JPH0771523B2 - タングアセンブリ - Google Patents

タングアセンブリ

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JPH0771523B2
JPH0771523B2 JP4117474A JP11747492A JPH0771523B2 JP H0771523 B2 JPH0771523 B2 JP H0771523B2 JP 4117474 A JP4117474 A JP 4117474A JP 11747492 A JP11747492 A JP 11747492A JP H0771523 B2 JPH0771523 B2 JP H0771523B2
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base
belt
tongue assembly
clamping
web
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ケイス・アール・ボール
フィリップ・エイチ・マッキューニ
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ティーアールダブリュー・ヴィークル・セーフティ・システムズ・インコーポレーテッド
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    • A44B11/25Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts
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    • A44B11/2546Details
    • A44B11/2553Attachment of buckle to strap
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
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    • A44B11/2503Safety buckles
    • A44B11/2546Details
    • A44B11/2561Tongue elements
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T24/00Buckles, buttons, clasps, etc.
    • Y10T24/40Buckles
    • Y10T24/4079Sliding part of wedge
    • Y10T24/4084Looped strap

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  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Buckles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車輛の乗員の移動を拘束
する車輛シートベルトシステムに用いるタングアセンブ
リに関する。
【0002】
【従来の技術】公知の車輛シートベルトシステムは3点
連続ループシートベルトシステムである。一つの3点連
続ループシートベルトシステムはシートベルトリトラク
タと長尺なベルトウエブとを含む。このベルトウエブは
リトラクタから車輛に固定されたD−リングを通り、次
いで、車輛の床の近くの係留点に延びている。タングア
センブリがD−リングと係留点との間でベルトウエブの
長さ方向に沿って摺動可能である。シートベルトシステ
ムを用いるために、車輛の乗員はタングアセンブリを把
持してそれをバックルの中に挿入する。タングアセンブ
リがバックルに締結されたとき、ベルトウエブの一部は
車輛乗員の腹部を横切って延び、ベルトウエブの一部は
乗員の肩を斜めに横切って延びる。
【0003】タングアセンブリがバックルから解放され
たとき、ベルトウエブはリトラクタに巻きつけられる。
リトラクタがベルトウエブを巻いていくにつれてタング
アセンブリはベルトウエブと共に移動する。タングアセ
ンブリは、ベルトウエブがリトラクタに完全に引き込ま
れる前にD−リングに係合する。タングアセンブリがD
−リングに係合するとき、ベルトウエブがタングアセン
ブリを通して自由に引張られることがないなら、ベルト
引戻しは停止し、いくらかのベルトウエブが緩んだまま
で引戻されない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来技術では、タングアセンブリがバックルから解
放され、タングアセンブリがD−リングに係合したとき
ベルトがたるんだままになるという不都合があった。
【0005】従って、本発明の目的は、タングアセンブ
リがバックルの中に挿入されたときベルトウエブを確実
にクランプするが、タングアセンブリがD−リングに隣
接したときベルトウエブをタングアセンブリを通して自
由に移動せしめることができるタングアセンブリを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、ベルトウエブが車輛又は子供シートの
乗員の移動を拘束するシートベルトシステムにおける次
の如き特徴と有するタングアセンブリである。
【0007】即ち、このタングアセンブリはベース、カ
バーおよびクランプ部材を含む。ベースはバックルと係
合するラッチ部とベルトウエブが貫通する開口とを有す
る。カバーは起動部を有し、この起動部はベルトウエブ
の緊張時にベルトウエブに係合してカバーをベース上で
第一の位置と第二の位置との間に移動する。
【0008】クランプ部は、又、ベース上に移動するよ
うに取付けられている。このクランプ部材はベースの第
二のクランプ面に隣接して配置された第一のクランプ面
を有する。ベルトウエブは、ベースの第一のクランプ面
とクランプ部材の第二のクランプ面との間を通る。クラ
ンプ部材は、第一のクランプ面がベルトウエブを第二の
クランプ面にクランプしてベルトウエブがタングアセン
ブリを通して移動しないクランプ位置に移動可能であ
る。カバーは移動手段を有し、この移動手段は、カバー
が第一の位置から第二の位置に移動するときベルトウエ
ブをクランプするためにクランプ部材をクランプ位置に
移動する。
【0009】本発明の好ましい実施例において、カバー
はベース上に摺動するように取付けられている。クラン
プ部材はベース上に枢動するように取付けられたカムか
ら成る。カバーを第一の位置から第二の位置に摺動する
と、カムがクランプ位置に枢動する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0011】図1を参照すると、本発明を車輛又は子供
シートの乗員を車輛に対して拘束するのに用いる3点連
続ループシートベルトシステム10に適用した場合の実
施例が示してある。以下の説明ではシートベルトシステ
ム10が車輛乗員を拘束するのに用いられているが、本
発明を他のベルトシステムに適用することができること
を理解されたい。
【0012】車輛の運転中、車輛の乗員は、車輛の前部
座席として示されたシート12に座る。長尺なベルトウ
エブ14が乗員の周りに伸張可能である。このベルトウ
エブの一端は係留点18で車輛のボデイに係留されてい
る。ベルトウエブ14の他端は車輛のボデイに取付けら
れたリトラクタ20に取付けられている。ベルトウエブ
14の中間部はタングアセンブリ22およびD−リング
24を貫通している。シートベルトシステム10が不使
用状態にあるとき、ベルトウエブ14はリトラクタ20
に巻きつけられ且つ図1に実線で示す如く、シート12
の一側に略垂直方向に配置される。
【0013】シートベルトシステム10に係合するた
め、タングアセンブリ22は手で把持されてシート12
に座っている乗員の腹部と肩部を横切って引張られる。
タングアセンブリ22が乗員の腹部と肩部とを横切って
引張られるにつれてタングアセンブリはベルトウエブ1
4に沿って移動し、ベルトウエブ14はリトラクタ20
から引出される。ベルトウエブ14が乗員の腹部と肩部
とを横切って引張られたとき、タングアセンブリ22は
図1に破線で示す如く、バックル26に接続される。バ
ックル26は車輛のボデイ16に接続され且つ係留点1
8とは反対のシート12の側に配置されている。こうし
てシートベルトシステム10が組立てられると、ベルト
ウエブ14はタングアセンブリによって乗員の肩部を横
切って延びる肩部分28と乗員の腹部を横切って延びる
腹部分30とに分割される。
【0014】タングアセンブリ22はベース40(図2
〜図4参照)を含む。このベース40は金属のラッチプ
レート42とこのラッチプレート42上にモールドされ
たプラスチックボデイ44とを備えている。ラックプレ
ート42は上方の大きい側面46と下方の大きい側面4
8とを有する略平坦な金属片から成る。ラッチプレート
42はラッチ部50を含み、このラッチ部を通してバッ
クル26の一部を収容するラッチ開口52が貫通してい
る。ラッチプレート42は、熱処理され且つクロムメッ
キされたAISI4130スチールから作られるのが好
ましい。
【0015】ウエブ開口54が側面46、48間でラッ
チプレート52を貫通して設けられている。このウエブ
開口54は直線の先端縁56、直線の後端縁58、およ
び2つのわん曲した側縁60、62によって画定されて
いる。側縁60、62はベルトウエブ14がウエブ開口
54を通して自由に移動できるのに充分なほど、間隔を
あけて配置されている。ラッチプレート52の2つの接
続部64、66がウエブ開口54の両側に配置されてい
る。
【0016】先端部68がラッチ部50からラッチプレ
ート42の反対端に配置されている。ラッチプレート4
2の先端部68の端部70は図4に示す如く、ラッチプ
レート42の平面から外方に折曲げられている。
【0017】ベース40のプラスチックボデイ44はラ
ッチプレート42の先端部68の周りにモールドされて
いる。このプラスチックボデイ44は、デュポンの登録
商標であるZytelのブランドプラスチックから作ら
れるのが好ましい。このプラスチックボデイ44はラッ
チプレート42の接続部64、66上に延びている。こ
のプラスチックボデイ44は図4に示す如く横断面形状
において先端面72、下側面74、底面76、先端面7
8および第一のクランプ面80を有する。先端面72は
ラッチプレート42の平面を横切って延び且つウエブ開
口54を貫通している。
【0018】ベース40の第一のクランプ面80はラッ
チプレート42の平面に平行である。第一のクランプ面
80はプラスチックボデイ44のプラスチック材料によ
って形成された一連の歯82(図4および図9参照)を
含む。各歯82は第一のクランプ面80の平面に垂直な
垂直面84と第一のクランプ面80の平面に傾斜して形
成された傾斜面86とによって画定されている。傾斜面
86は垂直面84に対して90°より小さい角度、好ま
しくは約66°の角度で延びている。傾斜面86は垂直
面84およびベルトウエブ14を横切って延びる一連の
頂面(図9および図10参照)を形成している。
【0019】ベース40のプラスチックボデイ44はこ
のボデイの両側に配置された2つのカム支持ポスト9
6、98を含む。これらポスト96、98は第一のクラ
ンプ面80に対して垂直に延びている。円形の開口10
0がポスト96を貫通して設けられている。ガイドウエ
イ102がポスト98に対向するポスト96の内面10
4に形成されている。このガイドウエイ102は、2つ
の停止面108、110間に円周方向に90°宛延びる
円弧面106によって部分的に形成されている。ポスト
98はポスト96と対称に形成されて同様の開口100
およびガイドウエイ102を有する。
【0020】カム140が軸線142を中心にベース4
0上で回転するように取付けられている(図3、図9お
よび図10参照)。円形の中心開口144がカム140
を軸方向に貫通している。ピン146がカム140の開
口144を貫通している。ピン146の両端はポスト9
6、98の開口100の中に圧入されている。カム14
0はピン146上で回転可能である。このカム140
は、デルリン(Delrin,デュポンの登録商標)の
如きブランド樹脂たるアセタール樹脂から作られるのが
好ましい。
【0021】カム140は、タングアセンブリ22が図
9に示す解放状態にあるときベース40の第一のクラン
プ面80に対して略垂直に延びる先端面150を有す
る。このカム140は、タングアセンブリが図9に示す
如く解放状態にあるとき、ベース40の第一のクランプ
面80に略平行に延びる平坦なすきま面152を有す
る。このカム140は、又、好ましくはインボリュート
曲線の形状に形成されたわん曲した第二のクランプ面1
54を有する。軸線142と第二のクランプ面154と
の間の半径方向距離は軸線142とすきま面152との
間の半径方向距離より大きい。
【0022】一対の突起156がカム140の両端から
軸方向外方に延びている。これら突起はポスト96、9
8のガイドウエイ102内に収容されている。各突起
は、半径方向に延びる第一の端面158と半径方向に延
びる第二の端面160との間でカム140の軸線142
の周りに円周方向に延びている。端面158はガイドウ
エイ102の停止面108と係合可能であって図9で見
て反時計方向におけるカムの回転を制限する。突起15
6の端面160は、図10で見て時計方向におけるカム
140の回転を制限するようにガイドウエイ102の停
止面110と係合可能である。
【0023】カム140の突起156は端面158、1
60間で訳40°に亘って円周方向に延びている。ポス
ト96、98のガイドウエイ102は停止面108、1
10間で約90°に亘って円周方向に延びている。従っ
て、突起156はガイドウエイ102内で約50°の移
動範囲を有する。このため、カム140は軸線142の
周りで約50°の回転範囲を有する。
【0024】好ましい実施例ではカバー170である可
動部材がベース40上で摺動するように取付けられてい
る。このカバー170は2つの側壁174、176間に
延びる頂壁172を備えている。側壁174は内壁面1
78と外壁面180とを有する。側壁176は内壁面1
82と外壁面184とを有する。頂壁172はラッチプ
レート42の平面に対して略平行に延びる上部186
(図7)を含む。頂壁172の一部188は上部186
と前部190との間にある角度で延びている。
【0025】一連のリブ192がカバー170に形成さ
れ、頂壁172の内面194から垂下している。これら
リブ192はカバー170の側壁174,176に対し
て平行に延びている。各リブ192はカム140に対向
し第一のクランプ面80に対して垂直に延びる端面19
6で終っている。
【0026】カバー170の一側にはタブ198が側壁
174の内壁面178から内方に突出している。同様
に、カバー170の他側にはタブ200が側壁176の
内壁面184から内方に突出している。
【0027】カバー170は起動部202を含む。この
起動部202はラッチプレート42の平面に対して略垂
直で且つカム140の軸方向に平行に延びている。この
起動部202は両端面206,208間に延びベース4
0のラッチ部50に向って対向する平坦な前面204を
有する。この起動部202は支持ウエブ210によって
支持され、この支持ウエブはその両端で側壁174,1
76に夫々固定されたガイド部212,214から垂下
している。起動部202は、ラッチプレート42の接続
部64,66間で支持ウエブ210からウエブ開口54
の中に図8で見て上方に延びている。起動部202、支
持ウエブ210、ガイド部212,214は、全て、カ
バー170と一体に且つこのカバーの一部としてモール
ドされるのが好ましい。
【0028】カバー170のタブ198(図8)とガイ
ド部212はこれらの間にスロット216を画定してい
る。ラッチプレート42の接続部64はスロット216
内に収容されている。カバー170の反対側において、
タブ200とガイド部214とはこれらの間にスロット
218を画定している。ラッチプレート42の接続部6
6はスロット218内に収容されている。カバー170
はラッチプレート42の接続部64,66に沿って摺動
可能である。従って、カバー170と起動部202とは
ベース40に沿って摺動するように支持されている。
【0029】図6および図9はタングアセンブリ22の
部品を解放状態で示す。これは、例えば、安全装置10
(図1)のベルトウエブ14が引戻されてタングアセン
ブリ22がD−リング24に隣接して配置されるときの
タングアセンブリの状態である。この解放状態におい
て、カバー170(図6)は図6で見て第一の位置にベ
ース40に配置される。起動部202は、又、図6で見
て第一の位置にベース40に配置される。起動部202
はベース40のプラスチックボディ44の側面72から
間隔をあけて配置される。
【0030】解放状態において、ベルトウエブ14は比
較的真直ぐな状態にタングアセンブリ22を通して延び
る。ベルトウエブ14のラップ部30はベース40のラ
ッチ部50に平行でこのラッチ部に沿って延びる。ベル
トウエブ14の一部220はウエブ開口54を通してベ
ース40の中に延びる。
【0031】解放状態において、カム140は図6に示
す如く位置決めされる。カム140のすきま面152は
第一のクランプ面80に対して平行でこの第一のクラン
プ面に対向している。ベルトウエブ14はすきま面15
2と第一のクランプ面80との間を通る。すきま面15
2と第一のクランプ面80との間には十分な距離が設け
られ、この結果、ベルトウエブ14はカム140とクラ
ンプ面80との間に比較的自由に移動(走行)すること
ができる。歯82の傾斜面86は、頂面88を有する歯
82がベルトウエブ14の移動を、タングアセンブリ2
2を通して図6に矢印222によって指示した方向に十
分に抵抗しないように配置されている。
【0032】車輛の乗員は、タングアセンブリ22のラ
ッチ部50をバックル26に係合することによって安全
装置10をロックする。乗員は、ベルトウエブをタング
アセンブリ22に充分に通してその腹(ラップ)部分3
0が乗員の腹部の周りにきつく締まるまでベルトウエブ
14の肩部分28を引張る。次いで、乗員はベルトウエ
ブ14の肩部分28を解放する。次いで、安全装置10
が図1に破線で示す如き係止(ロック)状態になる。従
って、タングアセンブリは図7および図9に示すように
ロック状態になる。
【0033】タングアセンブリがロック状態になったと
き、ベルトウエブ14は、図7に示すように、タングア
センブリ22内でU形状になる。腹部分30と肩部分2
8とは共にラッチ部50の反対のタングアセンブリ22
の後端から延びている。ベルトウエブ14の腹部分30
は乗員の腹部の周りに締付けられ、このため緊張の状態
になる。この緊張力は、図7に矢印224で示す方向に
ベルトウエブ14の腹部分30に作用する。ベルトウエ
ブ14の肩部分28は、又、リトラクタ20によって加
えられる引戻力から緊張の状態にある。これら力はウエ
ブ開口54を通してベース40の中に延びるベルトウエ
ブ14の部分220に伝達される。
【0034】部分220に力が作用すると、ベルトウエ
ブが起動部202を図6に示す第一の位置から図7に示
す第二の位置に移動せしめる。部分220は起動部20
2の前面204に係合し且つ起動部202を図7に矢印
224で示す方向に移動する。起動部202は、この起
動部がベース40のプラスチックボディ44の側面72
に係合するまで上記の方向224に摺動する。この場
合、起動部202が矢印224の方向に更に摺動するこ
とは阻止される。
【0035】起動部202はカバー170と一体に且つ
カバーの一部として形成(モールド)される。従って、
起動部202が矢印224方向にベース40に対して移
動する際、カバー170の他の部分も又図6に示す第一
の位置から図7に示す第二の位置に矢印224方向に移
動する。カバー170がその方向224に十分に移動す
ると、リブ192の端面196はカム140の先端面1
50に係合する。
【0036】カム140は、図6の位置から図7の位置
に図6および図7で見て時計方向に回転される。第二の
クランプ面154は第一のクランプ面80に対向する位
置に回転される。カムの軸線142と第二のクランプ面
154との間の半径方向距離は、カム140の第二のク
ランプ面154がベルトウエブ14の肩部分28に係合
してこの肩部分を第一のクランプ面80にクランプする
のに充分大きい。
【0037】歯82の傾斜面86は、これら歯82がベ
ルトウエブ14に係合してベルトウエブ14が図7の矢
印224方向にタングアセンブリ22を通して移動しな
いようにする。従って、ベルトウエブ14はタングアセ
ンブリ22に確実にクランプされベルトウエブ14の腹
部分30を伸長させることはできない。
【0038】ベルトウエブ14の腹部分30に加えられ
た力が大きくなると、例えば車輛が突然に減速して乗員
がシート12に対して前方に投げ出されるような場合に
なると、起動部202がベース40の先端面72に対し
て第二の位置に一層の力を保持する。第二のクランプ面
154はベース40の第一のクランプ面80から一定の
距離を保持したままである。所定の負荷で、ベルトウエ
ブはスリップし、シートベルトシステム10の肩部分2
8と腹部分30に加えられた負荷をバランスする傾向が
ある。
【0039】車輛の乗員がシートベルトシステム10を
解放したとき、ベルトウエブ14の腹部分30のテンシ
ョンは解除される。リトラクタ20はベルトウエブ14
の肩部分28を引張りベルトウエブをリトラクタ20に
巻きつける。タングアセンブリ22は、このタングアセ
ンブリ22がD−リング24に達するまで乗員の肩部を
横切って引張られる。もしタングアセンブリが、システ
ムが巻き戻す前にD−リングに達しなければ、タングア
センブリはベルトウエブをバックルから解放された位置
に保持する。これは、タングアセンブリとベルトウエブ
との間の摩擦のために生ずる。
【0040】タングアセンブリ22がD−リング24に
達すると、このタングアセンブリ22は図1に示す略垂
直位置になる。リトラクタ22はベルトウエブ14をタ
ングアセンブリ22を通して図6の矢印222方向に引
張る。カム140が図6に示す位置に戻り、カバー17
0が図6に示す位置に戻る。歯82の傾斜面86の配置
のために、ベルトウエブ14は、歯82からの実質的な
抵抗を受けることなく、タングアセンブリ22を通して
比較的自由に移動することができる。ベルトウエブ14
がタングアセンブリ22を通して自由に移動できるため
にカム140のすきま面152と第一のクランプ面80
との間には十分なすきまがある。
【0041】プラスチックボディ44を金属のラッチプ
レート42にモールドするモールド工程中、ロケータピ
ンがラッチプレート42をモールドの位置に保持する。
プラスチックボディ44のプラスチック材料はロケータ
ピンの周りに流れる。モールド工程が終了後、プラスチ
ックボディ44には2つの開口230(図3)が残る。
この場合、ロケータピンはラッチプレート42に対して
位置決めされる。開口がプラスチックボディ44の面か
らラッチプレート42に延びている。2つの同様のロケ
ータピン開口(図示せず)がプラスチックボディ44の
下側に設けてある。
【0042】シートベルトシステム10(図1)がシー
ト12の乗員を拘束するのに用いられているが、このシ
ートベルトシステムをシート12の子供シート(図示せ
ず)を拘束するのに用いることもできる。シート12の
子供シートを拘束するのに用いるとき、シートベルトシ
ステム10は、ベルトウエブ14の腹部分30がシート
12の子供シートを保持するように係止される。タング
アセンブリ22はベルトウエブ14をクランプし、この
ためベルトウエブの腹部分30は伸ばすことができな
い。従って、子供シートはシート12に確実に保持され
る。このため、本発明は、子供シートを車輛シートに固
定するのに適したシートベルトシステムのためのタング
アセンブリを提供する。
【0043】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、ベルト
ウエブのたるみのないシートベルトリトラクタが提供さ
れるという実益がある。
【0044】尚、本発明は上述の実施例に限定されるも
のでなく種々の変更をなし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタングアセンブリを有する車輛の
シートベルトシステムの概略図。
【図2】図1のタングアセンブリの平面図。
【図3】部品を分解した図2のタングアセンブリの平面
図。
【図4】図3の4−4線断面図。
【図5】一部を破線で示す図2のタングアセンブリの一
部の平面図。
【図6】一つの状態を示す図1のタングアセンブリの縦
断面図。
【図7】他の状態を示す図6と同様の図。
【図8】部品を分解した図6の8−8線断面図。
【図9】タングアセンブリの部品を異なる位置で示す概
略図。
【図10】図9と同様の図。
【符号の説明】
10 シートベルトシステム 12 シート 14 ベルトウエブ 20 リトラクタ 22 タングアセンブリ 24 D−リング 26 バックル 40 ベース 42 ラッチプレート 80 第一のクランプ面 140 カム 170 カバー

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトウエブが車輛の乗員の移動を拘束
    するようにした安全装置に使用するタングアセンブリで
    あって、バックルと係合するラッチ部と前記ベルトウエ
    ブによって係合可能な第一のクランプ面と前記ベルトウ
    エブが貫通する開口とを有するベースと、該ベースに取
    付けられたカバーと、前記ベースに取付けられたクラン
    プ部材とを備え、前記カバーは、前記ベース上で該カバ
    ーを第一の位置と第二の位置との間に移動するためにベ
    ルトウエブの緊張時、ベルトウエブによって係合される
    起動部を有し、前記クランプ部材は前記ベース上に前記
    第一のクランプ面に隣接して配置された第二のクランプ
    面を有し、前記ベルトウエブは前記ベース上の第一のク
    ランプ面と前記クランプ部材上の第二のクランプ面との
    間を通り、前記クランプ部材は、前記クランプ部材の第
    二のクランプ面がベルトウエブを前記第一のクランプ面
    に対してクランプしてベルトウエブがタングアセンブリ
    を通して第一の方向に移動しないようにするクランプ位
    置に移動可能であり、前記カバーは、該カバーが第一の
    位置から第二の位置に移動するときにベルトウエブをク
    ランプするため前記クランプ部材をそのクランプ位置に
    移動させる移動手段を有することを特徴とするタングア
    センブリ。
  2. 【請求項2】 前記クランプ部材は前記ベース上に枢動
    するように取付けられたカムを備えている請求項1記載
    のタングアセンブリ。
  3. 【請求項3】 前記ベースがラッチプレートと該ラッチ
    プレート上にモールドされたプラスチックボデイ部とを
    備え、該プラスチックボデイ部には前記第一のクランプ
    面が設けられ、該プラスチックボデイ部は前記カムを前
    記ベース上に枢動するように支持するため前記第一のク
    ランプ面から上方に突出する一対のカム支持ポストを含
    んでいる請求項2記載のタングアセンブリ。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は少なくとも一つのリブを
    備え、該リブは前記カバーの内壁面から垂下し且つ前記
    クランプ部材をそのクランプ位置に移動するため該クラ
    ンプ部材に係合する面を有する請求項1記載のタングア
    センブリ。
  5. 【請求項5】 前記クランプ部材は前記ベースの前記ウ
    エブの開口から間隔をあけた位置でベルトウエブを横切
    って延び、ベルトウエブは前記ベースのウエブの開口か
    ら間隔をあけた前記位置で前記第一のクランプ面と第二
    のクランプ面との間にクランプされる請求項1記載のタ
    ングアセンブリ。
  6. 【請求項6】 前記ベースが略平坦なラッチプレートを
    備え、前記第一および第二のクランプ面がベルトウエブ
    をラッチプレートの平面を横切る方向にこれらクランプ
    面間にクランプするようにした請求項5記載のタングア
    センブリ。
  7. 【請求項7】 ベルトウエブが車輛の乗員の移動を拘束
    するようにした安全装置に使用するタングアセンブリで
    あって、バックルと係合するラッチプレートとベルトウ
    エブによって係合可能な第一のクランプ面とベルトウエ
    ブが通る開口とを有するベースと、該ベースに取付けら
    れた可動部材と、前記ベースに取付けられたクランプ部
    材とを備え、前記可動部材は起動手段を有し、該起動手
    段は可動部材を前記ベース上で第一の位置と第二の位置
    との間に移動するようにベルトウエブの第一の部分によ
    って係合可能であり、前記クランプ部材は前記ベース上
    で前記第一のクランプ面に隣接して配置された第二のク
    ランプ面を有し、前記ベルトウエブの第二の部分が前記
    ベース上の第一のクランプ面と、前記クランプ部材の第
    二のクランプ面との間を通過し、前記クランプ部材は前
    記クランプ部材の第二のクランプ面がベルトウエブの第
    二の部分を前記ベースの開口から間隔をあけた位置で前
    記第一のクランプ面に対してクランプしてベルトウエブ
    がタングアセンブリを通して第一の方向に移動しないよ
    うに構成され、前記可動部材は該可動部材がその第一の
    位置からその第二の位置に移動するときに前記クランプ
    部材をそのクランプ位置に移動するための移動手段を有
    しているタングアセンブリ。
  8. 【請求項8】 前記可動部材は頂壁と両側壁とを有する
    タングアセンブリのためのカバーを備え、前記起動手段
    は前記頂壁および両側壁に一体に形成されている請求項
    7記載のタングアセンブリ。
  9. 【請求項9】 前記クランプ部材は前記ベースに枢動す
    るように取付けられたカムを備えている請求項7記載の
    タングアセンブリ。
  10. 【請求項10】 前記第一のクランプ面は複数の歯を備
    え、該歯はベルトウエブを横切って延びる頂面を有し、
    該頂面は、前記第一の方向の方が該第一の方向とは反対
    の第二の方向よりも大きくベルトウエブが第一のクラン
    プ面を横切って移動するのを阻止するように配置されて
    いる請求項7記載のタングアセンブリ。
  11. 【請求項11】 前記ベースが略平坦なラッチプレート
    を備え、前記第一および第二のクランプ面が前記ラッチ
    プレートの平面を横切る方向にベルトウエブをこれらク
    ランプ面間にクランプする請求項7記載のタングアセン
    ブリ。
  12. 【請求項12】 ベルトウエブが車輛の乗員の移動を拘
    束するようにした安全装置に使用するタングアセンブリ
    であって、バックルと係合するラッチ部とベルトウエブ
    によって係合可能な第一のクランプ面と前記ラッチ部と
    第一のクランプ面との中間に配置されたウエブ開口とを
    有しベルトウエブの第一の部分が前記ウエブ開口を通し
    て延びるようにしたベースと、前記ベースに取付けられ
    たカバーと、前記ベースに取付けられたカムとを備え、
    前記カバーは、前記ウエブ開口内に少なくとも部分的に
    配置され且つ該カバーが第一の位置と第二の位置との間
    で前記ベースに沿って摺動するようにベルトウエブの第
    一の部分によって係合可能な起動部を有し、前記カムは
    前記ベースの第一のクランプ面に隣接して配置された第
    二のクランプ面を有し、ベルトウエブの第二の部分が前
    記ベースの第一のクランプ面と前記カムの第二のクラン
    プ面との間を通り、前記カムは、第一の位置と、前記カ
    ムの第二のクランプ面がベルトウエブの第二の部分を前
    記第一のクランプ面に対してクランプしてベルトウエブ
    がタングアセンブリを通して第一の方向に移動しないよ
    うにした第二の位置との間を枢動可能であり、前記カバ
    ーは、該カバーがその第一の位置からその第二の位置に
    摺動するとき前記カムに係合する面を有し、前記カバー
    の起動部は、前記カムをその第一の位置からその第二の
    位置に枢動してベルトウエブをクランプするために前記
    カバーをその第一の位置から第二の位置に摺動するよう
    にベルトウエブの第一の部分によって移動可能であるタ
    ングアセンブリ。
  13. 【請求項13】 前記カムは軸線の周りに回転可能であ
    り、前記カムの第二のクランプ面は、前記軸線から第一
    の距離だけ半径方向外方に間隔をあけて配置され、前記
    カムは前記軸線から前記第一の距離より小さい第二の距
    離だけ半径方向外方に間隔をあけたすきま面を有し、前
    記すきま面は前記カバーがその第一の位置にあるとき前
    記第一のクランプ面に略平行で且つ該第一のクランプ面
    から間隔をあけて配置されている請求項12記載のタン
    グアセンブリ。
  14. 【請求項14】 前記ベースが金属のラッチプレートと
    該ラッチプレート上にモールドされたプラスチックボデ
    イ部とを備え、該プラスチックボデイ部には前記第一の
    クランプ面が設けられ、前記第一のクランプ面は前記第
    一のクランプ面を横切るベルトウエブの移動を阻止する
    複数の歯を備えている請求項12記載のタングアセンブ
    リ。
  15. 【請求項15】 前記ベースが略平坦なラッチプレート
    を備え、前記第一および第二のクランプ面は前記ラッチ
    プレートの平面を横切る方向にベルトウエブをこれらク
    ランプ面間にクランプする請求項12記載のタングアセ
    ンブリ。
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