれば、ロック状態において表示開口部に表示部が露出するので、ロック状態を視覚により容易に確認できるという利点がある。
【0064】
さらには、本実施形態のような乳児用バックル装置であれば、ほとんどの部品を樹脂製とすることができ、より軽量化が図れるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態が採用された乳児用チャイルドシートの全体斜視図である。
【図2】バックル装置の平面図である。
【図3】図2に示されるバックル装置の正面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面矢視図である。
【図5】バックル装置の動作説明断面図である。
【図6】バックル装置の動作説明断面図である。
【図7】バックル装置の動作説明断面図である。
【図8】左右のタング部材の組付説明図である。
【図9】下カバー体の平面図である。
【図10】図9のX−X線断面矢視図である。
【図11】図9に示される下カバー体の底面図である。
【図12】上カバー体の断面正面図である。
【図13】図12に示される上カバー体の右側面図である。
【図14】図12に示される上カバー体の底面図である。
【図15】図12のXV−XV線断面矢視図である。
【図16】フック部材の正面図である。
【図17】図16に示されるフック部材の平面図である。
【図18】図16に示されるフック部材の底面図である。
【図19】図16に示されるフック部材の右側面図である。
【図20】バネ受体の平面図である。
【図21】図20に示されるバネ受体の底面図である。
【図22】図20に示されるバネ受体の右側面図である。
【図23】イジェクタの正面図である。
【図24】図23に示されるイジェクタの底面図である。
【図25】図23に示されるイジェクタの左側面図である。
【図26】図23に示されるイジェクタの右側面図である。
【符号の説明】
4 バックル本体
4a タング挿入口
4c タング挿入路
7、8 タング部材
7c、8c タング部
8f 係止溝
14 フック部材
14a フック部
14b フック本体部
14c 解除操作部
14d 連結保持部
14f 支持翼部
14g インジェクタ保持孔
14h 傾斜面
15 イジェクタ
15a タング押出部
15b 進出規制壁部
15c ロック表示部
15d ガイド部
15e バネ保持孔
15f 当接面
17 上カバー体
17g 表示開口部
18 下カバー体
20 円すいコイルバネ
22 バネ受体
23 円筒コイルバネ

Claims (4)

  1. タング部材のタング部が挿入されるタング挿入口およびタング挿入口に続くタング挿入路を有するバックル本体と、
    前記バックル本体内に収納されてその基端部で揺動可能に支持されると共に、その他端部近傍に設けられて前記タング部の係止部に係脱自在に係止するフック部が前記タング挿入路に臨出する方向に弾発付勢されたフック部材と、
    前記フック部材に当接されると共に、フック部材の揺動方向に対して相対的に揺動自在で、かつ前記タング部の挿入方向に沿って往復移動自在に保持され、前記タング挿入路に対する前記タング部挿入時にタング部と当接してタング挿入路から退避移動されるイジェクタと、
    一端部が前記イジェクタに支持されると共に他端部が前記バックル本体内壁部に支持され、前記イジェクタをタング挿入路に進出する方向に弾発付勢する押出バネ部材と、
    前記バックル本体より外部に臨出され、前記フック部と前記係止部との係止状態を解除する方向に前記フック部材を揺動させる解除操作部と、
    を備え
    前記フック部材は、前記フック部が設けられたフック本体部と、該フック本体部に前記タング挿入路を挟んで対向配置された前記解除操作部と、フック本体部と解除操作部とを前記基端部で連結すると共に前記イジェクタを保持する連結保持部とを備えてなることを特徴とするバックル装置。
  2. 前記タング部の非挿入状態において、前記イジェクタと前記フック部材とが、フック部材の揺動軸心と略平行な直線の線接触状態で当接されて前記相対的に揺動自在とされていることを特徴とする請求項1記載のバックル装置。
  3. 前記イジェクタが前記フック部材の揺動中心部近傍に位置して配置されたことを特徴とする請求項1または2記載のバックル装置。
  4. 前記バックル本体に表示開口部が形成され、前記イジェクタに、前記フック部と前記係止部との係止状態で前記表示開口部に露出する表示部が備えられたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のバックル装置。
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