JP3989206B2 - 定尺電線の製造装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はワイヤーハーネスの製造設備における定尺電線の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤーハーネスは、形状、大きさ、長さ、導体サイズ、絶縁被覆の厚さ、色等の種々異なる端子付電線で構成される。この製造に際しては、先ず、電線をワイヤーハーネスの形成に必要な所定の長さに切断して定尺電線を製造する。次に、この電線の両端部に端子を取り付ける。次に、この端子付電線をワイヤーハーネスの配線経路に合うように布線し、該電線の端子をコネクタハウジングに挿着することにより完成する。このワイヤーハーネスを製造する製造設備において、前記定尺電線を製造する従来の製造装置は図2に示すような構成になっている。
【0003】
即ち、電線2を所定の長さ送り出す電線送出部1と、電線送出部1から送り出された電線2を90度方向転換させる電線方向転換部3と、方向転換された電線2の先端部を把持する第1電線クランプ4と、電線送出部1から所定長さ送り出されてU形状の自由弛み部6(図4(ハ)(ニ)参照)が形成された電線2の後端部を把持する第2電線クランプ5と、第2電線クランプ5の近傍で電線2の後端部を切断するカッター7とを備える。
【0004】
電線送出部1は、電線2をその半径方向から挟持するように開閉自在に設けられた一対の無端状ベルト8、8からなり、少なくとも一方の無端状ベルト8は図示しない駆動手段で電線2をその長さ方向に移動させて電線方向転換部3等へ送り出すことができるように構成されている。更に、例えば、一方の無端状ベルト8を支持するホイール9のシャフト10には、送り出される電線2の長さを計測する、例えば、エンコーダ11が取り付けられている。
【0005】
電線方向転換部3は、図3に示すように、扇形状の下割型体12と扇形状の上割型体13とを2分割自在に組み合わせて構成される。そして、両割型体12、13の対向する内側面にはそれぞれ弧状の半割溝14が形成され、両割型体12、13を閉じて組み合わせたとき、中央に電線2を案内する挿通穴15が形成されるようになっている。この電線方向転換部3は、電線送出部1から送り出された電線2を90度方向転換させるときには、下割型体12と上割型体13とを閉じて組み合わせ、一方、電線2を電線送出部1からワイヤーハーネスの形成に必要な長さ送り出してこれにU形状の自由弛み部6を形成するときには、前記下割型体12と上割型体13を開き、電線方向転換部3を2分割して解体するようになっている。
【0006】
上記製造装置を用いて定尺電線を製造する方法を図4に基づいて説明する。最初に図3に示す電線方向転換部3の下割型体12と上割型体13を閉じて組み合わせておき、電線送出部1を駆動して電線2を電線方向転換部3に向けて送り出しを開始する(図4(イ)参照)。
【0007】
そして、電線送出部1から送り出された電線2を電線方向転換部3の挿通穴15に挿入して案内しながら反時計方向へ90度だけ方向転換させ、電線2の先端部が電線方向転換部3から外方へ引き出されたとき、エンコーダ11からの指令で電線送出部1の駆動を停止し、その電線2の先端部を第1電線クランプ4で把持する(図4(ロ)参照)。
【0008】
次に、電線方向転換部3の下割型体12と上割型体13を開き、電線方向転換部3を2分割して解体する。次に、電線送出部1を再駆動して、前記電線2の先端部を第1電線クランプ4で把持した状態で、電線2をトータルでワイヤーハーネスの形成に必要な所定の長さになるまで電線2の残量を送り出して、これにU形状の自由弛み部6を形成し、エンコーダ11からの指令で電線送出部1の駆動を停止する(図4(ハ)参照)。
【0009】
次に、前記U形状の自由弛み部6が形成された電線2の後端部を第2電線クランプ5で把持し、第2電線クランプ5の近傍で電線2の後端部をカッター7で切断する(図4(ニ)参照)。このようにして、電線2をワイヤーハーネスの形成に必要な長さに切断した定尺電線を製造する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の製造装置を使用して定尺電線を製造する場合には、電線送出部1から送り出された電線2を電線方向転換部3で方向転換させ、その後、煩雑な電線方向転換部3の解体を行い、その後、該電線2に自由弛み部6を形成して定尺電線を製造する必要があるため、定尺電線を製造するのに手間と時間を要して製造能率が低下するほか、作業工程が増えるので、設備が複雑となり、設備費が高くなるという問題があった。
【0011】
本発明は上記の課題を解決し、定尺電線の製造工程を減らして製造能率を向上させると共に、設備費を低減させる定尺電線の製造装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載された定尺電線の製造装置は、電線を所定の長さ送り出す電線送出部と、前記電線送出部から送り出された電線の先端部を把持する第1電線クランプと、前記第1電線クランプが電線を把持する第1位置とこれより電線の送出方向とは異なる方向へ離間した第2位置との間で前記第1電線クランプが往復移動可能なように設けられ、前記電線の先端部を把持した前記第1電線クランプを前記第1位置から前記第2位置まで移動させて、前記電線送出部から送り出された電線を方向転換させ、前記電線に自由弛み部を形成する第1電線クランプ旋回機構と、前記自由弛み部が形成された電線の後端部を把持する第2電線クランプと、前記電線の後端部を切断するカッターとを備えた定尺電線の製造装置であって、前記第1電線クランプ旋回機構は、前記第1電線クランプを旋回支持する旋回アームと、前記旋回アームの基部に設けられたピニオン歯車と、該ピニオン歯車にかみ合い、該ピニオン歯車を回動させてその中心の回りに第1電線クランプを旋回移動させるラックと、該ラックを前記ピニオン歯車の接線方向へ往復直線移動させる流体圧シリンダとからなる。
【0013】
このような構成によると、電線の先端部を把持した第1電線クランプを第1位置から第2位置まで移動させて電線を方向転換させ、その方向転換中に、又は方向転換後、他の工程を経ずに、電線に自由弛み部を形成することが可能になる。これにより、定尺電線を製造する作業工程が減少し、定尺電線の製造に要する手間と時間が軽減されるので、電線の製造能率を向上させることができる。また、作業工程が減少するので、設備が簡単になり、設備費を低減させることができる。
【0015】
また、上述のような旋回機構を用いると、第1電線クランプを第1位置から第2位置まで移動させる際、電線に無理な曲げや捻り等が作用しなくなるので、電線を速やかに方向転換させて、これに自由弛み部を円滑、容易に形成することができ、定尺電線の製造能率を一段と向上させることができる。
【0017】
さらに、上述のように、第1電線クランプ旋回機構の駆動手段として流体圧シリンダを使用すると、電線を送り出す電線送出部と第1電線クランプを旋回して移動させる第1電線クランプ旋回機構とを同期して駆動する必要がないので、本発明の製造装置の駆動制御機構が簡単になる利点がある。また、第1電線クランプの旋回手段としてラックとピニオン歯車を組み合わせたものを用いると、第1電線クランプ旋回機構の構造が簡単で小型になり、また、動作も確実になって性能を向上させることができるので好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る定尺電線の製造装置の一実施形態を説明する。図1は上記実施形態の製造装置の概略構成図である。なお、従来の製造装置と同一構成及び機能を有する構成部材は同一符号を用いている。
【0019】
この製造装置は、電線2を所定の長さ送り出す電線送出部1と、電線送出部1から送り出された電線2の先端部を電線送出部1の電線通路出口側における第1位置Aで把持する第1電線クランプ4と、第1電線クランプ4が電線2を把持する第1位置Aとこれより電線2の送出方向とは異なる方向へ離間した第2位置Bとの間で往復移動可能なように設けられ、電線2の先端部を把持した第1電線クランプ4を前記第1位置Aから第2位置Bまで移動させて、電線送出部1から送り出された電線2を方向転換させ、電線2に自由弛み部6を形成する第1電線クランプ移動手段16と、自由弛み部6が形成された電線2の後端部を把持する第2電線クランプ5と、第2電線クランプ5の近傍で電線2の後端部を切断するカッター7とを備えている。
【0020】
電線送出部1は、電線2をその半径方向から挟持するように開閉自在に設けられた一対の無端状ベルト8、8からなり、少なくとも一方の無端状ベルト8は図示しない駆動手段で電線2をその長さ方向に移動させて第1電線クランプ移動手段16等へ送り出すことができるように構成されている。更に、例えば、一方の無端状ベルト8を支持するホイール9のシャフト10には、送り出される電線2の長さを計測する、例えば、エンコーダ11が取り付けられている。
【0021】
第1電線クランプ移動手段16は、例えば、第1電線クランプ旋回機構17からなる。この第1電線クランプ旋回機構17は、図1から明らかなように、第1電線クランプ4を旋回支持する旋回アーム18と、旋回アーム18の基部に設けられたピニオン歯車19と、ピニオン歯車19にかみ合い、ピニオン歯車19を時計方向及び反時計方向へ所定角度回動させて、その中心の回りに第1電線クランプ4を、図1の実線で示す第1位置Aと図1で反時計方向へ90度旋回させた一点鎖線で示す第2位置Bとの間で往復旋回移動させるラック20と、ラック20をピニオン歯車19の接線方向へ往復直線移動させる流体圧シリンダ21とで構成される。
【0022】
そして、流体圧シリンダ21のピストンロッド22の先端部にはラック20の後端部が取り付けられる。そこで、流体圧シリンダ21の流体給排口23から加圧されたエア又は油の加圧流体を供給すると、ピストンロッド22が伸長してラック20が図1で左方向へ前進し、ピニオン歯車19が図1で反時計方向へ回動するので、第1電線クランプ4を第1位置Aから第2位置Bまで矢印方向へ旋回移動させることができる。一方、流体圧シリンダ21の流体給排口24から加圧されたエア又は油の加圧流体を供給すると、ピストンロッド22が縮退してラック20が図1で右方向へ後退し、ピニオン歯車19が逆転(時計方向へ回動)するので、第1電線クランプ4を第2位置Bから第1位置Aまで旋回移動させることができる。
【0023】
なお、第1電線クランプ4及び第2電線クランプ5は、いずれも電線2を挟むように対向して配置された固定把持部25と可動把持部26からなり、電線2を挟んで把持する各対向面は、電線2との摩擦を高めるために凹凸面に形成される。そして、可動把持部26をエアチャック等の駆動手段で固定把持部25に対して接近、離隔させることにより、電線2の把持と解除が行えるようになっている。第2電線クランプ5は第1電線クランプ4の第1位置A近傍で、該位置Aよりも電線送出部1から離れた位置に配設される。
【0024】
カッター7はナイフ状の固定刃27と可動刃28からなり、可動刃28を駆動して両刃間に電線2の後端部を挟み切断する。このカッター7も第2電線クランプ5と同様に第1電線クランプ4の第1位置A近傍であるが、第1位置Aと第2電線クランプ5との間に配設される。
【0025】
次に、上記製造装置を用いて定尺電線を製造する方法を図1により説明する。予め、第1電線クランプ移動手段16の好適な形態である第1電線クランプ旋回機構17の流体圧シリンダ21を駆動して、ラック20を図1で右方向へ後退させ、第1電線クランプ4を電線送出部1の電線通路出口側における第1位置Aに位置させ、第1電線クランプ4の可動把持部26を固定把持部25から離隔して開放しておく。
【0026】
次に、電線送出部1の一対の無端状ベルト8、8間に電線2を挟持した後、電線送出部1を駆動して電線2を送り出し、その先端部が第1電線クランプ4の電線通路出口側の第1位置Aに到達したとき、電線送出部1の駆動を停止する。
【0027】
次に前記電線2の先端部を第1電線クランプ4の固定把持部25と可動把持部26間の隙間に押し込み、可動把持部26を固定把持部25へ接近させて、固定把持部25と可動把持部26間に電線2を挟持して把持する。
【0028】
次に、第1電線クランプ旋回機構17の流体圧シリンダ21を駆動して、ラック20を図1で左方向へ前進させ、第1電線クランプ4を第1位置Aから第2位置Bへ向けて反時計方向へ旋回させようとする力を作用させる。この状態では、電線送出部1がまだ非駆動状態(停止状態)にあるので、電線2が送り出されず、その先端部に一定の引張張力が作用した状態にある。
【0029】
次に、上記のような状態で、電線送出部1を駆動し、エンコーダ11で電線の送り出し長さを計測しながら、電線2の送り出しを開始する。そうすると、第1電線クランプ4には、これを電線流体圧シリンダ21の流体圧で第1位置Aから第2位置Bへ旋回させようとする力が作用しているため、第1電線クランプ4が第1位置Aから第2位置Bに向けて反時計方向への旋回を開始する。このようにして、電線2を第1位置Aから第2位置Bに向けて方向転換させる。このような第1電線クランプ旋回機構17を用いて第1電線クランプ4を第1位置Aから第2位置Bまで旋回して移動させると、電線2を無理なく円滑に方向転換させて、自由弛み部を形成することができるので好ましい。
【0030】
また、第1電線クランプ旋回機構17の駆動手段として流体圧シリンダ21を使用すると、電線2を送り出す電線送出部1と第1電線クランプ4を旋回して移動させる第1電線クランプ旋回機構17とを同期して駆動する必要がないので、駆動制御機構が簡単になる利点がある。また、第1電線クランプ4の旋回手段としてラック20とピニオン歯車19を組み合わせたものを用いると、第1電線クランプ旋回機構17の構造が簡単で小型になり、更に、動作も確実になって性能を向上させることができるので好ましい。
【0031】
次に、第1電線クランプ4が第2位置Bに到達したとき、流体圧シリンダ21の駆動、即ち、ラック20の前進を停止し、第1電線クランプ4を第2位置Bに配置する。このような状態でも、電線送出部1の駆動を続行して電線送出部から電線2を送り出し、電線2に図1に示すようなU形状の自由弛み部6を形成する。やがて、電線送出部1から送り出される電線2のエンコーダ11による計測長が予め設定された所定の長さに到達したとき、エンコーダ11から電線送出部1の駆動を停止させる指令が出され、電線送出部1の駆動、即ち、電線2の送り出しが停止する。
【0032】
次に、前記U形状の自由弛み部6が形成された電線2の後端部を、前記電線2の先端部を第1電線クランプ4で把持したときと同様な方法で、第2電線クランプ5で把持する。更に、第2電線クランプ5の近傍で電線2の後端部をカッター7で切断する。このようにして、電線2をワイヤーハーネスの形成に必要な長さに切断した定尺電線を製造する。
【0033】
本発明の製造装置を用いて定尺電線を製造すると、自由弛み部6を形成するために従来必要とした電線方向転換部3の解体作業が不要になり、定尺電線を製造する作業工程を減らすことが可能になる。従って、定尺電線の製造に要する手間と時間が軽減され、電線の製造能率を向上させることができる。
【0034】
上記のようにして定尺電線を製造した後は、第1電線クランプ4を開いて、電線2の先端部を第1電線クランプ4から外し、この先端部を第1電線クランプ4の近傍に配置された受け渡しチャック(図示省略)に把持する。そして、このチャックで先端部と前記第2電線クランプ5で後端部が把持された定尺電線を、コンベア等の移送手段で後工程の端子圧着部(図示省略)へ移行させ、端子圧着部で定尺電線の両端部に端子を取り付ける。次に、この端子付電線をワイヤーハーネスの配線経路に合うように布線治具を用いて布線する等してワイヤーハーネスを完成する。
【0035】
なお、前記電線2の先端部を第1電線クランプ4から外した後、第1電線クランプ旋回機構17の流体圧シリンダ21を逆駆動してラック20を後退させ、第1電線クランプ4を第2位置Bから第1位置Aへ逆旋回して戻し、次の定尺電線の製造に備える。
【0036】
前記実施形態の製造装置では、電線2の先端部を把持した第1電線クランプ4を前記第1位置Aから第2位置Bまで90度旋回させて電線2を90度方向転換させた後、電線に自由弛み部6を形成するように構成されているが、電線送出部1の電線送り速度を適宜大きくして電線2の単位時間当たりの送出量を増大させることにより、第1電線クランプ4が第2位置Bに到達する以前から電線2に自由弛み部6の形成を開始するようにしてもよい。この場合、第1電線クランプ4が第2位置Bに到達すると同時に、又は到達前に、自由弛み部6の形成を終了するようにすることもできる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載された定尺電線の製造装置によると、電線の先端部を把持した第1電線クランプを第1位置から第2位置まで移動させて電線を方向転換させ、その方向転換中に、又は方向転換後、他の工程を経ずに電線に自由弛み部を形成することが可能になる。これにより、定尺電線を製造する作業工程が減少すると共に定尺電線の製造に要する手間と時間が軽減され、電線の製造能率を向上させることができる。また、作業工程が減少するので、設備が簡単になり、設備費を低減させることができる。
【0038】
また、本発明の請求項に記載された定尺電線の製造装置によると、第1電線クランプを第1位置から第2位置まで移動させる際、電線に無理な曲げや捻りが作用せず、電線を速やかに方向転換させて、これに自由弛み部を円滑、容易に形成することができ、定尺電線の製造能率を一段と向上させることができる。
【0039】
さらに、本発明の請求項に記載された定尺電線の製造装置によると、電線を送り出す電線送出部と第1電線クランプを旋回して移動させる第1電線クランプ旋回機構とを同期して駆動する必要がなくなるので、本発明の製造装置の駆動制御機構が簡単になる利点がある。また、第1電線クランプの旋回手段としてラックとピニオン歯車を組み合わせたものを用いるので、第1電線クランプ旋回機構の構造が簡単で小型になり、更に、動作も確実になって性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定尺電線の製造装置の概略構成図である。
【図2】従来の定尺電線の製造装置を示す概要構成図である。
【図3】従来の製造装置で使用する電線方向転換部の構成部品を示す分解斜視図である。
【図4】従来の製造装置の使用方法を工程順に示すもので、(イ)は電線送出部で電線を送り出している状態、(ロ)は電線方向転換部で電線に90度だけ方向転換させている状態、(ハ)は電線に自由弛み部を形成して先端部を第1電線クランプで把持した状態、(ニ)は自由弛み部が形成された電線の後端部を第2電線クランプ5で把持し、カッターで切断した状態の説明図である。
【符号の説明】
1 電線送出部
2 電線
4 第1電線クランプ
5 第2電線クランプ
6 自由弛み部
7 カッター
8 無端状ベルト
9 ホイール
10 シャフト
11 エンコーダ
16 第1電線クランプ移動手段
17 第1電線クランプ旋回機構
18 旋回アーム
19 ピニオン歯車
20 ラック
21 流体圧シリンダ
22 ピストンロッド
23 流体給排口
24 流体給排口
25 固定把持部
26 可動把持部
27 固定刃
28 可動刃
A 第1位置
B 第2位置

Claims (1)

  1. 電線を所定の長さ送り出す電線送出部と、前記電線送出部から送り出された電線の先端部を把持する第1電線クランプと、前記第1電線クランプが電線を把持する第1位置とこれより電線の送出方向とは異なる方向へ離間した第2位置との間で前記第1電線クランプが往復移動可能なように設けられ、前記電線の先端部を把持した前記第1電線クランプを前記第1位置から前記第2位置まで移動させて、前記電線送出部から送り出された電線を方向転換させ、前記電線に自由弛み部を形成する第1電線クランプ旋回機構と、前記自由弛み部が形成された電線の後端部を把持する第2電線クランプと、前記電線の後端部を切断するカッターとを備えた定尺電線の製造装置であって、前記第1電線クランプ旋回機構は、前記第1電線クランプを旋回支持する旋回アームと、前記旋回アームの基部に設けられたピニオン歯車と、該ピニオン歯車にかみ合い、該ピニオン歯車を回動させてその中心の回りに第1電線クランプを旋回移動させるラックと、該ラックを前記ピニオン歯車の接線方向へ往復直線移動させる流体圧シリンダとからなることを特徴とする定尺電線の製造装置。
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