JP4007868B2 - 円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、グラビア印刷用又はフレキソ印刷用のグラビア印刷用又はフレキソ印刷用の被製版ロール、ロータリースクリーン用スリーブ或いは感光ドラム等の二つの円筒体を水平な一軸線上に左右配置にチャックできて、一の円筒体に対してワイピングクロスによりピンホールの原因となる汚れや油脂を完全に拭い去り、後を追って、感光剤等の塗布剤を円筒体へ均一に塗布し良好な感光膜を形成することを、二つの円筒体に対して択一に行なうことができる、円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
グラビア印刷ロールの製版方法の一つとして、被製版ロールの硫酸銅メッキ面を鏡面研磨して洗浄し表面を乾かせてから硫酸銅メッキ面に感光膜を塗布形成しレーザーにより画像を焼き付けてから現像し食刻しレジスト剥離してクロムメッキする、いわゆるエッチング法が行なわれている。
【0003】
感光膜の塗布を行なったときに感光膜が塗布されていないピンホールを生ずることが問題になっており、その原因として考えられることは、いくつかあり、一つ目の原因は鏡面研磨して洗浄し表面を乾かせるときに純水が使われていないこと、二つ目の原因は鏡面研磨して洗浄しても表面に付着している研磨粉等を必要十分に洗い落とせないこと、三つ目の原因は研磨装置の部屋は感光膜塗布装置の部屋と隔離され研磨は湿式で行なわれ研磨粉が感光膜塗布装置の部屋に入り込まないようになっているが製版室のクリーン度が低くて搬送時に付着すること、四つ目の原因は感光膜塗布装置(特開平6−230580)の塗布ロールがスポンジロールであり長時間経過により表面の微細粒子の脱落があることが挙げられる。
【0004】
特開平6−230580に示すように、従来は、ピンホールを生ずることを回避するための感光膜塗布の前処理として、硫酸銅メッキ面にアルコール洗浄が行なっているが、タンクに貯留したアルコール液にタンクに付設した回転駆動される塗布ロールを浸漬し、塗布ロールを回転駆動される被製版ロールの硫酸銅メッキ面に一端に対して異なる方向に接触回転させて他端へ移動することでアルコール洗浄を行なっていた。
【0005】
又、従来のロール又はドラムへの感光剤等の塗布方法としては、例えば、特開平6−230580と特開平6−165963がある。特開平6−230580は、3つの塗布ロールのうちの1つを回転駆動される被製版ロールの一端下面に近接し移動方向前側がアップ回転となるように面長方向に移動して、被製版ロールにアルコール洗浄、レジスト塗布またはレジストに上塗りする酸化防止膜塗布を工程順に自動的に行える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特開平6−230580は、被製版ロールに付着しているピンホールの原因となる汚れや油脂を塗布ロールで拭い取ってタンクに貯留したアルコール液中に回収することになっているので、汚れが再付着することになっていることが分った。
又、特開平6−230580は、塗布ロールによる被製版ロールへのレジスト塗布やレジストに上塗りする酸化防止膜塗布について、回転される塗布ロールを回転される被製版ロールに線接触させて行なっているので、塗布ロールが磨り減ることが確認され、塗布ロールから分離した微細粒が被製版ロールへレジストとともに付着してピンホールの原因になっていることが分かった。
又、回転される塗布ロールを回転される被製版ロールに線接触させてスパイラルに塗布しているので、塗布が均一ではなく粘性が高いレジストにあっては乾燥する前の段階では肉眼でスパイラル筋が見える塗布が行なわれており、耐レーザー感光性が膜厚依存性が大きいレジストにあっては焼付けにトラブルを起こす惧れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、上述した点に鑑み案出したもので、被製版ロールや感光ドラム等の円筒体に付着しているピンホールの原因となる汚れや油脂を完全に拭い去ることができ、この拭浄作業に並行し後を追って、ネガ型感光剤やポジ型感光剤やアブレーション可能な黒色遮光剤、レジストに上塗りする酸化防止剤等の塗布剤をグラビア印刷用、フレキソ印刷用、ロータリースクリーン印刷用、又はエンドレスオフセット印刷用の被製版ロール、或いはレーザープリンターや複写機の感光ドラムへ均一に塗布して良好な被膜を形成することができ、特に、グラビア印刷用又はフレキソ印刷用の被製版ロール、ロータリースクリーン用スリーブ或いは感光ドラム等の二つの円筒体を水平な一軸線上に左右配置にチャックできて、塗布ロールを接触回転させて塗布を行なうことを廃し、一の円筒体に対してワイピングクロスによりピンホールの原因となる汚れや油脂を完全に拭い去り、後を追って、感光剤等の塗布剤を円筒体へ均一に塗布し良好な感光膜を形成することを、二つの円筒体に対して択一に行なうことができる、円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
[請求項1]に記載の発明は、円筒体を両端チャックして回転する円筒体チャック回転手段が水平な一軸線上に左右配置に二つ装備され、チャックされる二つの円筒体に沿って移動する共用の移動台と、移動台に設けられていて円筒体の軸心に直交する方向に円筒体に対して接近して位置調整自在であり円筒体に接近したときに円筒体を受け入れる湾部を有する可動ブラケットと、可動ブラケットに設けられた共用の拭浄ヘッドと、可動ブラケットに設けられているか又は移動台に昇降テーブルを介して設けられている共用の塗布ヘッドを備え、
拭浄ヘッドと塗布ヘッドが円筒体の軸心方向に並び、移動台が一の円筒体の一端に対応する位置から他端に対応する位置まで移動して、拭浄ヘッドが回転する円筒体の一端から他端まで拭浄を行ない、塗布ヘッドが拭浄ヘッドの後を追って円筒体の一端から他端まで被膜を形成する塗布を行ない、塗布膜が乾燥するまで円筒体の回転を続行することを、二つの円筒体チャック回転手段によりチャックされる二つの円筒体に対して択一に行なうように構成されており、
拭浄ヘッドは、可動ブラケットに取付けた原反リールから自己発塵性がないワイピングクロスのテープを繰り出して可動ブラケットの湾部を挟む対抗部に備えた一対のガイドロールに掛け渡して、テープを巻き取りボビンで巻き取っていきテープ走行を行ない、可動ブラケットを円筒体に接近移動させて円筒体を可動ブラケットの湾部に入れて円筒体をテープの走行方向とは逆方向に回転しテープの巻き取りを行なうことによりテープが回転する円筒体に摺接して円筒体に付着している汚れや油脂を拭浄するように構成され、
塗布ヘッドは、上端が開放しており下部に液流下口を有する溢流液受け容器の中央に縦管として備えられ管上端が溢流液受け容器の上端よりも高くなっている塗布管の上端を、円筒体の一端下面に近接させ、ロールの周面速度と塗布管の塗り幅と塗布液の粘度によって決まる単位時間当たりの塗布面積に塗布する塗布量よりも若干多い流量の感光剤或いは遮光剤等の塗布液を流量変化の脈動が生じない状態に塗布管の下端に供給して、塗布管の上端より僅かに盛り上がって溢れ出ようとする塗布液を前記回転される円筒体にスパイラルに隙間を空けないで塗布しかつ塗布されずに流れ出る塗布液を回収するようにして、塗布管を円筒体の一端下面から他端下面まで移動することにより塗布液を円筒体にスパイラルに隙間を空けないで塗布し、塗布膜が乾燥するまで円筒体の回転を続行することを構成されていることを特徴とする円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置を提供するものである。
【0009】
[請求項2]に記載の発明は、拭浄ヘッドは、可動ブラケットに取付けた原反リールから自己発塵性がないワイピングクロスのテープを繰り出して可動ブラケットの湾部を挟む対抗部に備えた一対のガイドロールに掛け渡して、テープをトルクモータにより回転駆動される巻き取りボビンに巻き取るとともに原反リールからのテープの繰り出しに制動を加えるように構成され、可動ブラケットを円筒体に接近移動させて円筒体を可動ブラケットの湾部に入れて円筒体をテープの走行方向とは逆方向に回転しトルクモータが回転してテープを巻き取りボビンに巻き取り、テープが回転する円筒体に摺接して円筒体に付着している汚れや油脂を拭浄し、テープによる拭浄が円筒体の一端から他端まで行なわれるように移動台が円筒体に沿って移動するように構成されていることを特徴とする[請求項1]に記載の円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置を提供するものである。
【0010】
[請求項3]に記載の発明は、塗布ヘッドは、上端が開放しており下部に液流下口を有する溢流液受け容器の中央に縦管として備えられ管上端が溢流液受け容器の上端よりも高くなっている塗布管の上端を、円筒体の一端下面に近接させ、密閉タンクに感光剤或いは遮光剤等の塗布液を貯留すると共に圧縮気体を送り込んでその圧力により塗布液を一端を密閉タンク内の塗布液に連通し他端を前記塗布管の下端に連通するフレキシブルチューブ内に流通させかつ流量調整弁により流量を絞ることにより前記塗布管の下端にロールの周面速度と塗布管の塗り幅と塗布液の粘度によって決まる単位時間当たりの塗布面積に塗布する塗布量よりも若干多い流量として流量変化の脈動が生じない状態に供給し、もって、塗布管の上端より僅かに盛り上がって溢れ出ようとする塗布液を前記回転される円筒体にスパイラルに隙間を空けないで塗布しかつ塗布されず溢流液受け容器に流れ出る塗布液を液流下口を通して回収するようにして、塗布管を円筒体の一端下面から他端下面まで移動することにより塗布液を円筒体の全面に塗布し、塗布膜が乾燥するまで円筒体の回転を続行することを特徴とする[請求項1]に記載の円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本願発明の円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本願発明の円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置の正面図を示す。
図2は、拭浄ヘッドの作業開始前の要部の拡大側面図である。
図3は、拭浄ヘッドの作業中の要部の拡大側面図である。
図4は、塗布ヘッドの概念図を示す。
図1において、符号1のケーシングは、前面上部にロール出し入れ用開口1a,1bを左右に二つ有するとともに上昇して各ロール出し入れ用開口1a,1bを閉じるロール出し入れ用扉2a,2bを二つ有している。
ケーシング1内には水平な一軸線上に左右配置に二つの円筒体チャック回転手段3A,3Bが備えられている。二つの円筒体チャック回転手段3A,3Bは、モータ(図示しない)により回転駆動される駆動側チャック3aと、可動テーブル3bに設けられロール長さに対応して移動しテイルチャック3cとで円筒体Rをチャックすることができ円筒体Rの径の入力により所要低速度例えば周速が0.5m/sとなる回転数を算出して該回転数で回転するようになっている。二つの円筒体チャック回転手段3A,3Bは、ヘッドチャック側がどちらに来ても良い。ハンドリングロボットが二つの円筒体チャック回転手段3A,3Bの配列に対応したハンドリングを行なえば足りる。
この実施の形態にかかる円筒体Rは、100φmm×800mm〜300φmm×2000mmの大きさのグラビア印刷用の被製版ロールである。
【0012】
二つの円筒体チャック回転手段3A,3Bの下側には、レール4上に載置された移動台5がボールねじ駆動により円筒体Rに沿って往復移動することができ、移動台5上に装備された昇降テーブル6に可動ブラケット7が設けられ、該可動ブラケット7には二つの円筒体Rに関して共用の拭浄ヘッドが装備され、又、昇降テーブル6には二つの円筒体Rに関して共用の塗布ヘッドが装備されている。円筒体チャック回転手段3A,3Bに対応してチャックされる各円筒体Rに近接し円筒体Rに沿って移動することができるブラケット52が設けられ、各ブラケット52にドライヤー53が設けられている。ドライヤー53は、円筒体Rへ向けて熱風を吹き付けている塗布膜をバーニングする役目を果たす。
【0013】
昇降テーブル6を昇降する構成は、移動台5に設けられた縦方向の直動ガイド8に昇降テーブル6が案内されているとともに、ボールねじ(図示しない)が移動台5に縦軸となるように設けられかつ該ボールねじに螺合するボールナット(図示しない)が昇降テーブル6に設けられていて、サーボモータ(図示しない)によりボールねじが回転されボールナットがランナーになる構成である。
可動ブラケット7は、上記の昇降を行なう昇降テーブル6に対してさらに昇降する構成である。可動ブラケット7を昇降する構成は、昇降テーブル6に設けられた雌ガイド9に可動ブラケット7に設けられた雄ガイド10が案内されているとともに、昇降テーブル6と可動ブラケット7とがシリンダ装置11で連結され、シリンダ装置11の伸縮により可動ブラケット7が昇降テーブル6に対して昇降する構成である。
可動ブラケット7は、シリンダ装置11が伸張作動することにより昇降テーブル6よりも先に上昇するようになっており、次いで、昇降テーブル6が昇降したときに、円筒体チャック回転手段3によりチャックされた円筒体Rを受け入れる湾部7aを有している。
可動ブラケット7には、湾部7aの中央部に対応して近接センサー12が付設されている。近接センサー12は湾部7aに受け入れる円筒体Rの下面とのギャップが例えば3mmになったときに検出信号を出力するようになっており、この検出信号に基づいて、昇降テーブル6が上昇停止するようになっている。
従って、シリンダ装置11の伸張により可動ブラケット7を大きく上昇ストロークさせ、次いで、円筒体Rを径の大小に関らず可動ブラケット7の湾部7aに最大に入れるための、可動ブラケット7の円筒体Rの径に応じたストロークを昇降テーブル6に分担させて、動作時間の短縮と位置決めストロークの短小化が図られている。
移動台5の移動速度は円筒体Rが1回転すると例えば8〜10mm移動するように円筒体Rの回転数に応じて替えられる。
【0014】
拭浄ヘッドは、可動ブラケット7に取付けた原反リール13から自己発塵性がないワイピングクロスのテープTを繰り出して可動ブラケット7の湾部7aを挟む対抗部に備えた一対のガイドロール14,15に掛け渡して、テープTを第1のトルクモータ16により回転駆動される巻き取りボビン17に巻き取るとともにガイドロール14に対してシリンダ装置20によりニップ圧を付与される制動用フリーロール35を押し付けてテープTを挟圧してかつガイドロール14の回転に制動を与えることにより原反リール13からのテープTの繰り出しに制動を加えるように構成されている。
制動用フリーロール35は、ガイドロール14に対して例えば0.5mm離れるように軸部と軸受に遊びがあり、シリンダ装置20が伸張作動により制動用フリーロール35が付勢され、制動用フリーロール35がガイドロール14に対してニップ圧を加えるようになっている。
円筒体チャック回転手段3は、第1のトルクモータ16に負荷がかかるように、原反リール13から繰り出されるテープTの走行方向とは逆方向に円筒体Rを回転するようになっている。
【0015】
リワインダー軸18は、第2のトルクモータ19の出力軸に連結解離でき、軸方向に引き抜いて取外すことが出来るように構成され、原反リール13の中心孔を嵌挿支持している。第2のトルクモータ19は、第1のトルクモータ16よりもトルクが小さくて原反リール13からのテープTの繰り出しに制動を与える方向に回転駆動するように設けられている。
第1のトルクモータ16により原反リール13からのテープTの繰り出しが行なわれるから、第2のトルクモータ19は、駆動が与えられている回転方向とは逆にクリープ回転することでテープTの繰り出しに制動を与えることができる。
従って、テープTの繰り出しに制動を与えることは、シリンダ装置20によりニップ圧を付与される制動用フリーロール35でガイドロール14を押圧することと第2のトルクモータ19の共同作用により行なわれる。
【0016】
ワイピングクロスは、超極細長繊維のポリエステル又はポリエステルとナイロンからなり自己発塵性がないクロスである。好適なワイピングクロスとしては、カネボウ株式会社のワイピングクロスのサヴィーナミニマックス(登録商標)があり、これは、0.1デニール(1〜5μmmの太さ)の超極細繊維であり、長繊維であるポリエステルとナイロンからなり、原糸断面がくさび状であり、埃を取り込み、自己発塵性がないクロスである。他に、東レ株式会社のワイピングクロスは超極細長繊維のポリエステルからなり自己発塵性がないクロスであり、適用可能である。
原反リール13は、ワイピングクロスのテープTをボビンに巻いたものであり、カネボウ株式会社製と東レ株式会社製のものを購入使用できる。
【0017】
塗布ヘッドは、溢流液受け容器21と塗布管22とからなり、溢流液受け容器21が昇降テーブル6に設けられたブラケット23に支持されている。ケーシング1の後面壁の外方にはエアコンプレッサー24と第1の密閉タンク25と第2の密閉タンク26と溢流液回収タンク27が備えられている。
【0018】
溢流液受け容器21は、例えば内径が50mmの大きさであり上端が開放しており下部に液流下口を有するコップ形状の有底容器であり、塗布管22は例えば内径が10mmの大きさであり溢流液受け容器21の底面中央に縦管として貫通して備えられ、塗布管22の上端が溢流液受け容器21の上端よりも例えば10mm高くなっている。
塗布装置は、昇降テーブル6を上昇させて塗布管22の上端を被製版ロールRの下面に対して例えば500μmのギャップを有する状態に近接させることができる。500μmのギャップになったときに昇降テーブル6の上昇を停止する手段としては、ブラケット23に近接センサ(図示しない)を設ける。
【0019】
図1のエアコンプレッサー24により生成される圧縮空気は、図2に示すように、二つの減圧弁28,29を通りここで二段階に減圧されて脈動が解消され例えば1kg/cm2とされ、次いでオイルフィルター30に通されここで圧縮空気に含まれる油分が捕捉除去され、次いで第1の電磁三方弁31、第2の電磁三方弁32、電磁四方弁33に分れて通る。
第1の電磁三方弁31、第2の電磁三方弁32は、オンのときに入口ポートとこれに対向する出口ポートが連通しかつオフのときに入口ポートとこれに直角方向の大気流出ポートが連通するようになっている。電磁四方弁33は、オンのときに入口ポートとこれに対向する出口ポートが連通しかつオフのときに入口ポートとこれに直角方向の一の大気流出ポートが連通し、かつ出口ポートとこれに直角方向の他の大気流出ポートが連通するようになっている。
第1の電磁三方弁31を通る圧縮空気は第1の密閉タンク25に導入され、第2の電磁三方弁32を通る圧縮空気は第2の密閉タンク26に導入され、電磁四方弁33を通る圧縮空気はフレキシブルチューブ36を介して流量調整弁47の弁体を開くためのポートに導入される。
【0020】
第1の密閉タンク25は、容器本体25aに蓋25bを被せてクランプ25cで締付けて密閉状態を確保できる。蓋25bには、感光液注入口に仕切り弁42を介して蓋付きのラッパ状注入容器37が取付けられている。又、蓋25bには、圧縮空気取り入れ口があり管38を介して第1の電磁三方弁31の出口ポートと連通接続されている。又、蓋25bには、圧縮空気排気口があり仕切り弁39が取付けられている。容器本体25a の底部にはドレン抜き弁40が取付けられている。
【0021】
第2の密閉タンク26は、容器本体26aに蓋26bを被せてクランプ26cで締付けて密閉状態を確保できる。蓋26bに設けられた感光液注入口に仕切り弁42とフィルター43の出口ポートが連通接続されている。フィルター43の入口ポートに一端が接続された管44は第1の密閉タンク25の蓋25bに設けられた孔に挿通され第1の密閉タンク25の底部に臨んでいる。管44の蓋25bの貫通部は密閉が確保されている。蓋26bに設けられた感光液出口の内端に被嵌された管45は第2の密閉タンク26の底部に臨んでいる。蓋26bに設けられた感光液出口の外端に仕切り弁46が取付けられ、この仕切り弁46と流量調整弁47の液体流入ポートがフレキシブルチューブ48で連通接続されている。さらに、蓋26bには圧縮空気排気口があり仕切り弁49が取付けられている。容器本体26a の底部にはドレン抜き弁50が取付けられている。
【0022】
流量調整弁47は、液体流入ポート47aからフレキシブルチューブ48を通流する塗布液を流入させて弁体47bが便座とのギャップを流量を絞って通流させて液体流出ポート47cからフレキシブルチューブ34を介して塗布管22の下端に流入させる。
弁体47bは僅かな移動により便座とのギャップを微小に変化できる形状であり便座へ押し付けられる方向にばねで付勢されている。フレキシブルチューブ36を通流する圧縮気体を気体流入口47dより導入すると、圧縮気体で弁体47bと一体のプランジャが押圧され弁体47bを便座から離れる方向に移動して開弁できる。そして、調整ねじの摘み47eをねじ込む方向に回すと弁体47bを便座から離れる距離を位置規制でき開弁の度合いを調整できるようになっている。
流量調整弁47は、溶剤を含む塗布液に対して防爆機能を有している。
【0023】
溢流液受け容器21の液流下口にはフレキシブルチューブ51が接続され、フレキシブルチューブ51の下端が溢流液回収タンク27に入っている。
【0024】
作用を説明する。
拭浄ヘッドと塗布ヘッドが円筒体Rの軸心方向に並び、移動台5が円筒体Rの一端に対応する位置から他端に対応する位置まで移動して、拭浄ヘッドが回転する円筒体Rの一端から他端まで拭浄を行ない、塗布ヘッドが拭浄ヘッドの後を追って円筒体Rの一端から他端まで被膜を形成する塗布を行なう。拭浄ヘッドと塗布ヘッドは共用であり移動台5が移動することで、円筒体に対する拭浄と塗布を左右の円筒体に対して交互に行なう。一方の円筒体に対する拭浄と塗布を終えると、移動台5が移動して他方の円筒体に対する拭浄と塗布を開始するが、該一方の円筒体の塗布膜が乾燥するまで円筒体の回転を続行し、塗布膜が乾固したら、ドライヤー53が回転する円筒体に熱風を吹き付けて移動して円筒体の表面に対する感光膜の密着性を高める。
【0025】
拭浄ヘッドによる作用を説明する。
原反リール13を取付けてワイピングクロスのテープTを制動用フリーロール35を巻いてガイドロール14,15に掛け渡してテープ繰り出し端を巻き取りボビン17に巻き付ける。
円筒体チャック回転手段3が円筒体Rをチャックする。次いで、移動台5が円筒体Rの一端に対応する位置に移動する。
シリンダ装置11を伸張して可動ブラケット7を昇降テーブル6に対して上昇し、次いで、昇降テーブル6が上昇していき、可動ブラケット7の湾部7aに円筒体Rが相対的に入り込み円筒体Rの下面とのギャップが例えば3mmになったときに近接センサー12が検出信号を出力して昇降テーブル6が上昇停止する。
昇降テーブル6の上昇と略同時に、第1のトルクモータ16と第2のトルクモータ19が駆動し、シリンダ装置20が伸張作動して、ワイピングクロスのテープTにテンションが加わりテープ走行が開始する。
昇降テーブル6が上昇すると、円筒体Rがガイドロール14,15に掛け渡されたテープTに接触して可動ブラケット7の湾部7aに相対的に入り込んできて、テープTが円筒体Rの周面を摺接走行する。円筒体Rの回転はテープTの走行方向とは逆方向となる。従って、テープTがテンションを弛めないで回転する円筒体Rに摺接走行して円筒体Rに付着している汚れや油脂の拭浄を開始する。
昇降テーブル6が上昇を停止して、数秒経過後に移動台5が円筒体Rの一端に対応する位置から他端に対応する位置まで移動する。従って、ワイピングクロスのテープTによる拭浄が円筒体Rの一端から他端まで行なわれる。
次いで、昇降テーブル6が下降復帰してからシリンダ装置11が縮小して可動ブラケット7を昇降テーブル6に対して下降し、ガイドロール14,15に掛け渡されたテープTが円筒体Rから離れて水平に張った状態に戻った時点で第1のトルクモータ16と第2のトルクモータ19が駆動停止し、シリンダ装置20が縮小作動して、テープ走行が停止し、移動台5が元位置へ復帰移動する。
【0026】
塗布ヘッドによる作用を説明する。
第1の電磁三方弁31をオフにして圧縮空気が第1の電磁三方弁31より大気に放出され第1の密閉タンク25には流入しないようにしてから、仕切り弁39、仕切り弁41を開いてラッパ状注入容器37の蓋を開けてネガ型感光剤又はポジ型感光剤又はアブレーション可能な黒色遮光剤又はレジストに上塗りする酸化防止剤等の塗布剤をラッパ状注入容器37を通して第1の密閉タンク25に貯留する。
次いで、仕切り弁39、仕切り弁41を閉じるとともにラッパ状注入容器37の蓋を閉じ、仕切り弁49、仕切り弁42を開いてからエアコンプレッサー24を作動し第1の電磁三方弁31をオンにすると、第1の密閉タンク25内に圧力気体が流入する。第1の密閉タンク25内の塗布剤の液面が圧力気体で押圧されるから、塗布剤は管44を通りフィルター43で濾過され第2の密閉タンク26内に流入する。全量が第2の密閉タンク26内に流入したら、第1の電磁三方弁31をオフにするとともに仕切り弁49、仕切り弁42を閉じる。
次いで、仕切り弁46を開いてから、第2の電磁三方弁32をオンにして圧力気体を第2の密閉タンク26内に流入するとともに、電磁四方弁33をオンにして流量調整弁47を開弁する。すると、第2の密閉タンク26内の塗布剤の液面が圧力気体で押圧されるから、塗布剤は仕切り弁46、フレキシブルチューブ48を通り流量調整弁47に流入しフレキシブルチューブ34を介して塗布管22の下端に流入する。
次いで、塗布管22の上端より塗布剤が溢れ出るようにしてから、流量調整弁47の調整ねじの摘み47eを回して開弁の度合いを調整できるようになって塗布液の量を調整する。この場合、塗布膜の厚さは、ロールの回転数と塗布剤の粘度と塗布管22の上端より塗布剤が溢れ出る量の関数であるので、実際に試し塗りして乾燥した膜の厚さを測定して、所望の膜厚が得られるように、流量調整弁47の調整ねじの摘み47eを調整する。設定目標は、前記塗布管の下端にロールの周面速度と塗布管の塗り幅と塗布液の粘度によって決まる単位時間当たりの塗布面積に塗布する塗布量よりも若干多い流量として流量変化の脈動が生じない状態に供給できるようにする。
エアコンプレッサー24で生成される圧力気体の脈動変化は、僅かながら第2の密閉タンク26内に及ぼすが、流量調整弁27で通過流量が大幅に絞られることでカットされ、さらに内径が大きい塗布管22内を上昇する流れは脈動が完全に解消する。
塗布管22の上端より溢れ出る塗布剤は、フレキシブルチューブ51を介して溢流液回収タンク27に回収される。
以上で、塗布の準備が終了し、第2の電磁三方弁32と電磁四方弁33をオフにする。すると、流量調整弁47が閉弁して塗布液は塗布管22とフレキシブルチューブ48に充満した状態に保たれる。
以後、塗布を行なうことが出来る。
ロールチャック回転手段3により被製版ロールRを水平に両端チャックして所要低速度で回転する。移動台5を移動して塗布管22を被製版ロールRの一端下方に位置させる。昇降テーブル6を上昇して塗布管22の上端が被製版ロールRの下面に対して例えば500μmのギャップを有する状態に近接して停止する。第2の電磁三方弁32と電磁四方弁33をオンにして、第2の密閉タンク26内の圧縮気体を流入してタンク内を所定の低圧に保つと共に、流量調整弁47を開弁する。
すると、塗布管22の上端より塗布液が溢れ出てロールRに塗布される。移動台5が被製版ロールRの一端から他端へ走行して行くと、被製版ロールRにスパイラルに隙間を空けないで塗布液を塗布することができる。移動台5が被製版ロールRの他端へ到達すると、第2の電磁三方弁32と電磁四方弁33をオフになり、流量調整弁47を閉弁してする。塗布管22の上端より塗布液が溢れ出るのが止まる。昇降テーブル6が下降し移動台5が初期位置へ復動する。被製版ロールRは、塗布膜が乾燥するまで回転を続行する。
塗布膜が乾燥すると、ドライヤー53が円筒体Rの一端に近接し熱風の吹き付けを開始する。そして、ドライヤー53が円筒体Rの他端間で移動する。塗布膜はスパイラルスキャン方式で熱風を吹き付けられて現像に良好な結果をもたらす円筒体Rへの密着力を増した感光膜となる。
例えば、右のロールチャック回転手段3により被製版ロールRを両端チャックして、円筒体Rに対して拭浄と感光膜塗布を追いかけ方式で行なっている間に、左のロールチャック回転手段3により被製版ロールRを両端チャックする。右の円筒体Rに対して拭浄と感光膜塗布を終えたら、移動台5を移動して左の円筒体Rの一端に対応させ拭浄と感光膜塗布を追いかけ方式で行なうことを開始し、感光膜の塗布を終えた右の円筒体Rは引き続き回転させて自然乾燥させてからドライヤー53によるバーニング処理を行ない、終了後にチャック解除してレーザー露光の工程へ搬送する。
【0027】
上記の実施の形態では、塗布液の原液を第1の密閉タンク25に入れてフィルター43を通して第2の密閉タンク26に入れるようにしているので、塗布液の原液にピンホールの原因になる不純物が入っていてもピンホールが生じない良好な塗布ができる。
又、上記の実施の形態では可動ブラケットの湾部に円筒体を入れてワイピングクロスのテープを円筒体に有効な長さ巻き付ける位置決め動作を、昇降テーブルに対する可動ブラケットの昇降で大きなストロークを稼ぎ、昇降テーブルの小さなストローク及び位置決め制御を行なう二段動作方式を採用しているので、最大径が最小径の数倍もあるいずれの径の円筒体に対しても迅速に動作させることができ、又、テープをトルクモータにより回転駆動される巻き取りボビンに巻き取るとともに原反リールからのテープの繰り出しに制動を加える構成なのでワイピングクロスのテープにテンションを与えつつ早過ぎない良好な速度で巻き取って行くことが出来て良好な拭浄が行なえる。
【0028】
本願発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。上端が開放しており下部に液流下口を有する溢流液受け容器の中央に縦管として備えられ管上端が溢流液受け容器の上端よりも高くなっている塗布管の上端を、ロールチャック回転手段により水平に両端チャックされ回転されるロール又はドラムの一端下面に近接させ、開放タンクに貯留する塗布液を塗布管の下端に供給する手段として、一端を開放タンクに貯留する塗布液に浸漬され他端を塗布管の下端に連通接続されるフレキシブルチューブを設けて、このフレキシブルチューブの所要中途の外側から圧迫してかつ圧迫位置を移動することを反復してチューブ内に塗布液を流通させるローラー扱き式ポンプを備え、脈動を抑えるために、塗布管の内部に摩擦損失手段を付設しかつフレキシブルチューブの途中にバルーン等の圧力逃がし手段を付設しても良い。
【0029】
従来法で、タンク内のアルコール液を取り替えて5本の被製版ロールをアルコール洗浄して感光膜をコートして現像したところ、1本目は8個、2本目は12個、3本目は15個、4本目は36個、5本目は59個のピンホールを生じ、平均26個のピンホールを生じたのに対して、5本の被製版ロールに本願発明を適用してワイピングクロスのテープで拭浄し感光膜をコートして現像したところ、1本目は1個、2本目は2個、3本目は6個、4本目は0個、5本目は0個のピンホールを生じ、平均1.8個のピンホールしか生じなかった。
【0030】
上記の実施の形態は、グラビア印刷用の被製版ロールについてワイピングクロスのテープで拭浄して感光剤を塗布して現像時にピンホールが生じないことを確認したが、本願発明の装置は、ネガ型感光剤やポジ型感光剤やアブレーション可能な黒色遮光剤、レジストに上塗りする酸化防止剤等の塗布剤をグラビア印刷用、フレキソ印刷用、又はエンドレスオフセット印刷用のグラビア印刷用又はフレキソ印刷用の被製版ロール、ロータリースクリーン印刷用スリーブ、或いはレーザープリンターや複写機の感光ドラムへ均一に塗布して良好な被膜を形成するために、塗布の前に適用することができ、被製版ロールや感光ドラム等の円筒体に付着しているピンホールの原因となる汚れや油脂を完全に拭い去ることができる。
【0031】
【発明の効果】
本願発明によれば、被製版ロールや感光ドラム等の円筒体に付着しているピンホールの原因となる汚れや油脂を完全に拭い去ることができ、この拭浄作業に並行し後を追って、ネガ型感光剤やポジ型感光剤やアブレーション可能な黒色遮光剤、レジストに上塗りする酸化防止剤等の塗布剤をグラビア印刷用、フレキソ印刷用、又はエンドレスオフセット印刷用のグラビア印刷用又はフレキソ印刷用の被製版ロール、ロータリースクリーン印刷用スリーブ、或いはレーザープリンターや複写機の感光ドラムへ均一に塗布して良好な被膜を形成することができ、特に、一の円筒体に対してワイピングクロスによりピンホールの原因となる汚れや油脂を完全に拭い去り、後を追って、感光剤等の塗布剤を円筒体へ均一に塗布し良好な感光膜を形成することを、二つの円筒体に対して択一に行なうことができ、ロール同士の接触を廃してピンホールの原因を排除でき塗膜に高い均一性が得られる、円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置を提供できる。
本願発明によれば、可動ブラケットに湾部を形成して湾部の入口の両側に設けたガイドロールにワイピングクロスのテープを掛け渡して湾部に円筒体を入れるようにしたので最大径が最小径の数倍もあるいずれの径の円筒体に対しても、ワイピングクロスのテープを円筒体に有効な長さ巻き付けることができ、そして、ワイピングクロスのテープを円筒体の回転方向とは逆方向になるように走行させる構成であるので、被製版ロールや感光ドラム等の円筒体に付着しているピンホールの原因となる汚れや油脂を完全に拭い去ることができる。又、本願発明によれば、塗布剤に不純物が混入しないように円筒体に均一に塗布できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置の正面図を示す。
【図2】拭浄作業を行なう前の要部の拡大側面図である。
【図3】拭浄作業中の要部の拡大側面図である。
【図4】塗布ヘッドの概念図を示す。
【符号の簡単な説明】
R・・・円筒体、1・・・ケーシング、1a,1b・・・ロール出し入れ用開口、2a,2b・・・ロール出し入れ用扉、3A,3B・・・円筒体チャック回転手段、3a・・・駆動側チャック、3b・・・可動テーブル、3c・・・テイルチャック、4・・・レール、5・・・移動台、6・・・昇降テーブル、7・・・可動ブラケット、7a・・・湾部、8・・・直動ガイド、9・・・雌ガイド、10・・・雄ガイド、11・・・シリンダ装置、12・・・近接センサー、13・・・原反リール、14・・・ガイドロール、15・・・ガイドロール、16・・・第1のトルクモータ、17・・・巻き取りボビン、18・・・リワインダー軸、19・・・第2のトルクモータ、20・・・シリンダ装置、T・・・ワイピングクロスのテープ、21・・・溢流液受け容器、22・・・塗布管、23・・・ブラケット、24・・・エアコンプレッサー、25・・・第1の密閉タンク、25a・・・容器本体、25b・・・蓋、25c・・・クランプ、26・・・第2の密閉タンク、26a・・・容器本体、26b・・・蓋、26c・・・クランプ、27・・・溢流液回収タンク、28・・・減圧弁、29・・・減圧弁、30・・・オイルフィルター、31・・・第1の電磁三方弁、32・・・第2の電磁三方弁、33・・・電磁四方弁、34・・・フレキシブルチューブ、35・・・制動用フリーロール、36・・・フレキシブルチューブ、37・・・ラッパ状注入容器、38・・・管、39・・・仕切り弁、40・・・ドレン抜き弁、41・・・仕切り弁、42・・・仕切り弁、43・・・フィルター、44・・・管、45・・・管、46・・・仕切り弁、47・・・流量調整弁、47a・・・液体流入ポート、47b・・・弁体、47c・・・液体流出ポート、48・・・フレキシブルチューブ、49・・・仕切り弁、50・・・ドレン抜き弁、51・・・フレキシブルチューブ、52・・・ブラケット、53・・・ドライヤー、
Claims (3)
- 円筒体を両端チャックして回転する円筒体チャック回転手段が水平な一軸線上に左右配置に二つ装備され、チャックされる二つの円筒体に沿って移動する共用の移動台と、移動台に設けられていて円筒体の軸心に直交する方向に円筒体に対して接近して位置調整自在であり円筒体に接近したときに円筒体を受け入れる湾部を有する可動ブラケットと、可動ブラケットに設けられた共用の拭浄ヘッドと、可動ブラケットに設けられているか又は移動台に昇降テーブルを介して設けられている共用の塗布ヘッドを備え、
拭浄ヘッドと塗布ヘッドが円筒体の軸心方向に並び、移動台が一の円筒体の一端に対応する位置から他端に対応する位置まで移動して、拭浄ヘッドが回転する円筒体の一端から他端まで拭浄を行ない、塗布ヘッドが拭浄ヘッドの後を追って円筒体の一端から他端まで被膜を形成する塗布を行ない、塗布膜が乾燥するまで円筒体の回転を続行することを、二つの円筒体チャック回転手段によりチャックされる二つの円筒体に対して択一に行なうように構成されており、
拭浄ヘッドは、可動ブラケットに取付けた原反リールから自己発塵性がないワイピングクロスのテープを繰り出して可動ブラケットの湾部を挟む対抗部に備えた一対のガイドロールに掛け渡して、テープを巻き取りボビンで巻き取っていきテープ走行を行ない、可動ブラケットを円筒体に接近移動させて円筒体を可動ブラケットの湾部に入れて円筒体をテープの走行方向とは逆方向に回転しテープの巻き取りを行なうことによりテープが回転する円筒体に摺接して円筒体に付着している汚れや油脂を拭浄するように構成され、
塗布ヘッドは、上端が開放しており下部に液流下口を有する溢流液受け容器の中央に縦管として備えられ管上端が溢流液受け容器の上端よりも高くなっている塗布管の上端を、円筒体の一端下面に近接させ、ロールの周面速度と塗布管の塗り幅と塗布液の粘度によって決まる単位時間当たりの塗布面積に塗布する塗布量よりも若干多い流量の感光剤或いは遮光剤等の塗布液を流量変化の脈動が生じない状態に塗布管の下端に供給して、塗布管の上端より僅かに盛り上がって溢れ出ようとする塗布液を前記回転される円筒体にスパイラルに隙間を空けないで塗布しかつ塗布されずに流れ出る塗布液を回収するようにして、塗布管を円筒体の一端下面から他端下面まで移動することにより塗布液を円筒体にスパイラルに隙間を空けないで塗布し、塗布膜が乾燥するまで円筒体の回転を続行することを構成されていることを特徴とする円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置。 - 拭浄ヘッドは、可動ブラケットに取付けた原反リールから自己発塵性がないワイピングクロスのテープを繰り出して可動ブラケットの湾部を挟む対抗部に備えた一対のガイドロールに掛け渡して、テープをトルクモータにより回転駆動される巻き取りボビンに巻き取るとともに原反リールからのテープの繰り出しに制動を加えるように構成され、可動ブラケットを円筒体に接近移動させて円筒体を可動ブラケットの湾部に入れて円筒体をテープの走行方向とは逆方向に回転しトルクモータが回転してテープを巻き取りボビンに巻き取り、テープが回転する円筒体に摺接して円筒体に付着している汚れや油脂を拭浄し、テープによる拭浄が円筒体の一端から他端まで行なわれるように移動台が円筒体に沿って移動するように構成されていることを特徴とする[請求項1]に記載の円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置。
- 塗布ヘッドは、上端が開放しており下部に液流下口を有する溢流液受け容器の中央に縦管として備えられ管上端が溢流液受け容器の上端よりも高くなっている塗布管の上端を、円筒体の一端下面に近接させ、密閉タンクに感光剤或いは遮光剤等の塗布液を貯留すると共に圧縮気体を送り込んでその圧力により塗布液を一端を密閉タンク内の塗布液に連通し他端を前記塗布管の下端に連通するフレキシブルチューブ内に流通させかつ流量調整弁により流量を絞ることにより前記塗布管の下端にロールの周面速度と塗布管の塗り幅と塗布液の粘度によって決まる単位時間当たりの塗布面積に塗布する塗布量よりも若干多い流量として流量変化の脈動が生じない状態に供給し、もって、塗布管の上端より僅かに盛り上がって溢れ出ようとする塗布液を前記回転される円筒体にスパイラルに隙間を空けないで塗布しかつ塗布されず溢流液受け容器に流れ出る塗布液を液流下口を通して回収するようにして、塗布管を円筒体の一端下面から他端下面まで移動することにより塗布液を円筒体の全面に塗布し、塗布膜が乾燥するまで円筒体の回転を続行することを特徴とする[請求項1]に記載の円筒体を拭浄して被膜を塗布形成する装置。
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