JP3994527B2 - 光情報記録再生装置、光情報記録再生方法及び光学ピックアップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホログラム素子による±1次回折光を用いることにより、フォーカス誤差信号を検出して、光記録媒体に光情報データを記録または再生する光情報記録再生装置および光情報記録再生方法に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホログラム素子による±1次回折光を用いることにより、フォーカス誤差信号を検出するフォーカス誤差信号検出機構として、例えば、特開平08−124184号公報には、トラック誤差信号検出を行う場合には、±1次回折光を受光する2カ所の光検出器にて各々検出を行う必要があり、しかも、この受光領域ではフォーカス誤差信号検出も兼ねるようにしていた。
【0003】
また、再生RF信号を検出する場合、±1次回折光をそれぞれ受光する光検出器が必要であり、これらの光検出器の受光面の分割数がそれぞれ3分割であるため、合計6つの受光領域となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように従来のフォーカス誤差信号検出機構では、トラック誤差信号検出の際に、±1次回折光を受光する2カ所の光検出器にて各々検出を行い、しかも、フォーカス誤差信号検出も兼ねるために、受光部の分割数が多くなり、さらに波長変動による影響を受けやすかったという不都合があった。
【0005】
また、再生RF信号検出の際に、±1次回折光をそれぞれ受光する光検出器が必要であるため、使用するアンプ数が多くなり、このため、ノイズが大きくなるという不都合があった。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数スポットによるトラッキングエラー検出を容易に行うことができる光情報記録再生装置および光情報記録再生方法を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明の光情報記録再生装置は、光学ピックアップの光学系を介して記録媒体に光ビームを照射し、光情報データを記録または再生の少なくともいずれか一方を行う光情報記録再生装置において、上記光学系は、±1次回折光の焦点位置が、0次回折光の焦点位置に対して、光軸方向前後に焦点を結ぶように回折するホログラム素子と、上記ホログラム素子により回折された上記0次回折光および上記±1次回折光を上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に対称に2分割する光学素子と、上記ホログラム素子による上記0次回折光の焦点位置近傍に設けられた光検出手段と、を備え、上記光検出手段は、上記ホログラム素子、上記光学素子により回折および分割された少なくとも2つの光ビームを受光することによりトラッキング誤差信号を生成するとともに、上記ホログラム素子により回折された±1次回折光をさらに上記光学素子により各々2分割された4つの光ビームを受光することによりフォーカス誤差信号を生成し、上記フォーカス誤差信号検出を行う領域と、トラック誤差信号検出を行う領域とを別に設けるようにしたものである。
【0008】
また、本発明の光情報記録再生方法は、光学ピックアップの光学系を介して光ビームを照射し、記録媒体に光情報データを記録または再生する光情報記録再生方法において、上記光学系は、±1次回折光の焦点位置が、0次回折光の焦点位置に対して、光軸方向前後に焦点を結ぶようにホログラム素子により回折させ、上記ホログラム素子により回折された上記0次回折光および上記±1次回折光を光学素子により上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に対称に2分割し、上記ホログラム素子による上記0次回折光の焦点位置近傍に設けられた光検出手段は、上記ホログラム素子、上記光学素子により回折および分割された少なくとも2つの光ビームを受光することによりトラッキング誤差信号を生成するとともに、上記ホログラム素子により回折された±1次回折光をさらに上記光学素子により各々2分割された4つの光ビームを受光することによりフォーカス誤差信号を生成し、上記フォーカス誤差信号検出を行う領域と、トラック誤差信号検出を行う領域とを別に設けるようにしたものである。
また、本発明の光学ピックアップは、光源から出射された光ビームを光学系を介して記録媒体に照射する光学ピックアップにおいて、上記光学系は、±1次回折光の焦点位置が、0次回折光の焦点位置に対して、光軸方向前後に焦点を結ぶように回折するホログラム素子と、上記ホログラム素子により回折された上記0次回折光および上記±1次回折光を上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に対称に2分割する光学素子と、上記ホログラム素子による上記0次回折光の焦点位置近傍に設けられた光検出手段と、を備え、上記光検出手段は、上記ホログラム素子、上記光学素子により回折および分割された少なくとも2つの光ビームを受光することによりトラッキング誤差信号を生成するとともに、上記ホログラム素子により回折された±1次回折光をさらに上記光学素子により各々2分割された4つの光ビームを受光することによりフォーカス誤差信号を生成し、上記フォーカス誤差信号検出を行う領域と、トラック誤差信号検出を行う領域とを別に設けるようにしたものである。
【0009】
本発明の光情報記録再生装置および光情報記録再生方法によれば、以下の作用をする。
レーザーからの出射光は、光学系のレンズおよび回折格子をそれぞれ通過して、対物レンズによって収束され記録媒体上に集光される。
【0010】
一方、記録媒体からの反射光は、検出経路へと導かれる。ホログラム素子、光学素子によって光路分割され、光検出手段へと入射し、光電変換される。
このホログラム素子で発生する±1次回折光は、0次回折光の光軸方向前後に焦点を結ぶようなレンズ効果を持たせてあり、光検出手段はこれらの0次回折光の焦点位置近傍に配置する。
【0011】
光学素子の出射面は、屋根型の構造を持ち、記録媒体で反射された光束を、トラックに平行な方向を対称に2分割するように配置され、ホログラム素子および光学素子の効果により、回折格子の0次回折光は、光検出手段上に、6つのスポットを形成する。
【0012】
光検出手段の異なる受光領域へホログラムの0次回折光、+1次回折光、−1次回折光がそれぞれ分割されて入射し、各々は屋根型プリズムの効果によってトラック方向に2分割されている。
【0013】
また、回折格子によって回折された±1次回折光も同様に、ホログラムおよび光学素子によって各々6つのスポットに分割され、光検出手段上に入射するが、このうちホログラムの0次回折光のみを、光検出手段の異なる受光領域により検出する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態のホログラム素子を用いた光ディスク装置について詳述する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係る光ディスク光学系の構成を示す図である。
【0016】
図1に示す光学系において、レーザー1からの出射光は、コリメータレンズ2で平行光とされ、サイドスポット生成用の回折格子3を通過した後、偏光ビームスプリッタ4および1/4波長板5をそれぞれ通過して、対物レンズ6によって収束され光ディスク7上に集光される。
【0017】
一方、光ディスク7からの反射光は、上述したビームスプリッタ4によって反射された後、検出経路へと導かれる。本実施の形態においては、集束レンズ8およびホログラム素子9a、プリズム9bによって光路分割され、光検出器10へと入射し、光電変換される。
【0018】
このホログラム素子9aで発生する±1次回折光は、0次回折光の光軸方向前後に焦点を結ぶようなレンズ効果を持たせてあり、光検出器10はこれらの0次回折光の焦点位置近傍に配置する。
【0019】
図2は本実施の形態の回折光束を示す図である。
プリズム9bの出射面は、図2に示すような屋根型の構造を持ち、光ディスク7で反射された光束を、トラックに平行な線を対称としてトラック横断方向(左右方向)に2分割するように配置され、ホログラム素子9aおよびプリズム9bの効果により、回折格子3の0次回折光は、図2に示すように光検出器の上に、6つのスポットを形成する。
【0020】
図2に示す光検出器の受光領域A,Bへはホログラム素子9aの0次回折光が、領域G,H,Iには+1次回折光が、領域J,K,Lには−1次回折光が入射し、各々は屋根型プリズム9aの効果によってトラック横断方向に2分割されている。
また、回折格子3によって回折された±1次回折光も同様に、ホログラム素子9aおよびプリズム9bによって各々6つのスポットに分割され、光検出器10上に入射するが、このうちホログラム素子9aの0次回折光のみを、図2に示す光検出器10の領域C,D,E,Fにより検出する。
【0021】
図2に本実施の形態の12分割受光素子の配置を示す。図2において、A〜Lまでの12個の受光素子が、2分割受光部のAとB、CとD,EとFとがそれぞれトラック横断方向(左右方向)に、トラックの接線方向に対して対称に配置され、3分割受光部のG,H,IおよびJ,K,LのうちのGとJ,HとK,IとLがそれぞれ対称に配置されている。図2に示すGからLまでの各受光素子の出力に基づいて、数1式によりスポットサイズ法によるフォーカス誤差信号FEが演算で求められる。
【0022】
【数1】
FE={H−(G+I)}−{K−(J+L)}
【0023】
一方、回折格子3によって回折された±1次回折光の、ホログラム素子9aによる0次回折光は、図2に示す光検出器10の領域C,D,E,Fに入射する。さらに、回折格子3の0次回折光の、ホログラム素子9aによる0次回折光により、差動プッシュプル法によるトラッキング誤差信号TEは、αを定数とすると、図2に示すAからFまでの6つの領域の各受光素子の出力に基づいて、数2式により演算で求められる。
【0024】
【数2】
TE=(A−B)−α{(C−D)+(E−F)}/2
【0025】
また、再生RF信号は、数3に示すように、図2に示すAおよびBの各受光素子の出力和によって求められる。
【0026】
【数3】
RF=A+B
【0027】
図3は、本実施の形態の他の光検出器パターンを示す図である。
図3において、領域A〜Fの大きさをホログラム素子9aの0次回折光の光検出器上のスポットサイズに対して、直径にして2倍以下に設定することにより、光ディスク7上に投影される光検出器の面積を小さくし、迷光の影響を減少させることができる。
【0028】
また、領域をスポットサイズの2倍以下とするのは、再生RF信号を検出する領域AおよびBのみとしても良い。ホログラム素子9aおよびプリズム9bは、別体の光学素子として異なる場所に配置することも可能であり、その位置が、対物レンズ6と光検出器10との間にある限り、同等の効果を得ることができる。
【0029】
図4は、本実施の形態の他のプリズムを示す図である。
プリズム9bは、本実施の形態で用いた図4aの他にも、図4b〜図4dのいずれを用いても同等の効果を得ることができ、さらにホログラム素子9aにより同等の機能を得ることも可能である。
【0030】
また、ホログラム素子9aに光束を分離する機能や、さらに集束レンズ8の機能を含めて1枚のホログラム素子としても良い。
【0031】
また、トラック検出方式は、本実施の形態で示した差動プッシュプル法の他にも、回折格子3によるサイドスポットを、光検出器10上で分離せずに用いる3スポット法、回折格子3を用いないプッシュプル法等を用いることもできる。
【0032】
なお、図示はしないが、本実施の形態の光ディスク装置は、以下のように構成されている。
上述した光学系により光ディスク7から読み出された再生RF信号は、ヘッドアンプに供給される。ヘッドアンプは、光学系の光学ピックアップからの再生信号(検出素子の各出力)を、後段で処理するために必要な所定のレベルに増幅するものである。
【0033】
ここで増幅された再生信号は、イコライザアンプを通過した後、信号処理系に供給される。
【0034】
CPUは、光ディスク装置全体の動作を制御するための制御部であり、スピンドルモータのスピンドルサーボ駆動回路に対する制御も行う。
【0035】
ヘッドアンプの出力の一部は、フォーカス誤差検出回路とトラッキング誤差検出回路に供給される。フォーカス誤差検出回路は、入力信号に対して、数1式に基づいた演算を施し、トラッキング誤差検出回路は、入力信号に対して、数2式に基づいた演算を施し、それぞれの出力は位相補償回路により位相補償が行われた後、アンプにより必要な信号振幅に増幅され、光学系へとフィードバックされる。このようにして、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボが行われた後に、光ディスクに対して、情報の記録または再生が行われる。
【0036】
本実施の形態の光情報記録再生装置は、光学ピックアップの光学系を介して光ビームを照射し、記録媒体に光情報データを記録または再生する光情報記録再生装置において、上記光学系は、±1次回折光の焦点位置が、0次回折光の焦点位置に対して、光軸方向前後に焦点を結ぶように回折するホログラム素子9aと、上記±1次回折光および0次回折光からなる光束をトラックにほぼ平行な方向を対称に2分割する光学素子としてのプリズム9bと、上記ホログラム素子による上記0次回折光の焦点位置近傍に設けられた光検出手段としての光検出器10と、を備えるようにしたので、上記ホログラム素子の0次回折光は、光検出手段上に6つのスポットを形成することができ、これにより、この6つの検出信号を用いてトラッキングエラーを検出するために、従来は困難であったDPP(ディファレンシャルプッシュプル)法等の複数スポットによるトラッキングエラー検出を容易に実現することができ、波長変動等の影響がない状態で、光情報データの記録または再生を行うことができる。
【0037】
また、本実施の形態の光情報記録再生装置は、上述において、光検出手段上で、フォーカス誤差信号検出を行う領域と、トラック誤差信号検出を行う領域とを別に設けるようにしたので、トラッキングエラー検出に、±1次回折光のホログラム素子による0次回折光をのみ用いるようにすることができる。
【0038】
また、本実施の形態の光情報記録再生装置は、上述において、上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の検出領域が、上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に複数存在するようにしたので、再生RF信号を検出する光検出手段の検出領域は2分割であるので、使用するアンプ数が2つと少なく、これにより、ノイズを低減することができる。
【0039】
また、本実施の形態の光情報記録再生装置は、上述において、上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の複数の受光領域のいずれかの大きさが、上記ホログラム素子の0次回折光が上記光検出手段上に作る光スポットの、2倍の直径の円を超えないようにしたので、再生RF信号を検出する光検出手段の検出領域を制限することにより、迷光による影響を減少させることができる。
【0040】
また、本実施の形態の光情報再生方法は、光学ピックアップの光学系を介して光ビームを照射し、記録媒体に光情報データを記録または再生する光情報記録再生方法において、上記光学系は、ホログラム素子により、±1次回折光の焦点位置が、0次回折光の焦点位置に対して、光軸方向前後に焦点を結ぶように回折し、光学素子により、上記±1次回折光および0次回折光からなる光束をトラックにほぼ平行な方向を対称に2分割し、上記ホログラム素子による上記0次回折光の焦点位置近傍に設けられた光検出手段により上記±1次回折光および0次回折光を受光するようにしたので、上記ホログラム素子の0次回折光は、光検出手段上に6つのスポットを形成することができ、これにより、この6つの検出信号を用いてトラッキングエラーを検出するために、従来は困難であったDPP(ディファレンシャルプッシュプル)法等の複数スポットによるトラッキングエラー検出を容易に実現することができ、波長変動等の影響がない状態で、光情報データの記録または再生を行うことができる。
【0041】
また、本実施の形態の光情報再生方法は、上述において、上記光検出手段上で、フォーカス誤差信号検出を行う領域と、トラック誤差信号検出を行う領域とを別に設けるようにしたので、トラッキングエラー検出に、±1次回折光のホログラム素子による0次回折光をのみ用いるようにすることができる。
【0042】
また、本実施の形態の光情報再生方法は、上述において、上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の検出領域が、上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に複数存在するようにしたので、再生RF信号を検出する光検出手段の検出領域は2分割であるので、使用するアンプ数が2つと少なく、これにより、ノイズを低減することができる。
【0043】
また、本実施の形態の光情報再生方法は、上述において、上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の複数の受光領域のいずれかの大きさが、上記ホログラム素子の0次回折光が上記光検出手段上に作る光スポットの2倍の直径の円を超えないようにしたので、再生RF信号を検出する光検出手段の検出領域を制限することにより、迷光による影響を減少させることができる。
【0044】
なお、上述した本実施の形態においては、光ディスク7は、特定しないが、例えば、記録可能な、DVD−RAM、ミニディスク(MD)、書き換え型のCD−ROM、光磁気ディスク(MO)であっても良い。
【0045】
【発明の効果】
本発明の光情報記録再生装置は、光学ピックアップの光学系を介して光ビームを照射し、記録媒体に光情報データを記録または再生する光情報記録再生装置において、上記光学系は、±1次回折光の焦点位置が、0次回折光の焦点位置に対して、光軸方向前後に焦点を結ぶように回折するホログラム素子と、上記±1次回折光および0次回折光からなる光束をトラックにほぼ平行な方向を対称に2分割する光学素子と、上記ホログラム素子による上記0次回折光の焦点位置近傍に設けられた光検出手段と、を備えるようにしたので、上記ホログラム素子の0次回折光は、光検出手段上に6つのスポットを形成することができ、これにより、この6つの検出信号を用いてトラッキングエラーを検出するために、従来は困難であったDPP(ディファレンシャルプッシュプル)法等の複数スポットによるトラッキングエラー検出を容易に実現することができ、波長変動等の影響がない状態で、光情報データの記録または再生を行うことができるという効果を奏する。
【0046】
また、本発明の光情報記録再生装置は、上述において、上記光検出手段上で、フォーカス誤差信号検出を行う領域と、トラック誤差信号検出を行う領域とを別に設けるようにしたので、トラッキングエラー検出に、±1次回折光のホログラム素子による0次回折光をのみ用いるようにすることができるという効果を奏する。
【0047】
また、本発明の光情報記録再生装置は、上述において、上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の検出領域が、上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に複数存在するようにしたので、再生RF信号を検出する光検出手段の検出領域は2分割であるので、使用するアンプ数が2つと少なく、これにより、ノイズを低減することができるという効果を奏する。
【0048】
また、本発明の光情報記録再生装置は、上述において、上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の複数の受光領域のいずれかの大きさが、上記ホログラム素子の0次回折光が上記光検出手段上に作る光スポットの、2倍の直径の円を超えないようにしたので、再生RF信号を検出する光検出手段の検出領域を制限することにより、迷光による影響を減少させることができるという効果を奏する。
【0049】
また、本発明の光情報記録再生方法は、光学ピックアップの光学系を介して光ビームを照射し、記録媒体に光情報データを記録または再生する光情報記録再生方法において、上記光学系は、ホログラム素子により、±1次回折光の焦点位置が、0次回折光の焦点位置に対して、光軸方向前後に焦点を結ぶように回折し、光学素子により、上記±1次回折光および0次回折光からなる光束をトラックにほぼ平行な方向を対称に2分割し、上記ホログラム素子による上記0次回折光の焦点位置近傍に設けられた光検出手段により上記±1次回折光および0次回折光を受光するようにしたので、上記ホログラム素子の0次回折光は光検出手段上に6つのスポットを形成することができ、これにより、この6つの検出信号を用いてトラッキングエラーを検出するために、従来は困難であったDPP(ディファレンシャルプッシュプル)法等の複数スポットによるトラッキングエラー検出を容易に実現することができ、波長変動等の影響がない状態で、光情報データの記録または再生を行うことができるという効果を奏する。
【0050】
また、本発明の光情報記録再生方法は、上述において、上記光検出手段上で、フォーカス誤差信号検出を行う領域と、トラック誤差信号検出を行う領域とを別に設けるようにしたので、トラッキングエラー検出に、±1次回折光のホログラム素子による0次回折光をのみ用いるようにすることができるという効果を奏する。
【0051】
また、本発明の光情報記録再生方法は、上述において、上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の検出領域が、上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に複数存在するようにしたので、再生RF信号を検出する光検出手段の検出領域は2分割であるので、使用するアンプ数が2つと少なく、これにより、ノイズを低減することができるという効果を奏する。
【0052】
また、本発明の光情報記録再生方法は、上述において、上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の複数の受光領域のいずれかの大きさが、上記ホログラム素子の0次回折光が上記光検出手段上に作る光スポットの2倍の直径の円を超えないようにしたので、再生RF信号を検出する光検出手段の検出領域を制限することにより、迷光による影響を減少させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光ディスク光学の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の対物レンズの焦点が合っている場合の光ディスクから光検出器に入射する回折光束を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の他の光検出器のパターンを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の他のプリズムの形状を示す図である。
【符号の説明】
1……レーザー、2……コリメータレンズ、3……回折格子、4……偏光ビームスプリッタ、5……1/4波長板、6……対物レンズ、7……光ディスク、8……集束レンズ、9a……ホログラム素子、9b……プリズム、10……光検出器、A,B……0次回折光受光部(メイン)、C,D……0次回折光受光部(サイド)、E,F……0次回折光受光部(サイド)、G,H,I……+1次回折光受光部、J,K,L……−1次回折光受光部、4a〜4d……プリズム
Claims (9)
- 光学ピックアップの光学系を介して記録媒体に光ビームを照射し、光情報データを記録または再生の少なくともいずれか一方を行う光情報記録再生装置において、
上記光学系は、
±1次回折光の焦点位置が、0次回折光の焦点位置に対して、光軸方向前後に焦点を結ぶように回折するホログラム素子と、
上記ホログラム素子により回折された上記0次回折光および上記±1次回折光を上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に対称に2分割する光学素子と、
上記ホログラム素子による上記0次回折光の焦点位置近傍に設けられた光検出手段と、
を備え、
上記光検出手段は、上記ホログラム素子、上記光学素子により回折および分割された少なくとも2つの光ビームを受光することによりトラッキング誤差信号を生成するとともに、上記ホログラム素子により回折された±1次回折光をさらに上記光学素子により各々2分割された4つの光ビームを受光することによりフォーカス誤差信号を生成し、上記フォーカス誤差信号検出を行う領域と、トラック誤差信号検出を行う領域とを別に設けるようにしたことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項1記載の光情報記録再生装置において、
上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の検出領域が、上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に複数存在するようにしたことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項1記載の光情報記録再生装置において、
上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の複数の受光領域のいずれかの大きさが、上記ホログラム素子の0次回折光が上記光検出手段上に作る光スポットの、2倍の直径の円を超えないようにしたことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 光学ピックアップの光学系を介して光ビームを照射し、記録媒体に光情報データを記録または再生する光情報記録再生方法において、
上記光学系は、
±1次回折光の焦点位置が、0次回折光の焦点位置に対して、光軸方向前後に焦点を結ぶようにホログラム素子により回折させ、
上記ホログラム素子により回折された上記0次回折光および上記±1次回折光を光学素子により上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に対称に2分割し、
上記ホログラム素子による上記0次回折光の焦点位置近傍に設けられた光検出手段は、上記ホログラム素子、上記光学素子により回折および分割された少なくとも2つの光ビームを受光することによりトラッキング誤差信号を生成するとともに、上記ホログラム素子により回折された±1次回折光をさらに上記光学素子により各々2分割された4つの光ビームを受光することによりフォーカス誤差信号を生成し、上記フォーカス誤差信号検出を行う領域と、トラック誤差信号検出を行う領域とを別に設けるようにしたことを特徴とする光情報記録再生方法。 - 請求項4記載の光情報記録再生方法において、
上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の検出領域が、上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に複数存在するようにしたことを特徴とする光情報記録再生方法。 - 請求項4記載の光情報記録再生方法において、
上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の複数の受光領域のいずれかの大きさが、上記ホログラム素子の0次回折光が上記光検出手段上に作る光スポットの、2倍の直径の円を超えないようにしたことを特徴とする光情報記録再生方法。 - 光源から出射された光ビームを光学系を介して記録媒体に照射する光学ピックアップにおいて、
上記光学系は、
±1次回折光の焦点位置が、0次回折光の焦点位置に対して、光軸方向前後に焦点を結ぶように回折するホログラム素子と、
上記ホログラム素子により回折された上記0次回折光および上記±1次回折光を上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に対称に2分割する光学素子と、
上記ホログラム素子による上記0次回折光の焦点位置近傍に設けられた光検出手段と、
を備え、
上記光検出手段は、上記ホログラム素子、上記光学素子により回折および分割された少なくとも2つの光ビームを受光することによりトラッキング誤差信号を生成するとともに、上記ホログラム素子により回折された±1次回折光をさらに上記光学素子により各々2分割された4つの光ビームを受光することによりフォーカス誤差信号を生成し、上記フォーカス誤差信号検出を行う領域と、トラック誤差信号検出を行う領域とを別に設けるようにしたことを特徴とする光学ピックアップ。 - 請求項7記載の光学ピックアップにおいて、
上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の検出領域が、上記記録媒体のトラックにほぼ平行な方向に複数存在するようにしたことを特徴とする光学ピックアップ。 - 請求項7記載の光学ピックアップにおいて、
上記ホログラム素子による0次回折光を受光する上記光検出手段の複数の受光領域のいずれかの大きさが、上記ホログラム素子の0次回折光が上記光検出手段上に作る光スポットの、2倍の直径の円を超えないようにしたことを特徴とする光学ピックアップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17370598A JP3994527B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 光情報記録再生装置、光情報記録再生方法及び光学ピックアップ |
Applications Claiming Priority (1)
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