JP4006127B2 - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給紙装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特にシート積載手段に積載されたシート束からシートを1枚ずつ分離して給紙する給紙装置の分離給紙部の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミリやプリンタ等の画像形成装置においては、シート積載手段に積載されたシート束からシートを1枚ずつ分離して給紙する給紙装置を備えている。そして、このような給紙装置としては、例えば分離ローラと、分離ローラに圧接した分離パッドとのニップ部に自重によりシート束を進入させると共に、分離パッドによりシートを1枚ずつ分離して給紙するように構成された分離給紙手段を備えている。
【0003】
ところで、このような構成の分離給紙手段を備えた給紙装置における給紙は、シート束の積み方等によって大きく分離性能が変化するため、給紙の安定性という面で不十分であった。
【0004】
以下、その主な理由を述べる。
【0005】
従来は、既述したようにシート束のシートを一枚ずつ分離するため、図11に示すように、分離ローラ51に分離パッド52を圧接させるようにしてきたが、これは同図に示すようにシート束Sのシートが少しずつずれた状態でセットされた時にその分離性能を最大限に発揮できる構成であり、例えば図12に示すようにシート束Sのシートが重なった状態でセットされた場合にはシートを一枚ずつ確実に分離することができない。
【0006】
なお、これは図13に示すように数枚のシートS1,S2,S3が同時に分離ローラ51と分離パッド52との間のニップNに入り込んだ場合、その一番上のシートS1が、分離パッド52によって引き止められるのはまず間違いないが、その他のシートS2,S3が一緒に給紙されてしまう可能性、即ち重送を引き起こす可能性があるということを意味する。
【0007】
なおこれは、一番上のシートS1と二番目のシートS2の間の摩擦係数が、二番目のシートS2と本来給紙されるべき最下位のシートS3の間の摩擦係数より小さかった場合、最下位のシートS3により二番目のシートS2が引張られる摩擦力が、一番上のシートS3が二番目のシートS2を引き止めようとする摩擦力を上回ってしまうからである。
【0008】
そこで従来は、このような重送を防ぐために、例えば図14に示すように突き当て壁53を設け、ニップNに一度にシートが入り込まないよう、この突き当て壁53に、ニップNの上流でシート束Sの下端(先端)が突き当るようにしている。ここで、この突き当て壁53は、コロ54の回転に伴い実線で示すシート束Sの下端に突き当る第1の位置から、ニップNへのシートの進入が可能となる破線で示す第2に位置に移動するようになっている。
【0009】
なお、同図において、53aは突き当て壁53に設けられた係止部、54aはコロ54に設けられたカム、55は搬送ローラであり、コロ54はこの搬送ローラ55に圧接すると共に、搬送ローラ55の回転により矢印a方向に回転するようになっている。
【0010】
そして、給紙の際、搬送ローラ55の回転によりコロ54が矢印a方向に回転すると、このコロ54のカム54aが突き当て壁53の係止部53aを押圧し、これにより突き当て壁53は回動軸53bを支点として矢印b方向に回動し、第2の位置に移動するようになっている。
【0011】
なお、このコロ54は、一度突き当て壁53を第2の位置に移動させる位置まで回転すると、以後はスリップするようになっており、これにより給紙動作が行われている間、突き当て壁53は第2の位置に保持される。
【0012】
一方、このコロ54は、どういう位相で止まっているかが予測出来ないため、最後のシートが排紙された後、搬送ローラ55を数秒反転させ、ホームポジションに戻すようにしている。そして、このようにコロ54をホームポジションに戻すことにより、突き当て壁53は自重、又は不図示の付勢手段により第1の位置に戻るようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような突き当て壁53を備えた従来の給紙装置において、コロ54(搬送ローラ55)の回転速度が速く、このため突き当て壁53が搬送開始と同時に短時間で第2の位置に移動するようになり、シートが束になった状態でニップNに入ってしまう可能性がある。
【0014】
なお、このシートの束になった状態の進入は、シートが分離パッド52の押付け力(分離圧)を刳(こ)ってしまうことで引き起こされることもある。この場合、シートの束になった状態の進入を防ぐためには積載されるシートの重量(枚数)を小さくすればよいが、これはオフィスなどで近年ネットワーク化が進む中、画像形成装置が多種多様な紙を多量に画像形成する必要性が高まっていることを考えると困難である。
【0015】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シートを確実に1枚ずつ分離して給紙することのできる給紙装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、傾斜して設けられたシート積載手段に積載されたシート束からシートを1枚ずつ分離して給紙する給紙装置において、給紙手段と該給紙手段に圧接した分離部材とを備え、前記シートを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段と、前記給紙手段と分離部材とのニップ部の上流に設けられ、自重により前記ニップ部に進入しようとするシート束の先端位置を規制する突き当て部材と、前記分離給紙手段による給紙動作開始の際、前記シート束のシートを1枚ずつ前記ニッ部に進入させるように前記突き当て部材を給紙方向に対して垂直方向に低速で移動させる移動手段と、を備え、前記移動手段は、前記突き当て部材を給紙動作に連動して移動させることを特徴とするものである。
【0018】
また本発明は、前記移動手段は、給紙動作に連動して回転する回転体と、該回転体の回転を前記突き当て部材に伝達し、該突き当て部材を給紙方向に対して垂直方向に低速で移動させる伝達機構とを有することを特徴とするものである。
【0019】
また本発明は、前記突き当て部材は、シート搬送路を形成する上側ガイドフレームに形成した開口部から前記シート搬送路へ突出可能に回動及びスライド移動可能に設けられ、前記伝達機構は、前記回転体の回転に伴って回転するネジ部と、前記突き当て部材に設けられ、前記ネジ部と係合する係合部とを有し、前記ネジ部の回転により係合部を介して前記突き当て部材がスライド移動して前記開口部の縁部に当接して前記垂直方向に回転移動することを特徴とするものである。
【0020】
また本発明は、傾斜して設けられたシート積載手段に積載されたシート束からシートを1枚ずつ分離して給紙する給紙装置において、給紙手段と該給紙手段に圧接した分離部材とを備え、前記シートを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段と、前記給紙手段と分離部材とのニップ部の上流に回動可能に設けられ、シート束の先端位置を規制する突き当て部材と、自重により前記ニップ部に進入しようとするシート束に押圧されて前記シート束のシートを1枚ずつ前記ニップ部に進入させるように前記突き当て部材を給紙方向に対して垂直方向に低速で回動させる回動手段と、を備え、前記回動手段は、回動軸を介して前記突き当て部材を回動可能に保持する保持部材と、前記突き当て部材を前記保持部材に付勢する付勢手段と、給紙方向に対して垂直方向への前記突き当て部材の回動に伴い前記付勢手段による付勢力を増加させるよう作用するカム機構を有していることを特徴とするものである。
【0024】
また本発明は、画像形成部と、給紙装置とを備えた画像形成装置において、前記給紙装置は、上記発明のいずれかのものであることを特徴とするものである。
【0025】
また本発明のように、給紙手段と給紙手段に圧接した分離部材とを備えた分離給紙手段により、シート積載手段に積載されたシート束からシートを1枚ずつ分離して給紙する。また、給紙手段と分離部材とのニップ部の上流に突き当て部材を設け、この突き当て部材により自重によってニップ部に進入しようとするシート束の先端位置を規制すると共に、給紙動作開始の際、この突き当て部材を給紙方向に対して垂直方向に低速で移動させることにより、シート束のシートを1枚ずつニップ部に進入させるようにする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0027】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。
【0028】
同図において、100は画像形成装置の一例であるマルチファンクションプリンタであり、このマルチファンクションプリンタ100は、記録紙等のシートに画像を記録形成する画像形成部1、原稿等のシートの画像を読み取る画像読取部2、ファックス操作やコピー操作等を行う操作パネル部3等により構成されている。
【0029】
また同図において、4は給送トレイであり、複数枚のシートPが積載可能となっている。5は給送ユニットであり、給送ローラ6等により給送トレイ4上に積載されたシートPを1枚ずつ分離給送する。7はプロセスカートリッジであり、感光体ドラム11とこれに作用するプロセス手段(帯電手段、現像手段、クリーニング手段等)を一体的に備え、装置本体に対して着脱可能となっている。
【0030】
8は転写ローラであり、これと対向する感光体ドラム11との間を通過するシートに対して感光体ドラム11上に形成されたトナー像を転写する。9は定着ユニットであり、トナー像が転写されたシートに対して該トナー像を半永久的に定着する。
【0031】
10はレーザスキャナユニットであり、画像読取部2にて読み取った画像情報或いは他機から送られてきた画像情報であるレーザ光を感光体ドラム11に照射して潜像を形成する。101はシート排出部である。
【0032】
そして、このように構成された画像形成部1において、プリント命令を受けると、給送トレイ4に積載されたシートPは、給送ローラ6によって1枚ずつ分離給送され、プロセスカートリッジ7内の感光体ドラム11とこれと対向する転写ローラ8の間(ニップ)に送られる。なお、プリント命令は、例えば、不図示のパソコン等から画像情報を送られたり、ファクシミリとして電話回線を通じて画像情報を受けたりした時等に発生する。
【0033】
この後、このプリント命令と共にレーザスキャナユニット10から前記画像情報をピットイメージにしたもの(レーザ光)を感光体ドラム11上に照射し、そのピットイメージに従って感光体ドラム11上にトナー画像が形成される。さらに、この感光体ドラム11上に形成されたトナー画像は、該感光体ドラム11と転写ローラ8のニップでシートPに転写される。
【0034】
そして、トナー画像が転写されたシートPは定着ユニット9に送られ、該定着ユニット9にて加熱・加圧されて前記トナー画像が半永久的に定着される。なお、画像定着がなされたシートPは、シート反転ガイド12を介してシート排出部101に送られる。
【0035】
一方、同図において、14は画像を読み取るための原稿Dを積載する傾斜して設けられたシート積載手段である原稿トレイ、16は原稿トレイ14上にセットされた原稿Dを読み取るイメージセンサ、18は原稿トレイ14上にセットされた原稿Dをイメージセンサ16に1枚ずつ分離して給紙するための分離給紙部である。
【0036】
そして、このように構成された画像読取部2においては、原稿トレイ14上にセットされた原稿Dを分離給紙部18により1枚ずつ分離してイメージセンサ16に給紙し、イメージセンサ16で読み取られた原稿Dはマルチファンクションプリンタ100の前方に排出するようにしている。
【0037】
ところで、この分離給紙部18は、図2に示すように給紙手段である分離ローラ20と、この分離ローラ20に圧接する分離部材である分離パッド22とを備えており、分離ローラ18が回転して分離パッド22との間で原稿Dを1枚ずつ分離してイメージセンサ16に送り出すようになっている。なお、同図において、24、25はシート搬送路Rを形成している上側及び下側ガイドフレームである。
【0038】
一方、同図において、30は分離ローラ20と分離パッド22のニップ部Nの上流に設けられた突き当て部材である突き当て壁であり、この突き当て壁30は、自重によりニップ部Nに進入しようとする原稿束DAの先端位置を規制すると共に、給紙動作開始の際、原稿束DAの原稿Dを1枚ずつニップ部Nに進入させるよう(a)、(b)及び(c)に示すように給紙方向に対して垂直方向に低速で徐々に移動するようになっている。
【0039】
そして、このように突き当て壁30を給紙方向に対して垂直方向に低速で徐々に移動させることにより、原稿トレイ14上にセットされた原稿束DAを給紙に理想的なクサビ形状とすることができる。
【0040】
なお、図3は、この突き当て壁30を移動させる移動手段の構成を示す図であり、同図において、31は搬送ローラ32(図1参照)に圧接し、搬送ローラ32の回転により回転する回転体である搬送コロ、31aは搬送コロ31の同軸上端部に設けられたネジ部、30aは突き当て壁30に一体的に形成され、ねじ部31aと共に搬送コロ31の回転を突き当て壁30に伝達する伝達機構を構成する係合部である。そして、搬送コロ31が正転すると、その同軸上端部に設けられたネジ部31aにより突き当て壁30の係合部30aが矢印(1−a)方向に引張られるようになっている。
【0041】
一方、突き当て壁30は、図4に示すように上側ガイドフレーム24に形成された開口部24aからシート搬送路Rに突出している。また、突き当て壁30の係合部30aは、同図に示すように上側ガイドフレーム24の上方に位置し、搬送コロ31の正転に伴い同図に示す矢印(1−a)方向に移動するようになっている。
【0042】
そして、このように構成することにより、係合部30aが搬送コロ31の正転に伴い同図に示す矢印(1−a)方向に移動すると、同図に示すように不図示のねじりコイルバネによって矢印(1−b)方向に力を受けている突き当て壁30が、開口部24aの縁部に当接し、低速で徐々に給紙方向に対して垂直方向である上方に移動するようになっている。
【0043】
なお、このように構成した場合、給紙期間中は搬送コロ31(搬送ローラ32)は回転しているので、常に突き当て壁30は上方移動した位置に保持されるようになり、原稿Dを傷める心配は無い。また、給紙動作が終了すると、搬送ローラ32が所定時間反転し、これにより突き当て壁30はねじりコイルバネによって速やかにホームポジション(図2の(a)参照)ヘ戻る。
【0044】
このように、分離ローラ20と分離パッド22のニップ部Nの上流に突き当て壁30を設け、この突き当て壁30により自重によってニップ部Nに進入しようとする原稿束DAの先端位置を規制すると共に、給紙動作開始の際、この突き当て壁30を給紙方向に対して垂直方向に低速で徐々に移動させることにより、原稿束DAを給紙にとって理想的なクサビ形状とすることができ、原稿Dを1枚ずつニップ部Nに進入させることができる。
【0045】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0046】
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る給紙装置の分離給紙動作を説明する図である。なお、同図において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0047】
同図において、35は突き当て部材である突き当て壁であり、この突き当て壁35は(a)に示すように分離ローラ20と分離パッド22とのニップ部Nの上流側に回動軸35aを支点として回動可能に設けられると共に、自重によりニップ部Nに進入しようとする原稿束DAに押圧されて原稿束DAの原稿Dを1枚ずつニップ部Nに進入させるよう(b)及び(c)に示すように低速で徐々に給紙方向に対して垂直方向に回動するものである。
【0048】
そして、このように突き当て壁35を給紙方向に対して垂直方向に低速で徐々に回動させることにより、原稿トレイ14上にセットされた原稿束DAを給紙に理想的なクサビ形状とすることができる。
【0049】
ところで、この突き当て壁35は保持部材である上側ガイドフレーム24に回動軸35aを介して回動可能に保持される一方、この突き当て壁35の側面には図6の(a)に示すように凹部36が形成されており、この突き当て壁35の凹部36には、(b)に示すような下方に行くにしたがって浅くなるカム面36aが形成されている。
【0050】
また、上側ガイドフレーム24には図7に示すように突き当て壁35の凹部36に係止され、カム面36aと共にカム機構を構成する凸部24bが設けられている。そして、この凸部24bは突き当て壁35に原稿束DAが当接していない状態のとき(図5の(a)参照)、同図に示すように突き当て壁35の凹部36の最も深い部分に圧接するようになっている。
【0051】
一方、突き当て壁35は、カム機構と共に突き当て壁35を回動させる回動手段を構成する付勢手段である同図に示す圧縮バネ38により上側ガイドフレーム側に押圧されている。なお、この圧縮バネ38のバネ力は、原稿束DAに押圧された際、突き当て壁35が低速で徐々に給紙方向に対して垂直方向に回動することができる大きさとなっている。
【0052】
そして、このように構成することにより、突き当て壁35が、原稿束DAに押圧され、図5の(a)の状態から(b)に示すように給紙方向に対して垂直方向に回動しようとすると、上側ガイドフレーム24の凸部24bは突き当て壁35の凹部36のカム面36aの最も深い部分から浅い部分に圧接するようになり、これに伴い突き当て壁35は、上側ガイドフレーム24から離れる方向に移動する。
【0053】
ここで、このように突き当て壁35が移動すると、突き当て壁35に加わる圧縮バネ38のバネ力が大きくなり、これにより突き当て壁35が強く上側ガイドフレーム24に押圧されるようになる。そして、このように突き当て壁35が強く上側ガイドフレーム24に押圧されると、突き当て壁35の回動速度が遅くなり、その結果は突き当て壁35は低速で徐々に回動するようになる。
【0054】
なお、本実施の形態において、突き当て壁35は給紙期間中、原稿束DAの自重に応じた位置に回動しているので原稿Dを傷める心配は無い。また、給紙動作が終了すると、突き当て壁35は圧縮バネ38により速やかにホームポジション(図5の(a)参照)ヘ戻る。
【0055】
このように、分離ローラ20と分離パッド22のニップ部Nの上流に突き当て壁35を回動可能に設け、給紙動作開始の際、この突き当て壁30を原稿束DAの自重により給紙方向に対して垂直方向に低速で徐々に回動させることにより、原稿束DAを給紙にとって理想的なクサビ形状とすることができ、原稿Dを1枚ずつニップ部Nに進入させることができる。
【0056】
なお、凹部36に範囲を持たせることで突き当て壁35の可動範囲も規制することができる。また、本実施の形態のように構成すれば、突き当て壁35をホームポジションに戻すための特別なモード(反転モード)は不要となる。
【0057】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0058】
図8は本発明の第3の実施の形態に係る給紙装置の分離給紙部の構成を示す図である。なお、同図において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0059】
同図において、40は自重によりニップ部Nに進入しようとする原稿束DAに当接する突き当て手段である突き当て壁であり、この突き当て壁40は断面形状が三角形の固定リブにより構成されたものである。また、この突き当て壁40は、図9に示すように分離ローラ20(及び分離パッド22のニップ部)の両側に配されている。
【0060】
そして、このような突き当て壁40を分離ローラ20の両側に配すると共に、自重によりニップ部Nに進入しようとする原稿束DAに当接させることにより、この突き当て壁40に大部分の原稿束DAの重量を負わせることができ、実際に原稿Dを分離するニップ部Nに対して負担を掛ける原稿Dの枚数(重量)を減らすことができる。即ち、ニップ部Nに進入する原稿Dの枚数を制限することができる。
【0061】
これにより、原稿束DAがニップ部Nに入ってしまう可能性も減らことができ、結果的に原稿トレイ14上にセットされた原稿束DAを給紙にとって理想的なクサビ形状とすることができる。さらに、このように突き当て壁40を固定リブにより構成することにより、可動式の突き当て壁を使用する場合に比べて構造が簡単となるばかりでなくコストを低減することもできる。
【0062】
なお、本実施の形態においては、図9に示すように、この突き当て壁40の外側にもう一対の他の固定突き当て壁40Aを設けている。ここで、この他の固定突き当て壁40Aは、図10に示すように、断面形状は突き当て壁40をひとまわり大きくしたような形状を有したものである。なお、同図においては、分離ローラ20とオーバーラップしてしまっているが、それぞれの位置において原稿Dが通過するスペースが確保されるように配されている。
【0063】
そして、このような他の固定突き当て壁40Aを設けることにより、より確実に先に述べた効果を得られる上、爪分離に近い分離効果も期待できる。
【0064】
なお、これまでの説明においては、各実施の形態に係る分離給紙部を、マルチファンクションプリンタ100の画像読取部2に適用した場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、画像形成部1に適用することができるのは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、給紙手段と分離部材とのニップ部の上流に設けた突き当て部材により、シート束を給紙にとって理想的なクサビ形状とすることにより、シートを確実に1枚ずつ分離して給紙することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置の構成を示す図。
【図2】上記給紙装置の分離給紙部の構成及び分離給紙部の設けられた突き当て壁の移動と原稿束の移動を説明する図。
【図3】上記突き当て壁を移動させる移動手段の構成を示す図。
【図4】図3のB−B断面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る給紙装置の分離給紙動作を説明する図。
【図6】上記給紙装置に設けられた突き当て壁の、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図7】上記突き当て壁を回動させる回動手段の構成を示す図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る給紙装置の分離給紙部の構成を示す図。
【図9】上記給紙装置の突き当て壁の位置を説明する要部上面図。
【図10】上記給紙装置の他の突き当て壁を説明する側面図。
【図11】従来の給紙装置の分離給紙部の構成を示す図。
【図12】上記従来の給紙装置の重送を引き起こす可能性のある状態を示した側面図。
【図13】図12の要部拡大図。
【図14】従来の他の給紙装置の分離給紙部の構成を示す図。
【符号の説明】
1 画像形成部
2 画像読取部
14 原稿トレイ
18 分離給紙部
20,51 分離ローラ
22,52 分離パッド
24 上側ガイドフレーム
30 突き当て壁
30a 係合部
31 搬送コロ
31a ネジ部
35 突き当て壁
36 凹部
36a カム面
24b 凸部
38 圧縮バネ
40 突き当て壁
40A 他の固定突き当て壁
100 マルチファンクションプリンタ
S シート束
D 原稿
DA 原稿束

Claims (5)

  1. 傾斜して設けられたシート積載手段に積載されたシート束からシートを1枚ずつ分離して給紙する給紙装置において、
    給紙手段と該給紙手段に圧接した分離部材とを備え、前記シートを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段と、
    前記給紙手段と分離部材とのニップ部の上流に設けられ、自重により前記ニップ部に進入しようとするシート束の先端位置を規制する突き当て部材と、
    前記分離給紙手段による給紙動作開始の際、前記シート束のシートを1枚ずつ前記ニッ部に進入させるように前記突き当て部材を給紙方向に対して垂直方向に低速で移動させる移動手段と、
    を備え
    前記移動手段は、前記突き当て部材を給紙動作に連動して移動させることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記移動手段は、給紙動作に連動して回転する回転体と、該回転体の回転を前記突き当て部材に伝達し、該突き当て部材を給紙方向に対して垂直方向に低速で移動させる伝達機構とを有することを特徴とする請求項記載の給紙装置。
  3. 前記突き当て部材は、シート搬送路を形成する上側ガイドフレームに形成した開口部から前記シート搬送路へ突出可能に回動及びスライド移動可能に設けられ、前記伝達機構は、前記回転体の回転に伴って回転するネジ部と、前記突き当て部材に設けられ、前記ネジ部と係合する係合部とを有し、前記ネジ部の回転により係合部を介して前記突き当て部材がスライド移動して前記開口部の縁部に当接して前記垂直方向に回転移動することを特徴とする請求項記載の給紙装置。
  4. 傾斜して設けられたシート積載手段に積載されたシート束からシートを1枚ずつ分離して給紙する給紙装置において、
    給紙手段と該給紙手段に圧接した分離部材とを備え、前記シートを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段と、
    前記給紙手段と分離部材とのニップ部の上流に回動可能に設けられ、シート束の先端位置を規制する突き当て部材と、
    自重により前記ニップ部に進入しようとするシート束に押圧されて前記シート束のシートを1枚ずつ前記ニップ部に進入させるように前記突き当て部材を給紙方向に対して垂直方向に低速で回動させる回動手段と、
    を備え
    前記回動手段は、回動軸を介して前記突き当て部材を回動可能に保持する保持部材と、前記突き当て部材を前記保持部材に付勢する付勢手段と、給紙方向に対して垂直方向への前記突き当て部材の回動に伴い前記付勢手段による付勢力を増加させるよう作用するカム機構を有していることを特徴とする給紙装置。
  5. 画像形成部と、給紙装置とを備えた画像形成装置において、
    前記給紙装置は、前記請求項1乃至のいずれかに記載のものであることを特徴とする画像形成装置。
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