JP4001464B2 - 教育支援システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、教育支援システムに関し、特に、情報記憶媒体から教育用情報を読み出して表示し、教育用情報を補足するために入力された情報を情報記憶媒体に記録し、講師及び受講者が講義内容を書く負担を低減することにより、ゆとりある教育を支援する教育支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
学校などの教育現場では、授業中に、生徒(教育を受ける者)は、黒板等に書写された文字等(板書)を自分の帳面に書き写して独自のノートを作成する。書き写す分量が多い場合には、生徒は、板書を写すことにおわれて、じっくり考えて質問をする余裕がなく、教師(教育者)と生徒の間のコミュニケーションも希薄になりがちである。
【0003】
このような不都合を解消するために、例えば、教師と生徒の間で映像によるコミュニケーションを図る装置が、特許第2562107号公報に開示されている。この装置は、入力手段やモニタを含む教師側装置及び生徒側装置から構成される。教師側装置は、ビデオカメラで映した教師用ノート、接続されたパソコンの映像、三択テスト等を生徒側モニタに表示する。生徒は、生徒側装置の解答選択スイッチを押すことにより解答を教師に知らせる。この装置では、生徒側装置の入力手段が解答選択スイッチのみなので、学習効果が薄く、さらに、学習ノートとしての役割が欠けており、復習のために使用することはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、生徒による板書の転記を不要にして、教師と生徒のコミュニケーションを図ることのできるシステムが特開平7−321978号公報に開示されている。
このシステムでは、大型電子ボードを含む教師側装置のボード上に、教師が書写した文字等は、無線で生徒側装置に伝達されて表示され、生徒側装置から入力した文字等は、教師側装置に送信可能である。
【0005】
特開平7−321978号公報に開示されたシステムは、教師が書写した板書を記録に残すことは可能であるが、教師が口頭で説明した内容を記録できない。そのため、生徒は、教師が口頭で説明した内容で重要であると判断したものを帳面に記載し、記録紙に出力された板書とつきあわせてノートを作成する必要がある。また、特開平7−321978号公報に開示されたシステムでは、教師が授業中に板書をその場で作成する。従って、生徒は、教師が板書を書き終わるまで待っていなくてはならず、時間の無駄である。
【0006】
講義内容を変更することなく、教師が授業中に黒板等に文字等を書写する時間を低減できれば、教師と生徒双方にゆとりができて、質問をする等のコミュニケーションに費やす時間を多く確保することが可能になる。
【0007】
また、教師は、学科教育の他に、出席を管理し、成績を集計・評価する等の業務を行っており、学科教育以外の業務負担が大きい。このような業務負担を低減すれば、その時間を学科教育、課外教育等に利用でき、教育内容の質をレベルアップできる。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであり、教育現場における教育担当者の負担を低減することを目的とする。
また、本発明は、教育を受ける者の負担を低減することを他の目的とする。
また、本発明は、教育効果を高めることを他の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る教育支援システムは、
講師用端末と複数の受講者用端末とから構成され、
前記講師用端末は、
教育用情報を記憶した読み出し専用の読出専用領域と書込と読み出しとが共に可能な書込読出領域とを備える講師用情報記憶媒体が着脱可能に装着され、装着された講師用情報記憶媒体をアクセスする講師用アクセス手段と、
前記講師用アクセス手段により前記読み出された情報を、講師と複数の受講者に視認可能な講師用画面に表示する講師用表示手段と、
前記講師用画面上に配置され、情報を入力する講師用入力手段と、
前記講師用アクセス手段を介して教育用情報を前記講師用情報記憶媒体の前記読出専用領域から読み出して前記講師用表示手段の講師用画面に表示させ、前記講師用入力手段により前記講師用画面に表示された教育用情報上に入力された情報を表示されている該教育用情報に重ねて前記講師用表示手段に表示させると共に前記講師用アクセス手段を介して前記講師用情報記録媒体の書込読出領域に書き込む講師用処理手段と、
前記講師用アクセス手段が前記講師用情報記憶媒体から読み出して前記講師用表示手段の講師用画面に表示した情報を特定する表示情報特定情報と前記講師用入力手段より入力されて講師用画面に表示された入力表示情報を特定する入力情報特定情報を前記受講者用端末に送信する送信手段と、
を備え、
前記受講者用端末は、それぞれ、
ネットワークを介して前記講師用端末の前記送信手段により送信された表示情報特定情報と入力情報特定情報を受信する受講者用受信手段と、
教育用情報を記憶した読み出し専用の読出専用領域と書込と読み出しとが共に可能な書込読出領域とを備える受講者用情報記憶媒体が着脱可能に装着され、前記講師用情報記憶媒体に記憶されている教育用情報と同一の内容を含む教育用情報を記憶した読出専用領域を備える受講者用情報記憶媒体が装着されている場合に、前記受講者用受信手段で受信した表示情報特定情報に基づいて、前記講師用端末装置の講師用表示手段の講師用画面に表示された教育用情報を読み出す受講者用アクセス手段と、
前記受講者用アクセス手段により読み出された情報を画面に表示する受講者用表示手段と、
前記受講者用表示手段の画面上に配置され、情報を入力する受講者用入力手段と、
前記受講者用アクセス手段を介して教育用情報を前記受講者用情報記録媒体の読出専用領域から読み出して前記受講者用表示手段に表示させ、前記受講者用受信手段で受信した入力情報特定情報に基づいて講師の入力情報を前記受講者用表示手段に表示させ、前記受講者用表示手段の画面上に入力された情報を前記受講者用表示手段に表示させると共に、前記受講者用アクセス手段を介して、これらの表示情報を関連付けて、前記受講者用情報記録媒体の書込読出領域に書き込む受講者用処理手段と、
を備え、
教育用情報と講師の入力情報を含む講師用端末の表示画像と同一の画像を各受講者用端末に表示させると共に個々の受講者用端末の入力情報をあわせて表示可能とし、さらに、受講者用情報記録媒体への記録を可能とした、
ことを特徴とする。
【0011】
前記受講者用端末の受講者用処理手段は、前記受講者用表示手段の画面を分割して、その一部に前記講師用端末の表示画像を表示させ、他の一部に受講者用入力手段から入力された情報を含む固有の画像を表示する手段を備えてもよい。このようにして、受講者は、独自の画面を表示してそこにメモなどを書き込むことも可能となる。
【0012】
この教育支援システムに装着される前記情報記憶媒体の読み出し専用の記憶領域は、
教科書の内容を示す教科書情報を記憶した第1の記憶領域と、前記教科書に関する講義内容を示す講義情報を記憶した第2の記憶領域と、
を備えるように構成してもよい。
【0013】
この教育支援システムに装着される前記情報記憶媒体は、前記第1の記憶領域に、前記教科書情報と共に、教科書に関係する参考書の内容を示す参考書情報を更に記憶するように構成してもよい。
【0014】
この教育支援システムに装着される前記情報記憶媒体は、前記第2の記憶領域に、前記講義情報と共に、講義内容に関係する参考書の内容を示す参考書情報を更に記憶するように構成してもよい。
【0016】
例えば、前記講師用端末の前記講師用処理手段は、前記教育用情報を前記講師用表示手段の表示画面に表示する際に、前記講師用情報記憶媒体の書込読出領域から、表示対象の教育用情報に関連付けられている情報を読み出して、前記講師用表示手段に表示させ、前記受講者用端末の前記受講者用処理手段は、前記教育用情報を前記受講者用表示手段の表示画面に表示する際に、前記受講者用情報記憶媒体の書込読出領域から、表示対象の教育用情報に関連付けられている情報を読み出して、前記受講者用表示手段に表示させる。
【0017】
例えば、前記講師用表示手段と前記受講者用表示手段は、それぞれ、画面を複数の領域に分割して表示する機能を有し、前記講師用処理手段は、前記講師用入力手段からの入力がどの表示領域への入力であるかを判別し、判別した領域に表示されている情報と関連付けて入力情報を前記講師用情報記憶媒体の書込読出領域に記録し、前記受講者用処理手段は、前記受講者用入力手段からの入力がどの表示領域への入力であるかを判別し、判別した領域に表示されている情報と関連付けて入力情報を前記受講者用情報記憶媒体の書込読出領域に記録する。
【0018】
例えば、前記講師用入力手段と前記受講者用入力手段は、教育用情報に重ねて表示する情報を入力する手段とテキスト情報を入力手段とを含む。
さらに、出席管理手段を備えてもよい。この場合、前記受講者用端末は、それぞれ、その受講者用端末の操作者が講義を受講していることを示す出席情報を送信する手段を備え、前記出席管理手段は、各受講者用端末からの出席情報を受信して蓄積する手段と、蓄積した出席情報に基づいて、出席率を求める手段を備える。前記受講者用端末は、それぞれ、前記受講者用入力手段から入力があったときに出席情報を講師用端末に送信する手段と、予め定められた画面を前記受講者用表示装置の画面に表示して、その画面への所定の入力があった際に出席情報を送信する手段と、の一方を備えるように構成してもよい。
さらに、単位管理手段を備えてもよい。この場合、前記受講者用端末は、それぞれ、テストを前記受講者用表示手段の画面に表示する手段と、前記テストに対する受講者の前記受講者用入力手段によって入力された解答を送信する手段を備え、前記単位管理手段は、前記テストの採点結果と前記出席管理手段で求められた出席率とに基づいて単位取得の可否の判定を行う単位認定手段とを備える。前記単位管理手段は、各前記受講者用端末からの解答を採点する手段又は解答の採点結果を入力する手段を備えてもよい。
【0019】
コンピュータを、上述の講師用端末又は受講者用端末として機能させるためのプログラムを記録媒体に記録したり伝送媒体を介して配布してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る教育支援システムの構成を示すブロック図である。
この教育支援システムは、マルチメディアボード1と、複数の情報端末2と、それらを相互に接続するネットワーク3とから構成されている。
このシステムを、例えば、学校の教室に設置した場合には、図2に示すように、教師(講師)がマルチメディアボード1を利用し、生徒(受講者)が情報端末2を利用し、教室内LAN等でネットワーク3を形成する。
【0021】
マルチメディアボード1は、図3に示すように、収納部8と、ボード部9を備え、収納部8に各種情報機器等を収納し、収納された機器の映像等をボード部9の画面に表示する機能と、画面上に配置されたタッチパネルから指等により書き込まれた文字等を記録したり画面に表示する機能を有する。
【0022】
上述の機能を実現するため、マルチメディアボード1は、図4に示すように、タッチ式入力装置11と、表示装置12と、リーダ/ライタ13と、ビデオデッキ14と、DVDプレイヤー15と、プリンタ16と、情報処理装置17とを備える。
【0023】
タッチ式入力装置11は、例えば、超音波表面弾性波タッチパネル方式の透明タブレットから構成され、指、ペン等によりタッチされた位置を検出し、検出した位置の座標を算出し、算出した座標位置情報を情報処理部17に送る。
【0024】
表示装置12は、比較的大画面で高輝度のディスプレイ装置、例えば、対角50インチ以上のプラズマディスプレイパネル(PDP)等から構成され、ビデオデッキ14と、DVDプレイヤー15と、情報処理装置17に接続されている。
表示装置12は、情報処理装置17が出力する文字、図形等を含む画像や、ビデオデッキ14等が再生する映像等を表示する。
【0025】
リーダ/ライタ13には、例えば、DVDプレーヤ等から構成され、情報記憶媒体30が着脱可能に装着され、装着された情報記憶媒体30に記憶された各種情報を読み出して情報処理装置17に送り、情報処理装置17から供給されたデータを情報記憶媒体30に書き込む。
【0026】
ビデオデッキ14とDVDプレイヤー15は、表示装置12のビデオ入力端子等に接続され、ソース媒体を再生し、表示装置12に出力する。
プリンタ16は、情報処理装置17に接続され、情報処理装置17が出力するデータを記録紙に印刷する。
【0027】
情報処理装置17は、図5に示すように、各部を制御するCPU(Central Processing UNit)50と、制御プログラム51と、メモリ52と、操作部53と、表示制御部54と、通信制御部55から構成されている。
【0028】
制御プログラム51は、CPU50の動作を制御するための各種プログラムをが格納されている。
格納された各種プログラムにより、CPU50は、以下に列記するような様々な動作を行う。
CPU50は、タッチ式入力装置11から供給される座標位置情報に基づいて、タッチ式入力装置11から入力された文字及び図形等の画像情報を表示装置12に送る。
CPU50は、入力装置11及びリーダ/ライタ13による表示と、ビデオデッキ14、DVDプレイヤー15による表示を切り替える。
【0029】
また、CPU50は、リーダ/ライタ13を制御し、リーダ/ライタ13から読み出されたデータを、表示装置12に送り、入力装置11から入力されたデータをリーダ/ライタ13に送る。また、CPU50は、リーダ/ライタ13から読み出されたデータを取得すると、表示装置12に画面表示される範囲を指定する情報を示すインデックス情報を生成し、情報端末2に送信する機能を有する。
【0030】
また、CPU50は、画面を、背景レイヤ、手書きレイヤ等の複数のレイヤに分けて管理する。背景レイヤは、ビットマップデータで構成される画面の背景を管理し、手書きレイヤは、ベクトルデータで構成される手書き文字や図形等を管理する。
また、CPU50は、入力装置11から入力されたデータを手書きレイヤで管理し、リーダ/ライタ13から読み出されたデータを背景レイヤで管理する。
また、CPU50は、リーダ/ライタ13が画面表示されたページを情報記憶媒体30に記録する際に、背景レイヤ、手書きレイヤ等を維持したまま1つのファイルを生成し、リーダ/ライタ13がこの情報記憶媒体30を読み出す際に、このページを復元する。
【0031】
メモリ52は、例えば、表示装置12に描画される文字、図形等の色、太さ等の描画情報や、情報端末2から取得した情報等を格納する。
操作部53は、操作者の操作により、例えば、画面表示の切り替え、データの送受信等を指示する情報を入力する。
表示制御部54は、CPU50から供給された情報に基づいて、表示画像を形成し表示装置12に送る。
通信制御部55は、ネットワーク3を介して、CPU50から供給されたデータを情報端末2に送信し、情報端末2からデータを受信してCPU50に送る。なお、通信制御部55は、送信の際に、マルチメディアボード1の識別情報(ID)と共にデータを送信する。
【0032】
次に、マルチメディアボード1とネットワーク3を介して接続される情報端末2を説明する。
情報端末2の構成を図6に示す。図6に示すように、情報端末2は、機能的に、入力部21と、表示部22と、リーダ/ライタ23と、ROM24と、メモリ25と、操作部26と、コントローラ27と、から構成されている。
【0033】
入力部21は、タッチパネル方式のものであり、入力ペンにより入力される位置を検出し、コントローラ27に送る。
表示部22は、例えば、液晶ディスプレイであり、コントローラ27から供給される画像情報を表示する。
【0034】
リーダ/ライタ23は、情報記憶媒体30が設置され、設置された情報記憶媒体30に記憶された各種情報を読出して、コントローラ27に送り、コントローラ27から供給されたデータを情報記憶媒体30に書き込む。
ROM24は、コントローラ27の動作を制御するプログラム等が格納されている。
メモリ25は、コントローラ27のワークメモリとして機能し、例えば、他の情報端末2から受信したデータを格納する。
操作部26は、例えば、画面表示の切り替え、データの送受信等を指示する情報を入力する。
【0035】
コントローラ27は、ROM24に格納されたプログラムを解釈実行するCPU等から構成され、入力部21から入力された文字及び図形等の座標位置を算出して表示部22に送る。
コントローラ27は、リーダ/ライタ23から読み出す情報を制御し、マルチメディアボード1から受信した情報に基づいて、表示データを抽出して、表示部に送る機能を有する。
コントローラ27は、ネットワーク3を介して、マルチメディアボード1や他の情報端末2との間で各種データを送受信し、データを送信する際には、識別情報(装置ID)と共に送信する。
【0036】
また、コントローラ27は、画面を、背景レイヤ、手書きレイヤ等の複数のレイヤに分けて管理し、入力部21から入力されたデータを手書きレイヤで管理し、リーダ/ライタ23から読み出されたデータを背景レイヤで管理する。
また、コントローラ27は、リーダ/ライタ23が画面表示されたページを情報記憶媒体30に記録する際に、背景レイヤ、手書きレイヤ等を維持したまま1つのファイルを生成し、リーダ/ライタ23がこの情報記憶媒体30を読み出す際に、このページを復元する。
【0037】
次に、マルチメディアボード1及び情報端末2にセットされる情報記憶媒体30の構成を説明する。
図7は、情報記憶媒体30の構成例を示すブロック図である。
情報記憶媒体30は、第1の記憶領域31と、第2の記憶領域32と、第3の記憶領域33とから構成されている。
【0038】
第1の記憶領域31は、教科書に記載されている内容(以下、教科書情報と呼ぶ)を格納する読出し専用のROMエリアである。
第2の記憶領域32は、第1の記憶領域31に関する講義内容(以下、講義情報と呼ぶ)を格納する読出し専用のROMエリアである。
第3の記憶領域33は、任意の情報の書き込み、読み出しが可能なRAMエリアである。
【0039】
次に、第1の実施形態に係る教育支援システムの動作を説明する。
(0) 前提
授業(講義)を行う教師(講師)と生徒(受講者)は、その授業に関する教科書情報と講義情報とを格納した同一の記録媒体30を予め用意し、それぞれ、所持しておく。
(1)情報記憶媒体からの読み出し操作
まず、授業(講義)開始前に、教師(講師)はマルチメディアボード1のリーダ/ライタ13に情報記憶媒体30をセットし、生徒(受講者)は、情報端末2のリーダ/ライタ23に情報記憶媒体30をセットしておく。
【0040】
教師の操作により、マルチメディアボード1では、リーダ/ライタ13が情報記憶媒体30から読み出した教科書情報及び講義情報を、情報処理装置17が表示装置12に送る。表示装置12は、教科書情報と講義情報を、画面上で左右に分かれて表示されたそれぞれのウィンドウに表示する。
図8は、マルチメディアボード1の画面表示例を示す図である。
【0041】
マルチメディアボード1では、リーダ/ライタ13が情報記憶媒体30から教科書情報及び講義情報を読み出したときに、情報処理装置17が、例えば、画面に表示されたページを指定する情報を示すインデックス情報を生成し、生成したインデックス情報をネットワーク3を介して各情報端末2に送信する。
【0042】
生徒が使用する情報端末2は、ネットワーク3を介してインデックス情報を受信する。
情報端末2では、コントローラ27が、受信したインデックス情報に基づいて、リーダ/ライタ23を制御して、情報記憶媒体30から、マルチメディアボード1に画面表示されたページの教科書情報及び講義情報を抽出し、表示部22に送る。
従って、情報端末2は、マルチメディアボード1と同一内容の画面を表示する。
【0043】
(2)情報端末が情報記憶媒体に記録する操作
次に、教師は、マルチメディアボード1に表示された教科書情報及び講義情報を口頭で説明する。
生徒は、講義を聴きながらマルチメディアボード1又は情報端末2を見て、画面に表示されておらず、重要であると判断した説明内容を、画面表示された講義情報の下部のメモ領域等に、入力ペンでメモする。
また、画面に表示されているが、特に注意を払った方がよいと判断した講義内容に、入力ペンでアンダーラインを引く。
なお、メモ、アンダーラインの色、太さ、マーク等は、予め種々選択できるように設定されている。
【0044】
上述の場合には、情報端末2では、コントローラ27が、入力部21から入力されたメモやアンダーラインを表示部22に表示する。
また、コントローラ27は、画面に表示されたページ内容のうち、リーダ/ライタ23が再生した教科書情報及び講義情報を背景レイヤで管理し、入力部21から入力されたメモ及びアンダーラインを手書きレイヤで管理する。そして、それぞれのレイヤを維持したまま1つのファイルとして、リーダ/ライタ23により情報記憶媒体30の第3の記憶領域33に記録する。
【0045】
(3)マルチメディアボードが情報記憶媒体に記録する操作
教師がマルチメディアボード1に、例えば、メモ、アンダーライン等を入力する際には、マルチメディアボード1は、情報端末2の動作と同様にして、上述のようにメモ、アンダーライン等を表示、記録するだけではなく、それに加えて、次のように動作する。
【0046】
マルチメディアボード1と各端末装置2に、同一内容の画面が表示されている場合に、教師が、講義を補足するために、マルチメディアボード1に、下線等の補足情報を書き込むと、書き込まれた補足情報は、情報端末2に表示される。
従って、生徒は、マルチメディアボード1の表示に追加された下線等の補足情報を、自分の情報端末2で見ることができる。
【0047】
上述の場合には、マルチメディアボード1では、入力装置11が、入力された下線等の補足情報を検出し、その位置座標を算出して、情報処理装置17に送る。
情報処理装置17のCPU50は、補足情報をその位置情報と共に手書きレイヤで管理し、管理された補足情報と位置情報を送信する指示を通信制御部55に与える。通信制御部55は、ネットワーク3を介して補足情報等を各情報端末2に送信する。
情報端末2は、ネットワーク3を介して補足情報等を受信し、コントローラ27は、受信した補足情報等を、受信データ用のレイヤで管理し、補足情報等を表示部22に送る。表示部22は、手書きレイヤ、背景レイヤと共に受信データ用のレイヤで管理された情報を重ねて表示する。
【0048】
上記構成によれば、講義終了後に、生徒は、情報端末2から取り外した情報記憶媒体30を用いて復習に使うことができる。
例えば、情報端末2と同様な機能を有する再生装置を用いて、復習時には、情報記憶媒体30の第3の記憶領域33に書き込まれた情報を、教科書情報及び講義情報と共に読み出し、講義中に記録した状態を再現し、予習時には、次に学習する範囲の教科書情報及び講義情報を再生する。
従って、板書の記入漏れもなく、授業中に自ら重要だと判断した箇所を再現して表示するので学習効果を上げることができる。
【0049】
また、上記構成によれば、教科書情報及び講義情報を予め記憶した情報記憶媒体から、必要な情報を読み出して、マルチメディアボード1及び情報端末2に画面表示するので、生徒は、記録を残すために板書を写し書きする必要がない。
また、ノート作成が容易であり、授業中には、板書にない口頭で説明された内容を記述できて、考える余裕が生まれるので、生徒は質問をし易くなる。
また、上記構成によれば、教師は、講義中に板書を書く必要がないので、その分、生徒に質問を出したり、質問を受けるなどのコミュニケーションをとる時間を確保でき、ゆとりある教育の実践を支援することができる。
【0050】
上記実施形態は、教師が書き込んだ情報を生徒の持つ情報端末2に送信するように構成したが、生徒が情報端末2に書き込んだ情報をマルチメディアボード1に送信するように構成してもよい。また、生徒同士が、互いの情報端末2に書き込んだ情報を送受信するように構成してもよい。
この場合には、例えば、生徒が、教師に質問を送信して教師からの回答を受信したり、生徒同士が、質問や回答を送受信することができる。
【0051】
また、上記実施形態によれば、教師から生徒に質問や試験問題を出題することも可能である。あるいは、情報記憶媒体30に記憶された教科書情報及び講義情報の中に予め問題を含めておき、その問題を解いた生徒から解答を受信し、採点結果を返信するように構成してもよい。
【0052】
上述の実施形態においては、メモやアンダーラインは、教科書情報及び講義情報に対応させて自動的に、情報記憶媒体30の第3の記憶領域33に記憶されるように構成したが、ボタンを1度押下したときに記憶されるように構成した記憶モードボタンを設置してもよい。この場合に記憶モードボタンは、もう1度押下すると、書込を中止するように構成する。
【0053】
上述の実施形態においては、マルチメディアボード1及び情報端末2は、情報記憶媒体30から読み出した教科書情報と講義情報を左右に並べて表示するものとしたが、見やすくするために、どちらか一方のみを画面に表示し、表示切替ができるように構成してもよい。
【0054】
(第2の実施形態)
次に、教師(講師)の代わりに生徒(受講者)の出席状況を管理する教育支援システムを第2の実施形態として説明する。
【0055】
図9は、第2の実施形態に係る教育支援システムの構成を示すブロック図である。
この教育支援システムは、図9に示すように、ネットワーク3を介して接続されたマルチメディアボード1と複数の情報端末2aから構成されたシステムが、ネットワーク3を介して複数接続された構造を有し、出席管理システム4を備えている。
この教育支援システムは学校に構築され、学校の各教室には、マルチメディアボード1と教室内LANで接続された複数の情報端末2aを備え、事務室には出席管理システム4を備え、各教室と事務室は、校内LANで接続されている。
【0056】
マルチメディアボード1は、第1の実施形態の装置と同様な装置である。
情報端末2aは、基本的には、第1の実施形態の装置と同様な機能を有するが、第1の実施形態との差分の機能のみ述べる。
各情報端末2aは、装置ID(識別情報)を有し、各装置IDは、情報端末を使用する生徒の学籍番号に対応している。
情報端末2aの構成要素は、コントローラ27aにより制御される。
コントローラ27aは、入力ペンにより入力された文字または図形等の位置情報を入力部21から取得した場合に、出欠状況と学籍番号と装置IDを示す出席データをネットワーク3経由で出席管理システム4に送信する。
【0057】
出席管理システム4は、出席データを受信して、出席率を算出し、算出した出席率等の情報を出席データに対応させて記録する機能を有し、図10に示すように、情報処理装置61と、データベース62と、出力装置63から構成されている。なお、出席管理システム4は、生徒(受講者)を学籍番号で識別するよう構成されている。
【0058】
情報処理装置61は、ネットワーク3を介して各情報端末2aから、生徒の出欠状況や学籍番号を含む出席データを受信する機能と、受信した出席データをデータベース62に格納して、蓄積した出席データに基づいて出席率を算出する機能を有する。
また、情報処理装置61は、出席が登録されたことを示す出席登録情報を生成して、生徒の学籍番号に対応した装置IDが特定する情報端末2aに出席登録情報を送信する機能を有する。
【0059】
データベース62は、出欠状況等を含む出席データと、出席率等を格納して蓄積する。図11は、データベース62の構造の具体例を示す図である。
出力装置63は、例えば、プリンタ等から構成され、データベース62に記憶された出席データ等を印刷する。
【0060】
次に、第2の実施形態に係る教育支援システムの動作を説明する。
例えば、学校等の教室に、情報記憶媒体30がセットされたマルチメディアボード1及び複数の情報端末2aが設置され、この教室で授業が行われる。
授業中に、生徒は、教師の指示または自分の判断により、画面に表示された教科書情報及び講義情報に入力ペンによりアンダーライン等の書込をするか、または、画面の下部領域にメモを書き込む。
【0061】
上述の場合、情報端末2aでは、入力部21が、入力ペンによる書込を検出すると、コントローラ27は、出席データをネットワーク3経由で出席管理システム4に送信する。
【0062】
出席管理システム4では、情報処理装置61は、出席データを受信し、データベース62に格納する。
また、情報処理装置61は、蓄積された出席データに基づいて、出席率を算出する。
【0063】
また、情報処理装置61は、算出した出席率を出欠データに対応させてデータベース62に格納すると共に、出席が登録されたことを示す出席登録情報を生成し、ネットワーク3を介して装置IDが特定する情報端末2aに送信する。
また、出席管理システム4は、操作者による操作に従って、出席率等の管理情報を画面表示し、出力装置63からプリントアウトする。
【0064】
上記構成においては、情報端末2aは、画面に表示された教科書情報及び講義情報にアンダーライン等の書込がなされた場合、または、画面の下部領域にメモが書き込まれた場合に、出席データを送信したが、例えば、画面に出席チェックボックスを表示し、表示された出席チェックボックスに書込が成された場合に出席データを送信するように構成してもよい。
【0065】
上述の場合、例えば、出席管理システム4は、操作者による操作に従って、授業が行われる教室に設置されたマルチメディアボード1に、年月日、科目名等から構成される教務情報と、出席チェックボックスの表示データとを含む出席管理データを予め送信する。
マルチメディアボード1は、教師の操作により、受信した出席管理データを、教室内の各情報端末2に送信する。
【0066】
出席管理データを受信した情報端末2aは、年月日、科目名等の教務情報と共に出席チェックボックスを表示する。
授業に出席した生徒は、情報端末2aに表示された出席チェックボックスに、入力ペンでタッチする。
情報端末2aは、出席チェックボックスへの入力を検出して、出席データを出席管理システム4に送信し、出席データを受信した出席管理システム4は、出席データをデータベース62に登録する。
【0067】
上述の構成によれば、授業中に、生徒が情報端末2aにアンダーラインやメモを書き込まなかった場合にも、画面に表示された出席チェックボックスに入力ペンでタッチすることにより、出席を管理できるシステムを提供できる。
【0068】
第2の実施形態に係る教育支援システムによれば、教師は、出欠状況を確認するために、授業中に生徒の氏名を呼んだり、生徒に出席表を渡す必要がないので、出欠状況を確認する業務時間を低減してゆとりある教育の遂行を支援することができる。
また、このシステムによれば、本人に代わって返事をしたり出席表に代筆するなどの不正を防止することができる。
【0069】
(第3の実施形態)
次に、教師(講師)の代わりに生徒(受講者)の単位取得状況を管理する教育支援システムを第3の実施形態として説明する。
図12は、第3の実施形態に係る教育支援システムの構成を示すブロック図である。
【0070】
この教育支援システムは、図12に示すように、第2の実施形態の教育支援システムの構成要素に加えて、出席管理システム4にネットワーク3を介して接続された単位取得管理システム5を備えている。
この教育支援システムは学校に構築され、学校の各教室には、マルチメディアボード1と教室内LANで接続された複数の情報端末2を備え、事務室には出席管理システム4及び単位取得管理システム5を備え、各教室と事務室は、校内LANで接続されている。
【0071】
マルチメディアボード1及び各情報端末2の機能は、基本的には、第1の実施形態と同様であり、出席管理システム4は、第2の実施形態と同様の機能を有する。
【0072】
単位取得管理システム5は、生徒の試験結果と出席状況を記録し、それらを相関させて単位を認定する機能を有し、図13に示すように、情報処理装置71と、データベース72と、出力装置73とから構成されている。
【0073】
情報処理装置71は、ネットワーク3を介して、試験得点データを受信し、また、出席管理システム4から学籍番号に対応した出席率を受信し、受信した試験得点及び出席率のデータを学籍番号に対応させて、データベース72に格納する機能を有する。
また、情報処理装置71は、教科毎に試験得点と出席率に基づいて単位認定の可否を判定し、判定結果をデータベース72に格納する。
【0074】
データベース72は、学籍番号と、出席率と、試験得点、単位取得の可否等を格納する。図14は、データベース72の構造の具体例を示す図である。
また、単位取得管理システム5は、操作者による操作に従って、単位取得の可否等の管理情報を画面表示し、出力装置73からプリントアウトする。
【0075】
次に、第3の実施形態に係る教育支援システムの動作を説明する。
(1)試験の実施
例えば、学校等が、学年末試験と出席状況に基づいて、生徒の単位取得を認定する場合について説明する。なお、この場合には、試験会場とは別の部屋に、ネットワーク3に接続された採点用の情報端末2を設置する。
【0076】
学年末試験は、教師が使用するマルチメディアボード1と、各生徒が使用する情報端末2が複数設置された教室で実施される。
マルチメディアボード1は、情報記録媒体30が装着され、装着された情報記録媒体30は、予め第3の記憶領域に試験問題が記録されている。
【0077】
教師は、情報記録媒体30から試験問題を読み出してマルチメディアボード1に表示する操作を行う。
マルチメディアボード1から、ネットワーク3を介して、生徒が使用する情報端末2にインデックス情報が送信される。
【0078】
情報端末2は、受信したインデックス情報に基づいて、情報記憶媒体30から試験問題を読み出して表示部22に表示する。
各生徒は、表示された試験問題に対する解答を情報端末2の入力部21から入力ペンにより入力し、入力した試験解答を試験終了時刻までに、別室に設置された採点用の情報端末2に送信する。
【0079】
(2)単位取得の可否の判定
教師は、採点用の情報端末2が受信した試験解答を採点して、採点用の情報端末2から、各生徒の試験得点データを、ネットワーク3を介して単位取得管理システム5に送信する。
【0080】
単位取得管理システム5は、ネットワーク3を介して出席管理システム4から各生徒の各教科の出席率を受信し、受信した出席率を生徒の学籍番号に関連づけてデータベース72に格納する。
【0081】
単位取得管理システム5は、受信した試験得点及び出席率をデータベース72から読み出し、例えば、試験得点が70点以上で、且つ、出席率が70%以上の場合に生徒の単位取得を可と判定する。
単位取得管理システム5は、生徒の単位取得に関する判定結果をデータベース72に格納する。
単位取得管理システム5は、操作者による操作に従って、単位取得の可否の判定結果、試験得点、出席率等を出力装置73に出力する。
【0082】
上述の第3の実施形態に係る教育支援システムによれば、試験の実施及び試験解答の回収が簡便になり、また、出席率と試験の結果を連動させて成績を評価できる。
従って、例えば、進級や卒業などの判定においても、客観的かつ公正な判定を下せるので、教師が単位取得を認定するための作業を低減し、教育に専念するゆとりを生み出すことができる。
【0083】
上記実施形態は、採点用の情報端末2に回収された試験解答を教師が採点し、採点結果を単位取得管理システム5に送信するように構成したが、単位取得管理システム5が、試験解答を回収して採点するように構成してもよい。
この場合、例えば、試験問題をマークシート形式で実施して、試験終了後に各情報端末2は、ネットワーク3経由で解答を単位取得管理システム5に送信し、単位取得管理システム5は、受信した解答を読み取り自動的に得点を算出するように構成してもよい。
【0084】
また、上記実施形態においては、単位取得管理システム5は、学年末試験の結果と出席率に基づいて単位を認定するように構成したが、その他に小テスト、レポート、授業態度等の評価を合わせて単位取得の可否を判別するように構成してもよい。
また、単位取得管理システム5は、単位取得の可否を示す判定結果のデータを装置IDで特定される情報端末2に返信するように構成してもよい。
【0085】
また、単位取得管理システム5を構成する情報処理装置71は、取得した試験得点データに基づいて、例えば、最高点、最低点、平均点、偏差値等を含む統計情報を算出するように構成してもよい。
この場合、当該試験の統計情報と、生徒の試験得点データをデータベース72に格納し、統計情報を単位認定の基準として、試験得点の最低合格点を算出するように構成してもよい。
【0086】
また、上記実施形態においては、単位取得管理システム5は、試験得点データをネットワーク3経由で受信するように構成したが、操作者により直接入力するように構成してもよい。
【0087】
上記第1乃至第3の実施形態においては、マルチメディアボード1と情報端末2等は、ケーブルを介してLANによりデータを送受信するものとしたが、インターネット等を利用するように構成してもよい。
【0088】
また、上記実施形態においては、情報端末2を教室等に固定設置するものとしたが、情報記憶媒体30と共に生徒が携帯及び管理し、授業中だけではなく帰宅後も利用できるように構成してもよい。
【0089】
コンピュータを上述の教育支援システムとして機能させるためのプログラムを、記録媒体(フロッピーディスク、CD−ROM、MO等)に記録して配布したり、搬送波に重畳して伝送して配布してもよい。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ゆとりある教育を支援する教育支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る教育支援システムの構成を示す構成図である。
【図2】教室に設置された教育支援システムの構成を模式的に示す図である。
【図3】マルチメディアボードの外観を模式的に示す斜視図である。
【図4】マルチメディアボードの構成を示すブロック図である。
【図5】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】情報端末の構成を示すブロック図である。
【図7】情報記憶媒体の構成を示す構成図である。
【図8】マルチメディアボードの画面表示例を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係る教育支援システムの構成を示す構成図である。
【図10】出席管理システムの構成を示すブロック図である。
【図11】出席管理システムを構成するデータベースの構造の具体例を示す図である。
【図12】第3の実施形態に係る教育支援システムの構成を示す構成図である。
【図13】単位取得管理システムの構成を示すブロック図である。
【図14】単位取得管理システムを構成するデータベースの構造の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 マルチメディアボード
2、2a 情報端末
3 ネットワーク
4 出席管理システム
5 単位取得管理システム
11 タッチ式入力装置
12 表示装置
13 リーダ/ライタ
14 ビデオデッキ
15 DVDプレイヤー
16 プリンタ
17 情報処理装置
21 入力部
22 表示部
23 リーダ/ライタ
24 ROM
25 メモリ
26 操作部
27、27a コントローラ
30 情報記憶媒体
31 第1の記憶領域
32 第2の記憶領域
33 第3の記憶領域
50 CPU
51 制御プログラム
52 メモリ
53 操作部
54 表示制御部
55 通信制御部
61 71 制御部
62 72 データベース
63 73 出力装置
Claims (13)
- 講師用端末と複数の受講者用端末とから構成され、
前記講師用端末は、
教育用情報を記憶した読み出し専用の読出専用領域と書込と読み出しとが共に可能な書込読出領域とを備える講師用情報記憶媒体が着脱可能に装着され、装着された講師用情報記憶媒体をアクセスする講師用アクセス手段と、
前記講師用アクセス手段により前記読み出された情報を、講師と複数の受講者に視認可能な講師用画面に表示する講師用表示手段と、
前記講師用画面上に配置され、情報を入力する講師用入力手段と、
前記講師用アクセス手段を介して教育用情報を前記講師用情報記憶媒体の前記読出専用領域から読み出して前記講師用表示手段の講師用画面に表示させ、前記講師用入力手段により前記講師用画面に表示された教育用情報上に入力された情報を表示されている該教育用情報に重ねて前記講師用表示手段に表示させると共に前記講師用アクセス手段を介して前記講師用情報記録媒体の書込読出領域に書き込む講師用処理手段と、
前記講師用アクセス手段が前記講師用情報記憶媒体から読み出して前記講師用表示手段の講師用画面に表示した情報を特定する表示情報特定情報と前記講師用入力手段より入力されて講師用画面に表示された入力表示情報を特定する入力情報特定情報を前記受講者用端末に送信する送信手段と、
を備え、
前記受講者用端末は、それぞれ、
ネットワークを介して前記講師用端末の前記送信手段により送信された表示情報特定情報と入力情報特定情報を受信する受講者用受信手段と、
教育用情報を記憶した読み出し専用の読出専用領域と書込と読み出しとが共に可能な書込読出領域とを備える受講者用情報記憶媒体が着脱可能に装着され、前記講師用情報記憶媒体に記憶されている教育用情報と同一の内容を含む教育用情報を記憶した読出専用領域を備える受講者用情報記憶媒体が装着されている場合に、前記受講者用受信手段で受信した表示情報特定情報に基づいて、前記講師用端末装置の講師用表示手段の講師用画面に表示された教育用情報を読み出す受講者用アクセス手段と、
前記受講者用アクセス手段により読み出された情報を画面に表示する受講者用表示手段と、
前記受講者用表示手段の画面上に配置され、情報を入力する受講者用入力手段と、
前記受講者用アクセス手段を介して教育用情報を前記受講者用情報記録媒体の読出専用領域から読み出して前記受講者用表示手段に表示させ、前記受講者用受信手段で受信した入力情報特定情報に基づいて講師の入力情報を前記受講者用表示手段に表示させ、前記受講者用表示手段の画面上に入力された情報を前記受講者用表示手段に表示させると共に、前記受講者用アクセス手段を介して、これらの表示情報を関連付けて、前記受講者用情報記録媒体の書込読出領域に書き込む受講者用処理手段と、
を備え、
教育用情報と講師の入力情報を含む講師用端末の表示画像と同一の画像を各受講者用端末に表示させると共に個々の受講者用端末の入力情報をあわせて表示可能とし、さらに、受講者用情報記録媒体への記録を可能とした、
ことを特徴とする教育支援システム。 - 前記受講者用端末の受講者用処理手段は、前記受講者用表示手段の画面を分割して、その一部に前記講師用端末の表示画像を表示させ、他の一部に受講者用入力手段から入力された情報を含む固有の画像を表示する手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の教育支援システム。 - 前記講師用情報記憶媒体の読み出し専用領域と前記受講者用情報記憶媒体の読出専用領域とは、それぞれ、教科書の内容を示す教科書情報を記憶した第1の記憶領域と、前記教科書に関する講義内容を示す講義情報を記憶した第2の記憶領域とを備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の教育支援システム。
- 前記講師用情報記憶媒体と前記受講者用情報記憶媒体との前記第1の記憶領域は、それぞれ、前記教科書情報と共に、教科書に関係する参考書の内容を示す参考書情報を更に記憶する、
ことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の教育支援システム。 - 前記講師用情報記憶媒体と前記受講者用情報記憶媒体との前記第2の記憶領域は、それぞれ、前記講義情報と共に、講義内容に関係する参考書の内容を示す参考書情報を記憶する、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の教育支援システム。 - 前記講師用端末の前記講師用処理手段は、前記教育用情報を前記講師用表示手段の表示画面に表示する際に、前記講師用情報記憶媒体の書込読出領域から、表示対象の教育用情報に関連付けられている情報を前記講師用アクセス手段を介して読み出して、前記講師用表示手段に表示させ、
前記受講者用端末の前記受講者用処理手段は、前記教育用情報を前記受講者用表示手段の表示画面に表示する際に、前記受講者用情報記憶媒体の書込読出領域から、表示対象の教育用情報に関連付けられている情報を前記受講者用アクセス手段を介して読み出して、前記受講者用表示手段に表示させる、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の教育支援システム。 - 前記講師用表示手段と前記受講者用表示手段は、それぞれ、画面を複数の領域に分割して表示する機能を有し、
前記講師用処理手段は、前記講師用入力手段からの入力がどの表示領域への入力であるかを判別し、判別した領域に表示されている情報と関連付けて表示すると共に該入力情報を前記講師用情報記憶媒体の書込読出領域に記録し、
前記受講者用処理手段は、前記受講者用入力手段からの入力がどの表示領域への入力であるかを判別し、判別した領域に表示されている情報と関連付けて表示すると共に該入力情報を前記受講者用情報記憶媒体の書込読出領域に記録する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の教育支援システム。 - 前記講師用入力手段と前記受講者用入力手段は、教育用情報に重ねて表示する情報を入力する手段とテキスト情報を入力手段とを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の教育支援システム。 - さらに、出席管理手段を備え、
前記受講者用端末は、それぞれ、その受講者用端末の操作者が講義を受講していることを示す出席情報を送信する手段を備え、
前記出席管理手段は、各受講者用端末からの出席情報を受信して蓄積する手段と、蓄積した出席情報に基づいて、出席率を求める手段を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の教育支援システム。 - 前記受講者用端末は、それぞれ、前記受講者用入力手段から入力があったときに出席情報を講師用端末に送信する手段と、予め定められた画面を前記受講者用表示装置の画面に表示して、その画面への所定の入力があった際に出席情報を送信する手段と、の一方を備える、
ことを特徴とする請求項9に記載の教育支援システム。 - さらに、単位管理手段を備え、
前記受講者用端末は、それぞれ、テストを前記受講者用表示手段の画面に表示する手段と、前記テストに対する受講者の前記受講者用入力手段によって入力された解答を送信する手段を備え、
前記単位管理手段は、前記テストの採点結果と前記出席管理手段で求められた出席率とに基づいて単位取得の可否の判定を行う単位認定手段とを備える、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の教育支援システム。 - 前記単位管理手段は、各前記受講者用端末からの解答を採点する手段又は解答の採点結果を入力する手段を備える、
ことを特徴とする請求項11に記載の教育支援システム。 - 教育用情報を記憶した読み出し専用の読出専用領域と書込と読み出しとが共に可能な書込読出領域とを備える講師用情報記憶媒体が着脱可能に装着され、装着された講師用情報記憶媒体をアクセスする講師用アクセス手段と、前記講師用アクセス手段により前記読み出された情報を、講師と複数の受講者に視認可能な講師用画面に表示する講師用表示手段と、前記講師用画面上に配置され、情報を入力する講師用入力手段と、前記講師用アクセス手段を介して教育用情報を前記講師用情報記憶媒体の前記読出専用領域から読み出して前記講師用表示手段の講師用画面に表示させ、前記講師用入力手段により前記講師用画面に表示された教育用情報上に入力された情報を表示されている該教育用情報に重ねて前記講師用表示手段に表示させると共に前記講師用アクセス手段を介して前記講師用情報記録媒体の書込読出領域に書き込む講師用処理手段と、前記講師用アクセス手段が前記講師用情報記憶媒体から読み出して前記講師用表示手段の講師用画面に表示した情報を特定する表示情報特定情報と前記講師用入力手段より入力されて講師用画面に表示された入力表示情報を特定する入力情報特定情報を前記受講者用端末に送信する送信手段と、を備える講師用端末に接続されたコンピュータを、
ネットワークを介して前記講師用端末の前記送信手段により送信された表示情報特定情報と入力情報特定情報を受信する受講者用受信手段と、
教育用情報を記憶した読み出し専用の読出専用領域と書込と読み出しとが共に可能な書込読出領域とを備える受講者用情報記憶媒体が着脱可能に装着され、前記講師用情報記憶媒体に記憶されている教育用情報と同一の内容を含む教育用情報を記憶した読出専用領域を備える受講者用情報記憶媒体が装着されている場合に、前記受講者用受信手段で受信した表示情報特定情報に基づいて、前記講師用端末装置の講師用表示手段の講師用画面に表示された教育用情報を読み出す受講者用アクセス手段と、
前記受講者用アクセス手段により読み出された情報を画面に表示する受講者用表示手段と、
前記受講者用表示手段の画面上に配置され、情報を入力する受講者用入力手段と、
前記受講者用アクセス手段を介して教育用情報を前記受講者用情報記録媒体の読出専用領域から読み出して前記受講者用表示手段に表示させ、前記受講者用受信手段で受信した入力情報特定情報に基づいて講師の入力情報を前記受講者用表示手段に表示させ、前記受講者用表示手段の画面上に入力された情報を前記受講者用表示手段に表示させると共に、前記受講者用アクセス手段を介して、これらの表示情報を関連付けて、前記受講者用情報記録媒体の書込読出領域に書き込む受講者用処理手段と、
として機能させるコンピュータプログラム。
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JP2012203154A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Casio Comput Co Ltd | 生徒端末及びプログラム |
JP2015207005A (ja) * | 2015-05-22 | 2015-11-19 | カシオ計算機株式会社 | 生徒端末及びプログラム |
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