JP4006975B2 - 刈込機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は樹木の剪定切断や生垣の切断整形に使用される刈込機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の刈込機の部分破断側面図を図6に示す。刈込機は、周知の如く、モータ、ギヤ3、2枚の偏心カム6、7、1対のブレード8、9、ホルダプレート10、ブレードホルダ11等から構成される。モータ軸1の回転がピニオン2を介してギヤ3に伝達され、軸ホルダ4に固着されている軸5に軸支されてギヤ3が回転する。ギヤ3には2枚の偏心カム6、7が対向する形で固着されており、ギヤ3の回転運動に伴い偏心カム6、7は偏心回転運動を行う。2枚の偏心カム6、7が係合している上ブレード8と下ブレード9がそれぞれ往復運動するので、上ブレード8と下ブレード9の先端に取り付けられている櫛歯状刃(図示せず)により枝葉等が刈込まれる。
【0003】
2枚の偏心カム6、7と上ブレード8、下ブレード9の係合部は偏心回転運動を往復運動に変換する構造のため、若干のクリアランスを有するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の刈込機において、偏心カム6、7の回転により2枚のブレード8、9が往復運動するため、ブレード8、9の移動方向が切替わる毎に、2枚の偏心カム6、7とブレード8、9の間に衝突が発生することとなる。図7に、上ブレード8における偏心カム6との接触位置の変化を示す。下ブレード9については、偏心カム7の位置位相が180°ずれるだけで同様のため、説明を省略する。
【0005】
まず図7(A)に示すように、偏心カム6が矢印a方向に回転する場合、上ブレード8とe点で接触し、上ブレード8と接触しながら矢印b方向に移動され、図7(B)に示すように接触位置がf点となる。ここで上ブレード8を矢印b方向へ移動させる偏心カム6の力は0となる。
【0006】
一方、上ブレード8は慣性力でb方向に移動し続けるが、図7(C)に示すようにh点にて偏心カム6と衝突し停止する。その後h点にて接触した偏心カム6は、上ブレード8と接触しながら矢印c方向へ移動され、図7(D)に示すように接触位置がi点となる。
【0007】
更に偏心カム6は上ブレード8と接触しながら矢印c方向に移動され、図7(E)に示すように接触位置がh点となる。ここで、上ブレード8を矢印c方向へ移動させる偏心カム6の力は0となる。
【0008】
一方、上ブレード8は慣性力でc方向に移動し続けるが、図7(F)に示すようにf点にて偏心カム6と衝突し停止する。その後f点にて接触した偏心カム6は、上ブレード8と接触しながら矢印b方向へ移動され、図7(A)に示すように接触位置がe点に戻る。
【0009】
図8に偏心カム6と上ブレード8の一連の接触軌跡を示す。まずe点から連続してf点にいき、ここで接触が離れh点に移る。h点から連続してi点にいき、再びh点に戻る。ここでまた接触が離れf点に移り、f点から連続してe点へ戻る軌跡となる。
【0010】
このように、偏心カム6と上ブレード8の接触が離れて、再び接触するf点からh点、h点からf点へ移動する時衝突音が発生する問題が生じていた。
【0011】
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、偏心カムとブレードの衝突音を低減し、低騒音の刈込機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、偏心カムとブレードの接触点が常に離れないよう、弾性体によってブレードを偏心カム側に押す構成にすることにより達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明刈込機の一実施形態を図1〜図4に示す。
【0014】
図1は要部を破断して示す側面図、図2は圧縮ばね12の取付けを示す側面図、図3は偏心カム6と上ブレード8の接触位置図。図4は上ブレード8の偏心カム6との接触軌跡を示す図である。
【0015】
図1の刈込機は後述する圧縮ばね12を除いては図6で示した従来の構成と同じであるので説明を省略する。上ブレード8、下ブレード9はホルダプレート10とブレードホルダ11で往復動が可能なように挟持され、かつ上ブレード8、下ブレード9を各々偏心カム6、7側に常に押し付けるよう圧縮ばね12が設けられている。
【0016】
図2を参照して圧縮ばね12の取付けについて説明する。前記上ブレード8、下ブレード9には、各々2個の長穴14が設けられ、2個の長穴14内に圧縮ばね12がそれぞれ入るように取付けられている。圧縮ばね12の外径は上ブレード8と下ブレード9の厚さの和より大きな値とされている。ホルダプレート10、ブレードホルダ11に圧縮ばね12を把持する溝15が設けられ、圧縮ばね12の一端をホルダプレート10とブレードホルダ11の溝15の端面、他端を各々、上ブレード8と下ブレード9に設けた長穴14の端面に接触させている。この構成の結果、圧縮ばね12により上ブレード8、下ブレード9は常に偏心カム6、7側に押し付けられるようになる。すなわち図2の左側の圧縮ばね12により下ブレード9が偏心カム7側に押され、右側の圧縮ばね12により上ブレード8が偏心カム6側に押される。
【0017】
上記した構成によれば、ギヤ3の回転に伴う偏心カム6、7の偏心回転と、上ブレード8、下ブレード9を各々偏心カム6、7側に常に押し付ける圧縮ばね12の力により、上ブレード8、下ブレード9は各々の偏心カム6、7と常に接触した状態を保ちながら往復運動するようになる。
【0018】
図3に上ブレード8における偏心カム6との接触位置の変化を説明する。下ブレード9については、偏心カム7の位置位相が180°ずれるだけで同様のため、説明を省略する。
【0019】
まず図3(A)に示すように、偏心カム6が矢印a方向に回転する場合、上ブレード8とe点で接触し、上ブレード8と接触しながら矢印b方向に移動され、図3(B)に示すように接触位置がf点となる。ここで、上ブレード8を矢印b方向へ移動させる偏心カム6の力は0となる。一方、上ブレード8は慣性力でb方向に移動し続けようとするが、圧縮ばね12により、f点で上ブレード8が偏心カム6に接触した状態を保持する。
【0020】
その後、f点で接触した偏心カム6は圧縮ばね12による上ブレード8の押圧力dによって押される。上ブレード8は偏心カム6と接触しながら矢印c方向に移動し、図3(C)に示すように接触位置がg点となる。
【0021】
更に上ブレード8は偏心カム6と接触しながら矢印c方向に移動し、図3(D)に示すように接触位置がf点となる。ここで再びf点で接触している偏心カム6は、上ブレード8と接触しながら、上ブレード8を矢印b方向へ移動させていき、図3(A)に示すように接触位置がe点に戻る。
【0022】
上記した偏心カム6と上ブレード8の一連の接触軌跡を図4に示す。まずe点から連続してf点に行く。ここで接触が離れることなく連続してg点となり、再びf点に戻り、更に連続してe点へ戻る軌跡となる。このように、偏心カム6と上ブレード8は常に接触した状態を保っている。
【0023】
図5は本発明刈込機の他の実施形態を示し、ハウジング13とブレード8、9の間に引っ張りばね12を設けたものである。このような構成とした場合も、上記実施形態と同様の効果を奏し得ることができる。
【0024】
上記実施形態においては、ばね12を本発明弾性体としたが、ゴム等を用いても同様の効果を奏し得ることができる。また一対の偏心カム6、7により一対のブレード8、9を往復運動させるとしたが、偏心カム6または7により上ブレード8または下ブレード9のみを往復運動させるようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ブレードを偏心カムに常に接触させておくことができるため、ブレードの移動方向が切替わる時にブレードが偏心カムに衝突せず、衝突音を防止することができる。この結果低騒音の刈込機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明刈込機の一実施形態を示す部分破断側面図。
【図2】圧縮ばねの取付け法の一実施形態を示す断面側面図。
【図3】図1の偏心カムと上ブレードの接触位置関係を示す説明用平面図。
【図4】図1の偏心カムと上ブレードの接触軌跡を示す説明用平面図。
【図5】本発明刈込機の他の実施形態を示す部分破断側面図。
【図6】従来の刈込み機の一例を示す部分破断側面図。
【図7】図6の偏心カムと上ブレードの接触位置関係を示す説明用平面図。
【図8】図6の偏心カムと上ブレードの接触軌跡を示す説明用平面図。
【符号の説明】
1はモータ軸、2はピニオン、3はギヤ、4は軸ホルダ、5は軸、6、7は偏心カム、8は上ブレード、9は下ブレード、10はホルダプレート、11はブレードホルダ、12は圧縮ばね、13はハウジングである。
Claims (4)
- モータ軸を有するモータと、前記モータ軸により回転される偏心カムと、該偏心カムに係合し前記偏心カムの回転運動に応じて少なくとも一方が往復動する一対のブレードとを有する刈込機であって、
前記モータに対する距離が固定である固定部材を有し、
該固定部材と前記ブレードとの間に、前記ブレードと前記偏心カムとが接触するように前記往復動するブレードを前記ブレードの往復動方向に付勢する弾性部材を設けたことを特徴とする刈込機。 - 前記固定部材は、前記ブレードを往復動可能に挟持するホルダプレートとブレードホルダを有し、前記弾性部材は前記ホルダプレートと前記ブレードホルダとの間に設けられることを特徴とする請求項1記載の刈込機。
- 前記ブレードに前記往復動方向に延びる長穴を設けると共に、該長穴内に前記弾性部材を配置し、前記弾性部材が前記長穴の端面に接触するようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の刈込機。
- 前記固定部材は、前記モータを収容するハウジングの一部であり、前記弾性部材は、前記固定部材と前記ブレードの間に位置することを特徴とする請求項1記載の刈込機。
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