JP3055903U - 蒸発散を利用した自動給水器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給水時間間隔を気象状況で変化する蒸発散の
利用で給水時間間隔を保てる自動給水器。 【構成】（イ）培地（５）と感湿材料（２）とは物理的
に切りはなし、培地（５）に給水したとき感湿材料
（２）にも給水する． （ロ）リード線付き導体（３）のリード線だけを既存水
分検出器（４）の入力Ａ点とＣにつなぐ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は培地（５）の水分検出する代りに感湿材料（２）が蒸発散の度合を感 知し、培地（５）に給水する自動給水器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来作物の自動給水には親子タイマ式、電磁弁式、鉢物などへ直接センサを差込 み水分検出する給水器はあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは次のような欠点があった。 （イ）親子タイマ式と電磁弁式は栽培者が経験と勘をたよりにタイマセットをし ていたが高品質、高糖度、生産にはきめ細かな給水管理が必要で度々のセットし 直しが非常にわずらわしかった。 （ロ）鉢物などに直接センサを差込み水分検出する方式は土壌の不安定要因が多 く、つまり、上、中、下層、の水分の相違、土壌とセンサの密着度の影響、作物 根の躍動などがあり、又養液栽培の培地にはすでに多くの水分があり簡易での自 動給水はむずかしかった。本考案はこれらの欠点を除くためになされたものであ る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は不安定な培地の水分検出する代りに感湿材料（２）が温度、湿度、日照 、などに左右される蒸発散の度合で給水時間間隔が保たれるようにする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下本案の実施の形態について説明する． （イ）絶縁体（１）に感湿材料（２）をのせ、リード線付き導体（３）をかぶせ 、リード線だけを既存水分検出器（４）の入力Ａ点と、Ｃ．につなぐ （ロ）本案の給水器と培地（５）は物理的に切りはなし培地（５）に給水具（７ ）より給水したとき感湿材料（２）にも給水させる． （ハ）感湿材料（２）は蒸発散で乾燥してくると既存水分検出器（４）の入力Ａ 点の電圧が上昇、そしてＢ点の電圧をこえたとき、既存水分検出器（４）のオペ アンプが立ち上がり給水リレー（６）を介して給水する。時間間隔は感湿材料（ ２）の材質と微調整はＶＲ１で行う。 （ニ）感湿材料（２）に給水したときＡ点の電圧が下がりオペアンプの立ちあが りは止まるが既存水分検出器（４）内のＩ．Ｃ．タイマ用ＶＲ２で任意の時間ま で給水をつづける、任意の時間をすぎ給水が止まると感湿材料（２）は気象条件 に応じ除々に乾燥してくると…をくりかえす。

【０００６】

【考案の効果】

（イ）刻々変化する気象状況に応じた時間間隔で給水が出来る。 （ロ）感湿材料（２）は家庭内にある例えばテッシュペーパー、布切れ、蚊屋な どの切れはし、など手軽に各々の栽培ステージに合ったものに交換出来る。 （ハ）コストが安く出来る。 （ニ）露地栽培でも雨が感湿材料（２）に当らない条件で使用出来る． （ホ）なお図１に示すように絶縁体（１）に感湿材料（２）をのせリード線付き 導体（３）をかぶせるを絶縁体（１）にリード線付き導体（３）をのせ、感湿材 料（２）をかぶせてもよい。 （ヘ）入力Ａ点の電圧ＤＣ．３．１４Ｖ給水している時間を約８秒、感湿材料（ ２）に蚊屋の切れはし２枚重ね、作物は高糖度目的のトマト、で本考案の給水器 で、給水時間間隔を調べた結果蒸発散しやすい気象時の時間間隔は約０．６Ｈ雲 天で蒸発散しにくい時の時間間隔は約２．８Ｈ，朝から雨のときは約４．０Ｈで ほぼ予想通りの結果が得られた。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の正面図である．

【図２】 本考案の平面図である。

【図３】 本考案の実施例図である．

【符号の説明】

１ 絶縁体 ２ 感湿材料 ３ リード線付
き導体 ４ 既存水分検出器 ５ 培地 ６ 給水リレー ７ 給水具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】絶縁体（１）に感湿材料（２）をのせ、リ
   ード線付き導体（３）をかふせ、リード線付き導体
   （３）のリード線を既存水分検出器（４）につなぐ．以
   上のごとく構成された自動給水器。