JP4631014B2 - 電子教材学習支援装置と電子教材学習支援システム及び電子教材学習支援方法並びに電子学習支援プログラム - Google Patents
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Description
(1)対面講義では、学習者の表情からその理解の具合を推定できるが、WBTやCAIでは教材進捗の具合、「チェック問題」への回答具合からしか学習者の理解状況が判断できない。
(2)電子教材の進捗具合からしか学習者の状況を得ることができない。対面講義では、興味を持ったとか、疲れたといった状況が学習者の表情から容易に判断出来る。
(3)一定量の電子教材を読みこなした後でしか学習者の状況を把握することが困難である、電子教材に取り組んでいる学習者の状況をリアルタイムで得ることが難しい。
(4)学習者の心理状態に対応した学習スピード、内容の変更を行うことは難しい。
当該学習システムの骨子は、概略以下の通りである。すなわち、
(1)カメラを備えた学習者端末と、学習用のコンテンツを格納したサーバで構成されており、学習者端末のカメラで撮影された目線を含む学習者画像をサーバに送信し、サーバはその画像データから学習者の状態を判断して対応するコンテンツを学習者端末に送信、画面に表示する。
(2)学習者端末の画面のクリックデータをサーバに送信し、サーバは、受信した画像と合わせて学習者の状態判断に用いる。
従って、従来の学習システムは、均一の学習者群に対して、静止画で構成された短い学習単位と獲得知識確認設問を組み合わせた等限定された教材を用いた知識獲得型学習には適用可能であるが、全ての表現形態の電子教材とそれを活用した多様な学習形態に対しては学習者の状態判断を習者端末の画面のクリックデータから判断することは必ずしも学習者の心理状態を正しく推定できるとは限らないと考えられる。
しかし、学習中に疑問が生じた場合やどうしても理解出来ない事項があった場合には教師や他の学習者に質問することが極めて難しい。この場合、疑問点を記録しておき後で教師や他の学習者に質問することも可能だが、オンデマンド方式では質問を受け付ける教師自体が存在しないこともあるし、その場で解決できなければ現在の学習が前へ進まなくなり、途中でやめてしまうケースも考えられる。
これにより、企業教育、社会教育、学校教育において、学習者は、それぞれの学習者用端末PC自体もしくはネットワークでつながれたDBに蓄積された教材を自己のペースで学習をすすめることが出来るいわゆるe-Learningシステムにおいて、多人数の学習者が、対面講義と同様に、学習者の表情、態度からその理解の具合を推定し、学習者の心理状態をリアルタイムで把握し、それに対応した学習スピード、内容の変更を行うことができITを活用して教育効果を高め、効率化することが可能となる。
これにより、疑問点が生じた時点ですぐにそれを解消することができるので学習意欲が失われず継続的に学習を進めることができ極めて効率的に学習を進めることが可能となる。
図2に示された電子教材学習支援装置10は、電子教材学習支援装置10内に蓄積された教材を用いて自己のペースで学習を進めることが出来るいわゆるe-Learningシステムに適用した例である。
すなわち、前フレーム(第一フレーム)の着目領域D1の画像パターンと現映像フレーム(第二フレーム)上の同じサイズの小領域の映像情報の差分を(積分)計算してその特定を行う。
ここで、t(x,y)は前フレームの着目領域のデータ、f(x,y)は現フレームのデータ、iはx軸上の着目領域移動量、jはy軸上の着目領域移動量、Dは着目領域の範囲である(図4参照)。
次に、着目領域D2の新しい中心位置(xM,yM)(M>1)を移動量から確定し、また同時に、新しい着目領域D2の二次元画像データ(白黒パターン)f(x,y)を確定する。その結果を用いて、映像解析部11aは映像フレームデータに新しい着目領域をマークし、移動量データを記録し表示する。
表情映像処理手段11はこのような画像処理を行うことにより目元、額、口などの着目領域の部位の変化を検出する。
次に、身体情報記録手段13は、図6に示すように、身体情報解析部13aにより学習者4の身体に身体情報センサ8a、8bを装着もしくは近接させることにより得られる心拍数や皮膚温度等の身体情報の変化をリアルタイムで検出して身体情報データとして身体情報データ記録部13bに記録する。本実施形態では、身体情報センサ8aは腕に装着することにより微弱電流を検出して心拍数を測定するセンサであり、身体情報センサ8bは腕に装着することによりその抵抗値を検出して皮膚温度を測定するセンサである。そして、身体情報センサ8a、8bにより測定された身体情報はそれぞれコード8c、8dによって電子教材学習支援装置10の身体情報記録手段13に送られ、その解析が行われる。
次に、心理状態推定手段15は、図7に示すように、所定の心理状態における移動量データ及び身体情報データを当該心理状態に対応させて格納した心理状態推定DB15bと、そして、学習者4の現実の移動量データ及び身体情報データと心理状態推定DB15bに予め記録された所定の心理状態における移動量データ及び身体情報データを比較して審理状態を推定する心理状態対比部15aと、を備えている。
次に、学習ナビゲーション手段17は、図9に示すように、予め様々な心理状態に合わせて作成された教材ファイルを格納した教材DB17bの中から心理状態推定手段15により推定した心理状態にふさわしい教材ファイルを検索抽出部17aが選定し、それを映像情報出力装置19aや音声情報出力装置19bへ送って出力することにより学習者4に教材を提供して学習を行わせる。すなわち、教材DB17bには、「疲れている」、「困っている」、「興味を感じている」といった様々な学習者の心理状態に応じた教材ファイルが蓄積されている。
次に、本発明に係る電子教材学習支援方法について上記の電子教材学習支援装置10の動作と共に説明する。図11は電子教材学習支援方法の一実施形態におけるフローチャートである。尚、各ステップにおける詳細な動作については上記の電子教材学習支援装置10において説明したのでここでは省略する。
入力された画像データを表情映像処理手段11によって解析して目元、額、口といった所定の範囲を着目領域D1として特定する。そして、その後に撮影された映像フレームの画像データにおける着目領域D2の相対的な移動量を学習者4の表情の変化としてリアルタイムで検出してその移動量を移動量データとして記録して目元、額、口といった着目した顔部位の変化をリアルタイムで検出する。(ステップ12)。
一方、前記ステップS11、S12と並行して、学習者4の身体に身体情報センサ8a、8bを装着もしくは近接させることにより得られる心拍数や皮膚温度等の身体情報の変化をリアルタイムで検出して身体情報データとして記録する(ステップ13)。
そして、表情映像処理ステップ12及び身体情報記録ステップ13によって得られた移動量データ及び身体情報データと、予め所定の心理状態における移動量データ及び身体情報データを当該心理状態に対応させて格納した心理状態推定DB15b内の移動量データ及び身体情報データと、を比較して学習者4の心理状態を推定する(ステップ14)。
このようにして本実施形態における電子教材学習支援装置10及び電子教材学習支援方法によれば、学習者4の学習過程で、その時点々々での心理状態に最適な教材が提示され、効果的な学習を進めることが出来る。
図12は、第二の実施形態における電子教材学習支援装置10のブロック図である。この実施形態では、教材DB23がネットワーク3に接続された教材サーバ20に別途格納されて構成されており、電子教材学習支援装置10はネットワーク3を通じて教材サーバ20の教材DB23にアクセスして学習者4に提供するようになされたe-Learningシステムである。尚、第一の実施形態と同じ構成については同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
はじめに電子教材学習支援装置10は、表情映像処理手段11、身体情報記録手段13、心理状態推定手段15、学習ナビゲーション手段17を有している他、さらに、教材サーバ20に格納された教材DB23と教材ファイルのやりとりを制御する通信処理手段18を備えて構成されている。通信処理手段18は、モデム、ルータ、ネットワークカード等のハードウェア構成により電話回線、光通信網等の通信回線を介してネットワーク3に接続可能とされている。ここで、ネットワーク3としては、インターネットが利用されるが、これに限るものではなく、例えば社内LANやWAN等のネットワークであってもよい。
かかる構成により、ビデオカメラ6によって学習者4の顔を撮影した画像データを基に(S11)、撮影された学習者4の目元、額、口といった着目した顔部位の変化を表情映像処理手段11がリアルタイムで検出すると共に(S12)、学習者4の心拍数、皮膚温度といった身体情報を身体情報記録手段13がリアルタイムで検出する(S13)。そして、心理状態推定手段15が移動量データ及び身体情報データから「疲れている」、「困っている」、「興味を感じている」といった学習者4の様々な心理状態を推定する(S15)。
このようにして第二の実施形態では、教材DB23が電子教材学習支援装置10の内部ではなく教材サーバ20に保存されているのでメモリや記憶容量を圧迫することはない。また、教材サーバ20の教材ファイルを適宜変更することにより教材DBを多数の学習者4で共有することができるので経済的なe-Learningシステムが実現できる。
本応用例は、オンデマンド方式の一つの課題である「問題解決型学習において、解答がどうしても得られない場合に、学習者は行き詰まり先に進めない状態に陥ってしまう」、という課題を解決しようとするものである。例えば、数学や物理の問題では、教科書の説明を読んでも、あるいは、模範解答を見せてもらったとしても、何故、そのように考えるのかが分からないと解答の意味が理解できない事がまま存在する。本応用例は、同じ学習者の中でそれを既にクリアしている者の人的資源を有効利用し学習効果の飛躍的向上を図るものである。
図示された電子教材学習支援システム11は、複数の電子教材学習支援装置10A、10B、10C…がネットワーク3に接続されていると共に、教材サーバ20もネットワーク3に接続されて構成されている。
これにより、電子教材学習支援装置10Aでは他の電子教材学習支援装置10B、10C…がネットワーク3に接続しているか否かがわかる。尚、既にネットワーク3への接続が確立されている電子教材学習支援装置10B、10C…のIPアドレス情報は接続が行われた電子教材学習支援装置10Aに送信されることはいうまでもない。
〔チュータの選定〕
図10においては、教材について、「易教材」、普通のレベルで学習させる「中教材」、高いレベルに対応して学習させる「難教材」と分けて教材DB23に蓄積するようになっていた。本応用例では、チェック問題も同様に複数のレベルに分類して、レベル毎に蓄積する。
例えば、学習者4Aが、ある科目について、スタート教材27からスタートして、教材の第1章の勉強を始めたものとする。教材DB23としては、先ず、第1章の「中教材」を電子教材学習支援装置10Aに提供して、学習者4Aにその章の理解に必要な基礎知識を教授する。しかる後、中難易度のチェック問題を電子教材学習支援装置10Aに提供して、学習者4Aの理解度を測定し、所定の結果を収めた場合には次の章に進む。他方、所定の結果を収められなかった場合には、「中教材」又は「易教材」を電子教材学習支援装置10Aに再度提供して学習者4Aの理解を確実なものとした後再度チェック問題にチャレンジさせる。「易教材」では、その章、その教材及び/又はその科目に必要な基礎知識を納めた各種の他の教材を駆使して、学習者4Aの理解を確実なものとすることが好ましい。
本応用例では、教材サーバ20に各学習者4A、4B、4C…の学習履歴を蓄積しておき、ある問題についてその問題を既にクリアした学習者とその問題が解けない学習者とをネットワーク3を介してマッチングさせることを特徴とする。
教材サーバ20は、電子教材学習支援装置10Aとの間で情報の遣り取りを行い、教材を供給したり、学習者からのチュータ要求を受け付たりする電子教材学習支援制御手段20aと、チュータDB32から条件に合致するチュータである学習者を選択し、チュータを要求している電子教材学習支援装置10Aと接続するための制御を行うチュータ検索制御手段20bと、教えることの上手なチュータ、図17の応用例では、電子教材学習支援装置10Bと接続する上級チュータ選択制御部20cとを備えている。
これにより、電子教材学習支援装置10Aは他の電子教材学習支援装置10B、10C…の任意の者との間で相互に通信が可能となり、疑問点や質問を他の学習者4に問い合わせて学習者4A、4B、4C…同士での質疑応答が可能となる。
ここで、いわゆるオンデマンドによる学習システムの場合は、自分の都合のよい時間を利用して学習することから他の学習者4が自分と同じ時間帯に学習していない場合が考えられる。そこで、教材サーバ20へのアクセスをある時間帯に限って可能とすれば複数の学習者4が同じ時間帯に多数学習している状況を作り出すことができる。かかる状況を作り出せれば学習者4同士の質疑応答がより実行しやすくなる。そのために第三の実施形態においては、図15に示すように、教材サーバ20には電子教材学習支援装置10A、10B、10C…からのアクセスを所定の時間帯のみに制限するタイマ部25cが設けられている。
同時に接続している学習者の存在確率を高めるため、時間帯を限定して電子教材学習支援装置10A、10B、10C…からのアクセスを可能とする代わりに、後の時間帯にマッチングが可能なようにすることもできる。例えば、(1)教材サーバ20等に置かれた掲示板に、チュータ要求の意思表示をするようにシステムを構築する、(2)同時にはネットワーク3に接続されていないチュータ候補者の電子教材学習支援装置に予約を入れる等である。
チェック問題の解答ができなかった学習者とチュータ役である他の学習が、それぞれの電子教材学習支援装置及びネットワーク3を介して接続されたとしても、それだけでは、問題の即解決とはならない。チェック問題の解答ができなかった学習者は、先ず、チュータに問題の存在と何が分からないかを説明しなければならない。他方、その問題に対する回答をいきなり聞かれるチュータである他の学習者は、チェック問題の解答ができなかった学習者の説明から問題を理解し、過去の記憶を呼び起こし、考えた回答が正しいか否かを検証した後、回答を行うこととなる。
ここで課題として挙げられる事は、チェック問題に答えられない学習者に、自分の分からない点を誰かに正確に伝えることは難しい、また、他のことをやっていたチュータ役の他の学習者が、いきなりの質問に正解を常に答えることも易しいことではない、という点である。これらがスムースに行われるようにするための支援システムの構築が要望される。
かかる要望は、以下のような支援システムにより達成される。
本応用例の特徴は、モニタ等の映像情報出力装置19aを少なくとも2つの部分に分割して使用する点にある。チュ−タを要求する側及びチュータを行う側とも、第一の部分P1には、分からないチェック問題に関する事項を表示する。すなわち、質問をする側及び答える側が同じ情報を共有することにより、問題の存在と何が分からないかを説明し易くする。
本応用例では、また、質問をする側及び答える側の学習者4は、映像情報出力装置19aに表示された情報を見ながら音声情報出力装置19b、音声入力装置19d及び入力装置19cを用いて疑問やそれに対する答えをすることができる。これにより、質問する側の学習者4は問題の存在及びなにが分からないかをチュータ役の学習者4に正確に伝えることができる。他方、チュータ役の学習者4も、質問する側の学習者4が納得するまで十分に説明することができる効果がある。この仕組みは、チェック問題のできなかった学習者4をできるようにするだけでなく、順次、当該学習者4をチュータ役に変えていくものである。これにより、教える側の人数を指数関数的に増加させ、教育効果及び効率を今まで存在しなかったレベルで向上させる。
本応用例は、学習者4の中にチュータ役を引き受けることを了承している者が多数存在することが必要である。これを達成するためには、何らかのメリットを付与することが考えられる。何らのメリットがないのに他人に教えることを欲する者は居ないからである。メリットとしては種々のものがある。例えば、(1)点数化して成績、進学、内申書の記載等において有利な扱いをする、(2)電子教材学習支援装置10を用いて学習する際、他のテーマについての利用料を優遇する、(3)本システムを利用する条件としてチュータ役を義務付けるなどである。
チュータ役をする学習者4に対しメリットを付与すると、質問をする側の学習者4と答える側の学習者4とが示し合わせてあたかもチュータを受けたのように装って点数を稼ぐ不正が発生する可能性がある。かかる不正に対処する仕組みの構築が要望される。
かかる問題は、膨大な数の接続から不正の可能性のある組み合わせの当事者をスクリーニングし、当該当事者を本応用例運用者の監視下に置くことによって解決することができる。不正の可能性のある組み合わせのスクリーニングは、例えば、当該接続の接続時間を監視することによって行うことができる。すなわち、全ての又は所定数のサンプル接続について接続時間を計測し、各接続について統計値に比べてある閾値より少ない接続時間のものが所定数ある場合に、これを要注意人物とする。
本応用例では、不正の行われなかった接続を分析し、その結果を利用することにより、教材・チェック問題及び模範解答の自動更新を行うことができる。従来、種々の学習すべき科目について所定の教材とチェック問題を所定の時間費やして教えた後、学習者4がその科目の全部又は一部を理解できなかった場合、その非は一方的に学習者の側に負わされていた。この傾向は、学年が進むにつれて顕著で、中学・高校レベルでは文部科学省の認可があった教科書であるからという理由で、生徒がそれを本当に理解できるか否かは打ち捨てられてきたと言って過言ではない。教材・チェック問題及び模範解答を、学習におけるお客様である学習者が本当に理解できるものとする有効で且つ結果の優秀性が確保できる教材・チェック問題及び模範解答の自動更新システムの構築が要望される。
図16に示された好ましい実施形態では、教材サーバ20は、さらに、学習者4が理解し難い教材部分、チェック問題及び/又はその模範解答の検出を行う難解部分検出部20gと、検出した難解チェック問題について所定の閾値を超えた又は下回った場合に難解問題として特定する難解問題特定部20hと、難解問題特定部20hにより特定された難解問題について正答を導き出した実例・使用した資料を検出すると共にそれ以後同一の問題についてチュータ要求があった接続に対し当該実例・資料を提供する特定資料提供部20jと、そして、実例・資料を提供した結果何らかの改善があった場合に教材・チェック問題及び模範解答の自動更新をする教材等自動更新部20kとを含んでいる。
難解問題特定部20hは、例えば、(1)そのチェック問題について接続数の絶対数が多いものを選択して特定する、(2)その問題を教材サーバ20から提供を受けて学習した学習者4の総数に対する接続数の比率が高いものを選択して特定する、(3)接続したチュータ役の学習者4では解決がつかず上級のチュータを要求したケースの絶対数又は学習者4の総数に対する比率が高いものを選択して特定する等により、難解問題を特定する。ここでの課題は、そのチェック問題ができない理由が、教材の内容そのものにあるのか、チェック問題にあるのか、あるいは、その模範解答にあるのかが分からない点である。かかる課題は、次のようにして本応用例により解決される。
上級チュータ役の学習者4によっても問題の解決に至らなかったケースについては、自動更新ではなく、本応用例運用者による人的資源を使っての当該教材部分、チェック問題及びその模範解答の削除を含めた再検討が必要となる。
なお、上述した電子教材学習支援装置10や教材サーバ20の各実施形態における諸機能をコンピュータに実行させることにより当該コンピュータを電子教材学習支援装置10や教材サーバ20として機能させるには上記機能を実現するための電子学習支援プログラムはコンピュータのハードディスクやメモリにインストールすることによりコンピュータのCPUが当該プログラムに基づく演算処理を行うことにより実現される。そのような電子学習支援プログラムはCD−ROMやDVD等の記録媒体に記録して提供することもインターネット等のネットワーク3を介して配布することももちろん可能である。
4、4A、4B、4C 学習者
6 ビデオカメラ
8a、8b 身体情報センサ
8c、8d コード
10、10A、10B、10C・・・電子教材学習支援装置
11 表情映像処理手段
11a 映像解析部
11b 移動量データ記録部
13 身体情報記録手段
13a 身体情報解析部
13b 身体情報データ記録部
15 心理状態推定手段
15a データ対比部
15b 心理状態推定DB
17 学習ナビゲーション手段
17a 検索抽出部
17b 教材DB
18 通信処理手段
18a IPアドレス情報
18b ID情報
18c 接続情報送出部
19a 映像情報出力手段
19b 音声情報出力手段
19c 入力装置
19d 音声入力装置
20 教材サーバ
20a 電子教材学習支援制御手段
20b チュータ検索制御手段
20c 上級チュータ選択制御部
20d 接続時間計測部
20e 接続時間統計計算部
20f 要注意人物検出部
20g 難解部分検出部
20h 難解問題特定部
20j 特定資料提供部
20k 教材等自動更新部
23 教材サーバ
24 ID情報DB
25 通信手段
25a 通信状態確立部
25c タイマ部
27 スタート教材
32 チュータDB
33 接続DB
D、D1、D2、D3 着目領域
Claims (1)
- 学習者の心理状態をモニタし、それぞれの心理状態に対応した電子教材を提供することにより電子教材による学習を支援する電子教材学習支援装置を利用した電子教材学習支援システムにおいて、
複数の前記電子教材学習支援装置及び教材サーバがネットワークを介して互いに通信可能に構成され、
前記電子教材学習支援装置は、
ビデオカメラを介して入力された学習者の顔が映し出された最初の映像フレーム(第一フレーム)の画像データに対して目元、額、口などの着目すべき部分を着目領域として特定すると共に当該着目領域の中心位置を確定して当該着目領域の二次元画像データを収集し、その後に撮影された映像フレーム(第二フレーム)の画像データにおいて、最初の映像フレーム(第一フレーム)における着目領域とその後に撮影された前記映像フレーム(第二フレーム)上の同じサイズの小領域の映像情報との差分が最小となる領域を算出して新しい着目領域として特定すると共に当該新しい着目領域の中心位置を確定して当該新しい着目領域の二次元画像データを収集し、さらに、その後に撮影された映像フレーム(第三フレーム)の画像データにおいて前記新しい着目領域の近傍を探索することによって類似度が高い領域を算出して特定し、順次これを繰り返すことにより着目領域の相対的な移動量を前記学習者の表情の変化としてリアルタイムで検出しその移動量を移動量データとして移動量データ記録部に記録保存する映像解析部を備えた表情映像処理手段と、
前記学習者の身体に身体情報センサを装着もしくは近接させることにより得られる心拍数や皮膚温度等の身体情報の変化をリアルタイムで検出して身体情報データとして身体情報データ記録部に記録する身体情報記録手段と、
前記表情映像処理手段及び前記身体情報記録手段によって得られた前記移動量データ及び前記身体情報データと予めアセスメントを行うことによって所定の心理状態における移動量データ及び身体情報データを当該心理状態に対応させて格納した心理状態推定DB内の移動量データ及び身体情報データとを比較することにより当該学習者の心理状態を推定する心理状態推定手段と、
前記心理状態推定手段により推定された心理状態に基づいて当該学習者の心理状態にふさわしい教材ファイルを前記学習者に提供する学習ナビゲーション手段と、
一の電子教材学習支援装置がネットワークに接続した際に割り当てられた又は予め特定されている固有のIPアドレス情報と前記一の電子教材学習支援装置を特定するためのID情報をセットにして教材サーバへ自動的に送出する接続情報送出部を備えた通信処理手段と、
を備え、
前記教材サーバは、
ネットワークに接続可能な通信手段と、
予め複数の電子教材学習支援装置のID情報を記録したID情報DBを備えると共に、前記一の電子教材学習支援装置から送られてきたID情報をID情報DBから検索し、前記ID番号が検索された場合には当該ID情報と一緒に送られてきたIPアドレス情報を他の電子教材学習支援装置に送信することにより相互に通信を可能とさせる通信状態確立部と、
予め様々な心理状態に合わせて複数のレベルに分類して格納された教材、チェック問題及び模範解答を格納した教材DBと、
前記チェック問題ごとに正答者を検索可能に構築されると共に、前記正答者である学習者が他人に教えるチュータとなることを了承しているか否か、さらにはチュータの能力の高さに応じたランクを予め付与したランク情報を格納したチュータDBと、
各電子教材学習支援装置との間で教材及びチェック問題を供給すると共に学習者から電子教材支援装置を介して送られてくるチュータ要求を受け付ける電子教材学習支援制御手段と、
電子教材学習支援装置を介して学習者から送られてくるどの問題についてチュータが要求されているかというチュータ要求に基づいて前記チュータDBから当該問題について既にクリアしている者であってチュータ了承を行っている者をチュータとして選択し、前記通信状態確立部によって前記選択されたチュータのうち当該教材サーバに接続中のチュータの電子教材学習支援装置を特定すると共に、チュータ要求を行った電子教材学習支援装置との間での接続を制御するチュータ検索制御手段と、
前記チュータ要求により接続された全ての接続について接続時間を計測し、これを学習者毎に接続DBに記録して管理する接続時間計測部と、
前記接続DBに記録された全接続又は所定の数の接続についての時間を定期的に計算して統計値とし、当該統計値を前記接続DBに記録する接続時間統計計算部と、
を備え、
前記電子教材学習支援装置に設けられた通信処理手段によって前記ネットワークを介して前記教材サーバの前記教材DBにアクセスすることにより前記学習ナビゲーション手段が前記教材DBの中から前記心理状態推定手段により推定された心理状態に基づいて当該学習者の心理状態にふさわしい教材ファイルを検索抽出し、それを出力することにより当該電子教材学習支援装置に前記教材ファイルが提供されるように構成されると共に、文字データ、音声データ、又は画像データを送受信することにより一の電子教材学習支援装置と他の電子教材学習支援装置の相互間で学習者同士での質疑応答を可能としたことを特徴とする電子教材学習支援システム。
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