JP3990818B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電池を電源とする燃焼装置に関し、燃焼炎を検出する炎検出回路と、熱起電力を検出する熱起電力検出回路とを備えた燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、燃焼装置である小型ガス湯沸器には、通常、炎の整流作用を利用して燃焼炎を検出するフレームセンサと、燃焼熱によって熱起電力を発生する熱電対により燃焼状態を検出する不完全燃焼防止装置と、押動開弁されて電池電力により燃料ガス流路を開弁状態に保持するマグネット式安全弁と、マグネット式安全弁へ通電して開弁を保持しながらフレームセンサ、および不完全燃焼防止装置(以下、熱起電力検出回路と呼ぶ)にて燃焼状態を検出し、異常な燃焼状態と判定した場合にマグネット式安全弁への通電を停止して燃料ガス流路を閉じるコントローラとを備える。
【0003】
こうしたガス湯沸器においては、熱起電力検出回路やフレームセンサによる炎検出回路について電池電力の消費が大きく、特に、炎検出回路の消費電力が大きいため、電池寿命が短くなる問題があった。
このため、フレームセンサによる炎検出回路は、点火初期に限定して作動させ、燃焼開始後に停止して電池電力の消費を抑えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、熱起電力検出回路は、燃焼炎消失後の応答速度が遅いために、フレームセンサによる炎検出回路に比べて燃焼炎消失時の生ガス放出時間が長くなってしまう問題があった。
例えば、燃焼炎消失後に燃料ガス流路を閉じるまでの時間は、フレームセンサによる炎検出回路では0.1〜0.5秒であるのに対して、熱起電力検出回路では6秒ほども要するため、その間、生ガスを放出することになる。
そこで、本発明の燃焼装置は上記課題を解決し、炎検出回路が消費する電池電力を低く抑えることで、点火初期ばかりでなく燃焼中から燃焼停止までフレームセンサによる炎検出回路を働かせて安全性を向上することを目的とする。
【0006】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載の燃焼装置は、
燃焼炎の有無を検出する炎検出手段と、点火初期を除いて熱電対による熱起電力が所定レベル以上か否かを検出する熱起電力検出手段と、
上記炎検出手段により燃焼炎が無いと判定された場合または上記熱起電力検出手段により熱起電力が所定レベル以上無いと判定された場合のいずれであってもガス流路を閉じるガス制御手段と、
上記炎検出手段、上記熱起電力検出手段およびガス制御手段に電源を供給する電池とを備えた燃焼装置において、
上記炎検出手段と上記熱起電力検出手段とを所定間隔で交互に切り替えて電源を供給し、一方を作動して他方を休止するセンサ制御手段を備えたことを要旨とする。
【0007】
また、上記課題を解決する本発明の請求項2記載の燃焼装置は、請求項1記載の燃焼装置において、
上記炎検出手段または上記熱起電力検出手段のいずれかから常に検出出力信号が出力するように、上記炎検出手段または上記熱起電力検出手段の少なくとも一方に検出出力信号を遅延させる遅延手段を備えたことを要旨とする。
【0008】
また、上記課題を解決する本発明の請求項3記載の燃焼装置は、請求項1記載の燃焼装置において、
上記センサ制御手段は、上記炎検出手段と上記熱起電力検出手段との切り替え時に、上記炎検出手段と上記熱起電力検出手段との両方に電源供給して両者が同時に作動するラップ期間を備えたことを要旨とする。
【0009】
また、上記課題を解決する本発明の請求項4記載の燃焼装置は、請求項1記載の燃焼装置において、
上記炎検出手段または上記熱起電力検出手段の休止時に、休止側の検出出力信号の出力結果に基づいて、上記検出手段が故障しているか否かを判定する故障判定手段を備えたことを要旨とする。
【0010】
また、上記課題を解決する本発明の請求項5記載の燃焼装置は、
燃焼炎の有無を検出する炎検出手段と、
熱電対による熱起電力が所定レベル以上か否かを検出する熱起電力検出手段と、
上記炎検出手段により燃焼炎が無いと判定された場合または上記熱起電力検出手段により熱起電力が所定レベル以上無いと判定された場合のいずれであってもガス流路を閉じるガス制御手段と、
上記炎検出手段、上記熱起電力検出手段およびガス制御手段に電源を供給する電池とを備えた燃焼装置において、
上記炎検出手段の検出出力信号と上記熱起電力検出手段とからの検出出力信号をガス制御手段に設けた共通の入力ポートに入力すると共に、
上記炎検出手段および上記熱起電力検出手段への電力供給を所定間隔で断続的に休止するセンサ制御手段と、
休止時の検出出力信号に基づいて、上記炎検出手段および上記熱起電力検出手段の故障有無を判定する故障判定手段を備えたことを要旨とする。
【0011】
また、上記課題を解決する本発明の請求項6記載の燃焼装置は、請求項1記載の燃焼装置において、上記炎検出手段と上記熱起電力検出手段とからの検出出力信号が交互に有る場合には所定電圧を、交互に無い場合には電圧レベルを変える電圧変換手段と、
上記電圧を検出する電圧検出手段と、
上記電圧検出手段が検出した電圧に基づいて、上記炎検出手段および上記熱起電力検出手段の故障有無を判定する故障判定手段とを備えたことを要旨とする。
【0013】
上記構成を有する本発明の請求項1記載の燃焼装置は、センサ制御手段が炎検出手段と熱起電力検出手段とを所定間隔で交互に切り替えて電源を供給し、一方を作動しているときに他方を休止する。
従って、炎検出手段は断続的に作動して消費する電池電力を低く抑えるため、点火初期だけでなく燃焼中から燃焼停止まで炎検出手段を作動させることができて、燃焼装置の安全性が向上する。
【0014】
また、上記構成を有する本発明の請求項2記載の燃焼装置は、請求項1記載の燃焼装置において、
遅延手段が炎検出手段または熱起電力検出手段の少なくとも一方の検出出力信号を遅延する。
従って、センサ制御手段が炎検出手段と熱起電力検出手段とを交互に切り替えたときに、検出手段の立ち上がりが遅れて検出出力信号が途切れてしまう誤作動を防止する。
【0015】
また、上記構成を有する本発明の請求項3記載の燃焼装置は、請求項1記載の燃焼装置において、
センサ制御手段は、炎検出手段と熱起電力検出手段とを所定間隔で交互に切り替え時に、炎検出手段と熱起電力検出手段との両方に電源供給して両者が同時に作動するラップ期間を備えているため、一方の検出手段の立ち上がりが遅れても検出出力信号が途切れない。従って、センサ制御手段により炎検出手段と熱起電力検出手段とを交互に切り替えたときに、一方の検出手段の立ち上がりが遅れて検出出力信号が途切れてしまう誤作動を防止する。
【0016】
また、上記構成を有する本発明の請求項4記載の燃焼装置は、請求項1記載の燃焼装置において、
故障判定手段は、炎検出手段または熱起電力検出手段の休止時に、休止側の検出出力信号の出力結果に基づいて、検出手段が故障しているか否かを判定する。
従って、休止時に炎検出手段と熱起電力検出手段の故障判定をするため、信頼性が向上する。
【0017】
また、上記構成を有する本発明の請求項5記載の燃焼装置は、炎検出手段の検出出力信号と熱起電力検出手段とからの検出出力信号をガス制御手段に設けた共通の入力ポートに入力する。更に、センサ制御手段が炎検出手段および熱起電力検出手段への電力供給を所定期間休止し、故障判定手段は、休止時の検出出力信号に基づいて、炎検出手段および熱起電力検出手段の故障有無を判定する。
即ち、休止時に、本来なら検出出力信号が無いはずにもかかわらず、有る場合には、故障判定手段が炎検出手段または熱起電力検出手段のいずれか一方を故障と判定する。
従って、検出出力信号を共通の入力ポートに入力できるためポート数を減らすことができる。また、入力ポートが共通であっても、休止時に炎検出手段と熱起電力検出手段との故障判定ができるため信頼性が向上する。
【0018】
また、上記構成を有する本発明の請求項6記載の燃焼装置は、請求項1記載の燃焼装置において、
電圧変換手段は、炎検出手段と熱起電力検出手段とからの検出出力信号が交互に有る場合に所定電圧を、交互に無い場合に電圧レベルを変えて出力する。
そして、電圧検出手段がこの電圧を検出し、検出した電圧に基づいて、故障判定手段が炎検出手段および熱起電力検出手段の故障有無を判定する。
従って、炎検出手段と熱起電力検出手段、双方からの検出出力信号を電圧変換手段でまとめることができる。
また、炎検出手段と熱起電力検出手段との両方を休止することなく、いずれか一方を作動させながら故障判定をするため信頼性が向上する。
【0019】
【発明の実施形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の燃焼装置としての元止め式ガス湯沸器について、図16の概略図に基づいて説明する。
水入口からの給水経路には、操作ボタン17による手動操作によって流路を開閉する水栓19が設けられ、その下流には水圧応動装置1が設けられる。水圧応動装置1には、前後に移動自在なダイアフラム15が設けられ、このダイアフラム15で仕切って一次室13と二次室12とが形成される。
また、水圧応動装置1の一次室13への入路には、ダイアフラム15と同軸上に、給水圧の変動が生じても流量を一定に保つ水ガバナ16が設けられる。
また、一次室13から続く流路には、湯温調節部18が設けられる。
湯温調節部18で流路は、ベンチュリー22を経由し熱交換器23へ通じた後出湯口に至る。
このベンチュリー22は、流路を絞ると共に、流路と直角方向に横孔22aが設けられ、この横孔22aから導通路24により水圧応動装置1の二次室12に通じる。
【0020】
スピンドル37は、水圧応動装置1から移動力を伝える水側軸14と同一軸線上に設けられ、下流方向(図右方向)に戻しバネ32で付勢され、水圧応動装置1に通水による圧力差が生じると左方への移動力が働く。
また、この移動力が戻しバネ32力に打ち勝つとスピンドル37を図の左方向に前進させ、後述するマグネット式安全弁33、開弁装置34、給水自動ガス弁4を作動する。
【0021】
また、図15に示すように、マグネット式安全弁33は、ガス流路の上流側の弁室35に設けられる。その弁軸36の一端にはバネ45により閉止方向に付勢された弁体43が流路本体10のシート部38と接離可能に設けられる。また、弁軸36の他端には吸着片46が電磁石の吸着面47と向い合って設けられる。
【0022】
マグネット式安全弁33の下流には、開弁装置34がマグネット式安全弁33と向い合って同一の軸線上に配置され、水圧応動装置1の移動を伝えるスピンドル37の先端に同軸に挿通される。
開弁装置34は、マグネット式安全弁33を開弁し吸着に至るまではスピンドル37と係合し一体となって動き、マグネット式安全弁33を開き切った後、スピンドル37の前進移動によりスピンドル37との係合を開放して、マグネット式安全弁33が閉弁可能な位置までスピンドル37上を摺動して後退する。通水が停止されると水圧応動装置1によりスピンドル37が当初の停止位置まで戻ると、開弁装置34とスピンドル37とが係合復帰する関係に構成される。
【0023】
開弁装置34の下流には、スピンドル37に摺動可能に挿通された給水自動ガス弁4が設けられ、バルブバネ39で下流方向に閉止するように付勢され、流路本体10のシート部40と接離することにより弁体との区間で第2の弁室41を形成している。
また、スピンドル37には給水自動ガス弁4を開弁するための押部材42が設けられる。マグネット式安全弁33の開弁完了後でスピンドル37と開弁装置34との係合が解けた後に、給水自動ガス弁4は、スピンドル37の押部材42に押されて開弁される。
この給水自動ガス弁4の下流には、操作ボタン17によって、バーナ27へのガス供給経路を開閉する器具栓25が設けられる。
【0024】
電磁石の吸着面をもつU字型の鉄芯33aには、コントローラ5と接続されるコイル33bが設けられ、通電されることによって鉄芯33aに電磁力を発生する。
開弁装置34によって弁体43が開弁されると、吸着片46と鉄芯33aとが圧接され、電池電力によりコントローラ5からコイル33bへ通電が行なわれ、瞬時に吸着片46を吸着して弁体43を開弁保持する。
【0025】
燃料ガスを燃焼するバーナ27には、放電により燃料ガスへ着火する点火用電極21と、燃焼炎Fを検出するフレームセンサ31とが設けられ、バーナ27に隣接して酸素濃度の低下により敏感に燃焼状態が変化するセンシングバーナ28とが設けられる。
【0026】
センシングバーナ28には、燃焼炎Fに加熱されて熱起電力を発生する一次熱電対29が設けられ、熱交換器23下部の燃焼室26には、排気詰り検出用開口26aからの排気熱により加熱されて熱起電力を発生する二次熱電対30が設けられる。
一次熱電対29は、室内が燃焼排ガスによって酸欠雰囲気となると、一次熱電対29を加熱しているセンシングバーナ28の燃焼炎Fがリフティング(飛火)を起こし始め、熱起電力を低下する。
一方、二次熱電対30は、一次熱電対29に対して逆起電力を発生するように逆極性に直列接続され、熱交換器23のフィン閉塞の程度につれて熱起電力を上昇し、一次熱電対29と二次熱電対30との合成した熱起電力(以下、合成起電力と呼ぶ)を低下する。
そして、酸欠状態、熱交換器23の閉塞状態、不着火、または燃焼炎Fの消失等の事態が発生すると、熱電対の合成起電力が所定レベル以下に低下し、コントローラ5は、マグネット式安全弁33への通電を停止してガス流路を閉弁し、不完全燃焼を防止する。
【0027】
点火・消火操作を行う操作ボタン17には、点火操作時にONし、次の消火操作までON状態を維持する操作スイッチ50が設けられる。
また、スピンドル37の移動による位置を検出して、マグネット式安全弁33の開弁開始直前位置を検出する第1水圧スイッチ49aと、給水自動ガス弁4の開弁開始直後位置を検出する第2水圧スイッチ49bとがスピンドル37近傍に設けられる。
そして、電池電力により、点火用電極21への放電、フレームセンサ31による燃焼炎Fの検出、マグネット式安全弁33の開弁保持等を行うコントローラ5が設けられ、第1水圧スイッチ49aと第2水圧スイッチ49bの信号線がコントローラ5にそれぞれ接続される。
【0028】
コントローラ5は、図1に示すように、操作スイッチ50と第1水圧スイッチ49aとを直列に介して電力を供給する乾電池6と、ガス湯沸器が過熱状態になった場合に溶断する温度ヒューズ9を介してマグネット式安全弁33のコイル33bとに接続される。
また、バーナ27に連続放電をして燃料ガスに点火する点火用電極21と、熱起電力を検出する一次熱電対29および二次熱電対30と、燃焼炎Fを検出するフレームセンサ31と、給水自動ガス弁4の開弁位置を検出する第2水圧スイッチ49bとに接続される。
【0029】
また、コントローラ5内には、制御部の中枢で燃焼制御を行うマイコン7と、マイコン7を駆動する電源回路59と、マイコン7の動作タイミングをとるクロック回路54と、電池電圧の低下を検出する電圧監視回路61と、電池電圧の低下時に電池交換ランプ8を点灯する報知回路52と、電池電圧が所定レベル以下となった場合にマイコンの作動停止を行ってマイコン7を初期化するリセット回路51と、マグネット式安全弁33を開弁保持する開弁保持回路57と、マイコンのパルス信号が無い異常時にマグネット式安全弁33を閉弁するパルス検出回路58と、高電圧を生じるイグナイタ回路53と、燃焼炎を検出する炎検出回路56と、熱起電力が所定レベル以上あるか否かを検出する熱起電力検出回路55と、給水自動ガス弁4の開閉状態を検出する第2水圧スイッチ検出回路60とが設けられる。
【0030】
また、マイコン7は、周知の算術論理演算回路を構成するCPU、制御プログラムを記憶するROM、演算処理中に各種のデータを一時的に記憶するRAM等から構成される。
このマイコン7のソフトウェアによる機能は、大別すると、通電時にリセット回路51が作動することによりコントローラ5のマイコン7を初期化するリセット部7aと、電圧監視回路61からの検出信号により乾電池6の電圧が所定レベル以下に低下するか否かを監視する電圧監視部7bと、開弁保持回路57へ制御信号を出してマグネット式安全弁33のコイル33bに通電して開弁保持する開弁保持部7cと、パルス検出回路58へ制御信号を出して開弁状態を維持するだけの小電流(保持電流と呼ぶ)に切り替える電流切替部7dと、第2水圧スイッチ検出回路60からの検出信号により給水自動ガス弁4の開閉状態を判定する開弁判定部7eと、合成起電力を検出する熱起電力検出回路55からの検出信号により燃焼状態を監視する熱起電力検出部7fと、燃焼炎を検出する炎検出回路56からの検出信号により燃焼炎Fの有無を監視する炎検出部5gと、熱起電力検出回路55(熱起電力検出部7fを含む)と炎検出回路56(炎検出部7gを含む)とを交互に間欠に作動させるセンサ制御部7hと、高電圧を生じるイグナイタ回路53を点火操作時に働かせて燃料ガスに点火するイグナイタ部7iと、
電池電圧の低下時に報知回路52を作動して電池交換を知らせる報知部7jと、連続燃焼時間を制限(例えば20分)して消し忘れを防止すると共に、各部の作動タイミングを制御するタイマ部7kとから構成される。
【0031】
次に、ガス湯沸器の点火・消火動作をコントローラ5の処理についてのフローチャート図9を用いて説明する。
点火に際して操作ボタン17が押動されると、連動して機械的に器具栓25と水栓19とが開かれると共に、、操作スイッチ50が0Nする(S20)。
また、水栓19が開かれて通水されることにより水圧応動装置1が働いて第1水圧スイッチ49aがONし(S21)、コントローラ5の電圧監視部7bは電池電圧が所定電圧以上(2.1v以上)あるか否かを判断する(S22)。
この場合に、所定電圧未満であると、電池交換ランプ8を点灯して燃焼を開始しない(S32)。
所定電圧以上あると、ステップ23に進み、開弁保持部7cが水圧押動装置1に連動する開弁装置34により押動開弁されたマグネット式安全弁33へ通電すると共に、イグナイタ部7iがイグナイタ(図略)へ電源を供給して点火用電極21からバーナ27へ連続放電し(S23)、燃料ガスに点火して燃焼が開始される。
ステップ24では、第1水圧スイッチ49aが0NしてからTa秒以内(2秒以内)に第2水圧スイッチ49bがONされたか否かによって、水圧応動装置1によって給水自動ガス弁4の開弁が正常に行われたか否かを開弁判定部7eが判定する(S24)。
第2水圧スイッチ49bがOFFのままであれば、直ちに、イグナイタ部7iによる連続放電と、開弁保持部7cによるマグネット式安全弁33への通電を停止して燃料ガス流路を閉じる(S33)。
給水自動ガス弁4の開弁が正常であれば、燃料ガスに確実に着火させるため第2水圧スイッチ49bがONされてからTb秒(0.7秒)経過してから(S25)イグナイタ部7iによる連続放電を停止し、開弁保持部7cの電流切替部7dがマグネット式安全弁33の電流を開弁維持するだけの小電流に切り替える(S26)。
そして、ステップ27にてフレームセンサ31からの炎電流により炎検出部7gが燃焼炎Fの有無を判定し(S27)、炎なしと判定した場合には、開弁保持部7cによるマグネット式安全弁33への通電を停止して燃料ガス流路を閉じる(S33)。
そして、炎有りと判定した場合には、第2水圧スイッチ49bがONされてからTc秒(6秒)経過後に(S28)、ステップ29において熱電対の合成起電力が所定レベル以上か否かを熱起電力検出部7fが判定する。
燃焼中には、フレームセンサ31による燃焼炎Fと、熱電対の合成起電力との監視が、後述するように交互に休止しながら続けられ(S29〜S31)、燃焼炎Fが消失したり、合成起電力が所定レベル以下となると、開弁保持部7cがマグネット式安全弁33への通電を停止して燃焼を停止する。
そして、第1水圧スイッチ49aがONしてから20分経過するとタイマ部7kが働き、マグネット式安全弁33への通電を停止して燃焼を停止し、ガス湯沸器の消し忘れを防止する(S31)。
【0032】
そして、燃焼中に、通水が停止されれば、給水自動ガス弁4がスピンドル37の後退により閉弁して燃焼を停止すると共に、第2水圧スイッチ49b、第1水圧スイッチ49aがOFFされて、コントローラ5への電力供給が停止される。
同様に、燃焼中に消火操作がされれば、機械的に器具栓25と水栓19とを閉じると共に、操作スイッチ50がOFFされて、コントローラ5への電力供給が停止され、マグネット式安全弁33を閉弁して燃焼を停止する。
【0033】
次に、コントローラ5のマイコン7におけるセンサ制御部7hについて説明する。
センサ制御部7hは、燃焼中に、炎検出部7gと熱起電力検出部7fとを常時働かせるのではなく、電池電力を節約するため、交互に間欠に作動させる。
つまり、図6に示すように、炎検出回路への電力供給と熱起電力検出回路への電力供給を常時行うのでは無く、図2に示すように、炎検出回路への電力供給と熱起電力検出回路への電力供給を交互に間欠に休止する。
この場合に、各回路の出力に応答遅れが生じてるとマグネット式安全弁33が閉弁してしまうため、同時に電力供給するラップ期間Tx(重なり合う期間)を設けて応答遅れに伴う誤作動を防止する。
この間欠電力供給による休止期間(T1〜T2またはT3〜T4)は、炎検出回路による休止期間(T1〜T2)が長いほど失火時の生ガスの放出時間が長く、熱起電力検出回路による休止期間(T3〜T4)が長いほど不完全燃焼防止装置の応答時間が長くなる。
しかし、休止期間を設けても短ければ実使用上に差し支えなく、休止期間を設けることで消費電力を節約できる。
そこで、許容できる休止期間を0.5秒に設定し、検出回路を交互に間欠に休止して電池電力を節約する。
【0034】
次に、センサ制御ルーチンについて、更に詳しく説明する。
図9のステップ29〜30にて、燃焼開始後に炎検出と熱起電力の検出が開始されると、図8に示すセンサ制御ルーチンが開始される。
センサ制御部7hは、ステップ1により炎検出回路に電力を供給して炎検出部7gにより炎検出を開始すると共に、ステップ2で熱起電力検出回路に電力供給して熱起電力検出部7fにより合成起電力の検出を開始し、同時に、休止期間をカウントするタイマをリセットする。
このタイマカウントの開始からT1秒経過(S3)すると、図2のタイムチャートに示すように、炎検出回路への電力供給を休止(S4)し、T2秒経過(S5)した時点で炎検出回路への電力供給を再開(S6)する。
また、T3秒経過(S7)した時点で今度は熱起電力検出回路への電力供給を休止(S8)する。
そして、T4秒経過(S9)した時点でステップ2に戻ってタイマをリセットすると共に、熱起電力検出回路への電力供給を再開する。
このように、各々の回路に同時に電力供給するラップ期間Txを設けつつ、交互に電力供給・休止を繰り返す。
【0035】
次に、ガス湯沸器における具体的な回路構成の一例を図10を用いて説明する。
ガス湯沸器の燃焼制御を行うコントローラ5は、制御部の中枢に設けられるマイコン7と、電圧監視回路61と、報知回路52と、リセット回路51と、パルス検出回路58と、開弁保持回路57と、炎検出回路56と、熱起電力検出回路55と、第2水圧スイッチの検出回路60と、電源回路59と、クロック回路54とから構成される。
【0036】
電圧監視回路61は、電池電圧Vcc1が第1の所定電圧レベル以上(2.1v)であるか否かを監視する第1のリセットIC(IC3)から構成され、マイコン7の入力ポートPI1に接続される。
【0037】
報知回路52は、点灯して電池交換時期を使用者に知らせる電池交換ランプ8と、マイコン7の出力ポートPO6にベースが接続されて、電池電圧Vcc1が2.1v以下に低下したことをマイコン7が検出した場合に、電池交換ランプ8を点灯するトランジスタQ9とから構成される。
【0038】
リセット回路51は、電池電圧Vcc1が第1の所定電圧レベル以上(1.8v)か否かを監視し、所定レベル以下となった場合には、マイコンの作動停止を行うと共に、マイコン7を初期化する第2のリセットIC(IC4)から構成され、マイコン7の入力ポートRESETに接続される。
【0039】
パルス検出回路58は、マグネット式安全弁33への通電ラインに設けられるトランジスタQ1(PNP型)と、このトランジスタQ1をON/OFFするトランジスタQ4(NPN型)とから構成され、トランジスタQ1のベースはエミッタ接地されたトランジスタQ4のコレクタに接続され、トランジスタQ4のベースは、コンデンサを介してマイコン7の出力ポートPO1に接続される。
マイコン7が正常な場合には、マイコン7側からパルス信号が出力されてトランジスタQ4をONし、マイコン7が暴走してLoまたはHiを出力し続ける場合は、コンデンサによりトランジスタQ4がOFFしてQ1をOFFし、マグネット式安全弁33への通電ラインを遮断する。
従って、パルス検出回路58はマイコン7の故障有無を監視している。
【0040】
開弁保持回路57は、パルス検出回路58から続くマグネット式安全弁33への通電ラインに設けられ、マイコン7の制御信号によって作動する(PNP型)第1トランジスタQ2(PNP型)と、第2トランジスタQ3(PNP型)とから構成される。
第1トランジスタQ2のエミッタは、電力供給ラインであるトランジスタQ1のコレクタに接続され、第1トランジスタQ2のコレクタに第2トランジスタQ3のエミッタが接続され、第2トランジスタQ3のエミッタとコレクタ間は抵抗を介して接続され、第2トランジスタQ3のコレクタが温度ヒューズ9を介してマグネット式安全弁33に接続される。
また、第1トランジスタQ2のベースは、マイコン7の出力ポートPO2(コイル33bへの通電制御信号出力ポート)に接続され、第2トランジスタQ3のベースは、出力ポートPO4(マグネット式安全弁33への通電流を小電流に切り替える切替制御信号出力ポート)に接続される。
そして、マイコン7の開弁保持部7cが第1トランジスタQ2をON/0FFしてマグネット式安全弁33への通電を制御し、電流切替部7dが第2トランジスタQ3をOFFしてマグネット式安全弁33への通電電流を小電流に切替えて電池電力を節約する。
【0041】
炎検出回路56は、マイコン7の出力ポートPO4にベースを接続した回路駆動用のトランジスタQ5(PNP型)と、このコレクタに接続されて交流波形を発振するトランスと、炎に通電された交流波形の電流から炎の整流作用を利用して炎が有る時にOFFし炎の無い時にONするFETと、FETがOFFからONになるとOFFするトランジスタQ7(NPN型)とから構成される。
また、トランジスタQ7のコレクタがマイコン7の入力ポートPI2に接続され、同様の回路が並列に設けられ、トランジスタQ6(NPN型)のコレクタがマイコン7の入力ポートPI3に接続される。
【0042】
熱起電力検出回路55は、回路駆動用のトランジスタQ8と、一次熱電対29と二次熱電対30との合成起電力が所定レベル以上あるか否かを検出する起電力検知IC1と、並列に設けられて合成起電力を検出する起電力検知IC2とから構成される。
トランジスタQ8(PNP型)のコレクタは起電力検知IC1と起電力検知IC2とに接続され、ベースがマイコン7の出力ポートPO5に接続される。
また、起電力検知IC1と起電力検知IC2は、マイコン7の入力ポートPI4とPI5にそれぞれ接続される。
【0043】
また、高電圧を生じるイグナイタ回路53がマイコン7の出力ポートPO7に接続され、給水自動ガス弁4の開閉によってON/OFFする第2水圧スイッチの検出回路60がマイコン7の入力ポートVcc2に接続される。
更に、マイコン7を動作させるためのクロック回路54が入力ポートCL、CLに接続され、操作スイッチ50と水圧スイッチ49a、49bとのONによりマイコン7を駆動する電源回路59がマイコン7の入力ポートVcc1に接続される。
【0044】
以上の構成により、点火操作が行われると、操作スイッチ50および水圧スイッチ49a、49bがONし、開弁保持回路57が働いてマグネット式安全弁33のコイル33bに通電し、開弁装置34により開弁されたマグネット式安全弁33を開弁状態に保持する。
この場合に、電圧監視回路61は電池電圧Vcc1が所定レベル以下とならないか否かを監視し、イグナイタ回路53は点火用電極21からバーナ27へ連続放電して燃料ガスに点火して燃焼を開始する。
また、点火初期には、マイコン7の出力ポートPO5をHiにして、炎検出回路56だけを作動させ、燃焼炎Fの有無を監視する。
そして、点火から所定時間経過後に燃焼が開始されると、マイコン7の出力ポートPO5とPO4とを交互にLoとHiにすることにより、炎検出回路56と熱起電力検出回路55への電力供給を交互に行う。
そして、炎検出回路56と熱起電力検出回路55とが交互に間欠に燃焼炎Fと熱起電力とを検出し、マイコン7の炎検出部7gまたは熱起電力検出部7fが異常と判定した場合には、開弁保持回路57がマグネット式安全弁33のコイル33bへの通電を停止して燃焼を停止する。
従って、炎検出回路56と熱起電力検出回路55を間欠的に休止することにより電力消費を低く抑え、点火初期だけでなく燃焼中から燃焼停止まで炎検出回路56を作動させることができ、燃焼装置の安全性が向上する。
【0045】
次に、炎検出回路56に間欠電力供給を行う第2実施例を説明する。
第2実施例は、炎検出回路56および熱起電力検出回路55への電力供給を交互に間欠に行うのではなく、炎検出回路56だけを間欠に作動させる点が異なる。
つまり、図3に示すように、センサ制御部7hは、点火操作後に、熱起電力検出回路55を連続して作動させながら消費電力の大きい炎検出回路56だけを間欠に作動させる。
従って、この場合には、炎検出回路56による間欠休止分の電池電力を節約する。
【0046】
また、第3実施例を図4を用いて説明する。
第3実施例は、炎検出回路56および熱起電力検出回路55への電力供給を間欠に行う点で第1実施例と同じであるが、間欠電力供給でのラップ期間Txを設けない点が異なる。
センサ制御部7hは、点火操作後に、炎検出回路56および熱起電力検出回路55(以下、両方を区別しない場合には検出回路と呼ぶ)とを交互に間欠に作動させると、例えば、図7の(イ)に示すように、熱起電力検出回路55が検出を開始するまでに応答遅れ時間Tz1があるとマグネット式安全弁33を開弁保持する電力供給制御信号が中断してしまう。
そこで、図11に示すように、炎検出回路56および熱起電力検出回路55の出力側にそれぞれ遅延用コンデンサC1、C2、C3、C4を設ける。
このため、図7の(ロ)に示すように、交互に間欠に電力供給しても出力が時間Tz2遅延するため、検出回路が正常である限りマグネット式安全弁33への電力供給制御信号が中断しないことになる。
従って、第3実施例では、炎検出回路56および熱起電力検出回路55へ交互に間欠に電力供給する際に、余分なラップ期間Txを設ける必要が無く、第1および第2実施例よりも休止時間を長くすることができ、電池電力を更に節約できる。
尚、遅延用コンデンサによる遅延時間Tz2は応答遅れ時間Tz1より大きく設定し、いずれかの検出回路の出力を常に検出できるように設定する。
また、遅延用コンデンサは、検出回路の双方に設けることに限定されず、いずれか一方の検出回路のみに設けることにより、一方の出力だけを遅延させてラップさせても良い。
【0047】
以上により、本実施例に挙げたガス湯沸器では、検出回路を間欠に休止して電力消費を低く抑えることで、乾電池仕様の器具であっても、燃焼中から燃焼停止まで炎検出回路56によって炎検出を行うことができるため、燃焼炎が消失した場合の生ガス放出時間が短くなって安全性が向上する。
【0048】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、図12に示すように、熱起電力出力信号線L1、L2、燃焼炎出力信号線L3、L4をマイコン7の入力ポートPI5、PI4、PI2、PI3に
それぞれ接続せずに、燃焼炎出力信号線L3と熱起電力出力信号線L2とをマイコン7の入力ポートPI2に接続し、燃焼炎出力信号線L4と熱起電力出力信号線L1とをマイコン7の入力ポートPI3に接続しても良い。
この場合に、センサ制御部7hには、図5に示すように、熱起電力検出部7fと炎検出部7gの双方を同時に間欠に休止する休止機能を設け、この休止期間Ty中に、開弁保持部7cによるマグネット式安全弁33への強制通電を維持しながら、休止期間Ty中の検出結果により検出回路の故障判定を行う故障判定機能を設ける。
従って、熱起電力検出回路55と炎検出回路56の出力信号線を1つのポートに接続することによりマイコン7のポート数を少なくすることができる。
【0049】
また、このセンサ制御部7hに設ける休止機能は、双方を同時に休止する休止機能を設けずに、炎検出回路56と熱起電力検出回路55とを交互に間欠に作動させながら検出回路の故障判定を行っても良い。
例えば、図13に示すように、エミッタ接地してベースに熱起電力検出回路55からの熱起電力出力信号線L1(L2)を(NPN型)トランジスタQ11に、炎検出回路56からの燃焼炎出力信号線L3(L4)を(NPN型)トランジスタQ10に接続し、それぞれのコレクタに各々抵抗R3、R2を介して並列に接続してプルアップ抵抗R1を介した電源側に接続し、抵抗R2およびR3とプルアップ抵抗R1間を電圧レベルを検出するマイコン7のA/D入力ポートPI8に接続しても良い。
マイコン7は、検出回路の双方を同時に休止することなく、抵抗R2およびR3とプルアップ抵抗R1との分圧値を検出することにより検出回路の故障判定を行うことができる。
例えば、抵抗R1、R2、R3を10kΩにし、電池電圧Vcc1を3Vにした場合に、図14に示すように、正常時には、出力電圧が1.5Vで変化しないが
トランジスタQ10、Q11の一方がON故障している場合には、出力電圧が1.5Vと1Vのパルス波形となる。また、トランジスタQ10、Q11の一方がOFF故障している場合には、出力電圧が1.5Vと3Vのパルス波形となる。
従って、この場合には、熱起電力出力信号線L1(L2)と燃焼炎出力信号線L3(L4)とをマイコン7の入力ポートに個々に接続するのでは無く、抵抗R2およびR3とプルアップ抵抗R1間を1つのポートに接続することによりマイコン7のポート数を少なくできる。
また、炎検出回路56と熱起電力検出回路55の作動を双方とも休止することなく故障判定ができる。
即ち、故障判定をしているときであっても、いずれかの検出回路が常に働いているので安全性が更に向上する。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載の燃焼装置によれば、炎検出手段と熱起電力検出手段とは交互に休止するため、炎検出手段および熱起電力検出手段の消費電力を低く抑える。
【0052】
また、請求項2または3記載の燃焼装置によれば、請求項1の効果に加え、炎検出手段と熱起電力検出手段とを交互に切り替えたときに、立ち上がり遅れに伴う誤作動を防止する。
【0053】
また、請求項4記載の燃焼装置によれば、請求項1の効果に加え、休止時に検出回路の故障判定をするため燃焼装置の信頼性が向上する。
【0054】
また、請求項5記載の燃焼装置によれば、炎検出手段および熱起電力検出手段の消費電力を低く抑え、電池寿命を短くすることなく、点火初期ばかりでなく燃焼中から燃焼停止まで燃焼炎の有無を検出するため、安全性が向上する。しかも、炎検出と熱起電力検出との検出出力信号線を共通のポートに接続してポート数を少なくすると共に、故障判定をするため燃焼装置の信頼性が向上する。
【0055】
また、請求項6記載の燃焼装置によれば、請求項1の効果に加え、炎検出手段と熱起電力検出手段、双方からの検出出力信号を電圧変換手段でまとめることができ、例えば、電圧検出手段を備えたマイコンの場合ではポート数を減らすことができる。
また、炎検出手段と熱起電力検出手段との両方を休止することなく、いずれか一方を作動させながら故障判定をするため信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての燃焼装置におけるコントローラの概略構成図である。
【図2】第1実施例に係る間欠休止を示す図である。
【図3】第2実施例に係る間欠休止を示す図である。
【図4】第3実施例に係る間欠休止を示す図である。
【図5】同時タイミングでの間欠休止を示す図である。
【図6】間欠休止をしない場合を示す図である。
【図7】コンデンサの有無による検出出力の比較図である。
【図8】センサ制御ルーチンにおける間欠休止のフローチャートである。
【図9】ガス湯沸器の作動フローチャートである。
【図10】一実施例としてのコントローラの回路例である。
【図11】出力回路にコンデンサを設けたコントローラの回路例である。
【図12】入力ポートを共有するコントローラの回路例である。
【図13】双方の検出回路出力を統合したコントローラの回路例である。
【図14】出力回路の分圧値により故障検出をするコントローラの回路例である。
【図15】マグネット式安全弁、開弁装置および給水自動ガス弁の関係を示す図である。
【図16】ガス湯沸器の概略構成図である。
【符号の説明】
5 コントローラ
7 マイコン
7a リセット部
7b 電圧監視部
7c 開弁保持部
7d 電流切替部
7e 開弁判定部
7f 熱起電力検出部
7g 炎検出部
7h センサ制御部
7i イグナイタ部
33 マグネット式安全弁
55 熱起電力検出回路
56 炎検出回路
57 開弁保持回路
Claims (6)
- 燃焼炎の有無を検出する炎検出手段と、
点火初期を除いて熱電対による熱起電力が所定レベル以上か否かを検出する熱起電力検出手段と、
上記炎検出手段により燃焼炎が無いと判定された場合または上記熱起電力検出手段により熱起電力が所定レベル以上無いと判定された場合のいずれであってもガス流路を閉じるガス制御手段と、
上記炎検出手段、上記熱起電力検出手段およびガス制御手段に電源を供給する電池とを備えた燃焼装置において、
上記炎検出手段と上記熱起電力検出手段とを所定間隔で交互に切り替えて電源を供給し、一方を作動して他方を休止するセンサ制御手段を備えたことを特徴とする燃焼装置。 - 上記炎検出手段または上記熱起電力検出手段のいずれかから常に検出出力信号が出力するように、上記炎検出手段または上記熱起電力検出手段の少なくとも一方に検出出力信号を遅延させる遅延手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
- 上記センサ制御手段は、上記炎検出手段と上記熱起電力検出手段との切り替え時に、上記炎検出手段と上記熱起電力検出手段との両方に電源供給して両者が同時に作動するラップ期間を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
- 上記炎検出手段または上記熱起電力検出手段の休止時に、休止側の検出出力信号の出力結果に基づいて、上記検出手段が故障しているか否かを判定する故障判定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
- 燃焼炎の有無を検出する炎検出手段と、
熱電対による熱起電力が所定レベル以上か否かを検出する熱起電力検出手段と、
上記炎検出手段により燃焼炎が無いと判定された場合または上記熱起電力検出手段により熱起電力が所定レベル以上無いと判定された場合のいずれであってもガス流路を閉じるガス制御手段と、
上記炎検出手段、上記熱起電力検出手段およびガス制御手段に電源を供給する電池とを備えた燃焼装置において、
上記炎検出手段の検出出力信号と上記熱起電力検出手段とからの検出出力信号をガス制御手段に設けた共通の入力ポートに入力すると共に、
上記炎検出手段および上記熱起電力検出手段への電力供給を所定間隔で断続的に休止するセンサ制御手段と、
休止時の検出出力信号に基づいて、上記炎検出手段および上記熱起電力検出手段の故障有無を判定する故障判定手段を備えたことを特徴とする燃焼装置。 - 上記炎検出手段と上記熱起電力検出手段とからの検出出力信号が交互に有る場合には所定電圧を、交互に無い場合には電圧レベルを変える電圧変換手段と、
上記電圧を検出する電圧検出手段と、
上記電圧検出手段が検出した電圧に基づいて、上記炎検出手段および上記熱起電力検出手段の故障有無を判定する故障判定手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
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