JP3989726B2 - 粉体成形用樹脂組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体成形用樹脂組成物に関し、詳しくは、耐熱性、耐折れ皺性や室温及び高温での耐摩耗性に優れた成形品を与える、その調製が容易な粉体成形用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のインストルメントパネル、コンソールボックス、ドアトリム、グローブボックスなどの内装部品の表皮材は、従来ほとんど軟質塩化ビニル樹脂成形品が使用されてきた。
ところが、最近は、廃品の焼却時に塩化水素を発生しない樹脂で、しかもリサイクル利用の容易なオレフィン系樹脂材料による成形品が望まれるようになっている。そのため多くのオレフィン系樹脂組成物が粉体成形用材料として提案されている(例えば、特開平5−1183号公報、特開平5−5050号公報、特開平6−170871号公報、特開平6−226763号公報、特開平7−178742号公報、特開平8−217927号公報など)。しかし、これらによると、概して成形品は、耐光性が悪く、また、従来の軟質塩化ビニル樹脂ほどの柔軟性がなく、軟化剤を添加すると成形品表面にブリードが生じてべたつくという問題があった。
【0003】
本出願人は、上記の問題点を解決すべく検討した結果、結合スチレン量が20〜50重量%で特定範囲の数平均分子量を有するスチレンとブタジエンのSBS型ブロック共重合体(S:ポリスチレンブロック、B:ポリブタジエンブロック)の水素化物(SEBS)を含む組成物が、自動車の内装材の表皮等の粉体成形材料として好適であることを見出した(特開平5−279484号公報)。さらに、上記の水素化物を用いた成形体の耐熱性を改良するためにポリプロピレン樹脂(PP)を配合する方法(特開平7−82433号公報)、さらにポリオレフィンを配合する方法(特開2000−336219公報)などが提案された。
【0004】
しかし、PPはSEBSとの相溶性が低いことから、加工性が悪く、両者が均一に混合された組成物を得ることが困難であったり、PPの高結晶性のため、スラッシュ成形における脱型の際に成形品に折り皺が生じ易いという問題があった。また、スラッシュ成形直後の成形品の表皮が60〜70℃程度の高温での耐摩耗性についても充分とはいえず改良が必要であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の状況に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、製造が容易で、粉体成形における脱型時の耐折り皺性に優れ、改善された耐熱性ならびに室温および高温での耐摩耗性を有する成形体の粉体成形が可能な粉体成形用樹脂組成物を提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成すべく検討した結果、ポリプロピレン樹脂とオレフィン系熱可塑性エラストマーからなるポリプロピレン樹脂組成物はSEBSとの相溶性が改良され、脱型時の折れ皺も生じ難く、この樹脂組成物にオレイン酸アミドを配合することにより、得られる粉体成形体は室温および高温での耐摩耗性にも優れていることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かくして本発明によれば、(1)(a)ポリプロピレン樹脂20〜80重量%と、(b)ポリプロピレンブロックとエチレン/プロピレンランダム共重合体ブロックとからなるプロピレン系ブロック共重合体であり、ポリプロピレンブロック成分が5〜20重量%、エチレン/プロピレンランダム共重合体ブロック成分が95〜80重量%であり、エチレン/プロピレンランダム共重合体成分は、エチレンに基づく単量体単位の割合が10〜40モル%、プロピレンに基づく単量体単位の割合が90〜60モル%であるオレフィン系熱可塑性エラストマー80〜20重量%とからなるポリプロピレン樹脂組成物20〜80重量部と、(2)芳香族系ビニル化合物−共役ジエン共重合体の水素化物80〜20重量部((1)と(2)の合計は100重量部である。)と、(3)不飽和脂肪酸アミドを(1)と(2)の合計100重量部に対して1〜20重量部含む粉体成形用樹脂組成物が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明で使用するポリプロピレン樹脂組成物(1)は、(a)ポリプロピレン樹脂20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%と、(b)オレフィン系熱可塑性エラストマー80〜20重量%、好ましくは70〜30重量%(但し、(a)と(b)の合計は100重量%である。)からなるものである。ポリプロピレン樹脂が少なすぎると耐熱性が低下し、多すぎると脱型時に折り皺が生じ易くなるので好ましくない。
【0008】
上記のポリプロピレン樹脂組成物(1)と芳香族系ビニル化合物−共役ジエン共重合体の水素化物(2)の割合は、(1)が20〜80重量部、好ましくは30〜70重量部、(2)が80〜20重量部、好ましくは70〜30重量部(但し(1)と(2)の合計は100重量部である。)である。ポリプロピレン樹脂組成物(1)が少なすぎると溶融性が低下し、多すぎると折れ皺が生じ易く、また成形品の耐傷付性が低下するので好ましくない。
【0009】
本発明で使用するポリプロピレン樹脂は、プロピレン単独重合体(結晶性)またはプロピレン50重量%以上と炭素数2〜12の他のα−オレフィンとの共重合体である。ここで、プロピレンと炭素数2〜12のα−オレフィンとの共重合体には、ランダム共重合体、交互共重合体ならびにリニアおよびラジアルのブロック共重合体が含まれる。これらのポリプロピレン樹脂は、通常、チーグラー・ナッタ系触媒などを用いて重合することにより製造される。上記α−オレフィンとしては、例えば、エチレン、ブテン−1、4−メチル−ペンテン−1、オクテン−1などか挙げられる。ポリプロピレン樹脂のメルトフローレート(以下、MFRと記す。)は特に限定されないが、JlS K7210によるMFR(荷重2.16kg、測定温度230℃、単位はg/10minである。)が5以上のものが好ましく、MFRが20以上のものがより好ましい。ポリプロピレン樹脂のMFRが小さすぎると、溶融性が悪くて成形品にピンホールが発生し易くなる恐れがあるので好ましくない。
【0010】
本発明で使用するオレフィン系熱可塑性エラストマーは、ハードセグメントにポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンを用い、ソフトセグメントにエチレン−プロピレンゴムなどのポリオレフィン系ゴムを用いた、通常TPOまたはTPEと呼ばれるもので、例えば、EPR(エチレン−プロピレン共重合ゴム)やEPDM(エチレン−プロピレン−非共役ジエンモノマー三元共重合ゴム)とPPやPP/PE(ポリエチレン)をブレンドしたもの、上記のブレンドをPPやPP/PEの溶融下にEPDM等を架橋させるいわゆる動的架橋によってPP等のマトリックス相中にEPDM等を分散させたもの(エラストマーアロイ)、リアクター(Reactor)TPOと称される、PPの重合に引き続きプロピレンとエチレンを共重合させて得られるエチレン/プロピレン共重合体(EPR)ブロック部分が多いプロピレン系ブロック共重合体などが挙げられる。これらはいずれも市販品があり、入手可能である。なかでもプロピレン系ブロック共重合体(リアクターTPO)が好ましく、トクヤマ(株)製P.E.R.として市販されている。
【0011】
前記プロピレン系ブロック共重合体(リアクターTPO)のエチレン/プロピレン共重合体ブロック成分(EPR成分)とポリプロピレンブロック成分(PP成分)の割合は、PP成分が5〜20重量%であり、EPR成分が95〜80重量%である。
また、EPR成分はエチレンとプロピレンのランダム共重合体からなり、通常、エチレンに基づく単量体単位の割合が10〜40モル%、好ましくは15〜35モル%である。さらに、プロピレン系ブロック共重合体の分子量は、135℃、テトラリン溶媒中で測定した極限粘度として6〜30dl/gであり、好ましくは10〜20dl/gである。プロピレン系ブロック共重合体の極限粘度が6dl/g未満では、弾性変形後の回復性が損なわれ、30dl/gを超えると溶融時流動性が低下し、粉体成形が著しく困難となる。
【0012】
本発明で使用する芳香族系ビニル化合物−共役ジエン共重合体の水素化物としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族系ビニル化合物の少なくとも1種と、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンなどの共役ジエンの少なくとも1種をランダムあるいはブロック共重合させて得られるランダム共重合体またはブロック共重合体の共役ジエン単位を水素化して得られるものである。なかでも好ましいのは、水素化ブロック共重合体である。
【0013】
上記のランダム共重合体としてはスチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、ブロック共重合体としてはABA型のリニアおよびラジアルブロック共重合体(Aはポリスチレンブロック、Bはポリブタジエンブロックまたはポリイソプレンブロック)が好ましいものとして挙げられる。上記の水素化されたブロック共重合体は、SEBS、SEPS(S:ポリスチレン、E:ポリエチレン、B:ポリブチレン、P:ポリプロピレン)と通常呼ばれている。これらの水素化物は、通常、重合体鎖中の不飽和二重結合の80モル%以上、好ましくは90モル%以上、より好ましくは95モル%以上が水素化されたものである。
芳香族系ビニル化合物−共役ジエン共重合体の水素化物中の芳香族系ビニル化合物単位の含有量(以下では結合芳香族系ビニル量ということがある。)は、通常、5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%である。結合芳香族ビニル量が少なすぎると粉体成形の際にブロッキングが生じ易いので好ましくない。多すぎると成形品の硬度が増大するので好ましくない。
【0014】
本発明の粉体成形用樹脂組成物には、さらに、脂肪酸アミドが配合される。本発明で使用する脂肪酸アミドは、とくに制限されないが、通常、炭素数が7以上の高級脂肪酸の誘導体である第一脂肪酸アミドおよびビス脂肪酸アミドが挙げられる。高級脂肪酸には飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸が含まれる。飽和高級脂肪酸としては、例えば、カプリル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、リグノセリン酸などが挙げられる。不飽和脂肪酸としては、例えば、ウンデシル酸、オレイン酸、エライジン酸、ソルビン酸、リノール酸などが挙げられる。
【0015】
脂肪酸アミドの具体例としては、例えば、ステアロアミド、オレイオアミド、パルミトアミド、ヤシ油脂肪酸アミド、メチレンビス−ステアロアミド、エチレンビス−ステアロアミド、オキシステアリン酸のエチレンジアミンなどが挙げられるが、本発明では脂肪酸アミドとしては不飽和脂肪酸アミドを使用する。とくにオレイオアミドが好ましい。
【0016】
脂肪酸アミドは、前記のポリプロピレン樹脂組成物(1)と芳香族系ビニル化合物−共役ジエン共重合体の水素化物(2)の合計100重量部に対して、1〜20重量部の割合で添加される。脂肪酸アミドの添加量は、過度に少ないと、高温(約60℃程度)時の成形体の耐摩耗性が低下する恐れがあり、過度に多いと成形体の表面にブリードし易くなり、例えば、自動車用インストルメントパネル用などの内装品に使用するとポリウレタン発泡体との接着性が低下する恐れがある。
【0017】
また、本発明の樹脂組成物には、所望により種々の添加剤を添加することができる。例えば、成形時の離型性向上および貯蔵時のブロッキング防止のために、バリウムステアレート、カルシウムステアレート、マグネシウムステアレート、亜鉛ステアレート、アルミニウムステアレートなどの金属石鹸類、多価アルコールの脂肪酸エステル類を添加することができる。その他の添加剤として、公知の各種安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料などを添加することができる。また、公知の可塑剤もべたついたり、成形性を損なわない範囲で添加することができる。
【0018】
さらに、本発明の趣旨が損なわれない範囲で、上記の重合体成分以外の重合体を併用することもできる。このような重合体としては、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン樹脂(AS樹脂)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA樹脂)、ノルボルネン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリブタジエン樹脂などが挙げられる。さらに、スチレンなどの芳香族ビニル化合物とエチレン、プロピレンなどのα−オレフィンを共重合させて得られる芳香族ビニル化合物−α−オレフィン共重合体など(特開平3−7705号公報、特開平7−70223号公報や特開平10−168112号公報など)が挙げられる。これらの他の重合体の使用量は、本発明の樹脂組成物中40重量%以下、好ましくは30重量%以下の範囲である。
【0019】
本発明の粉体成形用樹脂組成物は、製造方法は特に限定されるものではない。また、使用する各重合体成分の形態や形状なども特に制限されない。製造方法としては、例えば(1)成分と(2)成分とを一括して混合機に投入して混合し、次いで脂肪酸アミドと混合する方法、先ずポリプロピレン樹脂組成物を、ロール、一軸あるいは二軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダー等の通常の混合機を用いて調製し、これと芳香族系ビニル化合物−共役ジエン共重合体の水素化物とを上記と同様にして混合し、さらに脂肪酸アミドと混合して製造する方法、ポリプロピレン樹脂組成物と芳香族系ビニル化合物−共役ジエン共重合体の水素化物とを混合し、次いでこれを粉砕した後、脂肪酸アミドを添加して粉末の状態で混合する方法などが挙げられる。
【0020】
本発明の粉体成形用樹脂組成物は、粉末状で使用される。粉末状にするには、ターボミル、ローラミル、ボールミル、遠心力粉砕機、パルベライザーなどの従来公知の粉砕機を用いて粉砕することにより、粉体流動性に優れた粉末状樹脂組成物を調整することができる。粉末の粒径は、通常、50〜500μm、好ましくは100〜300μmの範囲である。この平均粒径が小さすぎると粉砕工程の効率が悪い上に貯蔵時に凝集しやすく、逆に大きすぎると、成形品のキメが荒くなり、厚さの薄い成形品の場合にはピンホールが発生し易くなるので好ましくない。
【0021】
このような粉末状の本発明の粉体成形用樹脂組成物は、粉体スラッシュ成形、流動浸漬成形または粉体回転成形などの種々の粉体成形方法に適用でき、特にインストルメントパネル、ヘッドレスト、コンソールボックス、ドアトリム、アームレストなどの自動車内装品の表層用の粉体成形材料として好適に使用することができる。
【0022】
【実施例】
以下に実施例と比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、部数および%は特記のない限り重量基準である。また、試験方法は下記のとおりである。
【0023】
(1)耐折れ皺性
粉体成形用樹脂組成物粉体を用いてスラッシュ成形し、シート状成形品(厚さは約1mm)を折曲げ皺が残らないようにして金型から離型し、15×50mmの試験片を切り取る。この試験片を23℃の室内で180度折り曲げ、その状態で水平面に置き、1kgの分銅を10秒間載せた後取り除き、形状が充分に回復してから水平面と折り曲げシートとの角度を測定する。同様にして65℃において実施する。数値が小さい程、耐折り皺性は良好である。
【0024】
(2)耐摩耗性
(1)と同様にして切り取った30×80mmの試験片を、それが往復移動可能なテーブル上に載置し、幅20mmの鋼製摩擦子(金巾3号を4枚重ねて被覆したもの)を試験片上にのせ、これに2.5kgfの荷重を掛け、試験片の表面を60サイクル/分の速さで5往復させ、その時の試験片の表面の白化度合いを観察した。結果の表示は以下のとおりである。
○:白化しない
△:わずかに白化する
×:白化する
【0025】
(3)耐熱性
(1)と同様にして切り取った150×100mmの試験片を、120℃のオーブンに100時間放置する。その後取り出した試験片を室温で1時間放置し、表面のべとつきの程度を触手にて評価した。結果の表示は以下のとおりである。
○:表面がべたつかない
×:表面がべたつく
【0026】
実施例1〜、比較例1〜2
表1に示す種類および量の各成分を二軸押出機(東芝機械(株)製TEM35B)により混練し、ペレット化した後、ターボミルにて粉砕し、粉末状の各粉体成形用樹脂組成物を得た。得られた各粉末状樹脂組成物を用い、スラッシュ成形による溶融性の試験をするとともに、得られたシートを用いて耐折れ皺性、耐摩耗性、耐熱性を評価した。結果を表1に示す。
【0027】
Figure 0003989726
(注)(1)サンアロマー社製 PM940M(MFR30)
)トクヤマ社製 P.E.R.M142E(リアクターTPO)
)旭化成社製 タフテックH1221(結合スチレン量12%)
【0028】
表1から、ポリプロピレン樹脂組成物とSEBSとを混合し、さらに不飽和脂肪酸アミドを配合した場合(実施例1〜)は、折曲げ角度が小さいことから耐折れ皺性が良好であり、耐摩耗性および耐熱性とのバランスが良好であることが分かる。
これに対して、不飽和脂肪酸アミドを配合しない場合(比較例1)は、耐摩耗性は改良されず、オレフィン系熱可塑性エラストマーを配合しない場合(比較例2)は、耐折れ皺性が劣ることが分かる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、製造が容易で、耐折り皺性、耐熱性、耐摩耗性などに優れた粉体成形品が得られる粉体成形用樹脂組成物が提供される。

Claims (2)

  1. (1)(a)ポリプロピレン樹脂20〜80重量%と、(b)ポリプロピレンブロックとエチレン/プロピレンランダム共重合体ブロックとからなるプロピレン系ブロック共重合体であり、ポリプロピレンブロック成分が5〜20重量%、エチレン/プロピレンランダム共重合体ブロック成分が95〜80重量%であり、エチレン/プロピレンランダム共重合体成分は、エチレンに基づく単量体単位の割合が10〜40モル%、プロピレンに基づく単量体単位の割合が90〜60モル%であるオレフィン系熱可塑性エラストマー80〜20重量%とからなるポリプロピレン樹脂組成物20〜80重量部と、(2)芳香族系ビニル化合物−共役ジエン共重合体の水素化物80〜20重量部((1)と(2)の合計は100重量部である。)と、(3)不飽和脂肪酸アミドを(1)と(2)の合計100重量部に対して1〜20重量部含む粉体成形用樹脂組成物。
  2. 芳香族系ビニル化合物と共役ジエンとの共重合体の水素化物が、芳香族系ビニル化合物と共役ジエンとのブロック共重合体の水素化物である請求項1に記載の粉体成形用樹脂組成物。
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