JP2754515B2 - 電動絞り装置 - Google Patents

電動絞り装置

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JP2754515B2
JP2754515B2 JP3068474A JP6847491A JP2754515B2 JP 2754515 B2 JP2754515 B2 JP 2754515B2 JP 3068474 A JP3068474 A JP 3068474A JP 6847491 A JP6847491 A JP 6847491A JP 2754515 B2 JP2754515 B2 JP 2754515B2
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coil bobbin
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coil
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plate
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均 野末
博信 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はビデオカメラ等の撮影
装置に装備される電動絞り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来、製造されてきた電動絞り装
置の一例を示した分解斜視図である。同図において、1
は該絞り装置の地板、2は地板1の一方の面(図5では
上側の面)に固定される絞り羽根駆動用モータ、3は地
板1の他方の面(図5では下側の面)に配置されるとと
もにモータ2の軸を中心として矢印方向に回動される絞
り羽根駆動レバー、4及び5は該レバー3の両端に係止
されて該レバー3の回動時に矢印f1及びf2方向に動か
される一対の絞り羽根、6は地板1の該他方の面(すな
わち第5図では下側の面)において地板1に固着される
カバー、7は地板1に取付けられるモータ駆動用プリン
ト配線板、8は絞り羽根4の開口縁に固着されたNDフ
ィルター、である。
【0003】地板1には撮影光を通す光路孔1−1が貫
設され、該光路孔に隣接する位置にはモータ据着け用の
円筒状のヨーク支持座1−2が該地板と一体成形により
突設されている。また、ヨーク支持座1−2の内側には
2本のコイルボビン固定棒1−3及び1−4が同じく地
板1と一体成形で突設されており、更に、ヨーク支持座
1−1の外側の位置には一対のプリント配線板取付け用
支柱1−5及び1−6が同じく地板1と一体成形で突設
されている。コイルボビン固定棒1−3及び1−4のそ
れぞれの先端面と前記支柱1−5及び1−6のそれぞれ
の先端面とには後述のビスをねじ込むための孔1−3
a、1−4a、1−5a、1−6aがあけられている。
【0004】ヨーク支持座1−2の内側の地板面にはヨ
ーク支持座1−2の中心となる位置に後述のロータ軸を
挿通されるための軸孔1−7が貫設されており、該孔1
−7にはモータ2の該ロータ軸が挿入され、該ロータ軸
は地板1の下側の面から突出するようになっている。
【0005】地板1の両側面にはねじ孔1−8a及び1
−9aが貫設されている突部1−8及び1−9が形成さ
れている。この突部1−8及び1−9はカバー6の両側
に突設された耳片6−1及び6−2に対向して位置決め
され、耳片6−1及び6−2に貫設されている孔6−1
a及び6−2aとねじ孔1−8a及び1−9aとに不図
示のビスを挿入して締めつけすることによりカバー6が
地板1に固着されるようになっている。地板1の左側の
端面には角形突起1−10及び1−11が形成され、カ
バー6の端面に設けられた突片6−3及び6−4の角穴
6−3a及び6−4aに該角形突起1−10及び1−1
1を挿入することによりカバー6を地板の下面側に取付
けできるようになっている。また、カバー6の右側の端
部には孔6−5が貫設され、地板1には孔6−5に整列
するねじ孔が形成されており、ビスB1を孔6−5に挿
通するとともに該ねじ孔にねじ込むことによりカバー6
が地板1に締結されるようになっている。
【0006】絞り羽根駆動レバー3はその中央部に孔つ
きボタン3−1を有するとともに、両端には絞り羽根と
係合するピン3−2及び3−3が突設されている。ボス
3−1の孔にはモータ2の前記ロータ軸が嵌着され、ピ
ン3−2は絞り羽根4の横方向溝4−1の中に相対摺動
可能に挿入され、ピン3−3は絞り羽根5の横方向溝5
−1の中に相対摺動可能に挿入されるようになってい
る。ボス3−1には該レバー3を常に一方の方向(絞り
閉じ方向及び絞り羽根原停止位置方向)に付勢するため
の捩りばね3−4が嵌着されている。
【0007】絞り羽根4及び5にはそれぞれの側縁部と
平行に長溝4−2、4−3、5−2、5−3が貫設され
ており、該溝の各々には地板1に突設されているガイド
ピン(図示せず)が相対摺動可能に挿入されるようにな
っている。
【0008】モータ2は、地板1の軸孔1−7に挿入さ
れるとともに絞り羽根駆動レバー3のボス、3−1の孔
に嵌入される軸2−2を有した永久磁石製ロータ2−
1、ロータ2−1の外側に配置されて地板1のコイルボ
ビン取付棒1−3及び1−4に取付けられる一対のコイ
ルボビン2−4及び2−5、コイルボビン2−4に巻か
れたコイル2−6、コイルボビン2−5に巻かれたコイ
ル2−7、コイルボビン2−4及び2−5を包囲すると
ともに地板1のヨーク支持座1−2上に着座される円筒
形のヨーク2−12、ヨーク2−12の他方の端面に嵌
装されるとともに2本のビスB3によってボビン取付棒
1−3及び1−4に締結される軸受板2−13、等の諸
部材によって構成されている。
【0009】軸受板2−13には、ロータ2−1の一方
の軸2−3の先端小径部を軸支する軸受孔2−13a
と、コイルボビン取付棒1−3の孔1−3aとコイルボ
ビン取付棒1−4の孔1−4aとにそれぞれねじ込まれ
る2本のビスB3を挿通させるための孔2−13b及び
2−13cと、が設けられている。
【0010】軸受板2−13の外側に配置されたプリン
ト配線板7には、2本のビスB2を挿通させる7−1及
び7−2と、2本のビスB3を挿通させるための孔7−
3及び7−4と、が貫設されている。該プリント配線板
7は孔7−1及び7−2に挿通される2本のビスB2に
よって地板1の2本の支柱1−5及び1−6の上に締結
され、孔7−3及び7−4に挿通される2本のビスB3
によって軸受板2−13が地板1の2本のコイルボビン
取付棒1−3及び1−4に固定される。
【0011】コイルボビン2−4には、コイル2−6の
両端に接続された端子2−8及び2−9が突出してお
り、コイルボビン2−5にはコイル2−7の両端に接続
された端子2−10及び2−11が突出している。これ
らの端子はプリント配線板7に穿設された端子孔7−5
〜7−8に挿入されてハンダ付けされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記の如き構造の従来
の電動絞り装置には次のような問題があった。
【0013】(i)モータ2を地板1に組付ける場合、
ロータ2−1を中に入れて二つのコイルボビン2−4及
び2−5を対対向して接触させ、コイルボビン2−4及
び2−5の外側を仮留めテープTで巻いてロータ・ステ
ータユニットを作り、該ユニットを地板1と一体のコイ
ルボビン取付棒1−3及び1−4の間に図5で上から挿
入することによってコイルボビンを該取付棒1−3及び
1−4に取付けていた。
【0014】しかしながら、コイルボビン取付棒1−3
及び1−4が長いので地板1を射出成形によって製作す
ると該取付棒が地板1に対して垂直にならずに曲った
り、斜めに傾いたりすることが多いため地板1に対する
コイルボビン取付けができなかったり、或いはロータ2
−1の軸2−2が傾いたりする等の不具合が発生しやす
く、その結果、モータの回転が不均一になったり、組立
精度の不良による製品歩留りの低下などが起りやすかっ
た。
【0015】(ii)カバー6は孔6−1a及び6−2
a並びに6−5に挿入されるビスによって地板1に締結
されていたが、カバー6は薄いので曲ったり反ったりし
やすいため、3本のビスの締付箇所の締付力の相異によ
って反りや曲りやよじれが生じる恐れがあった。そし
て、地板に取付けられたカバー6に反りやよじれや曲り
があると、絞り羽根とカバー6とが接触し、その結果、
絞り羽根の動作が不正確になったり、動作速度に著しい
変動が生じて正確な露出ができない恐れがあった。ま
た、従来のカバー取付構造ではビスを使用してカバーを
地板にねじ留めしているのでカバー取付工数及びカバー
取付時間並びにコストが大きく、絞り装置の低コスト化
が妨げられていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載し
た発明は、光路孔を有する地板と、前記地板に取付けら
れるモータと、前記地板の面と平行に配置されて前記モ
ータにより前記地板の面と平行に動かされる絞り羽根と
を有する電動絞り装置において、前記モータのコイルボ
ビンが前記地板に対して回転させる動きに応じて前記コ
イルボビンを前記地板に係止させるコイルボビン係止手
段を設けたことにより、従来装置で発生しやすかったモ
ータ軸の傾きや組立精度不良が発生する恐れがなくな
り、モータの回転の不均一や組立歩留まりの低下が生じ
る恐れがなくなった。本願の請求項2に記載した発明
は、磁極を有するロータと、前記ロータを収容するコイ
ルボビンと、前記コイルボビンに巻回されるコイルと、
前記ロータの回転に応じて移動する絞り羽根と、前記絞
り羽根を支持する地板を有する電動絞り装置において、
前記コイルボビンの端部には先端にツバを有するピンが
形成されるとともに、前記地板には前記コイルボビンの
前記ツバが挿通できる大きさに設定された第1の部分
と、前記ツバが挿通できない大きさに設定された第2の
部分がつながっている穴が形成され、前記地板の前記第
1の部分に前記コイルボビンの前記ツバ挿通し、所定の
方向に前記コイルボビンを回転させることで、前記ツバ
が前記第2の部分に係止され、前記コイルボビンが前記
地板に固定されることにより、従来装置で発生しやすか
ったモータ軸の傾きや組立精度不良が発生する恐れがな
くなり、モータの回転の不均一や組立歩留まりの低下が
生じる恐れがなくなった。
【0017】
【0018】
【実施例】以下に図1乃至図4を参照して本発明の電動
絞り装置の一実施例について説明する。なお、図1にお
いて図5と同一の符号で表示されている部材は図5に示
した従来装置の構成部材と同じものであるから、この同
一部材については説明を省略する。
【0019】図1において、9は地板、10は地板9に
取付けられるカバー、11はモータ、12はモータ11
に対する電気配線を施したプリント配線板、である。
【0020】地板9には、光路孔9−1、モータ11の
ヨークを載置するためのヨーク支持座9−2、ヨーク支
持座9−2の上面に突設されたヨーク位置決め片9−
3、ヨーク支持材9−2の内側の地板面に突設された丈
の低い一対のコイルボビン固定用のクリック式係止突起
9−4及び9−5、モータ11の軸を挿通させるための
モータ用軸孔9−6、コイルボビン固定用兼位置決め用
の位置決めピン挿通穴9−7及び9−8、不図示カバー
10の側縁部の爪に係止される突起9−9、等が形成さ
れている。なお、カバー10の側縁部の爪に係止される
突起は地板9の他方の側縁部にも設けられているが、図
1では図示されていない。
【0021】カバー10の両側縁部には、地板9の突起
9−9を係止するための爪10−1、地板9の他方の側
縁部の突起(図示せず)を係止するための爪10−2、
が形成されている。また、カバー10の一方の端縁には
地板9の端縁部に形成されたフランジ9−10a付き突
部9−11のボス部9−11bを嵌合させるための切欠
き10−3が形成されている。
【0022】図2に示すように、カバー10を地板9に
対して右向きにスライドさせた時にカバー10の端縁の
切欠き10−3に地板9の突部9−11が押込まれ、該
突部9−11が切欠き10−3の側壁面間に挾みつけら
れる。また、カバー10は該突部9−11のフランジ9
−11aによって板厚方向には動けぬように拘束され
る。
【0023】ここで再び図1に戻ってモータ11の構造
について説明する。
【0024】モータ11は、軸11−2及び11−3を
有する永久磁石製のロータ11−1、該ロータ11−1
を包囲した互いに対向配置された一対のコイルボビン1
1−4及び11−5、コイルボビン11−4及び11−
5に巻かれているコイル11−6及び11−7、コイル
ボビン11−4及び11−5を包囲するとともに地板9
のヨーク支持座9−2上に固定されるヨーク11−8、
ヨーク11−8の一端に嵌装されるとともにコイルボビ
ン11−4及び11−5の後述の係止爪によって把持さ
れる軸受板11−9、によって構成されている。
【0025】ロータ11−1の一方の軸11−2は地板
9の軸孔9−6に挿通されるとともに絞り羽根駆動レバ
ー3のボス3−1の軸受に嵌入される。ロータ11−1
の他方の軸11−3は軸受板11−9の軸受部11−9
aに挿入されて回転可能に支持される。
【0026】コイルボビン11−4及び11−5の一方
の端面には、軸受板11−9を係止するための係止爪1
1−4a、11−4b、11−5a、11−5bが突設
されるとともに軸受板11−9をコイルボビン11−4
及び11−5に対して正確に位置決めするためのピン1
1−4c、11−4d、11−5c、11−5dが突設
されている。また、コイルボビン11−4及び11−5
の下面(すなわち、地板9の面に対向する面)にはコイ
ルボビン11−4及び11−5を地板9に対して位置決
めするためのピン11−4e、ツバ11−4f(図1で
はコイルボビン11−5の下面に突設されているピンは
描かれていないが、コイルボビン11−5の下面にもピ
ンが突設されている。)が突設されており、ピン11−
4eは地板9の穴9−7に、挿入されるようになってい
る。
【0027】軸受板11−9には、ロータ11−1の軸
11−3を回転可能に支持する軸受部11−9a、コイ
ルボビン11−4の係止爪11−4a及びコイルボビン
11−5の係止爪11−5aが係止される係止部11−
9fコイルボビン11−4の係止爪11−4b及びコイ
ルボビン11−5の係止爪11−5bが係止される係止
部11−9g、コイルボビン11−4の上面から上方へ
突出したコイル用端子11−6aを挿通させる孔11−
9i、同じくコイルボビン11−4の上面から突出した
コイル用端子11−6bを挿通させる孔11−9h、コ
イルボビン11−5の上面から突出したコイル用端子1
1−7aを挿通させる孔11−9i、コイルボビン11
−5から突出したコイル用端子11−7bを挿通させる
孔11−9hが形成されている。
【0028】軸受板11−9の上面には、補強板11−
10及びプリント配線板11−11を位置決めするため
のピン11−9j、11−9kが突設されている。
【0029】軸受板11−9の外側に配置される補強板
11−10には、前記位置決めピン11−9j、11−
9kを挿通させる孔11−10a、11−10b、軸受
板11−9の軸受部11−9aと同軸になる逃げ穴11
−10g、プリント配線板11−11が折り曲げられて
入り込む切り欠き11−10h、コイルボビン11−4
のコイル用端子11−6a及び11−6bが挿通される
孔11−10f、11−10d、コイルボビン11−5
のコイル用端子11−7a及び11−7bが挿通される
孔11−10e、11−10cが形成されている。
【0030】コイルボビン11−4のコイル用端子11
−6a及び11−6bはプリント配線板11−11の孔
11−11f、11−11dの挿入されてプリント配線
板11−11にハンダ付され、コイルボビン11−5の
2本のコイル用端子11−7a、11−7bはプリント
配線板11−11の孔11−11e、11−cに挿入さ
れてハンダ付けされる。
【0031】次に地板9にモータ11を組付ける作業に
ついて説明する。
【0032】まず、ロータ11−1を2つのコイルボビ
ン11−4及び11−5のそれぞれの対向面の凹部に位
置決めするとともに両コイルボビン11−4及び11−
5を互いに圧接させるとともに両コイルボビンの外側に
仮留めテープTを巻いて一体化させた後、軸受板11−
9をコイルボビン11−4及び11−5の上に降下させ
る。この場合、コイルボビン11−4及び11−5の係
止爪11−4a及び11−5aが軸受板11−9の切欠
き11−9iに入り、また、係止爪11−4b及び11
−5bが軸受板11−9の切欠き11−9hに入るよう
に軸受板をコイルボビン11−4及び11−5に対して
位置決めしつつ降下させなければならない。
【0033】切欠き11−9h及び切欠き11−9iそ
れぞれの係止部11−9f及び11−9gの内周縁の位
置は、係止爪11−4a、11−4b、11−5a、1
1−5bの先端の位置よりも内側にあるよう設計されて
いるので、コイルボビン11−4及び11−5の上に軸
受板を降下させると、係止爪11−4a、11−5a、
11−4b、11−5bの各先端に軸受板11−9の各
切欠き11−9h及び11−9iの内周縁がぶつかる
が、軸受板11−9に力を加えて押し下げると軸受板1
1−9の係止部11−9f及び11−9gが外側へ弾性
的にたわんで、係止部11−9f及び11−9gが外側
へ逃げるので軸受板11−9がコイルボビン11−4及
び11−5の上に乗り、係止部11−9f及び11−9
gはそれ自身の弾性復元力で元の状態に戻り、各係止爪
の先端屈曲部が軸受板11−9の係合部上面に係合し
て、軸受板11−9がコイルボビン11−4及び11−
5の上に固定される。更に、ヨーク11−8を下側から
嵌着させてロータ・ステータユニットを作る。次に、こ
のロータ・ステータユニットの中心(すなわち、ロータ
軸11−2)を地板9の支持座9−2の中の軸孔9−6
に合わせつつ該ユニットを該支持座9−2の中へ垂直に
押し下げるとともにヨーク11−8が支持座9−2の上
に乗る。この時、地板9のコイルボビン固定用兼位置決
め用の位置決めピン挿入穴9−7及び9−8にコイルボ
ビン11−4及び11−5の下面に突設されている位置
決めピン11−4e及び11−5eが挿入される。
【0034】図3(a)に示すように地板9に貫設され
た挿入穴9−7は第1の部分である9−7aおよび第2
の部分9−7bに分割され、挿入穴9−8も同様に第1
の部分である9−8aおよび第2の部分9−7b、9−
8bに分割されている。コイルボビン11−4及び11
−5に突設された位置決めピン11−4e及び11−5
eの先端部に設けられたツバ部11−4f及び11−5
fは、地板9の挿入穴9−7の第1の部分9−7a及び
挿入穴9−8の第1の部分9−8aに挿入され、地板9
の挿入穴の下面(コイルボビン11−4及び11−5が
突き当たる面の反対側の面)を起えて突出する。ロータ
・ステータユニットを地板9に結合させる時にロータ・
ステータユニット11を図3(a)において矢印方向に
回転させると、位置決めピン11−4eは、挿入穴の突
起部9−7c及び9−7dの端面に強く押しつけられた
後、該端面から受ける反力によって矢印f3のように外
側へたわみ、その結果、該位置決めピン11−4eは挿
入穴9−7の第2の部分9−7bに移動するとともに該
突起部9−7c自身の弾発力によって該第2の部分9−
7bの端面に強く圧接される。位置決めピン11−5e
と挿入穴9−8も同様な状態となるので、ロータ・ステ
ータユニット11は地板9にしっかりと固定される。
【0035】一方、ロータ・ステータユニット11を地
板9に対して回転させた時にロータ・ステータユニット
11はコイルボビンの位置決めピン11−4e及び11
−5eのフランジ11−4f及び11−5fによって板
厚方向には動けぬように拘束される。
【0036】また、地板9に突設された丈の低い一対の
コイルボビン固定用のクリック式係止突起9−4及び9
−5がコイルボビン11−4及び11−5に設けられた
キー溝11−4h(不図示)及び11−5hに強く押し
つけられて、ロータ・ステータユニットの回転を止め、
はずれないように固定される。
【0037】以上のようにして、モータ11を地板9に
組付けた後、モータ11の軸11−2に絞り羽根駆動レ
バー3を取付け、更に、該レバー3に絞り羽根4及び5
を取付ける。
【0038】そして、前述のように、カバー10を地板
9に対してスライドさせることによって地板9へのカバ
ー10の取付けが行われ、これにより本発明の電動絞り
装置の組立が完了する。
【0039】以上説明したように、上述実施例の電動絞
り装置では次のような効果を奏することができる。
【0040】(a)カバーを地板9に対して平行にスラ
イドさせることによってカバーを地板に固定できるよう
に構成されており、カバーと地板とを複数の締結手段で
結合させる結合構造ではないため、カバーに反りや曲り
やよじれ等の変形が生じる恐れがなく、従って、カバー
の曲りや反りやよじれ等による絞り羽根とカバーとの接
触が生じる危険性がないので、絞り羽根に常に正確な動
きをさせることができる。
【0041】(b)地板と一体成形した長いコイルボビ
ン取付棒にコイルボビンを取付ける構造を廃止し、コイ
ルボビンと地板とを短かいスナップ式の係止手段で結合
させる一方、コイルボビンと軸受板及びプリント配線板
とをコイルボビンに設けたスナップ式の係止手段で結合
させるように構成したので、モータの軸線が傾くことが
なくなり、その結果、組立歩留りが向上し、また、従来
品よりも組立精度が高くなったためモータの不具合や性
能低下などが生じる恐れがなくなり、コスト低減と動作
精度向上が達成される。
【0042】
【発明の効果】本願の請求項1に記載した発明は、光路
孔を有する地板と、前記地板に取付けられるモータと、
前記地板の面と平行に配置されて前記モータにより前記
地板の面と平行に動かされる絞り羽根とを有する電動絞
り装置において、前記モータのコイルボビンが前記地板
に対して回転させる動きに応じて前記コイルボビンを前
記地板に係止させるコイルボビン係止手段を設けたこと
により、従来装置で発生しやすかったモータ軸の傾きや
組立精度不良が発生する恐れがなくなり、モータの回転
の不均一や組立歩留まりの低下が生じる恐れがなく、簡
単な構成で生産性の高い電動絞り装置を提供することが
できる。本願の請求項2に記載した発明は、磁極を有す
るロータと、前記ロータを収容するコイルボビンと、前
記コイルボビンに巻回されるコイルと、前記ロータの回
転に応じて移動する絞り羽根と、前記絞り羽根を支持す
る地板を有する電動絞り装置において、前記コイルボビ
ンの端部には先端にツバを有するピンが形成されるとと
もに、前記地板には前記コイルボビンの前記ツバが挿通
できる大きさに設定された第1の部分と、前記ツバが挿
通できない大きさに設定された第2の部分がつながって
いる穴が形成され、前記地板の前記第1の部分に前記コ
イルボビンの前記ツバ挿通し、所定の方向に前記コイル
ボビンを回転させることで、前記ツバが前記第2の部分
に係止され、前記コイルボビンが前記地板に固定される
ことにより、従来装置で発生しやすかったモータ軸の傾
きや組立精度不良が発生する恐れがなくなり、モータの
回転の不均一や組立歩留まりの低下が生じる恐れがな
く、簡単な構成で生産性の高い電動絞り装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による改良された電動絞り装置の要部分
解斜視図。
【図2】図1に示した装置においてカバーと地板との結
合構造を説明するための部分的平面図および側面図。
【図3】図1の電動絞り装置のモータを地板に取付ける
際の詳細図。
【図4】図1に示した電動絞り装置のモータ部分及び絞
り羽根駆動部分の縦断面図。
【図5】従来の電動絞り装置の分解斜視図。
【符号の説明】
1、9 地板 2、11 モータ 3 絞り羽根駆動レバー 4、5 絞り羽根 9−4、9−5 係止突起 11−1 ロータ 11−4、11−5 コイルボビン 11−6、11−7 コイル 11−8 ヨーク 11−4c、11−4d、11−4e、11−4f ピ
ン 11−4a、11−4b、11−5a、11−5b 係
止爪 11−9 軸受板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光路孔を有する地板と、前記地板に取付
    けられるモータと、前記地板の面と平行に配置されて前
    記モータにより前記地板の面と平行に動かされる絞り羽
    根とを有する電動絞り装置において、 前記モータのコイルボビンが前記地板に対して回転させ
    る動きに応じて前記コイルボビンを前記地板に係止させ
    るコイルボビン係止手段を設けたことを特徴とする電動
    絞り装置。
  2. 【請求項2】 磁極を有するロータと、前記ロータを収
    容するコイルボビンと、前記コイルボビンに巻回される
    コイルと、前記ロータの回転に応じて移動する絞り羽根
    と、前記絞り羽根を支持する地板を有する電動絞り装置
    において、 前記コイルボビンの端部には先端にツバを有するピンが
    形成されるとともに、前記地板には前記コイルボビンの
    前記ツバが挿通できる大きさに設定された第1の部分
    と、前記ツバが挿通できない大きさに設定された第2の
    部分がつながっている穴が形成され、前記地板の前記第
    1の部分に前記コイルボビンの前記ツバ挿通し、所定の
    方向に前記コイルボビンを回転させることで、前記ツバ
    が前記第2の部分に係止され、前記コイルボビンが前記
    地板に固定されることを特徴とする電動絞り装置。
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