JP3990998B2 - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体基板に対して露光を行うときに用いられるマスク基板(レチクル基板)あるいは液晶ディスプレイ用のガラス基板などの角型の基板の表面にレジストなどの薬液を塗布する塗布装置及び塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から基板上に薬液を塗布する代表的な手法として、基板が半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という)である場合には、例えば図11に示すようにウエハWをスピンチャック91に保持させ、薬液吐出ノズル92から薬液を前記ウエハW表面の中央部に滴下すると共にスピンチャック91を高速に回転させ、遠心力によりウエハWの全面に薬液を広げて塗布するスピンコーティングが知られている。
【0003】
また角型の基板に薬液を塗布する方法として、特許文献1には、図12に示すように円形プレート93に基板Gを収容できる略四角の溝94を形成し、この溝94内に基板Gを収容し、円形プレート93を低速で回転しながら図示しない薬液吐出ノズルを基板の中央部に対向する位置から外方に移動させることにより薬液を螺旋状に塗布する方法が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−271524(図7、図8、及び段落0058の第11、12行)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところでスピンコーティング法は、遠心力により薬液を広げ、余分な薬液を振り切ることにより所定の膜厚の塗布膜が得られるため、基板が円型であれば基板表面の塗布膜の膜厚の均一性はかなり高い。しかしながら角型の基板の場合には、角部(四隅)における膜厚が他の部位に比べて相当厚くなってしまい、例えばマスク基板にレジスト膜を形成しようとすると、最終的に得られるレジストパターンの線幅の均一性が悪くなってしまい、結果的に基板の歩留まりが低下してしまう。角部における膜厚が厚くなる理由については、次のように考えられる。即ち、角型の基板の場合には四隅の角部が風を切っていくので、基板から見ると角部に基板の回転方向とは逆向きの気流が発生する。そして角部の回転半径が大きいことからその気流速度が速く、この気流が角部の薬液の揮発を早める原因となり、揮発が促進されることにより薬液粘度が大きくなって流動しにくくなり、その結果基板中央部に比べて角部の膜厚が大きくなる。
【0006】
一方特許文献1に記載された螺旋状に塗布する手法は、基板を高速で回転させると遠心力で飛び散ってしまうので薬液が無駄になるし、低速で回転させて薬液をいわば基板上に置いていくことにより塗布すると、長い塗布時間がかかる。このため基板表面を洗浄する場合には好適であるかもしれないが、レジスト液を塗布する場合にはなじみにくい手法である。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、塗布膜の成分を溶剤に溶解した薬液を角型の基板に塗布するにあたって、基板の表面における塗布膜の膜厚について高い均一性を確保することのできる塗布装置及び塗布方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、塗布膜の成分を溶剤に溶解した薬液を角型の基板に塗布する塗布装置において、
角型の基板を水平に保持すると共に、基板の載置領域を囲み、その表面が基板の表面とほぼ同じ高さに位置する面状部を備え、基板の表面に供給された薬液を遠心力によって広げるために回転する基板保持部と、
この基板保持部に保持された基板の中心部に薬液を供給するための薬液供給ノズルと、
前記基板保持部を囲み、その上面に当該基板保持部が昇降できる開口部が形成されたカップと、
前記カップの開口部の周縁に沿うようにリング状に形成されると共に、前記薬液のスピン塗布時には前記基板保持部の面状部と接近して対向して位置し、外部のアームにより前記基板保持部との間で基板の受け渡しを行うときにはカップの外に退避するリング状部材と、
前記リング状部材の下方側に設けられるかまたは前記カップ内における開口部に臨む位置に設けられ、前記基板保持部に保持された基板の周縁部に当該基板の回転方向に旋回する旋回気流を形成するために、前記回転方向にガスを供給するためのガス供給部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、基板の回転方向に旋回気流を形成しているので、基板の角部表面に相対的に流れる気流の流速が、旋回気流を形成しない場合に比べて遅くなり、この結果塗布液の溶剤が局部的に激しく揮発することを防止でき、このため角部における塗布膜の膜厚の面内均一性が向上する。
【0011】
この発明において、溶剤の蒸気またはミストを旋回気流の中に含ませることが、溶剤の揮発をより一層抑える点で好ましく、そのためガス供給部は、溶剤の蒸気またはミストとキャリアガスとを含むガスを供給する構成としてもよいし、また前記ガス供給部とは別個に設けられ、前記旋回気流に溶剤の蒸気またはミストを供給するための溶剤供給部を備えた構成としてもよい。そして溶剤供給部は、例えば囲み部材の周方向に沿って配置された複数の溶剤供給口を備えた構成とすることができ、またガス供給部は、囲み部材の周方向に沿って配置された複数のガス供給口を備えた構成とすることができる。更に基板保持部は、基板の載置領域の周囲を囲み、その表面が基板の表面とほぼ同じ高さに位置する面状部を備えている構成とすることができ、更にまた旋回気流の角速度が基板の角速度とほぼ同じになるようにガス供給部におけるガス流量が設定される構成とすることができる。
【0012】
更に他の発明は、角型の基板を水平に保持すると共に、基板の載置領域を囲み、その表面が基板の表面とほぼ同じ高さに位置する面状部を備えた基板保持部と、この基板保持部を囲み、その上面に当該基板保持部が昇降できる開口部が形成されたカップと、を備えた塗布装置を用い、塗布膜の成分を溶剤に溶解した薬液をカップ内の角型の基板に塗布する塗布方法であって、
前記カップの上面の開口部の周縁に沿うようにリング状に形成されたリング状部材を当該カップの外に退避させる工程と、
前記基板保持部を前記カップの開口部を介して上昇させて、前記基板保持部上に基板を保持させる工程と、
前記基板保持部を前記カップ内に戻し、前記リング状部材を前記基板保持部の面状部と接近して対向して位置させる工程と、
前記基板保持部に保持された基板の中心部に薬液供給ノズルから薬液を供給する工程と、
基板保持部を回転させて、基板の表面に供給された薬液を遠心力によって広げる工程と、
前記基板保持部が回転しているときに、前記リング状部材の下方側に設けられるかまたは前記カップ内における開口部に臨む位置に設けられたガス供給部から前記基板の回転方向にガスを供給して、前記基板の周縁部に前記回転方向に旋回する旋回気流を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る塗布装置の第1の実施の形態について説明する。図1は塗布装置の概略断面図であり、図2は概略平面図である。図中2は角型の基板1を水平に保持する基板保持部であるスピンチャックであり、駆動部21により鉛直軸回りに(水平に)回転するように構成されている。角型の基板1としては例えばレジストパターンを形成するための露光時に用いられるマスク基板(レチクル基板)が用いられ、このマスク基板は、平面形状が例えば一辺の長さが152±0.4mmで、厚さが6.35±0.1mmのガラス基板1として構成される。
【0014】
スピンチャック2は例えば図3に示すように、円形プレート22の表面部に、ガラス基板1の厚さとほぼ同じ寸法の深さでかつガラス基板1よりもわずかに大きい正方形状の凹部23が形成されており、ガラス基板1を凹部23内に載置したときにガラス基板1の表面の高さ位置が円形プレート22における凹部23の外側部位の面状部24の表面の高さ位置とほぼ同じ程度になるように構成されている。またスピンチャック2は、凹部23内にガラス基板1の角部をガイドして回転時に位置ずれしないようになっており、更に図示しないがガラス基板1の下面周縁部(詳しくは底面と側面との間にあるわずかな傾斜面)を保持する昇降自在な受け渡し部材である昇降ピンが通過する孔が凹部23の底面に形成されている。
【0015】
スピンチャック2の側方には当該スピンチャック2を囲むように第1のガイドリング31が設けられており、この第1のガイドリング31の上面はスピンチャック2における凹部23の外側の表面とほぼ同じ高さレベルあるいは若干高いレベル例えば1mm高いレベルに設定されていると共に下部内側が下方内側に傾斜している。更にこの第1のガイドリング31の下方側には断面形状が山形である第2のガイドリング32が設けられており、この第2のガイドリング32は外径が第1のガイドリング31の外径とほぼ同じに設定されると共に外周縁が下方側に屈曲して延びている。なお30はスピンチャック2の回転軸を囲む円板である。
【0016】
また第1及び第2のガイドリング31、32を囲むように外カップ4が設けられている。この外カップ4は上面にスピンチャック2が昇降できるようにスピンチャック2よりも一回り大きい開口部41が形成されると共に、側周面と第1及び第2のガイドリング31、32の外周縁との間に吸気路をなす隙間が形成されている。外カップ4の底部は、第2のガイドリングの外周縁部分と共に屈曲路を形成して気液分離部を構成しており、液体(塗布液の余剰分)は外側室42を通ってドレイン口43から排出され、また気体は内側室44を通って排気口45から図示しない吸引手段である吸引ポンプにより吸引されて排出されるようになっている。この例では、外カップ4及び第1のガイドリング31により、ガラス基板1の周囲を囲む囲み部材が構成されている。
【0017】
更に図2に示すようにスピンチャック2の上方側には当該スピンチャック2と対向するようにリング状部材100が設けられ、このリング状部材100には、ガラス基板1の回転方向にガスを供給するための複数のガス供給部例えば4本のガス供給ノズル51〜54が設けられる。これらガス供給ノズル51〜54は、周方向に等間隔に配置されており、そのガス供給口は、ガラス基板1の角部の回転軌跡の上方に位置しており、各々スピンチャック2の回転中心を中心とする円の接線方向に向いている。ガス供給ノズル51〜54に接続されるガス供給路であるガス供給管55は途中で1本にまとめられており、このガス供給管55には、上流側から例えばキャリアガスである空気あるいは窒素ガスなどのガス供給源56、流量調整部57及びバルブV1が設けられる。
【0018】
またリング状部材100は、前記開口部41内におけるガス供給位置(下降位置)とガラス基板1がスピンチャック2に搬入あるいは搬出されるときにガラス基板1及び図示しないアームと干渉しないように上方に退避する退避位置(上昇位置)との間で支持部材101を介して移動部である昇降部102により昇降する。
【0019】
更にまた外カップ4の周面における前記空間Sに臨む位置には、ガラス基板1の回転方向に外カップ4の内周面に沿って溶剤蒸気を流入するための溶剤供給部をなす例えば2本の溶剤供給ノズル61、62が設けられる。これら溶剤供給ノズル61、62は、互いに外カップ4の周面形状である円の直径方向に互いに対向し、かつ各々の溶剤供給口がガス供給ノズル54(52)のガス供給口と51(53)のガス供給口との周方向の中間位置に配置されている。
【0020】
溶剤供給ノズル61、62に接続される溶剤供給路である溶剤供給管63は途中で1本にまとめられており、この溶剤供給管63には、上流側から例えばキャリアガスである空気あるいは窒素ガスなどのキャリアガス供給源64、流量調整部65、バルブV2、溶剤タンク66及びバルブV3が設けられる。溶剤タンク66はキャリアガス供給源64からのキャリアガスがバブリングにより溶剤蒸気を運ぶように構成される。
【0021】
またこの塗布装置は、図1に示すようにスピンチャック2に吸着保持されたガラス基板1に薬液を塗布するための薬液供給手段をなす薬液吐出ノズル7が、スピンチャック2の中心部の上方位置である供給位置と外カップの外側の退避位置との間で図示しない移動機構により移動できるように設けられている。この薬液吐出ノズル7は供給路71例えば配管を介して、塗布膜の成分である例えば固形のレジスト成分を溶剤(シンナー)に溶解した薬液(塗布液)の供給源である薬液供給源72に接続されており、その途中にはバルブV0が設けられている。
【0022】
次に上述の実施の形態の作用について説明する。角型の基板である例えばガラス基板1は、図示しない搬送アームにより塗布装置内に搬入され、スピンチャック2に受け渡されて前記凹部22内に載置される。この受け渡しは、スピンチャック2を外カップ4の上方まで上昇させ、図示しない既述の昇降ピンの昇降により行われる。そしてスピンチャック2を外カップ4内に下降させ(図1に示す位置)、しかる後、図1の鎖線で示す上昇位置にあるリング状部材100を下降させて実線で示すガス供給位置に設定し、更に薬液吐出ノズル6をガラス基板1のほぼ中心部上方に位置させる。しかる後、例えばスピンチャック2が停止している状態で薬液吐出ノズル6からガラス基板1の中心部に薬液であるレジスト液を供給し、続いてスピンチャック2を例えば図4に示すように時計方向に2000rpmで回転させると同時にガス供給ノズル51〜54から例えば窒素ガスあるいは空気などのガスを供給する。
【0023】
ガス供給ノズル51〜54の供給口は開口部41近傍にてスピンチャック2の回転中心を中心とする円の接線方向に向いているので、ガス供給ノズル51〜54から供給されたガスはガラス基板1の回転方向と同じ方向(この例では時計方向)に旋回し、基板1の角部の移動領域に時計方向に旋回する旋回気流が形成される。またガス供給ノズル51〜54からのガスの供給と同時に溶剤供給ノズル61、62から溶剤蒸気を供給すると、この溶剤蒸気は旋回気流の中に引き込まれる。
【0024】
この例では、スピンチャック2を停止した状態でレジスト液をガラス基板1上に供給するようにしているが、スピンチャック2を既述の回転数で回転すると共にガス供給ノズル51〜54からガスを供給して旋回気流の角速度例えば最大角速度がガラス基板1の角速度とほぼ同じになる状態にしておき、この場合、ガラス基板の回転数に同期して旋回気流の角速度が一致する様にガス供給量及び溶剤供給量が制御される。この状態で薬液吐出ノズル6からガラス基板1の中心部にレジスト液を供給するようにしてもよい。またキャリアガス中に溶剤蒸気を含ませるようにしているが、溶剤のミストを含ませて前記空間Sに供給するようにしてもよく、その場合ミストはガラス基板1の表面上に到達するときは気化して蒸気になるぐらいの大きさのミストにすることが好ましい。
【0025】
ガス供給ノズル51〜54のガスの流量については、旋回気流の最大角速度がガラス基板1の角速度とほぼ同じになるように設定しており、ガラス基板1が2000rpmで回転している時、4本のガス供給ノズル51(52、53、54)の合計ガス導入量は40L/secである。その計算方法については例えば次の通りである。
【0026】
基板の1辺の長さをLとすると、対角線の長さは(L)1/2で、半径(L)1/2/2の円で回転する。角速度ωとすると、基板上で最大の気流の速度vはv=((L)1/2/2)ωとなる。旋回流がこの速度になるように気体を導入するためには、外カップ4の開口部41の開口面積がAのとき供給量QはQ=Av、カップの4箇所から気体を導入すると仮定すると、全体では4Qの量になる。6インチのレチクル基板の場合、L=0.152[m]、R=0.125[m]、回転数2000rpm、ガス供給口のあるカップの開口面積0.003[m2]とした場合、Q=0.003×(((L)1/2L×0.152)/2)×2000/60=0.010[m3/sec]となる。1個所当たり(ガス供給管1本当たり)10L/secの気体を導入する。4箇所(4本)ある場合には計40L/secの量を導入することになる。
【0027】
そしてガラス基板1の回転により振り切られた薬液(外周から飛び散る薬液)は面状部24と第1のガイドリング31の間の隙間から下方に向かい、第1のガイドリング31と第2のガイドリング32との間を通ってドレイン口43より廃棄される。また塗布装置内を流れているダウンフローの一部及びガス供給部51〜54から供給されたガスは旋回気流を形成しながら第1のガイドリング31と外カップ4との間を通り、外側室42を経由して排気口45より排気される。
【0028】
ここでガラス基板1の表面に薬液であるレジスト液が塗布され、レジスト液が広がる様子について図4を用いて詳しく説明する。ガラス基板1は例えば時計回りに2000rpmで回転するすることによって、ガラス基板1の中心部から外側に向かって遠心力が働き、この遠心力によりレジスト液が中心部から外側に向かって広がって行く。そしてガラス基板1の角部により空間が切られて角部から見ると反時計方向の気流が形成されようとする。一方ガス供給ノズル51〜54から供給されるガスによりガラス基板1の角部表面の移動領域に時計方向に旋回する旋回気流が形成される。より詳しく考察すると、ガスは、ガラス基板1の表面とほぼ同じ高さの面状部24の表面に沿って旋回気流が形成され、結果としてガラス基板1の角部表面の移動領域に時計方向に旋回する旋回気流が形成されることになる。なおこの例では、ガラス基板1の角部の回転軌跡の上方にリング状部材100が位置しているため、リング状部材100と面状部24との間において乱れの少ない旋回気流が形成される。、
そして計算上は旋回気流の最大角速度がガラス基板1の角速度とほぼ同じになるようにガス流量を設定していることから、前記反時計方向の旋回気流が時計方向の気流により概ね相殺され、あるいは反時計方向の旋回気流が弱められ、角部表面のレジスト液からの溶剤の揮発が抑えられる。更にまた溶剤供給ノズル61、62から旋回気流に溶剤蒸気を含ませるようにしているので、この溶剤蒸気の存在により溶剤の揮発をより一層抑えることができる。
【0029】
この結果上述の実施の形態によれば、角型であるガラス基板1の角部においてもレジスト液が他の部位と同程度に振り切られ、また角部における盛んな溶剤の蒸発による塗布液の粘度上昇を抑えることができ、こうしたことから角部において局所的に膜厚が厚くなることを防止できる。従ってガラス基板1におけるレジスト膜の膜厚プロファイルが改善され、レジスとパターンの均一性が向上し、歩留まりの低下を抑えることができる。
【0030】
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係る塗布装置においては、図5に示すようにガス供給管51〜54のガス供給路55に溶剤供給手段である溶剤蒸気発生部をなす溶剤タンク58が設けられ、ガス供給源56からのガスをキャリアガスとして溶剤タンク58に吹き込み、ここから溶剤蒸気を持ち去って、ガス供給管51〜54から溶剤蒸気を含むガスを既述の実施の形態と同様に前記空間S内に供給するようにしている。この場合においてもガラス基板1の回転方向と同じ方向に旋回気流が形成され、しかも旋回気流中には溶剤蒸気が含まれているので、既述の実施の形態と同様の効果がある。
【0031】
また第2の実施の形態では図12に示すようにガス供給部51〜54をスピンチャック2の近傍に設けてもよい。
【0032】
更にまた第2の実施の形態では、スピンチャク2は図6に示すようにガラス基板1の角部に対応する凹部23の底面の角部が切り欠かれていると共に、凹部23の外側の面状部24においても前記角部に対応する箇所が切り欠かれている。このように構成すれば、図示していないが例えば馬蹄形のアームの4隅にガラス基板1の角部を支持する支持部材を設けた搬送アームを用いてその搬送アームとスピンチャック2とを相対的に昇降することでガラス基板1の受け渡しを行うことができる。
【0033】
本発明は、第1及び第2の実施の形態のようにスピンチャック2においてガラス基板1の載置領域の外側に面状部24を設けることが好ましいが、面状部24がなくてもガラス基板1の回転方向と同方向の旋回気流を形成しておくことにより、角部表面からの溶剤の蒸発を抑える効果があるので、面状部24は必ず必要とするものではない。面状部24を設ける場合には、面状部24とガラス基板1の表面との高さの差異は、例えば1mm以内であることが好ましい。
【0034】
なお本発明では旋回気流中に溶剤蒸気あるいは溶剤ミストを含ませることが好ましいが、これらを含ませずにガスのみを供給するようにしてもよい。
【0035】
また本発明は、ガス供給部や溶剤供給部をリング状部材100に設けずに囲み部材例えば外カップ4に設けてもよい。図10はこのような構成の一例を示す本発明の第3の実施の形態を示す図である。この例では、ガス供給ノズル51〜54を外カップ4の上面の下方側における開口部41に臨む位置に設けており、この場合においても同様な作用効果が得られる。またこの場合においてもリング状部材100を図1と同様に設けてリング状部材100の下方側に旋回気流を形成するようにしてもよい。
【0036】
以下に本発明の塗布装置が組み込まれた塗布膜形成装置の構成例について図7及び図8を参照しながら説明する。図中B1は、例えば5枚の基板例えばマスク基板であるガラス基板1が収納されたキャリアCを搬入出するためのキャリアブロックであり、このキャリアブロックB1は、前記キャリアCを載置するキャリア載置部8と受け渡し手段81とを備えている。
【0037】
前記受け渡し手段81はキャリアCから基板1を取り出し、取り出した基板1をキャリアブロックB1の奥側に設けられている処理部B2へと受け渡すように、左右、前後に移動自在、昇降自在、鉛直軸回りに回転自在に構成されている。
【0038】
処理部B2の中央には主搬送手段82が設けられており、これを取り囲むように例えばキャリアブロックB1から奥を見て例えば右側には塗布ユニット83及び現象ユニット84が、左側には洗浄ユニット85が、手前側、奥側には加熱・冷却系のユニット等を多段に積み重ねた棚ユニットU1、U2が夫々配置されている。塗布ユニット83は、本発明の塗布装置であるレジスト液を塗布するユニット、現像ユニット84は、露光後の基板に現像液を液盛りして所定時間そのままの状態にして現像処理を行うユニット、洗浄ユニット85はレジスト液を塗布する前に基板を洗浄するためのユニットである。
【0039】
前記棚ユニットU1、U2は、複数のユニットが積み上げられて構成され、例えば図8に示すように、熱処理ユニット86や、冷却ユニット87のほか、基板1の受け渡しユニット88等が上下に割り当てられている。前記主搬送手段82は、昇降自在、進退自在及び鉛直軸回りに回転自在に構成され、棚ユニットU1、U2及び塗布ユニット83、現像ユニット84並びに洗浄ユニット85の間で基板1を搬送する役割を持っている。但し図8では便宜上受け渡し手段89及び主搬送手段82は描いていない。
【0040】
前記処理部B2はインターフェイス部B3を介して露光装置B4と接続されている。インターフェイス部B3は受け渡し手段89を備えており、この受け渡し手段89は、例えば昇降自在、左右、前後に移動自在かつ鉛直軸回りに回転自在に構成され、前記処理ブロックB2と露光装置B4との間で基板1の受け渡しを行うようになっている。
【0041】
このような塗布膜形成装置における基板1の流れについて述べておくと、先ず外部からキャリア載置部8に搬入され、受け渡し手段89から棚ユニットU1の受け渡しユニット88を介して主搬送手段82に受け渡され、所定のユニットに順次搬送される。例えば洗浄ユニット85にて所定の洗浄処理が行われ、熱処理ユニットの一つにて加熱乾燥が行われた後、冷却ユニット87にて所定の温度に調整され、塗布ユニット83にて塗布膜の成分が溶剤に溶解されたレジスト液の塗布処理が行われる。
【0042】
続いて基板1は熱処理ユニットの一つにて、所定温度に加熱されてレジスト液中の溶剤を蒸発させて除去するプリベーク処理が行われた後、冷却ユニット87の一つにて所定の温度に調整され、次いで主搬送手段82により棚ユニットU2の受け渡しユニット88を介してインターフェイス部B3の受け渡し手段89に受け渡され、この受け渡し手段89により露光装置B4に搬送されて、所定の露光処理が行われる。この後基板1は、インターフェイス部B3を介して処理部B2に搬送され、熱処理ユニットの一つにて所定の温度に加熱されて、ポストエクスポージャーベーク処理が行われる。次いで冷却ユニット87にて所定の温度まで冷却されて温度調整された後、現像ユニット84にて現像液が液盛りされ、所定の現像処理が行われる。こうして所定の回路パターンが形成された基板1は主搬送手段82、キャリアブロックB1の受け渡し手段81を介して、例えば元のキャリアC内に戻される。
【0043】
【実施例】
続いて本発明の効果を確認するための実施例について説明する。
【0044】
図9(a)は、第1の実施の形態で説明した装置を用いて旋回気流を作らずにスピンコーティングを行った場合のガラス基板1の表面におけるレジスト膜の膜厚分布図であり、図9(b)はガラス基板1の回転方向と同方向に旋回気流を作ってスピンコーティングを行った場合の膜厚分布図である。プロセス条件は第1の実施の形態の通りであるが、以下に具体的な試験条件を示しておく。
・基板サイズ:一辺の長さが152±0.4mmで、厚さが6.35mmのガラス基板
・基板の回転速度:最初の3秒間は2000rpm、その後30秒間は100rpm
・レジスト膜の目標膜厚:0.6μm
・ガス供給ノズル一箇所当りのガス導入量:10L/sec
ガラス基板1の表面の白い部分は平均膜厚が0.6μm以下で、斜線部分は平均膜厚が0.6μm以上の部分である。図9の(a)と(b)を比較すると、図9の(a)より(b)の方が平均膜厚0.6μm以下の分布範囲が基板四隅角部まで均一に広がっており、基板の回転方向と同方向に旋回する旋回気流を形成することにより、膜厚についての面内均一性が改善されることが理解される。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、角型の基板をスピンコーティングにより塗布液を塗布するにあたり、基板の回転方向と同じ方向に旋回気流を形成しているので、基板の角部における溶剤の揮発を抑えることができ、この結果塗布膜の膜厚についての高い面内均一性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布装置の第1の実施の形態に係る塗布装置を示す概略断面図である。
【図2】本発明の塗布装置の第1の実施の形態に係る塗布装置を示す概略平面図である。
【図3】前記塗布装置に用いられるスピンチャックの概略斜視図である。
【図4】前記塗布装置における気流の様子を示す説明図である。
【図5】本発明の塗布装置の第2の実施の形態に係る塗布装置を示す概略平面図である。
【図6】第2の実施の形態に用いられるスピンチャックの概略斜視図である。
【図7】本発明の塗布装置を用いた塗布膜形成装置の一例の全体構成を示す平面図である。
【図8】前記塗布膜形成装置の全体構成を示す概略斜視図である。
【図9】本発明の効果を確認するために行った試験結果を示す概略平面図である。
【図10】本発明の塗布装置の第3の実施の形態に係る塗布装置を示す概略断面図である。
【図11】従来の塗布装置を示す概略断面図である。
【図12】従来の塗布装置を示す模式図である。
【符号の説明】
W ウエハ
1 ガラス基板
2 スピンチャック
22 円形プレート
23 凹部
24 面状部
4 外カップ
S 空間
51〜54 ガス供給ノズル
55 ガス供給管
58 溶剤タンク
61〜64 溶剤供給ノズル
66 溶剤発生部である溶剤タンク
Claims (10)
- 塗布膜の成分を溶剤に溶解した薬液を角型の基板に塗布する塗布装置において、
角型の基板を水平に保持すると共に、基板の載置領域を囲み、その表面が基板の表面とほぼ同じ高さに位置する面状部を備え、基板の表面に供給された薬液を遠心力によって広げるために回転する基板保持部と、
この基板保持部に保持された基板の中心部に薬液を供給するための薬液供給ノズルと、
前記基板保持部を囲み、その上面に当該基板保持部が昇降できる開口部が形成されたカップと、
前記カップの開口部の周縁に沿うようにリング状に形成されると共に、前記薬液のスピン塗布時には前記基板保持部の面状部と接近して対向して位置し、外部のアームにより前記基板保持部との間で基板の受け渡しを行うときにはカップの外に退避するリング状部材と、
前記リング状部材の下方側に設けられるかまたは前記カップ内における開口部に臨む位置に設けられ、前記基板保持部に保持された基板の周縁部に当該基板の回転方向に旋回する旋回気流を形成するために、前記回転方向にガスを供給するためのガス供給部と、を備えたことを特徴とする塗布装置。 - ガス供給部は、溶剤の蒸気またはミストとキャリアガスとを含むガスを供給することを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
- 前記ガス供給部とは別個に設けられ、前記旋回気流に溶剤の蒸気またはミストを供給するための溶剤供給部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の塗布装置。
- 溶剤供給部は、基板の周方向に沿って配置された複数の溶剤供給口を備えていることを特徴とする請求項3に記載の塗布装置。
- ガス供給部は、基板保持部の周方向に沿って配置された複数のガス供給口を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の塗布装置。
- 旋回気流の角速度が基板の角速度とほぼ同じになるようにガス供給部におけるガス流量が設定されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の塗布装置。
- 角型の基板を水平に保持すると共に、基板の載置領域を囲み、その表面が基板の表面とほぼ同じ高さに位置する面状部を備えた基板保持部と、この基板保持部を囲み、その上面に当該基板保持部が昇降できる開口部が形成されたカップと、を備えた塗布装置を用い、塗布膜の成分を溶剤に溶解した薬液をカップ内の角型の基板に塗布する塗布方法であって、
前記カップの上面の開口部の周縁に沿うようにリング状に形成されたリング状部材を当該カップの外に退避させる工程と、
前記基板保持部を前記カップの開口部を介して上昇させて、前記基板保持部上に基板を保持させる工程と、
前記基板保持部を前記カップ内に戻し、前記リング状部材を前記基板保持部の面状部と接近して対向して位置させる工程と、
前記基板保持部に保持された基板の中心部に薬液供給ノズルから薬液を供給する工程と、
基板保持部を回転させて、基板の表面に供給された薬液を遠心力によって広げる工程と、
前記基板保持部が回転しているときに、前記リング状部材の下方側に設けられるかまたは前記カップ内における開口部に臨む位置に設けられたガス供給部から前記基板の回転方向にガスを供給して、前記基板の周縁部に前記回転方向に旋回する旋回気流を形成する工程と、を備えたことを特徴とする塗布方法。 - 旋回気流の角速度が基板の角速度とほぼ同じになるように前記ガスの流量が設定されていることを特徴とする請求項7に記載の塗布方法。
- 前記ガスは、溶剤の蒸気またはミストとキャリアガスとを含むガスである請求項7または8に記載の塗布方法。
- ガスの供給とは別個に前記旋回気流に溶剤の蒸気またはミストを供給することを特徴とする請求項7または8に記載の塗布方法。
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