JP4007599B2 - ヘッドレスト支持構造 - Google Patents

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JP4007599B2 JP2003143730A JP2003143730A JP4007599B2 JP 4007599 B2 JP4007599 B2 JP 4007599B2 JP 2003143730 A JP2003143730 A JP 2003143730A JP 2003143730 A JP2003143730 A JP 2003143730A JP 4007599 B2 JP4007599 B2 JP 4007599B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドレストステーが突出されたヘッドレストをシートバックにて支持するヘッドレスト支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のヘッドレスト支持構造として、図31に示すものが知られている。図は、後部座席のシートバック1にてヘッドレスト2を支持する構造を分解斜線図により示している。図において、シートバック1の上辺部分にて幅方向に配向された金属製フレーム3には、シートバック1の縦方向に配向された金属製ブラケット4,4が所定の間隔とされて溶接固定されている。ヘッドレスト2の底面から下方に突出された二本のヘッドレストステー5,5は、上記ブラケット4,4に挿入支持される筒体の樹脂製ヘッドレストサポート6,6に挿通され、ヘッドレストサポート6,6を介して間接的にフレーム3に支持されている。
【0003】
一方のヘッドレストステー5の側面には、軸方向に沿って複数の高さ調整溝7が設けられている。このヘッドレストステー5を挿入した支持可能なヘッドレストサポート6の上側端部には、高さ調整溝7に挿入した係合可能なロック部材8が取り付けられている。このロック部材8は、図示しないばねにより高さ調整溝7への挿入方向(図の左上方向)に付勢されており、高さ調整溝7に挿入して係合している。そして、ロック部材8を手で図の右下方向に押圧すると、高さ調整溝7との係合を解除させることができ、ヘッドレスト2を降下させることができる。
【0004】
また運転者及び/又は乗車者は、運転席及び/又は座席に座ったまま前方及び/又は後方視界(以下、後方視界等とする)を拡げるため、ヘッドレストを昇降させることが可能な電動モータを後部座席のシートバックに設けるとともに、運転席及び/又は座席(以下、運転席等とする)から手の届く位置にこの電動モータをオンオフさせるボタンを設けることも行われている。この場合、運転者及び/又は乗車者(以下、運転者等とする)は、運転席等に座ったままこのボタンを操作することにより、後部座席に配置されたヘッドレストを降下させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする問題】
上述した従来の技術においては、以下のような課題があった。前者のヘッドレスト支持構造では、運転者等は運転席等に座ったまま後部座席のシートバックに設けられたヘッドレストを降下させることができなかった。その結果、後方視界等を拡げるためには、運転者等は運転席等から離れてロック部材8を直接押圧操作するという煩わしい動作をする必要があった。
【0006】
後者のヘッドレスト支持構造では、運転席等に座ったまま後方視界等を拡げることができるものの、ヘッドレストを電動で降下させる装置にコストがかかりすぎるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ヘッドレストを確実に降下できること、ヘッドレスト支持装置を低コストで製造できこと、また手の届かない位置にあるヘッドレストを、ワンタッチで降下させること等が可能であって、種々の様態の構造を採用できるヘッドレスト支持構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、シートバックに設けた軸方向に沿って複数の高さ調整溝を有するヘッドレストステーが貫設可能に挿入されるとともに、このヘッドレストステーを支持可能とする筒体と
この筒体に取り付けた上記ヘッドレストステーの高さ調整溝に挿入した係合可能なロック部と、このロック部を上記高さ調整溝への挿入方向に付勢する付勢手段とを有するロック機構と、
上記筒体の軸線方向と略平行とされてこの筒体に対してこの軸線方向に移動可能に取り付けた柱状部材と、
上記筒体に設けられるとともに、上記柱状部材の移動に応じて上記ロック部を上記挿入方向とは反対方向に移動し、上記ヘッドレストステーとの係合を解除するロック解除部材とを具備したヘッドレスト支持構造であって、
上記ヘッドレストステーの下側端部に外嵌可能に係合し、このヘッドレストステーを軸方向下側に付勢する上記筒体に設けた下端が細いスプリングと、
このヘッドレストステーの下側端部の外周に設けた上記スプリングの下端と係合可能な係合溝と、
上記筒体の下側端部には上記スプリングの下側を載置しながら上記ヘッドレストステーの下側端部を貫通可能とする内方向に廷出した棚状部を形成したことを特徴とするヘッドレスト支持構造としてある。
【0009】
本発明のヘッドレスト支持構造では、軸方向に沿って複数の高さ調整溝を有するヘッドレストステーが突設されたヘッドレストは、シートバックにて支持される。シートバックには筒体が設けられており、ヘッドレストステーは筒体に挿入されてシートバックにて支持される。この筒体にはヘッドレストステーの高さ調整溝に挿入した係合可能なロック部が取り付けたあり、ロック部は付勢手段により高さ調整溝への挿入方向に付勢されている。そして、ロック部と付勢手段とからロック機構が構成される。
【0010】
筒体には、筒体の軸線方向と略平行とされてこの軸線方向に移動可能に柱状部材が取り付けられている。柱状部材がこの軸線方向に移動すると、筒体に設けられたロック解除部材により、ロック部は高さ調整溝への挿入方向とは反対方向に移動してヘッドレストステーとの係合が解除される。これによりヘッドレストステーが、筒体内を下方に移動する。従って、ヘッドレストは、このヘッドレストステーの下方への移動により降下する。
【0011】
即ち、柱状部材を動かすことによりヘッドレストステーとロック部材との係合を解除させることができ、電動モータを使用せずに手の届かない位置にあるヘッドレストを降下させることが可能となる。
【0012】
ここで、ヘッドレストステーは、筒体に挿入可能な外周面を有すれば、その形態は限定されず様々な形状が考えられる。例えば、筒体が円筒形であるとき、ヘッドレストステーは円筒形であってもよいし、円柱形や楕円柱形であってもよい。また筒体が短形の内周面を有しているとき、ヘッドレストステーを角形や短形筒体としてもよい。
【0013】
ロック機構とロック解除部材は様々な構成が考えられる。その一例として、請求項1にかかる発明は、上記ロック機構は、上記筒体の上側端部に設けられ、また、上記ロック解除部材は、上記筒体に対して回動可能に取り付けられ、一端が上記柱状部材の上側端部にて押圧可能とされるとともに他端が上記ロック部と係合し、この一端がこの柱状部材の上側端部に押圧されると回動し、この他端が上記挿入方向とは反対方向に移動する構成としてある。
【0014】
即ち、筒体に対して回動可能に取り付けたロック解除部材の一端は、柱状部材の上側端部にて押圧可能とされている。またこのロック解除部材の他端は、筒体の上側端部に取り付けたロック部と係合している。柱状部材を押圧すると、ロック解除部材の一端が柱状部材の上側端部に押圧され、ロック解除部材は回動し、この他端が高さ調整溝への挿入方向とは反対方向に移動する。この移動により、ロック部とヘッドレストステーとの係合が解除される。
【0015】
尚、ロック機構を構成する付勢手段は様々な構成が考えられ、具体的形状や材質等は限定されない。例えば、金属や樹脂製のスプリング、板バネ、所定の屈曲部位に応力を作用させる構成など種々の構成を採用可能である。
【0016】
筒体をシートバックに設ける構成は様々考えられる。その一例として、請求項3にかかる発明は、上記筒体を挿入した支持可能な受け筒が上記シートバックに設けられ、上記筒体は、上記受け筒に挿入されたときに内方向へ撓みながらこの受け筒の内側面を押圧するばね部を有し、上記ヘッドレストステーは、上記内方向へ撓んだばね部に側面を押圧される構成としてある。
【0017】
即ち、筒体は、シートバックに設けられた受け筒に挿入されて支持される。ここで、筒体が受け筒に挿入されると、内方向へ撓みながら受け筒の内側面を押圧するばね部により筒体は受け筒に支持され、受け筒に対するがたつきがなくなる。また、内方向へ撓んだばね部がヘッドレストステーの側面を押圧する。従って、ヘッドレストステーはこのばね部にて筒体を介して受け筒に支持され、筒体に対するがたつきがなくなる。さらに、ヘッドレストステーの側面がばね部に押圧されているので、ヘッドレストステーとロック部材との係合が解除されたとき、ヘッドレストをスムーズに降下させることが可能となる。
【0018】
柱状部材を筒体の軸線方向に移動させる構成は様々考えられる。その一例として、請求項4にかかる発明は、上記シートバックに対して回動可能に設けられるとともに、一端にて上記柱状部材の下側端部を当該柱状部材の上側端部方向に押圧可能な押圧レバーと、上記押圧レバーにおける上記一端とは反対側の他端に接続されて、引っ張り操作によりこの押圧レバーを回動させてこの押圧レバーの一端にて上記柱状部材の下側端部を押圧させるワイヤとが設けられている構成としてある。
【0019】
即ち、押圧レバーの上記他端に接続されたワイヤを引っ張る操作を行うと、ワイヤはシートバックに対して回動可能に設けられた押圧レバーを回動させる。すると、押圧レバーは、上記一端にて柱状部材の下側端部を当該柱状部材の上側端部方向に押圧する。そして、筒体に設けられたロック解除部材により、ロック部は高さ調整溝への挿入方向とは反対方向に移動してヘッドレストステーとの係合が解除される。
【0020】
また、請求項5にかかる発明は、上記シートバックに対して回動可能に設けられるとともに、一端にて上記柱状部材の下側端部を当該柱状部材の上側端部方向に押圧可能な押圧レバーと、上記押圧レバーにおける上記一端とは反対側の他端を押圧可能なソレノイドが設けられ、上記押圧レバーは、他端を上記ソレノイドに押圧されると回動して上記一端にて上記柱状部材の下側端部を押圧する構成としてある。
【0021】
即ち、ソレノイドが押圧レバーにおける上記他端を押圧すると、押圧レバーは、回動して、上記一端にて柱状部材の下側端部を当該柱状部材の上側端部方向に押圧する。そして、筒体に設けられたロック解除部材により、ロック部とヘッドレストステーとの係合が解除される。
【0022】
さらに、請求項6にかかる発明は、双方向に回転可能なモータを有し、このモータの回転力を上記軸線方向の力に変換して上記柱状部材の下側端部をこの軸線方向に移動させる柱状部材駆動機構が設けられている構成としてある。
【0023】
即ち、モータが回転すると、柱状部材駆動機構によりモータの回転力は筒体の軸線方向の力に変換され、柱状部材の下側端部はこの軸線方向に移動する。そして、筒体に設けられたロック解除部材により、ロック部とヘッドレストステーとの係合が解除される。
【0024】
ところで、シートバックが鉛直方向から大きく傾けられる等、ヘッドレストが降下し難い状況も考えられる。そこで、請求項7にかかる発明は、上記ヘッドレストステーは、下側端部が上記筒体を貫通した状態でこの筒体に支持され、上記筒体を貫通したヘッドレストステーの下側端部に係合してこのヘッドレストステーを軸方向下側に付勢するスプリングが設けられている構成としてある。
【0025】
即ち、筒体は、ヘッドレストステーの下側端部を貫通させてこのヘッドレストステーを支持する。そして、ヘッドレストステーの下側端部に係合したスプリングにより、このヘッドレストステーは軸方向下側に付勢される。ここで、ヘッドレストステーは筒体のばね部に側面を押圧されているので、スプリングの付勢力と併せてより確実にがたつきをなくすことができる。また、ヘッドレストステーとロック部との係合が解除されると、ヘッドレストは、このスプリングにより確実に降下する。その際、ヘッドレストステーは筒体のばね部に側面を押圧されているので、急激に降下することはない。
【0026】
上記スプリングを利用した構成の一例として、請求項8にかかる発明は、上記スプリングは、下端が細くされるとともに上記ヘッドレストステーの下側端部に外嵌可能とされ、上記ヘッドレストステーの下側端部の外周には、上記スプリングの下端と係合可能な係合溝が形成され、上記スプリングを収容可能な筒形状とされ、上側端部にて上記筒体の下側端部が挿入され、下側端部には上記スプリングの下端を載置しながら上記ヘッドレストステーの下側端部を貫通可能とする内方向に廷出した棚状部が形成された下側筒部材が上記シートバックに設けられ、上記ヘッドレストステーの下側端部は、上記スプリングを収容した上記下側筒部材に挿入されるとこのスプリングが外嵌されるとともに上記棚状部を貫通して上記係合溝において上記スプリングの下端と係合し、上記スプリングは、上端が上記下側筒部材内で上記筒体の下側端部に当接して下端にて上記ヘッドレストステーの下側端部を軸方向下側に付勢する構成としてある。
【0027】
即ち、下端が細くされたスプリングを下側筒部材に収容すると、このスプリングの下端は下側筒部材の下側端部において内方向に廷出した棚状部に載置される。筒体の下側端部を下側筒部材の上側端部に挿入し、ヘッドレストステーの下側端部を筒体と下側筒部材とに貫通させると、スプリングはヘッドレストステーの下側端部に外嵌されるとともに下端がこのヘッドレストステーの下側端部と係合する。そして、ヘッドレストステーの下側端部は、軸方向下側に付勢される。このように、ヘッドレストステーを下側筒部材に挿入するだけでヘッドレストステーを軸方向下側に付勢させることができる。
【0028】
むろん、上記スプリングは、ヘッドレストステーに外嵌されないものを採用することも可能であり、この場合であってもこのヘッドレストステーを軸方向下側に付勢することが可能である。
【0029】
下側筒部材は、様々な構成が考えられる。その一例として、請求項9にかかる発明は、上記ヘッドレストステーの下側端部は、軸方向下側となるほど細くされ、上記スプリングは、上端が太くされ、上記下側筒部材は、上側端部において軸線方向を基準とした開口の垂直断面が軸線方向上側となるほど広くされて上記スプリングの上端を係止可能であるとともに、下側端部において軸線方向を基準とした開口の垂直断面が軸線方向下側となるほど狭くされている構成としてある。
【0030】
即ち、上端が太くされたスプリングは、上端が下側筒部材の上側端部に係止されてこの下側筒部材に収容される。また、ヘッドレストステーの下側端部は軸方向下側となるほど細くされているので、ヘッドレストステーの下側端部をスムーズにスプリング内に挿入することができる。さらに、スプリングの下端が細くされているので、ヘッドレストステーの下側端部がスプリング内を貫通したときにスプリングの下側は外方向に押し拡げられた後にヘッドレストステーの係合溝に係合する。
【0031】
下側筒部材内に別部材を収容してもよい。そこで、請求項10にかかる発明は、上記下側筒部材とスプリングとの間には、筒形状とされた弾性部材が介装されている構成としてある。
【0032】
即ち、シートバックに振動が伝えられても、下側筒部材とスプリングとは接触せず、また、振動が筒形状とされた弾性部材に吸収される。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、低コストにて手の届かない位置にあるヘッドレストを降下させることが可能なヘッドレスト支持構造を提供することができる。従って、運転者等(後部座席等)は後方視界等が確保されること、又は安全性に寄与できる。
【0034】
さらに、請求項1にかかる発明によれば、確実にがたつきをなくすことができるとともに、ヘッドレストステーとロック部との係合が解除されたときにヘッドレストをスムーズに降下させることが可能な構成例を提供することができ、ヘッドレストを取り付ける作業を容易にさせることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)ヘッドレスト支持構造の説明:
(2)ヘッドレスト支持構造の作用:
【0036】
(3)変形例:
(1)ヘッドレスト支持構造の説明:
図1は、本発明の一実施形態にかかるヘッドレスト支持構造の概略を分解斜視図により示している。尚、図に示すようにシートバック10が起こされた状態を基準として上下関係を説明することにする。
【0037】
図において、後部座席のシートバック10にはヘッドレスト20が支持されるようになっている。このヘッドレスト20は、円筒形状とされた金属性のヘッドレストステー21,22が突設されている。尚、図において左側ヘッドレストステー21には、軸方向に沿って複数の高さ調整溝23が設けられている。この実施形態のヘッドレストステーはヘッドレストから二本突設されているが、ヘッドレストにヘッドレストステーが一本のみ設けられていてもよいし、三本以上設けられていてもよい。
【0038】
シートバック10には、ヘッドレストステー21,22を挿入した支持可能な筒形状の筒形状の樹脂製ヘッドレストサポート(筒体)31,31が設けられている。図において左側のヘッドレストサポート30の上側端部には、ヘッドレストステーの高さ調整溝23と係合可能なロック機構40が設けられている。このヘッドレストサポート30には、当該ヘッドレストサポート30の軸線L1方向と略平行とされた円柱形状の金属製柱状部材50が取り付けられている。この柱状部材50は、軸線L1方向に移動可能とされている。またこのヘッドレストサポート30の上部には、高さ調整溝23とロック機構40との係合を解除可能なロック解除部材60が設けられている。
【0039】
シートバック10の上辺部分にて幅方向に配向された金属製フレーム11には、シートバック10の縦方向に配向された金属製ブラケット(筒体)70,71が所定の間隔とされて溶接固定されている。シートバック10に設けられたブラケット70,71は、ヘッドレストサポート30,31を挿入して支持可能となっている。ヘッドレストステー21,22は、このブラケット70,71に挿入支持されるヘッドレストサポート30,31に挿通され、ヘッドレストサポート30,31を介して間接的にフレーム11に支持されている。
【0040】
シートバック10の板金部には、ブラケット70,71の下方となる位置にてシートバック10の縦方向に配向された金属製の下側筒部材80,81がスポット溶接により固定されている。シートバック10に設けられたこの下側筒部材80,81は、筒形状とし、上側端部にヘッドレストサポート30,31の下側端部が挿入される。
【0041】
図2は、図1の左側のヘッドレストサポート30とロック機構40の構成を分解斜線図により示している。尚、ヘッドレストサポート30の外形の一部については、簡略化して描いている。
【0042】
ヘッドレストサポート30は、上下方向に貫通する貫通穴30aと、 上側端部にてヘッドレストサポート30の軸線L1と略直角方向に開口した操作部保持穴30bと、樹脂製ばね(ばね部)32とを有している。一方、ロック機構40は、ヘッドレストサポート30の上側端部に取り付けたヘッドレストステーの高さ調整溝23に挿入した係合可能なロック部41と、ロック部41を高さ調整溝23への挿入方向(図の右下方向)に付製するコイルスプリング(付製部)42とを有している。
【0043】
ロック部41を操作保持穴30bに右側から挿入し、貫通穴30aにヘッドレストステー21を挿入して保持するようになっている。図3は、ロック部41を操作部保持穴30bに挿入した状態をA−A断面図により示している。
【0044】
ロック部41は、中央に穴の空いた略板状の基体41aと、基体41aに繋がるボタン部41bと、高さ調整溝23内に進退する金属製の係合片41cとを有している。係合片41cは板状の部材であり、その長手辺側の一方に凸部を有し他方に凹部を有するとともに、短手辺の縁側に一対の穴が設けられている。上記基体41a上面においてボタン部41bと反対側の角には一対の突起41d、41dが設けられるとともにこの突起41d、41dの手前に係合片41cの穴に係合可能な一対の凸部41eが凸設されている。また、基体41aにおけるボタン部41bとは反対側の位置には、ロック解除部材60の上端を挿入可能な貫通穴41fが形成されている。
【0045】
係合片41cの凸部を突起41dの間に配設しつつ突起41dを係合片41cの穴に挿入することによって、係合片41cはガタが防止された状態で、基体41a上に支持される。ロック部41は、ヘッドレストサポート30との間にスプリング42を介在させて操作部保持穴30bに挿入される。従って、係合片41cを有するロック部41は、スプリング42により図2の右下方向に付勢される。
【0046】
一方、ヘッドレストステー21の片側には図4に示すようにその軸方向に沿って複数の高さ調整溝23が形成されている。また、複数の高さ調整溝23よりも下側に抜止用溝23aも形成されている。これらの溝23、23aはロック部41における係合片41cの凹部に対向する位置とされ、ヘッドレストサポート30に対するヘッドレストステー21の挿入量を調整することによって係合片41cの凹部と対面する溝が異なってくる。係合片41cの凹部は、図の右下方向に付勢されるので、ボタン部41bが押圧されていない状態では23、23aと対面したときに係合する。
【0047】
ヘッドレストステー21の下側端部24は、軸方向下側になるほど細くされている。この下側端部24の外周には、詳しくは後述するが、外嵌されるスプリングの下端と係合可能な係合溝25が、この下側端部24を軸周りに一周するように形成されている。そして、ヘッドレストステー21は、係合溝25を有する下側端部24がヘッドレストサポート30を貫通した状態でこのヘッドレストサポート30に支持される。
【0048】
樹脂製のヘッドレストサポート30,31には、後述するブラケット70,71に装着されたヘッドレストサポート30,31に左右方向への衝撃が加わってもがたつかないようにするため、ばね32が設けられている。図4には、図1における左側のヘッドレストサポート30に形成されたばね32が示されている。ばね32は、ヘッドレストサポート30の外周面にて上下方向へ略平行に設けられた切り欠き溝の間に形成されてヘッドレストサポート30の略径方向へ可撓性を有する可撓部32aを備えており、この可撓部32aからは、外方向に凸部32bが形成されている。ばね32は、樹脂製であるので、ヘッドレストサポート30がブラケット70に挿入されたときに内方向へ撓みながらこのブラケット70の内側面を押圧する。そして、ヘッドレストサポート30に挿入されたヘッドレストステー21は、内方向へ撓んだばね32に側面を押圧されるようになっている。
【0049】
図5は、図1における左側の下側筒部材80とこの下側筒部材80内に収容されるコイルスプリング90とを分解して側面図により示している。尚、下側筒部材80については右半分を断面視して示している。
【0050】
下側筒部材80は、スプリング90を収容可能な筒形状とされており、図の左右方向に突出した突出部85,85にてシートバック10の板金部にスポット溶接されるようになっている。
【0051】
スプリング90は、ヘッドレストサポート30を貫通したヘッドレストステーの下側端部24に係合してヘッドレストステー21を軸方向下側に付勢するものである。スプリング90は、上端91が太くされ、下端92が細くされている。このスプリング90は、ヘッドレストサポートの下側端部24に外嵌可能とされている。
【0052】
下側筒部材80の上側端部82は、軸線L1方向を基準とした開口の垂直断面が軸線L1方向上側となるほど広くされており、太くされたスプリングの上端91を係止可能となっている。一方、下側筒部材80の下側端部83は、軸線L1方向を基準とした開口の垂直断面が軸線L1方向下側となるほど狭くされている。下側筒部材80の下端には、内方向に廷出した棚状部84が形成されている。この棚状部84は、スプリングの下端92を載置しながらヘッドレストステーの下側端部24を貫通可能としている。
【0053】
また、下側筒部材の上側端部82には、ヘッドレストサポート90の下側端部が挿入されるようになっている。そして、スプリング90は、上端91が下側筒部材80内でヘッドレストサポート30の下側端部に当接するようになっている。
【0054】
さらに、下側筒部材80における突出部85,85より若干上側の位置には、図の左右縁部から径方向上側に向かって膨らんだストッパ部86,86が形成されている。このストッパ部86,86の間隔は、スプリング90における上下方向の略中間部の外形よりもごくわずかに狭くしてある。スプリング90を下側筒部材80に収容するとき、スプリング90は左右方向において径方向内側に若干撓みながら収容され、下側筒部材80内で仮止めされる。従って、スプリング90を収容した下側筒部材80をシートバック10の所定位置に溶接する際にこのスプリング90は下側筒部材80から脱落しないので、溶接作業の作業性を向上させることができる。尚、ストッパ部86,86は、スプリング90を下側筒部材80に収容した際の抜け止め防止に役立ち、自動組立ラインに適合させてある。
【0055】
図6は、ヘッドレスト20が最も低い位置にてシートバック10にて支持されているときの様子を断面図により示している。図で示すように、スプリング90を収容した下側筒部材80にヘッドレストステー21が挿入されると、スプリング90はヘッドレストステー21に外嵌される。スプリング90の下端92は、下側筒部材の棚状部84を貫通したヘッドレストステー21に形成された係合溝25に係合されている。
【0056】
ここで、スプリング90の上端91はヘッドレストサポート30の下側端部に当接しているので、ヘッドレストステー21が引き上げられると、スプリング90の下端92は係合溝25と係合したまま引き上げられ、スプリング90は上下方向に縮められる。その結果、スプリング90は下端92にてヘッドレストステー21の下側端部24を軸方向下側に付勢する。そして、ロック部41を手で図の右方向に押圧すると、ヘッドレストステー21の高さ調整溝23との係合を解除させることができ、ヘッドレスト20を下側に降下させることができる。ここで、ストッパ部86,86はスプリング90を仮止めしているだけであるので、スプリング90は自らの付勢力によりストッパ部86,86を係方向内側に撓みながら乗り越え、ヘッドレストステー21を下側に引き下ろす。
【0057】
尚、スプリング90を設けない構造とすることもでき、この場合にはヘッドレスト20を自重により降下させることになる。
【0058】
従来、運転者等が後方視界等を拡げるため後部座席のヘッドレストを降下させるには、運転席等から離れてロック部41を直接押圧操作するという煩わしい動作をする必要があった。また後部座席のヘッドレストを昇降させることが可能な電動モータを設け、この動作を運転席等から手の届く位置に設置された電動モータをオンオフさせるボタンを配置し、このボタン操作により、ヘッドレストの降下を行う自動装置も考えられる。
しかし、この電動装置は、コストがかかりすぎるという問題がある。そこで、本発明のヘッドレスト支持構造は、低コストに製造可能であり、また手の届かない位置にあるヘッドレストを降下させるべく、柱状部材50やロック解除部材60等を設けたヘッドレスト支持構造である。
【0059】
図7は、図6のB方向から見て示した側面図である。尚、ヘッドレストステー21と下側筒部材80の図示を省略している。図8、図9、図10は、それぞれ図7のC1−C1断面図、C2−C2断面図、C3−C3断面図である。図11は、図7の下側から見て示した底面図である。
【0060】
ヘッドレストサポート30の上部に設けられたロック解除部材60は、このヘッドレストサポート30に対して回動可能とされている。このロック解除部材60は、回動中心において回動の中心軸方向(図7では左方向)に凸部61が突出している。ロック解除部材60は図7において左右両側をヘッドレストサポート30の一対の支持部材34,34に挟まれており、この凸部61が左側の支持部材34に形成された凹部に挿入されることにより、ヘッドレストサポート30に対して回動可能に取り付けられている。
【0061】
ロック解除部材60の下側の一端62は、柱状部材50の上側端部51に当接しており、この上側端部51に押圧可能とされている。一方、ロック解除部材60の上側となる他端63は、ロック部41に形成された貫通穴41fに挿入され、このロック部41と係合している。従って、ロック解除部材60の一端62が柱状部材50の上側端部51に押圧されると、ロック解除部材60は凸部61を回動中心として回動し、他端63が高さ調整溝23への挿入方向とは反対方向(図6の右方向)に移動し、ロック部41をこの反対方向に移動させてヘッドレストステー21との係合を解除する。
【0062】
柱上部材50は、図7におけるヘッドレストサポート30の左側に取り付けられている。この柱状部材50が取り付けられる位置の上側では、この柱状部材50を収容可能な収容溝33aが軸線L1方向に形成され、この位置の下側ではヘッドレストサポート30本体との間で柱状部材50を挟持可能なフック部33bが図11におけるヘッドレストサポート30の左側縁部から上に向かって形成されている。柱状部材50にはフック部33bの上面にてこのフック部33bに係止される係止部52がこの柱状部材50の径方向外側に向かって環状に形成されている。従って、柱状部材50の上側は収容溝33aとブラケット70の内側面とに囲まれて保持され、下側はヘッドレストサポート30本体とフック部33bとに挟持されて保持されており、この柱状部材50は軸線L1方向に移動可能に設けられ、かつ、係止部52がフック部33bに係止されてヘッドレストサポート30から脱落しないようになっている。そして、柱状部材50の下側端部53を上方に押圧すると、ロック解除部材の一端62を押圧してロック部41へとヘッドレストステー21との係合を解除させることができる。
【0063】
柱状部材の下側端部53を押圧する構造は、様々考えられる。この実施形態では、図12に示すように、押圧レバー56aとワイヤ56bとを設け、運転席等からワイヤ56bを引っ張る操作を行うことにより、柱状部材50の下側端部53を押圧する。
【0064】
ここで、押圧レバー56aは、回動中心56a1にてシートバック10に対して回動可能に設けられている。図における右側の一端56a2が、柱状部材50の下側端部53を上側端部51方向に押圧可能となっている。押圧レバー56aにおける一端56a2とは反対側の他端56a3に、ワイヤ56bが接続されている。このワイヤ56bは、押圧レバーの他端56a3を下方向に引っ張るようになっている。ワイヤ56bを引っ張ることにより、図13に示すように、押圧レバー56aは図の左回りに回動して、柱状部材50を上方向に移動させることができる。ここで、ワイヤ56bを用いることにより押圧レバーの他端56a3の移動量を大きくとることができるため、簡易な構成ながら柱状部材50を押圧してヘッドレストステー21のロックを解除する。
【0065】
むろん、図14に示すように、押圧レバー57aと、ソレノイド57bと、このソレノイド57bへの通電をオンオフさせる図示しないボタンを設け、運転席等からこのボタンの操作を行うことにより、柱状部材50の下側端部53を押圧するようにしてもよい。
【0066】
ここで、押圧レバー57aは、回動中心57a1にてシートバック10に対して回動可能に設けられ、右側の一端57a2が柱状部材の下側端部53を上側端部51方向に押圧可能となっている。ソレノイド57bは、押圧レバー57aにおける一端57a2とは反対側の他端57a3を押圧することが可能である。尚、ソレノイド57bはストロークが小さいため、押圧レバー57aにおいて回動中心57a1を他端57a3側に設けて一端57a2の移動量を大きくするようにしている。上記ボタンを操作してソレノイド57bに通電すると、このソレノイド57bは押圧レバーの他端57a3を下方向に押圧する。すると、押圧レバー57aは図の左回りに回動し、柱状部材50を上方向に移動させる。
【0067】
また、図15に示すように、双方向に回動可能なモータ58aと、このモータ58aへの通電のオンオフや回動方向の状態を指示する図示しないスイッチと、モータ58aの回転軸に形成されたウォームギヤ58a1と柱状部材50の下側端部53の左方向に形成されたラックギヤ53aの双方に噛合する平歯車58bとを設け、運転席からこのスイッチの操作を行うことにより、柱状部材50の下側端部53を押圧するようにしてもよい。
【0068】
ここで、平歯車58bは、回転中心にてシートバック10に対して回転可能に設けられている。上記スイッチを操作してモータ58aによりウォームギヤ58a1を回転させると、平歯車58bはウォームギヤ58a1の回転方向に応じてゆっくりと回転する。ここで、平歯車58bを左回りに回転させると、ラックギヤ53aとともに柱状部材50の下側端部53は上方向に移動する。即ち、モータ58a、ウォームギヤ58a1、平歯車58b、ラックギヤ53aにより、モータ58aの回転力をヘッドレストサポート30の軸線方向の力に変換して柱状部材の下側端部をこの軸線方向に移動させる柱状部材でなる駆動機構を構成する。
【0069】
また、上述した平歯車58bを設けなくても、柱状部材50を上下方向に移動させることが可能である。図16は、そのような構成の一例を示している。図では、双方向に回転可能なモータ58cが設けられ、このモータ58cの回転軸に形成されたウォームギヤ58c1と柱状部材50の下側端部53の左方向に形成されたラックギヤ53bとが噛合していることが示されている。モータ58aへの通電のオンオフや回転方向の状態を指示する図示しないスイッチを操作してモータ58cによりウォームギヤ58c1を回転させると、ラックギヤ53bとともに柱状部材50の下側端部53は上方向に移動する。即ち、モータ58c、ウォームギヤ58c1ラックギヤ53bにより、モータ58cの回転力をヘッドレストサポート30の軸線方向の力に変換して柱状部材50の下側端部53をこの軸線方向に移動させる柱状部材駆動機構が構成される。尚、柱状部材50の下側端部53を押圧する構造は、上述した構造に限定されるものではない。
【0070】
尚、ヘッドレストサポート30に対してロック解除部材60を回動可能に取り付ける構造は、図7、図12〜図16においてロック解除部材60の左右両側をヘッドレストサポート30で挟みながらこのロック解除部材の凸部61をヘッドレストサポート30の上部に形成された凹部に挿入する構造以外にも、様々考えられる。
【0071】
例えば、図17に示すように、円柱状のピン64aを用いてロック解除部材60をヘッドレストサポート30の上部に取り付けてもよい。このピン64aは金属製とされているが、樹脂製等であってもよい。このロック解除部材60には、回動中心にピン64aを貫通可能な貫通穴64bが形成されている。一方、ヘッドレストサポート30の上部にある一対の支持部材34,34には、それぞれピン64aを嵌め込み係止可能な係止底部34b,34bが形成される。
【0072】
図18は、図17のD方向から見て示した要部側面図である。以下、図17、図18を参照してロック解除部材60を取り付ける様子を説明する。
【0073】
まず、図17の上段に示すように、ピン64aを貫通穴64bに貫通させる。次に、この図の下段と図18の上段に示すように、貫通穴64bを貫通したピン64aの両端を、切欠き挿入部を有する係止挿入部34a,34aに挿入し、その奥の係止底部34b,34bに嵌入する。この嵌入により、図18の下段に示すように、ピン64aは係止底部34b,34bに圧入係止されるので、ロック解除部材60はピン64aを回動中心としてヘッドレストサポートの支持部材34,34に対して回動可能に取り付けられる。この係止挿入部34a,34aと係止底部34b,34bとの構造は、ロック解除部材60を自動組立ラインでの確実、かつスムーズな組付けを意図する。
【0074】
図19は、押圧レバーとワイヤを用いたヘッドレスト支持構造を示している。図に示すように、ワイヤ56bを引っ張ると、押圧レバー56aは図の左回りに回動して柱状部材50を上方向に移動させることができる。すると、ロック解除部材の一端62が柱状部材の上側端部51に押圧されるので、ロック解除部材60はピン64aを回動中心として回動して他端63が高さ調整溝23への挿入方向とは反対方向に移動し、ロック部41をこの反対方向に移動させてヘッドレストステー21との係合を解除させることができる。
【0075】
そして、この例においても、ロック解除部材60に上記係止部34aとこの様の形状の係止部を有する構成を採用して、この効果と、作用を期待することは可能である。
【0076】
(2)ヘッドレスト支持構造の作用:
以下、このヘッドレスト支持構造の作用を説明する。まず、ヘッドレストをシートバックにて支持させる手順を説明する。
【0077】
最初に、下側筒部材80,81にそれぞれスプリングを収容する。図1の左側の下側筒部材80の場合、図20の断面図に示すように、下側筒部材80にスプリング90を収容する。すると、図21の断面図に示すように、下側筒部材80に収容されたスプリング90は、下端92が棚状部84上に載置され、上端91が下側筒部材の上側端部82に係止されるとともに、ストッパ部86,86に仮止めされる。右側の下側筒部材81に収容されるスプリングもこの様である。
【0078】
次に、図22の斜視図に示すように、シートバック10の所定位置となるように、溶接位置70a,71aにてブラケット70,71を溶接固定するとともに、このブラケット70,71の下側となる所定の溶接位置80a,81aにて下側筒部材80,81を溶接固定する。このときのA−A断面図を図23に示している。尚、スプリング90はストッパ部86,86にて仮止めされているので、下側筒部材80からは脱落しない。
【0079】
その後、図2で示したように、ヘッドレストサポート30の上側端部にロック部41とスプリング42とを取り付ける。次に、図6と図7で示したように、ロック部の貫通穴41fに上記他端63を挿入しながらヘッドレストサポート30の上側端部の上記所定位置にロック解除部材60を取り付ける。さらに、ロック解除部材の上記一端62に上記端部を当接させ、下側をフック部33bに挟持させながら収容溝33aに収容させることにより、柱状部材50を軸線L1方向に移動可能な状態でヘッドレストサポート30に取り付ける。
【0080】
そして、このヘッドレストサポート30を上方からブラケット70内に挿入し、このブラケット70に支持させる。図1における右側のヘッドレストサポート31もこの様にしてブラケット71に支持させる。すると、図24に示すように、凸部32bは、可撓部32aを内方へ撓ませつつ、ブラケット70の内周面を押圧し(図中、力F1と記載)、ヘッドレストサポート30のがたつきを防止する。尚、ヘッドレストサポート30の下側端部は、下側筒部材の上側端部82内に挿入され、スプリングの上端91に当接する。
【0081】
図24の状態から、ヘッドレストステー21,22を上方からヘッドレストサポート30,31内に挿入する。図1の左側のヘッドレストサポート30内では、図25に示すように、ヘッドレストステー21がロック部の係合片41cを外方向(図の右方向)に押し、スプリング42が縮められてロック部41全体が右方向に押し込まれた状態となる。そして、上部63がロック部41と係合しているロック解除部材60は、右回りに回動させられた状態となる。また、内方向に撓んでいたばね32を外方向に押し返した状態となる。その結果、ヘッドレストステー21は可撓部32aから径方向内側の押圧力F2を受ける。
【0082】
さらにヘッドレストステー21を押し込み、ヘッドレストステーの下側端部24を下側筒部材80に貫通させていくと、図26に示すように、この下側端部24は軸方向下側となるほど細くされているので、棚状部84に載置されたスプリングの下端92を外方向に押し拡げた後に係合溝25にてこのスプリングの下端92と係合する。従って、ヘッドレストステーを下側筒部材に挿入するだけでシートバックの所定位置に取り付けることができ、ヘッドレストを取り付ける作業が容易である。このとき、スプリング42の付勢力により最も上側の高さ調整溝23に係合片41cが挿入し、ロック部41は左方向に戻るとともに、このロック解除部材60は左回りに回動する。
【0083】
その後、ロック部41を右方向に押圧してヘッドレストステー21との係合を解除させた状態として、ヘッドレスト20を上方に引き上げ、他の高さ調整溝23内に係合片41cを挿入させる。むろん、柱状部材50を上方向に押圧してロック部41を右方向に移動させてもよい。すると、図27に示すように、スプリング90は係合溝25により下端92が引き上げられる一方、上端91がヘッドレストサポート30の下側端部に当接しているので、軸線L1方向に押し縮められ、ヘッドレストステーの下側端部24に下向きの付勢力F3を加える。尚、分かりやすく説明するため、図の断面の手前に存在する柱状部材50も図示している。
【0084】
ここで、ヘッドレストステー21はロック部41と係合しているため、下方へは移動しない。また、ばね32はブラケット70の内側面を凸部32bにて外方向に押圧(図の付勢力F1)しながらヘッドレストステー21の側面を可撓部32aにて内方向に押圧する(図の付勢力F2)。従って、ヘッドレストステー21はヘッドレストサポート30に対するがたつきが防止され、その結果、ヘッドレストサポート30を介してブラケット70に対してがたつきを防止されながら支持される。
【0085】
以下、ヘッドレスト20を降下させる作用を説明する。図12で示したように、運転席等からワイヤ56bを引っ張る操作を行うと、ワイヤ56bは押圧レバーの上記他端56a3を下方向に移動させ、押圧レバー56aを図の左回りに回動させる。押圧レバー56aは、上記一端56a2にて柱状部材の下側端部53を上側端部51方向に押圧する。柱状部材50は、この上側端部51にてロック解除部材の下側の上記一端62を押圧し、凸部61を回動中心としてロック解除部材60を回動させる。すると、柱状部材50の移動に応じて上記他端63が図の右方向に移動するので、係合片41cが高さ調整溝23への挿入方向とは反対方向に移動し、ロック部41とヘッドレストステー21との係合が解除される。この状態を図28に示している。
【0086】
図に示すように、ヘッドレストステー21にはスプリング90により下方向への付勢力F3が与えられるので、確実にヘッドレストステー21を下方向に引き下ろすことができる。尚、スプリング90は下側筒部材80のストッパ部86,86に仮止め可能となっているが、当該スプリング90自身の付勢力によりストッパ部86,86を径方向内側に若干撓みながら乗り越え、下端92は棚状部84に当接する。一方、ばね32により内方向への付勢力F2も加えられているので、ヘッドレストステー21は急激に降下せず、ヘッドレスト20はスムーズに降下する。
【0087】
そして、ヘッドレストステー21が最も下降したときにワイヤ56bの引張り操作をやめると、押し縮められたスプリング42の付勢力F4により、ロック部の係合片41cは最も上側の高さ調整溝23内に挿入し、図26で示したように、ヘッドレストステー21とロック部41とが係合する。また、ロック部41はロック解除部材の上記他端63を左方向に移動させるので、ロック解除部材60は左回りに回動して元の位置に戻るとともに、柱状部材50も元の下降位置に戻る。従って、ヘッドレスト20を再び引き上げるためには、ロック部41を押圧操作する等によりヘッドレストステー21との係合を解除させて徒手によりヘッドレスト20を上方に移動させることになる。そして、再び運転席等から柱状部材50を押し上げる操作を行うことが可能である。
【0088】
以上説明したように、本発明によると、柱状部材を動かすことによりヘッドレストステーのロックを解除させることができるので、運転者等は、後方視界等を確保するために運転席等から離れてロック部を直接押圧操作するという煩わしい動作をする必要がなくなる。また、電動モータを使用する必要がないので、ヘッドレスト支持構造を低コストにて手の届かない位置にあるヘッドレストを降下させる構造とすることができる。さらに、ヘッドレストステーの下側端部と係合したスプリングを設けるとともにこのヘッドレストステーの側面を内方向に押圧するばねをヘッドレストサポートに形成しているので、ヘッドレストをスムーズに、かつ、確実に降下させることができる。
【0089】
(3)変形例:
尚、本発明を摘要可能なヘッドレスト支持構造は、様々な変形例が考えられる。例えば、柱状部材は、下側端部を上方向に押圧することによりヘッドレストステーのロックを解除させる以外にも、下側端部を下方向に引っ張ることによりヘッドレストステーのロックを解除させるものであってもよい。また、ロック部を移動させるロック解除部材は、回動してロック部を移動させる以外にも、例えば所定の溝に沿って柱状部材の軸線方向の移動をこの軸線方向と略垂直方向に変換する部材であってもよい。
【0090】
さらに、下側筒部材内にてスプリングとの間に弾性部材を介装してもよい。図29は、変形例にかかるヘッドレスト支持構造において下側筒部材80にゴム製の円筒状ブッシュ(弾性部材)93とスプリング90とを収容する様子を分解して側面図により示している。この例では、まず、下側筒部材80内に上方からブッシュ93を収容する。次に、ヘッドレストステーを引き下ろすためのスプリング90をブッシュ93内に収容する。すると、図30に示すように、下側筒部材80とスプリング90との間に、筒形状とされたブッシュ93が介装されることになる。
【0091】
このような構成にすると、シートバックに振動が伝えられたとき、下側筒部材80とスプリング90とは接触せず、また、振動がブッシュ93に吸収される。従って、さらに確実にヘッドレストステーのがたつきが防止される。
【0092】
以上説明したように、本発明は、ヘッドレストの確実な降下を図ること、ヘッドレスト支持装置を低コストで製造すること、また手の届かない位置にあるヘッドレストを、ワンタッチで降下すること等が可能であって、種々の様態の構造を採用できるヘッドレスト支持構造を提供する。
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるヘッドレスト支持構造の概略を示す分解斜視図である。
【図2】ヘッドレストサポートとロック機構の構成を示す分解斜視図である。
【図3】ロック部を操作部保持穴に挿入した状態をA−Aの位置にて断面視して示す断面図である。
【図4】ロック機構が取り付けたヘッドレストサポートの構成をヘッドレストステーの断面とともに示す斜視図である。
【図5】下側筒部材とコイルスプリングとを分解して示す側面図である。
【図6】ヘッドレストステーが支持された様子を示すA−A断面図である。
【図7】図6のB方向から見て示す側面図である。
【図8】図7のC1−C1の位置にて断面視して示す断面図である。
【図9】図7のC2−C2の位置にて断面視して示す断面図である。
【図10】図7のC3−C3の位置にて断面視して示す断面図である。
【図11】図7の下側から見て示す底面図である。
【図12】ヘッドレスト支持構造に用いられる押圧レバーとワイヤを図6のB方向から見て示す側面図である。
【図13】ワイヤが引っ張られたときの動作を図6のB方向から見て示す側面図である。
【図14】変形例にかかるヘッドレスト支持構造に用いられる押圧レバーとソレノイドを図6のB方向から見て示す側面図である。
【図15】変形例にかかるヘッドレスト支持構造に用いられるモータと柱状部材駆動機構を図6のB方向から見て示す側面図である。
【図16】変形例にかかるヘッドレスト支持構造に用いられるモータと柱状部材駆動機構を図6のB方向から見て示す側面図である。
【図17】変形例におけるロック解除部材をヘッドレストサポートに取り付ける様子を示す要部斜視図である。
【図18】変形例におけるロック解除部材をヘッドレストサポートに取り付ける様子を図17のD方向から見て示す要部斜視図である。
【図19】変形例にかかるヘッドレスト支持構造を図6のB方向から見て示す側面図である。
【図20】下側筒部材にスプリングを収容するときの様子を示すA−A断面図である。
【図21】下側筒部材にスプリングを収容したときの様子を示すA−A断面図である。
【図22】ブラケットと下側筒部材を溶接固定したときの様子を示す斜視図である。
【図23】ブラケットと下側筒部材を溶接固定したときの様子を示すA−A断面図である。
【図24】ヘッドレストサポートをブラケットに挿入支持させたときの様子を示すA−A断面図である。
【図25】ヘッドレストサポートのヘッドレストステーを挿入していく様子を示すA−A断面図である。
【図26】ヘッドレストステーが支持された様子を示すA−A断面図である。
【図27】ヘッドレストステーを引き上げたときの様子を柱状部材とともに示すA−A断面図である。
【図28】柱状部材を押圧したときの様子をこの柱状部材とともに示すA−A断面図である。
【図29】変形例において下側筒部材にブッシュとスプリングとを収容する様子を分解して示す側面図である。
【図30】下側筒部材にブッシュとスプリングとが収容された様子を一部断面視して示す側面図である。
【図31】従来例にかかるヘッドレスト支持構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10・・・シートバック
11・・・金属製フレーム
20・・・ヘッドレスト
21、22・・・金属製ヘッドレストステー
23・・・高さ調整溝
23a・・・抜止用溝
25・・・係合溝
30、31・・・樹脂製ヘッドレストサポート(筒体)
30a・・・貫通穴
30b・・・操作部保持穴
32・・・樹脂製ばね(ばね部)
32a・・・可撓部
32b・・・凸部
33a・・・収容溝
33b・・・フック部
34・・・支持部材
34a・・・係止挿入部
34b・・・係止底部
40・・・ロック機構
41・・・ロック部
41a・・・基体
41b・・・ボタン部
41c・・・係合片
41d・・・突起
41e・・・凸部
41f・・・貫通穴
42・・・コイルスプリング(付勢手段)
50・・・金属勢柱状部材
52・・・係止部
53a、53b・・・ラックギヤ
56a、57a・・・押圧レバー
56b・・・ワイヤ
57b・・・ソレノイド
58a、58c・・・モータ
58a1、58c1・・・ウォームギヤ
58b・・・平歯車
60・・・ロック解除部材
61・・・凸部
64a・・・ピン
64b・・・貫通穴
70、71・・・金属製ブラケット(受け筒)
80、81・・・下側筒部材
84・・・棚状部
85・・・突出部
86・・・ストッパ部
90・・・コイルスプリング
93・・・円筒状ブッシュ(弾性部材)
L1・・・軸線

Claims (1)

  1. シートバックに設けた軸方向に沿って複数の高さ調整溝を有するヘッドレストステーが貫設可能に挿入されるとともに、このヘッドレストステーを支持可能とする筒体と
    この筒体に取り付けた上記ヘッドレストステーの高さ調整溝に挿入した係合可能なロック部と、このロック部を上記高さ調整溝への挿入方向に付勢する付勢手段とを有するロック機構と、
    上記筒体の軸線方向と略平行とされてこの筒体に対してこの軸線方向に移動可能に取り付けた柱状部材と、
    上記筒体に設けられるとともに、上記柱状部材の移動に応じて上記ロック部を上記挿入方向とは反対方向に移動し、上記ヘッドレストステーとの係合を解除するロック解除部材とを具備したヘッドレスト支持構造であって、
    上記ヘッドレストステーの下側端部に外嵌可能に係合し、このヘッドレストステーを軸方向下側に付勢する上記筒体に設けた下端が細いスプリングと、
    このヘッドレストステーの下側端部の外周に設けた上記スプリングの下端と係合可能な係合溝と、
    上記筒体の下側端部には上記スプリングの下側を載置しながら上記ヘッドレストステーの下側端部を貫通可能とする内方向に廷出した棚状部を形成したことを特徴とするヘッドレスト支持構造
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