JP3990639B2 - 画像処理装置、画像処理方法、および画像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶パネルなどのマトリクス型画像表示装置に関するものであり、特に、階調変化速度を改善するためのフレームデータ補正量出力装置、フレームデータ補正装置、フレームデータ表示装置、垂直エッジ検出装置、垂直エッジ強度信号出力装置、およびフレームデータ補正量出力方法、フレームデータ補正方法、フレームデータ表示方法、垂直エッジ検出方法、垂直エッジ強度信号出力方法に関する。
【0002】
【従来の技術1】
従来の液晶パネルにおいては、1フレームのデジタル画像データを記憶する画像メモリを設けると共に、上記デジタル画像データと上記画像メモリから1フレーム遅れて読み出される画像データとをレベル比較して階調変化信号を出力する比較回路を設け、この比較回路により両比較データのレベルが同じであると判断された場合には通常の液晶駆動電圧を選択して液晶パネルの電極を表示駆動し、上記両比較データのレベルが同じでないと判断された場合には上記通常の液晶駆動電圧より高い液晶駆動電圧を選択して液晶パネルの電極を表示駆動するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【従来の技術2】
従来の液晶パネルにおいて、入力信号が、たとえばTV信号などのインターレース(飛び越し走査)信号である場合、インターレース信号をプログレッシブ(順次走査)信号に変換する順次走査変換回路を組み合わせて、階調変化時に通常よりも大きく変換された液晶パネルの駆動電圧をさらに補正を行い、インターレース信号入力時の液晶パネルでの表示性能を改善させている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−189232号公報(第2頁、図1)
【特許文献2】
特開平4−288589号公報(第5頁、図16、図15)
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の技術1のように、階調変化速度は階調変化時の液晶駆動電圧を通常の液晶駆動電圧よりも大きくすることにより、液晶パネルの応答速度を高めることで改善することができる。
【0006】
しかし、入力信号が例えばNTSC信号の様なインターレース信号の場合、垂直周波数成分が高い部分にはサンプリング定理による折り返し妨害としてフリッカ妨害(ちらつき)を含んでいる。また、この妨害成分は1フレーム毎に階調が変化する妨害である。したがって、上記従来の技術1のような信号処理ではこの妨害成分についても強調することになるため、液晶パネルで表示される映像の品位を低下させてしまうという不具合がある。
【0007】
また、上記従来の技術2では、入力信号がたとえばTV信号などのインターレース(飛び越し走査)信号である場合、インターレース信号をプログレッシブ(順次走査)信号に変換する順次走査変換回路を組み合わせている。そして、階調変化時に通常よりも大きく変換された液晶パネルの駆動電圧をさらに補正し、インターレース信号入力時の液晶パネルでの表示性能の改善を行うとともに、階調変化時の液晶パネルの駆動電圧を通常の駆動電圧よりも大きくしている。これにより、液晶の応答速度を速めることで階調変化速度を向上させている。
【0008】
しかし、上記従来の技術2は、順次走査変換回路の追加にともない、フレームメモリ等、種々の回路を備える必要が生じるため、従来の技術1に比べて装置を構成する回路規模が大きくなる。
【0009】
また、上記従来の技術2では入力信号がインターレース信号の場合に限定される。したがって、例えば、TVチューナなどを備えた家庭用コンピュータのように、フリッカ妨害等の妨害成分を含んだままの入力インターレース信号を処理した後、信号(プログレッシブ信号)を出力する場合には対応できないという問題がある。
【0010】
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、第1の目的は、液晶パネル等を用いた画像表示装置において、液晶の応答速度を改善するとともにフリッカ妨害の影響の少ない画像(以下、画像をフレームともいう。)を表示するため、表示するフレームにおいてフリッカ妨害が無い部分では階調変化速度を向上させるように液晶駆動信号を補正するための補正量を、フリッカ妨害がある部分では当該フリッカ妨害の程度に応じて液晶駆動信号を補正するための補正量を出力することが可能なフレームデータ補正量出力装置、およびフレームデータ補正量出力方法を得るものである。
【0011】
また、第2の目的は、前記フレームデータ補正量出力装置、または前記フレームデータ補正量出力方法によって出力された補正量によって、液晶駆動信号を補正することで、前記液晶の階調変化速度を調整することが可能なフレームデータ補正装置、またはフレームデータ補正方法を得るものである。
【0012】
また、第3の目的は、フレームメモリの容量を削減した場合においても、液晶の階調変化速度を調整することが可能なフレームデータ補正装置、またはフレームデータ補正方法を得るものである。
【0013】
また、第4の目的は、前記フレームデータ補正装置、または前記フレームデータ補正方法によって補正された、液晶駆動信号に基づいて前記液晶パネル等にフリッカ妨害の影響の少ない画像を表示することが可能なフレームデータ表示装置、およびフレームデータ表示方法を得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この発明による画像処理装置は、液晶に印加される電圧に対応する画像の各画素の階調値を表す画像データを、前記各画素における階調値の変化に基づいて補正して出力する画像処理装置であって、
現フレームの画像データを符号化することにより当該現フレームの画像データに対応する符号化画像データを出力する符号化手段と、
前記符号化手段により出力される符号化画像データを復号化して前記現フレームの画像データに対応する第1の復号化画像データを出力する第1の復号化手段と、
前記符号化手段により出力される符号化画像データを1フレームに相当する期間遅延することにより、前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する符号化画像データを出力する遅延手段と、
前記遅延手段により出力される符号化画像データを復号化して前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する第2の復号化画像データを出力する第2の復号化手段と、
前記第1の復号化画像データ、および前記第2の復号化画像データに基づいて、前記現フレームの画像の階調値を補正するための補正データを出力する補正データ出力手段と、
前記現フレームの画像データに含まれるフリッカ成分を検出し、フリッカ検出信号を出力するフリッカ検出手段と、
前記フリッカ検出信号に基づいて、前記補正データの値を調整するデータ補正手段と、
調整された前記補正データに基づいて、前記現フレームの画像データを補正する手段とを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1による画像表示装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態1による画像表示装置において、画像信号は入力端子1に入力される。
【0016】
入力端子1に入力された画像信号は、受信手段2によって受信される。そして、受信手段2によって受信された画像信号は、デジタル形式のフレームデータDi2(以下、フレームデータを画像データともいう。)としてフレームデータ補正装置3に出力される。ここで、前記フレームデータDi2とは入力される画像信号に含まれるフレームの階調数、色差信号等に対応するデータをいう。また、前記フレームデータDi2は、入力される画像信号に含まれるフレームのうち、フレームデータ補正装置3によって補正を行う対象とするフレーム(以下、対象フレームという。)に対応するフレームデータである。なお、以下、本実施の形態1においては、前記対象フレームの階調数に対応するフレームデータDi2を補正する場合について説明する。
【0017】
受信手段2によって出力されたフレームデータDi2は、フレームデータ補正装置3によって補正され、補正されたフレームデータDj2として表示手段12に出力される。
【0018】
表示手段12は、フレームデータ補正装置3によって出力されたフレームデータDj2に基づいて、補正された対象フレームを表示する。
【0019】
以下、本実施の形態1におけるフレームデータ補正装置3の動作について説明する。
【0020】
受信手段2によって出力されたフレームデータDi2は、まず、フレームデータ補正装置3における符号化手段4によって符号化される。これによりフレームデータDi2のデータ容量が圧縮される。
【0021】
そして、符号化手段4は前記フレームデータDi2を符号化することによって得られた第1の符号化データDa2を第1の遅延手段5、および第1の復号化手段7に出力する。ここで、符号化手段4におけるフレームデータDi2の符号化方式としては、例えば、JPEGといった2次元離散コサイン変換符号化方式、FBTCやGBTCといったブロック符号化方式、JPEG−LSといった予測符号化方式、JPEG2000といったウェーブレット変換方式など、静止画用の符号化方式であれば任意のものを用いることができる。また、上記静止画のための符号化方式は、符号化前の画像データと復号化された画像データとが完全に一致する可逆符号化方式、および、両者が一致しない非可逆符号化方式のいずれの方式であっても用いることができる。また、画像データによって符号量が変化する可変長符号化方式、および、符号量が一定である固定長符号化方式のいずれの方式であっても用いることができる。
【0022】
符号化手段4から出力された第1の符号化データDa2を受信した第1の遅延手段5は、前記第1の符号化データDa2に対応するフレームの1フレーム前のフレームに対応する第2の符号化データDa1を第2の遅延手段6に出力する。また、前記第2の符号化データDa1は第2の復号化手段8にも出力される。
【0023】
また、符号化手段4から出力された第1の符号化データDa2を受信した第1の復号化手段7は、前記第1の符号化データDa2を復号化して得られる第1の復号化データDb2をフレームデータ補正量出力装置10に出力する。
【0024】
第1の遅延手段5から出力された第2の符号化データDa1を受信した第2の遅延手段6は、前記第2の符号化データDa1に対応するフレームよりもさらに1フレーム前のフレーム、すなわち前記対象フレームよりも2フレーム前のフレームに対応する第3の符号化データDa0を第3の復号化手段9に出力する。
【0025】
また、第1の遅延手段5から出力された第2の符号化データDa1を受信した第2の復号化手段8は、前記第2の復号化データDa1を復号化して得られる第2の復号化データDb1をフレームデータ補正量出力装置10に出力する。
【0026】
第2の遅延手段6から出力された第3の符号化データDa0を受信した第3の復号化手段9は、前記第3の符号化データDa0を復号化して得られる第3の復号化データDb0をフレームデータ補正量出力装置10に出力する。
【0027】
第1の復号化手段7から出力された第1の復号化データDb2、第2の復号化手段8から出力された第2の復号化データDb1、および第3の復号化手段9から出力された第3の復号化データDb0を受信したフレームデータ補正量出力装置10は、対象フレームに対応するフレームデータDi2を補正する補正量Dcを補正手段11に出力する。
【0028】
補正量Dcを受信した補正手段11は当該補正量Dcに基づいて前記フレームデータDi2を補正し、当該補正によって得られるフレームデータDj2を表示手段に12に出力する。
【0029】
なお、補正量Dcは、前記フレームデータDj2に基づいて表示される対象フレームの階調が表示手段12によって表示可能な階調の範囲にあるように補正することが可能な補正量として設定される。したがって、例えば、表示手段が8ビットの階調まで表示可能な場合には、前記フレームデータDj2に基づいて表示される対象フレームの階調が0階調から255階調の範囲にあるように補正可能な補正量として設定される。
【0030】
なお、フレームデータ補正装置3においては、前記符号化手段4、前記第1の復号化手段7、前記第2の復号化手段8、および前記第3の復号化手段9を設けなくとも、フレームデータDi2の補正を行うことは可能である。しかし、前記符号化手段4を設けることによってフレームデータのデータ容量を小さくすることができる。したがって、第1の遅延手段5、または第2の遅延手段6を構成する、半導体メモリ、磁気ディスク等からなる記録手段を削減することが可能となり装置全体として回路規模を小さくすることが可能となる。また、符号化手段4の符号化率(データ圧縮率)を高くすることにより、前記第1の遅延手段5、および前記第2の遅延手段6において前記第1の符号化データDa2、および前記第2の符号化データDa1を遅延するために必要なメモリ等の容量を少なくすることができる。
【0031】
また、復号化手段(第1の復号化手段、第2の復号化手段、および第3の復号化手段)を設け、符号化データ(第1の符号化データDa2、第2の符号化データDa1、および第3の符号化データDb0)を復号化することにより符号化圧縮によって生じる誤差による影響をなくすことが可能となる。
【0032】
以下、本実施の形態1におけるフレームデータ補正量出力装置10について説明する。
【0033】
図2は、図1におけるフレームデータ補正量出力装置10の内部構成の1例である。
図2において、第1の復号化手段7、第2の復号化手段8、および第3の復号化手段9からそれぞれ出力された、第1の復号化データDb2、第2の復号化データDb1、および第3の復号化データDb0は、補正量出力器13、およびフリッカ検出器14にそれぞれ入力される。
【0034】
フリッカ検出器14は、前記第1の復号化データDb2、前記第2の復号化データDb1、および前記第3の復号化データDb0から対象フレームに対応するデータにおけるフリッカ成分に対応するデータに応じて、フリッカ検出信号Efを補正量出力器13に出力する。
【0035】
補正量出力器13は、前記第1の復号化データDb2、前記第2の復号化データDb1、ならびに前記第3の復号化データDb0、およびフリッカ検出信号Efに基づいて、フレームデータDi2を補正する補正量Dcを出力する。
【0036】
補正量出力器13は補正量Dcとして、対象フレームに対応するフレームデータDi2が、フリッカ妨害に対応する成分(以下、フリッカ成分ともいう。)を含まない場合には階調変化速度を向上させる補正量(以下、階調変化速度を向上させる補正量を、階調変化速度補正量、または第1の補正量ともいう。)を、フリッカ妨害に対応する成分を含む場合には当該フリッカ妨害に対応する成分を補正する補正量(以下、フリッカ妨害に対応する成分を補正する補正量を、フリッカ抑制補正量、または第2の補正量ともいう。)、または前記第1の補正量と前記第2の補正量とに基づいて生成される第3の補正量を出力する。
【0037】
図3は、図2おける補正量出力器13の内部構成の一例である。
図3において、階調変化速度補正量出力手段15(以下、階調変化速度補正量出力手段15を第1の補正量出力手段ともいう。)は、フレームデータDi2の階調数を補正する階調変化速度補正量Dvによって構成される図4に示すようなルックアップテーブルを予め備える。そして、前記第1の復号化データDb2と前記第2の復号化データDb1とに基づいて、ルックアップテーブルから前記階調変化速度補正量Dvを第1の係数器18に出力する。
【0038】
フリッカ抑制補正量出力手段16(以下、フリッカ抑制補正量出力手段16を第2の補正量出力手段ともいう。)は、第1の復号化データDb2、第2の復号化データDb1、および第3の復号化データDb0に基づいて、フリッカ妨害に対応するデータを含むフレームデータDi2を補正するフリッカ抑制補正量Dfを第2の係数器19に出力する。
【0039】
係数発生手段17は、フリッカ検出器14から出力されたフリッカ検出信号Efに応じて、階調変化速度補正量Dvに乗算される第1の係数m、およびフリッカ抑制補正量Dfに乗算される第2の係数nをそれぞれ第1の係数器18、および第2の係数器19に出力する。
【0040】
前記第1の係数器18、および前記第2の係数器19は、係数発生手段17が出力した前記第1の係数m、および前記第2の係数nをそれぞれ、階調変化速度補正量Dv、およびフリッカ抑制補正量Dfに乗算する。そして、第1の係数器18からは(m*Dv)が(*は乗算記号。以下説明略。)、第2の係数器19からは(n*Df)がそれぞれ加算器20に出力される。
【0041】
加算器20は、前記第1の係数器18から出力された(m*Dv)と前記第2の係数器19から出力された(n*Df)とを加算し、補正量Dcを出力する。
【0042】
図4は、前記ルックアップテーブルの構成を示したものであり、前記第1の復号化データDb1、および前記第2の復号化データDb2がそれぞれ8ビット(256階調)である場合の例である。
【0043】
前記ルックアップテーブルを構成する階調変化速度補正量の個数は、表示手段12が表示可能な階調数に基づいて決定される。
例えば、表示手段が表示可能な階調数が、4ビットである場合には(16*16)個の階調変化速度補正量Dvによって構成され、10ビットである場合には(1024*1024)個の階調変化速度補正量Dvによって構成される。
よって、図4に示した8ビットの場合では、表示手段が表示可能な階調数が256階調であるので、ルックアップテーブルは(256*256)個の階調変化速度補正量によって構成されている。
【0044】
また、階調変化速度補正量Dvは、表示手段12が対象フレームを表示した場合に、対象フレームの階調数が前記対象フレームより1フレーム前のフレームよりも増加する場合には、前記対象フレームに対応するフレームデータDi2のうち、階調数に対応するデータを前記対象フレームの階調数よりも高い階調数に対応するデータに補正する補正量である。また、前記対象フレームの階調数が前記対象フレームより1フレーム前のフレームよりも減少する場合には、前記対象フレームに対応するフレームデータDi2のうち、階調数に対応するデータを前記対象フレームの階調数よりも低い階調数に対応するデータに補正する補正量である。
なお、前記対象フレームの階調数と、前記対象フレームの1フレーム前のフレームの階調数とで変化がない場合、前記階調変化速度補正量Dvは0である。
【0045】
また、前記ルックアップテーブルにおいては、対象フレームの1フレーム前のフレームの階調数から対象フレームの階調数への変化が階調変化速度の遅い変化である場合に対応する階調変化速度補正量Dvはより大きく設定される。例えば、液晶パネルにおいては、中間階調(グレー)から高階調(白)に変化する際の応答速度が遅い。よって、中間階調に対応する復号化データDb1と、高階調に対応する復号化データDb2とに基づいて出力される階調変化速度補正量Dvは大きく設定される。したがって、前記ルックアップテーブルにおける階調変化速度補正量Dvの大きさを模式的に示すと、図5のようになる。これにより、前記表示手段12における階調変化速度を効果的に向上させることができる。
【0046】
図6は、図3におけるフリッカ抑制補正量出力手段16の内部構成の1例である。
【0047】
前記第1の復号化データDb2と、前記第3の復号化データDb0は、それぞれ第1の1/2係数器22、および第2の1/2係数器23に入力される。そして、前記第1の復号化データDb2、および前記第3の復号化データDb0は、それぞれ1/2の大きさのデータにされ、加算器24に出力される。また、前記第2の復号化データDb1はそのまま加算器24に出力される。
【0048】
加算器24は、前記復号化データDb1と、第1の1/2係数器22、および第2の1/2係数器23から出力された前記第1の復号化データDb2、および第3の復号化データDb0とを加算し、加算した結果(1/2*Db2+Db1+1/2*Db0)を第3の1/2係数器25に出力する。
【0049】
加算器24から出力された加算結果は、前記第3の1/2係数器25によって1/2の大きさのデータ(1/2*(1/2*Db2+Db1+1/2*Db0))にされ、減算器26に出力される。以下、減算器26から出力されるデータを平均階調データDb(ave)という。
【0050】
対象フレームを表示手段12によって表示したときにフリッカ妨害が発生する場合、前記平均階調データDb(ave)はフリッカ部分の平均階調Vfに対応する。これを図7を用いて説明する。
【0051】
図7において、Vbを対象フレームの階調数、Vaを前記対象フレームの1フレーム前のフレームの階調数とする。また、前記対象フレームの2フレーム前のフレームの階調数は、対象フレームの階調数と同じくVbとする。ここで、フリッカ部分における階調数の平均Vfは、
Vf=Vb−(Vb−Va)/2=(Vb+Va)/2
である。
これらの条件に基づいて、平均階調データDb(ave)に対応する階調数V(ave)を求めると、
となり、フリッカ部分における階調数の平均Vfと平均階調データDb(ave)に対応する階調数V(ave)とが一致する。
【0052】
減算器26は、前記第2の復号化データDb1から、前記平均階調データDb(ave)を減算することでフリッカ抑制補正量Dfを生成し、該フリッカ抑制補正量Dfを第2の係数器19に出力する。
ここで、前記フリッカ抑制補正量Dfの生成について再度、図7を用いて説明する。上述のように平均階調データDb(ave)に対応する階調数V(ave)は、
V(ave)=(Vb+Va)/2=Vf
である。そして、減算器26では減算が行われ、以下に示す階調数V(Df)に対応するフリッカ抑制補正量Df
が生成される。
【0053】
係数発生手段17から出力される第1の係数m、および第2の係数nの値は図8のようにフリッカ検出信号に応じて決定される。以下、図8(a)を用いて係数発生手段17の動作を説明する。
【0054】
フリッカ検出信号Efの大きさがEf1以下(0≦Ef≦Ef1)の場合、すなわちフレームデータDi2において、フリッカ妨害に対応する成分が含まれていない場合、もしくは前記フリッカ妨害に対応する成分が含まれていても、当該フリッカに対応する成分が、表示手段12によって表示される対象フレームの画質に影響しない場合には、階調変化速度補正量Dvのみが補正量Dcとなるように、第1の係数m、および第2の係数nが出力される。したがって、係数発生手段17からはm=1、n=0が出力される。
【0055】
フリッカ検出信号Efの大きさがEf4以上(Ef4≦Ef)の場合、すなわちフレームデータDi2において、フリッカ妨害に対応する成分が含まれており、表示手段によって表示される対象フレームにおいて当該フリッカ妨害に対応する成分が確実にフリッカ妨害となる場合には、フリッカ抑制補正量Dfのみが補正量Dcとなるように第1の係数m、および第2の係数nが出力される。したがって、係数発生手段17からはm=0、n=1が出力される。
【0056】
フリッカ検出信号Efの大きさがEf1より大きく、Ef4より小さい(Ef1<Ef<Ef4)場合には、階調変化速度補正量Dvとフリッカ抑制補正量Dfとに基づいて生成される第3の補正量が補正量Dcとなるように第1の係数m、および第2の係数nが出力される。したがって、係数発生手段17からは
0<m<1、0<n<1
を満たす、第1の係数m、および第2の係数nが出力される。
【0057】
なお、前記第1の係数m、および前記第2の係数nは、m+n≦1の条件を満足するように設定される。この条件を満たさない場合、フレームデータ補正量出力装置10によって出力される補正量DcによってフレームデータDi2を補正して得られるフレームデータDj2が、表示手段によって表示可能な階調数を超える階調数に対応するデータを含む可能性がある。すなわち、前記フレームデータDj2に基づいて表示手段により対象フレームを表示しようとしても、前記対象フレームを表示できない等の問題が起こる。
【0058】
また、図8においては、第1の係数m、および第2の係数nの変化を直線で示しているが、単調変化であれば曲線等であっても良い。
なお、この場合においても前記第1の係数m、および前記第2の係数nは前記条件、すなわち、m+n≦1を満足するように設定されることはいうまでもない。
【0059】
また、以上は図8(a)のように第1の係数m、および第2の係数nを設定した場合について説明したが、前記第1の係数m、および前記第2の係数nは前記条件、すなわちm+n≦1を満足するならば任意に設定可能である。図8(b)は第1の係数m、および第2の係数nについての別の設定例である。この例において、フリッカ検出信号EfがEf3からEf2の区間である場合、出力される補正量Dcは0となる。そして、前記フリッカ検出信号Efが、Ef3より小さい場合には補正量Dcとして階調変化速度補正量Dvのみが出力され、Ef2より大きい場合には補正量Dcとしてフリッカ抑制補正量Dfのみが出力される。
【0060】
図9は、図8(a)において、フリッカ検出信号Efの大きさがEf1以下(0≦Ef≦Ef1)の場合、すなわち、第1の係数m=1、第2の係数n=0の場合に、表示手段12において表示される対象フレームの階調変化特性を示す図である。
【0061】
図9において、(a)は補正前のフレームデータDi2の値、(b)は補正されたフレームデータDj2の値、(c)は表示手段12によって表示された対象フレームの階調を示している。なお、図9(c)において、破線により示す特性は、補正を行わない場合、すなわち前記フレームデータDi2基づいて表示される対象フレームの階調である。
【0062】
図9(a)におけるjフレームから(j+1)フレームへの変化のように1フレーム前のフレームと比較して対象フレームの階調数が増加する場合、前記階調変化速度補正量Dvによって補正されたフレームデータDj2の値は、図9(b)に示すように(Di2+V1)となる。また、図9(a)におけるkフレームから(k+1)フレームへの変化のように1フレーム前のフレームと比較して対象フレームの階調数が減少する場合には、前記階調変化速度補正量Dvによって補正されたフレームデータDj2の値は、図9(b)に示すように(Di2−V2)となる。
【0063】
このような補正を行うことにより、対象フレームの階調数が1フレーム前よりも増加した表示画素については液晶の透過率が、補正前のフレームデータDi2に基づいて対象フレームを表示する場合と比較して上昇する。また、対象フレームの階調数が1フレーム前よりも減少した表示画素については液晶の透過率が、補正前のフレームデータDi2に基づいて対象フレームを表示する場合と比較して低下する。
したがって、表示手段12によって表示された対象フレームの階調数は、図9(c)に示すように表示画像の表示階調(明るさ)を略1フレーム以内で変化させることが可能となる。
【0064】
図10は、フリッカ検出信号EfがEf4以上(Ef4≦Ef)の場合、すなわち第1の係数m=0、および第2の係数n=1の場合における表示手段12における表示画像の階調変化特性を示す図である。
【0065】
図10において、(a)は補正前のフレームデータデータDi2の値、(b)はフリッカ抑制補正量出力手段16を構成する1/2係数器25から出力される平均階調データDb(ave)の値、(c)はフリッカ抑制補正量出力手段16から出力されるフリッカ抑制補正量Dfの値、(d)はフレームデータDi2を補正して得られたフレームデータデータDj2の値、(e)は前記フレームデータDj2にもとづいて表示手段12により表示された対象フレームの表示階調を示している。なお、図10(d)においては実線によってフレームデータDj2の値を示し、比較のために破線によって補正前のフレームデータDi2の値を示してある。また、図10(e)において、破線により示す特性は、階調補正を行わない場合、すなわち前記フレームデータDi2に基づいて対象フレームを表示した場合の表示階調である。
【0066】
図10(a)に示すように、1フレーム毎に階調数が周期的に変化するフリッカ状態の場合、フリッカ抑制補正量出力手段16からは図10(c)に示すようなフリッカ抑制補正量Dfが出力される。そして、フレームデータDi2は当該フリッカ抑制補正量Dfによって補正される。これにより、図10(a)のようにフリッカ妨害に対応する成分を含みデータ値の変化が著しい状態であったフレームデータDi2は、図10(d)に示すフレームデータDj2のように、補正前のフレームデータDi2においてフリッカ成分を含んでいた部分のデータ値が一定のデータ値となるように補正される。したがって、前記フレームデータDj2に基づいて表示手段12によって対象フレームを表示した場合には、フリッカ妨害の表示を防ぐことが可能となる。
【0067】
図11はm=n=0.5の場合における表示手段12における表示画像の階調変化特性を示す図である。
m=n=0.5の場合には、前記階調変化速度補正量Dv、およびフリッカ抑制補正量Dfにより生成される第3の補正量によって、表示手段12において表示される対象フレームの表示データは図11(e)のようになる。なお、図11(e)においては実線によってフレームデータDj2の値を示し、比較のために破線によって補正前のフレームデータDi2の値を示してある。
【0068】
図12は、図2におけるフリッカ検出器14の内部構成の1例である。
【0069】
前記第1の復号化データDb2と、前記第2の復号化データDb1とが入力された、第1の1フレーム差分検出手段27は、前記第1の復号化データDb2、および前記第2の復号化データDb1に基づいて得られる第1の差分信号△Db21をフリッカ量計測手段30に出力する。
【0070】
前記第2の復号化データDb1と、前記第3の復号化データDb0とが入力された、第2の1フレーム差分検出手段28は、前記第2の復号化データDb1、および前記第3の復号化データDb0に基づいて得られる第2の差分信号△Db10をフリッカ量計測手段30に出力する。
【0071】
さらに、前記第1の復号化データDb2と、前記第3の復号化データDb0とが入力された、2フレーム差分検出手段29は、前記第1の復号化データDb2と前記第3の復号化データDb0とに基づいて得られる第3の差分信号△Db20をフリッカ量計測手段30に出力する。
【0072】
フリッカ量計測手段30は、前記第1の差分信号△Db21、前記第2の差分信号△Db10、および前記第3の差分信号△Db20に基づいてフリッカ検出信号Efを出力する。
【0073】
図13は、図12におけるフリッカ量計測手段30の動作の1例を示すフローチャートである。以下、図13によりフリッカ量計測手段30の動作について説明する。
【0074】
第1のフリッカ量計測工程St1は、対象フレームの階調数と当該対象フレームの1フレーム前のフレームの階調数との変化の大きさが、フリッカ妨害として扱う最小の階調数変化の大きさである第1のフリッカ判別しきい値Fth1を備える。そして、前記第1のフリッカ量計測工程St1は、前記第1差分信号△Db21、および前記第2差分信号△Db10の大きさ、たとえば差分の絶対値が前記第1のフリッカ判別しきい値Fth1より大きいか否かを判断する。
なお図中の、ABS(△Db21)、およびABS(△Db21)はそれぞれ、前記第1の差分信号△Db21、および前記第2の差分信号△Db10の絶対値を表す。
【0075】
第2のフリッカ量計測工程St2は、前記第1の差分信号△Db21の符号(正、または負)と前記第2の差分信号△Db10の符号(正、または負)とが逆か否かを判断する。
具体的には、
(△Db21)*(△Db10)
の演算を行うことにより、前記第1の差分信号△Db21と前記第2の差分信号△Db10との符号の関係を判断する。
【0076】
第3のフリッカ量計測工程St3は、第2のフリッカ判別しきい値Fth2を備える。そして、前記第1の差分信号△Db21の値と前記第2の差分信号△Db10の値との差が、第2のフリッカ判別しきい値Fth2より小さいかを判断する。これにより、前後するフレームの階調数変化が繰り返し状態であるか否かを判断する。
具体的には、
ABS(△Db21)−ABS(△Db10)
の演算を行い、当該演算を行った結果と前記第2のフリッカ判別しきい値Fth2とを比較する。
【0077】
第4のフリッカ量計測工程St4は、第3のフリッカ判別しきい値Fth3を備える。そして、前記第3の差分信号△Db20の大きさと前記フリッカ判別しきい値Fth3とを比較する。これにより、対象フレームの階調数と当該対象フレームの2フレーム前のフレームの階調数とが同じか否かを判断する。
【0078】
以上説明した、第1のフリッカ量計測工程St1から第4のフリッカ量計測工程St4により、前記第1の復号化データDb2にフリッカ妨害に対応する成分が存在していると判断した場合には、第5のフリッカ量計測工程St5において、フリッカ検出信号Efを以下の式の様に出力する。
Ef=1/2*(△Db21+△Db10)
また、第1のフリッカ量計測工程St1から第4のフリッカ量計測工程St4により、前記第1の復号化データDb2にフリッカ妨害に対応する成分が存在していないと判断した場合には、第6のフリッカ量計測工程St6において、フリッカ検出信号Efを以下の式の様に出力する。
Ef=0
そして、フレームデータDi2のうちの、表示手段12における画素に対応するデータ毎に前記第1のフリッカ量計測工程St1から前記第6のフリッカ量計測工程St6の動作を行う。
【0079】
以上のように、本実施の形態1による画像表示装置によれば、対象フレームに対応するフレームデータDi2において、フリッカ妨害に対応する成分が含まれているか否かに応じて、前記フレームデータDi2を適応的に補正することが可能となる。
【0080】
すなわち、前記フレームデータDi2において、フリッカ妨害に対応する成分が含まれていない場合に、前記対象フレームが当該対象フレームよりも1フレーム前のフレームに対して階調数が変化するときは、その変化が表示手段12によってより速く表現されるように前記フレームデータDi2の補正を行い、補正されたフレームデータDj2を生成する。
【0081】
したがって、前記フレームデータDj2に基づいて、対象フレームの表示を表示手段12によって行うことで、液晶に印加する駆動電圧を変化させることなく、通常の駆動電圧により表示画像の階調変化速度を向上させることが可能となる。
【0082】
一方、フレームデータDi2にフリッカ妨害に対応する成分が含まれており、表示手段12によって表示される対象フレームにおいて、当該フリッカ妨害に対応する成分が確実にフリッカ妨害になると判断される場合には、表示手段12における液晶の透過率をフリッカ状態の平均の階調数とするようにフレームデータDi2を補正し、フレームデータDj2を生成する。これにより、対象フレームを表示手段12によって表示した場合の表示階調を一定とすることが可能となる。したがって、表示した対象フレームにおけるフリッカ妨害の影響を抑えることができる。
【0083】
また、フレームデータDi2にフリッカ妨害に対応する成分が含まれており、表示手段によって表示される対象フレームの画質に、当該フリッカ妨害に対応する成分が影響を与える場合には、当該フリッカ妨害に対応する成分の程度に従って、階調変化速度補正量Dvとフリッカ抑制補正量Dfとに基づいて、第3の補正量を生成する。そして、当該第3の補正量によって前記フレームデータDi2を補正し、フレームデータDj2を生成する。
したがって、当該フレームデータDj2に基づいて対象フレームを表示手段によって表示した場合、前記フレームデータDi2に基づいてフレームを表示した場合に比べ、フリッカ妨害等の発生が抑えられ、階調変化速度が向上されたフレームを通常の駆動電圧によって表示することが可能となる。
【0084】
すなわち、本実施の形態1の画像表示装置においては、表示手段によって対象フレームを表示する際に、表示階調の変化速度を向上させ、フリッカ妨害の発生等にともなう不要な階調数の増減による画質の劣化を防ぐことが可能となる。
【0085】
さらに、符号化手段4により対象フレームに対応するフレームデータDi2を符号化し、データ容量の圧縮を行うことにより、前記フレームデータDi2を1フレーム期間、または2フレーム期間、遅延するために必要なメモリの容量を削減することが可能となる。これにより、遅延手段を簡素化し、回路規模を縮小することが可能となる。また、前記フレームデータDi2を間引くことなく、符号化することによりデータ容量の圧縮を行うので、フレームデータ補正量Dcの精度を高め、最適な補正を行うことができる。
【0086】
また、表示される対象フレームに対応するフレームデータDi2については、符号化を行わないので、符号化・復号化により生じる誤差の影響を与えることなく前記対象フレームの表示が可能となる。
【0087】
なお、上述した動作の説明では階調変化速度補正量出力手段15に入力されるデータが8ビットの場合について示したが、これに限るものではなく、補間処理等により、実質的に補正データを生成することが可能なビット数であれば、任意のビット数としてよい。
【0088】
実施の形態2.
本実施の形態2は、前記実施の形態1の画像表示装置におけるフリッカ抑制補正量出力手段16の内部構成を簡素化するものである。以下、前記簡素化したフリッカ抑制補正量出力手段16について説明する。なお、フリッカ抑制補正量出力手段16を簡素化するのにともなって、補正量出力器13への復号化データDb0の入力が行われなくなることを除き、フリッカ抑制補正量出力手段16以外の構成および動作については、実施の形態1において説明したのと同様であるので、省略する。
【0089】
図14は、前記実施の形態1におけるフレーム抑制補正量出力手段16を示す図6において、破線で囲まれた部分21を簡素化したものを示す一例である。
【0090】
フリッカ抑制補正量出力手段16に入力された、第1の復号化データDb2と、第2の復号化データDb1とは加算器31に入力される。
【0091】
前記第1の復号化データDb2と前記第2の復号化データDb1とが入力された加算器31は、これらを加算したデータ(Db2+Db1)を1/2係数器32に出力する。
【0092】
加算器31から出力された加算データ(Db2+Db1)は、1/2係数器32によって(Db2+Db1)/2となる。すなわち、前記1/2係数器は、対象フレームの階調と、当該対象フレームの1フレーム前のフレームの階調との平均階調に対応する平均階調データDb(ave)を出力する。
【0093】
図15は、本実施の形態2において、フリッカ検出信号EfがEf4以上(Ef4≦Ef)の場合、すなわち第1の係数m=0、第2の係数n=1の場合における表示手段12によって表示された対象フレームの階調変化特性を示す図である。
【0094】
図15において、(a)は補正前のフレームデータデータDi2の値、(b)は本実施の形態2におけるフリッカ抑制補正量出力手段16を構成する1/2係数器32の出力データDb(ave)の値、(c)は本実施の形態2におけるフリッカ抑制補正量出力手段16から出力されるフリッカ抑制補正データDfの値、(d)はフレームデータDi2を補正して得られたフレームデータデータDj2の値、(e)は前記フレームデータDj2にもとづいて表示手段12により表示された対象フレームの表示階調を示している。なお、図15(d)においては実線によってフレームデータDj2の値を示し、比較のために破線によって補正前のフレームデータDi2の値を示してある。また、図15(e)において、破線により示す特性は、補正を行わない場合、すなわち前記フレームデータDi2に基づいて対象フレームを表示した場合の表示階調である。
【0095】
図15(a)に示すように、1フレーム毎に階調数が周期的に変化するフリッカ状態の場合、フリッカ抑制補正量出力手段16からは図15(c)に示すようなフリッカ抑制補正量Dfが出力される。なお、当該フリッカ抑制補正量Dfは、前記第2の復号化データDb1から前記平均階調データDb(ave)を減算することによって得られる。そして、フレームデータDi2は当該フリッカ抑制補正量Dfによって補正される。
これにより、図15(a)のようにフリッカ成分を含みデータ値の変化が著しい状態であるフレームデータDi2は、図15(d)に示すフレームデータDj2のように、補正前のフレームデータDi2においてフリッカ成分を含んでいた部分のデータ値が一定のデータ値となるように補正される。したがって、前記フレームデータDj2に基づいて表示手段12によって対象フレームを表示した場合には、フリッカ妨害の表示を防ぐことが可能となる。
【0096】
以上のように、本実施の形態2による画像表示装置によれば、フリッカ抑制補正データ発生手段16の内部構成を簡素化しながら、前記実施の形態1と同様の効果を得ることが可能となる。
【0097】
また、前記実施の形態1において示した図10(e)と本実施の形態2において示した図15(e)を比較してわかるように、図10(e)において、jフレームから(j+1)フレームへの階調数変化、およびkフレームから(k+1)フレームへの階調数変化においてみられるオーバーシュートを発生させることなく、対象フレームを表示することが可能となる。
【0098】
実施の形態3.
本実施の形態3における画像表示装置は、前記実施の形態1、および実施の形態2における画像表示装置のシステム構成を簡素化するものである。
そして、さらに、前記画像表示装置に入力される画像信号がインターレース信号の場合に発生する、垂直エッジにおけるフリッカ妨害の抑制を可能とするものである。
【0099】
インターレース信号の垂直エッジの部分では、フリッカ妨害が発生する。したがって、入力される画像信号がインターレース信号の場合、垂直エッジを検出することで、フリッカ妨害を検出することができる。
【0100】
図16は、本実施の形態3における画像表示装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態3による画像表示装置において、画像信号は入力端子1に入力される。
【0101】
入力端子1に入力された画像信号は、受信手段2によって受信される。そして、受信手段2によって受信された画像信号は、デジタル形式のフレームデータDi2(以下、フレームデータを画像データともいう。)としてフレームデータ補正装置33に出力される。ここで、前記フレームデータDi2とは入力される画像信号に含まれるフレームの階調数、色差信号等に対応するデータをいう。また、前記フレームデータDi2は、入力される画像信号に含まれるフレームのうち、フレームデータ補正装置33によって補正を行う対象とするフレーム(以下、対象フレームという。)に対応するフレームデータである。なお、本実施の形態3においては、前記対象フレームの階調数に対応するフレームデータDi2を補正する場合について説明する。
【0102】
受信手段2によって出力されたフレームデータDi2は、フレームデータ補正装置33によって補正され、補正されたフレームデータDj2として表示手段12に出力される。
【0103】
表示手段12は、フレームデータ補正装置33によって出力されたフレームデータDj2に基づいて、補正されたフレームを表示する。
【0104】
以下、本実施の形態3におけるフレームデータ補正装置33の動作について説明する。
【0105】
受信手段2によって出力されたフレームデータDi2は、まず、フレームデータ補正装置33における符号化手段4によって符号化される。これによりフレームデータDi2のデータ容量が圧縮される。
【0106】
そして、符号化手段4は前記フレームデータDi2を符号化することによって得られた第1の符号化データDa2を遅延手段5、および第1の復号化手段7に出力する。ここで、符号化手段4におけるフレームデータDi2の符号化方式としては、例えば、JPEGといった2次元離散コサイン変換符号化方式、FBTCやGBTCといったブロック符号化方式、JPEG−LSといった予測符号化方式、JPEG2000といったウェーブレット変換方式など、静止画用の符号化方式であれば任意のものを用いることができる。また、上記静止画のための符号化方式は、符号化前のフレームデータと復号化されたフレームデータとが完全に一致する可逆符号化方式、および、両者が一致しない非可逆符号化方式のいずれの方式であっても用いることができる。また、画像データによって符号量が変化する可変長符号化方式、および、符号量が一定である固定長符号化方式のいずれの方式であっても用いることができる。
【0107】
前記符号化手段4から出力された前記第1の符号化データDa2を受信した遅延手段5は、前記第1の符号化データDa2に対応するフレームの1フレーム前のフレームに対応する第2の符号化データDa1を第2の復号化手段8に出力する。
【0108】
また、符号化手段4から出力された前記第1の符号化データDa2を受信した第1の復号化手段7は、前記第1の符号化データDa2を復号化して得られる第1の復号化データDb2をフレームデータ補正量出力装置35に出力する。
【0109】
また、遅延手段5から出力された第2の符号化データDa1を受信した第2の復号化手段8は、前記第2の復号化データDa1を復号化して得られる第2の復号化データDb1をフレームデータ補正量出力装置35に出力する。
【0110】
垂直エッジ検出手段34は、受信手段2から出力される対象フレームに対応するフレームデータDi2を受信し、垂直エッジの強度信号Veをフレームデータ補正量出力装置35に出力する。ここで、垂直エッジの強度信号Veとは、垂直エッジにおけるフリッカ妨害の程度、すなわち階調数変化の程度に対応する信号である。
【0111】
フレームデータ補正量出力装置35は、第1の復号化データDb2、および第2の復号化データDb1と、垂直エッジの強度信号Veに基づいて、フレームデータDi2の階調数を補正する補正量Dcを補正手段11に出力する。
【0112】
補正量Dcを入力された補正手段11は当該補正量Dcに基づいて前記フレームデータDi2を補正し、当該補正によって得られるフレームデータDj2を表示手段に12に出力する。
【0113】
なお、補正量Dcは、前記フレームデータDi2に基づいて表示される対象フレームの階調が、表示手段12によって表示可能な階調の範囲にあるように補正することが可能な補正量として設定される。したがって、例えば、表示手段12が8ビットの階調まで表示可能な場合には、前記フレームデータDj2に基づいて表示される対象フレームの階調が0階調から255階調の範囲にあるように補正可能な補正量として設定される。
【0114】
なお、フレームデータ補正装置33における前記符号化手段4、前記第1の復号化手段7、前記第2の復号化手段8を設けなくとも、フレームデータDi2の補正を行うことは可能である。しかし、前記符号化手段4を設けることによってフレームデータのデータ容量を小さくすることができるので遅延手段5を構成する、半導体メモリ、磁気ディスク等からなる記録手段を削減することが可能となり装置全体として回路規模を小さくすることが可能となる。また、符号化手段4の符号化率(データ圧縮率)を高くすることにより、前記遅延手段5において第1の符号化データDa2を遅延するために必要なメモリ等の容量を少なくすることができる。
【0115】
また、復号化手段を設け、符号化データを復号化することにより符号化圧縮により生じる誤差による影響をなくすことが可能となる。
【0116】
以下、本実施の形態3におけるフレームデータ補正量出力装置35について説明する。
【0117】
図17は、図16に示すフレームデータ補正量出力装置35の内部構成の1例を示す図である。
図17において、第1の復号化手段7、および第2の復号化手段8からそれぞれ出力された、第1の復号化データDb2、および第2の復号化データDb1は、階調変化速度補正量出力手段15、およびフリッカ抑制補正量出力手段36にそれぞれ入力される。そして、前記階調変化速度補正量出力手段15、およびフリッカ抑制補正量出力手段36は、前記第1の復号化データDb2、および前記第2の復号化データDb1に基づいて、それぞれ階調変化速度補正量Dv、およびフリッカ抑制補正量Dfを第1の係数器18、および第2の係数器19に出力する。
【0118】
係数発生手段37は、垂直エッジ検出手段34から出力される垂直エッジの強度信号Veに基づいて第1の係数m、および第2の係数nを出力する。
【0119】
そして、フレームデータ補正量出力装置35は、前記階調変化速度補正量Dv、前記フリッカ抑制補正量Df、前記第1の係数m、および前記第2の係数nに基づいて、フレームデータDi2を補正する補正量Dcを出力する。
【0120】
図17における階調変化速度補正量出力手段15は、前記実施の形態1と同様に、フレームデータDi2の階調数を補正する補正量Dvによって構成される図4に示すようなルックアップテーブルを予め備える。そして、前記第1の復号化データDb2と前記第2の復号化データDb1とに基づいて、ルックアップテーブルから前記階調数速度補正量Dvを第1の係数器18に出力する。
【0121】
フリッカ抑制補正量出力手段36は、前記第1の復号化データDb2、および前記第2の復号化データDb1に基づいて、フリッカ妨害に対応するデータを含むフレームデータDi2を補正するフリッカ抑制補正量Dfを前記第2の係数器19に出力する。
【0122】
係数発生手段17は、垂直エッジ検出手段34から出力される垂直エッジの強度信号Veに応じて、階調変化速度補正量Dvに乗算される第1の係数m、およびフリッカ抑制補正量Dfに乗算される第2の係数nをそれぞれ第1の係数器18、および第2の係数器19に出力する。
【0123】
第1の係数器18、および第2の係数器19は、係数発生手段17が出力した第1の係数m、および第2の係数nをそれぞれの階調変化速度補正量Dv、およびフリッカ抑制補正量Dfに乗算する。そして、第1の係数器18からは(m*Dv)が、第2の係数器19からは(n*Df)がそれぞれ加算器20に出力される。
【0124】
加算器20は、前記第1の係数器18から出力された(m*Dv)と前記第2の係数器19から出力された(n*Df)とを加算し、補正量Dcを出力する。
【0125】
図18は、図17におけるフリッカ抑制補正量出力手段36の内部構成の1例である。
【0126】
前記第1の復号化データDb2と、前記第2の復号化データDb1は加算器38に出力される。
【0127】
加算器38は、前記第1の復号化データDb2、および前記第2の復号化データDb1を加算し、加算した結果(Db2+Db1)を1/2係数器39に出力する。
【0128】
加算器38から出力された加算結果(Db2+Db1)は、1/2係数器39によって1/2の大きさのデータ((1/2)*(Db2+Db1))にされ、減算器40に出力される。ここで、1/2係数器39から出力される1/2の大きさのデータは、対象フレーム、および前記対象フレームの1フレーム前のフレームの階調を平均した階調に対応するデータである。以下、これを平均階調データDb(ave)という。
【0129】
対象フレームを表示手段12によって表示したときにフリッカ妨害が発生する場合、前記平均階調データDb(ave)はフリッカ部分の平均階調に相当する。
【0130】
減算器40は、前記第2の復号化データDb1から、平均階調データDb(ave)を減算することによりフリッカ抑制補正量Dfを生成し、当該フリッカ抑制補正量Dfを第2の係数器19に出力する。
【0131】
係数発生手段17から出力される係数m、およびnの値は図19のように垂直エッジの強度信号Veに応じて決定される。
【0132】
垂直エッジの強度信号Veの大きさがVe1以下(0≦Ve≦Ve1)の場合、すなわちフレームデータDi2において、垂直エッジに対応する成分が含まれていない場合、もしくは前記垂直エッジに対応する成分が含まれていても、当該垂直エッジに対応する成分が、表示手段によって表示される対象フレームの画質に影響しない場合には、階調変化速度補正量Dvのみが補正量Dcとなるように、第1の係数m、および第2の係数nが出力される。したがって、係数発生手段からはm=1、n=0が出力される。
【0133】
垂直エッジの強度信号Veの大きさがVe4以上(Ve4≦Ve)の場合、すなわちフレームデータDi2において、垂直エッジに対応する成分を含む場合には、フリッカ抑制補正量Dfのみが補正量Dcとなるように第1の係数m、および第2の係数nが出力される。したがって、係数発生手段17からはm=0、n=1が出力される。
【0134】
垂直エッジの強度信号Veの大きさがVe1より大きく、Ve4より小さい(Ve1<Ve<Ve4)場合には、階調変化速度補正量Dvとフリッカ抑制補正量Dfとに基づいて生成される第3補正量が補正量Dcとなるように第1の係数m、および第2の係数nが出力される。したがって、係数発生手段17からは、
0<m<1、0<n<1
を満たす第1の係数m、および第2の係数nが出力される。
【0135】
なお、第1の係数m、および第2の係数nは、m+n≦1の条件を満足するように設定される。この条件を満たさない場合、フレームデータ補正量出力装置35によって出力される補正量DcによってフレームデータDi2を補正して得られるフレームデータDj2が、表示手段12によって表示可能な階調数を超える階調数に対応するデータを含む可能性がある。すなわち、前記フレームデータDj2に基づいて表示手段により対象フレームを表示しようとしても、前記対象フレームを表示できない等の不具合が生じる。
【0136】
また、図19において、第1の係数m、および第2の係数nの変化を直線で示しているが、単調変化であれば曲線等であっても良い。
なお、この場合においても第1の係数m、および第2の係数nは前記条件、すなわち、m+n≦1を満足するように設定されることはいうまでもない。
【0137】
図20は、垂直エッジの検出信号Veの大きさがVe1以下(0≦Ve≦Ve1)の場合、すなわち、第1の係数m=1、第2の係数n=0の場合の表示手段12において表示される対象フレームの階調変化特性を示す図である。
【0138】
図20において、(a)は補正前のフレームデータDi2の値、(b)は補正されたフレームデータDj2の値、(c)は補正されたフレームデータDj2に基づいて表示手段により表示された対象フレームの階調を示している。なお、図20(c)において、破線により示す特性は、補正を行わない場合、すなわち前記フレームデータDi2に基づいて表示される対象フレームの階調である。
【0139】
図20(a)におけるjフレームから(j+1)フレームへの変化のように1フレーム前のフレームと比較して対象フレームの階調数が増加する場合、前記階調変化速度補正量Dvによって補正されたフレームデータDj2は、図20(b)に示すように(Di2+V1)となる。また、図20(a)におけるkフレームから(k+1)フレームへの変化のように1フレーム前のフレームと比較して対象フレームの階調数が減少する場合には、前記階調変化速度補正量によって補正されたフレームデータDj2は、図20(b)に示すように(Di2−V2)となる。
【0140】
このような補正を行うことにより、対象フレームの階調数が1フレーム前よりも増加した表示画素については液晶の透過率が、補正前のフレームデータDi2に基づいて対象フレームを表示する場合と比較して上昇する。また、対象フレームの階調数が1フレーム前よりも減少した表示画素については液晶の透過率が、補正前のフレームデータDi2に基づいて対象フレームを表示する場合と比較して低下する。
したがって、表示手段によって表示された対象フレームの階調数は、図20(c)に示すように表示画像の表示階調(明るさ)を略1フレーム以内で変化させることが可能となる。
【0141】
図21は、垂直エッジの強度信号VeがVe4以上(Ve4≦Ve)の場合、すなわち第1の係数m=0、第2の係数n=1の場合における表示手段12における表示画像の階調変化特性を示す図である。
【0142】
図21において、(a)は補正前のフレームデータデータDi2の値、(b)はフリッカ抑制補正量出力手段16を構成する1/2係数器39から出力される平均階調データDb(ave)の値、(c)はフリッカ抑制補正量出力手段16から出力されるフリッカ抑制補正量Dfの値、(d)はフレームデータDi2を補正して得られたフレームデータデータDj2の値、(e)は前記フレームデータデータDj2に基づいて表示手段により表示される対象フレームの表示階調を示している。なお、図21(d)においては実線によってフレームデータDj2の値を示し、比較のために破線によって補正前のフレームデータDi2の値を示してある。また、図21(f)において、破線により示す特性は、階調補正を行わない場合、すなわち前記フレームデータDi2に基づいて対象フレームを表示した場合の表示階調である。
【0143】
図21(a)に示すように、1フレーム毎に階調数が周期的に変化するフリッカ状態の場合、フリッカ抑制補正量出力手段からは図21(c)に示すようなフリッカ抑制補正量Dfが出力される。そして、フレームデータDi2は当該フリッカ抑制補正量Dfによって補正される。これにより、図21(a)のようにフリッカ成分を含みデータ値の変化が著しい状態であったフレームデータDi2は、図21(d)に示すフレームデータDj2のように、補正前のフレームデータDi2においてフリッカ成分を含んでいた部分のデータ値が一定のデータ値となるように補正される。したがって、前記フレームデータDj2に基づいて表示手段12によって対象フレームを表示した場合には、フリッカ妨害の表示を防ぐことが可能となる。
なお、第1の係数m=0.5、第2の係数n=0.5の場合は、前記実施の形態1で示した図11と同様である。
【0144】
図22は、図16における垂直エッジ検出手段34の内部構成の1例を示す図である。
【0145】
図22において、1ライン遅延手段41は、対象フレームに対応するフレームデータDi2を1水平走査期間遅延したデータDi2LD(以下、遅延データDi2LDという。)を出力する。垂直エッジ検出器42は入力された、前記フレームデータDi2と前記遅延データDi2LDとに基づいて、垂直エッジの強度信号Veを出力する。垂直エッジの強度信号Veは、前記フレームデータDi2、および遅延データDi2LDとに基づいて、例えばルックアップテーブルの参照やデータ処理などにより出力される。
以下、データ処理によって前記垂直エッジの強度信号Veを出力する場合について説明する。
【0146】
図23は、前記垂直エッジの強度信号Veをデータ処理によって出力する場合の、図22における垂直エッジ検出器42の内部構成の1例である。図23において、前記フレームデータDi2、および前記遅延データDi2LDは、それぞれ第1の水平方向画素データ平均化手段43、および第2の水平方向画素データ平均化手段44に入力される。
【0147】
前記フレームデータDi2、および前記遅延データDi2LDを入力された第1の水平方向画素データ平均化手段43、および第2の水平方向画素データ平均化手段44はそれぞれ、表示手段12における水平ライン上で連続する画素に対応する、前記フレームデータDi2、および前記遅延データDi2LDを平均化して得られる第1の平均化データ、および第2の平均化データを減算器45に出力する。
【0148】
前記第1の平均化データ、および第2の平均化データを入力された減算器45は、第1の平均化データから第2の平均化データを減算し、当該減算を行った結果を絶対値処理手段46に出力する。
【0149】
絶対値処理手段46の出力信号は、垂直方向に隣接する1ライン分の画素間の差分の大きさを垂直エッジの強度信号Veとして出力する。なお、表示手段12における水平ライン上で連続する画素に対応するフレームデータDi2等の平均化は、前記フレームデータDi2等に含まれるノイズや信号成分などの影響を排除し、適切な垂直エッジの強度信号Veを出力させるためである。そして、平均化する画素数が本垂直エッジ検出手段を適用するシステムにより異なることはいうまでもない。
【0150】
以上のように、本実施の形態3による画像表示装置によれば、対象フレームに対応するフレームデータDi2において、垂直エッジに対応する成分が含まれているか否かに応じて、前記フレームデータDi2を適応的に補正することが可能となる。
【0151】
すなわち、前記フレームデータDi2において、垂直エッジに対応する成分が含まれていない場合に、前記対象フレームが当該対象フレームよりも1フレーム前のフレームに対して階調数が変化するときは、その変化が表示手段によってより速く表現されるように前記フレームデータDi2の補正を行い、補正されたフレームデータDj2を生成する。
【0152】
したがって、前記フレームデータDj2に基づいて、対象フレームの表示を表示手段によって行うことで、液晶に印加する駆動電圧を変化させることなく、通常の駆動電圧により表示画像の階調変化速度を向上させることが可能となる。
【0153】
一方、フレームデータDi2に垂直エッジに対応する成分が含まれており、表示手段により表示される対象フレームにおいて、当該垂直エッジに対応する成分が確実にフリッカ妨害となると判断される場合には、表示手段12における液晶の透過率をフリッカ状態の平均の階調数とするようにフレームデータDi2を補正し、フレームデータDj2を生成する。これにより、対象フレームを表示手段12によって表示した場合の表示階調を一定とすることが可能となる。したがって、表示した対象フレームにおけるフリッカ妨害の影響を抑えることができる。
【0154】
また、フレームデータDi2に垂直エッジに対応する成分が含まれており、表示手段により表示される対象フレームの画質に当該垂直エッジに対応する成分が影響を与える場合には、当該垂直エッジに対応する成分の程度に応じて、階調変化速度補正量Dvとフリッカ抑制補正量Dfとに基づいて、第3の補正量を生成する。そして、当該第3の補正量によって前記フレームデータDi2を補正し、フレームデータDj2を生成する。
したがって、当該フレームデータDj2に基づいて対象フレームを表示手段によって表示した場合、前記フレームデータDi2に基づいてフレームを表示した場合に比べ、フリッカ妨害の発生等が抑えられ、階調変化速度が向上されたフレームを通常の駆動電圧によって表示することが可能となる。
【0155】
すなわち、本実施の形態3の画像表示装置においては、表示手段によって対象フレームを表示する際に、表示階調の変化速度を向上させ、フリッカ妨害の発生等にともなう不要な階調数の増減による画質の劣化を防ぐことが可能となる。
【0156】
さらに、以下のような前記実施の形態1と同様の効果が得られる。すなわち、符号化手段4により対象フレームに対応するフレームデータDi2を符号化し、データ容量の圧縮を行うことにより、前記フレームデータDi2を1フレーム期間、または2フレーム期間、遅延するために必要なメモリの容量を削減することが可能となる。これにより、遅延手段を簡素化し、回路規模を縮小することが可能となる。また、前記フレームデータDi2を間引くことなく、符号化することによりデータ容量の圧縮を行うので、フレームデータ補正量Dcの精度を高め、最適な補正を行うことができる。
【0157】
また、表示される対象フレームに対応するフレームデータDi2については、符号化を行わないので、符号化・復号化により生じる誤差の影響を与えることなく前記対象フレームの表示が可能となる。
【0158】
なお、上述した動作の説明では階調変化速度補正量出力手段15に入力されるデータが8ビットの場合について示したが、これに限るものではなく、補間処理等により、実質的に補正データを生成することが可能なビット数であれば、任意のビット数としてよい。
【0159】
実施の形態4.
前記実施の形態3において説明した表示手段12における液晶パネルは上述のように、例えば、中間階調(グレー)から高階調(白)に変化する際の応答速度が遅い。本実施の形態4は、液晶パネルにおいて、このような変化の際に問題となる前記応答速度を考慮し、前記実施の形態3における垂直エッジ検出手器42の内部構成を改良したものである。
【0160】
図24は本実施の形態4における垂直エッジ検出器42の内部構成の一例である。なお、図24に示した当該垂直エッジ検出器42の内部構成を除き、他の構成要素、およびその動作については前記実施の形態3と同様であるので説明を省略する。
【0161】
フレームデータDi2は、第1の水平方向画素データ平均化手段43、および減算器48に入力される。また、中間階調データ出力手段47からは、1/2階調データが減算器48に出力される。なお、前記1/2階調データは、表示手段で表示可能な範囲の階調数において最大の階調数の1/2階調に対応するデータである。したがって、例えば、8ビット階調信号の場合には127階調データが前記1/2階調データ出力手段から出力される。
【0162】
フレームデータDi2、および1/2階調データを入力された減算器48は、前記フレームデータDi2から1/2階調データを減算し、当該減算をして得られる差分データを絶対値処理手段49に出力する。
【0163】
前記差分データを入力された絶対値処理手段49は、前記差分データを絶対値とし、合成手段50に出力する(以下、絶対値とした前記差分データを対象フレームの階調数信号wという。)。なお、対象フレームの階調数信号wは、対象フレームの階調数が1/2階調からどの程度離れているかを示す。
【0164】
合成手段50では、前記第1の絶対値処理手段46から出力された垂直エッジの強度信号Veと、前記第2の絶対値処理手段47から出力された対象フレームの階調数信号wとに基づいて新たな垂直エッジの強度信号Ve′を出力する。そして係数発生手段37は当該新たな垂直エッジの強度信号Ve′に応じて第1の係数、および第2の係数nを出力する。
ここで、新たな垂直エッジの強度信号Ve′は、前記垂直エッジの強度信号Veと前記対象フレームの階調数信号wとを、加算、または乗算して得られる。また、前記垂直エッジの強度信号Ve、または前記対象フレームの階調数信号wのいずれかに係数を乗じて加算してもよい。
【0165】
本実施の形態4における垂直エッジ検出手段により、対象フレームの階調数が1/2階調(例えば、8ビット階調信号の場合における127階調)から遠い階調数であるほど、前記第2の係数nの値が大きくなる。したがって、補正量Dcにおいてフリッカ抑制補正量Dfの割合が大きくなる。すなわち、前記新たな垂直エッジ検出信号Ve′は、前記対象フレームの階調数信号wによって、前記垂直エッジの強度信号Veに対象フレームの階調数に応じて、重み付けをされた信号であるといえる。
【0166】
以下、前記新たな垂直エッジの強度信号Ve′における対象フレームの階調数に応じた重みについて図25に示す例により説明する。なお、図25は垂直エッジの強度信号Veと対象フレームの階調数信号wを加算する場合の例である。
図25において黒丸は対象フレームの階調数、白丸は前記対象フレームの1フレーム前のフレームの階調数である。また、図中の▲1▼、▲2▼、▲3▼の矢印は前記垂直エッジの強度信号Veが1/2の場合であり、▲4▼、▲5▼、▲6▼の矢印は前記垂直エッジの強度信号Veが3/4の場合である。なお、図中の縦軸は階調数の比で示してある。すなわち、1は表示手段で表示可能な階調数の最大値(例えば、8ビット階調信号の場合は255階調。)に該当し、0は最小値(例えば、8ビット階調信号の場合は0階調。)に該当する。
【0167】
まず、図中▲1▼、▲2▼、▲3▼の矢印で示す、前記垂直エッジの強度信号Veが1/2の場合について説明する。図25に示す、階調数比が0、または1から1/2に変化した場合(▲1▼、または▲2▼)、1/2階調を対象フレームの階調数から減算するとその値、すなわち前記対象フレームの階調数信号wは0となる。一方、階調数比が1/4から3/4に変化した場合(▲3▼)には、前記対象フレームの階調数信号wは1/4となる。したがって、合成手段50から出力される新たな垂直エッジの強度信号Ve′は図中の表に示すように、対象フレームが1/2階調から遠い、▲3▼の場合に値が大きくなる。
【0168】
次に、図中▲4▼、▲5▼、▲6▼の矢印で示す、前記垂直エッジの強度信号Veが3/4の場合について説明する。図25に示す、階調数比が、0から3/4に変化した場合、または1から1/4に変化した場合(▲4▼、または▲5▼)、1/2階調を対象フレームの階調数から減算するとその値、すなわち前記対象フレームの階調数信号wはそれぞれ1/4となる。一方、階調数比が1/8から7/8に変化した場合(▲6▼)には、前記対象フレームの階調数信号wは3/4となる。したがって、合成手段50から出力される新たな垂直エッジの強度信号Ve′は図中の表に示すように、対象フレームが1/2階調から遠い、▲6▼の場合に値が大きくなる。
【0169】
以上のように、本実施の形態4による垂直エッジ検出器を実施の形態3における画像表示装置に適用することにより、垂直エッジ検出信号Veに重み付けを行うことが可能となる。したがって、対象フレームと、当該対象フレームの1フレーム前のフレームとの階調数変化画同じ場合であっても、係数発生手段からは、異なる第1の係数m、および第2の係数nの値が出力される。これにより、前記対象フレームの階調数に応じて、フレームデータ補正量出力装置35から出力される補正量Dcにおけるフリッカ抑制補正量の割合を調整することが可能となる。したがって、対象フレームにおける階調変化の応答速度と、フリッカ妨害の程度に対し、適応的に前記補正量Dcを出力することが可能となる。
【0170】
なお、本実施の形態4においては中間階調として1/2階調を一例として説明したが、1/2階調としなくとも任意の階調に対応するデータを中間階調データ出力手段から出力することで、前記任意の階調に対する重み付けを行うことができる。
【0171】
また、前記実施の形態1乃至4において説明したものは、必要に応じて組み合わせることも可能である。たとえば、実施の形態1において説明した画像表示装置に実施の形態3または実施の形態4で説明した垂直エッジ検出手段を追加することも可能である。
【0172】
また、前記実施の形態1乃至4においては液晶パネルを例としたが、上記実施の形態1乃至4で説明したフレームデータ補正量出力装置、垂直エッジ検出装置等は、例えば、電子ペーパーのような液晶と同様に所定の慣性モーメントをもつ物質が動くことによって画像の表示を行う装置に適用することも可能である。
【0173】
【発明の効果】
この発明に係る画像処理装置、および画像処理方法は、現フレームの画像データに含まれるフリッカ成分の検出信号に基づいて前記補正データの値を調整し、調整された補正データに基づいて現フレームの画像データを補正するのでフリッカ成分を強調することなく液晶の応答速度を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における画像表示装置の構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1におけるフレームデータ補正量出力装置の構成を示す図である。
【図3】 実施の形態1における補正量出力器の構成を示す図である。
【図4】 実施の形態1における階調変化速度補正量出力手段の入出力データを示す図である。
【図5】 実施の形態1におけるルックアップテーブル内の補正量の関係を示す図である。
【図6】 実施の形態1におけるフリッカ抑制補正量出力手段の内部構成の一部を示す図である。
【図7】 フリッカ部分の平均階調を説明する図である。
【図8】 実施の形態1における係数発生手段の動作を説明する図である。
【図9】 実施の形態1において第1の係数m=1、第2の係数n=0の場合の表示画像の階調変化特性を示す図である。
【図10】 実施の形態1において第1の係数m=0、第2の係数n=1の場合の表示画像の階調変化特性を示す図である。
【図11】 実施の形態1において第1の係数m=0.5、第2の係数n=0.5の場合の表示画像の階調変化特性を示す図である。
【図12】 実施の形態1におけるフリッカ検出器の構成を説明する図である。
【図13】 実施の形態1におけるフリッカ検出器の動作を説明するフローチャートである。
【図14】 実施の形態2におけるフリッカ抑制補正量出力手段の内部構成の一部を示す図である。
【図15】 実施の形態2において第1の係数m=0、第2の係数n=1の場合の表示画像の階調変化特性を示す図である。
【図16】 実施の形態3における画像表示装置の構成を示す図である。
【図17】 実施の形態3における補正量出力器の構成を示す図である。
【図18】 実施の形態3におけるフリッカ抑制補正量出力手段の構成を示す図である。
【図19】 実施の形態3におけるにおける係数発生手段の動作を説明する図である。
【図20】 実施の形態3において第1の係数m=1、第2の係数n=0の場合の表示画像の階調変化特性を示す図である。
【図21】 実施の形態3において第1の係数m=0、第2の係数n=1の場合の表示画像の階調変化特性を示す図である。
【図22】 実施の形態3における垂直エッジ検出手段の構成を示す図である。
【図23】 実施の形態3における垂直エッジ検出器の構成を示す図である。
【図24】 実施の形態4における垂直エッジ検出器の構成を示す図である。
【図25】 新たな垂直エッジの強度信号Ve’を説明する図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2 受信手段、3 フレームデータ補正装置、4 符号化手段、5 第1の遅延手段、6 第2の遅延手段、7 第1の復号化手段、8 第2の復号化手段、9 第3の復号化手段、10 フレームデータ補正量出力装置、11 補正手段、12 表示手段。
Claims (12)
- 液晶に印加される電圧に対応する画像の各画素の階調値を表す画像データを、前記各画素における階調値の変化に基づいて補正して出力する画像処理装置であって、
現フレームの画像データを符号化することにより当該現フレームの画像データに対応する符号化画像データを出力する符号化手段と、
前記符号化手段により出力される符号化画像データを復号化して前記現フレームの画像データに対応する第1の復号化画像データを出力する第1の復号化手段と、
前記符号化手段により出力される符号化画像データを1フレームに相当する期間遅延することにより、前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する符号化画像データを出力する遅延手段と、
前記遅延手段により出力される符号化画像データを復号化して前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する第2の復号化画像データを出力する第2の復号化手段と、
前記第1の復号化画像データ、および前記第2の復号化画像データに基づいて、前記現フレームの画像の階調値を補正するための補正データを出力する補正データ出力手段と、
前記現フレームの画像データに含まれるフリッカ成分を検出し、フリッカ検出信号を出力するフリッカ検出手段と、
前記フリッカ検出信号に基づいて、前記補正データの値を調整するデータ補正手段と、
調整された前記補正データに基づいて、前記現フレームの画像データを補正する手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記遅延手段により出力される符号化画像データを1フレームに相当する期間遅延してから復号化することにより、前記現フレームの2フレーム前の画像データに対応する第3の復号化画像データを出力する手段をさらに備え、
前記フリッカ検出手段は、前記第1〜3の復号化画像データに基づいてフリッカ成分を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記第1〜3の復号化画像データに基づいてフリッカ成分を抑制するためのフリッカ抑制補正量を出力する手段をさらに備え、
前記データ補正手段は、上記フリッカ抑制補正量を用いて前記補正データの値を調整することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記フリッカ検出手段は、現フレームの画像における隣接するライン間の階調変化を検出し、当該階調変化の大きさを表すエッジ強度信号をフリッカ検出信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記フリッカ検出手段は、液晶の表示階調数に応じて任意に設定される中間階調データを出力する手段と、
前記現フレームの画像の階調値と前記中間階調データとの差分に応じて前記エッジ強度信号に重み付けを行う手段とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記補正データ出力手段は、前記補正データを格納したルックアップテーブルにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置を備えたことを特徴とする画像表示装置。
- 液晶に印加される電圧に対応する画像の各画素の階調値を表す画像データを、前記各画素における階調値の変化に基づいて補正して出力する画像処理方法であって、
現フレームの画像データを符号化することにより当該現フレームの画像データに対応する符号化画像データを出力する工程と、
前記符号化手段により出力される符号化画像データを復号化して前記現フレームの画像データに対応する第1の復号化画像データを出力する工程と、
前記符号化手段により出力される符号化画像データを1フレームに相当する期間遅延した後に復号化して前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する第2の復号化画像データを出力する工程と、
前記第1の復号化画像データ、および前記第2の復号化画像データに基づいて、前記現フレームの画像の階調値を補正するための補正データを出力する工程と、
前記現フレームの画像データに含まれるフリッカ成分を検出し、フリッカ検出信号を出力する工程と、
前記フリッカ検出信号に基づいて前記補正データの値を調整する工程と、
調整された前記補正データに基づいて前記現フレームの画像データを補正する工程とを備えたことを特徴とする画像処理方法。 - 遅延された前記符号化画像データをさらに1フレームに相当する期間遅延してから復号化することにより、前記現フレームの2フレーム前の画像データに対応する第3の復号化画像データを出力する工程をさらに備え、
前記第1〜3の復号化画像データに基づいてフリッカ成分を検出することを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。 - 前記第1〜3の復号化画像データに基づいてフリッカ成分を抑制するためのフリッカ抑制補正量を出力する工程をさらに備え、
前記フリッカ抑制補正量を用いて前記補正データの値を調整することを特徴とする請求項9に記載の画像処理方法。 - 現フレームの画像における隣接するライン間の階調変化を検出し、当該階調変化の大きさを表すエッジ強度信号をフリッカ検出信号として出力することを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
- 前記現フレームの画像の階調値と、液晶が表示可能な階調数に応じて任意に設定される中間階調データとの差分に応じて前記エッジ強度信号に重み付けを行うことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
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