JP3998785B2 - 内視鏡用処置具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱されるシースとしてコイルパイプが用いられた内視鏡用処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される処置具のシースは、密着巻コイルパイプによって形成されているものが多いが、その基端に連結される操作部は剛体なので、操作部に隣接するシースの基端部分付近は折れ曲がって破損し易い。
【0003】
そこで従来は、折れ止め用のコイルパイプでシースの基端部分付近を被覆して補強していた(例えば、特公平2−1499号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、コイルパイプの端部には、細くて固いコイルの素線が必ず露出するので、それが術者のゴム手袋に引っ掛かって穴をあけ、怪我や感染の原因になる恐れがある。
【0005】
特公平2−1499号に記載された発明においては、折れ止め用コイルパイプを研削して端面を平面にしているが、そのように研削するとコイルパイプの素線の端部はますます鋭利になってしまう。
【0006】
そこで本発明は、他のものに穴や傷をつけるおそれがなく、操作部との連結部分近傍でコイルパイプ製シースの折れ曲がりを防止することができる内視鏡用処置具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用処置具は、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱されるコイルパイプからなるシースの基端部に、上記シースの先端部分に配置された処置部材を遠隔操作するための操作部が連結された内視鏡用処置具において、上記シースの上記連結部の近傍部分に上記シースの他の部分より外径の太い太径部を形成し、可撓性チューブからなる折れ止めチューブを上記シースの上記連結部の近傍に被覆して、上記シースの太径部に上記折れ止めチューブを係合固定したことを特徴とする。
【0008】
なお、上記太径部が、上記シースを形成するコイルパイプとは別のコイルを上記シースの外面に固着して形成されていてもよく、上記シースの太径部が圧入されて太くなった上記可撓性チューブの部分が上記操作部に対して圧入固定されていてもよい。
【0009】
また、本発明の内視鏡用処置具は、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱されるコイルパイプからなるシースの基端部に、上記シースの先端部分に配置された処置部材を遠隔操作するための操作部が連結された内視鏡用処置具において、上記シースの基端部が連結された部分に隣接してそれと同軸に上記操作部に上記シースより外径の太い太径部を形成し、可撓性チューブからなる折れ止めチューブを上記シースの上記連結部の近傍に被覆して、上記太径部に上記折れ止めチューブを係合固定したことを特徴とする。
【0010】
なお、上記シースの基端部が連結された上記操作部の部材が、操作部本体に対して着脱自在であってもよく、上記折れ止めチューブとして熱収縮チューブが用いられていて、そのチューブが上記連結部に取り付けられた状態で熱収縮されていてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は本発明が適用された内視鏡用処置具を示しており、この例では生検鉗子である。ただし、本発明は生検鉗子以外の各種内視鏡用処置具に適用することができる。
【0012】
図示されていない内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱自在な可撓性シース1には、細いステンレス鋼線を一定の径で密着巻きしてパイプ状に形成したコイルパイプが用いられている。
【0013】
シース1の先端には、処置部材2が取り付けられている。この場合には、先端処置部材2は開閉自在な一対の鉗子カップである。ただし、先端処置部材2は処置具の種類が変わればそれに応じたものになる。
【0014】
シース1の基端は、先端処置部材2を遠隔操作するための操作部3に連結されている。31は操作部本体であり、それに対してスライド操作自在なスライダー32をスライドさせることによって、シース1内に軸線方向に進退自在に全長にわたって挿通配置された操作ワイヤが進退し、先端処置部材2を開閉させることができる。
【0015】
シース1の基端は操作部本体31に直接連結されているが、操作部本体31は剛体なので、シース1が連結部分近傍では急激に折れ曲がって破損し易い。そこでシース1には、操作部3との連結部分付近に、例えば四フッ化エチレン樹脂製の可撓性チューブからなる折れ止めチューブ4が被覆されて、急激な折れ曲がりが発生しないようになっている。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施の形態のシース1と操作部3との連結部付近の構造を示している。
シース1は、操作部本体31に穿設されたシース通し孔38に嵌挿されて側方から固定ビス38で押圧固定されており、そのシース通し孔38の先側部分には、折れ止めチューブ4の基端側の部分が緩く通される折れ止め通し孔33が穿設されている。
【0017】
そして、シース1の折れ止め通し孔33内に位置する部分には、コイルの巻き径を部分的に太くした太径部11が形成されている。折れ止めチューブ4の内径寸法はシース1の外径寸法より大きいが、太径部11の外径寸法だけは折れ止めチューブ4の内径寸法より大きくなっている。
【0018】
そして、太径部11が折れ止めチューブ4内に圧入され、それによって折れ止めチューブ4がシース1の基端部分に固定された状態になっている。41は、折れ止めチューブ4の内部に溜まる水分を排出するための水抜き孔である。
【0019】
このように、密着巻きコイルパイプからなるシース1の操作部3との連結部分近傍に、可撓性チューブからなる折れ止めチューブ4を被覆したことにより、術者のゴム手袋等を傷つけるような可能性が生じることなくシース1の折れ曲がりを防止することができる。
【0020】
図3は、本発明の第2の実施の形態のシース1と操作部3との連結部付近の構造を示しており、第1の実施の形態に比べて折れ止め通し孔33の径を小さくし、太径部11で広げられた部分において折れ止めチューブ4が折れ止め通し孔33に対して圧入固定されるようにしたものである。このようにすることによって、折れ止めチューブ4がより確実に固定される。
【0021】
図4は、本発明の第3の実施の形態のシース1と操作部3との連結部付近の構造を示しており、第1の実施の形態のようにシース1を形成するコイルパイプ自体の巻き径を太くすることによって太径部11を形成するのに代えて、シース1の外周面に短いコイル12を半田付け又はロー付け等によって固着して太径部を形成し、その部分を折れ止めチューブ4に圧入固定したものである。
【0022】
なお、コイル12は密着巻きでもよいが、図4に示されるように素線間に隙間を設けることにより、折れ止めチューブ4がその隙間に食い込むのでより確実に固定することができる。
【0023】
図5は、本発明の第4の実施の形態のシース1と操作部3との連結部付近の構造を示しており、折れ止めチューブ4の基端部を、操作部本体31に着脱自在な取付部材34に固定したものである。35は、取付部材34を操作部本体31の先端部分に固定するための押さえ環である。
【0024】
取付部材34の先端部分には、シース1が雌ネジ状に連結固定された部分に隣接して、それと同軸にシース1の外径より太い鍔状部36が形成されていて、その鍔状部36に折れ止めチューブ4の基端部分が被さる状態に係合固定されている。
【0025】
図6は、本発明の第5の実施の形態のシース1と操作部3との連結部付近の構造を示しており、折れ止めチューブ4の基端部を、第3の実施の形態と同様の第二のコイル12を用いた固定手段により、操作部本体31に着脱自在な取付部材34に固定したものである。
【0026】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、折れ止めチューブ4として熱収縮チューブを用い、その折れ止めチューブ4を連結部に取り付けた状態で熱収縮させてもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、可撓性チューブからなる折れ止めチューブを、操作部に対するシースの連結部の近傍に被覆してシース又は操作部に固定したので、折れ止めチューブによって他のものに穴や傷をつけることなく、操作部との連結部分近傍でのコイルパイプ製シースの折れ曲がりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の部分側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の内視鏡用処置具の全体側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の部分側面断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の部分側面断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の部分側面断面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態の部分側面断面図である。
【符号の説明】
1 シース
2 先端処置部材
3 操作部
4 折れ止めチューブ
11 太径部
12 コイル
31 操作部本体
34 取付部材
36 鍔状部
Claims (4)
- 内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱されるコイルパイプからなるシースの基端部に、上記シースの先端部分に配置された処置部材を遠隔操作するための操作部が連結された内視鏡用処置具において、
上記シースの上記連結部の近傍部分に上記シースの他の部分より外径の太い太径部を形成し、可撓性チューブからなる折れ止めチューブを上記シースの上記連結部の近傍に被覆して、上記シースの太径部に上記折れ止めチューブを係合固定すると共に、上記シースの太径部が圧入されて太くなった上記折れ止めチューブの部分を上記操作部に対して圧入固定したことを特徴とする内視鏡用処置具。 - 上記太径部が、上記シースを形成するコイルパイプとは別のコイルを上記シースの外面に固着して形成されている請求項1記載の内視鏡用処置具。
- 上記シースの基端部が連結された上記操作部の部材が、操作部本体に対して着脱自在である請求項1又は2記載の内視鏡用処置具。
- 上記折れ止めチューブとして熱収縮チューブが用いられていて、そのチューブが上記連結部に取り付けられた状態で熱収縮されている請求項1、2又は3記載の内視鏡用処置具。
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-
1997
- 1997-12-10 JP JP33977497A patent/JP3998785B2/ja not_active Expired - Fee Related
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