JP4002523B2 - 油圧駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の油圧機械に備えられ、アクチュエータからの戻り油を所定のアクチュエータに再生供給可能な油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の油圧再生可能な油圧駆動装置として、油圧シリンダのボトム側に圧油を供給するための指示信号に基づき、油圧シリンダのロッド側室から排出された戻り油を当該油圧シリンダのボトム側室に再生させる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図7は、特許文献1に開示されている油圧回路と同等の油圧回路図である。同図7に示すように、特許文献1では、主油圧ポンプ41及びパイロットポンプ7と、主油圧ポンプ41から吐出される圧油によって駆動する油圧シリンダ1と、主油圧ポンプ41から油圧シリンダ1に供給される圧油の流れを制御するセンターバイパス型の方向制御弁4と、タンク8に連絡されるタンク側管路すなわち戻り管路23と、この戻り管路23上に設けられる圧力発生手段としての可変絞り弁25と、センターバイパス管路9から分岐した供給管路11と、戻り管路23と供給管路11とを連絡する再生管路22と、この再生管路22上に設けられ戻り管路23の圧力が供給管路11内の圧力よりも高いときに戻り管路23から供給管路11への圧油の再生を許容するとともに、供給管路11から戻り管路23への流出を阻止するチェック弁24とを備えている。さらに、油圧シリンダ1のボトム側室1aに対し圧油の供給を行うための指示信号となる操作装置6からのパイロット圧Pa2を検出する圧力検出器104と、再生管路22を連通又は遮断する電磁切換弁103と、圧力検出器104及びモードスイッチ101からの信号に応じて電磁切換弁103の弁位置及び可変絞り弁25の絞り量を制御する制御装置100とを備えている。なお、102は制御装置100からの制御信号により、可変絞り弁25を駆動するためのパイロット圧を生成する電磁比例弁である。
【0004】
以上のように構成した特許文献1に開示された技術では、再生制御の実行を指示する信号がモードスイッチ101から制御装置100に入力されると、制御装置100が電磁切換弁103に対し連通位置を保持するよう駆動信号を出力する。この状態で、操作装置6が操作され、圧力検出器104によりパイロット圧Pa2が検出された場合には、制御装置100は電磁比例弁102に対しパイロット圧Pa2の値に応じた駆動信号を出力する。これにより、可変絞り弁25は電磁比例弁102から出力されるパイロット圧に応じた絞り量となり、戻り管路23内の圧力が上昇する。そして、戻り管路23の圧力が供給管路11の圧力よりも高くなると、油圧シリンダ1のロッド側室1bからの戻り油が、再生管路22、電磁切換弁103、供給管路11、方向制御弁4を介して油圧シリンダ1のボトム室1aに再生供給される。
【0005】
したがって、油圧シリンダ1のボトム側室1aの圧力が比較的低圧のときには、主油圧ポンプ41から供給される圧油と、ロッド側室1bから排出された圧油とが合流してボトム側室1aに供給されるため、油圧シリンダ1の伸長方向速度を増速させることができる。
【0006】
また、油圧ショベルに備えられるアームシリンダのボトム圧が所定圧よりも高い状態で、ブームシリンダを伸び方向に操作したときにブームシリンダのロッド側室から排出された戻り油をアームシリンダのボトム側室に再生させる技術がある(特許文献2参照)。
【0007】
図8はこの特許文献2に開示される油圧回路と同等の油圧回路図あり、センターバイパス型のブーム用方向制御弁3とアーム用方向制御弁4とをそれぞれ主油圧ポンプ41に対しパラレルに接続し、ブームシリンダ2から排出された圧油をタンク8へと戻す戻り管路26と、アームシリンダ1のボトム側の主管路18とを接続する管路29と、アームシリンダ1のボトム圧が所定圧以上のときに戻り管路26を遮断する切換弁27とを設けている。なお、パイロット管路39は、アームシリンダ1のボトム圧が所定圧以上のときに切換弁27を遮断位置とするために切換弁27に対しアームシリンダ1のボトム圧を導く管路である。また、切換弁27が遮断位置にあり、ブーム用操作装置5が縮小方向に操作されたときには、パイロット管路37からチェック弁38に対しパイロット圧が供給され、チェック弁38が開状態となり、ブームシリンダ2のボトム側室2aから排出された圧油は、戻り管路26から分岐した管路28を介しタンク8に戻されるようになっている。
【0008】
以上のように構成した特許文献2に開示された技術では、掘削作業時にその負荷によりアームシリンダ1のボトム圧が所定圧以上となったときに、ブームシリンダ2のロッド側室2bから排出された圧油がアームシリンダ1のボトム側室1aに再生供給することができる。
【0009】
したがって、アームシリンダ1には主油圧ポンプ41から供給される圧油に合流してブームシリンダ2から排出される圧油が供給されるため、より大きな掘削力を得ることができる。
【0010】
【特許文献1】
特開平7−35110号公報
【0011】
【特許文献2】
特開2002−339907公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術のうち特許文献1に記載の技術を例えば油圧ショベルのアームを駆動するための油圧回路に適用すれば、アームに対する負荷が小さくアームシリンダのボトム圧が比較的低圧の作業、例えば空中においてアームシリンダを伸ばしアームクラウド動作を行うような場合には、その動作速度を速くすることができる。
【0013】
また、特許文献2に記載の技術によれば、ブームとアームとを複合操作し掘削作業を行う際、土質等の影響により負荷が大きくなっても、アームによる掘削力を大きくすることができ、掘削作業の効率を向上させることができる。
【0014】
ここで、これら2つの技術を組合せることにより、各々の技術が有する長所を備えた油圧作業機とすることが可能と考えられるが、両技術を組合せる場合には考慮しなければならない点が残されている。すなわち、特許文献1に記載の技術では、戻り管路23上に設けた可変絞り弁25が操作装置6から出力されるパイロット圧Pa2に応じて絞り量が決まるため、油圧シリンダ1に対する負荷が高い場合であっても、可変絞り弁25により戻り管路23が絞られ、戻り管路23内の圧力がタンク8の圧力よりも高くなる。この状況で特許文献2に記載されているブームシリンダ2から排出された戻り油が油圧シリンダ1のボトム側室1aに供給されると、その分油圧シリンダ1のロッド側室1bから排出される戻り油の油量も増加する。ここで、可変絞り弁25の絞り量が一定とすると、戻り管路23内の圧力(以下、「こもり圧」という)は戻り油の油量に応じてどんどん高くなっていく。このため、ブームシリンダ2側から戻り油を油圧シリンダ1に再生供給しても、こもり圧の分だけ油圧シリンダ1の推力が減じられる。さらに、こもり圧が高くなっていくにしたがい、油圧シリンダ1のボトム側室1aの圧力も高圧化し、シール等の破損に起因する油漏れ等が発生することも考えられる。
【0015】
本発明は、上述した従来技術における実状に鑑みてなされたもので、その目的は、特定の油圧シリンダのボトム側室に別の油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油を再生供給する第1の再生手段と、特定の油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油を当該特定の油圧シリンダのボトム側室に再生供給する第2の再生手段とを併用する際、第1の再生手段及び第2の再生手段をそれぞれ特定の油圧シリンダのボトム側の圧力に応じて制御することにより、こもり圧の影響を受けることなく、第1の再生手段と第2の再生手段がそれぞれ有する長所を確実に得ることができる油圧駆動装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、油圧機械に備えられ、主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダと、上記主油圧ポンプから上記第1油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第1方向制御弁、上記主油圧ポンプから上記第2油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第2方向制御弁と、上記第1方向制御弁を操作するための第1操作装置と、上記第2方向制御弁を操作するための第2操作装置とを備えた油圧駆動装置において、上記第2油圧シリンダのボトム圧が所定圧以上のときに、上記第1油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油を上記第2油圧シリンダのボトム側室に導くように作動する第1の再生手段と、上記第2油圧シリンダのボトム圧が上記所定圧以上となって上記第1再生手段により上記第1油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油が上記第2油圧シリンダのボトム側室に導かれるときに、上記第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油のタンクへの戻り管路をほぼタンク圧にして上記第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油をタンクへ戻す手段と、上記第2油圧シリンダのボトム圧が上記所定圧よりも低圧のときに、上記第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油を当該第2油圧シリンダのボトム側室に導くように作動する第2の再生手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
このように構成した請求項1に係る発明では、第1操作装置と第2操作装置の両方を操作し第1方向制御弁、第2方向制御弁をそれぞれ切換え、主油圧ポンプの圧油を第1方向制御弁、第2方向制御弁を介して第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダのそれぞれのボトム側室に供給し、これら第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダの複合操作を実施する際、第2油圧シリンダのボトム圧が所定の圧力以上のときには、この圧力に応じ第1の再生手段が作動し、第1油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油が第2油圧シリンダのボトム側室に供給される。一方、第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油はそのままタンクへと戻されるため、第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油のタンクへの戻り管路に圧力(こもり圧)が生じることがなく、第1油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油が第2油圧シリンダのボトム側室に再生された分だけ第2油圧シリンダの推力が向上する。逆に、第2油圧シリンダに作用する負荷が小さく、第2油圧シリンダのボトム圧が所定の圧力よりも低圧のときには、この圧力に応じ第2の再生手段が、第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油を当該第2油圧シリンダのボトム側室に再生供給するように作動する。これにより、第2油圧シリンダの伸長方向の増速を実施できる。
【0018】
また、第2操作装置のみを操作し、第2方向制御弁を切換え、主油圧ポンプの圧油を第2方向制御弁を介して第2油圧シリンダのボトム側室に供給した場合、第2油圧シリンダのボトム圧が例えば所定圧力よりも低圧であればこの圧力に応じ第2の再生手段が作動して、第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油が当該第2油圧シリンダのボトム側室に再生供給され、これにより第2油圧シリンダの伸長方向の増速を実現できる。
【0019】
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の油圧駆動装置において、上記第1の再生手段を作動させる第1の制御信号及び上記第2の再生手段を作動させる第2の制御信号が、上記第2油圧シリンダのボトム圧に加え、上記第1操作装置及び上記第2操作装置の操作量に基づき生成されることを特徴とする。
【0020】
このように構成した請求項に記載の発明では、第1の再生手段及び第2の再生手段が、第2油圧シリンダのボトム圧及び第1操作装置の操作量、第2操作装置の操作量に応じて制御される。これにより、例えば操作者が第1油圧シリンダ及び第2油圧シリンダによって作動する部材をゆっくり動かすために、第1操作装置あるいは第2操作装置の操作量を意識的に小さくした場合、第2油圧シリンダのボトム圧の高低に関らず、第1の再生手段及び第2の再生手段が作動しないように制御することができる。逆に、速く動かすため、あるいは、油圧シリンダの推力が必要なときに、第1操作装置あるいは第2操作装置の操作量を大きくした場合、第1の再生手段あるいは第2の再生手段を作動させることができる。したがって、必要な速度あるいは推力に応じて、第1の再生手段又は第2の再生手段のいずれかを作動させる、もしくは、非作動とすることができ、作業内容に応じた操作性を確保することができる。
【0021】
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の油圧駆動装置において、上記第1の再生手段が、上記第1油圧シリンダから排出された圧油をタンクへと導く第1のタンク管路から分岐し、この第1のタンク管路と上記第2油圧シリンダのボトム側室とを連絡する第1の再生路と、この第1の再生路中に設けられ上記第2油圧シリンダのボトム側室から上記第1油圧シリンダのロッド側室方向への圧油の流れを阻止する第1の逆止弁と、上記第1のタンク管路上であって上記第1の再生路の分岐部よりも下流側に設けられ、上記第1の再生手段を作動させる第1の制御信号に基づき上記第1のタンク管路とタンクとを連通及び遮断する切換弁とを含むことを特徴とする。
【0022】
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の油圧駆動装置において、上記第1の再生手段が、上記第1油圧シリンダのロッド側室と上記第2油圧シリンダのボトム側室とを連絡する第1の再生路と、この第1の再生路中に設けられ上記第2油圧シリンダのボトム側室から上記第1油圧シリンダのロッド側室方向への圧油の流れを阻止する逆止弁と、上記第1の再生手段を作動させる第1の制御信号に基づき上記第1の再生路を連通及び遮断する切換弁とを含むことを特徴とする。
【0023】
また、請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の油圧駆動装置において、上記第2の再生手段が、上記第2油圧シリンダから排出された圧油を上記タンクへと導く第2のタンク管路上に設けられ、上記第2の再生手段を作動させる第2の制御信号に基づき作動する圧力発生手段と、この圧力発生手段よりも上流側で分岐し上記主油圧ポンプから上記第2油圧シリンダへの圧油の供給路に連絡する第2の再生路と、この第2の再生路上に設けられ上記供給路から上記第2のタンク管路への圧油の流出を阻止する第2の逆止弁とを含むことを特徴とする。
【0024】
このように構成した請求項に記載の発明では、例えば第2油圧シリンダのボトム圧が所定の圧力以上のときには圧力発生手段が作動しないようにすることにより、第2のタンク管路内の圧力、すなわちこもり圧が高くならないように制御することができる。
【0025】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の油圧駆動装置において、上記圧力発生手段が、可変絞り手段であることを特徴とする。
【0026】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の油圧駆動装置において、上記圧力発生手段が、固定絞りと、上記第2の制御信号に基づき上記固定絞りをバイパスさせるバイパス弁とから形成されることを特徴とする。
【0027】
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の油圧駆動装置において、上記第2油圧シリンダのボトム圧を検出する圧力検出手段と、この圧力検出手段からの圧力信号を入力し、上記第1の再生手段を作動させる第1の制御信号及び上記第2の再生手段を作動させる第2の制御信号を演算出力する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の油圧駆動装置において、上記第1操作装置の操作量を検出する第1操作量検出手段と、上記第2操作装置の操作量を検出する第2操作量検出手段とを設け、上記制御手段が上記圧力検出手段からの圧力信号に加え、上記第1操作量検出手段及び第2操作量検出手段からの信号に基づき、上記第1の制御信号及び上記第2の制御信号を演算出力することを特徴とする。
【0029】
さらに、請求項10に記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の油圧駆動装置において、上記油圧機械が油圧ショベルであり、上記第1油圧シリンダ及び上記第2油圧シリンダが、それぞれ油圧ショベルに設けられるブームシリンダ及びアームシリンダであることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による油圧駆動装置の実施形態を図に基づいて説明する。
【0031】
図1は、本発明による油圧駆動装置の第1の実施形態を説明するための油圧回路図である。なお、この図1に示す第1の実施形態及び後述の第2、3の実施形態は、油圧機械として例えば油圧ショベルに備えられるものである。
【0032】
この第1の実施形態による油圧駆動装置は、図1に示すように、第1油圧シリンダであるブームシリンダ2、第2油圧シリンダであるアームシリンダ1を駆動するセンタバイパス型の油圧駆動装置から形成されている。図8における説明と重複するが、この図1に示す第1の実施形態も、ブームシリンダ2はボトム側室2aとロッド側室2bとを備え、アームシリンダ1もボトム側室1aとロッド側室1bとを備えている。
【0033】
また、不図示のエンジンによって駆動される主油圧ポンプ41及びパイロットポンプ7と、ブームシリンダ2に供給される圧油の流れを制御する第1方向制御弁、すなわちセンタバイパス型のブーム用方向制御弁3、アームシリンダ1に供給される圧油の流れを制御する第2方向制御弁、すなわちセンタバイパス型のアーム用方向制御弁4とを備えている。さらに、ブーム用方向制御弁3を切換え制御する第1操作装置、すなわちブーム用操作装置5と、アーム用方向制御弁4を切換え制御する第2操作装置、すなわちアーム用操作装置6とを備えている。
【0034】
主油圧ポンプ41の吐出管路には管路9,13が接続され、管路9中にアーム用方向制御弁4を設けてあり、管路13中にブーム用方向制御弁3を設けている。なお、管路10及び管路14は、アーム用方向制御弁4、ブーム用方向制御弁3が中立状態のときに、主油圧ポンプ41から吐出された圧油をタンク8に戻すためのセンタバイパス管路である。
【0035】
ブーム用方向制御弁3とブームシリンダ2のボトム側室2aとは主管路19で接続し、ロッド側室2bとは主管路20で接続している。アーム用方向制御弁4とアームシリンダ1のボトム側室1aとは主管路17で接続し、ロッド側室1bとは主管路18で接続している。
【0036】
ブーム用操作装置5、アーム用操作装置6は、操作レバー5a,6aを有し、パイロット圧を発生させるパイロット式操作装置から成り、パイロットポンプ7に接続している。また、ブーム用操作装置5は、パイロット管路35,36を介してブーム用方向制御弁3の制御室3d,3eにそれぞれ接続され、アーム用操作装置6はパイロット管路33,34を介してアーム用方向制御弁4の制御室4d,4eにそれぞれ接続している。
【0037】
以上の構成については、前述した図8に示すものとほぼ同等である。
【0038】
この第1の実施形態では特に、第2油圧シリンダであるアームシリンダ1のボトム圧Psが所定圧以上の高圧のときに、第1油圧シリンダであるブームシリンダ2のロッド側室2bから排出された圧油をアームシリンダ1のボトム側室1aに再生供給するための第1の再生手段と、アームシリンダ1のボトム圧が所定圧よりも低圧のときにアームシリンダ1のロッド側室1bから排出され圧油を当該アームシリンダ1のボトム側室1aに再生供給する第2の再生手段とを備えている。
【0039】
第1の再生手段は、例えば同図1に示すように、ブームシリンダ2から排出された圧油をタンク8へと戻すための第1のタンク管路としての戻り管路26から分岐しアームシリンダ1のボトム側室1aに連絡する第1の再生管路29,31と、この第1の再生管路29,31中に設けられ、アームシリンダ1のボトム側室1aからブームシリンダ2側への圧油の流入を阻止する逆止弁30と、アームシリンダ1のボトム圧が所定圧より低いときには戻り管路26をタンク8に連通させ、所定圧以上の高圧となったときに戻り管路26をタンク8に対し遮断する切換弁27とを有する。切換弁27は、第1の再生管路31から分岐しアームシリンダ1のボトム圧を検出する圧力検出手段としてのパイロット管路39により第1の制御信号としてのアームシリンダ1のボトム圧Psが制御室27dに導かれ、このボトム圧Psにより切換えられる。また、一端が逆止弁30の上流側に位置する第1の再生管路29に接続され、他端がタンク8に連絡される切換弁27のバイパス管路28と、このバイパス管路28中に設けられ、ブーム用操作装置5の所定の操作、すなわちブーム下げを実施させるために、パイロット管路36にパイロット圧Pb1を供給する操作に応じて、当該バイパス管路28を開く開閉弁、例えばパイロット式逆止弁38を設けている。このパイロット式逆止弁38へのパイロット圧Pb1は、上述のパイロット管路36から分岐した分岐パイロット管路37によって導かれる。
【0040】
また、第2の再生手段は、アームシリンダ1から排出された圧油をタンク8へ戻すための第2のタンク管路としての戻り管路21,23から分岐し、主油圧ポンプ41から吐出された圧油の供給管路11に連絡する第2の再生管路22と、この第2の再生管路22中に設けられ、供給管路11からタンク8への圧油の流出を阻止する逆止弁24と、戻り管路23中に設けた圧力発生手段としての可変絞り弁25、及び、この可変絞り弁25に対し第2の制御信号としてのパイロット圧Pa20を供給する切換弁32とを有する。パイロット圧Pa20は、アーム用操作装置6の所定の操作、すなわちアームクラウドを実施させるために、パイロット管路33にパイロット圧Pa2を供給する操作が行われたときに、このパイロット圧Pa2がパイロット管路33から分岐したパイロット分岐管路33a及び切換弁32、管路33bを介し可変絞り弁25の制御室25dに供給される。また、切換弁32の制御室32dには、第1の再生管路31から分岐したパイロット管路40によりアームシリンダ1のボトム圧Psが導かれ、この圧力Psにより弁位置が切換えられる。
【0041】
以上のように構成した第1実施形態において実施されるブームシリンダ2とアームシリンダ1の動作は以下のとおりである。
【0042】
[ブーム上げ・アームクラウド複合操作]
ブーム用操作装置5を操作してパイロット管路35にパイロット圧Pa1を供給し、ブーム用方向制御弁3を図示左位置3bに切換えるとともに、アーム用操作装置6を操作してパイロット管路33にパイロット圧Pa2を供給し、アーム用方向制御弁4を図示左位置4bに切換えると、主油圧ポンプ41から吐出される圧油が管路13及び供給管路15、逆止弁16、ブーム用方向制御弁3、主管路19を介してブームシリンダ2のボトム側室2aに供給され、また、主油圧ポンプ41から吐出される圧油が管路9及び供給管路11、アーム用方向制御弁4、主管路17を介してアームシリンダ1のボトム側室1aに供給される。これにより、ブームシリンダ2、アームシリンダ1が共に伸長する方向に作動し、ブーム上げ・アームクラウド複合操作が実施される。
【0043】
上述の複合操作の間、ブーム操作系のパイロット管路36にはパイロット圧Pb1が供給されず、タンク圧となるので、分岐パイロット管路37はタンク圧となりパイロット式逆止弁38は閉じられた状態に保たれ、管路28を介しての戻り管路26とタンク8との連通は阻止される。
【0044】
また、アームシリンダ1のボトム圧Psが所定圧よりも低い状態にあっては、パイロット管路39を介して切換弁27の制御室27dに与えられるアームシリンダ1のボトム圧Psによる押付力がばね27cによる押付力よりも小さく、切換弁27は同図1に示す右位置、すなわち連通位置27cに保持され、ブームシリンダ2から排出された圧油は、低圧側であるタンク8に戻されるため、ブームシリンダ2の伸長動作の間、このブームシリンダ2のロッド側室2bから排出される圧油が第1の再生管路31に供給されることはない。一方、第2の再生手段を形成する切換弁32の制御室32dにも所定圧よりも低圧のボトム圧Psが供給されるため、切換弁32は図示左位置、すなわち連通位置32aを保持する。これにより、アームクラウドを指示するパイロット圧Pa2が切換弁32を介し可変絞り弁25の制御室25dに導かれ、可変絞り弁25の開口面積はパイロット圧Pa2に応じた値となる。このため、アームシリンダ1の戻り管路23が絞られ、アームシリンダ1のロッド側室1bからの圧油の流出流量に応じて、戻り管路23に圧力が生じる。そして、この戻り管路23内の圧力が供給管路11内の圧力よりも高くなったときに、アームシリンダ1のロッド側室1bから排出された圧油が、第2の再生管路22、逆止弁24、供給管路11、方向制御弁4を介し、アームシリンダ1のボトム側室1aに再生供給される。これにより、アームシリンダ1の伸長方向の移動速度が増加する。ただし、操作者が不図示のアームをゆっくりと動かすことを意図し、アーム用操作装置6をわずかに操作したときには、パイロット圧Pa2が極めて小さな値となり、この場合には可変絞り25の開口面積が大きくなる。このため、戻り管路23の圧力がほぼタンク圧に等しくなり、アームシリンダ1のロッド側室1bから排出された圧油のほとんどがタンク8に戻され、アームシリンダ1のボトム側室1aに再生供給されることがなく、アームシリンダ1は低速で伸長する。
【0045】
このような状態から、アームシリンダ1のボトム圧Psが所定圧以上の高圧になると、この圧力Psによる切換弁27の図示右方向への押付力がばね27cによる押付力よりも大きくなり、切換弁27は、同図1の左位置、すなわち遮断位置27bに切換えられる。この状態になると、戻り管路26が切換弁27によって遮断され、ブームシリンダのロッド側室2bから排出された圧油が、主管路20、ブーム用方向制御弁3、戻り管路26、第1の再生管路29、逆止弁30、第1の再生管路31に供給される。したがって、アームシリンダ1のボトム側室1aには、主油圧ポンプ41から吐出され、アーム用方向制御弁4を介して供給される圧油と、ブームシリンダ2のロッド側室2bからの圧油とが合流して供給される。一方、アームシリンダ1のボトム圧Psが所定圧以上になると、切換弁32に対する図示左方向の押付力が、ばね32cによる押付力よりも大きくなり、切換弁32が図の右位置、すなわち遮断位置32bに切換えられ、パイロット管路33bがタンク8に連通し、可変絞り弁25の制御室25dに付与されるパイロット圧力Pa20がタンク圧となり、可変絞り弁25が全開位置25aとなる。これにより、アームシリンダ1の戻り管路23内の圧力がほぼタンク圧と等しくなり、アームシリンダ1のロッド側室1bから排出される圧油のほとんどがタンク8に戻される。
【0046】
このように、ブーム上げ・アームクラウド操作時に、アームシリンダ1のボトム圧Psが所定圧よりも低い場合には、アーム用操作装置6の操作量に応じてアームシリンダ1のロッド側室1bから排出された圧油がボトム側室1aに再生供給され、操作量に応じてアームシリンダ1の伸長方向の速度を増速することができ、一方、アームシリンダ1のボトム圧が所定圧以上の場合には、アームシリンダ1の戻り管路23に設けた可変絞り弁25の開口量が最大になるため、この戻り管路23に圧力(こもり圧)を生じさせることなくブームシリンダ2のロッド側室2bから排出された圧油をアームシリンダ1のボトム側室1aに再生供給することができ、アームシリンダ1による推力を大きくすることができ、不図示のアームによる大きな掘削力を得ることができる。
【0047】
[ブーム下げ・アームクラウド操作]
ブーム用操作装置5を操作してパイロット管路36にパイロット圧Pb1を供給し、ブーム用方向制御弁3を同図1の右位置3cに切換えるとともに、アーム用操作装置6を操作してパイロット管路33にパイロット圧Pa2を供給し、アーム用方向制御弁4を左位置4bに切換えると、主油圧ポンプ41から吐出される圧油が管路13、供給路15、逆止弁16、ブーム用方向制御弁3、主管路20を介してブームシリンダ2のロッド側室2bに供給され、また前述したように、主油圧ポンプ41から吐出される圧油が管路9、供給路11、逆止弁12、アーム用方向制御弁4、主管路17を介してアームシリンダ1のボトム側室1aに供給される。これにより、ブームシリンダ2が縮小する方向に作動し、アームシリンダ1が伸長する方向に作動し、ブーム下げ・アームクラウドの複合操作が実施される。
【0048】
このような複合操作の間、ブーム操作系のパイロット管路36にパイロット圧が供給されることに伴い分岐パイロット管路37にパイロット圧Pb1が導かれ、パイロット式逆止弁38が作動して管路28が開かれる。これにより、切換弁27の上流側の戻り管路26がタンク8に連通する。
【0049】
この状態で、アームシリンダ1のボトム圧Psが所定圧以上の高圧となると、前述したように切換弁27は遮断位置27bに切換えられるが、ブームシリンダ2のボトム側室2aから排出された圧油はパイロット式逆止弁38、管路28を介してタンク8に戻される。このため、ブーム下げ・アームクラウド操作時には、アームシリンダ1のボトム圧Psの高低に関らず、アームシリンダ1のボトム側室1aにブームシリンダ2のボトム側室2aからの圧油が再生供給されることはない。
【0050】
また、上述したようにアームシリンダ1のボトム圧Psが所定圧以上の高圧のときには、切換弁32が遮断位置32bとなり、可変絞り弁25が最大開口面積を保持し、戻り管路23がほぼタンク圧となるためロッド側室1bから排出された圧油がボトム側室1aに再生供給されることがない。逆に、アームシリンダ1のボトム圧Psが所定圧よりも低圧のときには、切換弁32が連通位置32bとなり、アーム操作装置6の操作量に応じたパイロット圧Pa2が切換弁32を介し、可変絞り弁25の制御室25dに付与され、可変絞り弁25の絞り量がパイロット圧Pa2に応じた値となる。このため、戻り管路23内の圧力が供給管路11よりも高圧になったときには、戻り管路21から供給管路11側に圧油が再生供給され、アームシリンダ1の伸長方向の速度が増速される。
【0051】
[アームクラウド単独操作]
アーム操作装置6のみを操作して、パイロット管路33にパイロット圧Pa2を供給し、所謂アームクラウド単独操作を行う際に、アームシリンダ1のボトム圧Psが所定圧よりも低圧のときには、切換弁32が連通位置32aを保持するため、パイロット圧Pa2が切換弁32を介し可変絞り弁25の制御室25dに付与される。これにより、可変絞り弁25の開口面積はパイロット圧Pa2に応じた値となり、戻り管路23にはロッド側室1bからの流出流量に応じた圧力が生じる。そして、戻り管路23内の圧力が供給管路11内の圧力よりも高くなると、ロッド側室1bから排出された圧油の一部が供給管路11に再生供給されるため、アームシリンダ1の伸長方向の速度が増速される。
【0052】
なお、アームシリンダ1のロッド側室1bに圧油が供給されるアームダンプに係る複合操作時には、パイロット圧Pa2がほぼタンク圧となるため、可変絞り弁25の弁位置が最大開口面積となる25aに固定され、戻り管路23に圧力が立たず、アームシリンダ1の増速は実施されることがない。
【0053】
また、ブームシリンダ2の単独動作時には、基本的にアームシリンダ1のボトム側室1aにはそれ程大きな圧力が作用することがなく、ブーム単独操作時には切換弁27が連通位置27aを保持するため、ブームシリンダ2から排出された圧油がアームシリンダ1に再生供給されることがないが、仮にアームシリンダ1のこもり圧が大きくなることが想定される場合には、例えば第1の再生管路29からタンク8へ連絡する別の管路を設け、この管路上に想定されるこもり圧の最高圧により開弁するリリーフ弁を設けるようにしても良い。
【0054】
このように構成した第1実施形態にあっては、土砂の掘削作業時等に頻繁に実施されるブーム上げ、アームクラウド複合操作時において、アームシリンダ1の戻り管路23にこもり圧を生じることなくボトム側室1aにブームシリンダ2のロッド側室2bからの圧油を合流させることができる。これにより、アームシリンダ1の推力を大きくすることができ、結果として不図示のアームによる掘削力を大きくすることができ、掘削作業の能率向上を実現できる。また、ブームシリンダ2のロッド側室2bからの圧油が再生供給される場合であっても、アームシリンダ1の戻り管路23にこもり圧が生じることがないことから、アームシリンダ1の圧力が過大に高圧になることがなく、アームシリンダ1の破損を未然に防止できる。さらに、アームクラウド単独操作においても、アームシリンダ1のボトム圧が所定圧よりも低圧の状態であれば増速を実施することができる。
【0055】
次に、図2及び図3を用いて本発明による第2の実施形態について説明する。
【0056】
この第2の実施形態は、上述した第1の実施形態に備えられる第1の再生手段を構成する切換弁27に相当する切換弁65を作動させるための第1の制御信号、及び、第2の再生手段を構成する可変絞り弁25に相当する電磁比例弁60を作動させるための第2の制御信号を演算処理装置(コントローラ)により生成することを特徴としている。
【0057】
図2は、油圧回路及び演算処理回路を合わせた全体回路図であり、図3は第2の実施形態に用いられるコントローラによる処理の流れを示すブロック図である。この第2の実施形態では、アームシリンダ1のボトム圧Psを検出する圧力検出手段としての圧力センサ63と、ブームシリンダ2の伸長方向、すなわちブーム上げ操作用のパイロット圧Pa1を検出するための第1の操作量検出手段としての圧力センサ62と、アームシリンダ1の伸長方向、すなわちアームクラウド操作用のパイロット圧Pa2を検出するための第2の操作量検出手段としての圧力センサ61と、第1の再生手段を形成し可変絞り65aを有する切換弁65と、この切換弁65への駆動信号を生成する電磁比例弁68と、第2の再生手段を形成する圧力発生手段として電磁比例弁60と、圧力センサ61,62,63からの圧力信号を入力し、電磁比例弁60,68への制御信号を演算出力するコントローラ64とを有している。その他の構成については、上述した第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。
【0058】
以上のように構成した第2の実施形態では、ブーム用操作装置5によるブーム上げ(ブームシリンダ2伸長方向)操作、アーム用操作装置6によるアームクラウド(アームシリンダ1伸長方向)操作によって生じるパイロット圧Pa1,Pa2、及び、アームシリンダ1のボトム圧Psが、それぞれ圧力センサ62,61、63によって検出され、圧力信号Pi1,Pi2,Psaとしてコントローラ64に入力される。
【0059】
次に、コントローラ64による演算処理について、図3に示すブロック図を用い説明する。
【0060】
関数発生器64aは、圧力センサ63により検出されるアームシリンダ1のボトム圧Psに応じた圧力信号Psaを入力し、1を最大値として圧力信号Psaの大きさに応じて増加する信号S1を出力する。
【0061】
関数発生器64bは、圧力センサ61により検出されるアームクラウド用のパイロット圧Pa2に応じた圧力信号Pi2を入力し、1を最大値として圧力信号Pi2の大きさに応じて増加する信号S2を出力する。
【0062】
関数発生器64cは、圧力センサ62により検出されるブーム上げ用のパイロット圧Pa1に応じた圧力信号Pi1を入力し、1を最大値として圧力信号Pi2の大きさに応じて増加する信号S3を出力する。
【0063】
関数発生器64eは、圧力信号Psaが増加するに従い1を最大値として減少する信号S4を出力する。
【0064】
関数発生器64fは、圧力信号Pi1が所定の圧力Pi10以下のときに1、それよりも大きい場合には0となる信号S5を出力する。
【0065】
乗算器64hは、関数発生器64aから出力される信号S1と関数発生器64bから出力される信号S2とを乗算し、その結果を信号S6として出力する。
【0066】
乗算器64iは、乗算器64hからの信号S6と関数発生器64cから出力される信号S3とを乗算し、その結果を信号S7として出力する。
【0067】
関数発生器64dは、乗算器64iから出力される信号S7の大きさに応じて増加する電流値i1を算出し、電磁比例弁68に出力する。
【0068】
上述の信号S7及びこの信号S7に基づく電流値i1は、アームシリンダ1のボトム圧Psが高く、また、アームクラウド操作を指示するパイロット圧Pa2及びブーム上げを指示するパイロット圧Pa1がそれぞれ大きな値になる程、すなわちアームクラウド・ブーム上げの複合操作における操作量が大きい程大きな値となる。
【0069】
乗算器64jは、関数発生器64eからの信号S4と関数発生器64bからの信号S2とを乗算し、その結果を信号S8として出力する。
【0070】
乗算器64kは、乗算器64jからの信号S8と関数発生器64fからの信号S5とを乗算し、その結果を信号S9として出力する。
【0071】
関数発生器64gは、乗算器64kから出力される信号S9の大きさに応じて増加する電流値i2を算出し、電磁比例弁60に出力する。
【0072】
上述の信号S9及び電流値i2は、アームシリンダ1のボトム圧Psが低く、また、アームクラウド操作を指示するパイロット圧Pa2が大きな値である程、そして、ブーム上げを指示するパイロット圧Pa1が所定圧よりも小さい値でときに、すなわちアームクラウドの操作量が大きく、ブーム上げ操作量が小さい程大きな値となる。
【0073】
図2に戻り、第1の再生手段を形成する電磁比例弁68は、コントローラ64を形成する関数発生器64dから出力される電流値i1に応じてその開口面積を大きくし、パイロットポンプ7から管路67に吐出されたパイロット油を絞り、減圧されたパイロット圧をパイロット管路66を介し切換弁65の制御室65dに供給する。また、第2の再生手段を形成する電磁比例弁60は、関数発生器64gから出力される電流値i2に応じてその開口面積が制御される。
【0074】
上述したように、アームシリンダ1のボトム圧Psが比較的高圧となり、アーム用操作装置6によるアームクラウド操作量、及び、ブーム用操作装置5によるブーム上げ操作量が大きく、パイロット圧Pi1及びパイロット圧Pi2が高いときには、関数発生器64dから電磁比例弁68のソレノイド68dに対し大電流i1が供給され、この電流i1により電磁比例弁68の開口面積が大きくなり、切換弁65に対し高圧のパイロット圧が付与される。これにより、切換弁65の開口面積が小さくなり、ブームシリンダ2の戻り管路26が絞られ、ブームシリンダ2のロッド側室2bから排出された圧油の多くが、第1の再生管路29,31、逆止弁30を介しアームシリンダ1のボトム側室1aに再生供給される。
一方、関数発生器64gから出力される電流値i2は小さい値となるため、電磁比例弁60の開口面積は大きいままの状態、すなわち弁位置60aを保持する。したがって、アームシリンダ1の戻り管路23内の圧力はほぼタンク圧と同等の状態を維持し、アームシリンダ1のロッド側室1bから排出された圧油のほとんどが再生されることなくタンク8に戻される。そして、戻り管路23にはこもり圧が生じることがないため、ブームシリンダ2のロッド側室2bから再生供給された圧油の分だけアームシリンダ1の推力が大きくなり、結果としてアームによる掘削力が増加する。
【0075】
一方、アームシリンダ1のボトム圧Psが低圧の場合には、パイロット圧Pa1及びパイロット圧Pa2の大きさにもよるが、少なくともアームクラウドを指示するパイロット圧Pa2が高圧のときには、関数発生器65gから出力される電流値i2が大きな値となり、電磁比例弁60の開口面積が小さくなり戻り管路23が絞られる。一方、関数発生器64dから出力される電流値i1は小さな値となり、電磁比例弁68の開口面積が小さくなるため、切換弁65へ制御室65dに付与されるパイロット圧が低圧となり、切換弁65の開口面積が大きい状態を保持する。
【0076】
したがって、アームシリンダ1の戻り管路23内の圧力が供給路11よりも高くなると、アームシリンダ1のロッド側室1bから排出された圧油がボトム側室1aに再生供給され、その分アームシリンダ1の伸長方向速度を増速させることができる。一方、この状態では、ブームシリンダ2のロッド側室2bから排出された圧油のほとんどがタンク8に戻されるため、アームシリンダ1のボトム側室1aに再生供給されることはない。
【0077】
また、ブーム上げ単独操作の場合には、乗算器64iから出力される信号S7が0になるため、関数発生器64dからは最小電流値i1minが出力される。このため、ブーム上げ単独操作時にアームシリンダ1のボトム圧Psが高圧となる状況が発生しても切換弁65がタンク8との連通状態を保持するため、ブームシリンダ2のロッド側室2bから排出された圧油がアームシリンダ1のボトム側室1aに再生供給されることがない。
【0078】
以上説明したように、この第2の実施形態によっても上述した第1の実施形態同様の効果を得ることができるとともに、ブーム上げ単独操作時にアームシリンダ1側に再生供給されることがなく、これによってもアームシリンダ1が過大に高圧化する事態を未然に防止することができる。
【0079】
次に、本発明による油圧駆動装置の第3の実施形態について、図4及び図5を用い説明する。この第3の実施形態は、ブームシリンダ2のロッド側室2bから排出された圧油がアームシリンダ1のボトム側室1aに再生供給されるときに、アームシリンダ1のロッド側室1bから排出される圧油をアーム駆動用の方向制御弁4を介すことなく直接タンク8に戻すことにより、アームシリンダ1の戻り管路23内にこもり圧が発生することを確実に防止できることを特徴としている。
【0080】
図4に示すように、アームシリンダ1を駆動するための油圧回路は、ロッド側の主管路18とタンク8とを直接連絡する管路78上に切換弁71を設けている。この切換弁71は、連通位置71bと、遮断位置71aの2位置の切換弁となっている。また、アーム駆動用の方向制御弁4とタンク8とを連絡する戻り管路21上に再生のための固定絞り80、この絞り80の上流側で分岐し逆止弁77を介し主管路17に接続される第2の再生管路76とを備えている。なお、切換弁71は、固定絞り80をバイパスするバイパス弁を形成する。
【0081】
また、ブームシリンダ2のロッド側室2bから排出される圧油をブーム駆動用の方向制御弁3を介すことなく直接アームシリンダ2のボトム側室1aに再生供給するために、ボトム側室2bと切換弁73とを連絡する管路74を設けている。なお、切換弁73は、ブームシリンダ2から排出された戻り油をタンク8に導く弁位置73aと、ロッド側室2bと第1の再生管路75,31とを連絡する弁位置73bとを有している。
【0082】
上述した2つの切換弁71,73は、コントローラ70からの駆動信号iにより駆動する電磁比例弁72から供給されるパイロット圧により弁位置が切換えられる。すなわち、パイロットポンプ7から吐出されたパイロット油が、電磁比例弁72により減圧され、管路81及び82を介し切換弁73の制御室73dに、さらに、管路81を介し切換弁71の制御室71dにそれぞれ導かれる。
【0083】
以上のように構成した第3の実施形態では、コントローラ70が、圧力センサ63により検出されるアームシリンダ1のボトム圧Ps、圧力センサ62により検出されるブーム上げ用のパイロット圧Pa1、圧力センサ61により検出されるアームクラウド用のパイロット圧Pa2が入力され、後述する所定の演算処理を実行し、電磁比例弁72に対し制御電流iを出力し、この電磁比例弁72から出力されるパイロット圧に応じて切換弁71,73の弁位置が切換えられる。
【0084】
次に、コントローラ70による演算処理について、図5に示すブロック図を用い説明する。
【0085】
関数発生器70aは、圧力センサ63により検出されるアームシリンダ1のボトム圧Psに応じた圧力信号Psaを入力し、1を最大値として圧力信号Psaの大きさに応じて増加する電流信号Tiを出力する。
【0086】
関数発生器70bは、圧力センサ61により検出されるアームクラウド用のパイロット圧Pa2に応じた圧力信号Pi2を入力し、1を最大値として圧力信号Pi2の大きさに応じて増加する信号T1を出力する。
【0087】
関数発生器70dは、圧力センサ62により検出されるブーム上げ用のパイロット圧Pa1に応じた圧力信号Pi1を入力し、1を最大値として圧力信号Pi1の大きさに応じて増加する信号T2を出力する。
【0088】
乗算器70cは、関数発生器70aから出力される電流信号Tiと関数発生器70bから出力される信号T1とを乗算し、その結果を電流信号T3として出力する。
【0089】
乗算器70eは、乗算器70cからの電流信号T3と関数発生器70dから出力される信号T2とを乗算し、その結果を制御電流iとして出力する。
【0090】
したがって、制御電流iは、アームシリンダ1のボトム圧Psが高く、また、アームクラウド操作を指示するパイロット圧Pa2及びブーム上げを指示するパイロット圧Pa1がそれぞれ大きな値になる程、すなわちアームクラウド・ブーム上げの複合操作における操作量が大きい程大きな値となる。
【0091】
コントローラ70から、大電流の制御電流iが出力されると、電磁比例弁72の弁位置が可変絞り位置72bに移行し、開口面積が大きくなる。これにより、パイロットポンプ7から供給されるパイロット圧がそれ程減圧されることなく、比較的高圧のパイロット圧が各切換弁71,73に付与される。このパイロット圧により切換弁73の弁位置は、ブームシリンダ2のロッド側室2bとアームシリンダ1のボトム側室2aとを連通状態とする弁位置73bに移行し、ブームシリンダ1のロッド側室2bから排出される圧油が第1の再生管路75,31を介し再生供給される。一方、切換弁71が弁位置71bに切換えられ、アームシリンダ1のロッド側室1bとタンク8とが連通状態となり、ロッド側室1bからの圧油が直接タンク8に戻される。このため、アームシリンダ1のロッド側室1bから排出された圧油がこもり圧が生じることなく直接タンク8に戻される。
【0092】
逆に、コントローラ70から出力される制御電流iが小電流のときには、電磁比例弁72の開口面積が極めて小さくなり、各切換弁71,73の弁位置は図示の遮断位置71a,73aを保持する。これにより、ブームシリンダ2から排出された圧油は方向制御弁3を介しタンク8に戻され、アームシリンダ1から排出された圧油は第2の再生管路76を介しボトム側室1aに再生供給される。
【0093】
以上説明したとおり、この第3の実施形態によれば、ブーム上げ操作とアームクラウド操作とが同時に行われ、アームシリンダ1のボトム圧が比較的高圧の状態では、ブームシリンダ2のロッド側室2bから排出された圧油がアームシリンダ1のボトム室側1aに再生供給される状態であっても、アームシリンダ1の戻り管路21,78にはこもり圧が生じることがなく、ブームシリンダ2側から再生供給される圧油の油量分だけアームシリンダ1の推力を向上させることができる。逆に、アームシリンダ1のボトム圧が低圧の状態では、第2の再生管路76を介し、アームシリンダ1のロッド側室1bから排出された圧油がボトム側室1aに再生供給されるため、その分アームシリンダ1の伸長方向の増速を実施することができる。
【0094】
なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態では、第2の再生手段として方向制御弁4の戻り管路21から分岐した第2の再生管路22を供給管路11に逆止弁24を介して連絡するようにしたが、例えば図6に示すように、再生ポート50aを有する方向制御弁50を用いても良い。この方向制御弁50は、アームシリンダ1のボトム側室1aへの供給側室50b内に、再生ポート50aと供給ポート50cとを連絡する通路上に逆止弁54を備えている。このような方向制御弁50を用いることにより、アームクラウド側に操作したときにだけ確実にアームシリンダ1のロッド側室1bから排出された圧油をボトム側室1aに再生供給することができる。
【0095】
【発明の効果】
本発明によれば、第1の再生手段により、第2油圧シリンダのボトム圧が所定圧以上のときには、第1油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油を第2油圧シリンダのボトム側室に再生供給でき、第2の再生手段により、第2油圧シリンダのボトム圧が上述の所定圧よりも低圧のときには、第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油をこの第2油圧シリンダのボトム側室に供給し、第2油圧シリンダの伸長方向の増速を実現できる。また特に、第2油圧シリンダのボトム圧が上述の所定圧以上となって第1再生手段により第1油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油が第2油圧シリンダのボトム側室に導かれるときに、第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油のタンクへの戻り管路をほぼタンク圧にして第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油をタンクへ戻す手段を備えたことから、第1油圧シリンダと第2油圧シリンダの複合操作に際し、第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油のタンクへの戻り管路に圧力(こもり圧)が生じることがなく、したがって、第1油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油が第2油圧シリンダのボトム側室に再生された分だけ第2油圧シリンダの推力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による油圧駆動装置の第の1実施形態を示す油圧回路図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す油圧回路図である。
【図3】第2の実施形態におけるコントローラによる処理の流れを示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す油圧回路図である。
【図5】第3の実施形態におけるコントローラによる処理の流れを示すブロック図である。
【図6】アーム用方向制御弁の一例を示す要部回路図である。
【図7】従来技術に開示された油圧回路図である。
【図8】従来技術に開示された油圧回路図である。
【符号の説明】
1 アームシリンダ(第2油圧シリンダ)
2 ブームシリンダ(第1油圧シリンダ)
3 ブーム用方向制御弁(第1方向制御弁)
4 アーム用方向制御弁(第2方向制御弁)
5 ブーム用操作装置(第1操作装置)
6 アーム用操作装置(第2操作装置)
21 戻り管路(第2のタンク管路)
22 第2の再生管路(第2の再生路)
23 戻り管路(第2のタンク管路)
24 逆止弁(第2の逆止弁)
25 可変絞り弁(圧力発生手段、可変絞り手段)
26 戻り管路(第1のタンク管路)
27 切換弁
29 第1の再生管路(第1の再生路)
31 第1の再生管路(第1の再生路)
32 切換弁
39 パイロット管路(圧力検出手段)
40 パイロット管路(圧力検出手段)
41 主油圧ポンプ
60 電磁比例弁(圧力発生手段)
61 圧力センサ(第2操作量検出手段)
62 圧力センサ(第1操作量検出手段)
63 圧力センサ(圧力検出手段)
64 コントローラ(制御手段)
65 切換弁
68 電磁比例弁
70 コントローラ(制御手段)
71 切換弁(バイパス弁)
72 電磁比例弁
73 切換弁

Claims (10)

  1. 油圧機械に備えられ、主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダと、上記主油圧ポンプから上記第1油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第1方向制御弁、上記主油圧ポンプから上記第2油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第2方向制御弁と、上記第1方向制御弁を操作するための第1操作装置と、上記第2方向制御弁を操作するための第2操作装置とを備えた油圧駆動装置において、
    上記第2油圧シリンダのボトム圧が所定圧以上のときに、上記第1油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油を上記第2油圧シリンダのボトム側室に導くように作動する第1の再生手段と、
    上記第2油圧シリンダのボトム圧が上記所定圧以上となって上記第1再生手段により上記第1油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油が上記第2油圧シリンダのボトム側室に導かれるときに、上記第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油のタンクへの戻り管路をほぼタンク圧にして上記第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油をタンクへ戻す手段と、
    上記第2油圧シリンダのボトム圧が上記所定圧よりも低圧のときに、上記第2油圧シリンダのロッド側室から排出された圧油を当該第2油圧シリンダのボトム側室に導くように作動する第2の再生手段とを備えたことを特徴とする油圧駆動装置。
  2. 上記第1の再生手段を作動させる第1の制御信号及び上記第2の再生手段を作動させる第2の制御信号が、上記第2油圧シリンダのボトム圧に加え、上記第1操作装置及び上記第2操作装置の操作量に基づき生成されることを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動装置。
  3. 上記第1の再生手段が、上記第1油圧シリンダから排出された圧油をタンクへと導く第1のタンク管路から分岐し、この第1のタンク管路と上記第2油圧シリンダのボトム側室とを連絡する第1の再生路と、この第1の再生路中に設けられ上記第2油圧シリンダのボトム側室から上記第1油圧シリンダのロッド側室方向への圧油の流れを阻止する第1の逆止弁と、上記第1のタンク管路上であって上記第1の再生路の分岐部よりも下流側に設けられ、上記第1の再生手段を作動させる第1の制御信号に基づき上記第1のタンク管路とタンクとを連通及び遮断する切換弁とを含むことを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動装置。
  4. 上記第1の再生手段が、上記第1油圧シリンダのロッド側室と上記第2油圧シリンダのボトム側室とを連絡する第1の再生路と、この第1の再生路中に設けられ上記第2油圧シリンダのボトム側室から上記第1油圧シリンダのロッド側室方向への圧油の流れを阻止する逆止弁と、上記第1の再生手段を作動させる第1の制御信号に基づき上記第1の再生路を連通及び遮断する切換弁とを含むことを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動装置。
  5. 上記第2の再生手段が、上記第2油圧シリンダから排出された圧油を上記タンクへと導く第2のタンク管路上に設けられ、上記第2の再生手段を作動させる第2の制御信号に基づき作動する圧力発生手段と、この圧力発生手段よりも上流側で分岐し上記主油圧ポンプから上記第2油圧シリンダへの圧油の供給路に連絡する第2の再生路と、この第2の再生路上に設けられ上記供給路から上記第2のタンク管路への圧油の流出を阻止する第2の逆止弁とを含むことを特徴とする請求項又はに記載の油圧駆動装置。
  6. 上記圧力発生手段が、可変絞り手段であることを特徴とする請求項に記載の油圧駆動装置。
  7. 上記圧力発生手段が、固定絞りと、上記第2の制御信号に基づき上記固定絞りをバイパスさせるバイパス弁とから形成されることを特徴とする請求項に記載の油圧駆動装置。
  8. 上記第2油圧シリンダのボトム圧を検出する圧力検出手段と、この圧力検出手段からの圧力信号を入力し、上記第1の再生手段を作動させる第1の制御信号及び上記第2の再生手段を作動させる第2の制御信号を演算出力する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動装置。
  9. 上記第1操作装置の操作量を検出する第1操作量検出手段と、上記第2操作装置の操作量を検出する第2操作量検出手段とを設け、上記制御手段が上記圧力検出手段からの圧力信号に加え、上記第1操作量検出手段及び第2操作量検出手段からの信号に基づき、上記第1の制御信号及び上記第2の制御信号を演算出力することを特徴とする請求項に記載の油圧駆動装置。
  10. 上記油圧機械が油圧ショベルであり、上記第1油圧シリンダ及び上記第2油圧シリンダが、それぞれ油圧ショベルに設けられるブームシリンダ及びアームシリンダであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の油圧駆動装置。
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