JP5041697B2 - 画像処理装置、画像表示装置、及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像表示装置、及び画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、入力画像データのフレーム間の階調値の変化量、及び、表示パネル又はその近傍若しくは周囲の温度に基づいて、入力画像データを補正する画像処理装置及び画像処理方法、並びに、当該画像処理装置を含む画像表示装置に関するものである。
一般に、液晶パネルは、駆動電圧を印加してから画像データの階調値に対応する所定の透過率に到達するまでにある程度の時間を要するので、変化の早い動画の表示に適していない。このため、フレーム間で階調値が変化するときに、1フレーム以内に液晶が画像データの階調値に対応する所定の透過率に到達するよう、液晶に過電圧を印加する駆動方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、1フレーム前の画像データと現フレームの画像データとを画素毎に比較し、階調値が変化している場合は、階調値の変化量に対応する補正量を現フレームの画像データに加算する。このような駆動方法により、1フレーム前よりも階調値が増加した場合は、液晶パネルにおいて通常よりも高い駆動電圧が印加され、1フレーム前よりも階調値が減少した場合は、液晶パネルにおいて通常よりも低い駆動電圧が印加される。
しかし、階調値の時間変化のみに基づく補正量を用いて液晶パネルの駆動電圧を増加又は減少させた場合には、液晶パネル温度が変化したときに駆動電圧を適切に増加又は減少させることができなくなることがある。このため、液晶パネル温度が高いときに、液晶パネルに適切な電圧よりも高い駆動電圧が印加され、液晶パネル温度が低いときに、液晶パネルに適切な電圧よりも低い駆動電圧が印加されて、画質の劣化が生じる。このような問題を解決するために、ある一つの基準温度における最適な補正データをあらかじめ用意し、補正データから現フレームデータを減算することで補正量を求め、液晶パネル近傍の温度に応じた演算によってその補正量を制御(増加又は減少)し、制御後の補正量を現フレームデータに加算することで補正後画像データを求め、液晶に対して補正後画像データに基づく電圧を印加する駆動方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2616652号公報 特許第3673257号公報
しかしながら、あらかじめ用意された補正データから現フレームデータを減算することで補正量を求め、液晶パネル近傍の温度に応じた演算によってその補正量を制御(増加又は減少)し、制御後の補正量を現フレームデータに加算することで補正後画像データを求める上記特許文献2に記載の駆動方法においては、補正データが液晶パネルに表示される最大階調又は最小階調である場合に、温度に応じて補正量を減少させる(例えば、後述する図13の破線13bの場合)と補正量が不足してしまい、液晶パネル近傍の温度に応じた適切な駆動電圧を液晶に印加することができない(例えば、後述する図15の破線15bの場合)という問題がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、入力画像データのフレーム間の階調値の変化量、及び、表示パネル又はその近傍若しくは周囲の温度に基づいて、入力画像データを適切に補正することができる画像処理装置、画像処理方法、及び画像表示装置を提供することである。
本発明に係る画像処理装置は、表示パネルの各画素の階調値を表す画像データが入力され、前記画像データを補正して補正後画像データを出力する画像処理装置であって、現フレームの画像データが順次入力され、前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する1フレーム前画像データを出力する1フレーム前画像データ出力部と、少なくとも一つの基準温度データを保持し、前記表示パネル又はその近傍若しくは周囲の温度検出信号が入力され、前記温度検出信号に対応する温度データと前記基準温度データとの比較結果に基づく制御信号を生成する制御信号生成部と、前記1フレーム前画像データの各画素における階調値と、前記現フレームの画像データの各画素における階調値との時間的な変化に応じた補正データを示すデータテーブルを有し、前記時間的な変化に応じて前記データテーブルから補正データを選択し、この選択された補正データから前記元フレームの画像データの階調値を減算することにより特定される補正量を前記制御信号に従って増減することで、温度制御後補正量とし、この温度制御後補正量を加算して、前記現フレームの画像データの階調値を補正することにより前記補正後画像データを生成する画像データ補正部とを有し、記補正データは、前記表示パネルの液晶を1フレーム期間以内に現フレームの画像データの輝度値に対応する透過率にする電圧に対応する階調値であり、前記補正データのビット数は、前記補正データにより示される階調値が前記補正後画像データのビット数で示すことのできる最大値よりも大きな値、及び、前記補正データにより示される階調値が前記補正後画像データのビット数で示すことのできる最小値よりも小さな値を示すことができるように、前記補正後の画像データのビット数よりも大きくされており、前記画像データ補正部は、前記最大値よりも大きな値により特定される前記補正量を前記制御信号に従って増減することで、前記最大値及び前記最大値近傍の前記温度制御後補正量とし、前記最小値よりも小さな値により特定される前記補正量を前記制御信号に従って増減することで、前記最小値及び前記最小値近傍の前記温度制御後補正量とすることを特徴としている。
また、本発明に係る画像表示装置は、画像データを出力する画像処理部と、前記画像処理部から出力された画像データに基づく画像を表示する表示部とを有し、前記画像処理部は、上記画像処理装置である。
また、本発明に係る画像処理方法は、表示パネルの各画素の階調値を表す画像データが入力され、前記画像データを補正して補正後画像データを出力する画像処理方法であって、現フレームの画像データが順次入力され、前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する1フレーム前画像データを出力し、少なくとも一つの基準温度データを保持し、前記表示パネル又はその近傍若しくは周囲の温度検出信号が入力され、前記温度検出信号に対応する温度データと前記基準温度データとの比較結果に基づく制御信号を生成し、前記1フレーム前画像データの各画素における階調値と、前記現フレームの画像データの各画素における階調値との時間的な変化に応じた補正データを示すデータテーブルから、前記時間的な変化に応じて補正データを選択し、この選択された補正データから前記元フレームの画像データの階調値を減算することにより特定される補正量を前記制御信号により増減することで、温度制御後補正量とし、この温度制御後補正量を加算して、前記現フレームの画像データの階調値を補正することにより前記補正後画像データを生成し、記補正データは、前記表示パネルの液晶を1フレーム期間以内に現フレームの画像データの輝度値に対応する透過率にする電圧に対応する階調値であり、前記補正データのビット数は、前記補正データにより示される階調値が前記補正後画像データのビット数で示すことのできる最大値よりも大きな値、及び、前記補正データにより示される階調値が前記補正後画像データのビット数で示すことのできる最小値よりも小さな値を示すことができるように、前記補正後の画像データのビット数よりも大きくされており、前記最大値よりも大きな値により特定される前記補正量を前記制御信号に従って増減することで、前記最大値及び前記最大値近傍の前記温度制御後補正量とし、前記最小値よりも小さな値により特定される前記補正量を前記制御信号に従って増減することで、前記最小値及び前記最小値近傍の前記温度制御後補正量とすることを特徴としている。
本発明の画像処理装置、画像表示装置、及び画像処理方法によれば、補正後画像データよりもビット数の大きい補正データを有するので、理想的な補正データが補正後画像データの最大階調よりも大きい場合又は最小階調より小さい場合においても、画像データの補正を正確に行い、適切に補正された駆動電圧を表示パネルに印加することができるという効果を得ることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置3を備えた、画像表示装置の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、画像表示装置は、受信部2と、画像処理装置3と、制御信号生成部11と、表示部12と、温度検出部13とを主要な構成としている。なお、本出願において「…部」として示される構成は、電気回路等を含むハードウェアによって実現されるもの、又は、ソフトウェアによって実現されるもの、又は、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されるもののいずれであってもよい。なお、画像処理装置3は、本発明の画像処理装置を実施することができる装置である。また、図1に示される画像表示装置は、例えば、液晶テレビである。
受信部2は、テレビチューナ等から構成されており、入力端子1を介して入力される映像信号に対し、選局及び復調等の処理を行うことにより、1フレーム分の画像(現画像)を表す現画像データDi1を生成して、画像処理装置3に順次出力する。
画像処理装置3は、符号化部4と、遅延部5と、第1の復号化部6と、第2の復号化部7と、変化量算出部8と、1フレーム前画像算出部9と、画像データ補正部10とを有している。画像処理装置3は、現画像データDi1に対応する3次補正後画像データDj1を生成する。なお、1次補正後画像データ(図3におけるDk1)及び2次補正後画像データ(図3におけるDn1)については、後述する。
制御信号生成部11は、少なくとも一つの基準温度Tを示す基準温度データを保持している。制御信号生成部11は、温度検出部13によって測定された、表示部12の表示パネル又はその近傍若しくは周囲の温度(以下、表示パネル温度又はその近傍若しくは周囲温度を「測定温度」とも言う。)Tと、基準温度Tとを比較し、その比較結果に基づく制御信号Tp1を画像データ補正部10へ出力する。なお、表示パネル又はその近傍若しくは周囲の温度とは、表示パネル自身の温度に限定されず、表示パネルの温度に対応する温度を含むという意味である。
表示部12の表示パネルは、例えば、液晶パネルであり、画像の輝度又は濃度を表す画像データに対応する電圧を液晶に印加することにより、液晶の各画素の光透過率を変化させることによって、画像を表示する。
次に、画像処理装置3の動作を説明する。符号化部4は、現画像データDi1を符号化することによりデータ量を圧縮し、符号化画像データDa1を生成する。符号化部4による符号化方式としては、例えば、FBTC(Fixed Block Truncation Coding)又はGBTC(Generalized Block Truncation Coding)などのブロック符号化(BTC)を用いることができる。また、符号化部4における符号化方式として、JPEGに代表される2次元離散コサイン変換符号化、JPEG−LSに代表される予測符号化、JPEG2000に代表されるウェーブレット変換を用いた符号化方式を採用することができる。また、静止画用の符号化方式であれば任意の符号化方式を採用することができる。なお、採用する静止画用の符号化方式は、符号化前の画像データと復号化後の画像データとが完全に一致しない非可逆符号化であってもよい。
遅延部5は、符号化部4で生成された符号化画像データDa1を1フレームに相当する期間遅延させることによって、1フレーム前の符号化画像データDa0を出力する。符号化部4における画像データDi1の符号化率(データ圧縮率)を高くするほど、符号化画像データDa1を遅延するために必要な遅延部5のメモリ(図示せず)の記憶容量を小さくすることができる。
第1の復号化部6は、符号化部4で生成された符号化画像データDa1を復号化することにより、現画像データDi1により表される現画像に対応する第1の復号化画像データDb1を生成する。この処理と並行して、第2の復号化部7は、遅延部5により遅延された符号化画像データDa0を復号化することにより、現画像の1フレーム前の画像に対応する第2の復号化画像データDb0を生成する。
変化量算出部8は、現画像に対応する第1の復号化画像データDb1及び1フレーム前の画像に対応する第2の復号化画像データDb0に基づいて、第2の復号化画像データDb0から第1の復号化画像データDb1を減算することにより、1フレーム前の画像から現画像への画素毎の階調値の変化量Dv1を算出する。この変化量Dv1と、現画像データDi1は、1フレーム前画像算出部9に入力される。
1フレーム前画像算出部9は、変化量算出部8から出力される階調値の変化量Dv1を現画像データDi1に加算することにより、1フレーム前の画像データに相当する1フレーム前画像データDp0を生成する。1フレーム前画像データDp0は、画像データ補正部10に入力される。
画像データ補正部10は、現画像データDi1と1フレーム前画像データDp0を比較した結果と制御信号Tp1とに基づいて、液晶パネル又はその近傍若しくは周囲温度Tにおいて液晶が1フレーム期間内に現画像データDi1により指定される所定の透過率となるよう現画像データDi1を補正し、3次補正後画像データDj1を出力する。
図2(a)〜(c)は、3次補正後画像データDj1に基づく駆動電圧を液晶に印加した場合の応答特性を示す図である。図2(a)は現画像データDi1の階調値(輝度値)の時間変化を示し、図2(b)は3次補正後画像データDj1の階調値(輝度値)の時間変化を示す。また、図2(c)において、実線は3次補正後画像データDj1に基づく駆動電圧を印加して得られる液晶パネルの表示輝度の時間変化(すなわち、液晶パネルの応答特性)を示し、破線は、3次補正後画像データDj1に基づく駆動電圧(図2(b)に示されるV又はV)を印加し続けた場合における液晶パネルの応答特性を示す。図2(b)に示されるように、階調値が増加又は減少する場合、補正量V又はVを現画像データDi1に加算又は減算することにより、3次補正後画像データDj1が生成される。この3次補正後画像データDj1に基づく駆動電圧を液晶に印加することにより、図2(c)に実線で示すように、略1フレーム期間内に液晶を現画像データDi1の階調値に対応する所定の透過率に到達させることができる。
図3は、図1に示される画像データ補正部10の構成を示すブロック図である。図3に示されるように、画像データ補正部10は、ルックアップテーブル(LUT)101と、減算部102と、補正量制御部103と、加算部104と、制限部105とを有している。LUT101には、液晶パネル又はその近傍若しくは周囲の温度Tが基準温度データTと等しい場合において液晶が1フレーム期間内に現画像データDi1により指定される所定の透過率となるような1次補正後画像データDk1が予め設定されている。
図4は、図3に示されるLUT101の構成を模式的に示す図である。LUT101には、現画像データDi1及び1フレーム前画像データDp0が読み出しアドレスとして入力される。現画像データDi1及び1フレーム前画像データDp0がそれぞれ8ビットの画像データである場合、LUT101には256×256個のデータが1次補正後画像データDk1として格納される。LUT101は、現画像データDi1及び1フレーム前の画像データDp0の各値に対応する画像データdt(Di1,Dp0)を読み出して、1次補正後画像データDk1(=dt(Di1,Dp0))として出力する。
図3に示されるように、減算部102は、LUT101からの1次補正後画像データDk1から現画像データDi1を減算することによって補正量Dl1を生成する。
補正量制御部103は、制御信号Tp1に基づいて補正量Dl1を制御(増加又は減少又はそのままに維持)させて制御信号Tp1に基づいて制御された補正量(「温度制御後補正量」とも言う。)Dm1を生成する。ここで、制御信号Tp1が、表示パネル又はその近傍若しくは周囲の温度Tが基準温度Tよりも高いことを示す信号である場合には、温度制御後補正量Dm1の絶対値|Dm1|が補正量Dl1の絶対値|Dl1|より小さくなるように制御する。また、制御信号Tp1が、表示パネル又はその近傍若しくは周囲の温度Tが基準温度Tよりも低い場合には、温度制御後補正量Dm1の絶対値|Dm1|が補正量Dl1の絶対値|Dl1|より大きくなるように制御する。その際の補正方法としては、例えば、次式
m1=α×Dl1
のように、制御信号Tp1に応じた値の温度補正係数αを、補正量Dl1に乗算することで温度制御後補正量Dm1を算出する。
加算部104は、補正量制御部103によって得られた温度制御後補正量Dm1を、現画像データDi1に対して加算することで2次補正後画像データDn1を生成する。
制限部105は、2次補正後画像データDn1を表示部12が受信可能な値の範囲に制限することで3次補正後画像データDj1を生成する。ここで、表示部12が受信可能な値の範囲とは、表示部12に対する入力データのビット数によって決定される。例えば、表示部12に対する入力データのビット数が8ビットの場合は、表示部12が受信可能な値の範囲は0〜255である。この場合、2次補正後画像データDn1が0より小さい場合は、3次補正後画像データDj1を0とし(すなわち、Dj1=0)、2次補正後画像データDn1が255より大きい場合は、3次補正後画像データDj1を255とし(すなわち、Dj1=255)、2次補正後画像データDn1が0から255の範囲内の場合は、3次補正後画像データDj1を2次補正後画像データDn1と同じに(すなわち、Dj1=Dn1)することで3次補正後画像データDj1を得る。
次に、LUT101に設定される1次補正後画像データDk1について説明する。入力画像データのビット数が8ビット(0〜255)であるとすると、現画像データDi1が127階調の場合、液晶には透過率を50%とするような電圧V50が印加される。同様に、現画像データDi1が191階調の場合は、液晶には透過率を75%とするような電圧V75が印加される。図5は、透過率0%の液晶に電圧V50及び電圧V75をそれぞれ印加した場合の応答特性を応答時間(s)と透過率(%)のグラフで示す図である。図5に示されるように、液晶が印加電圧で指定された所定の透過率に到達するには、1フレーム期間よりも長い応答時間を要することがある。よって、現画像の階調値が変化する場合に、1フレーム期間経過時の透過率が所望の透過率となるような電圧を印加することにより液晶の応答速度を向上させることができる。
図5に示す例では、液晶に電圧V75を印加した場合、1フレーム期間経過時の液晶の透過率は50%となる。よって、目標とする透過率が50%の場合、液晶の印加電圧をV75とすることにより1フレーム期間内に液晶を所望の透過率とすることができる。つまり、現画像データDi1が0から127に変化する場合、当該現画像データDi1を191として(すなわち、Di1=191)、表示部11に出力することにより、1フレーム期間内に所望の透過率となるような電圧が液晶に印加される。
図6は、液晶の応答速度の一例を示す図である。図6において、x軸は現画像データDi1の値(現フレームの画像における階調値)、y軸は1フレーム前画像データDp0の値(1フレーム前の画像における階調値)を示し、z軸は液晶が1フレーム前画像データDp0の階調値に対応する透過率から現画像データDi1の階調値に対応する透過率となるまでに要する応答時間(ms)を示している。ここで、現画像データの階調値が8ビットの場合、現フレームの画像、及び現フレームの1フレーム前の画像における階調値の組み合わせは256×256通り存在するので、応答速度も256×256通り存在する。なお、図6においては、階調値の組み合わせに対応する応答速度を8×8通りに簡略化して示している。
図7は、液晶を1フレーム期間経過時に現画像データDi1の値に対応する透過率とする現画像データDi1の補正量を示す図である。図7において、x軸は現画像データDi1の値(現フレームの画像における階調値)、y軸は1フレーム前画像データDp0の値(1フレーム前の画像における階調値)を示し、z軸は現画像データDi1の補正量を示している。現フレームの画像の階調値が8ビットの場合、補正量は、現フレームの画像、及び現フレームの1フレーム前の画像における階調値の組み合わせに対応して256×256通り存在する。図7では階調値の組み合わせに対応する補正量を8×8通りに簡略化して示している。
図6に示すように、液晶の応答速度は現フレームの画像及び現フレームの1フレーム前の画像における階調値毎に異なる。したがって、補正量を簡単な計算式によって求めることはできない。このため、LUT101には、図8に示されるように、現画像データDi1に図7に示した現フレームの画像データDi1及び1フレーム前画像データDp0の階調値に対応する256×256通りの補正量を加算して得られた1次補正後画像データDk1を格納している。液晶の応答特性は液晶の材料、電極形状などによって変化するので、このような各種の使用条件に対応する1次補正後画像データDk1を備えたLUT101を用いることにより、液晶パネルの特性に応じた応答速度の制御を行うことができる。
また、図7に示した補正量は、液晶の応答速度が遅い階調値の組み合わせに対する補正量が大となるよう設定される。例として、中間輝度(グレー)から高輝度(白)に変化する際の応答速度が遅い場合、中間輝度を表す1フレーム前の画像データDi0と、高輝度を表す現画像データDi1に対応する階調数の値を正の方向又は負の方向に大きく設定することにより、応答速度を効果的に向上させることができる。
以下に、LUT101が、3次補正後画像データDj1よりもビット数の大きい1次補正後画像データDk1によって構成される場合(すなわち、本発明の場合)に生成される3次補正後画像データDj1を、3次補正後画像データDj1´と同じビット数の1次補正後画像データDk1´によって構成される場合(すなわち、比較例の場合)に生成される3次補正後画像データDj1´と対比しながら、説明する。
図9は、1次補正後画像データDk1´と3次補正後画像データDj1´が同じビット数の場合(すなわち、比較例の場合)における、現画像データDi1´と1次補正後画像データDk1´の関係を示すグラフである。図9において、実線9aは、1フレーム前画像データDp0´の値が階調Lである場合の、1次補正後画像データDk1´の一例を示している。図9において、破線9bは、1次補正後画像データDk1´が現画像データDi1´と等しい場合を示している。図9に示されるように、Di1´>LすなわちDi1´>Dp0´の場合は、1次補正後画像データDk1´は現画像データDi1´よりも大きくなる。一方、Di1´<LすなわちDi1´<Dp0´の場合は、1次補正後画像データDk1´は現画像データDi1´よりも小さくなる。ここでは、簡単のために、1次補正後画像データDk1´が、現画像データDi1´の大きさに応じて線形に変化する場合のグラフを示しており、現画像データDi1´が8ビット(0〜255)の場合を示している。
図9に示されるように、1次補正後画像データDk1´と3次補正後画像データDj1´が同じビット数である比較例の場合には、1次補正後画像データDk1´は現画像データDi1´の最小値より小さくなり得ないので、現画像データDi1´が階調値L以下のときは、全ての1次補正後画像データDk1´が0となる。また、比較例の場合には、1次補正後画像データDk1´は現画像データDi1´の最大値より大きくなり得ないので、現画像データDi1´が階調値L以上のときは、全ての1次補正後画像データDk1´が255となる。ここで、Lは、1次補正後画像データDk1´が0となる現画像データDi1´の最大値であり、Lは、1次補正後画像データDk1´が255となる現画像データDi1´の最小値である。
図10は、1次補正後画像データDk1のビット数が3次補正後画像データDj1のビット数より大きい場合(すなわち、本発明の場合)における、現画像データDi1と1次補正後画像データDk1の関係を示すグラフである。図10において、実線10aは、1フレーム前画像データDp0の値が階調値Lである場合の、1次補正後画像データDk1の一例を示している。図10において、破線10bは、1次補正後画像データDk1が現画像データDi1と等しい場合を示している。この場合、1次補正後画像データDk1は、3次補正後画像データDj1の最大値よりも大きい値又は最小値より小さい値をとり得るので、現画像データDi1が階調値L以下の場合は1次補正後画像データDk1は0以下の値となり、現画像データDi1が階調値L以上の場合は1次補正後画像データDk1は255以上の値となる。
図11は、現画像データDi1´と1次補正後画像データDk1´が図9に示されるような関係にある場合(すなわち、比較例の場合)における、現画像データDi1´と補正量Dl1´の関係を示すグラフである。現画像データDi1´が階調値Lより小さく階調値Lより大きい場合には、現画像データDi1´が小さくなるに従って補正量Dl1´は小さくなるが、現画像データDi1´が階調値L以下の場合には、現画像データDi1´が小さくなるに従って補正量Dl1´は大きくなり、現画像データDi1´が0の場合には1次補正後画像データDk1´は0となる。また、現画像データDi1´が階調値Lより大きく階調値Lより小さい場合には、現画像データDi1´が大きくなるに従って補正量Dl1´は大きくなるが、現画像データDi1´が階調値L以上の場合には、現画像データDi1´が大きくなるに従って補正量Dl1´は小さくなり、現画像データDi1´が255の場合には1次補正後画像データDk1´は0となる。これは、液晶パネルに対して理想的な加速電圧を与えるためには1次補正後画像データDk1´に0以下、又は、255以上のデータを設定すべき場合であっても、1次補正後画像データDk1´のビット数と3次補正後画像データDj1´のビット数が等しいので、1次補正後画像データDk1´に0〜255の範囲の値しか設定できないためである。
図12は、現画像データDi1と1次補正後画像データDk1が図10に示されるような関係にある場合(すなわち、本発明の場合)における、現画像データDi1と補正量Dl1の関係を示すグラフである。この場合、現画像データDi1が階調値Lより小さく階調値Lより大きい場合には、現画像データDi1が小さくなるに従って補正量Dl1は小さくなり、現画像データDi1が階調値L以下の場合においても、現画像データDi1が小さくなるに従って補正量Dl1は小さくなる。また、現画像データDi1が階調値Lより大きく階調値Lより小さい場合には、現画像データDi1が大きくなるに従って補正量Dl1は大きくなり、現画像データDi1が階調値L以上の場合においても、現画像データDi1が大きくなるに従って補正量Dl1は大きくなる。
図13は、補正量制御部103において、制御信号Tp1に従って補正量Dl1´が増加又は減少する様子を示したものであり、1次補正後画像データDk1´と3次補正後画像データDj1´のビット数が同じ場合(すなわち、比較例の場合)の、現画像データDi1´と温度制御後補正量Dm1´の一例をグラフに示したものである。図13における実線13aは、制御信号Tp1が基準温度Tと近傍の温度Tが等しいことを示している場合の温度制御後補正量Dm1´であり、この場合は、温度制御後補正量Dm1´は1次補正後画像データDk1´に等しくなる。図13における破線13bは、制御信号Tp1が、基準温度Tよりも近傍の温度Tが高いことを示している場合の温度制御後補正量Dm1´である。また、図13における破線13cは、制御信号Tp1が、基準温度Tよりも近傍の温度Tが低いことを示している場合の温度制御後補正量Dm1´を示している。図13には、
m1´=α´×Dl1´
のように、ある係数α´を補正量Dl1に乗じることによって温度制御後補正量Dm1´を求めた場合のグラフを示している。なお、図13における実線13aはα´=1の場合であり、図13における点線13bはα´<1の場合であり、図13における破線13cはα´>1の場合である。
図14は、図13に示される比較例の場合において、温度制御後補正量Dm1´を現画像データDi1´に加算することによって生成された2次補正後画像データDn1´を示すグラフである。図14において、実線14aは、図13の実線13aの場合の2次補正後画像データDn1´であり、破線14bは、図13の破線13bの場合の2次補正後画像データDn1´であり、破線14cは、図13の破線13cの場合の2次補正後画像データDn1´である。
図15は、図13及び図14に示される比較例の場合において、制限部105によって、2次補正後画像データDn1´(図14における14a,14b,14c)を、表示部12に入力されるデータの範囲に制限することによって生成される3次補正後画像データDj1´を示すグラフである。図15において、実線15aは、図14の実線14aの場合の3次補正後画像データDj1´であり、破線15bは、図14の破線14bの場合の3次補正後画像データDj1´であり、破線15cは、図14の破線14cの場合の2次補正後画像データDj1´である。3次補正後画像データDj1´が8ビットの場合、図14に破線14cで示した2次補正後画像データDn1´のうち、Dn1´<0、又は、Dn1´>255となっている範囲の2次補正後画像データの値をそれぞれDn1=0、又は、D´=255と制限することで、図15における破線15cのように表示部12に入力することが可能な3次補正後画像データDj1´を求める。
ここで、図15における破線15bに着目すると、現画像データDi1´が階調値Lより小さい場合及び階調値Lより大きい場合において、当該現画像データDi1´の変化に対する3次補正後画像データDj1´の変化量が小さくなっている。ここに示す例では、1フレーム前の画像データDp0´が一定の場合には、液晶の応答特性が現画像データDi1´に対して線形である場合であるので、係数を乗じることによって得られる3次補正後画像データDj1´も、線形に変化することが理想的であるにもかかわらず、現画像データDi1´が階調値Lより小さい場合及び階調値Lより大きい場合において、3次補正後画像データDj1´が不足していることがわかる。
図16は、比較例における3次補正後画像データDj1´の例を示すグラフである。図16における破線16aは、図15における破線15bのように現画像データDi1´に対する補正が不足している場合の3次補正後画像データDj1´を示す。図16における実線16bは、現画像データDi1´に対して十分に補正が行われた場合の3次補正後画像データDj1´を示す。破線16aは、実線16bに比べて、斜線でハッチングした領域部分の3次補正後画像データDj1´が不足している。これは、1次補正後画像データDk1´のビット数を3次補正後画像データDj1´と同じビット数としたことによって、液晶パネルに対して理想的な加速電圧を与えるためには1次補正後画像データDk1´に0以下、又は、255以上のデータを設定すべき場合であっても、0〜255の範囲の値しか設定できないためである。
次に、1次補正後画像データDk1のビット数が3次補正後画像データDj1のビット数より大きい場合(すなわち、本発明の場合)における、補正量制御部103及びその後段の構成の動作を説明する。図17は、補正量制御部103において、制御信号Tp1に従って補正量Dl1が増加又は減少する様子を示したものであり、現画像データDi1と補正量Dl1及び温度制御後補正量Dm1(図3に示す。)の一例をグラフに示したものである。図17における実線17aは、図12に示した補正量Dl1である。図17における破線17bは、制御信号Tp1が、基準温度Tよりも近傍の温度Tが高いことを示している場合の温度制御後補正量Dm1であり、図17における破線17cは、制御信号Tp1が、基準温度Tよりも近傍の温度Tが低いことを示している場合の温度制御後補正量Dm1の一例を示している。ここでは、
m1=α×Dl1
のように、温度Tに応じて選択された係数αを補正量Dl1に乗じることによって温度制御後補正量Dm1を求めた場合のグラフを示している。なお、図17における実線17aの場合はα=1であり、図17における破線17bの場合はα<1であり、図17における破線17cの場合はα>1である。
図18は、図17に示される本発明の場合において、温度制御後補正量Dm1を現画像データDi1に加算することによって生成される2次補正後画像データDn1を示すグラフである。図18において、実線18aは、図17の実線17aの場合の2次補正後画像データDn1であり、破線18bは、図17の破線17bの場合の2次補正後画像データDn1であり、破線18cは、図17の破線17cの場合の2次補正後画像データDn1である。図18に示されるように、本発明においては、1次補正後画像データDn1のビット数は3次補正後画像データDj1のビット数よりも大きい。
図19は、図17及び図18に示される本発明の場合において、制限部105によって、2次補正後画像データDn1(図18における18a,18b,18c)を、表示部12に入力されるデータの範囲に制限することによって生成される3次補正後画像データDj1を示すグラフである。図19において、実線19aは、図18の実線18aの場合の3次補正後画像データDj1であり、破線19bは、図18の破線18bの場合の3次補正後画像データDj1であり、破線19cは、図18の破線18cの場合の2次補正後画像データDj1である。3次補正後画像データDj1が8ビットの場合、図18に破線18cで示した2次補正後画像データDn1のうち、Dn1<0、又は、Dn1>255となっている範囲の2次補正後画像データの値をそれぞれDn1=0、又は、D=255と制限することで、図19における破線19cのように表示部12に入力することが可能な3次補正後画像データDj1を求める。
図19において破線19bに示すように、測定された温度検出信号に従って補正量Dl1を減少させた場合であっても、1次補正後画像データDk1のビット数が3次補正後画像データDj1のビット数より大きいために、1次補正後画像データDk1の値として0より小さな値、又は255より大きな値を設定することが可能であるので、制御信号Tp1によって補正量Dl1が減少した場合(図17の破線17b、図18の破線18b、図19の破線19b)であっても、3次補正後画像データDj1が不足することがない。このため、実施の形態1の画像処理装置3によれば、表示部12において、当該3次補正後画像データDj1に基づく電圧を液晶に印加することによって、液晶パネル又はその近傍若しくは周囲の温度に応じて適切に液晶を駆動することができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る画像処理装置3は、LUT101から出力された1次補正後画像データDk1のビット数を、制限部105から出力された3次補正後画像データDj1のビット数より多くすることにより、表示部12が表示可能な輝度の範囲を超えた1次補正後画像データDk1をLUT101に設定することができるので、制御信号Tp1に従って補正量Dl1を増加又は減少した場合であっても、3次補正後画像データDj1が不足することはなく、液晶パネル又はその近傍若しくは周囲の温度に応じて適切に液晶を駆動することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1においては、画像データ補正部10において、LUT101には、液晶パネル又はその近傍若しくは周囲の温度Tが基準温度データTと等しい場合において液晶が1フレーム期間内に現画像データDi1により指定される所定の透過率となるような1次補正画像データDk1が設定されているが、実施の形態2においては、LUTに、1次補正後画像データDk1から現画像データDi1を減算することで得られる補正量Dl1を設定している。
図20は、実施の形態2に係る画像処理装置の画像データ補正部10aの構成を示すブロック図である。図20において、図3に示される構成と同一又は対応するものには、同じ符号を付す。実施の形態2に係る画像処理装置は、図1に示される画像処理装置3の画像データ補正部10を、図20に示される画像データ補正部10aに置き換えたものに相当する。図20に示される画像データ補正部10aのLUT111は、現画像データDi1と1フレーム前画像データDp0を入力とし、補正量Dl1を出力する。出力された補正量Dl1は、補正量制御部103に入力される。実施の形態2に係る画像処理装置においても、実施の形態1に係る画像処理装置と同様に、液晶の温度特性に応じた適切な温度制御後補正量Dm1を得ることができる。
なお、実施の形態2において、上記以外の点は、上記実施の形態1の場合と同じである。
実施の形態3.
上記実施の形態1においては、図3に示されるように、補正量制御部103は、液晶パネル又はその近傍若しくは周囲の温度Tに応じて選択された係数αを補正量Dl1に乗じることによって、制御信号Tp1に基づく補正後の補正量(「温度制御後補正量」とも言う。)Dm1を求めているが、実施の形態3においては、複数の係数α及びαを用いて温度制御後補正量Dm1を求めている。実施の形態3においては、現画像データDi1と1フレーム前画像データDp0の大小関係に応じて、制御信号Tp1に基づく補正量Dl1の補正に用いる係数を選択するように構成している。例えば、現画像データDi1が1フレーム前画像データDp0より大きい(すなわち、Di1>Dp0)場合には、補正量Dl1に係数αを乗じることによって温度制御後補正量Dm1を求め、現画像データDi1が1フレーム前画像データDp0より小さい(すなわち、Di1<Dp0)場合には、補正量Dl1に係数αと異なる係数αを乗じることによって温度制御後補正量Dm1を求める。このように、複数の係数を用いて温度制御を行うことにより、液晶の温度特性に応じた適切な温度制御後補正量Dm1を得ることができる。
なお、実施の形態3において、上記以外の点は、上記実施の形態1又は2の場合と同じである。
本発明の実施の形態1乃至3に係る画像処理装置を備えた、画像表示装置の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、液晶の応答特性を示す図であり、(a)は現画像データの輝度値の時間変化を示し、(b)は3次補正後画像データの輝度値(液晶への印加電圧に対応する値)の時間変化を示し、(c)は(b)の3次補正後画像データに基づく電圧を印加して得られる液晶パネルの表示輝度の時間変化を示す。 実施の形態1に係る画像処理装置の画像データ補正部の構成を示すブロック図である。 図3に示されるLUTの構成を模式的に示す図である。 液晶の透過率の時間的変化の一例を示す図である。 液晶の応答速度の一例を示す図である。 現画像データに対する補正量の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るLUTに格納される1次補正後画像データの一例を示す図である。 比較例における、現画像データと1次補正後画像データの関係を示す図である。 本発明の実施の形態1における、現画像データと1次補正後画像データの関係を示す図である。 比較例における、現画像データと補正量の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1における、現画像データと補正量の関係を示す図である。 比較例における、現画像データと温度補正後の補正量の関係を示す図である。 比較例における、現画像データと2次補正後画像データの関係を示す図である。 比較例における、現画像データと3次補正後画像データの関係を示す図である。 比較例において、3次補正後画像データが不足する様子を示す図である。 本発明の実施の形態1における、現画像データと温度補正後の補正量の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1における、現画像データと2次補正後画像データの関係を示す図である。 本発明の実施の形態1における、現画像データと3次補正後画像データの関係を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る画像処理装置の画像データ補正部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 入力端子、 2 受信部、 3 画像処理部、 4 符号化部、 5 遅延部、 6 第1の復号化部、 7 第2の復号化部、 8 変化量算出部、 9 1フレーム前画像算出部、 10,10a 画像データ補正部、 11 制御信号生成部、 12 表示部、 13 温度検出部、 14 1フレーム前画像データ出力部、 101,111 ルックアップテーブル(LUT)、 102 減算部、 103 補正量制御部、 104 加算部、 105 制限部、 Di1 現画像データ、 Dk1 1次補正後画像データ、 Dl1 現画像データに1次補正後画像データを加算したデータ、 Dm1 現画像データに1次補正後画像データを加算したデータを制御信号Tp1に基づいて補正したデータ、 Dn1 2次補正後画像データ、 Dj1 3次補正後画像データ、 Dv1 変化量算出部により出力される階調値の変化量、 Dp0 1フレーム前画像データ、 Tp1 制御信号。

Claims (9)

  1. 表示パネルの各画素の階調値を表す画像データが入力され、前記画像データを補正して補正後画像データを出力する画像処理装置であって、
    現フレームの画像データが順次入力され、前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する1フレーム前画像データを出力する1フレーム前画像データ出力部と、
    少なくとも一つの基準温度データを保持し、前記表示パネル又はその近傍若しくは周囲の温度検出信号が入力され、前記温度検出信号に対応する温度データと前記基準温度データとの比較結果に基づく制御信号を生成する制御信号生成部と、
    前記1フレーム前画像データの各画素における階調値と、前記現フレームの画像データの各画素における階調値との時間的な変化に応じた補正データを示すデータテーブルを有し、前記時間的な変化に応じて前記データテーブルから補正データを選択し、この選択された補正データから前記元フレームの画像データの階調値を減算することにより特定される補正量を前記制御信号に従って増減することで、温度制御後補正量とし、この温度制御後補正量を加算して、前記現フレームの画像データの階調値を補正することにより前記補正後画像データを生成する画像データ補正部と
    を有し、
    記補正データは、前記表示パネルの液晶を1フレーム期間以内に現フレームの画像データの輝度値に対応する透過率にする電圧に対応する階調値であり、
    前記補正データのビット数は、前記補正データにより示される階調値が前記補正後画像データのビット数で示すことのできる最大値よりも大きな値、及び、前記補正データにより示される階調値が前記補正後画像データのビット数で示すことのできる最小値よりも小さな値を示すことができるように、前記補正後の画像データのビット数よりも大きくされており、
    前記画像データ補正部は、前記最大値よりも大きな値により特定される前記補正量を前記制御信号に従って増減することで、前記最大値及び前記最大値近傍の前記温度制御後補正量とし、前記最小値よりも小さな値により特定される前記補正量を前記制御信号に従って増減することで、前記最小値及び前記最小値近傍の前記温度制御後補正量とすること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 前記1フレーム前画像データ出力部は、
    現フレームの画像データを符号化することにより当該現フレームの画像データに対応する符号化画像データを生成する符号化部と、
    前記符号化画像データを復号化することにより前記現フレームの画像データに対応する第1の復号化画像データを生成する第1の復号化部と、
    前記符号化画像データを1フレームに相当する期間遅延させる遅延部と、
    前記遅延部により遅延した符号化画像データを復号化することにより、前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する第2の復号化画像データを生成する第2の復号化部と、
    前記第1の復号化画像データと前記第2の復号化画像データとの間の変化量を画素毎に算出する変化量算出部と、
    前記変化量と前記現フレームの画像データとを用いて、前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する前記1フレーム前画像データを算出する1フレーム前画像算出部と
    を有することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像データ補正部の前記データテーブルから選択される前記補正データは、現フレームの画像データ及び前記1フレーム前画像データの2つのデータに対応するデータであり、
    前記画像データ補正部は、
    前記データテーブルから出力される前記補正データから前記現フレームの画像データを減算して補正量を出力する減算部と、
    前記制御信号生成部からの前記制御信号に基づいて前記減算部から出力される前記補正量を制御することで、前記温度制御後補正量とする補正量制御部と、
    現フレームの画像データに、前記温度制御後補正量を加算する加算部と、
    前記加算部から出力される画像データの階調数を制限する制限部と
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像データ補正部の前記データテーブルから選択される前記補正データは、現フレームの画像データ及び前記1フレーム前画像データの2つのデータに対応するデータであり、
    前記画像データ補正部は、
    前記制御信号生成部からの前記制御信号に基づいて前記データテーブルから出力される補正量を制御することで、前記温度制御後補正量とする補正量制御部と、
    現フレームの画像データに、前記温度制御後補正量を加算する加算部と、
    前記加算部から出力される画像データの階調数を制限する制限部と
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 画像データを出力する画像処理部と、
    前記画像処理部から出力された画像データに基づく画像を表示する表示部と
    を有し、
    前記画像処理部は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置である
    ことを特徴とする画像表示装置。
  6. 表示パネルの各画素の階調値を表す画像データが入力され、前記画像データを補正して補正後画像データを出力する画像処理方法であって、
    現フレームの画像データが順次入力され、前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する1フレーム前画像データを出力し、
    少なくとも一つの基準温度データを保持し、前記表示パネル又はその近傍若しくは周囲の温度検出信号が入力され、前記温度検出信号に対応する温度データと前記基準温度データとの比較結果に基づく制御信号を生成し、
    前記1フレーム前画像データの各画素における階調値と、前記現フレームの画像データの各画素における階調値との時間的な変化に応じた補正データを示すデータテーブルから、前記時間的な変化に応じて補正データを選択し、この選択された補正データから前記元フレームの画像データの階調値を減算することにより特定される補正量を前記制御信号により増減することで、温度制御後補正量とし、この温度制御後補正量を加算して、前記現フレームの画像データの階調値を補正することにより前記補正後画像データを生成し、
    記補正データは、前記表示パネルの液晶を1フレーム期間以内に現フレームの画像データの輝度値に対応する透過率にする電圧に対応する階調値であり、
    前記補正データのビット数は、前記補正データにより示される階調値が前記補正後画像データのビット数で示すことのできる最大値よりも大きな値、及び、前記補正データにより示される階調値が前記補正後画像データのビット数で示すことのできる最小値よりも小さな値を示すことができるように、前記補正後の画像データのビット数よりも大きくされており、
    前記最大値よりも大きな値により特定される前記補正量を前記制御信号に従って増減することで、前記最大値及び前記最大値近傍の前記温度制御後補正量とし、前記最小値よりも小さな値により特定される前記補正量を前記制御信号に従って増減することで、前記最小値及び前記最小値近傍の前記温度制御後補正量とすること
    を特徴とする画像処理方法。
  7. 前記1フレーム前画像データを出力する処理は、
    現フレームの画像データを符号化することにより当該現フレームの画像データに対応する符号化画像データを生成し、
    前記符号化画像データを復号化することにより前記現フレームの画像データに対応する第1の復号化画像データを生成し、
    前記符号化画像データを1フレームに相当する期間遅延させ、
    前記遅延した符号化画像データを復号化することにより、前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する第2の復号化画像データを生成し、
    前記第1の復号化画像データと前記第2の復号化画像データとの間の変化量を画素毎に算出し、
    前記変化量と前記現フレームの画像データとを用いて、前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する前記1フレーム前画像データを算出する
    処理を含むことを特徴とする請求項に記載の画像処理方法。
  8. 前記データテーブルから選択される前記補正データは、現フレームの画像データ及び前記1フレーム前画像データの2つのデータに対応するデータであり、
    前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する前記1フレーム前画像データを出力する処理は、
    前記データテーブルから出力される前記補正データから前記現フレームの画像データを減算して補正量を出力し、
    前記制御信号に基づいて前記減算によって得られた補正量を制御して、前記温度制御後補正量とし、
    現フレームの画像データに、前記温度制御後補正量を加算し、
    前記加算によって得られた画像データの階調数を制限する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理方法。
  9. 前記データテーブルから選択される前記補正データは、現フレームの画像データ及び前記1フレーム前画像データの2つのデータに対応するデータであり、
    前記現フレームの1フレーム前の画像データに対応する前記1フレーム前画像データを出力する処理は、
    前記制御信号に基づいて前記データテーブルから出力される補正量を制御して、前記温度制御後補正量とし、
    現フレームの画像データに、前記温度制御後補正量を加算し、
    前記加算によって得られた画像データの階調数を制限する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理方法。
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