JP3996033B2 - 植物シートの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多肉植物やその他の栄養繁殖可能な植物を用いた植物シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアコンの排熱やアスファルト、コンクリートによる太陽熱の照り返しなどによって、都市部の気温の上昇が年々激しくなっている。このような、都市部で問題になっているヒートアイランド現象の緩和策として、屋上や屋根に芝草などの植物を植栽する緑化が普及している。実際に施工する上で、建物に対する荷重や、基盤土壌に使用する材質などの課題もあり、この課題の解決の一つとして、セダム類などの多肉植物や栄養繁殖可能な植物を植栽する工法がある。
【0003】
セダム類などの多肉植物は、耐乾燥性が非常に強く少量の水分でも生育可能なため、灌水手段を必要とせず、屋上や壁面などの水分の保持が難しい場所の緑化に適している。また、植栽基盤としての土壌をあまり必要しないため、薄い植栽基盤でも生育可能であり、生育する基盤を薄くすることができる。このため、建物への荷重を軽減することが可能となり、荷重制限のある建物の緑化において、有効な緑化手段とされている。
【0004】
しかし、多肉植物を土壌面に移植した際、多肉植物の茎葉が風で動いたり裏返るなどして移植先の土壌にうまく固着されないことがある。それに加え、移植直後の多肉植物の茎葉はストレス耐性の低い状態にあるため、直射日光や風などで強い環境ストレスを受けると、茎葉の生育が妨げられていた。
【0005】
一方、茎葉や種子を植栽基盤に載置して、その上からシートで覆い、茎葉または種子を植栽基盤と一体化させたものを土壌面に施工する工法がある。
【0006】
例えば図11に示すように、植栽基盤としてのネット102上に芝104の茎葉106を分解、延伸したものを載置し、その上に灌水手段として保水剤108をシート110、112に挟んだもので覆い、これらの両端及び中央部分をミシン装置114で縫い合わせて、ネット102と芝の茎葉106とシート110、112とを一体化させ、これを移植先の土壌面に固定させるものがある(特許文献1)。
【0007】
しかし、この工法を、多肉植物のような、比較的嵩の高いブロック状の植物をシート上に配置させる上での固定手段に用いると、縫い合わせて一体化させる際に植物を傷つけてしまう。また、ネットとシートとをミシン装置で縫うために、ミシン装置が必要となり、シートを製造する装置のコストアップの要因ともなる。
【0008】
一方、種子をシートと水溶性フィルムとの間に挟持させた芝種子シートを土壌に固定させるものがある(特許文献2)。
【0009】
しかし、種子をシートと水溶性フィルムとの間に挟持し、押圧または接着剤によって一体化させるものであり、種子のように比較的小さいものか、或いはライン状に延伸された芝の茎葉のように厚みを十分に小さくしたものでなければこの工法は適さない。
【0010】
【特許文献1】
特開平2−104216号公報(第2項、第1図)
【特許文献2】
特開2000−300073公報(第3−4項、第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、シートに多肉植物などの嵩の高い植物を挟む際に植物を傷つけることなく、低コストで製造できる植物シートの製造方法を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
【0022】
請求項1に記載の本発明の植物シートの製造方法は、網目状の下地シートに栄養繁殖系の植物を載置する第1の工程と、前記植物の上に水溶性の紙状シートを被せる第2の工程と、前記紙状シートに水を噴霧する第3の工程と、前記下地シートと前記紙状シートとの間の空気を吸引する第4の工程と、からなることを特徴としている。
【0023】
請求項1に記載の発明によれば、下地シートに栄養繁殖系の植物を載置し、植物の上を紙状シートで覆う。その紙状シートに所定の温度の水を噴霧すると、紙状シートの通気性が消失する。次に、下地シートと紙状シートとの間の空気を吸引すると、その吸引効果によって、紙状シートが植物の形状に沿って密着すると共に、植物が載置されていない部分では、紙状シートは下地シートに密着する。このようにして、植物が下地シートに密着固定する。また、植物は紙状シートに覆われるので、紙状シートが直射日光を照り返し、植物に直射日光が直接あたることを防ぐ。
【0024】
請求項2に記載の本発明の植物シートの製造方法は、前記第4の工程では、前記下地シートと前記紙状シートとの間の空気を前記下地シートの下面から吸引することで密着させると共に、乾燥を促進させることを特徴としている。
【0025】
請求項2に記載の発明によれば、下地シートと紙状シートとの間の空気を下地シートの下面から吸引するときに、吸引によって下地シートと紙状シートが十分に密着されて後、微細な穴が空いて乾燥の工程に入ることになる。通常は乾燥工程が吸引のみでこのまま終了することになるが、穴が偏った場合には、空気の流れが穴の周囲に偏り、乾燥にばらつきが生じて、紙状シート全体の乾燥に時間を要する。そこで、紙状シートの上から風(例えば、自然風、温風、熱風)をあてれば、効率良く均一に紙状シートを乾燥させることができる。
【0026】
請求項3に記載の本発明の植物シートの製造方法は、前記紙状シートは、常温以上で水溶性を発揮することを特徴としている。
【0027】
請求項3に記載の発明によれば、紙状シートを常温以上、例えば25℃以上で水溶性を発揮するものを用いて植物のシートを製造する。湿度が非常に高い場合には、紙状シートが湿度によって水分を含んだ状態になり、溶解してしまう。そこで、例えば25℃以上で水溶性を発揮する材質のものを紙状シートとして用いることで、植物シートを重ねて保管しておいた場合でも、保管場所の室温を所定の温度に調整することにより、植物を被膜している紙状シートが、その上に重ねた植物シートの下地材に接着したりすることが防止できる。
【0028】
なお、常温とは、地域の温度差を考慮した概念であり、例えば北海道で植物シートを使用する場合15℃以上で水溶性を発揮するようにし、沖縄では30℃以上で水溶性を発揮させようとするものである。
【0029】
請求項4に記載の本発明の植物シートの製造方法は、前記植物は、親苗から切り取られた栄養繁殖可能な植物の茎葉であることを特徴としている。
【0030】
請求項4に記載の発明によれば、植物シートは、栄養繁殖可能な植物の親苗から切り取られた茎葉で製造される。
【0031】
植物シートに用いる植物は、親苗の状態が最上のときの茎葉を切り取った物を用いることで、その後の植物の良好な生育につながる。また、一定量の親苗さえ所有していれば大面積への移植に必要な材料を短期間で供給できるので、急な大量発注や短納期の注文にも十分に対応できる。
【0035】
請求項5に記載の本発明の植物シートの製造方法は、前記紙状シートを白色としたことを特徴としている。
【0036】
請求項5に記載の発明によれば、紙状シートを白色とすることで、植物体は温度上昇や紫外線、乾燥などからの影響が少なくなり、高い活着率が確保できる。
【0037】
請求項6に記載の本発明の植物シートの製造方法は、前記第1の工程と前記第2の工程の間に前記植物をネットで固定する工程を有することを特徴としている。
【0038】
請求項6に記載の発明によれば、下地シートに植物を載置し、植物をネットで固定して、紙状シートで覆う。植物をネットで固定することで、植物が土壌に活着するまでの養生期間中に風雨の害を受けない植物ネットが製造される。
【0039】
請求項7に記載の本発明の植物シートの製造方法は、前記植物に替えて、前記下地シートに種子を散布したことを特徴としている。
【0040】
請求項7に記載の発明によれば、種子を網目状の下地シートに載置し、上から水溶性被膜で覆い、下地シートに固定する。
【0041】
このように、水溶性被膜で種子を覆うことで、水溶性被膜が種子を覆い、発芽前の種子にかかる環境ストレスを緩和し、種子が下地シート上に定着して、発芽及び生育状態に良い影響をもたらす。
【0047】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態に係る植物シートの製造方法並びに植物シートを用いた緑化工法を説明する。
【0048】
図1には、植物シート10の製造工程が示されている。
【0049】
植物シート10の基盤となる下地シート14が、送り出し側に設置された巻芯12に巻かれている。下地シート14は、その一端が巻芯12から水平に引き出され、送りローラ16に送り出されて巻き取り側に設置された巻芯18に巻き取られるようになっている。
【0050】
下地シート14は、長尺状の網目状のものが用いられる。例えば、目の粗い木綿製のものを用いると、植物(例えば、セダム類などの多肉植物)の根が下地シート14の網目を貫通し、土壌に貫入し易くなる。また、下地シート14が土壌になじみ易くなる、という利点も挙げられる。さらに、下地シート14に用いる材質を生分解性のものとすると、土壌面に取付けたときに下地シート14が土壌に分解され、土壌汚染の防止になる。
【0051】
巻芯12と巻芯18との間に、多肉植物などの茎葉22が投入されたホッパー20が設置されている。なお、栄養繁殖可能な植物の親苗を保有し、親苗から茎葉を必要分だけ切り取りホッパー20に投入するようにすれば、大面積への移植に必要な材料を短期間で供給でき、急な大量の受注にも対応できる。
【0052】
ホッパー20から、下地シート14の上に茎葉22が均一に配置され(図2に示す)、下地シート14は水平移動して次の工程へ進む。茎葉22は、下地シート14に対する分布密度を生育速度に反比例させ、隙間を設けながら均一に配置すれば、下地シート14全体を覆うように繁茂する。この隙間は、下地シート14と紙状シート26との一体化、及び下地シート14と土壌との密着のために必要なものである。
【0053】
巻芯12と巻芯18との中間に設けられた巻芯24には、下地シート14とほぼ同じ幅の長尺状の紙状シート26が巻かれている。茎葉22が配置された下地シート14が巻芯24の下へ送られてくると、紙状シート26の一端が水平に引き出されて、下地シート14を覆う(図3に示す)。紙状シート26は、水溶性樹脂と繊維質を絡めたものが用いられる。水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコールやでんぷんなどが適している。また、温度25℃以上で水溶性を発揮する紙状シート26を用いることで、植物シート10の製造後の保存・輸送時にシート同士が接着することが防止できる。さらに、紙状シート26を白色系のものを用いることで、移植後のストレス耐性の低い状態にある茎葉22が、温度上昇、紫外線、乾燥などのストレスを受けることを防いで、茎葉22の土壌面36への高活着率を確保することができる。なお、白色系でない紙状シートに、着色剤を吹付ける等の作業で白色にしてもよい。
【0054】
巻芯24と巻芯18との間には、噴霧器28が設けられている。噴霧器28から、紙状シート26の上に水が所定量噴霧される(図4に示す)。紙状シート26は水を吸収すると、シート上の糊が豊潤した状態になり、目が詰まって通気性が消失する。なお、保存・輸送時に、結露等によって紙状シート14同士が接着するのを防止できるように、水溶性樹脂には所定の感温特性が付与されている。
【0055】
噴霧器28と巻芯18との間には、下地シート14の下面に接して、吸引装置30が設けられている。吸引装置30は、接続されたバキュームポンプ32によって負圧となり、通気孔31を通じて下地シート14と紙状シート26との間の空気を下地シート14の下面側から吸引し(図5又は図7(A)に示す)、茎葉22に沿って紙状シート26を密着させる(図6又は図7(B)に示す)。下地シート14の茎葉22が載置されていない部分は、吸引によって紙状シート26が密着して、茎葉22を左右にずれることなくしっかりと下地シート14に固定する。
【0056】
吸引装置30と巻芯18との間には、温風器34が設けられている。下地シート14の下面からの吸引により、紙状シート26が十分に密着すると微細な穴が空き、乾燥の工程に転じるが、穴の分布が偏ると空気の流れが穴の周囲に偏るため、乾燥にばらつきが生じ、紙状シート26全体を乾燥させるのに時間を要する。その場合には、紙状シート26の上方から温風器または送風機34で風を当てて、紙状シート26の乾燥を促進する。なお、温風器または送風機34は必ずしも必要ない。
【0057】
このようにして製造された植物シート10は、巻芯18に巻き取られて、ロール状にされる。
【0058】
次に、植物シート10を土壌面36に取付ける緑化工法について説明する。
【0059】
植物シート10を適当なサイズに裁断し、移植対象の土壌面36の所定位置に載置する。図8に示すように、固定ピン38を用いて、植物シート10を土壌面36に固定させ、植物シート10の上から散水を行う。散水を行うと、植物シート10全体が土壌面36になじみやすくなり、土壌面36に固定される。また、茎葉22の廻りに溜まった紙状シート26の樹脂分が再溶解すると、下地シート14に浸水していき、下地シート14全体の下地土壌への食い付きが良好になると共に、散水された水が樹脂分に保水され、茎葉への水の供給源となる。
【0060】
図9に示すように、土壌面36に固定された植物シート10は、土壌面36に活着し、茎葉22から幾本も発根して、土壌面36に確実に活着すると共に、繁殖していく。なお、図8または図9は、法面の緑化を想定した図であるが、本緑化工法の対象は法面に限定されるものではない。また、散水の代わりにスラリー状の吹付け用の植生基盤材を用いてもよい。
【0061】
次に、第1の実施形態に係る植物シートの製造方法並びに植物シートを用いた緑化工法の作用を説明する。
【0062】
本発明における植物シートの製造方法は、茎葉22を挟んだ下地シート14と紙状シート26を固定して一体化するのに、縫製などの特別な方法を必要としない。すなわち、植物シート10の製造工程で紙状シート26を湿らし、かつ下地シート14の下面から空気を吸引することにより、茎葉22を下地シート14に接着させる。このため、嵩のある茎葉22を傷付けずに下地シート14、紙状シート26と一体化させることができる。
【0063】
なお、茎葉22を水溶性被膜で覆うために紙状シート26を用いたが、水溶性溶液を茎葉22に吹付け、水溶性被膜を形成してもよい。
【0064】
次に、第2の実施形態に係る植物シートの製造方法について説明する。
【0065】
第2の実施形態では、図10のように、巻芯12と巻芯24との間に巻芯40が設けられ、巻芯42には下地シート14とほぼ同じ幅の長尺状のネット42が巻かれている。巻芯12から送られた下地シート14に茎葉22が載置され、その上にネット42の一端が巻芯40から引き出され、被せられる。この後の工程は、第1の実施形態と同様なので割愛する。
【0066】
次に、第2の実施形態に係る植物シートの製造方法の作用について説明する。
【0067】
図10に示すように、茎葉22と紙状シート26との間にネット42を設けることで、植物シート10の表面の安定性が得られる。また、このネット42を用いれば植物が活着するまでの間、風雨に対する表面の安定性を必要とする法面等に施工するのに適した植物シート10が製造できる。
【0068】
次に、第3の実施形態に係る植物シートを用いた緑化工法について説明する。
【0069】
第1の実施形態、第2の実施形態において作製された植物シート10を適当なサイズに裁断し、移植対象の土壌面36の所定位置に載置する。植物シート10の上から目土をして、その上から散水して植物シート10を土壌面36に固定させる。以下は第1の実施形態と同様なので割愛する。
【0070】
次に、第3の形態に係る植物シートを用いた緑化工法について説明する。
【0071】
土壌面36に載置された植物シート10の上から目土をし、散水する。植物シート10の上に目土をすることで、植物シート10は土壌面36に固定され、散水によって土壌面36になじみやすくなる。
【0072】
また、本発明の植物シート10を用いた緑化工法は、植物を土壌面に直播きする工法と比較して、植物の根を傷めるなどのストレスが少ないので、従来なら6月中旬までしか施工できなかったのに対し7月初めまで可能になるなど、施工可能期間が長期化している。
【0073】
なお、本発明の実施の形態においては、栄養繁殖系の植物として多肉植物を用いたが、芝などにも適用できる。
【0074】
また、平地や屋上用などの用途においては、下地シート14の素材としては、長期的には分解して土壌と一体化するものが望ましいが、長期の表面の安定性を必要とする表面用ではその限りではなく、ネットの素材を使い分けることで用途にふさわしい対応が可能である。
【0075】
さらに、植物シート10の製造の水を噴霧する工程において、噴霧器28内の水に病害虫防止用薬品、発根促進剤、肥料、着色剤などを混入することで、植物シート10を土壌面36に取付ける際に、薬剤処理などの煩雑で困難な作業が、確実かつ効率的に行える。
【0076】
また、植物シート10の製造工程において、製造された植物シート10は、巻芯18に巻いてロール生産したが、折り畳み生産をしてもよい。
【0077】
本発明の植物シートに用いられる栄養繁殖可能な植物として、多肉植物(例えば、セダム、マツバギク、サボテン等)、芝、ミント、竹、笹、イワダレソウ等などが挙げられる。
【0078】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、シートに多肉植物などの嵩の高い植物を挟む際に植物を傷つけることなく、低コストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る植物シートの製造方法を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る植物シートの第1の工程を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係る植物シートの第2の工程を示す図である。
【図4】第1の実施形態に係る植物シートの第3の工程を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係る植物シートの第4の工程を示す図である。
【図6】第1の実施形態に係る植物シートを示す図である。
【図7】(A)第1の実施形態に係る植物シートの第3の工程を示す断面側面図であり、(B)第4の工程を示す断面側面図である。
【図8】第1の実施形態に係る植物シートを用いた緑化工法を示す図である。
【図9】第1の実施形態に係る植物シートが土壌面に取付けられた状態を示す図である。
【図10】第2の実施形態に係る植物シートの製造方法を示す図である。
【図11】従来のシートの製造方法を示す図である。
【符号の説明】
10 植物シート
14 下地シート(生分解性シート)
22 茎葉(植物)
26 紙状シート(水溶性被膜)
30 吸引装置
38 固定ピン
42 ネット

Claims (7)

  1. 網目状の下地シートに栄養繁殖可能な植物を載置する第1の工程と、
    前記植物の上に水溶性の紙状シートを被せる第2の工程と、
    前記紙状シートに水を噴霧する第3の工程と、
    前記下地シートと前記紙状シートとの間の空気を吸引する第4の工程と、
    からなることを特徴とする植物シートの製造方法。
  2. 前記第4の工程では、前記下地シートと前記紙状シートとの間の空気を前記下地シートの下面から吸引することで密着させると共に、乾燥を促進させることを特徴とする請求項1に記載の植物シートの製造方法。
  3. 前記紙状シートは、常温で水溶性を発揮することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の植物シートの製造方法。
  4. 前記植物は、親苗から切り取られた栄養繁殖可能な植物の茎葉であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の植物シートの製造方法。
  5. 前記紙状シートを白色としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の植物シートの製造方法。
  6. 前記第1の工程と前記第2の工程の間に前記植物をネットで固定する工程を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の植物シートの製造方法。
  7. 前記植物に替えて、前記下地シートに種子を散布したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の植物シートの製造方法。
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