JP4001294B2 - 積層鉄心およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、モータの固定子等に用いられ、鉄心片を積層して構成される積層鉄心およびその製造方法に関する。
従来、積層鉄心101は、例えば、上面図の図6、図6のA−A線断面図の図7(a)に示すように、磁極部102、極歯102a、スロット103等の他にカシメ部104を形成した鉄心片101hをそれぞれ打ち抜き、この鉄心片101hを積層しカシメ部104を互いにカシメることで、鉄心片101h同士を接合して製造されている。
積層鉄心101のカシメ部104は、従来、図7(a)に示す切起こし突起104tや、図6のA−A線断面図の図7(b)に示すV字状突起104vを各鉄心片101hに形成し、これらの突起104t、104vを、先に打ち抜かれた鉄心片101hに形成された切起こし突起背面側凹み104uやV字状突起背面側凹み104wにそれぞれ嵌め入れてカシメることによって、接合固定している。
なお、本願に係る文献公知発明として下記の特許文献がある。
特開平01−273628号公報 特開平04−344139号公報
上述の積層鉄心101は、鉄心片101h間に隙間がなく、また製造工程途中或いはモータ組み立て取り扱い時などで、鉄心片101h間の開きや分離を生じることなく、強固にカシメ一体化される必要がある。
ところが、カシメ部104が切起こし突起104tの場合、図7(a)に示すように、切起こし突起104kの傾斜部104k1が、積層方向に揃うことは困難であり、互いに干渉し合い、鉄心片101h間に微小な、例えば10〜20μmの隙間sが発生することがある。
同様に、カシメ部104がV字状突起104vの場合においても、図7(b)に示すように、V字状突起104vの傾斜部104v1が、積層方向に揃うことは困難であり、互いに干渉し合い、鉄心片101h間に微小な隙間sが発生することがある。
この隙間sの存在は、積層鉄心101がモータとして使用される際、異常騒音の一因となり、また、占積率を低下させる原因となる。
また、カシメ部104のカシメ強度は、必ずしも充分に強いとは言えず、積層厚の大きい鉄心では傾きを呈することがあり、積層鉄心101の形状が劣化する場合がある。 この積層鉄心101の形状劣化は、モータの磁力線が歪み、性能低下の一因となる。
本発明は上記実状に鑑み、鉄心片を隙間なくカシメ積層するとともに、カシメ強度が強く形状性が優れた高品質の積層鉄心およびその製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するべく、本発明の請求項1に関わる積層鉄心は、鉄心片に形成したカシメ部と先に打ち抜かれた鉄心片のカシメ部とを介して鉄心片を互いにカシメ積層して成る積層鉄心であって、一方の鉄心片は、中央部を切り下げた切下げ突起と該切下げ突起に交差して両側に形成される抜き穴とを有する交差カシメ部を具え、他方の鉄心片は、前記交差カシメ部に対応して、該交差カシメ部の切下げ突起と抜き穴との位置を入れ替えて形成された抜き穴と中央部を切り下げた切下げ突起とを有する逆交差カシメ部を具え、前記一方の鉄心片の交差カシメ部の切下げ突起が、前記他方の鉄心片の逆交差カシメ部の抜き穴に嵌め入るとともに、前記他方の鉄心片の逆交差カシメ部の切下げ突起が、前記一方の鉄心片の交差カシメ部の抜き穴に嵌め入って互いにカシメ積層され、前記一方の鉄心片と前記他方の鉄心片とが交互に積層されて成る。
本発明の請求項2に関わる積層鉄心は、鉄心片に形成したカシメ部と先に打ち抜かれた鉄心片のカシメ部とを介して鉄心片を互いにカシメ積層して成る積層鉄心であって、鉄心片に、中央部を切下げた切下げ突起と該切下げ突起に交差して両側に形成された抜き穴とから成る交差カシメ部と、該交差カシメ部とは切下げ突起と抜き穴との位置を入れ替えて形成した逆交差カシメ部とが形成され、積層された鉄心片の前記交差カシメ部の切下げ突起と前記逆交差カシメ部の切下げ突起とが、下層の鉄心片の前記逆交差カシメ部の抜き穴と前記交差カシメ部の抜き穴とにそれぞれ嵌め入ってカシメ積層し、鉄心片のカシメ積層が所望の積み厚まで繰り返されている。
本発明の請求項3に関わる積層鉄心の製造方法は、中央部を切り下げた切下げ突起と該切下げ突起に交差して両側に形成される抜き穴とを有する交差カシメ部を具える一方の鉄心片と、前記交差カシメ部に対応して前記交差カシメ部の切下げ突起と抜き穴との位置が入れ替えて形成された抜き穴と切下げ突起とを有する逆交差カシメ部を具える他方の鉄心片とを互いにカシメ積層して成る積層鉄心の製造方法であって、一方の鉄心片の交差カシメ部の抜き穴を打ち抜く工程と、他方の鉄心片の逆交差カシメ部の抜き穴を打ち抜く工程と、一方の鉄心片の交差カシメ部の切下げ突起を、中央部を切り下げ形成する工程と、他方の鉄心片の逆交差カシメ部の切下げ突起を、中央部を切り下げ形成する工程と、前記一方の鉄心片の交差カシメ部の切下げ突起を前記他方の鉄心片の逆交差カシメ部の抜き穴に嵌め入って互いにカシメて、或いは、前記他方の鉄心片の逆交差カシメ部の切下げ突起を前記一方の鉄心片の交差カシメ部の抜き穴に嵌め入って互いにカシメて、前記一方の鉄心片と前記他方の鉄心片とを交互に積層し接合する工程とを含んで成る。
本発明の請求項4に関わる積層鉄心の製造方法は、中央部を切下げた切下げ突起と該切下げ突起に交差して両側に形成された抜き穴とから成る交差カシメ部と、該交差カシメ部とは切下げ突起と抜き穴との位置を入れ替えて形成した逆交差カシメ部とが形成された鉄心片と、前記交差カシメ部と逆交差カシメ部との位置が入れ替えて形成された逆交差カシメ部と交差カシメ部とを有し、前記鉄心片と積層方向に相接する鉄心片とを、対応する交差カシメ部と逆交差カシメ部とを介して互いにカシメ積層して成る積層鉄心の製造方法であって、鉄心片の交差カシメ部の抜き穴を打ち抜く工程と、鉄心片の逆交差カシメ部の抜き穴を打ち抜く工程と、鉄心片の交差カシメ部の切下げ突起を、中央部を切り下げ形成する工程と、鉄心片の逆交差カシメ部の切下げ突起を、中央部を切り下げ形成する工程と、鉄心片の交差カシメ部の切下げ突起と逆交差カシメ部の切下げ突起とを、下層の鉄心片の逆交差カシメ部の抜き穴と交差カシメ部の抜き穴とにそれぞれ嵌め入れてカシメ積層する工程とを含んで成る。
以上、詳述した如く、本発明に関わる積層鉄心およびその製造方法によれば、一方の鉄心片に形成した交差カシメ部の切下げ突起は他方の鉄心片に形成した逆交差カシメ部の抜き穴に干渉し合うことなく嵌り込み、また、他方の鉄心片に形成した逆交差カシメ部の切下げ突起は一方の鉄心片に形成した交差カシメ部の抜き穴に干渉し合うことなく嵌り込み、鉄心片間に隙間を生じることなく積層される。
さらに、鉄心片における交差カシメ部と逆交差カシメ部との嵌合は、切下げ突起に交差した両側でなされるのでカシメ強度が強く、垂直度が良好にでて積層され、形状精度および磁気特性が優れた高品質の積層鉄心が得られる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した実施例である積層鉄心1を示す上面図である。
この積層鉄心1は、モータの固定子を構成するものであり、図1に示すように、回転子(図示せず)が配設される内孔1nと、極歯2aを有する磁極部2と、コイルが巻線配置される磁極部2間のスロット3と、ヨーク部1yと、カシメ部4k(4g)を備えている。
積層鉄心1は、図1のB−B線断面図の図2(a)、図1のC−C線断面図の図2(b)に示すように、第1鉄心片(一方の鉄心片)1h1、第2鉄心片(他方の鉄心片)1h2を交互に積層するとともにカシメ部4k、4gにて互いにカシメて接合し、形成されている。
すなわち、第1鉄心片1h1は、その上面図の図3(a)に示すように、交差カシメ部4k1、4k2、…、4k8(4k)が形成され、第2鉄心片1h2は、その上面図の図3(b)に示すように、交差カシメ部4k1、4k2、…、4k8に対応する逆交差カシメ部4g1、4g2、…、4g8(4g)が形成されており、第1鉄心片1h1の交差カシメ部4k1、4k2、…、4k8と、これに対応する第2鉄心片1h2の交差カシメ部4g1、4g2、…、4g8とが、それぞれ互いにカシメられ、第1鉄心片1h1と第2鉄心片1h2との接合が繰り返され、所望の積み厚の積層鉄心1が形成されている。
第1鉄心片1h1は、図3(a)に示すように、内孔n、極歯2aを有する磁極部2、スロット3、ヨーク部y、および同一形状を成す複数の交差カシメ部4k1、4k2、…、4k8が、順送り金型装置を用いてプレス加工により形成され製造されている。
上記の交差カシメ部4k1、4k2、…、4k8(4k)は、図3(a)のD部拡大斜視図の図4(a)に示すように、中央部を下方に切り下げ形成した切り下げ突起4kaと、該切り下げ突起4kaに交差して両側に形成された抜き穴4kb、4kbとを具えている。
この切り下げ突起4kaは、下方に切り下げられているため、一対の切り下げ斜面4ka1、4ka1を有している(図2(a)参照)。
第2鉄心片1h2は、図3(b)に示すように、内孔n、極歯2aを有する磁極部2、スロット3、ヨーク部y、および同一形状を成す複数の逆交差カシメ部4g1、4g2、…、4g8が、順送り金型装置を用いてプレス加工により形成され、製造されている。
上記の逆交差カシメ部4g1、4g2、…、4g8(4g)は、図3(b)のE部拡大斜視図の図4(b)に示すように、上記交差カシメ部4kに対応して交差カシメ部4kの切り下げ突起4kaと抜き穴4kb、4kbの位置を入れ替えた形状に形成されるものであり、中央部を下方に切り下げ形成した切り下げ突起4gaと、該切り下げ突起4gaに交差して両側に形成された抜き穴4gb、4gbとを具えている。
この切り下げ突起4gaは、下方に切り下げられているため、一対の切り下げ斜面4ga1、4ga1を有している(図2(b)参照)。
上述した如く、逆交差カシメ部4gが、交差カシメ部4kに対して、切り下げ突起と抜き穴の位置とを入れ替えた形状に形成されるため、この切り下げ斜面4ga1、4ga1は、対応する交差カシメ部4kの抜き穴4kb、4kbの位置に配置されることになる(図4(a)参照)。 また、逆交差カシメ部4gの抜き穴4gb、4gbは、対応する交差カシメ部4kの切り下げ斜面4ka1、4ka1の位置に配置されることになる。
このように、対応する交差カシメ部4kと逆交差カシメ部4g間において、切り下げ突起と抜き穴の位置とを入れ替え形成することによって、第1鉄心片1h1と第2鉄心片1h2とを積層した際、図2(a)に示すように、交差カシメ部4kの切り下げ突起4kaの切り下げ斜面4ka1、4ka1は、逆交差カシメ部4gの抜き穴4gb、4gbに嵌入される。 一方、逆交差カシメ部4gの切り下げ突起4gaの切り下げ斜面4ga1、4ga1は、図2(b)に示すように、交差カシメ部4kの抜き穴4kb、4kbに嵌入されることになる。
そのため、第1鉄心片1h1の交差カシメ部4kの切り下げ斜面4ka1、4ka1と、第2鉄心片1h2の逆交差カシメ部4gの切り下げ斜面4ga1、4ga1とが互いに競り合うことがなく、干渉することがない。
従って、交差カシメ部4kと逆交差カシメ部4gとが密接した状態でカシメることが可能であり互いに強固にカシメられ、第1鉄心片1h1と第2鉄心片1h2との間に空隙を生ずることなく、積層鉄心1を形成できる。
次に、上記構成の積層鉄心1の製造工程について説明する。
積層鉄心1は、順送り金型装置を用いてプレス加工により製造されるものであり、この順送り金型装置は、下型、上型等(図示せず)を備え、間欠搬送される帯状鋼板pに対して、図5に示すように、順次、加工ステーションS1〜S8において所定の加工を施している。
ここで、加工ステーションS1〜S7においては、帯状鋼板pから、第1鉄心片1h1と第2鉄心片1h2とが交互に形成されている。 そして、加工ステーションS8において、帯状鋼板pから第1鉄心片1h1と第2鉄心片1h2とが交互に打ち抜き積層され、交差カシメ部4kと逆交差カシメ部4gとで互いにカシメ接合される。
このような加工ステーションS1〜S8の工程が所望の積み厚まで繰り返されることにより、積層鉄心1が形成される。
まず、加工ステーションS1において、搬送される帯状鋼板pから回転子鉄心片(図示せず)の外径kgを打ち抜くことで、回転子鉄心片を帯状鋼板pから打ち抜く。
続いて、加工ステーションS2において、搬送された帯状鋼板pからスロット3、3、…を打ち抜き形成する。
加工ステーションS3は、第1鉄心片1h1を形成するのための専用ステーションであり、加工ステーションS3において、第1鉄心片1h1の各交差カシメ部4kの抜き穴4kb、4kb (図3(a)、図4(a)、図2(b)参照)を打ち抜き形成する。
一方、加工ステーションS4は、第2鉄心片1h2を形成するための専用ステーションであり、加工ステーションS4において、第2鉄心片1h2の各逆交差カシメ部4gの抜き穴4gb、4gb (図3(b)、図4(b)、図2(a)参照)を打ち抜き形成する。
ここで、積層鉄心1は、第1鉄心片1h1と第2鉄心片1h2とを交互に積層する構成なので、第1鉄心片1h1と第2鉄心片1h2とは、帯状鋼板pに交互に形成することになる。
従って、加工ステーションS3、S4は、それぞれ第1鉄心片1h1、第2鉄心片1h2を形成する専用のステーションであるため、加工ステーションS3と加工ステーションS4とは、交互に作動することになる。
加工ステーションS5は、第1鉄心片1h1を形成するのための専用ステーションであり、第1鉄心片1h1の各交差カシメ部4kの切り下げ突起4ka (図3(a)、図4(a)、図2(a)参照)を切り下げ形成する。 なお、積層1枚目となる第1鉄心片1h1には、当該加工ステーションS5のパンチをダイ内に深く進行させて打ち抜き、抜き穴を形成する。
一方、加工ステーションS6は、第2鉄心片1h2を形成するための専用ステーションであり、第2鉄心片1h2の各逆交差カシメ部4gの切り下げ突起4ga(図3(b)、図4(b)、図2(b)参照)を切り下げ形成する。
なお、積層1枚目となる鉄心片が第1鉄心片1h1でなく第2鉄心片1h2の場合には、当該加工ステーションS6のパンチをダイ内に深く進行させて打ち抜き、積層1枚目の第2鉄心片1h2に抜き穴を形成することになる。
このように、加工ステーションS5は、第1鉄心片1h1のためのステーションであり、加工ステーションS6は、第2鉄心片1h2のためのステーションであるため、第1鉄心片1h1と第2鉄心片1h2とを帯状鋼板pに交互に形成する関係から、加工ステーションS5と加工ステーションS6とは、交互に作動する。

続いて、加工ステーションS7において、帯状鋼板pから第1鉄心片1h1、第2鉄心片1h2における内孔n(図3参照)を打ち抜き形成する。
続いて、加工ステーションS8において、帯状鋼板pから第1鉄心片1h1、第2鉄心片1h2におけるヨーク部yの外径y1(図3参照)を打ち抜くことにより、帯状鋼板pから第1鉄心片1h1または第2鉄心片1h2を交互に打ち抜く。
そして、第2鉄心片1h2を第1鉄心片1h1上に積層し、第2鉄心片1h2の逆交差カシメ部4gと第1鉄心片1h1の交差カシメ部4kとをカシメて、第2鉄心片1h2を第1鉄心片1h1に接合する。
或いは、第1鉄心片1h1を第2鉄心片1h2上に積層し、第1鉄心片1h1の交差カシメ部4kと第2鉄心片1h2の逆交差カシメ部4gとをカシメて、第1鉄心片1h1を第2鉄心片1h2に接合し、第1鉄心片1h1を第2鉄心片1h2に接合する。
このようにして、第1鉄心片1h1と第2鉄心片1h2とのカシメ積層工程が行われ、所定数の第1鉄心片1h1と第2鉄心片1h2とが交互に積層され、互いのカシメ接合を繰り返し、所望厚の積層鉄心1が形成される。
上記構成によれば、一方の鉄心片である第1鉄心片1h1の交差カシメ部4kの切り下げ斜面4ka1、4ka1が、他方の鉄心片である第2鉄心片1h2の逆交差カシメ部4gの抜き穴4gb、4gbに干渉し合うことなく嵌り込み、また、他方の鉄心片である第2鉄心片1h2の逆交差カシメ部4gの切り下げ斜面4ga1、4ga1は、一方の鉄心片である第1鉄心片1h1の交差カシメ部4kの抜き穴4kb、4kbに干渉し合うことなく嵌り込み、鉄心片1h1、1h2間に隙間が生じることなく、互いに積層することができる。
また、交差カシメ部4kと逆交差カシメ部4g間の嵌合が交差した両側でなされるのでカシメ強度が強い。
そのため、鉄心片が、垂直度が良好にでた状態で積層され、形状精度が優れた積層鉄心が得られる。
従って、積層鉄心の磁力線の歪みが可及的に防止され、磁気特性が良好な高品質の積層鉄心が得られる。
なお、上述した実施例においては、第1鉄心片1h1に交差カシメ部4kを形成し、第2鉄心片1h2に逆交差カシメ部4gを形成した場合を例示したが、鉄心片において交差カシメ部4kと逆交差カシメ部4gとが交互に形成され、かつ積層方向に相接する鉄心片には交差カシメ部4k、逆交差カシメ部4gが入れ替えて形成され、これら鉄心片を積層する構成であれば、第1鉄心片1h1に交差カシメ部4kおよび逆交差カシメ部4gを形成し、第2鉄心片1h2に逆交差カシメ部4gおよび交差カシメ部4kを形成する。
このように、交差カシメ部4kと逆交差カシメ部4gを、鉄心片に形成する態様は、適宜、選択可能である。 例えば、鉄心片において交差カシメ部4kと逆交差カシメ部4gとが一つおき、或いは、二つおきに形成する、或いは、鉄心片の中心点について点対象に形成する等々…、そして、該鉄心片に積層方向に相接する鉄心片には交差カシメ部4k、逆交差カシメ部4gが入れ替えて形成し、これら鉄心片を積層する構成であれば、その態様は、特に限定されるものではない。
上述の場合、前述した加工ステーションS3は、鉄心片の各交差カシメ部4kの抜き穴4kb、4kbを打ち抜き形成するステーションとなり、加工ステーションS4は、鉄心片の各逆交差カシメ部4gの抜き穴4gb、4gbを打ち抜き形成するステーションとなり、加工ステーションS5は、鉄心片の各交差カシメ部4kの切り下げ突起4kaを切り下げ形成するステーションとなり、加工ステーションS6は、鉄心片の各逆交差カシメ部4gの切り下げ突起4gaを切り下げ形成するステーションとなる。
また、前記鉄心片に形成する交差カシメ部4k、逆交差カシメ部4gの抜き穴と中央部を切下げた切下げ突起との交差角度は、この実施形態においては直角状に形成した場合を例示したが、これに限定されることなく適宜、任意に変更できる。
また、

上述した実施例においては、本発明をモータの固定子の積層鉄心に適用した場合を例示して説明したが、モータの回転子、トランス等にも適用できることは言うまでもなく、積層鉄心を用いる機械であれば、本発明を有効に活用できる。
本発明に関わる実施例である積層鉄心を示す上面図。 (a)および(b)は、図1のB−B線断面図および図1のC−C線断面図。 (a)および(b)は、第1鉄心片の上面図および第2鉄心片の上面図。 (a)および(b)は、図3(a)のD部拡大斜視図および図3(b)のE部拡大斜視図。 積層鉄心の製造工程を示す帯状鋼板の上面図。 従来の積層鉄心を示す上面図。 (a)および(b)は、カシメ部が切起こし突起の場合の図6のA−A線断面図、およびカシメ部がV字状突起の場合の図6のA−A線断面図。
符号の説明
1…積層鉄心、
1h1…第1鉄心片(一方の鉄心片、鉄心片)、
1h2…第2鉄心片(他方の鉄心片、鉄心片)、
4g1、4g2、…、4g8(4g)…逆交差カシメ部(カシメ部)、
4ga…切り下げ突起(逆交差カシメ部の切り下げ突起)、
4gb…抜き穴(逆交差カシメ部の抜き穴)、
4k1、4k2、…、4k8(4k)…交差カシメ部(カシメ部)、
4ka…切り下げ突起(交差カシメ部の切り下げ突起)、
4kb…抜き穴(交差カシメ部の抜き穴)。

Claims (4)

  1. 鉄心片に形成したカシメ部と先に打ち抜かれた鉄心片のカシメ部とを介して鉄心片を互いにカシメ積層して成る積層鉄心であって、
    一方の鉄心片は、中央部を切り下げた切下げ突起と該切下げ突起に交差して両側に形成される抜き穴とを有する交差カシメ部を具え、
    他方の鉄心片は、前記交差カシメ部に対応して、該交差カシメ部の切下げ突起と抜き穴との位置を入れ替えて形成された抜き穴と中央部を切り下げた切下げ突起とを有する逆交差カシメ部を具え、
    前記一方の鉄心片の交差カシメ部の切下げ突起が、前記他方の鉄心片の逆交差カシメ部の抜き穴に嵌め入るとともに、前記他方の鉄心片の逆交差カシメ部の切下げ突起が、前記一方の鉄心片の交差カシメ部の抜き穴に嵌め入って互いにカシメ積層され、前記一方の鉄心片と前記他方の鉄心片とが交互に積層されて成る
    ことを特徴とする積層鉄心。
  2. 鉄心片に形成したカシメ部と先に打ち抜かれた鉄心片のカシメ部とを介して鉄心片を互いにカシメ積層して成る積層鉄心であって、
    鉄心片に、中央部を切下げた切下げ突起と該切下げ突起に交差して両側に形成された抜き穴とから成る交差カシメ部と、該交差カシメ部とは切下げ突起と抜き穴との位置を入れ替えて形成した逆交差カシメ部とが形成され、
    積層された鉄心片の前記交差カシメ部の切下げ突起と前記逆交差カシメ部の切下げ突起とが、下層の鉄心片の前記逆交差カシメ部の抜き穴と前記交差カシメ部の抜き穴とにそれぞれ嵌め入ってカシメ積層し、鉄心片のカシメ積層が所望の積み厚まで繰り返されている
    ことを特徴とする積層鉄心。
  3. 中央部を切り下げた切下げ突起と該切下げ突起に交差して両側に形成される抜き穴とを有する交差カシメ部を具える一方の鉄心片と、前記交差カシメ部に対応して前記交差カシメ部の切下げ突起と抜き穴との位置が入れ替えて形成された抜き穴と切下げ突起とを有する逆交差カシメ部を具える他方の鉄心片とを互いにカシメ積層して成る積層鉄心の製造方法であって、
    一方の鉄心片の交差カシメ部の抜き穴を打ち抜く工程と、
    他方の鉄心片の逆交差カシメ部の抜き穴を打ち抜く工程と、
    一方の鉄心片の交差カシメ部の切下げ突起を、中央部を切り下げ形成する工程と、
    他方の鉄心片の逆交差カシメ部の切下げ突起を、中央部を切り下げ形成する工程と、
    前記一方の鉄心片の交差カシメ部の切下げ突起を前記他方の鉄心片の逆交差カシメ部の抜き穴に嵌め入れて互いにカシメて、或いは、前記他方の鉄心片の逆交差カシメ部の切下げ突起を前記一方の鉄心片の交差カシメ部の抜き穴に嵌め入れて互いにカシメて、前記一方の鉄心片と前記他方の鉄心片とを交互に積層し接合する工程とを
    含んで成ることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  4. 中央部を切下げた切下げ突起と該切下げ突起に交差して両側に形成された抜き穴とから成る交差カシメ部と、該交差カシメ部とは切下げ突起と抜き穴との位置を入れ替えて形成した逆交差カシメ部とが形成された鉄心片と、前記交差カシメ部と逆交差カシメ部との位置が入れ替えて形成された逆交差カシメ部と交差カシメ部とを有し、前記鉄心片と積層方向に相接する鉄心片とを、対応する交差カシメ部と逆交差カシメ部とを介して互いにカシメ積層して成る積層鉄心の製造方法であって、
    鉄心片の交差カシメ部の抜き穴を打ち抜く工程と、
    鉄心片の逆交差カシメ部の抜き穴を打ち抜く工程と、
    鉄心片の交差カシメ部の切下げ突起を、中央部を切り下げ形成する工程と、
    鉄心片の逆交差カシメ部の切下げ突起を、中央部を切り下げ形成する工程と、
    鉄心片の交差カシメ部の切下げ突起と逆交差カシメ部の切下げ突起とを、下層の鉄心片の逆交差カシメ部の抜き穴と交差カシメ部の抜き穴とにそれぞれ嵌め入れてカシメ積層する工程とを
    含んで成ることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
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