JP3998600B2 - シート状材料をスリット状通路に通す方法 - Google Patents

シート状材料をスリット状通路に通す方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
シート状材料を、狭く長いスリット状通路で結合された条件の異なる2室間を液体でシールしながら移送し、各種の処理をする真空含浸装置において、シート状材料を最初にスリットを通して2室間に受け渡しさせる為の有効な手段を設けることに関する。
【0002】
【従来の技術】
シート状材料を供給する供給室と、そのシートを巻取る巻取り室とを設け、その間を狭く長いスリット状通路で結合したシートの移動装置において、数百ミクロン程度の薄いシート状材料を供給側から入れ込み、シートよりわずかに広くした長いスリット状通路を通過させて巻取り室で受け渡しする場合、一般にシート状材料は柔軟で腰がないため、入口側から押し込んでもスリット内での摩擦抵抗が大きく、スリットの途中で腰折れ(座屈)が起きて押し込むことが出来なくなる場合が多い。 シートの先端が長いスリットを通過できないのである。
【0003】
特にスリット内に粘性のある液が付着あるいは充満している場合にはシート状材料がスリット壁に密着して離れ難くなり、シートの通過、受け渡しが困難となる、特にシートの先端が付着の影響を受け易い。 そのために一旦スリット部分を上下に開いてシート材を通過させ、受け渡ししてから再び閉じてシートの移動を開始する方式。 或は、パイロット材として別に用意した腰の強いシート材料を押し込んでスリット状通路を貫通させ、その一端に目的のシート材を結合しておいて通路を共に通し、スリット出口側に目的のシート材を引き出して移動を開始するといった方法がとられていた。
【0004】
また、気流を用いて通すことも条件によっては可能であるが、通路内が濡れている場合には同様に液の粘性や表面張力によってシートが通路であるスリットの壁面に付着し、シートを通すことが出来なかったり、液が飛沫になって飛散し、装置内を汚染するなどの問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前項に記したスリットを上下に開いて材料を受け渡しする方法では、スリット状通路を開閉するためにシール部分が増え開閉機構も複雑なものになり、開閉操作も煩雑になる。 また、前記したパイロット材を最初に押し込み、それにシート状材料を結合して引き出す方法では、処理する材料によっては結合方法が難しかったり、結合部分が分厚くなってスリットを通り難くなるなど操作性が悪かった。 また、気流による方法には上記のような問題があり、より簡便で有効な方法が必要とされていた。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
本発明によるシート状材料を通す方法では、シート状材料を供給する供給室とそのシートを巻取る巻取り室があり、その間を狭く長いスリット状通路で結合したシートの移動装置において、運転前にシート状材料の先端をスリット状通路に通す為の方法として、スリットの入口部にシート先端を少し挿入し、次にそのスリットの入口部に液体を注入し、スリット状通路を介した2室間に圧力差を作ることからなる。
【0007】
スリットのシート入口側と出口側に圧力差を作れば、圧力差による注入液体の流れが生じ、その流れる液の粘性によってシート状材料をスリット状通路内に引き込み、移動させ、さらに出口まで引き出す事が出来る。 同時にシート状材料を入口から押し込めば、その注入された液がスリットの壁面とシートの間に入り込んでいるので付着防止効果になり、シートの挿入と移動を助けることになる。 この為、シートを押込んでも座屈は生じません。
【0008】
この方法に依れば、始めにシート状材料をスリット入口部付近にある液注入口の少し奥まで挿入すればよく、あとは液を注入する事でシートが運ばれる事に成り、このシートに腰折れが起こらない。 また、スリットの入口部のみを少し広くすることでシート材のスリットへの挿入を容易にする事も出来る。
また、スリット隙間を変えて流れる液量を増やし、シートを通過し易くすることも可能である
【0009】
【発明の実施の形態】
図を参照して本発明のシート状材料をスリット状通路を通す方法に付いて説明する。 実施の形態は多孔質シート状材料に真空含浸する装置において本方法を用いた例である。 真空室1内に置いた材料ロール2から含浸するシート状材料をガイドロール3を経由してスリット部7へ巻き出すものであるが、ここで真空室1は真空ポンプ4にて減圧に保たれる。 真空室のスリット側にはスリット部から洩れ出してくる少量の含浸液を受け取って溜める液溜部5を設けて、この部分に漏れ出してきた含浸液を抜出しポンプ6にて抜出す。抜出した液はその品質を勘案して廃棄又はリサイクルする。
【0010】
スリット部には上下から液注入パイプライン9を通して含浸液を供給し、真空シールをすると同時に多孔質材料への含浸を進める。 また、含浸液はスリット部の真空室側と巻取り室側の2ヶ所あるいはその中間個所からも供給するのが安定した含浸のためには望ましい。 スリット部から材料の移動に同伴して洩れ出してくる余剰の含浸液は常圧に保たれた巻取り室11に設けた液溜部14に受け止め、ここから液循環ポンプ8で抜出し、新液供給パイプライン10からの供給液と共に液注入パイプライン9へと送り出す。
【0011】
含浸された材料はスリット部7から巻取り室11に出てきた後、余剰に付着している含浸液をスクレーパー12、絞りロール13などで除去し、落下した含浸液も液溜部14に集めて循環させる。 その後、含浸された材料は必要に応じて乾燥あるいは熱硬化や紫外線硬化などの硬化処理部15とガイドロール16を経由して含浸済材料ロール17として巻き取る。
【0012】
上記のように実施した装置において、運転前にシート状材料をスリット状通路7に通す場合、装置内が大気圧の状態で材料の先端をスリットの真空室側の液注入パイプライン9の少し内側まで挿入し、液注入パイプラインからスリット内へ含浸液の注入を始める。 同時に真空室にある加圧パイプライン18から乾燥空気を送り込み、真空室内を大気圧より高い適当な加圧状態に保つ。すると、注入された含浸液は圧力の高い方から低い方へ、つまり、真空室側から巻き取り室側に流れて、シート状材料をスリット内に引き込み、巻き取り室側まで引き出してくれる。
【0013】
巻き取り室に出てきたシート状材料は巻き取り機のボビンに巻きつけて、運転準備が完了し、真空室を減圧にしてから真空含浸を開始できる。
このときはスリットの圧力差が逆転するので、液の注入位置は必要に応じ変更の必要があるが、バルブの切換、絞り等で対応する。
上記の例は真空室側を加圧する例で説明したが、巻き取り室側を減圧して差圧を作る方法でも同様な効果があり、シート状材料を通す操作が出来る。
【0014】
【実施例】
参照の図に示したような真空含浸装置で実施した例について説明する。 シート状材料として20μの銅箔の両面に活性物を含む電極剤を塗布し、全厚み200μ、幅200mmの電極材のロールを作った。これを真空室に置いてスリット幅300μ、幅210mm、長さ1mのスリットを通して巻取室内に通すにあたって、含浸液としてはモデル液として粘度1000CPのグリセリンを用いた。
【0015】
両室が大気圧の状態で、電極材の先端をスリットの真空室側から15cmのところまで挿入した。 真空室側に近い液注入口はスリットの入口から5cmのところの上下に開口を設けた。 液注入パイプライン9からグリセリンの注入を始めると同時に真空室には加圧パイプライン18から乾燥空気を注入開始して1.5気圧にまで加圧した。 巻き取り室側は大気圧の状態のままに保たれているのでシート状の電極材は圧力差によるグリセリンの流れによってスリット内に引き込まれ、続いて巻き取り室側へと引き出され、容易に巻き取り機にまで引き出して巻き取りの準備が出来ることになった。
【0016】
実施例と同じ装置で運転準備するため、全体が大気圧の状態で電極材料をスリット入口から単純に押し込もうとしたが、材料を約45cm押し込んだ時に、腰折れが起こりこれ以上材料をスリットに通すことが出来なかった。
【0017】
【発明の効果】
以上に説明した方法によれば、シート状多孔質材料に連続的に真空含浸を行う場合の、スリットにシート状材料を通すという運転準備作業を行うについて、複雑なスリット開閉構造が不用になり、また、パイロットシートの通過操作や気流による方法の内部汚染も無くなり、設備負担や作業負担が少なく簡便になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシート状材料をスリット状通路に通す方法を用いた実施例による真空含浸装置。
【符号の説明】
1 真空室 2 材料ロール
3 ガイドロール 4 真空ポンプ
5 液溜部 6 抜出しポンプ
7 スリット部 8 液循環ポンプ
9 液注入パイプライン 10 新液供給パイプライン
11 巻取り室 12 スクレーパー
13 絞りロール 14 液溜部
15 硬化処理部 16 ガイドロール
17 含浸済材料ロール 18 加圧パイプライン
19 シート状材料

Claims (2)

  1. シート状材料を狭く長いスリット状通路に通して、その前後の2室間で受け渡しする場合に、その2室間に圧力差を作り、スリット部に供給する液の粘性を利用し、圧力差によって生ずる液の流れによって、シート状材料を2室間に通す方法。
  2. 請求項1の方法において、スリット状通路への液の供給口をスリットの上下位置とし、高圧になる入口側に近い所を含めて2ヶ所以上に分けてその供給口を設け、そこから任意に液を注入しつつシート状材料を2室間に通す方法。
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