JP3995443B2 - 電磁アクチュエータ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、共通のベースに対して複数の電磁アクチュエータを固定した電磁アクチュエータ装置に関し、特に、露光用の開口部を開閉又は絞るカメラ用のシャッタ羽根又は絞り羽根を駆動する複数の電磁アクチュエータを共通の地板に固定した電磁アクチュエータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シャッタ羽根又は絞り羽根等を駆動する従来の電磁アクチュエータとしては、例えば、図14に示すように、所定の角度範囲を電磁力により往復動するムービングマグネットモータが知られている。このモータは、図14に示すように、永久磁石をもつロータ1、ロータ1を回動自在に支持する下側枠部材2及び上側枠部材3、上側枠部材3の周りに取り付けられる円筒ヨーク4、上側枠部材3が下側枠部材2に組み付けられた状態で上下方向に巻回されるコイル(不図示)等により形成されている。
そして、下側枠部材2に設けられたフランジ部2aの取り付け孔2a´にネジ5が挿入され、ベースとしての地板6に形成された取り付け部6aに螺合されることで、モータが地板6に固定される構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなモータは、フランジ部2a及びネジ5を介して個々に固定される構造となっているため、特に、露光用の開口部6bの周りにおいて複数のモータを配列して固定しようとすると、個々に取り付け部6aが必要になり、モータ相互の間隔も離れて、装置の大型化を招くという問題があった。
【0004】
また、略コ字状に形成された板状のヨーク及びその間に配置されたロータをもつタイプの電磁アクチュエータ(モータ)の如く、上記モータとは異なるタイプの電磁アクチュエータも一緒に配列して固定しようとすると、それぞれ個別の取り付け及び固定構造を設ける必要があり、開口部6bの周りにおけるスペースが有効に活用されず、装置のより一層の大型化を招くという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、共通のベース、特に露光用の開口部をもつ地板等に対して、複数の電磁アクチュエータを配列して固定するにあたり、電磁アクチュエータの集約化(集積化)を図り、電磁アクチュエータそれぞれが占めるスペースを極力小さくし、装置全体の小型化、部品点数の削減、低コスト化等が図れる電磁アクチュエータ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の電磁アクチュエータ装置は、ベースと、ロータ,ヨーク,コイル又はコイルを巻回した枠部材によりそれぞれ構成されてベースの所定位置に配置される複数の電磁アクチュエータと、複数の電磁アクチュエータをベースに対して固定する固定手段とを備えた電磁アクチュエータ装置であって、上記固定手段は、複数の電磁アクチュエータをベースに向けて同時に押さえ込む一つの押え部材と、押え部材をベースに連結する連結手段を有し、押え部材は、複数の電磁アクチュエータをベースに配置した後に、複数の電磁アクチュエータの枠部材又はヨークを押し付ける複数の押圧部と、複数の電磁アクチュエータの少なくともコイルの一部を露出させる複数の切り欠き部を有する、ことを特徴としている。
この構成によれば、ベース上に複数の電磁アクチュエータを配置し、その上から押え部材の複数の押圧部(例えば、押圧突起又は押圧凸部)を近づけて、切り欠き部を通してコイルの一部を露出させつつ複数の電磁アクチュエータを同時に押さえ込むと共に、連結手段により押え部材をベースに連結することで、全ての電磁アクチュエータが同時に固定される。このように、一つの押え部材により複数の電磁アクチュエータを固定することができるため、個々に設けられた取り付け及び固定構造を採用する場合に比べて、部品点数の削減、集約化による配置スペースの幅狭化、装置の小型化等が行なえる。
【0007】
上記構成において、ベースは、露光用の開口部を有しかつ開口部を開閉又は絞る羽根を支持する地板であり、複数の電磁アクチュエータは、開口部の周りに沿って配列され、押え部材は、開口部の周りに沿って湾曲して形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、露光用の開口部の周りにおいて、複数の電磁アクチュエータをお互いに近づけて(集約して)配置することができ、シャッタ又は絞り装置等の小型化、さらには、この装置が搭載されるカメラの小型化等が行なえる。
【0008】
上記構成において、連結手段は、ベースと押え部材とに形成されたスナップフィット構造を含む、構成を採用できる。
この構成によれば、スナップフィット構造をベース及び押え部材に一体的に形成することができ、部品点数の削減、管理コストの低減、組み付け作業の簡略化及び容易化等が行なえる。
【0009】
上記構成において、複数の電磁アクチュエータは、異なるタイプの電磁アクチュエータを含む、構成を採用できる。
この構成によれば、異なるタイプの電磁アクチュエータそれぞれの取り付け及び固定構造を用いる場合に比べて、配置スペースをより一層有効に利用することができ、装置をより一層小型化できる。
【0010】
上記構成において、ベース(あるいは地板)は、電磁アクチュエータを所定の位置に位置決めする位置決め部を有する、構成を採用できる。
この構成によれば、組み付け作業において、位置決め部を用いて、予め電磁アクチュエータをベースの所定位置に位置決めし、その後、押え部材を用いて固定することができる。したがって、組み付けを高精度に行ないつつ、組み付け作業を容易に行なえる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図5は、本発明に係る電磁アクチュエータ装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の平面図、図2は装置の内部構造を示す平面図、図3は電磁アクチュエータを示す分解斜視図、図4は装置の展開断面図である。
【0012】
この装置は、図1に示すように、ベースとしての地板10、地板10の所定位置に配置される電磁アクチュエータ20、電磁アクチュエータ30、固定手段の一部をなす一つの押え部材40等を備えている。ここで、電磁アクチュエータ20は、所定の口径をもつ絞り羽根S1を駆動するために、又、電磁アクチュエータ30は、シャッタ羽根S2を駆動するために、用いられるものである。
【0013】
地板10は、図1及び図2に示すように、円板の一部が欠けた形状をなし、略中央部に露光用の開口部10aを有し、その上面側で開口部10aの周りには、図2及び図5に示すように、電磁アクチュエータ20を位置決めする位置決め部としての2つの嵌合孔11、電磁アクチュエータ30を位置決めする位置決め部としての支持軸12、嵌合ピン13、装着溝14、連結手段(固定手段)の一部をなすスナップフック15及び被掛止部16、取り付けボス部17等が設けられている。
【0014】
一方、地板10の背面側(下面側)で開口部10aの周りには、図1及び図5に示すように、絞り羽根S1を回動自在に支持する支持軸18、2枚のシャッタ羽根S2をそれぞれ回動自在に支持する2つの支持軸19、シャッタ羽根S2の移動範囲を規制するストッパ(不図示)、絞り羽根S1の移動範囲を規制するストッパ(不図示)等が設けられている。
【0015】
尚、地板10の背面側には、カバー板50が対向して配置され、スナップフック15´及びネジ51等により結合されている。そして、両者の間に、絞り羽根S1及びシャッタ羽根S2を回動自在に収容する羽根室Wを画定している。
【0016】
電磁アクチュエータ20は、所定の角度範囲を電磁力により往復動するムービングマグネットモータであり、図3及び図5に示すように、円柱状の外輪郭をなしN極及びS極に着磁された永久磁石21a及び駆動ピン21bをもつロータ21、ロータ21を回動自在に支持する下側枠部材22及び上側枠部材23、上側枠部材23の周りに取り付けられる円筒ヨーク24、上側枠部材23が下側枠部材22に組み付けられた状態で上下方向に巻回されるコイル25等により形成されている。
【0017】
下側枠部材22には、図3及び図5に示すように、比較的幅狭で上面が平坦な2つのフランジ22aが形成され、その下側面にはそれぞれ位置決めピン22bが形成されている。2つの位置決めピン22bは、地板10の位置決め部としての嵌合孔11にそれぞれ嵌合されるものである。
【0018】
尚、電磁アクチュエータ20は、ロータ21を回動自在に取り付けた状態で上側枠部材23を下側枠部材22に連結して固定し、コイル25を巻回した後に円筒ヨーク24を嵌着し、モージュール品として取り扱えるものである。したがって、組み付けの際には、モジュール品として地板10に対しての取り付けが行なわれる。また、上記のように、下側枠部材22には、従来のようなネジ用の孔が設けられていないため、フランジ22aの幅を狭くでき、全体として幅狭化及び小型化されている。
【0019】
電磁アクチュエータ30は、前述の電磁アクチュエータ20とは異なるタイプの電磁アクチュエータであり、図2及び図5に示すように、第1磁極部31a及び第2磁極部31bをもつコ字状の上側ヨーク31、第1磁極部32a、第2磁極部32b、及び補助磁極片32cをもつ下側ヨーク32、上側ヨーク31及び下側ヨーク32の周りに巻回されたコイル33、第1磁極部31a,32aと第2磁極部31b,32bとの間に回動自在に配置されたロータ34等により形成されている。
【0020】
下側ヨーク32及び上側ヨーク31は、図2及び図5に示すように、嵌合孔32´,31´を有し、この嵌合孔32´,31´に嵌合ピン13を通すように、かつ、第2磁極部31b,32b側の直線部が装着溝14に嵌合されるようにして、地板10の所定位置に位置決めされつつ配置される。
ロータ34は、円柱状の外輪郭をなしN極及びS極に着磁された永久磁石34a及び駆動ピン34bを有し、その中心孔34cに支持軸12を通すように取り付けられることで、地板10の所定位置に位置決めされると共に回動自在に支持される。
【0021】
そして、電磁アクチュエータ20及び電磁アクチュエータ30は、図2に示すように、開口部10aの周りにおいてその周方向に沿うように、かつ、お互いに近づけて配列されている。このように、配列されることにより、開口部10aの周りのスペースが無駄なく有効に利用され、両者が開口部10aの中心寄りに集約(集積)されることで、全体として小型化されている。
尚、ここでは、電磁アクチュエータ20と電磁アクチュエータ30との間に、連結用の取り付けボス部17を設けたが、この取り付けボス部17を廃止すれば、両者をさらに近づけて配置することができ、装置をより一層小型化できる。
【0022】
押え部材40は、図4及び図5に示すように、その外輪郭が開口部10aの周りにおいて周方向に沿うように湾曲して形成されており、電磁アクチュエータ20の円筒ヨーク24を逃げる切り欠き部41、電磁アクチュエータ30のコイル33(及びボビン)を逃げる切り欠き部42、支持軸12を通す貫通孔43、スナップフィット構造の一部をなすスナップフック44等が一体的に形成されている。
【0023】
押え部材40の下側面(内側面)には、図5に示すように、電磁アクチュエータ20のフランジ22aを押し付ける押圧突起45、電磁アクチュエータ30の上側ヨーク31(及び下側ヨーク32)を押し付ける押圧凸部46が形成されている。また、押え部材40の一端側の外縁部には、スナップフィット構造の一部をなして、スナップフック15に掛止される被掛止部47が一体的に形成されている。さらに、押え部材40の他端側及び略中央部には、連結用のネジ60を挿入する貫通孔48が形成されている。
【0024】
上記の構成においては、押え部材40に形成されたスナップフック44及び地板10に形成された被掛止部16と、押え部材40に形成された被掛止部47及び地板10に形成されたスナップフック15とにより、押え部材40を地板10に連結する連結手段としてのスナップフィット構造が形成されている。このように、スナップフィット構造を採用することにより、組み付けが容易になる。
【0025】
次に、この装置における地板10、2つの電磁アクチュエータ20,30、押え部材40の組み付け手順について説明する。
先ず、図2に示すように、地板10の所定位置に電磁アクチュエータ20及び電磁アクチュエータ30が配置される。このとき、電磁アクチュエータ20は、下側枠部材22の位置決めピン22bが地板10の嵌合孔(位置決め部)11に嵌合されることで、所定位置に高精度に位置決めされる。
また、電磁アクチュエータ30は、ロータ34が支持軸12に外嵌され、上側ヨーク31及び下側ヨーク32の嵌合孔31´,32´が嵌合ピン(位置決め部)13に外嵌され、さらに、その一部が装着溝14にはめ込まれることで、所定位置に高精度に位置決めされる。
【0026】
続いて、押え部材40が、2つの電磁アクチュエータ20,30の上方から近づけられて、押圧突起45が電磁アクチュエータ20のフランジ22aの上面を押し付けるように、又、押圧凸部46が電磁アクチュエータ30の上側ヨーク31を押し付けるように配置され、被掛止部47がスナップフック15に掛止され、スナップフック44が被掛止部16に掛止される。これにより、押え部材40は2つの電磁アクチュエータ20,30を同時に押さえ込んで固定すると共に地板10に連結される。
【0027】
最後に、ネジ60が貫通孔48を通して取り付けボス部17に螺合されることにより、押え部材40はより確実に地板10に締結されることになる。尚、ここでは、ネジ60及び取り付けボス部17を採用したが、この代わりに、前述同様のスナップフィット構造を採用することも可能である。
【0028】
上記の装置においては、2つの電磁アクチュエータ20,30を一つの押え部材40により固定するため、それぞれに固定する場合に比べて部品点数を削減でき、又、電磁アクチュエータ20そのものを小型化(幅狭化)でき、それ故に、複数の電磁アクチュエータ20,30を開口部10aの近傍に集約して配置することができる。これにより、装置全体の小型化、部品の削減による低コスト化等を行なえる。
【0029】
図6ないし図9は、本発明に係る電磁アクチュエータ装置の他の実施形態を示すものである。尚、前述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
この装置は、図6に示すように、ベースとしての地板10、地板10の所定位置に配置される同一タイプの2つの電磁アクチュエータ20、1つの電磁アクチュエータ30、固定手段の一部をなす一つの押え部材40´等を備えている。ここで、追加された電磁アクチュエータ20は、異なる口径をもつ絞り羽根S1´を駆動するために用いられるものである。
【0030】
地板10には、図9に示すように、その上面側で開口部10aの周りにおいて、2つの電磁アクチュエータ20を位置決めする位置決め部としての4つの嵌合孔11、1つの電磁アクチュエータ30を位置決めする位置決め部としての支持軸12、嵌合ピン13、装着溝14、連結手段の一部をなす2つのスナップフック15、被掛止部16、取り付けボス部17等が設けられている。
【0031】
そして、2つの電磁アクチュエータ20及び1つの電磁アクチュエータ30は、図7に示すように、開口部10aの周りにおいてその周方向に沿うように、かつ、お互いに近づけて配列されている。このように、配列されることにより、開口部10aの周りのスペースが無駄なく有効に利用され、それぞれが開口部10aの中心寄りに集約(集積)されることで、全体として小型化されている。
【0032】
尚、ここでは、2つの電磁アクチュエータ20同士の間、及び1つの電磁アクチュエータ20と電磁アクチュエータ30との間に、連結用の取り付けボス部17を設けたが、この取り付けボス部17を廃止して、前述のスナップフィット構造を採用すれば、3つの電磁アクチュエータ20,30をさらに近づけて配置することができ、装置をより一層小型化できる。
【0033】
押え部材40´は、図8に示すように、その外輪郭が開口部10aの周りにおいて周方向に沿うように湾曲して形成されており、2つの電磁アクチュエータ20の円筒ヨーク24を逃げる2つの切り欠き部41、1つの電磁アクチュエータ30のコイル33(及びボビン)を逃げる切り欠き部42、支持軸12を通す貫通孔43、スナップフィット構造の一部をなすスナップフック44等が一体的に形成されている。
【0034】
押え部材40´の下側面(内側面)には、図9に示すように、2つの電磁アクチュエータ20のフランジ22aを押し付ける4つの押圧突起45、1つの電磁アクチュエータ30の上側ヨーク31(及び下側ヨーク32)を押し付ける押圧凸部46が形成されている。
また、押え部材40´の両端側の外縁部には、スナップフィット構造の一部をなして、スナップフック15に掛止される2つの被掛止部47が一体的に形成されている。さらに、押え部材40´の他端側及び略中央部には、連結用のネジ60を挿入する2つの貫通孔48が形成されている。
【0035】
上記の装置においては、3つの電磁アクチュエータ20,30を一つの押え部材40´により固定するため、それぞれに固定する場合に比べて部品点数を削減でき、又、電磁アクチュエータ20そのものを小型化(幅狭化)でき、それ故に、複数の電磁アクチュエータ20,30を開口部10aの近傍に集約して配置することができる。これにより、装置全体の小型化、部品の削減による低コスト化等を行なえる。
【0036】
また、組み付け作業の際にも、スナップフィット構造、位置決め部等の採用により、高精度に位置決めしつつ容易に組み付けることができる。尚、この装置における地板10、3つの電磁アクチュエータ20,30、押え部材40´の組み付け手順については、前述の実施形態と基本的に同一であるため、ここでの説明は省略する。
【0037】
図10ないし図13は、本発明に係る電磁アクチュエータ装置のさらに他の実施形態を示すものである。尚、前述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
この装置は、図10に示すように、ベースとしての地板10、地板10の所定位置に配置される電磁アクチュエータ30、電磁アクチュエータ70、固定手段の一部をなす一つの押え部材40´´等を備えている。
【0038】
地板10には、図11及び図13に示すように、その上面側で開口部10aの周りにおいて、電磁アクチュエータ30を位置決めする位置決め部としての支持軸12、嵌合ピン13、及び装着溝14、電磁アクチュエータ70を位置決めする位置決め部としての嵌合溝11´及び突起11´´、連結手段の一部をなすスナップフック15、被掛止部16、取り付けボス部17等が設けられている。
【0039】
電磁アクチュエータ70は、ステップ駆動により回転駆動されるステップモータであり、前述の電磁アクチュエータ30,20とは異なるタイプの電磁アクチュエータである。
電磁アクチュエータ70は、図11及び図13に示すように、第1磁極部71a及び第2磁極部71bをもつコ字状のヨーク71、第1磁極部72a及び第2磁極部72bをもつコ字状のヨーク72、ヨーク71及びヨーク72の周りに巻回されたコイル73,74、第1磁極部71a,72aと第2磁極部71b,72bとの間に回動自在に配置されたロータ75等により形成されている。
そして、ロータ75の歯車75aが絞り羽根S1´´の外周に形成された歯に噛合して絞り羽根S1´´を回動させるようになっている。尚、ロータ75は、押え部材40´´の軸受孔49により予め回動自在に支持されている。
【0040】
そして、電磁アクチュエータ30及び電磁アクチュエータ70は、図11示すように、開口部10aの周りにおいてその周方向に沿うように、かつ、お互いに近づけて配列されている。このように、配列されることにより、開口部10aの周りのスペースが無駄なく有効に利用され、両者が開口部10aの中心寄りに集約(集積)されることで、全体として小型化されている。
【0041】
尚、ここでは、電磁アクチュエータ30と電磁アクチュエータ70との間に、連結用の取り付けボス部17を設けたが、この取り付けボス部17を廃止して、前述のスナップフィット構造を採用すれば、電磁アクチュエータ30,70をお互いにさらに近づけて配置することができ、装置をより一層小型化できる。
【0042】
押え部材40´´は、図12に示すように、その外輪郭が開口部10aの周りにおいて周方向に沿うように湾曲して形成されており、電磁アクチュエータ70のコイル73,74(及びボビン)を逃げる2つの切り欠き部41´´、電磁アクチュエータ30のコイル33(及びボビン)を逃げる切り欠き部42、支持軸12を通す貫通孔43、スナップフィット構造の一部をなすスナップフック44、軸受孔49等が一体的に形成されている。
【0043】
押え部材40´´の下側面(内側面)には、図13に示すように、電磁アクチュエータ70のヨーク71,72を押し付ける押圧突起45´、電磁アクチュエータ30の上側ヨーク31(及び下側ヨーク32)を押し付ける押圧凸部46が形成されている。
また、押え部材40´´の一端側の外縁部には、スナップフィット構造の一部をなして、スナップフック15に掛止される被掛止部47が一体的に形成されている。さらに、押え部材40´´の他端側及び略中央部には、連結用のネジ60を挿入する2つの貫通孔48が形成されている。
【0044】
上記の装置においては、電磁アクチュエータ30,40を一つの押え部材40´´により固定するため、それぞれに固定する場合に比べて部品点数を削減でき、それ故に、複数の電磁アクチュエータ30,70を開口部10aの近傍に集約して配置することができる。これにより、装置全体の小型化、部品の削減による低コスト化等を行なえる。
【0045】
また、組み付け作業の際にも、スナップフィット構造、位置決め部等の採用により、高精度に位置決めしつつ容易に組み付けることができる。尚、この装置における地板10、電磁アクチュエータ30,70、押え部材40´´の組み付け手順については、前述の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0046】
上記実施形態においては、ベースとしての地板10に対して、一つの押え部材40,40´,40´´で固定する複数の電磁アクチュエータとして2個又は3個の電磁アクチュエータを示したが、これに限定されることなく、4個以上の電磁アクチュエータを一つの押え部材で固定することも可能である。
また、ベースとして、カメラのシャッタ羽根又は絞り羽根を駆動する電磁アクチュエータを支持すると共に露光用の開口部10aをもつ地板10を示したが、これに限定されるものではなく、その他のベースを採用することができる。
さらに、電磁アクチュエータとしては、3種類のタイプを示したが、これに限定されるものではなく、その他のタイプの電磁アクチュエータを固定する場合においても、本発明の固定構造を採用することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の電磁アクチュエータ装置によれば、ベースの所定位置に複数の電磁アクチュエータを固定するにあたり、複数の電磁アクチュエータを同時に押さえ込んで固定する一つの押え部材を設けたことにより、個々に固定する場合に比べて、部品点数の削減、集約化による配置スペースの幅狭化、装置の小型化等を行なえる。
特に、露光用の開口部の開閉又は絞りを行なう羽根を支持する地板に対して、複数の電磁アクチュエータを一つの押え部材で固定する場合は、開口部の周りにおいて複数の電磁アクチュエータを集約して配置することができ、シャッタ又は絞り装置等の小型化、この装置が搭載されるカメラの小型化等が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁アクチュエータ装置の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示す装置の内部を示す平面図である。
【図3】図1に示す装置に用いられる電磁アクチュエータを示す分解斜視図である。
【図4】図1に示す装置における押え部材を示す平面図である。
【図5】図1に示す装置の展開断面図である。
【図6】本発明に係る電磁アクチュエータ装置の他の実施形態を示す平面図である。
【図7】図6に示す装置の内部を示す平面図である。
【図8】図6に示す装置における押え部材を示す平面図である。
【図9】図6に示す装置の展開断面図である。
【図10】本発明に係る電磁アクチュエータ装置のさらに他の実施形態を示す平面図である。
【図11】図10に示す装置の内部を示す平面図である。
【図12】図10に示す装置における押え部材を示す平面図である。
【図13】図10に示す装置の展開断面図である。
【図14】従来の電磁アクチュエータを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 地板(ベース)
10a 露光用の開口部
11 嵌合孔(位置決め部)
11´ 嵌合溝(位置決め部)
11´´ 突起(位置決め部)
12 支持軸(位置決め部)
13 嵌合ピン(位置決め部)
14 嵌合溝(位置決め部)
15 スナップフック(スナップフィット構造、連結手段)
16 被掛止部(スナップフィット構造、連結手段)
20 電磁アクチュエータ
21 ロータ
22a フランジ
22b 位置決めピン
30 電磁アクチュエータ
31 上側ヨーク
32 下側ヨーク
31´,32´ 嵌合孔
40,40´,40´´ 押え部材(固定手段)
44 スナップフック(スナップフィット構造、連結手段)
45,45´ 押圧突起
46 押圧凸部
47 被掛止部(スナップフィット構造、連結手段)
70 電磁アクチュエータ
71,72 ヨーク
73,74 コイル
75 ロータ

Claims (5)

  1. ベースと、ロータ,ヨーク,コイル又はコイルを巻回した枠部材によりそれぞれ構成されて前記ベースの所定位置に配置される複数の電磁アクチュエータと、前記複数の電磁アクチュエータを前記ベースに対して固定する固定手段と、を備えた電磁アクチュエータ装置であって、
    前記固定手段は、前記複数の電磁アクチュエータを前記ベースに向けて同時に押さえ込む一つの押え部材と、前記押え部材を前記ベースに連結する連結手段を有し、
    前記押え部材は、前記複数の電磁アクチュエータを前記ベースに配置した後に、前記複数の電磁アクチュエータの枠部材又はヨークを押し付ける複数の押圧部と、前記複数の電磁アクチュエータの少なくともコイルの一部を露出させる複数の切り欠き部を有する、
    ことを特徴とする電磁アクチュエータ装置。
  2. 前記ベースは、露光用の開口部を有しかつ前記開口部を開閉又は絞る羽根を支持する地板であり、
    前記複数の電磁アクチュエータは、前記開口部の周りに沿って配列され、
    前記押え部材は、前記開口部の周りに沿って湾曲して形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁アクチュエータ装置。
  3. 前記連結手段は、前記ベースと押え部材とに形成されたスナップフィット構造を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁アクチュエータ装置。
  4. 前記複数の電磁アクチュエータは、異なるタイプの電磁アクチュエータを含む、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の電磁アクチュエータ装置。
  5. 前記ベースは、前記電磁アクチュエータを所定の位置に位置決めする位置決め部を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の電磁アクチュエータ装置。
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