JP4000021B2 - 粉粒体の計量装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は粉粒体の計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の粉粒体の計量装置として以下の如きものは知られている。
上端に入口を上部側部に横向き出口を有する計量容器と、この計量容器の入口を開閉する開閉弁と、横向き出口に接続された上向きの排出管とを有し、前記計量容器が、上部筒と、この上部筒に上下位置調節自在に嵌め被せられた下部筒と、この下部筒の下端に設けられた、設定の大きさの粉粒体の通過は許容せず気体の通過は許容する多孔体とを有するものは知られている(特開2002−148092号公報参照)。
【0003】
【従来技術の欠点】
前記従来の粉粒体の計量装置には以下の如き欠点があった。
計量容器の上部の横向き出口より粉粒体を排出するようにしたものであったため、即ち、粉粒体を計量容器内において下から上に送って粉粒体を上方から排出するようにしたものであったため、見掛け密度が大きな粉粒体の場合、粉粒体をスムーズ・確実に計量容器より排出することが困難であるという欠点があった。
【0004】
【前記欠点を解消するための手段】
本発明は前記欠点を解消するために以下の如き手段を採用した。
▲1▼請求項1の発明は、上端に入口を有する計量容器と、この計量容器の入口を開閉する開閉弁とを有し、前記計量容器は内部容量が可変であると共に、下部に出口を、所要部に気体入口を有しているものである。
▲2▼請求項2の発明は、前記計量容器の下部に粉粒体排出口が形成され、この粉粒体排出口が閉塞部材により開閉自在となされている請求項1記載のものである。
【0005】
【発明の効果】
本発明は前記した如き構成によって以下の如き効果を奏する。
▲1▼請求項1の発明によれば、粉粒体を下部の出口より排出するようにしたので、見掛け密度が大きな粉粒体の場合であっても、粉粒体をスムーズ・確実に計量容器より排出することが出来る。
▲2▼請求項2の発明によれば、粉粒体排出口を開くことにより、粉粒体排出口より粉粒体を排出することが出来るので、計量容器に計量された粉粒体の重量等を簡単に計測確認することが出来る。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、発明の実施の形態を説明する。
粉粒体を貯留する貯留ホッパー1の出口2に垂直なガイド筒3が接続され、このガイド筒3の下端に計量装置31が取り付けられている。
【0007】
前記計量装置31は、上端に入口33を有する計量容器32と、この計量容器32の入口33を開閉する、ガイド筒3の下端に接続された開閉弁36とを有している。前記計量容器32は以下に詳述する構成により内部容量が可変であると共に、下部に出口49を、所要部、本実施の形態では下部に気体入口50を有している。
【0008】
前記計量容器32は、軸心を上下方向に向けた、上端に入口33を有する上部筒21と、この上部筒21に上下位置調節自在に設けられた下部部材22とを有している。
【0009】
前記下部部材22は、軸心を上下方向に向けた筒部22aと、この筒部22aの下部に設けられた中空状の、上部が開放した有底の円錐台部22bとを有している。前記円錐台部22bの側壁に2つの貫通孔46が形成され、これら貫通孔46に上向きの短筒47が接続され、一方の短筒47の上端開口が出口49となされ、他方の短筒47の上端開口が気体入口50となされている。
【0010】
円錐台部22bの形状(図1の角度α)を粉粒体の安息角等を考慮して工夫することにより、計量容器32に入り込んだ粉粒体の一部が短筒47内にはみ出さないように、又は、はみ出してもそのはみ出し量がほぼ定まるようにすることが出来る。このような事情で、計量容器32は計量容器として機能するものである。また、気体入口50から粉粒体がこぼれ落ちることが無ければ、気体入口50に、設定の大きさの粉粒体の通過は許容せず気体の通過は許容する多孔体を設ける必要はなく、他方、気体入口50から粉粒体がこぼれ落ちるようであれば、気体入口50に、設定の大きさの粉粒体の通過は許容せず気体の通過は許容する多孔体を設けるようにすればよい。
【0011】
前記下部部材22の筒部22aの上部には軸心を水平としたねじ孔23が形成され、このねじ孔23にねじ24がねじ嵌められ、このねじ24の先端を上部筒21に押し付けることにより、下部部材22は上部筒21に固定されるようになされている。他方、ねじ24を緩めることにより、下部部材22は上下動し得るようになされている。なお、上部筒21の外周面に、高さ方向に所定間隔で環状溝を形成して、環状溝にねじ24の先端が嵌まるようにして、下部部材22の固定がより強固に行なわれるようにしてもよい。
【0012】
前記開口弁36は、上部に入口41を、下部に平面から見て入口41と重なる出口42を有するケーシング40と、このケーシング40に対して、図1の紙面に対して垂直な方向に水平動自在となされた、貫通孔45を有するスライド板44とを有している。
【0013】
[実施の形態の作用]
次に、実施の形態の作用を説明する。
まず、下部部材22の、上部筒21に対する高さ位置を調節して、計量容器32の内部容量を設定値にする。
その後、貯留ホッパー1に粉粒体を充填した後、開閉弁36を開くと、粉粒体が計量容器32に流入して、計量容器32内が粉粒体で満たされる。
その後、開閉弁36を閉じる。
その後、気体入口50から出口49に向かう気体の流れを発生させれば、計量容器32内の粉粒体は出口49より排出され、所定の場所に送られる。
その後、開閉弁36は再び開く。
以下、同様の作動が行なわれる。
【0014】
【変形例等】
以下に変形例等について説明を加える。
(1)粉粒体には、粉体・粒体・微小薄片・短繊維片・スライバー等が含まれる。
(2)計量装置31の利用方法は任意である。
(3)計量容器は、内部容量が可変であれば、その構造は任意である。
(4)計量容器32の下部に下向きの粉粒体排出口を形成し、この粉粒体排出口を閉塞部材により開閉自在に閉塞するようにしてもよい。このようにすることにより、粉粒体排出口を開くことにより、粉粒体排出口より粉粒体を排出することが出来るので、計量容器に計量された粉粒体の重量等を簡単に計測確認することが出来る。
(5)気体入口の位置は、気体入口に多孔体を設ける等して、気体入口から粉粒体がこぼれ落ちないように配慮をすれば、任意である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
21 上部筒
22 下部部材
22a 筒部
22b 円錐台部
31 計量装置
32 計量容器
33 入口
49 出口
50 気体入口
Claims (2)
- 上端に入口を有する計量容器と、この計量容器の入口を開閉する開閉弁とを有し、前記計量容器は内部容量が可変であると共に、下部に出口を、所要部に気体入口を有している粉粒体の計量装置。
- 前記計量容器の下部に粉粒体排出口が形成され、この粉粒体排出口が閉塞部材により開閉自在となされている請求項1記載の粉粒体の計量装置。
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