JP3999562B2 - メタクリル酸誘導体、重合体及び防汚塗料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メタクリル酸誘導体、重合体、並びに、防汚塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】
船舶、漁網、その他の水中構造物には、フジツボ、イガイ、藻類等の海洋生物が付着しやすく、それによって、船舶等では効率のよい運行が妨げられ燃料の浪費を招く等の問題があり、また漁網等では目詰まりが起こったり、耐用年数が短くなる等の問題が生じる。これら水中構造物に対する生物の付着を防止するために、通常、水中構造物の表面に防汚塗料を塗布することが行われている。
【0003】
近年、防汚塗料のうちでも、長期にわたって防汚性能が発揮できる等の優れた利点から加水分解型防汚塗料が広く用いられており、その1つとしてトリオルガノシリル基を有する樹脂を含む塗料が開発されてきた(特開平1−146808号公報、特開平3−31372号公報、特開平4−264170号公報、特開平7−102193号公報等)。
【0004】
しかしながら、上記加水分解型防汚塗料は、塗膜成分が溶解することにより防汚効果を発現させるものであり、その溶出速度の調節が困難であるため、溶出量が少な過ぎて、防汚効果を充分に発現させることができなかったり、逆に、溶出量が多過ぎて、防汚効果を長期間持続させることができないという問題点を有するものであり、また、塗膜成分が溶解するものであることから、環境汚染の問題点も有するものであった。
【0005】
特開平9−278694号公報には、特定構造を有する化合物が開示されており、特開平9−279061号公報には、この化合物から得られる樹脂からなる防汚性樹脂組成物が開示されている。この防汚塗料組成物は、被塗物に塗布することにより、樹脂部分が被塗物に密着し、親水性ポリマー部分及び親水性ポリマーと結合されたペンダント基の部分が水中に半遊離状態となり、いわゆる擬溶解の形態をとることで、防汚効果が充分に発揮され、防汚成分が水中に溶出することを抑制し、長期間の防汚性を示すものである。
【0006】
しかしながら、上記化合物は、未反応物がわずかにでも残存する場合、環境への影響が懸念されるという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記現状に鑑み、環境に対する悪影響が少なく、長期防汚性に優れるメタクリル酸誘導体、重合体及び防汚塗料を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記一般式(1);
【0009】
【化8】
【0010】
(式中、Xは、水素、又は、
【0011】
【化9】
【0012】
で表される基を表す。nは、0〜16の整数を表す。)
で表されることを特徴とするメタクリル酸誘導体である。
【0013】
本発明は、下記一般式(2);
【0014】
【化10】
【0015】
(式中、A-は、ハロゲン化物イオンを表す。mは、0〜16の整数を表す。)で表されることを特徴とするメタクリル酸誘導体である。
【0016】
本発明は、下記一般式(3);
【0017】
【化11】
【0018】
(式中、Yは、水素、又は、
【0019】
【化12】
【0020】
で表される基を表す。kは、0〜16の整数を表す。)
で表される構成単位を少なくとも1個有することを特徴とする重合体である。
【0021】
本発明は、下記一般式(4);
【0022】
【化13】
【0023】
(式中、B-は、ハロゲン化物イオンを表す。jは、0〜16の整数を表す。)で表される構成単位を少なくとも1個有することを特徴とする重合体である。
【0024】
上記重合体は、更に、下記一般式(5);
【0025】
【化14】
【0026】
で表される構成単位を少なくとも1個有するものであることが好ましい。
【0027】
本発明はまた、上記重合体からなることを特徴とする防汚塗料でもある。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0028】
本発明のメタクリル酸誘導体は、上記一般式(1)又は上記一般式(2)で表される化合物である。上記メタクリル酸誘導体は、フジツボ、イガイ、藻類等の海洋生物が付着することを抑制する効果を有するオクチルアニリン基を有する化合物であり、また、必要に応じて、親水性オキシエチレンオリゴマー部分を有する化合物であることから、防汚性に優れる化合物である。また、後述するように上記メタクリル酸誘導体を重合して得られる重合体からなる防汚塗料は、長期防汚性に優れ、環境に対する悪影響が少ないものである。
【0029】
上記一般式(1)で表されるメタクリル酸誘導体は、例えば、以下のようにして製造することができる。
先ず、ポリエチレングリコールを塩化アセチル等の酸塩化物と反応させて、下記一般式(6)
【0030】
【化15】
【0031】
(式中、Zは、RCO−基(Rは炭化水素基)であり、例えば、CH3CO−等を挙げることができる。nは、下限0、上限16である。)で表されるポリエチレングリコール酸誘導体を調製し、更にCH2=CHCH2Br等で臭素化することにより、下記一般式(7)
【0032】
【化16】
【0033】
で表される臭素化化合物を調製する。次いで、上記一般式(7)で表される臭素化化合物と4−n−オクチルアニリンとを反応させることにより、下記一般式(8)で表される化合物
【0034】
【化17】
【0035】
を調製し、更に、下記式(9)
【0036】
【化18】
【0037】
で表される化合物を反応させることによってアミノ基を保護して、下記一般式(10)
【0038】
【化19】
【0039】
で表される化合物を調製する。続いて、上記一般式(10)で表される化合物と水酸化ナトリウム及びメタノール等の混合物を反応させることによって上記Zで表されるRCO−基を−Hに置換し、下記一般式(11)
【0040】
【化20】
【0041】
で表される化合物を調製し、更に、上記一般式(11)で表される化合物とCH2=C(CH3)COCl等で表されるメタクリロイル基含有化合物とを反応させることにより、下記一般式(1−a)
【0042】
【化21】
【0043】
で表されるメタアクリル酸誘導体を得ることができる。
更に、上記一般式(1−a)で表されるメタアクリル酸誘導体中の下記式
【0044】
【化22】
【0045】
で表される基を−Hで置換して、下記一般式(1−b)
【0046】
【化23】
【0047】
で表されるメタアクリル酸誘導体を得ることができる。なお、上記脱保護は、酸性条件下で行うことができる。
また、4−n−オクチルアニリンとCH2=C(CH3)COCl等で表されるメタクリロイル基含有化合物とを反応させることにより、下記一般式(1−c)
【0048】
【化24】
【0049】
で表されるメタアクリル酸誘導体を得ることができる。
上記一般式(1)において、上記nは、下限0、上限16である。上記nが16を超えると、得られる塗膜の溶解性が高くなるおそれがある。上記下限は、2であることがより好ましく、上記上限は、6であることがより好ましい。
【0050】
上記一般式(2)で表されるメタクリル酸誘導体は、例えば、上記一般式(1)で表されるメタクリル酸誘導体と、HBr、HCl等のハロゲン水素とを反応させることにより得ることができる。
【0051】
上記一般式(2)において、上記mは、下限0、上限16である。上記mが16を超えると、得られる塗膜の溶解性が高くなるおそれがある。上記下限は、2であることがより好ましく、上記上限は、6であることがより好ましい。
【0052】
本発明の重合体は、上記一般式(3)で表される構成単位及び/又は上記一般式(4)で表される構成単位を少なくとも1個有するものである。上記重合体は、オクチルアニリン基を有するものであることから、上記重合体からなる防汚塗料は、防汚効果を充分に発揮するものである。また、−(CH2CH2O)k−、−(CH2CH2O)j−で表される親水性オキシエチレンオリゴマー部分を有する場合には、親水性オキシエチレンオリゴマー部分と、上記と結合されたオクチルアニリン基の部分とが水中に半遊離状態となる、いわゆる擬溶解と呼ばれる形態をとり、これにより、防汚効果が充分に発揮され、防汚成分が水中に溶出することを抑制できることから、長期間の防汚性を維持することができる。更に、防汚成分が水中に溶出することが抑制されていることから、環境に対する悪影響が少ないものであり、防汚塗料として好適に用いることができるものである。
【0053】
上記重合体において、上記一般式(3)で表される構成単位としては、例えば、下記一般式(3−a)、(3−b)、(3−c)で表されるものを挙げることができる。
【0054】
【化25】
【0055】
【化26】
【0056】
【化27】
【0057】
上記一般式(3)において、上記kは、下限0、上限16である。上記kが16を超えると、得られる塗膜の溶解性が高くなるおそれがある。上記下限は、2であることがより好ましく、上記上限は、6であることがより好ましい。
【0058】
上記一般式(4)において、上記jは、下限0、上限16である。上記jが16を超えると、得られる塗膜の溶解性が高くなるおそれがある。上記下限は、2であることがより好ましく、上記上限は、6であることがより好ましい。
【0059】
上記一般式(3)で表される構成単位及び/又は上記一般式(4)で表される構成単位を少なくとも1個有する重合体は、更に、上記一般式(5)で表される構成単位を少なくとも1個有するものであることが好ましい。これにより、上記重合体により得られる防汚塗膜の長期防汚性、耐水性、塗膜密着性を向上させることができる。
【0060】
上記重合体が、更に、上記一般式(5)で表される構成単位を少なくとも1個有するものである場合には、上記重合体において、上記一般式(3)で表される構成単位及び/又は上記一般式(4)で表される構成単位の合計の上記一般式(5)で表される構成単位に対するモル比は、長期防汚性、耐水性、塗膜密着性の観点から、下限0.5/99.5、上限99.5/0.5であることが好ましい。0.5/99.5未満であると、得られる防汚塗膜におけるオクチルアニリン基の量が少ないために、防汚性が低下するおそれがあり、99.5/0.5を超えると、耐水性、塗膜密着性が低下するおそれがある。上記下限は、10/90であることがより好ましく、上記上限は、90/10であることがより好ましい。
【0061】
上記一般式(3)で表される構成単位及び/又は上記一般式(4)で表される構成単位を少なくとも1個有する重合体は、上記一般式(1)及び/又は上記一般式(2)で表されるメタクリル酸誘導体を、必要に応じて、メタクリル酸メチルとともに、キシレン、メチルイソブチルケトン、n−ブタノール等の溶剤中に滴下し、80〜90℃で反応させることにより得ることができる。また、上記一般式(1)で表されるメタクリル酸誘導体を、必要に応じて、メタクリル酸メチルとともに反応させ、更に必要に応じて、HBr、HCl等のハロゲン化水素を反応させることによって得ることもできる。また、上記重合体の防汚性能を阻害しない範囲内で、アクリル酸、メタクリル酸等のその他のアクリル系モノマーをモノマー成分として用いてもよい。なお、上記一般式(3−b)で表される構成単位を有する重合体を得るには、上記一般式(3−a)で表される構成単位を有する重合体を得た後、水素置換することにより得ることもできる。
【0062】
本発明の防汚塗料は、上記一般式(3)で表される構成単位及び/若しくは上記一般式(4)で表される構成単位を少なくとも1個有する重合体、又は、更に、上記一般式(5)で表される構成単位を少なくとも1個有する重合体からなるものである。上記一般式(3)で表される構成単位及び/又は上記一般式(4)で表される構成単位を少なくとも1個有する重合体を用いることにより、防汚性に優れる防汚塗膜を得ることができ、また、水中への溶出量が少ない塗膜が形成されることから、防汚性能を長期間維持することができ、環境に対する悪影響も少ない塗膜を得ることができる。
【0063】
上記防汚塗料は、上記重合体以外に、他の樹脂を含有してもよい。
上記他の樹脂としては特に限定されず、例えば、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ゴム、塩化ビニル系樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、石油系樹脂、ワックス、パラフィン、ロジンエステル、ロジン系樹脂等を挙げることができる。なかでも、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ゴムが好ましい。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0064】
上記他の樹脂を含有する場合には、上記重合体と上記他の樹脂との構成割合は、2:98〜98:2が好ましい。上記重合体の割合が2未満であると、防汚効果を有するオクチルアニリン基の存在量が少なくなるので、充分な防汚効果を得ることができず、98を超えると、得られる防汚性塗料と海中構造物との密着性が低下する。
【0065】
本発明の防汚塗料において、上記重合体、及び、上記他の樹脂は、それぞれのモノマーを重合させて、ブロック共重合体等の共重合体としてもよく、単に上記重合体、及び、上記他の樹脂を混練して、混練体としてもよい。上記混練体とする場合には、細かく分散されて、ミクロ相分離構造(海島構造)となっているものが好ましい。
【0066】
上記防汚塗料には、塗料の性能を阻害しない範囲内で、更に、防汚剤、可塑剤、顔料、溶剤等の慣用の添加剤を添加することができる。
上記防汚剤としては特に限定されず、公知のものを使用することができ、例えば、無機化合物、金属を含む有機化合物及び金属を含まない有機化合物等を挙げることができる。
【0067】
上記防汚剤としては特に限定されず、例えば、亜酸化銅、マンガニーズエチレンビスジチオカーバメート、ジンクジメチルカーバーメート、2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン、2,4,6−テトラクロロイソフタロニトリル、N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素、ジンクエチレンビスジチオカーバーメート、ロダン銅、4,5,−ジクロロ−2−n−オクチル−3(2H)イソチアゾロン、N−(フルオロジクロロメチルチオ)フタルイミド、N,N’−ジメチル−N’−フェニル−(N−フルオロジクロロメチルチオ)スルファミド、2−ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛塩及び銅塩、テトラメチルチウラムジサルファイド、2,4,6−トリクロロフェニルマレイミド、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、3−ヨード−2−プロピルブチルカーバーメート、ジヨードメチルパラトリスルホン、フェニル(ビスピリジル)ビスマスジクロライド、2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール、トリフェニルボロンピリジン塩、ステアリルアミン−トリフェニルボロン、ラウリルアミン−トリフェニルボロン等を挙げることができる。これらの防汚剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0068】
上記防汚剤の使用量は、塗料固形分中、下限0.1質量%、上限80質量%が好ましい。0.1質量%未満では防汚効果を期待することができず、80質量%を越えると塗膜にクラック、剥離等の欠陥が生じることがある。下限1質量%、上限60質量%であることがより好ましい。
【0069】
上記可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート、ジメチルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤;アジピン酸イソブチル、セバシン酸ジブチル等の脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤;ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールアルキルエステル等のグリコールエステル系可塑剤;トリクレンジリン酸、トリクロロエチルリン酸等のリン酸エステル系可塑剤;エポキシ大豆油、エポキシステアリン酸オクチル等のエポキシ系可塑剤;ジオクチルスズラウリレート、ジブチルスズラウリレート等の有機スズ系可塑剤;トリメリット酸トリオクチル、トリアセチレン等を挙げることができる。これらの可塑剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0070】
上記顔料としては、例えば、沈降性バリウム、タルク、クレー、白亜、シリカホワイト、アルミナホワイト、ベントナイト等の体質顔料;酸化チタン、酸化ジルコン、塩基性硫酸鉛、酸化すず、カーボンブラック、黒鉛、ベンガラ、クロムイエロー、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、キナクリドン等の着色顔料等を挙げることができる。これらの顔料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0071】
上記溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロペンタン、オクタン、ヘプタン、シクロヘキサン、ホワイトスピリット等の炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル類;酢酸ブチル、酢酸プロピル、酢酸ベンジル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のエステル類;エチルイソブチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;n−ブタノール、プロピルアルコール等のアルコール等を挙げることができる。これらの溶剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0072】
上記のほか、その他の添加剤としては特に限定されず、例えば、フタル酸モノブチル、コハク酸モノオクチル等の一塩基有機酸、樟脳、ひまし油等;水結合剤、タレ止め剤;色分かれ防止剤;沈降防止剤;消泡剤等を挙げることができる。
【0073】
上記防汚塗料は、例えば、上記重合体に、防汚剤、可塑剤、塗膜消耗調整剤、顔料、溶剤等の慣用の添加剤を添加し、ボールミル、ペブルミル、ロールミル、サンドグラインドミル等の混合機を用いて混合することにより、調製することができる。
上記防汚塗料は、常法に従って被塗物の表面に塗布した後、常温下又は加熱下で溶剤を揮散除去することによって乾燥塗膜を形成することができる。
【0074】
上記メタクリル酸誘導体から得られる重合体からなる防汚塗料は、海中構造物等の被塗物に塗布されて水中に設置されると、形成される防汚塗膜は、上記一般式(3)及び/若しくは上記一般式(4)、又は、更に、上記一般式(5)で表される構成単位を有する重合体から得られるものであることから、防汚性に優れるものである。また、重合体の主鎖部分が上記被塗物に密着することで優れた塗膜密着性、耐水性を示すものであり、また、上記重合体の親水性オキシエチレンオリゴマー部分、及び、上記親水性オキシエチレンオリゴマー部分と結合されたオクチルアニリン基の部分とが、擬溶解の形態をとることから、防汚効果が充分に発揮され、長期防汚性を維持することができ、防汚成分が水中に溶出することが抑制されたものであることから、環境に対する悪影響も少ないものである。これにより、上記防汚塗料は、水中構造物に好適に適用することができるものである。
【0075】
【実施例】
以下に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。また実施例中、「部」は特に断りのない限り「質量部」を意味する。
【0076】
実施例1 メタクリル酸誘導体1の調製
(1)トリエチレングリコールモノアセテートの合成
モレキュラーシーブスによって脱水したトリエチレングリコール8.3g(55mmol、東京化成社製)をトルエン100mlに懸濁させ、氷浴中で攪拌しながら1.1当量の塩化アセチル(和光純薬工業社製、特級)を含むトルエン溶液90ml(5容量%)を1.5時間かけて滴下した後、更に、室温で4時間反応させた(GC及びTLCで反応を追跡)。続いて、溶媒を減圧留去し、得られた油状物をフラッシュカラム(展開溶媒:酢酸エチル)で精製し、化合物トリエチレングリコールモノアセテートを合成した。なお、生成物が下記式(12)で表されるトリエチレングリコールモノアセテートであることは、1H−NMR、GC、FT−IRで分析して、確認した。(収量5.7g、収率58%)
【0077】
【化28】
【0078】
1H−NMR(400MHz、CDCl3 );δ=2.0(s,3H,−CH3)、2.8(s,1H,−OH)、3.5(t,2H,−CH2O−)、3.6(m,8H,−CH2O−)、4.2(t,2H,−CH2OAc)
TLC;RfEtOAc=0.40
【0079】
(2)ω−ブロモトリエチレングリコールモノアセテートの合成
トリエチレングリコールモノアセテート4.8g(27.1mmol)をアセトリトリル30mlに溶解させた後、カルボニルジイミダゾール4.4g(1当量)を加え、室温で60分間攪拌した。その後、過剰(30ml)の臭化アリル(東京化成社製)を加え、70℃で150分間攪拌した(TLCで反応を追跡)。続いて、反応溶液にジエチルエーテルを125mlを加え、溶液を1N塩酸35mlで1回、飽和食塩水35mlで2回洗浄した。エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、油状物を得た。生成物が下記式(13)で表されるω−ブロモトリエチレングリコールモノアセテートであることを1HNMR、GC、FT−IRを用いて確認した。(収量5.5g、収率80%)
【0080】
【化29】
【0081】
1HNMR(400MHz,CDCl3):δ=2.0(s,3H,−CH3)、3.4(t−2H,−CH2Br)、3.6(m,6H,−CH2O−)、3.7(t−2H,−CH2O−)、4.2(t,2H,−CH2OAc)、
TLC:RfEtOAc=0.76
【0082】
(3)4−n−オクチルアニリンのアミノ基のモノアルキル化
ω−ブロモトリエチレングリコールモノアセテート2.0g(7.8mmol)と過剰5.7g(28mmol)の4−n−オクチルアニリン(東京化成社製)とをエタノール30mlに溶解させ、50℃で反応を進行させた(GCで反応を追跡)。溶媒をジエチルエーテルに置換した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、飽和食塩水で1回洗浄した。続いて溶媒を減圧留去し、得られた油状物をシリカゲルカラム(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/2)で精製した。生成物を1HNMR、FT−IRで分析し、下記式(14)で表される化合物であることを確認した。(収量2.4g、収率81%)
【0083】
【化30】
【0084】
1HNMR(400MHz,CDCl3):δ=0.9(t,3H,−CH3)、1.3(m,10H,−CH2−)、1.5(q,2H,−CH2−)、2.0(s,3H,CH3CO)、2.4(t,2H,−CH2−)、3.2(t.2H,−CH2O−)、3.6(m,8H,−CH2O−)、4,0(s,1H,−NH−)、4.2(t,2H,−CH2O−)、6.5(d,2H,aromatic proton)、6.9(d,2H,aromatic proton)
TLC:RfEtOAc:hexane=1:2=0.20
【0085】
(4)上記式(14)で表される化合物のアミノ基の保護
上記式(14)で表される化合物2.0g(0.5mmol)をピリジン40mlに溶解させた後、氷浴に移し上記式(9)で表される化合物3.3ml(約4当量)を少量ずつ滴下し、30分攪拌した。その後、更に室温で12時間攪拌した(TLCで反応を追跡)。溶媒をジエチルエーテルに置換した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、飽和食塩水で1回洗浄した。エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、得られた油状物をシリカゲルカラム(展開溶媒:酢酸エチル)で精製した。精製物を1HNMR、FT−IRで分析し、下記式(15)で表される化合物であることを確認した。(収量1.63g 収率60%)
【0086】
【化31】
【0087】
1HNMR(400MHz,CDCl3):δ=0.9(t,3H.−CH3)、1.3(m,10H,−CH2−)、1.5(q,2H,−CH2−)、2.0(s,3H,−CH3CO)、2.5(t,2H,−CH2−)、3.5(t,8H,−CH2O−)、3.8(m,2H,−CH2O−)、4.2(t,2H,−CH2O−)、5.2(s,2H,OCH2Ph)、7.2(m,9H,aromatic proton)
TLC:RfEtOAc=0.76
【0088】
(5)上記式(15)で表される化合物の脱アセチル反応
上記式(15)で表される化合物1.63gを30mlのメタノールに溶解させ、攪拌しながら1Nの水酸化ナトリウム水溶液4.6ml(1.5当量)を滴下した後、更に室温で12時間攪拌した(TLCで反応を追跡)。続いて、溶媒をジエチルエーテルに置換し、飽和食塩水で2回洗浄し、エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。続いて、溶媒を減圧留去し、得られた油状物をシリカゲルカラム(展開溶媒:酢酸エチル)で精製した。生成物を1HNMR、FT−IRで分析し、下記式(16)で表される化合物であることを確認した。(収量1.34g、収率90%)
【0089】
【化32】
【0090】
1HNMR(400MHz,CDCl3):δ=0.9(t,3H,−CH3)、1.3(m,10H,−CH2−)、1.6(q,2H,−CH2−)、2.5(m,3H,−CH2−,−OH)、3.6(m,10H,−CH2O−)、3.8(t,2H,−CH2O−)、5.2(s,2H,OCH2Ph)、7.2(m,9H,aromatic proton)
TLC:RfEtOAc=0.56
【0091】
(6)メタクリル酸エステルの合成
上記式(16)で表される化合物1.34gを、蒸留したピリジン(和光純薬社製、特級)40mlに溶解させた後、氷浴に移し0.81ml(約3当量)のメタクリロイルクロライド(和光純薬社製、一級)を少量ずつ滴下し、30分攪拌した。その後、室温で、更に12時間攪拌した(TLCで反応を追跡)。溶媒を酢酸エチルに置換した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、飽和食塩水で1回洗浄した。続いて、溶媒を減圧留去し、得られた油状物をシリカゲルカラム(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/2)で精製した。生成物を1HNMR,FT−IR,元素分析、FAB−MSで分析し、下記式(17)で表される化合物(メタクリル酸誘導体1)であることを確認した。(収量1.3g、収率86%)
【0092】
【化33】
【0093】
TLC;RfEtOAc:hexane=1:2=0.32
FAB−MS:FAB+=539.3(Exact Mass=539.3)
Elemental composition determied by FAB+:C32H45NO6
元素分析:実験値(%)C,70.14;H,8.37;N,2.47、理論値(%)C,71.21;H,8.40;N,2.60、理論値(+1/2H2O)(%)C,70.04;H.45;N,2.55
1HNMR(400MHz,CDCl3):δ=0.9(t,3H,−CH3)、1.3(m,10H,−CH2−)、1.6(q,2H,−CH2−)、1.9(s,3H,CH3)、2.5(t,2H,−CH2Ph)、3.6(m,8H,−CH2O−)、3.8(t,2H,−CH2O−)、4.2(t,2H,−CH2OCO−)、5.2(s,2H,OCH2Ph)、5.5(s,1H,CH2=)、6.1(s,1H,CH2=)、7.2(m,9H,aromatic proton)
【0094】
実施例2 メタクリル酸誘導体2の調製
実施例1で得られた上記式(17)で表される化合物(メタクリル酸誘導体1)にHBrを反応させることにより、下記式(18)で表される化合物(18)で表される化合物(メタクリル酸誘導体2)の調製した。
【0095】
【化34】
【0096】
1H−NMR(400MHz、CDCl3 );δ=0.9(t,3H,−CH3)、1.3(m,10H,−CH2−)、1.6(q,2H,−CH2−)、1.9(s,3H,−CH3)、2.5(t,2H,−CH2−Ph)、3.6(m,8H,−CH2O−)、3.8(t,2H,−CH2O−)、4.2(t,2H,−CH2OCO−)、5.5(s,1H,CH2=)、6.1(s,1H,CH2=)、7.2(d,2H,aromatic)、7.5(m,3H,aromatic,−NH−)
【0097】
実施例3 メタクリル酸誘導体3の調製
2.0g(9.7mmol)の4−n−オクチルアニリンを40mlのピリジンに溶解させた後、氷浴に移し、2.8ml(3当量)のメタクリロイルクロライドを少量ずつ滴下し、30分間攪拌した。その後、更に室温で12時間攪拌した(TLCで反応を追跡)。溶媒を酢酸エチルに置換した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、飽和食温水で1回洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、残さをヘキサンから再結晶した。生成物を1HNMR,FT−IR,FAB−MSで分析し、上記式(1−c)で表される化合物(メタクリル酸誘導体3、N−(p−オクチルフェニル)メタクリルアミド)であることを確認した。
【0098】
TLC;RfEtOAc:hexane=1:2=0.31
FAB−MS:FAB+(+H+)=274.2(Exact Mass=273.2)
元素分析:理論値(%)C,78.99;H,10,09;N,5.16、実験値(%)C,79.07;H,9.95;N,5.12
δ=0.9(t,3H,−CH3)、1.3(m,10H,−CH2−)、1.6(q,2H,−CH2−)、2.1(3H,−CH3−)、2.6(t,2H,−CH2−)、5.4(s,1H,CH2=)、5.7(s,1H,CH2=)、7.2(d,2H,aromatic proton)、7.5(m,3H,aromatic proton,−NH−)
【0099】
実施例4〜9
実施例1、3で得られたメタクリル酸誘導体1又は3、及び、メタクリル酸メチルを表1に示した割合で混合した混合物(単独モノマーの場合を含む)の25質量%トルエン溶液に、全モノマー質量の0.5%のAIBNを加え、溶液を窒素ガスで30分間バブリングした後、窒素雰囲気下で攪拌しながら70℃に加熱した。12時間後、反応溶液を大量のメタノール中に注ぎ込み、不溶部分を遠心分離によって回収し、60℃で12時間真空乾燥し、重合体1〜6をそれぞれ得た。
【0100】
実施例10
実施例4で得られた重合体1(アミノ基を持つポリマー)に過剰のHBr/AcOH(30質量%、Aldrich社製)を加え、室温で3時間攪拌した。反応溶液にジエチルエーテルを滴下し、更に30分間攪拌を続けた後、不溶部分を遠心分離で回収した。生成物をクロロホルムに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2回洗浄した。クロロホルム層を無水硫酸マグネシウムで脱水した後、溶媒を減圧留去した。残さを12時間真空乾燥して重合体7を得た。なお、1HNMR、FT−IR及びGPCにより脱保護を確認した。
【0101】
実施例11
実施例4で得られた重合体1(アミノ基を持つポリマー)の代わりに、実施例5で得られた重合体2(アミノ基を持つコポリマー)を用いた以外は、実施例10と同様にして、重合体8を得た。なお、1HNMR、FT−IR及びGPCにより脱保護を確認した。
【0102】
実施例12
実施例11で得られた重合体8(脱保護ポリマー)にHBrを反応させることにより、4級アミン塩とし、重合体9を得た。
【0103】
【表1】
【0104】
〔ムラサキガイを用いた付着忌避活性試験〕
5mlの有機溶媒又は水に、実施例4〜12で得られた重合体1〜9を溶解した試料を「水産の研究」(11巻4号(59)1992)の71〜72頁(海洋付着生物を忌避させる物質(上)(伊奈))に記載されている「平板足糸計測法(試験板法)」により付着忌避活性試験を行い、試験データの解析法は、忌避活性判定法により評価した。結果を表2に示した。なお、表2中のTpは、値が大きい程付着忌避活性が高いことを示し、活性は、++、+、±、−の順である。
【0105】
〔溶出試験〕
実施例4、7、10で得られた重合体1、4、7の1質量%クロロホルム溶液をそれぞれ調製し、調製した試料を用いて、サンプル瓶内にキャスト膜を作製した。次いで、人工海水3mlを加え、20℃で10日間振とうした後、289nmでの吸光度を測定し、溶出量を算出した。なお、人工海水の主成分は、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化カリウムであった。結果を表3に示した。
【0106】
【表2】
【0107】
【表3】
【0108】
表2から、実施例で得られた塗膜は、付着忌避試験活性に優れるものであり、防汚性に優れるものであった。また、重合体としては、メタアクリル酸メチルとの共重合体である場合の方が高活性を示し、特に、モノマー成分としてのメタアクリル酸メチルの含有量が70質量%であるときに高活性を示した。
【0109】
また、表3から、上記一般式(1)で表されるメタクリル酸誘導体を単独重合して得られる重合体を用いて調製した防汚塗料から形成される防汚塗膜は、溶出量が非常に少ないものであった。これにより、防汚性を維持することができるものであり、環境に対する悪影響も少ないものであった。
【0110】
【発明の効果】
本発明のメタクリル酸誘導体、重合体、及び、防汚塗料は、上述した構成よりなるので、環境に対して悪影響を及ぼすことを抑制し、長期防汚性に優れるものである。従って、上記防汚塗料は、船舶、漁網、その他の水中構造物に好適に適用することができるものである。
Claims (6)
- 請求項3、4又は5記載の重合体からなることを特徴とする防汚塗料。
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