JP2000247471A - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2000247471A
JP2000247471A JP11051445A JP5144599A JP2000247471A JP 2000247471 A JP2000247471 A JP 2000247471A JP 11051445 A JP11051445 A JP 11051445A JP 5144599 A JP5144599 A JP 5144599A JP 2000247471 A JP2000247471 A JP 2000247471A
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sheet feeding
sheets
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feeding device
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和浩 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートを確実に1枚ずつ分離して給紙するこ
とのできる給紙装置及びこれを備えた画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 給紙手段20と給紙手段20に圧接した
分離部材22とを備えた分離給紙手段により、シート積
載手段に積載されたシート束DAからシートを1枚ずつ
分離して給紙する。また、給紙手段20と分離部材22
とのニップ部Nの上流に突き当て部材30を設け、この
突き当て部材30により自重によってニップ部Nに進入
しようとするシート束DAの先端位置を規制すると共
に、給紙動作開始の際、この突き当て部材30を給紙方
向に対して垂直方向に低速で移動させることにより、シ
ート束DAのシートを1枚ずつニップ部Nに進入させる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置及びこれ
を備えた画像形成装置に関し、特にシート積載手段に積
載されたシート束からシートを1枚ずつ分離して給紙す
る給紙装置の分離給紙部の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリやプリンタ等の画像
形成装置においては、シート積載手段に積載されたシー
ト束からシートを1枚ずつ分離して給紙する給紙装置を
備えている。そして、このような給紙装置としては、例
えば分離ローラと、分離ローラに圧接した分離パッドと
のニップ部に自重によりシート束を進入させると共に、
分離パッドによりシートを1枚ずつ分離して給紙するよ
うに構成された分離給紙手段を備えている。
【0003】ところで、このような構成の分離給紙手段
を備えた給紙装置における給紙は、シート束の積み方等
によって大きく分離性能が変化するため、給紙の安定性
という面で不十分であった。
【0004】以下、その主な理由を述べる。
【0005】従来は、既述したようにシート束のシート
を一枚ずつ分離するため、図11に示すように、分離ロ
ーラ51に分離パッド52を圧接させるようにしてきた
が、これは同図に示すようにシート束Sのシートが少し
ずつずれた状態でセットされた時にその分離性能を最大
限に発揮できる構成であり、例えば図12に示すように
シート束Sのシートが重なった状態でセットされた場合
にはシートを一枚ずつ確実に分離することができない。
【0006】なお、これは図13に示すように数枚のシ
ートS1,S2,S3が同時に分離ローラ51と分離パ
ッド52との間のニップNに入り込んだ場合、その一番
上のシートS1が、分離パッド52によって引き止めら
れるのはまず間違いないが、その他のシートS2,S3
が一緒に給紙されてしまう可能性、即ち重送を引き起こ
す可能性があるということを意味する。
【0007】なおこれは、一番上のシートS1と二番目
のシートS2の間の摩擦係数が、二番目のシートS2と
本来給紙されるべき最下位のシートS3の間の摩擦係数
より小さかった場合、最下位のシートS3により二番目
のシートS2が引張られる摩擦力が、一番上のシートS
3が二番目のシートS2を引き止めようとする摩擦力を
上回ってしまうからである。
【0008】そこで従来は、このような重送を防ぐため
に、例えば図14に示すように突き当て壁53を設け、
ニップNに一度にシートが入り込まないよう、この突き
当て壁53に、ニップNの上流でシート束Sの下端(先
端)が突き当るようにしている。ここで、この突き当て
壁53は、コロ54の回転に伴い実線で示すシート束S
の下端に突き当る第1の位置から、ニップNへのシート
の進入が可能となる破線で示す第2に位置に移動するよ
うになっている。
【0009】なお、同図において、53aは突き当て壁
53に設けられた係止部、54aはコロ54に設けられ
たカム、55は搬送ローラであり、コロ54はこの搬送
ローラ55に圧接すると共に、搬送ローラ55の回転に
より矢印a方向に回転するようになっている。
【0010】そして、給紙の際、搬送ローラ55の回転
によりコロ54が矢印a方向に回転すると、このコロ5
4のカム54aが突き当て壁53の係止部53aを押圧
し、これにより突き当て壁53は回動軸53bを支点と
して矢印b方向に回動し、第2の位置に移動するように
なっている。
【0011】なお、このコロ54は、一度突き当て壁5
3を第2の位置に移動させる位置まで回転すると、以後
はスリップするようになっており、これにより給紙動作
が行われている間、突き当て壁53は第2の位置に保持
される。
【0012】一方、このコロ54は、どういう位相で止
まっているかが予測出来ないため、最後のシートが排紙
された後、搬送ローラ55を数秒反転させ、ホームポジ
ションに戻すようにしている。そして、このようにコロ
54をホームポジションに戻すことにより、突き当て壁
53は自重、又は不図示の付勢手段により第1の位置に
戻るようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
突き当て壁53を備えた従来の給紙装置において、コロ
54(搬送ローラ55)の回転速度が速く、このため突
き当て壁53が搬送開始と同時に短時間で第2の位置に
移動するようになり、シートが束になった状態でニップ
Nに入ってしまう可能性がある。
【0014】なお、このシートの束になった状態の進入
は、シートが分離パッド52の押付け力(分離圧)を刳
(こ)ってしまうことで引き起こされることもある。こ
の場合、シートの束になった状態の進入を防ぐためには
積載されるシートの重量(枚数)を小さくすればよい
が、これはオフィスなどで近年ネットワーク化が進む
中、画像形成装置が多種多様な紙を多量に画像形成する
必要性が高まっていることを考えると困難である。
【0015】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
てなされたものであり、シートを確実に1枚ずつ分離し
て給紙することのできる給紙装置及びこれを備えた画像
形成装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、傾斜して設け
られたシート積載手段に積載されたシート束からシート
を1枚ずつ分離して給紙する給紙装置において、給紙手
段と該給紙手段に圧接した分離部材とを備え、前記シー
トを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段と、前記給
紙手段と分離部材とのニップ部の上流に設けられ、自重
により前記ニップ部に進入しようとするシート束の先端
位置を規制する突き当て部材と、給紙動作開始の際、前
記シート束のシートを1枚ずつ前記ニップ部に進入させ
るように前記突き当て部材を給紙方向に対して垂直方向
に低速で移動させる移動手段と、を備えたことを特徴と
するものである。
【0017】また本発明は、前記移動手段は、前記突き
当て部材を給紙動作に連動して移動させることを特徴と
するものである。
【0018】また本発明は、前記移動手段は、給紙動作
に連動して回転する回転体と、該回転体の回転を前記突
き当て部材に伝達し、該突き当て部材を給紙方向に対し
て垂直方向に低速で移動させる伝達機構とを有すること
を特徴とするものである。
【0019】また本発明は、前記突き当て部材は、フレ
ームに形成した開口部から突出可能に回動及びスライド
移動可能に設けられ、前記伝達機構は、前記回転体の回
転に伴って回転するネジ部と、前記突き当て部材に設け
られ、前記ネジ部と係合する係合部とを有し、前記ネジ
部の回転により係合部を介して前記突き当て部材がスラ
イド移動して前記開口部の縁部に当接して前記垂直方向
に回転移動することを特徴とするものである。
【0020】また本発明は、傾斜して設けられたシート
積載手段に積載されたシート束からシートを1枚ずつ分
離して給紙する給紙装置において、給紙手段と該給紙手
段に圧接した分離部材とを備え、前記シートを1枚ずつ
分離して給紙する分離給紙手段と、前記給紙手段と分離
部材とのニップ部の上流に回動可能に設けられ、シート
束の先端位置を規制する突き当て部材と、自重により前
記ニップ部に進入しようとするシート束に押圧されて前
記シート束のシートを1枚ずつ前記ニップ部に進入させ
るように前記突き当て部材を給紙方向に対して垂直方向
に低速で回動させる回動手段と、を備えたことを特徴と
するものである。
【0021】また本発明は、前記回動手段は、前記突き
当て部材を、該突き当て部材を回動可能に保持する保持
部材の方向に付勢する付勢手段と、前記突き当て部材の
回動に伴い前記付勢手段による付勢力を増加させるよう
作用するカム機構を有していることを特徴とするもので
ある。
【0022】また本発明は、傾斜して設けられたシート
積載手段に積載されたシート束からシートを1枚ずつ分
離して給紙する給紙装置において、給紙手段と該給紙手
段に圧接した分離部材とを備え、前記シートを1枚ずつ
分離して給紙する分離給紙手段と、前記給紙手段と分離
部材とのニップ部の上流に設けられ、自重により前記ニ
ップ部に進入しようとするシート束の先端位置を規制す
ると共に、前記ニップ部にかかるシートの荷重を低減す
るよう該ニップ部に進入するシートの枚数を制限する突
き当て部材と、を備えたことを特徴とするものである。
【0023】また本発明は、前記突き当て部材は、前記
給紙手段と前記分離部材のニップ部の両側に配置された
リブ形状の突き当て壁であることを特徴とするものであ
る。
【0024】また本発明は、画像形成部と、給紙装置と
を備えた画像形成装置において、前記給紙装置は、上記
発明のいずれかのものであることを特徴とするものであ
る。
【0025】また本発明のように、給紙手段と給紙手段
に圧接した分離部材とを備えた分離給紙手段により、シ
ート積載手段に積載されたシート束からシートを1枚ず
つ分離して給紙する。また、給紙手段と分離部材とのニ
ップ部の上流に突き当て部材を設け、この突き当て部材
により自重によってニップ部に進入しようとするシート
束の先端位置を規制すると共に、給紙動作開始の際、こ
の突き当て部材を給紙方向に対して垂直方向に低速で移
動させることにより、シート束のシートを1枚ずつニッ
プ部に進入させるようにする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0027】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
給紙装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。
【0028】同図において、100は画像形成装置の一
例であるマルチファンクションプリンタであり、このマ
ルチファンクションプリンタ100は、記録紙等のシー
トに画像を記録形成する画像形成部1、原稿等のシート
の画像を読み取る画像読取部2、ファックス操作やコピ
ー操作等を行う操作パネル部3等により構成されてい
る。
【0029】また同図において、4は給送トレイであ
り、複数枚のシートPが積載可能となっている。5は給
送ユニットであり、給送ローラ6等により給送トレイ4
上に積載されたシートPを1枚ずつ分離給送する。7は
プロセスカートリッジであり、感光体ドラム11とこれ
に作用するプロセス手段(帯電手段、現像手段、クリー
ニング手段等)を一体的に備え、装置本体に対して着脱
可能となっている。
【0030】8は転写ローラであり、これと対向する感
光体ドラム11との間を通過するシートに対して感光体
ドラム11上に形成されたトナー像を転写する。9は定
着ユニットであり、トナー像が転写されたシートに対し
て該トナー像を半永久的に定着する。
【0031】10はレーザスキャナユニットであり、画
像読取部2にて読み取った画像情報或いは他機から送ら
れてきた画像情報であるレーザ光を感光体ドラム11に
照射して潜像を形成する。101はシート排出部であ
る。
【0032】そして、このように構成された画像形成部
1において、プリント命令を受けると、給送トレイ4に
積載されたシートPは、給送ローラ6によって1枚ずつ
分離給送され、プロセスカートリッジ7内の感光体ドラ
ム11とこれと対向する転写ローラ8の間(ニップ)に
送られる。なお、プリント命令は、例えば、不図示のパ
ソコン等から画像情報を送られたり、ファクシミリとし
て電話回線を通じて画像情報を受けたりした時等に発生
する。
【0033】この後、このプリント命令と共にレーザス
キャナユニット10から前記画像情報をピットイメージ
にしたもの(レーザ光)を感光体ドラム11上に照射
し、そのピットイメージに従って感光体ドラム11上に
トナー画像が形成される。さらに、この感光体ドラム1
1上に形成されたトナー画像は、該感光体ドラム11と
転写ローラ8のニップでシートPに転写される。
【0034】そして、トナー画像が転写されたシートP
は定着ユニット9に送られ、該定着ユニット9にて加熱
・加圧されて前記トナー画像が半永久的に定着される。
なお、画像定着がなされたシートPは、シート反転ガイ
ド12を介してシート排出部101に送られる。
【0035】一方、同図において、14は画像を読み取
るための原稿Dを積載する傾斜して設けられたシート積
載手段である原稿トレイ、16は原稿トレイ14上にセ
ットされた原稿Dを読み取るイメージセンサ、18は原
稿トレイ14上にセットされた原稿Dをイメージセンサ
16に1枚ずつ分離して給紙するための分離給紙部であ
る。
【0036】そして、このように構成された画像読取部
2においては、原稿トレイ14上にセットされた原稿D
を分離給紙部18により1枚ずつ分離してイメージセン
サ16に給紙し、イメージセンサ16で読み取られた原
稿Dはマルチファンクションプリンタ100の前方に排
出するようにしている。
【0037】ところで、この分離給紙部18は、図2に
示すように給紙手段である分離ローラ20と、この分離
ローラ20に圧接する分離部材である分離パッド22と
を備えており、分離ローラ18が回転して分離パッド2
2との間で原稿Dを1枚ずつ分離してイメージセンサ1
6に送り出すようになっている。なお、同図において、
24、25はシート搬送路Rを形成している上側及び下
側ガイドフレームである。
【0038】一方、同図において、30は分離ローラ2
0と分離パッド22のニップ部Nの上流に設けられた突
き当て部材である突き当て壁であり、この突き当て壁3
0は、自重によりニップ部Nに進入しようとする原稿束
DAの先端位置を規制すると共に、給紙動作開始の際、
原稿束DAの原稿Dを1枚ずつニップ部Nに進入させる
よう(a)、(b)及び(c)に示すように給紙方向に
対して垂直方向に低速で徐々に移動するようになってい
る。
【0039】そして、このように突き当て壁30を給紙
方向に対して垂直方向に低速で徐々に移動させることに
より、原稿トレイ14上にセットされた原稿束DAを給
紙に理想的なクサビ形状とすることができる。
【0040】なお、図3は、この突き当て壁30を移動
させる移動手段の構成を示す図であり、同図において、
31は搬送ローラ32(図1参照)に圧接し、搬送ロー
ラ32の回転により回転する回転体である搬送コロ、3
1aは搬送コロ31の同軸上端部に設けられたネジ部、
30aは突き当て壁30に一体的に形成され、ねじ部3
1aと共に搬送コロ31の回転を突き当て壁30に伝達
する伝達機構を構成する係合部である。そして、搬送コ
ロ31が正転すると、その同軸上端部に設けられたネジ
部31aにより突き当て壁30の係合部30aが矢印
(1−a)方向に引張られるようになっている。
【0041】一方、突き当て壁30は、図4に示すよう
に上側ガイドフレーム24に形成された開口部24aか
らシート搬送路Rに突出している。また、突き当て壁3
0の係合部30aは、同図に示すように上側ガイドフレ
ーム24の上方に位置し、搬送コロ31の正転に伴い同
図に示す矢印(1−a)方向に移動するようになってい
る。
【0042】そして、このように構成することにより、
係合部30aが搬送コロ31の正転に伴い同図に示す矢
印(1−a)方向に移動すると、同図に示すように不図
示のねじりコイルバネによって矢印(1−b)方向に力
を受けている突き当て壁30が、開口部24aの縁部に
当接し、低速で徐々に給紙方向に対して垂直方向である
上方に移動するようになっている。
【0043】なお、このように構成した場合、給紙期間
中は搬送コロ31(搬送ローラ32)は回転しているの
で、常に突き当て壁30は上方移動した位置に保持され
るようになり、原稿Dを傷める心配は無い。また、給紙
動作が終了すると、搬送ローラ32が所定時間反転し、
これにより突き当て壁30はねじりコイルバネによって
速やかにホームポジション(図2の(a)参照)ヘ戻
る。
【0044】このように、分離ローラ20と分離パッド
22のニップ部Nの上流に突き当て壁30を設け、この
突き当て壁30により自重によってニップ部Nに進入し
ようとする原稿束DAの先端位置を規制すると共に、給
紙動作開始の際、この突き当て壁30を給紙方向に対し
て垂直方向に低速で徐々に移動させることにより、原稿
束DAを給紙にとって理想的なクサビ形状とすることが
でき、原稿Dを1枚ずつニップ部Nに進入させることが
できる。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0046】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
給紙装置の分離給紙動作を説明する図である。なお、同
図において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示し
ている。
【0047】同図において、35は突き当て部材である
突き当て壁であり、この突き当て壁35は(a)に示す
ように分離ローラ20と分離パッド22とのニップ部N
の上流側に回動軸35aを支点として回動可能に設けら
れると共に、自重によりニップ部Nに進入しようとする
原稿束DAに押圧されて原稿束DAの原稿Dを1枚ずつ
ニップ部Nに進入させるよう(b)及び(c)に示すよ
うに低速で徐々に給紙方向に対して垂直方向に回動する
ものである。
【0048】そして、このように突き当て壁35を給紙
方向に対して垂直方向に低速で徐々に回動させることに
より、原稿トレイ14上にセットされた原稿束DAを給
紙に理想的なクサビ形状とすることができる。
【0049】ところで、この突き当て壁35は保持部材
である上側ガイドフレーム24に回動軸35aを介して
回動可能に保持される一方、この突き当て壁35の側面
には図6の(a)に示すように凹部36が形成されてお
り、この突き当て壁35の凹部36には、(b)に示す
ような下方に行くにしたがって浅くなるカム面36aが
形成されている。
【0050】また、上側ガイドフレーム24には図7に
示すように突き当て壁35の凹部36に係止され、カム
面36aと共にカム機構を構成する凸部24bが設けら
れている。そして、この凸部24bは突き当て壁35に
原稿束DAが当接していない状態のとき(図5の(a)
参照)、同図に示すように突き当て壁35の凹部36の
最も深い部分に圧接するようになっている。
【0051】一方、突き当て壁35は、カム機構と共に
突き当て壁35を回動させる回動手段を構成する付勢手
段である同図に示す圧縮バネ38により上側ガイドフレ
ーム側に押圧されている。なお、この圧縮バネ38のバ
ネ力は、原稿束DAに押圧された際、突き当て壁35が
低速で徐々に給紙方向に対して垂直方向に回動すること
ができる大きさとなっている。
【0052】そして、このように構成することにより、
突き当て壁35が、原稿束DAに押圧され、図5の
(a)の状態から(b)に示すように給紙方向に対して
垂直方向に回動しようとすると、上側ガイドフレーム2
4の凸部24bは突き当て壁35の凹部36のカム面3
6aの最も深い部分から浅い部分に圧接するようにな
り、これに伴い突き当て壁35は、上側ガイドフレーム
24から離れる方向に移動する。
【0053】ここで、このように突き当て壁35が移動
すると、突き当て壁35に加わる圧縮バネ38のバネ力
が大きくなり、これにより突き当て壁35が強く上側ガ
イドフレーム24に押圧されるようになる。そして、こ
のように突き当て壁35が強く上側ガイドフレーム24
に押圧されると、突き当て壁35の回動速度が遅くな
り、その結果は突き当て壁35は低速で徐々に回動する
ようになる。
【0054】なお、本実施の形態において、突き当て壁
35は給紙期間中、原稿束DAの自重に応じた位置に回
動しているので原稿Dを傷める心配は無い。また、給紙
動作が終了すると、突き当て壁35は圧縮バネ38によ
り速やかにホームポジション(図5の(a)参照)ヘ戻
る。
【0055】このように、分離ローラ20と分離パッド
22のニップ部Nの上流に突き当て壁35を回動可能に
設け、給紙動作開始の際、この突き当て壁30を原稿束
DAの自重により給紙方向に対して垂直方向に低速で徐
々に回動させることにより、原稿束DAを給紙にとって
理想的なクサビ形状とすることができ、原稿Dを1枚ず
つニップ部Nに進入させることができる。
【0056】なお、凹部36に範囲を持たせることで突
き当て壁35の可動範囲も規制することができる。ま
た、本実施の形態のように構成すれば、突き当て壁35
をホームポジションに戻すための特別なモード(反転モ
ード)は不要となる。
【0057】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0058】図8は本発明の第3の実施の形態に係る給
紙装置の分離給紙部の構成を示す図である。なお、同図
において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示して
いる。
【0059】同図において、40は自重によりニップ部
Nに進入しようとする原稿束DAに当接する突き当て手
段である突き当て壁であり、この突き当て壁40は断面
形状が三角形の固定リブにより構成されたものである。
また、この突き当て壁40は、図9に示すように分離ロ
ーラ20(及び分離パッド22のニップ部)の両側に配
されている。
【0060】そして、このような突き当て壁40を分離
ローラ20の両側に配すると共に、自重によりニップ部
Nに進入しようとする原稿束DAに当接させることによ
り、この突き当て壁40に大部分の原稿束DAの重量を
負わせることができ、実際に原稿Dを分離するニップ部
Nに対して負担を掛ける原稿Dの枚数(重量)を減らす
ことができる。即ち、ニップ部Nに進入する原稿Dの枚
数を制限することができる。
【0061】これにより、原稿束DAがニップ部Nに入
ってしまう可能性も減らことができ、結果的に原稿トレ
イ14上にセットされた原稿束DAを給紙にとって理想
的なクサビ形状とすることができる。さらに、このよう
に突き当て壁40を固定リブにより構成することによ
り、可動式の突き当て壁を使用する場合に比べて構造が
簡単となるばかりでなくコストを低減することもでき
る。
【0062】なお、本実施の形態においては、図9に示
すように、この突き当て壁40の外側にもう一対の他の
固定突き当て壁40Aを設けている。ここで、この他の
固定突き当て壁40Aは、図10に示すように、断面形
状は突き当て壁40をひとまわり大きくしたような形状
を有したものである。なお、同図においては、分離ロー
ラ20とオーバーラップしてしまっているが、それぞれ
の位置において原稿Dが通過するスペースが確保される
ように配されている。
【0063】そして、このような他の固定突き当て壁4
0Aを設けることにより、より確実に先に述べた効果を
得られる上、爪分離に近い分離効果も期待できる。
【0064】なお、これまでの説明においては、各実施
の形態に係る分離給紙部を、マルチファンクションプリ
ンタ100の画像読取部2に適用した場合について述べ
てきたが、本発明はこれに限らず、画像形成部1に適用
することができるのは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、給
紙手段と分離部材とのニップ部の上流に設けた突き当て
部材により、シート束を給紙にとって理想的なクサビ形
状とすることにより、シートを確実に1枚ずつ分離して
給紙することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置を備
えた画像形成装置の構成を示す図。
【図2】上記給紙装置の分離給紙部の構成及び分離給紙
部の設けられた突き当て壁の移動と原稿束の移動を説明
する図。
【図3】上記突き当て壁を移動させる移動手段の構成を
示す図。
【図4】図3のB−B断面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る給紙装置の分
離給紙動作を説明する図。
【図6】上記給紙装置に設けられた突き当て壁の、
(a)は正面図、(b)は側面図。
【図7】上記突き当て壁を回動させる回動手段の構成を
示す図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る給紙装置の分
離給紙部の構成を示す図。
【図9】上記給紙装置の突き当て壁の位置を説明する要
部上面図。
【図10】上記給紙装置の他の突き当て壁を説明する側
面図。
【図11】従来の給紙装置の分離給紙部の構成を示す
図。
【図12】上記従来の給紙装置の重送を引き起こす可能
性のある状態を示した側面図。
【図13】図12の要部拡大図。
【図14】従来の他の給紙装置の分離給紙部の構成を示
す図。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 画像読取部 14 原稿トレイ 18 分離給紙部 20,51 分離ローラ 22,52 分離パッド 24 上側ガイドフレーム 30 突き当て壁 30a 係合部 31 搬送コロ 31a ネジ部 35 突き当て壁 36 凹部 36a カム面 24b 凸部 38 圧縮バネ 40 突き当て壁 40A 他の固定突き当て壁 100 マルチファンクションプリンタ S シート束 D 原稿 DA 原稿束

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜して設けられたシート積載手段に積
    載されたシート束からシートを1枚ずつ分離して給紙す
    る給紙装置において、 給紙手段と該給紙手段に圧接した分離部材とを備え、前
    記シートを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段と、 前記給紙手段と分離部材とのニップ部の上流に設けら
    れ、自重により前記ニップ部に進入しようとするシート
    束の先端位置を規制する突き当て部材と、 給紙動作開始の際、前記シート束のシートを1枚ずつ前
    記ニップ部に進入させるように前記突き当て部材を給紙
    方向に対して垂直方向に低速で移動させる移動手段と、 を備えたことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記突き当て部材を給
    紙動作に連動して移動させることを特徴とする請求項1
    記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、給紙動作に連動して回
    転する回転体と、該回転体の回転を前記突き当て部材に
    伝達し、該突き当て部材を給紙方向に対して垂直方向に
    低速で移動させる伝達機構とを有することを特徴とする
    請求項2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記突き当て部材は、フレームに形成し
    た開口部から突出可能に回動及びスライド移動可能に設
    けられ、前記伝達機構は、前記回転体の回転に伴って回
    転するネジ部と、前記突き当て部材に設けられ、前記ネ
    ジ部と係合する係合部とを有し、前記ネジ部の回転によ
    り係合部を介して前記突き当て部材がスライド移動して
    前記開口部の縁部に当接して前記垂直方向に回転移動す
    ることを特徴とする請求項3記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 傾斜して設けられたシート積載手段に積
    載されたシート束からシートを1枚ずつ分離して給紙す
    る給紙装置において、 給紙手段と該給紙手段に圧接した分離部材とを備え、前
    記シートを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段と、 前記給紙手段と分離部材とのニップ部の上流に回動可能
    に設けられ、シート束の先端位置を規制する突き当て部
    材と、 自重により前記ニップ部に進入しようとするシート束に
    押圧されて前記シート束のシートを1枚ずつ前記ニップ
    部に進入させるように前記突き当て部材を給紙方向に対
    して垂直方向に低速で回動させる回動手段と、 を備えたことを特徴とする給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記回動手段は、前記突き当て部材を、
    該突き当て部材を回動可能に保持する保持部材の方向に
    付勢する付勢手段と、前記突き当て部材の回動に伴い前
    記付勢手段による付勢力を増加させるよう作用するカム
    機構を有していることを特徴とする請求項5記載の給紙
    装置。
  7. 【請求項7】 傾斜して設けられたシート積載手段に積
    載されたシート束からシートを1枚ずつ分離して給紙す
    る給紙装置において、 給紙手段と該給紙手段に圧接した分離部材とを備え、前
    記シートを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段と、 前記給紙手段と分離部材とのニップ部の上流に設けら
    れ、自重により前記ニップ部に進入しようとするシート
    束の先端位置を規制すると共に、前記ニップ部にかかる
    シートの荷重を低減するよう該ニップ部に進入するシー
    トの枚数を制限する突き当て部材と、 を備えたことを特徴とする給紙装置。
  8. 【請求項8】 前記突き当て部材は、前記給紙手段と前
    記分離部材のニップ部の両側に配置されたリブ形状の突
    き当て壁であることを特徴とする請求項7記載の給紙装
    置。
  9. 【請求項9】 画像形成部と、給紙装置とを備えた画像
    形成装置において、 前記給紙装置は、前記請求項1乃至8のいずれかに記載
    のものであることを特徴とする画像形成装置。
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JP2016159990A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 ブラザー工業株式会社 搬送装置

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