JP5408404B2 - 緑化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、土手の斜面や公園等を効率良く緑化する方法に関するものである。
従来、工事した土手や切通(きりどうし)などの斜面(法面)を安定化させるとか、または、公園や競技場などを緑化するために芝が植えられている。芝による緑化の方法としては、種子を播いて生育させる洋芝による方法もあるが、わが国では通常、匍匐茎(芝ランナー)の伸長によって繁殖する日本芝といわれるZoysia属の芝が用いられている。
日本芝によるときは、芝生畑で生育させた芝を適当な大きさ、通常、30×37cmの方形に切り取り、このように切り取った切芝を目的の場所に運んで敷き並べて移植する方法によっている。
切芝を並べる方法としては、緑化すべき面の全面に隙間無く並べるのは不経済であることと繁殖が不十分となることから、適当な間隔をあけて、例えば、市松模様のように隙間をあけて順次敷き並べ、芝の繁殖によって全面が均一に芝に覆われた緑化面が形成されるようにしている。しかしこの方法は、芝生畑からの芝の切取り、運搬、移植と手間がかかり、また、一定間隔で並べた切芝の間に芝が繁殖して一様に緑化されるには時間がかかるという問題がある。
これらの問題を解決する方法として、2枚の網の間に芝の匍匐茎を挟んだ植栽ネットを緑化すべき面に敷いて芝を繁殖させる方法が提案されている(特許文献1)。
この方法はシートの施工は簡単であるが、上記の大きさに切り取った切芝をほぐして匍匐茎を得るための作業が必要であり、また、匍匐茎の長さが短く切断されたものとなるため、網目からこぼれる匍匐茎があったり、保存中や施工後繁殖するまでの間に枯死するものも生じるという問題がある。
特開平5−268831号公報
緑化すべき場所が河川の土手や切通道路の法面のように、限られた期間で植物が繁殖して地面を固定化する必要のある場所では、地面にしっかり根を張って繁殖する植物であって短期間で緑化できる繁殖力が旺盛な植物が必要である。また、市中の公園などの場合でも同様であり、四季を通して安定した緑が得られる植物が好ましい。
本発明者らは、日本芝とは異なる植物で、芝と同様に繁殖用根または茎が伸長して匍匐繁殖する植物であり、根または茎(匍匐茎)の採取が容易な植物を求めて種々研究した結果、本発明を完成するに到った。
本発明の緑化方法は、植物としてイワダレソウを含むLippia属や近縁種のVerbena属の植物を使用し、生育・伸長したイワダレソウ等の匍匐茎を適当な長さで採取して2枚の網またはシートの間に挟んで植栽ネットまたは植栽シートとし、この植栽ネットまたは植栽シートを緑化すべき場所に敷いてイワダレソウ等を繁殖させることからなる。
イワダレソウ等の匍匐茎は、適当な大きさのポットまたはプランターなどの生育容器または生育畑で生育させたイワダレソウ等の苗をほぐしたものを用いても良く、また、生育容器または生育畑外に伸び出てくる繁殖用茎(匍匐茎)を適宜の長さに切り取ったものを用いることもできる。
切り取った匍匐茎は予め保冷し、例えば5〜6℃の温度でビニール袋に入れて密閉しておけば3〜4ケ月は保存可能であり、これをその後施用しても活着率におおきな変化はない。
イワダレソウ(岩垂草:Lippia nodinora)は、クマツヅラ科に属する常緑匍匐性植物で、光沢のある多肉質の葉の上に、自生種では穂状の小さな白色や紫色の花をつける多年性植物である。近年、改良品種では無花のものもある。茎は匍匐展開し、節から根を出して広がり繁殖する。茎の繁殖が旺盛で容易に採取でき、施用地の土壌条件を調整することで根を地下に深く伸びさせることができるので、河川の土手や切通道路の法面などに施用して優れた安定効果が得られる。イワダレソウは劣悪土壌でも生育し、垂直方向への生育度は低いため、施肥や刈込みなどの手入れの必要度が低い点でも優れている。
イワダレソウの苗(匍匐茎)の採取は、ポットやプランターなどの生育容器または生育畑で繁殖させて、繁殖したものをほぐして採取することもできるが、好ましくは、イワダレソウの繁殖性の旺盛なものを利用して匍匐茎を採取するのが良い。イワダレソウは、茎が岩場に垂れ下がるように生えるの意から名付けられているとおり、繁殖力旺盛で茎は地上面に匍匐伸長するだけでなく、空間域にも伸長する性質を有することから、適当な高さに配置したプランターでイワダレソウを生育し、プランターから垂れ下がるように生育してくる匍匐茎を適当な長さに切り取る方法で匍匐茎を採取するのが有利である。
イワダレソウの横方向への生育性はコウライシバの20倍程度の繁殖力があるため、プランターの数を適当数とすることによって長い植栽ネットも容易に作成することができる。
採取するイワダレソウの匍匐茎の長さは使用するネットの網目より長く、好ましくは10cm以上の長さで切断して採取するのが良いが、これに限定されるものではない。
植栽ネットの作成のための網またはシートとしては、施用した後に腐食して土にかえるものが好ましいことから、スフ糸、木綿糸などの植物性繊維からなるものの使用が好ましい。金網、プラスチック製網、例えばポリエチレン製網やポリプロピレン製網等の合成繊維でも腐蝕性、微生物分解性、光や酸化等による分解性の網で適当な時期に分解するものも使用できる。また、網またはシートの大きさや長さによって強度を必要とする場合には細い針金などを食物性繊維などと合わせて使用することもできる。植栽ネットまたは植栽シートは、適当な面積の一枚物とすることもできるが、長尺物をロール状に巻いたものとし、使用時に展開するようにすることが好ましい。網の場合、網目の大きさは目土を通すが匍匐茎が抜け落ちない程度で選択される。網目の寸法は、匍匐茎の長さによって適宜選択することができ、特に限定されるものではないが、1〜10cm角程度、好ましくは2.5〜7cm角程度とするのが良い。また生分解するシート状材料も使用することができる。この植栽ネットに挟み込むイワダレソウの匍匐茎の量としては、網またはシート1平方メートル当たり100g程度の量で良いが、これに限定されるものではない。
以下、本発明を図面にしたがって説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1は、本発明の植栽ネットの一例を示す断面図で、1はイワダレソウの匍匐茎、2と3は上下の網(ネット)を示す。本例の場合、上下の網は共に木綿製で、網の目の大きさは1.0cm角とした。網は、幅1.15m、長さ46mと長さ92mの2種類とし、上下の網2、3の間に匍匐茎1を挟んでロール状に巻いて巻物とした。図2はロール状に巻いた植栽ネット10を示す斜視図である。網またはシートの長さや幅は変更可能であり、施用地の形状に合わせて切断することも可能である。
図3は、匍匐茎1の採取方法と植栽ネットの製造方法の一例を示す模式図である。図に示すように適当な架台4の上にイワダレソウAを植えたプランター5を設け、イワダレソウAを生育させると、匍匐茎1はプランター5から下方に垂れ下がるように伸びてくるので、この生育した匍匐茎1を適当な長さに切断する。図中、6は切断手段、3は下網、2は上網を示す。
図に示すように、架台4は適当なコンベア7で循環移動できるようにすることで、適当な長さに生育した匍匐茎1を有するプランター5は順次切断手段6に運ばれ、匍匐茎1を連続して採取することができる。
なお、植栽ネットまたはシートはロール状とすることなく平板状の一枚物としても良い。
図4は、植栽ネット10の施用例を示す模式図である。植栽ネットの施用例は、図に示すように、客土層20の上面に植栽ネット10を敷き,必要に応じて目土21を施し、散水することからなる。植栽ネットが長いロール状のものであるときは、トラクターやトラックなどから展開して施用することもでき、必要の応じて目土や散水行うこともできる。図4の例では架台31付きトラクター30にロール状の植栽ネット10を懸架し、均しロール32で地面20上に敷きながら走行し、トラクターの後部に載置した容器33とタンク34から目土21と水22を施す。
イワダレソウ(岩垂草)は、本来は海浜や海に近い岩場に生育していた植物であることから、施用にあたり目土としては畑の土よりは砂または砂を含む土が好ましく、目土(目砂)を選択することにより、施工地への活着と被覆の速度を速めることができる。土:砂の比率は0:100〜50:50の程度が好ましい。
図5は、植栽ネット10を施用した状態を示す断面摸式図で、20は地面(客土層)を示し、21は目土(目砂)を示す。目土は通常植栽ネットが隠れる程度に施すが,使用する上下の網目の大きさや繊維の種類によって、施用量は調整され、場合によっては施さなくても良い。
本発明の植栽ネットの一例を示す断面摸式図である。 ロール状に巻いた植栽ネットの巻物を示す斜視図である。 植栽ネットの製造方法を示す工程模式図である。 植栽ネットの施工方法を示す模式図である。 施用した状態を示す植栽ネットの断面図である。
符号の説明
・ 匍匐茎
・ 上網
・ 下網
・ 架台
・ プランター
10.植栽ネット

Claims (1)

  1. 多数のプランター等の生育容器でイワダレソウを生育させ、生育容器外に垂れ下がるように伸び出た匍匐茎を適当な長さに切り取り、生育容器の下方にある腐食性網または腐食性シート上に順次落下させ、落下させた匍匐茎の上に腐食性網または腐食性シートを重ねて巻き取ることからなる緑化用植栽ネットまたは植栽シートの製造方法。
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